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アフリカの民話から: 沖縄地域学リポジトリ

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(1)

Author(s)

安溪, 遊地

Citation

沖縄大学紀要 = OKINAWA DAIGAKU KIYO(2): 141-166

Issue Date

1982-03-31

URL

http://hdl.handle.net/20.500.12001/5705

(2)

沖縄大学紀要第2号(1982年)

アフリカの民話から

あんけい 安渓 ゆ,じ遊地 中央アフリカ・ザイール共和国で語られている民話のうち、2編を紹介する。 いずれもキヴ州キンドゥ県で収録したものである。 第1話「カモシカとヒョウ」の話者は、ソンゴーラSongola族の男性で19 53年生れ、第2話「どろぼうとまほうつかい」の話者は、ゲンゲレNgengele 族の男性で1957年生れである。 ここに収録した2話は、いずれもスワヒリ語で語られている。スワヒリ語は 東アフリカの共通語であるが、ザイールで話されているものは、海岸地方の標 準的スワヒリ語とは、かなり異っている。ソンゴーラ族やゲンゲレ族が話すザイ ール・スワヒリ語は、部族語であるソンゴーラ語やゲンゲレ語の影響をかなり うけており、標準スワヒリ語にない語彙も多い。ザイールの東南端で話されて いるスワヒリ語については、永島(1981年)の語彙集がある。筆者が調査 した地域とは南北に約1,00Mmm離れているにもかかわらず、非常に強い類似 がみられる。両話とも、話者が20代の青年であったためか、ところどころに、 60",α〃eなどの間投詞的なフランス語がまじる。これはイタリックにして、 スワヒリ語とは区別してある。bとw,kと9,yとjなど、1人の話者でも ゆれている音があるが、あえて統一せず、聞こえたままを書きとった。 第1話は、ザイールの森林地帯に住む小型のカモシカであるmbuluku(Ce- pM0P〃s”o"rjco/(z,英名blueduiker)とヒョウchuiについての動物 讃である。ここで「カモシカ」と訳したブルーダイカーはソンゴーラ族の間で はいたずら者「トリック・スター」の代表格であり、ヒョウは邪術師そのもの であると信じられている。小さないたずら者が悪玉をやっつけて、ついには殺 -141-

(3)

してしまうという内容である。ソンゴーラ族にはブルーダイカーとヒョウが活 躍する民話が多い。ワナをかけて獣を獲るのは、森に住むソンゴーラ族の男た ちの伝統的な生業のひとつである。「ウガリ」というのは、キャッサバの粉を 熱湯でこれた東アフリカの代表的な主食である。ソンゴーラ族のタムタム「ル クンピ」は木をくりぬいて作ったもので、高低2種類の音で離れた所と通信す ることができる。 第2話は人間が主人公であるが、泥棒と魔法使いという、いずれも社会的に 認められない人間であるところが面白い。ここで魔法使いと訳したのはmulozi

であり、正確には邪術師と訳すべきものである。彼らは人を呪って殺し、死体

を墓から盗み出して食べると信じられている。また、泥棒と魔法使いが、それ

とは知らずに2人で協力して森に家を建てる様子が描かれているが、この地方

の家の建て方が順を追って描かれていて興味深い。 きき手がさまざまな合の手を入れるが、それはく>でくくって話者の言葉と は区別してある。

注:表記法は、ヘポン式ローマ字に近い。ただし/、9,/=〔U〕である。

文献:永島明子、1981年、「ザイール・シャバ州のスワヒリ語」泰流社。 第1話 MBULUKUNACHUI 20.ddC・l979 VillageNgoli,Collectivitdd,Ambwe,Zone deKindu,RdgionduKivu,R8p・duZaYre CitoyenlsunguMasengaex-Alphonse.

カモシカとヒョウ

LHadisindyo1<Ndyohadisi!(Wasikizi)> Lおはなしはまったく./<まったくおはなし./(聴きて)> 2.Kulikuwakachuinambuluku・Wakaungaurafiki、 -142-

(4)

沖縄大学紀要第2号(1982年) 2.ヒョウとカモシカがいました。彼らは友情を結びました。 aKishachuiakamuambiambuluku,“Saiba,tununuesingayetu, twendetukatekemitekotupateginsiyawanamukekula・Do Mbulukuakamuambia,“Ndiyo,twendeku-”CZgnSj〃kununuasinga・ab Bakakwcnda.Bakakwenda.,Bananunuasinga,kilamutuananunua ”“γetano,ldlamutuananunua"eノアetano・Banafikaku-nyumba. Banakatasingayabo・Banafungamachoyamitekotii-・Kila mutumitekomiambili・Banaendaku-pori・Banayenganyumba、 3そしてヒョウはカモシカに言いました、「仲良し〈ん。おれたちの針金を 買おう。そしてワナをかけて女たちが(肉を)食べられるようにしよう」。カモシ カは言いました、「はい、店に針金を買いに行きましょう」。そして彼らはど んどん行きました。彼らは針金を買います。1人が5メートル、もう1人も 5メートルずつ買います。彼らは家に着きます。彼らは自分の針金を切りま す。彼らはワナのワサを結びます、つぎつぎと。1人1人が200のワナを 作ります。彼らは森に行って家を建てます。 4.Keshoyakebakiendakutegamiteko・Wanarudia・Chuiiko aliendaanalokotamakako・Inaoza・Anakuyanayo・Banapika、Chui anamuambiambuluku,“Saiba,uendeutekemaji,tusongeugali・Jo Mbulukuanakwendanakayungioku-maji・Kufikakule,anateka maji,haitekeki・Anatekamaji,haikamati・Anatekamaji,hai‐ kamati・Mwenzakechuihukuanasongaugali,anakulayote・ Mbulukuanakuya,anafikakwcndakukutamwenzakealishakula chakula.<Do1>Mbulukuanamuambia,"Mwenzangu,kueneanakayungio ku-maji,majihaikamatike.““Tukulenyamabuluma.“Banakula nyamabuluma,banalala、 4翌日、彼らはワナをかけに行きました。そしてもどってきます。ヒョウは -148-

(5)

