• 検索結果がありません。

特集「JSAI 2017 のOS に見る人工知能研究の展開」にあたって

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "特集「JSAI 2017 のOS に見る人工知能研究の展開」にあたって"

Copied!
1
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

897 「2017 年度人工知能学会全国大会(第 31 回)」 本特集は,2017 年 5 月に名古屋で開催された第 31 回 人工知能学会全国大会(JSAI 2017)で企画されたオー ガナイズドセッション(OS)から選抜された,5 件の OSに関する解説記事をまとめたものである. JSAI 2017では,39 件の OS を実施した.例年,全 国大会特集には各 OS からの報告記事が掲載されていた が,1 ページ程度の短い記事だったため,セッションの 様子などは知ることができても,扱っているトピックや 研究内容を詳しく知ることはできなかった.そこで,本 特集では全国大会にて評価の高かった OS の企画者に, その研究内容に関して解説記事を書いていただくことと した.全国大会における OS は,萌芽的な研究テーマや 学際的課題など,一般セッションには収まらないテーマ について深い議論を行うことを目的として企画される. すなわち,学会から新しい研究テーマを生み出す土台と しての役割が期待されているといえる.そのような観点 から,解説記事の執筆をお願いする OS を決定すること とした. JSAI 2017の大会優秀賞 OS 口頭発表部門の表彰にお いては,プログラム副委員長を委員長とする選考委員会 を組織し,OS 座長による推薦と,選考委員会による選 考の 2 段階で決定した.このとき,OS 自体の評価も加 味して選考を行うため,選考委員がセッションの様子, 発表論文の内容などに基づき各 OS のオリジナリティや 発展性,社会的インパクトなどの多様な観点から評価を 行っている.本特集では,選考委員会において評価の高 かった OS から下記 5 件を選抜し,解説記事を執筆して いただいた. [OS-17]ヒューマンコンピュテーションとクラウドソー シング [OS-19]金融情報学─ファイナンスにおける人工知能 応用─ [OS-33]脳科学と AI [OS-35]社会的信号処理と AI [OS-36]農業と AI OS-17は企画あり OS として,招待講演 1 件,口頭 発表 8 件から構成されていた.参加者数は大会で把握し ている範囲で 70 名を超えており,質疑応答も活気のあ る盛況なセッションであった.ヒューマンコンピュテー ションは人間を「計算資源」の一部として活用するアプ ローチであり,ともすれば計算機による自動化に関心が 集まりがちな AI において,人間の能力を計算に活用す る点で特色あるアプローチといえる.本解説では,ヒュー マンコンピュテーションとクラウドソーシングに関する 概説,当該 OS における過去も含めた発表論文の傾向な どがまとめられている. OS-19は,ファイナンスにおける人工知能応用に関す るセッションであり,招待講演 1 件,口頭発表 8 件から 構成されていた.金融に関する情報学の研究は関心をも つ参加者が多く,120 名以上の参加者があった.本解説 では,人工市場,金融データ分析,金融テキストマイニ ングといった関連分野について研究テーマや研究動向な どをまとめている. OS-33は,招待講演やパネルディスカッションなどの 企画を含まない形態であり,12 件の口頭発表から構成 されていた.参加者数も 140 名以上と活気があり,研究 の萌芽的段階としていろいろ興味深い研究が生み出され る過程にあると感じられるセッションであった.本解説 では,脳科学と AI の橋渡しを目的として企画された当 該 OS においてこれまで発表されてきた研究分野の概要, 脳科学と AI に関する最近の研究動向,全脳アーキテク チャイニシアティブなどの関連活動について紹介してい る. OS-35も,口頭発表のみから構成される OS であり, 11件の発表があった.参加者数は 60 名以上と盛況であっ た.本解説では,人間が行動・コミュニケーションを通 じて形成する社会性の側面を理解・計算するための技術 として社会的信号処理を定義し,その概要および当該 OSにおける発表内容についてまとめている. OS-36では,口頭発表 10 件から構成されており,参 加者数 60 名以上を集めていた.この OS も招待講演な どは企画されていなかったが,OS 企画者による背景や 趣旨説明が明確であり,事前準備が十分なされていた印 象を受けた.本解説では,主に日本の農業が抱える現状 の課題について考察し,解決策としての ICT 活用によ るスマート農業の現状と課題,AI 農業の実現に向けた 道筋についてまとめている. 本特集は,応用面,要素技術面の両者において,AI 研究の多様性を感じさせる構成となった.今後,これら の研究テーマがさらに発展し,人工知能研究の一分野と して学会に限らず実社会,および国際的に広く展開して いくことを期待したい. 特集「JSAI 2017 の OS に見る人工知能研究の展開」にあたって

特集「JSAI 2017 の OS に見る人工知能研究の展開」にあたって

小野田 崇(青山学院大学),高間 康史(首都大学東京)

参照

関連したドキュメント

■2019 年3月 10

第20回 4月 知っておきたい働くときの基礎知識① 11名 第21回 5月 知っておきたい働くときの基礎知識② 11名 第22回 6月

2015 年(平成 27 年)に開催された気候変動枠組条約第 21 回締約国会議(COP21)において、 2020 年(平成

〇 その上で、排出事業者は、 2015 年 9 月の国連サミットで採択された持続可能な開 発目標( SDGs )や、同年 12 月に第 21

 本研究では,「IT 勉強会カレンダー」に登録さ れ,2008 年度から 2013 年度の 6 年間に開催され たイベント

(第六回~) 一般社団法人 全国清涼飲料連合会 専務理事 小林 富雄 愛知工業大学 経営学部経営学科 教授 清水 きよみ

 文学部では今年度から中国語学習会が 週2回、韓国朝鮮語学習会が週1回、文学

スマートグリッドにつきましては国内外でさまざまな議論がなされてお りますが,