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『言語学論叢』電子版創刊にあたって

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言語学論叢 オンライン版創刊号 (通巻 27 号 2008) 4

『言語学論叢』電子版創刊にあたって

竹沢幸一

一般言語学領域と応用言語学領域が共同で発行してきた『言語学論叢』が本号から電子 化され、新たに生まれ変わって創刊される運びとなりました。本誌は 1982 年に創刊されて 以来これまでに 26 号を積み重ねてきており、所属の現役院生、教員および卒業生に貴重な 研究発表の場を提供してきましたが、すでに昨年度号から HP を通して掲載論文が pdf ファ イルでも閲覧可能となっており、次号以降、紙媒体での発行を完全に停止して、電子媒体 のみの研究誌となります。 この『言語学論叢』に加えて、一般言語学領域では『一般言語学論叢』、また応用言語学 領域では『筑波応用言語学研究』という研究誌をそれぞれ個別に発行しております。それ らはそれぞれの領域の HP で閲覧できますが、今後、紙媒体でもこれまで通り発行を続けて 参ります。 今回の『言語学論叢』電子化への移行の背景には、インターネットによる電子通信の革 新ということのみならず、大学の研究・教育を取り巻く状況の変化があります。紙媒体に よる発行には金銭的に負担がかかりますので、継続的な雑誌発行支援の見通しがつきにく く、院生も含めて執筆者にも相応の金銭的負担を強いるという状態にならざるを得ません。 電子版ではこうした金銭的な問題を考えずに済むのに加えて、雑誌作成のためにこれまで 行ってきた印刷所との交渉などの手間も軽減することができ、そうした点では一石二鳥の 効果が得られることになります。しかし、こうした電子出版の手軽さは一方で、論文の質 の低下を招きかねない危険性も孕んでいます。そうした危険性を防ぐべく、査読と原稿チ ェックの厳正化をもって対処するよう編集体制を整備しているところです。 筑波大学も創設から 35 年あまりが経過し、創設期から文芸・言語学系(現・文芸・言語 専攻)に所属された教員もほとんど退職されました。おそらく、城生伯太郎先生が初期の 頃からずっと係わってこられた最後の教員ではないかと思います。その城生先生も今年度 退職を迎えられ、ちょうど筑波の言語学も世代が切り替わることになります。そうした世 代交代の中で、私たちはこれまでのよき伝統を引き継ぐとともに、新たな試みも積極的に 推進し、我々の研究の成果をこれまで以上に広く外部にアピールしていく必要があります。 今回の電子化への切り替えもそうした試みの一つとなり、筑波の言語学研究がさらに活性 化するとともに、国内はもとより海外の様々な地域の研究者や教育機関とも研究・教育の

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言語学論叢 オンライン版創刊号 (通巻 27 号 2008) 5 交流が持てるようになることを願うものです。もちろんそのためには、日本語のみならず、 様々な言語での論文の掲載を促すとともに、国内外に広がっている OB/OG の方々にも協力 を求めて、執筆・編集に協力してもらうことなども積極的に行っていければいいのではな いかと思います。 これを機会に、さらなるご支援とご協力を心より願っております。 (竹沢幸一 応用言語学領域)

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