行ってサルを拾いました。腐っています。が、持って帰ります。彼らは(そ

れを)料理します。ヒョウはカモシカに言います、「仲良しくん、行って水

を汲んでくれ。ウガリをこれようじやないか」。カモシカは水辺にふるいを持

ってでかけます。そこに着くと、彼は水を汲みますが、汲めません。汲ん

でも汲んでも水はつかまえられません。相棒のヒョウは、こちらでウガリを

これます。そして全部食べてしまいます。カモシカが帰ってきます。着いて

みると相棒はごはんを食べてしまっています。<いや-ね>カモシカは言

います、「相棒、ふるいで水をすくっても水はつかまえられないよ」。(ヒョ

ウは)「ただの肉だけ食べよう」(と言います)。彼らはただの肉だけを食

べて寝ます。 5.Asubuhiyakebanalamuka,Banaendakuangliamiteko・ Banakwenda・Banakwcnda,Chuianakutanyamatano.・Mbuluku anakutanyamatatu・Banakuya・Wanafikaku-lombeyabo・Bana chunanyama,wanachuna・Banapikamamiyotenabutumbutumbu・

Chuianamuambiambuluku,“Uendeutekemajinakayungio・凶

<DC!>Mbulukuanakwenda・Kufikakuleanatekamaji,haikamati

ku-kayungio、Anatekamaji,haikamatiku-kayungio.<DC!>

Anarudia.“Mwenzangu,mayihaikamatiku-kayungio.uChuihuku

nyumaalisongaugaliyake,anakulayote.<Iyo1>Mwcnzake analalananjala.<DC!>

5.翌朝目がさめると、彼らはワナの見廻りに行きます。どんどん行きます。

ヒョウは5匹の獣に出合います。カモシカは3匹の獣に出合います。持って

帰ってきて、彼らの森の小屋に着きます。彼らは獣をどんどん解体します。

彼らは肝臓をぜんぶとはらわたを料理します。ヒョウはカモシカに言います、

「行ってふるいで水を汲んでこいよ」。<いや-ね>カモシカはでかけます。

そこに着くと水を汲みますが、汲んでも汲んでもふるいに水はつかまえられ

-144-

(6)

沖縄大学紀要第2号(1982年) ません。<いや-ね>彼はもどってきます。「相棒、ふるいで水はつかま えられないよ」。ヒョウはその間に自分のウガリをこれてぜんぶ食べおえてい ます。<おやおや>ヒョウの相棒は腹をすかせたまま寝ます。くいや-ね> 6.Keshoyakewanaendatenakuangaliamiteko・Banakuya・Chui anakutanyamasita・Mbulukuanakutanyamaine・Banapika・ Chuianamuambiatena,“Kamatakayungio,uendenahukuku-mayi.ぬ くUsiende1>Mbulukuanakwenda・Kufikaku-maji,anaendakumukuta muzeechulaikokule、Chulaanamuambia,kusema,“Oo1MWenZangu, haujuikamaulechuianakufanyakamayele?Anapikakachakulayake kulenyuma・Anakulayote・Ndyounalalakananjala・Kamatahii kotiyangu,uvaleuendenayo・Saahiiutamukutaanapikachakulao必 Mbulukuanavalakotiyachula、 6.翌朝彼らはまた、ワナを見廻りに行って帰ってきます。ヒョウは6匹の獣 に出合います。カモシカは4匹の獣に出合います。彼らは料理します。ヒョ ウはまた言います、「ふるいを持って水辺に行ってこい」。<行くんじゃない よ>カモシカはでかけます。水辺に着くと、そこにカエルのおじいさんが いるのに出会います。カエルは彼にこういいます、「いやはや'相棒、あの ヒョウが、いつもおまえに悪だくみをしているのに気付かないのか。おまえ の留守のあいだにいつもごはんをつくってぜんぶ食べているんだよ。だか らおまえはいつも腹ぺこで寝てるんだ。このわしの上着をおとり、これを着 ておいき。今ごろは頂度やつがごはんを作っているのにおまえは出あうよ」。 カモシカはカエルの上着を着ます。 7.Anakwenda・Anakwenda、Anakwenda・Kwendakufikakuleku- lombe,anamukutachuiikonasongaugali.<Iyoo1>Chui kumuonatumbuluku,anaanjakutetemeka・Anatetemeka、 Anamusalimia,“Jambo,bwana1凶Mbulukuanaitika,“Jambo!“ -145-

(7)

“Jambo,bwana1J‘‘`Jambo1蝿Mbulukuanamuambia,“Bo",songa

ugalimbiom-kule・Usisongenamwiko,usongetunamuldla

yako、いくYaa1>Chuianasema,“A1Bwana、Sinitalungula?“

Anasema,‘`Utasongatukwangufu・釦Chuianasongaugalina

muldlawake.<0。!>Anasonga、Anasonga、Mukilaunalungula、

Anamutosheambulukuugali、Mbulukuanakulaugaliyote・ Kishaanarudiakwake・Kufikakuleanamupatiamuzeechula

kotiyake・Anasema,“Ndiyobwana,vileuliniambiandyo

ninaendakumukutaikoanasongaugali,naninakulachakula yote、Atalalananjalaleo・ぬ

7.どんどんどんどん行きます。そして森の小屋に着くと、ヒョウがウガリを

これているところにでくわします。<おやおや>ヒョウはカモシカの姿を

見ただけでふるえ始めます。ふるえながらあいさつをします、「こんにちは

おじさん」。カモシカは答えます、「やあ」。「こんにちわ、おじさん」「や

あ」。カモシカは言いつけます、「よろしい、おお急、ぎでウガリをこれなさい。

私が食べるから。ヘラでこれるんじゃない、おまえのしっぽでこれるんだぞ」

<あれぇ>ヒョウは言います、「ええっ、おじさん、僕はやけどするじゃ

ありませんか」。カモシカは言います、「なんとかこれるだけさ」。ヒョウはウ

ガリを自分のしっぽでこれます。くあらあら>どんどんこれると、しっぽ

はやけどをしてしまいます。ヒョウはカモシカにウガリを出してあげます6

カモシカはウガリをぜんぶ食べてしまいます。それがすむとカモシカは帰っ

ていきます。もとのところに着くと、カエルのおじいさんにその上着を返し

ます。そして言います、「本当でした、おじさん。あなたのおっしゃったと

うり、行ってみたら、やつがウガリをこれていました。そして僕がぜんぶ食

べてしまいました。今日はあいつが腹ぺこで寝るでしょう」

8.Mbulukuanakamatakayungio,anarudia,Kwendaanamuambia -146-

(8)

沖縄大学紀要第2号(1982年) chui,“00,saibayangu・Miyemajihaikamatiku-kayungio.⑫ Chuianamuambia,“Oo1MWenzangu・Uonevileninalumia、 Mukilayoteinalungulahapa・Bwanamojaanatokeahapa, kabambi,nakoti・Bwanaanatokeanakotiananiambianisonge ugalinamukilayangu.<Ho1>Ndyoninasongaugalinamukila yanguhapa、Uonevilemukilayanguinalungula.<Utaonaule.> Sasambulukuanamuuliza,anasema,“Namunaganiulipatamaji? Namiyesikukuachanamaji.“Asema,“00,alikujanamaji yakeku-kopo・Ndyonilimusongeanaugali.“<Bongoyake1> Wanala1a、Chuianalalananjala・Mbulukuanalalanaishibe、 8.カモシカはふるいを持って戻ってきます。帰ってくると、ヒョウに言いま す、「いやはや仲良し〈ん。水はふるいにつかまえられないよ_|・ヒョウは言 います、「いやはや相棒、見てくれよ、オレのケガしたのを。しっぽがすっ かりやけどしちゃった。おじさんが1人ここに現れて、ばかでかいやつで… …上着を着ていてね。上着を着たおじさんがおれにしっぽでウガリをこれろ と言ったんだ。<へえ>だから、ここで、おれのしっぽでウガリをこれた わけさ。見てごらんおれのしっぽがやけどしてるの匂。<それみたことか> そこでカモシカは訊ねて言います、「水はどうやって手に入れたの?だっ て水は置いていかなかったのに」。ヒョウは答えて、「それは、彼が自分の水 をコップに入れて持ってきたのさ゜だからおれがウガリをこれてやったのさ」。 <ウソつき./>彼らは寝ます。ヒョウは腹ぺこで寝ます。カモシカは満腹 で寝ます。 9.Asubuhiyake,banakmendatenaku-miteko、Banakuyananyama・ Chuianamuambiaasema,“MWenzangu,leotusilalehapa・U1e bwanasaamgineatanikujiatena、Tukalalahapa,saaingine atakuyakutuuasiyewotembili・Twendeleoku-mungini、00 -147-

(9)

Wanakamata・Banafungavituvyote・Wanakwenda・Banakwenda、

Banakwcnda・Wanafikamu-sanganjiya,banasimama・Banaanja

kurakaana、Chuianamuambiamwenzake,‘`Saiba,uendemuzuri・Do Nambulukuanasema,“Ndiyo,namiyeninaendamuzuri、 Utanisemeanawatoto、ODWanakwenda、Wanakwenda、

9.翌朝、彼らはまた、ワナのとこへ行きます。そして獣を持って帰ります。

ヒョウはカモシカに言います、「相棒、今日はここで寝るのはよそう。あの

おじさんが、ひょっとして、またおれのところへ来るかもしれない。もしこ

こに泊ったら、ひょっとして、おれたち二人ともを殺しに来るかもしれない。

もう村へ行こうよ」。彼らは(旅仕度を)します。彼らは荷物を全部包みます。

そしてでかけます。どんどん行きます。彼らは別れ道に着くと立ち止ります。

ていねいにあいさつを交しはじめます。ヒョウは相棒に言います、「仲良し

〈ん、元気で行きな'」。それでカモシカは言います、「はい、僕は元気で行

きます。子供たちによろしく」。彼らは行きますbどんどん行きます。

10.Chuikufikapale,kituyamikulukumi,anamulamukiambuluku,

“Mbuluku,mbuluku、ooMbulukuanasema,“Ee・型“U1ikuwanalala

nanjalaweye1Simiyenilikuwanalmlachakula?

Nikonakutumanakayungioku-mayi・HaujuinilikuwanakufalWa

mayele?“Mbulukuanamuzomeaanasema,“00,mwenzangu,uko

mujinganamunagani?Simiyenilikusongeshaugalinamukila

yako?図Chuianasikiavile,anasirika・Akasema,“Oo,kumbe

hakabwanandyokalifanyakafuyovile!“Chuianamufuata mbuluku.Anamufuata.Anamufuata.Anamufuata・Mbulukukwenda kurejeaku-kisukuluhivi・Ananyamazakimya・Anazunguluka tenahivi、Anaendakuingiaku-tundu・Kwenyeanaingiatundu

anatokangamboyapili・Chuianakujakuingiatundu・Anakwama

(10)

-148-沖縄大学紀要第2号(1982年, IIdani.<Ee1>Chuianakwamamulendyoanakoroma,“Oo・Ooo Oo・輿Mbulukuanakamatakuni、Anavunja、Anavunja・Anavunja・ Anakongamoto.<E1>Kwenyeanakongamotolnlletundu, anamupulizanapuliza.〃んZ・Chuianakufa.<Aa.>Anamldmkota chui、Anamutoshangozi・Anamutoshangozi.<DC!> 10.ヒョウは、ものの10歩も行ったところでカモシカに呼びかけます、「カ モシカや-い、カモシカや_しり。カモシカは「なんだい」と言います。「お まえはずっと腹ペコで寝てただろう。おれが食べ物を食べてたのを知らない のかい?おまえをふるいを持って水際に行かせたのは、おれが悪だくみをし ていたのだと、おまえは気付かないのかい」。カモシカはあざけって言います、 「おやまあ相棒、何てバカ者なんだし、君は。君のしっぽでウガリをこれさせ たのは僕じゃないのかい」。ヒョウはそれをきくと、かんかんになって言いま

す、「おやまあ、なんとこのちっぽけなやつがあの大さわぎをさせたのかしり。

ヒョウはカモシカを追いかけます。どんどん、どんどん、どんどん追いかけ ます。カモシカは走っていったかと思うと逆戻りして蟻塚のかげで息をひそ めます。また、彼はぐるっとまわってきて穴に入りこみます。穴に入るとこ んどは、反対側から出てきます。ヒョウがやってきて穴に入りこみます。そ して中ではまりこんでしまいます。<まあ./>ヒョウは中にはまりこんだの でうなります、「ウォー、ウォー、ウォゴ。カモシカはたきぎを採って割り ます。どんどん割ります。カモシカは火をおこします。<あれ./>穴のと

ころで火をおこすと、どんどん吹きます。ほんとに、ヒョウは死にます。<ほ

うら/>カモシカはヒョウを引っぱり出します。皮をはぎます。どんどん はぎます。くいや-ね> 11.Anamukamatangoziyachui,Anaanikamuzuri・Kishaile ngozikukaukaa/G2,anavala・Mbulukuanavalakotiyachui、 Anakwcnda・Anakwcnda・Anakwcnda、Anaendakufikabibiyakena -149-

(11)

chui、MWanamukewachuianamukaribisha,“Bwanayangue-,

bwanayangue--.“Nawatotobotebanakuja.“Bwanayangu

e-,bwanayangue-・uAnafikapale・Anashukishamizigo・

Mwanamukewachuianapikachakula,Anapikachakula・ Anamupatia、Anakula・Mbulukuanakulachakula・Anakulachakula, Analala、

11、カモシカはヒョウの皮をとると、きれいに乾かします。乾かしおわると、

さあ、彼はそれを身につけます。カモシカはヒョウの上着を身につけます。

彼はでかけます。どんどん、どんどん行きます。どんどん行ってヒョウの奥

さんのところにやってきます。ヒョウのお嫁さんは歓迎します、「まあ旦那

さま、まあ旦那さま」。子供たちも皆やって来ます。「まあ旦那さま、まあ旦

那さま」。カモシカはそこに着くと荷物をおろします。ヒョウのお嫁さんはご

はんをどんどんつくってカモシカに出します。カモシカはつぎつぎとごはん

を食べます。そして寝ます。

12.Asubuhiyaketenamwanamukewachuianapikainginechakula・

Anawekapaleku-meza・Anatoshamutotomoya,anasema,“Uende ukulenababayakochalmla.`QUlemutotoanaendakula・Mbuluku anakula,anatoshakamukono・Ulemutotowachuianaangalia、

Anasema,“A1Haikomukonoyababahii.。<Iya1>“Mukono

yambuluku・OoWanakula・Wanakula・Kishamutotoanabebamasahani・ Anaendanayoku-mafika・Anaambiamamayakeanasema,“Mama, ulemwenyenilikuwanakulanayechakula,haikobaba・Iko

mbulukuule.“Mamayakeanasema,“Aa,bongo1Babayakoiko

unamuonavile,ndyounasemambuluku?“Mutotoanasema,

“Kwelimama.Utamutumamwingine,utamuonavilevile.“Anapika

inginechakula,anatuma・Anamutumamwingine・Mwingineanaenda, -150-

(12)

沖縄大学紀要第2号(1982年) vilevileanaangalia・Mbulukuanatoshakamukono、U1emutoto anaangaliaanasema,“A1Haikomukonoyababahii,Ikomukono

yambulukukabisa・凶AnaendakumuambiamamayakedMamayake

anakujakuchungulia,anaangaliamukonoyambuluku・Anasema,

“Kweli1Hawamatotoikowanasemakweli,Haikobwanayangu

hata1Bwanayangualishakufa、Hakabwanandyokalimuuabwana OO yangu、

12翌朝また、ヒョウのお嫁さんはもっとごはんをつくります。彼女はそれを

テーブルの上において、子供を1人えらんで言います、「行っておとうさん

とごはんを食べなさい」。その子供は食べに行きます。カモシカは食べるので、

小さい腕を出します。ヒョウの子供が見て言います、「ええっ'おとうちゃ

んの腕じゃないよこれは」。<ありや?>「カモシカの腕だ」。彼らは食べ

ます。どんどん食べます。食事がすむと、子供は皿を運んで台所に行きます。

子供がお母さんに言います、「おかあちゃん、ぼくがいっしょにごはんを食

べた人は、おとうちゃんじゃないよ。あれはカモシカだよ」。お母さんは言い

ます、「まあ、うそおっしゃい。おまえが現に見ているおとうさんがカモシ

カだというのかい」。子供は言います、「ほんとうだってば、おかあちゃんb

別の子をやってごらんよ、同じことがわかるから」。お母さんはまたごはんを

つくり別の子供をやります。別の子供は行って同じことに気をつけます。カ

モシカは小さい腕を出します。その子供はじっと見て言います、「ええっ./

おとうちゃんの腕じゃないよ、これは。まったくカモシカの腕じゃないか」。

そしてお母さんにそれを言いに行きます。お母さんはそっと調べに来て、カ

モシカの腕をじっと見ます。そして言います、「ほんとだ。この子供たちは

本当のことを言っているんだわ。全然わたしの旦那さまなんかじゃない。旦

那さまはとっくに死んでる。このちっぽけなやつが私の旦那さまを殺してし

まったんだわ」 -151-

(13)

13.Anarudia,anaendalmitabatu、SulutanianapikaMEumbi・ Anapigalukumbi・Anapigalukumbi・Watuwanakongolana, Wanamuitambulukukuleku-nyumbaalikuwa.“Ukuyeutuelezee habarihukukwenyeuiko.“・Wanamuitachui・Chuianatokapale inje・Mbululnlanavalakotiyachuianasimamapalekatiya watu・Anaikalaku-kiti・Watuwanamuzungulukakulekote・Sulutani

anamuambia,“Utuelezeehabari・ginBiuliendakaku-pori・Namuna

ganiuligauiakaku-pori?Sikumingihatukuwanatunakuona、00 <Wanamufanyaye?>Mbulukuanaanzaku8emavyake、AIlasema、 Anasema・Ana8ema・Bo〃,Ulesulutanianamuambia,anasema,

“EC〃,toshakwanzailenguoyakooToshakwanzamukono,tuone

ginsiunaikalaka・boMbulukuanatoBhamukono・KamaanatoBha mukono,batubanaangaliawan…ma,“Ha1Hiimulmnohaiko”

chui・Mukonoyambulukuhii・Mumukamate1卿Mbulukukutupaile

kotichini,anarukaku-pori・Kwendald1itwangayuluyalukumbi・

Pu1Anarukaku-porilumoya・MIndbropalembulukunachui

hawapatanaki、

13ひきさがると、彼女は人々を呼びに行きます。村長はタムタムをどんどん、

どんどんたたきます。人々が集ってきます。人々はカモシカを、彼がいた家

から呼びだします。「こっちに来て私たちに君の事情を説明してくれないか」

と人々は彼を呼びます。ヒョウ(に化けたカモシカ)は家の外に出ます。カ

モシカはヒョウの上着を着て、人々の中に立ちます。椅子に座ると、人々は

彼のまわりをぐるりとすっかりとり囲みます。村長は言います、「おまえは

森に行ってどうしていたのかい。どんな風にして、長い間森にいたのかい。

もう何日もおまえと会っていないね」。<どうするのかな>カモシカは彼

の言い分を述べはじめます。どんどん、どんどん、どんどん言います。さて、

-152-

(14)

沖縄大学紀要第2号(1982年) 村長は彼に言います、「それじゃ、まず服をぬいでごらん。腕を出して、お まえがどんな風なのかを私たちに見せてごらん」6カモシカは腕を出します。 彼が腕を出すと、人々はじっと見て言います、「ええっ./この腕はヒョウの ものじゃない。カモシカの腕だ、これは。やつをつかまえる/」。カモシカは その上着をぬぎすてると、森へとんで逃げます。タムタムの上をドンと踏み 鳴らすと、いちも〈さんに森へとびこみます。こうしたわけでカモシカとヒ ョウは仲が悪いのです。 14.Nandyomwishowahadisi、 14.これでおはなしはおしまい。 第2話 MWIZINAMULOZI 22.jan、1980. VillageTbngomacho,Collectivit6deWasongola, ZonedeKindu,R6gionduKivu,R6p・duZaYre、 CitoyenKitimaOlange.

どろぼうとまほうつかい

1.Hadisindyo1<Ndyohadisi1Bongosiwako,niwawatuwa zamani.> 1.おはなしはまったく./<まったくおはなし/うそはあなたのもの でなく、昔の人のもの> 2.Kulikwakamulozinamwizi、Wakiishikatikamujini・Wanaikala・ Mwiziikonafanyakaziyakeyawizi,mulozianafanyakazi yakeyaulozikilasiku・Sasamwizianaonakamasasaanaisha kuibamavituvingi,mabata,vyungu,vituganimu-nyumbaya watu・Vilishakuwamingi,haomfasiyakwendakuiweka、 -153-

(15)

2泥棒と魔法使いがいました。彼らは村に住んでいました。泥棒は毎日盗む

という仕事をし、魔法使いは毎日のろうという仕事をして暮していました。

さて、泥棒はアヒル、それからナベ、そして人の家にあろもの何でも盗んで

きていっぱいあることに気付きました。それらが余りたくさんになってしま

ったので、置く場所が見当りません。

aBo",mulozianasema,“Ha1Kilasikunikonauanyamaya

watu,nikonapikahapaku-nyumba・Sikuzinginewatuwatakuja kunikutanisha・ Kamahivi,nitaendaku-kichwayamutonimoja

hivi,nitaendakujenganymbayangu・Nitaendakakupikanyama

yangukule・NikiBhakulanifikeku-mujinisasa,kuyakulala.凶 Hadisindyo1<Ndyohadisi1>

3.いつぼう、魔法使いは言います、「やれやれ、毎日(のように)ひとを殺

してその肉を家で食べていると、いつか人に見つけられるかもしれない。そ

うだ、川の上流に自分の家を建てにいこう。そこで私の肉を料理しよう。食

べおわったら村に帰って、そして寝ればいい」 おはなしはまったく'<まったくおはなし'>

4.Mwizinayeyeanawaza,anasema,“Ha1Hivivituyanguinaisha

kuwamingi・Inafaaniendekuyenganyumbayanguku-kichwa moyayamutonihivinitaendakakuwekavitukule,kwasababu hapaviliBhakupitawingi,DJ

4泥棒は泥棒で考えていいます、「自分の物がこんなに多くなってしまった。

川の上流に自分の家を建てに行った方がいいな。そこにいつも(盗んだ)物

を置くようにしよう。ここには多くなりすぎたから」。

5.Sasawotewawiliwanawazafasimoja・

aさあて、二人とも同じ場所を考えているのです。

6.Usikuunakucha,mulozianafanyasafarimpakapaleku-kichwa -154-

(16)

沖縄大学紀要第2号(1982句, yamutoniilewaliwaziamufanovilekichwayamutonilenje・ Anafika・Analima・Analima・Analima、AnalimaKishakulima, anarudiaku-mujini、 6.夜が明けると、魔法使いは(この村のうしろの)イェンジェ川のような川 の上流に出かけます。ちょうど二人が(それぞれ)計画した所です。そこに 着くと草をはらいます。どんどん、どんどん、どんどんはらうと、村に帰っ てきます。 7.Keshoyakemwizinayeyeanaongezasafarimpakapale kwenyemwenzakealiendakulima・Kwendakukutahivikiwanja inaishakuwapale、Anasema,“Ee1Kumbemunguananipenda miyekatikahiikaziyangu1Nilikuwanawa21iakamanitakuja kujenganyumbayanguhapa・Nakujakukutaleokunaisha kulimiwa、Maanayakemunguananipenda.“Bo7z,mwizianaingia ku-kaziyakukatamiti・Kukatamiti,kukatamiti,kukata miti・Anaachamitiyotenakikundipale、 7.翌日、泥棒は相棒(の魔法使い)が草をはらった所へ出かけて来ます。来 てみるとそこにすっかり広場ができているのにでくわします。「あれまあ、 なんと神様はこの仕事をするオレを愛して下さっているよ/オレの家をここ に建てようと考えていたのに、今日来てみたらすっかりヤブ払いが筏んでい

るなんて。神様がオレを愛していらっしゃるということだ」『さて、泥棒は木

を切る仕事を始めます。どんどん、どんどん、どんどん木を切ります。そし

て(切った)木を大きな山にして置いて帰ります。

8Keshoyakemulozinayeyeanalmya・Anasema,“βo〃niende sasanikakatemitiyakujenganyumbayangu、uKufikapale ku-kiwanjayakealiachakanalima0kwendakukutahivi,miti ikotayari・Sasa,“Ee1Kumbemunguananipendakatikahii -155-

(17)

kaziyanguyaulozi1NilikujakulimahapaSasanijenge nyumbayangu・Ninakujakukutahapakamamitiinaishakuwa tayari・Bo〃,ikomuzuri・Do Hadisindyo1<Ndyohadisi1Bongosiwako,niwawatuwa zamani.> Bo",mulozianapimanyumba、Analnlishakupimanyumba・ Hatuwezikurefusha・Tutakatavifupivifupi、Anasimikamiti・Anasimika・ Anasimika・Anasimika・NyumbayoteanaishakuBimika・Anarudia ku-mujini、 8.その翌日魔法使いがやって来ます。そして言います、「さあ、それでは私 の家を建てる木を切りに行こう」。草刈りをしておいた広場に着いてみると、 木が準備されているのに出くわします。そこで、「あれあれ、なんと神様は 私がこの魔法使いという仕事をするのを喜んで下さってる/(このまえ)こ こに草刈りをしに来た。それでこんど家を建てに来てみたら、木がすっかり 準備できているなんて。これはけつこう」。 おはなしはまったく/<まったくおはなし'うそはあなたのもの でなく昔の人のもの> そこで魔法使いは、家の敷地を測って、測り終えてしまいます。長々とお話 しすることはできません。手短かにお話ししましょう。魔法使いは家の柱を どんどん、どんどん立てます。家の柱をすっかり立ててしまうと、村に帰っ ていきます。 9.KeBhoyakemwizianafika・Kuyakukutahivi,nyumbaina- malizika・I1iishasimikiwayote・Sasa,“Kabisa,wanasemaka mwiziikomutumbayaye?Munguhamupendi,hivinahivi, kumbemiyemunguananipenda1Anagaliavituhiimunguiko ananisaidia・凶Anakatamichela,kukatamichela,kukatamichela. -156-

(18)

沖縄大学紀要第2号(1982年) YOteanakarata・Tunajuakanyumbakaporisawahakahaigawiaki sawanyumbayamujini・Anakaratayote・Kishakukarata,anasema, “EC〃,keshonitakuyakukatamagungu・oDAnarudia、

9.翌日泥棒がやってきます。来てみると家ができ上っています。柱がすっか

り立てられています。そこで、「まったく、どうして人は泥棒が悪い人間だ

なんて言うんだろう。桝蒙が愛して下さらないだのなんだの。なんと、神様

はオレを愛して下さっている。よく見るがいい、神様がオレを助けて下さっ

ているこれを」。泥棒はヤシの枝をどんどん、どんどん、どんどん切ります。

そして(ヤシの枝の)横さんを(家の柱に)縛りつけてしまいます。御存知

のように、森の小さな家は(今お話しをしている集会場の)この小屋のよう

に、村の家ほど時間がかかりません。泥棒はぜんぶ横さんを縛りつけてしま

います。それが終ると、「さあ、明日は屋根葺きの葉(MegzzpAl”伽‘沈

沈αcγCs/αc〃"(Benth.)Milne-Redth、クズウコン科の、巾30”,長さ

40~50c”以上ある大きな葉)を切りに来よう」と言って戻っていきま す。 10.Keshoyakemulozinayeyeanakujakufika,Kujakukutahivi, nyumbayoteinaishakukaratiwa、Anasema,“Kabisa,ninapendiwa namungukatikahiikaziyanguyaulozi.“Anakatamagungu・ Kishakukatamagungu,α〃B2,anaezekayote・Kishakuezeka anarudiaku-mungini,

10.翌日、魔法使いがやってきます。来てみると、家の横さんが全部縛り終え

られています。魔法使いは言います、「まったく、神様は私がこの魔法使い

という仕事をするのを喜んで下さっている」。魔法使いは屋根葺きの葉を切

ります。どんどん切って、切ってしまうと、それっ、屋根を全部葺いてしまい ます。葺き終ると村へ帰っていきます。 1LMwizinayeye,sasakeshoyakeanafanyasafari,“Bo〃, -157-

(19)

nikakatemagunguyakuwekaku-nyumbayangu・DoKwendakukuta, nyumbayoteinaishakuwanamagungu・Anasema,“Kabisa,hii kaziyangukumbemunguananipendanaye1鋤 Hadisindyo1<Ndyohadisi1> Anachimbaudongo・Anagandika・Anagandika・Anakandika、Kisha kukandika,α〃82,anarudiaku-mujini、

11.泥棒は、その翌日になるとでかけてきます。「さて、こんどはオレの家に

置くための屋根葺きの葉を切ろう」。来てみると家にはすっかり屋根葺き用

の葉がのっています。泥棒は言います、「まったく、なんと神様はオレがこ

の仕事をするのを愛して下さっているよ」

おはなしはまったく/<まったくおはなし/>

泥棒は±を掘ると、壁をどんどん、どんどん塗ります。壁を塗り終ると、さ

あ、村に帰ってきます。

12.Keshoyakemulozianafika・Kuyakukuta,nyumbayoteinaisha

kukandikiwasa、a.“Angalia,kabisa1Wanasemakamuloziiko mutuwazambi,akakufahafikakiku-mungu,anaendamotoni、 Wewemutuunafanyavitumbayadunia、indyomunguatakusaidia vitunamunahii?Kumbemiyeninapendiwanamungu1図Anakamata

kuni、Anavunja・Anavunja・Anavunja・Kishakuvunja,anagonga

motomuleku-nyumbakwakupatishanyumbafulmtu・Anarudia、

12.その翌日魔法使いがやってきます。来てみると、家の壁がすっかりきれい

に塗り終えられています。「みてごらん、まったく。人は魔法使いが罪深い

人間だとか、死んでも神様のところへ行かないで、火で焼かれるとか言うけ

れど、この世で悪いことをする人間を、神様がこんな風に助けて下さるわけ

がある?なんと、神様は私を愛して下さっている」。魔法使いはたきぎをとる

と、どんどん、どんどん割ります。割り終ると、家を暖めるために、家の中

-158-

(20)

沖縄大学紀要第2号(1982年) で火を起こします。そして帰っていきます。 13.KeshoyakemwizianaBema,“EC〃,miyenitabebasasa, nitabebanusuyavitukusindikizalmleku-pori・Sababu nyumbailiishamalizika・Mwiziusikuunakuchaanabebavitu・ Anasomba、Anasomba・AnaBomba・Kanyumbakotetelekubakiatu fasikidogo,fasiyakitanda・Ndyovituyakufika、

13.その翌日泥棒が言います、「さあ、こんどは物を運ぼう。あの森に半分く

らい物をかついで持っていこう。家はでき上ったんだから」。泥棒は夜が明

けると、物を運びます。何度も、何度も、何度も運びます。小さな家はいっ

ぱいになって、ベッドを置く小さな場所が残るだけです。これだけのものがやっ

てきたのです。 14Mulozialikujakufikahivi・Kuyakwmdakuangalia・Wapi1 Vitumpakanauchafuku-nyumba・AkaBema,“Ho,miyemulozi napendiwakabisa1Kumbemunguananipenda1Bo",hivisasa nitaendalmuaulekwanjafulanianazidikiburiku-mungini, ndyomiyenitakuyakumufanyaj"a2UgW化が0〃yanyumbayangu、60

14.魔法使いがやって来て見ると、なんということでしょう./ごみまであって

家はものでいっぱいです。魔法使いは言います、「ふん、私は魔法使いだけ

ど、まったく愛されているわ。なんと、神様は私を愛して下さっている。さ

あ、それじゃあ村でうぬぼれの強すぎる誰かさんを手始めに殺しに行って、

それで私の家の落成式をやりましょう」

15.Usikukucha,fulanianakufa・Bilaugonjuwa,bilakitugani、

Banalia,Banalia・Banalia・Kishabanafanyamaziko、

15.夜が明けると、誰かさんが死にます。病気でも何でもないのに。人々は泣

いて、泣いて、泣いて、そして埋葬をします。

16.Kwenyawalifanyamaziko,sikuileilikuwamuchanamukali -159-

(21)

sana・Mwizianasema.“EC〃,nitaendakushindalm-nyumbayangu ku-pori・ooMwizianakwcndakufikakule・Anapikachakula,ldsha kupikamakukuyake,mabataanaibakaoanakula. <Hadisikoo1>Kolea1 Kishakula,ananyolokaku-kitanda、 16.埋葬のあった日は大変日射しのつよい日でした。泥棒は言います、「よう し、森の家ですごしてこよう」。泥棒はそこへやって来て食物を料理します。 盗んできたニワトリやアヒルを料理してから食べます。 <おはないも->もっともだ-。 食べ終えると、ベッドの上に横になります。 17.Mulozianasema.“Boが,Basanitaendakuzikulamutuwangu・ Niendenayekuleku-nyumbayanguosasanikamukule・Nitachuna, nusunaanika,nanusunitapika.“Bo〃,mwanamukeuleakafanya safarimpakakulekaburi・Anaendakumuzikulailemaiti・ Anamuwekaku-1ibeka・Mulozinimwanamukeonamwizini mwanaume・Anamukingiaku-libeka・ Hadisindyo1<Myohadisi1Bongosiwakoniwawatu wazamani、> 17.魔法使いは言います、「さあ、こんどは私の人間を食べに行こう。それを あの私の家に持っていって、そして食べよう。解体したら、半分は煉製にし て、半分は料琿しよう」。さあ、この女は墓場へ出かけていって、あの死体を 食べようとします。女は死体を肩にかつぎます。魔法使いは女で、泥棒は男 なのです。彼女は前かがみになって死体を肩にかつぎます。 おはなしはまったく./<まったくおはなし./うそはあなたのもの でなく、昔の人のもの> 18.Yeyeulenayesafariikonaenda,anakoromanaye,sindyo -160-

(22)

沖縄大学紀要第2号(1982年)

moyakwamoya、Mwiziangaliahiviku-mulango,Wapi1

Mwanamukeikoanakuyanakingamanadumeyamwanaume ku-1ibeka・Anashangaayeyepeke、Anasema,“Ee1Mufuwanguule・蝿 Anaingiachiniyakitanda・Kwenyealiingiaku-chiniyakitanda, mulozianafika・Analmjatukumutupaulemutupalejuuya kitanda・Pufu1Anaangaliahivi,motoilikongiwa、Angaliahivi,

vyunguikopale,nusuyawali,kukuikopale.“A1namunagani?

Kabisa,kumbemunguananipenda1Ananitayarishakampakana chakula?凶Analmlanusuyachalmla・Kishakulailekukuna walialikutapale,anasema,“Bo〃,inafaakuwanitoshemaini nile・’1esiyalazimakulikomutuwangumwenyenilimuua?廻

Yeyemukutakakwendakuleku-moto・Wapi1Aonehuku1Maiti

inatingizikaku-kitanda・Wakatiilemutuikoinatingizika ku-kitanda,anasema,“Aa1Angalia,ndyowatu,Miyesipendaki kuuahawa・Huyumutuikonakiburimingi・UnatakakufufukW Unaendatenawapi,wewenyangalakata?” Hadisindyo1<Ndyohadisi1> 18魔法使いは死体といっしょに出かけます。うなりながらどんどん、どんど ん歩きます。泥棒が入口をじっと見ますと、なんということでしょう./女 が肩に男(の死体)をかついでやってくるではありませんか。泥棒はひとり おどろいて言います、「あれっ、オレの死体だあれは(殺される)」。泥棒 はベッドの下に入りこみます。ベッドの下に入ったところへ魔法使いがやっ てきます。魔法使いは来るとすぐにその人間をベッドの上に投げ出します。 ドサッノと。見まわすと、火が焚かれています。あちらを見ると、鍋があっ てごはんが少しとニワトリがあります。「ええっ、どういうこと?まったく、 なんと神様は私を愛して下さっている。ごはんまで私にいつも用意して下さ -161-

(23)

てるわけ?」。魔法使いは食べ物を少したべます。彼女は、みつけたあのニ ワトリとごはんを食べ終ると言います、「さあ、肝臓をとり出して食べた方 がいい。私が殺した人間のうちで、-番大事なのが肝臓じゃないの」。彼女は 火の方へ行こうとします。なんてことでしょう。こっちをごらんなさい。死

体がベッドでふるえてガタガタいっています。そのとき(死んだはずの)人

間がベッドでふるえているのです。彼女は言います、「ええっ、みてごらん、

こいつらを。だからこいつらを殺すのはいやなのよ。この人間はたいした思 いあがりねえ。化けて出たいの。今さらどこへ行こうというわけ、この化け 物(?)は」。 おはなしはまったく'<まったくおはなし/> 19.A、akujaanaendakubebakipandeyamuti・Kujakugongeza ku-kichwa・Pu1Pu1Pu1Halafuwakatiulemutuikona tingizika,maitihaitingiziki・Nimwiziulemwenyeikokule chmi・Sasakitetemeziyawogaikoinamutetemeshandyokitanda inatingizikaDnamaitiikoinatingizika・Anamutwangavigongo ku-kichwa、Anarudia、Anaendakukusanishamotokule、Wapi1 Maitiikonaziditenaikoinatingizika・MH7anamukeanasema, “Badokuyakwangu,Nauaka,nauaka・Huyundyokafeke・E1Huyu ninini?Hauyakufatu?Nikatekichwaaukitugani?“ Anaendatenakubebalukunikujakumubutalql-kichwa・Pu1Pu1 Pu!Anarudia、 Hadisindyo1<Ndyohadisi1> 19.魔法使いは木切れをかついできて(死体の)頭を殴りつけます。ガン、ガ ン、ガン/と。じつは、その人間がふるえていたのは、死体がふるえていた のではなくて、下にいる泥棒だったのです。こわくてふるえたことこそベッ ドをふるえさせ、そして死体がふるえていたのです。魔法使いは頭をしたた -162-

(24)

沖縄大学紀要第2号(1982年) か殴りつけます。魔法使いはもどっていって火をかき起こそうとします。な

んということでしょう./死体はますますガタガタふるえるばかりです。女は

言います、「まだ私のものになっていないわけ、何度も何度も殺しているの

に。こいつはほんとにナマズ(伽c伽09/”SOC〃e"、/2s,ギギ科)だわ。

いったい何者なの?まだ死んでいないだけなの?頭を切り取れというの、

それとも、どうしろというの?」。魔法使いはまた行ってたきぎをかついで

きて、頭を、ガン、ガン、ガンと殴りつけ、もどっていきます。

おはなしはまったく/<まったくおはなし/> 20.Mwanaumeanasema,“Basi,miyenilishakufa・Inafaatunife lumoya.`bNdyomwiziule・Anavimbanakitandakwenyealikuwa chini、Yaa1Vinafatukavyote,Maitiileilikuwaku-kitanda,

inajipigakuleku-vyungu、Kuu1Kulikuwamulo函ianasema,“Eee1

Mutuanafufuka,ndyokufakwanguhuku・DoSafarilumoyalumoya ku-mbio・Pa1Pa1Pa1Mwizianasema,“Nilikuona・鰹Luwenyeule mulolIiakatakakugeukanyumahivi,Angaliahivi,wapi1MWanaume ikoanakuya・Anasema,‘`Mutuanafufuka1鱒 Hadisindyo1<N⑪ohadisi1> 20.男は言います、「ようし、オレはもう死んだ(も同然だ)。ひと思いに死 んだ方がいい」。これはあの泥棒です。泥棒は自分がその下にいたベッドと いっしょにとびあがります。あれ-,ぜんぶバネがはずれたように飛んで いきます。ベッドにあった死体は、鍋にぶちあたります。ジューッ/そこ には魔法使いがいます、「あ-れ-つ/ヒトが生き返ったぁ。私ももうおし まいだ」。魔法使いは走りだします。いちも<さんに、パタバタパタと。泥 棒が言います、「見たぞ’」。魔法使いはうしろをふり向こうとします。よ く見ると、なんと’男が来るではありませんか./魔法使いは言います、 「ヒトが化けて出た-./」 -163-

(25)

おはなしはまったく./<まったくおはなし/> 21.Lumoyalumoyambio,Safarikabisa、Pa1Pa1Pa1Pa1Pa1

Pa1Pa1Kwendakutokeaku-mujinihivi、Watuwanashangaa.

“Namunagani?卿Asema,“Hapana!“BanakUyatenakushangalana.

“E1Sifulanihuyu?A1Munafukuzana,munafuyakitugani?卿

MWizianasema,“Uache,unisemeze1Miyekaziyanguniwizi kilasiku・Muwepekemunanifahamu・Ndyohiviniliendaka kujenganyumbayangukuleku-pori,nawekakavituyangu・ Nikonaendakulavituyangukule・Sasa,leomiyenilionabibi huyuanaendakunitokeanamaitihuyuyamutualikufahapa mpakakuleku-pori・Ndyovitutunakuyatunafukuzana.“‘`Bibi, habarigani?喚Anasema,“Oo1Miyekaziyanguniulozi、Miye niliuamutu,、dyomiyeniliendakaku-nyumbayangu,nilijengaka ku-pori、Kufikalnlle,nashangaamutuananifufukia・Kumbe mwizindyoananifukuza1輿“Kweli?““U、…maye1“ 21いちも<さんにどんどん走ります。ほんとうに遠くへ、遠くへ、バタバタ パタバタバタ……と。走っていくと村にやってきます。人々は驚きます。 「どうしたというんだ」。魔法使いは言います、「それどころじゃない」。 人々は集まってきて驚きあいます。「あれあれ、これは誰かさんじゃないの かい」。人々は言います、「あれあれ、これは誰かさんじゃないのかい。え えっ、あんたたちは追いかけあいをして、何をさわいでいるのかね」。泥棒 が言います、「かまわないでくれ、まず私に言わせてくれ。私の仕事は、毎 日泥棒することだ、(みなさんは)御存知かもしれないが。それで、森に自 分のものを置く小屋をつくりに行ったのだ。私は自分のものをそこへ食べに 行った。そしたら今日、この女が、ここで死んだ人の死体を持って、あの森 へやって来るのを見たのだ。それで追いかけあいをしてきたというわけさ」。 -164-

(26)

沖縄大学紀要第2号(1982年) 「ねえさん、あんたはどうなのかね」。魔法使いは言います、「いやはや、 私の仕事は魔法使いです。人を殺して、森につくった私の家に行きました。 そこへ着いてみると、ヒトが私に化けて出たので驚いたのです。ところがじ

つは、この泥棒が私を追いはらったのだとは/」。「本当かね」「もちろ

んですとも」 22.Sulutanianakongolawatu,“a此9,twendeku-pori,tukaangalie.“ Kuyakwendakuangaliaporihivi・Wapi1Kwendakukutamaiti ikokule・Kilamutuikonaanagalia,“Ee1Kachungukangu haka,ee1uKilamutuanaangalia,“Ee1Singuoyanguhii?凶 Kukongolahiivituyotenamaitikutokealombempakaku-mUjini・ Banasema,“Basi,hiihaikovituyakuwellakufanyaノ"解沈e"ノ? TUtafanyanamunagani?“‘`Watuwawilihawa,wapashetukuuawa:‘

22村長は人々を集めます、「さあ、森へ行って調べてみよう」。森へでかけ

て行ってみると、なんということでしょう/死体がそこにあるのにでくわ します。1人1人が調べてみて、「あれっ、これは私の小さい鍋だよ、おや おや」。1人1人が調べてみて、「あれっ、僕の服じゃないかこれは」。こ れらのものをぜんぶ集めて、死体といっしょに森の小屋から村に出てきます。 人々は言います、「さあて、これは裁判をすることができるほどの事件では ないのかね?どうしたらいいだろう」。「この2人は死刑にするしかない」 23.Ndyowakawauatangubibimulozlmpakabwanamwizi・Wote wakauawa,namwishowahadisi. <Audhubillah1> 23そういうわけで人々は魔法使いの女を手始めに、泥棒の男の2人共を殺し ました。 これでおはなしはおしまい。 <なんてこった./> -165-

(27)

lombe,森の小屋

a鋼

mubungu,屋根ふきの葉 lukumbi,タムタムをたたく (安溪貴子えがく) -166-

参照

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