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深層学習に基づく適応的圧縮パターン推定による高効率圧縮法

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Academic year: 2021

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(1)情報処理学会第 82 回全国大会. 7D-01. 深層学習に基づく適応的圧縮パターン推定による高効率圧縮法 関根 理敏†. 伊加田 恵志†. 沖電気工業株式会社 経営基盤本部 研究開発センター† 1.はじめに 近年,IoT や AI を活用したモニタリングシステム が重要となっている.我々はその利用環境における 広範囲・長期間にわたって収集されるセンサデータ の伝送効率化に向けて,LACSLE (Lightweight and Adaptive Compressed Sensing based on deep Learning for Edge devices)と呼ばれる,エッジ端 末において深層学習に基づいて最適な圧縮比を動的 に推定する機械学習型の適応的圧縮センシング手法 を提案している[1].この手法では,ある一定期間ご とに最適な圧縮比を推定し,その圧縮比に基づいて ランダムに送信サンプルを選択している.そのため, その一定期間内でスパース度が変化する場合の最適 な送信サンプルの選択に対応する必要があるという 課題があった.本稿では 1 サンプルごとに送信の有 無や,圧縮単位の分割をデータに応じて動的に制御 する手法の提案と,適応的圧縮パターンの学習時に おける表現方法に関する検討を行う.. り返し行うため,膨大な計算量が必要となるが,学 習後の推論段階では順伝搬の計算を一度行えば良い ため,計算量は少なく,高速な推定が可能である. 最適な圧縮比を推定するための学習方法として, 教師あり学習または強化学習を利用する.教師あり 学習では,あるセンサデータに対して予め最適な圧 縮比を予め探索して求め,それを教師データとして, センサデータを説明変数,最適な圧縮率を目的変数 として回帰モデルを構築するように学習する.一方, 強化学習では,状態をセンサデータ,行動を圧縮比, 報酬をデータ伝送効率として,試行錯誤を繰り返し て最適な方策を獲得できるように学習を行う.. 2.LACSLE の概要 一般にセンサデータの特性はリアルタイムに変動 すると想定すると,元のデータの数𝑁𝑁,圧縮後のデー タの数𝑀𝑀として,もし圧縮比𝑐𝑐 = 𝑀𝑀/𝑁𝑁 が固定な場合, 冗長な送信サンプルを送信したり,逆に送信サンプ ルが不足し,受信端末でのデータ復元誤差が増大し たりするという問題が生じる.そこでセンサデータ に応じて圧縮比𝑐𝑐 を動的に変更することにより,デー タ伝送効率を最大化する.データ伝送効率において は,エッジ端末のデータ送信量と,受信端末でのデ ータ復元誤差を考慮する.両者の値が小さいほどデ ータ伝送効率は高くなる. 上記の最適な圧縮比を求めるために,エッジ端末 上でデータが得られる度に,センサデータに対する 圧縮比とデータ復元誤差の関係を繰り返し探索的に 求めるのは計算量が膨大となり,遅延も大きくなる. そこで,このようなエッジ端末での最適化制御の 処理を軽減するために,深層学習を利用して最適な 圧縮比を推定する.図 1 のように,学習段階で予め 学習用の端末においてセンサデータからエンドツー エンドで最適な圧縮比を推定する学習モデルを構築 し,エッジ端末でその学習済みモデルを利用して最 適な圧縮比を推定する.一般に深層学習において, 学習段階では順伝搬と逆伝搬の計算や試行錯誤を繰. 図 1. LACSLE の概要. 3.LACSLE の適応的圧縮比推定に関する課題 LACSLE では図 1 のようにデータを深層学習モデル に入力し,最適な圧縮比を推定する学習モデルを教 師あり学習・教師なし学習・強化学習のいずれかで 推定していた.ある一定期間においては,圧縮比や, 圧縮を行う単位となる期間は一定であり,推定され た圧縮比𝑐𝑐 に基づいて,図 3 上のように𝑐𝑐 = 𝑀𝑀/𝑁𝑁 と なるようにその期間内でランダムに送信サンプルデ ータを取得していた.そのため,図 2 で示すように, ある一定期間内でスパース度が非定常に変化するよ うなデータに対しては,データのスパース度の変化 に対応して必ずしも適切にデータがサンプリングで きているとは言えない.また1回の圧縮を行う単位 となる期間も最適とは限らなくなる.そのため,こ のようなスパース度が非定常に変化するようなデー タにも対応する必要がある.. 4.適応的圧縮パターン推定 Efficient Data Compression with Adaptive Compression Pattern Estimation based on Deep Learning † Masatoshi Sekine, Satoshi Ikada, Oki Electric Industry Co., Ltd.. 3-1. 3章で述べた問題に対し,本稿では,図 3 下のよ うに,ある期間において,データ伝送効率が最適と. Copyright 2020 Information Processing Society of Japan. All Rights Reserved..

(2) 情報処理学会第 82 回全国大会. に伴うデータ圧縮効率も連続的な変化となり,学習 なるように,送信する個々の送信サンプル及び一度 の性能が向上すると期待される. に圧縮センシングを行う単位となる期間を推定する 送信するデータサンプル長,つまり符号長が𝑁𝑁 の ことでデータ期間内のスパース度の変化に対応する. 場合,𝑁𝑁 の中に𝑘𝑘 個の“1”が含まれる組み合わせは 𝑁𝑁 𝐶𝐶𝑘𝑘 であり,𝑘𝑘 が 0 から𝑁𝑁までに対応する符号を𝑘𝑘 の 値が小さい順に 10 進数に割り当てる,𝑘𝑘の値が同じ 場合,2 進数の値が小さい順から 10 進数を割り当て る.10 進数はさらに学習モデルから出力される連続 値に対応付けられる.図 4 に,10 進数をそのまま 2 進数に変換した場合において,符号に含まれる“1” の個数の関係と,10 進数に対して“1”の個数が連続 的に増加するように符号化した場合の “1”の個数 図 2. センサデータのスパース度の時間変化 の関係を示す.これにより,後者の方が 10 進数する の増加と伴って“1”の個数が振動的に増減する前者 の方よりも滑らかに変化する.その結果,強化学習 における行動空間の変化に伴う報酬の変化が安定し, 学習がより効率的に行うことができる可能性がある.. 図 3. 元のセンサデータとデータのサンプリング この圧縮パターンに基づいて圧縮センシングを実 行する.これにより,ある期間内でのスパース度の 変化に対応する.. 5.適応的圧縮パターンの表現方法 4章で行った適応的圧縮パターンの,学習時にお ける表現方法について検討を行う.もし適応的圧縮 パターンにおける送信サンプルの選択や期間の分割 位置をそれぞれの送信サンプルや位置に対応した学 習モデルの出力ノードで表現する場合,観測期間の 長さの増加に伴い,出力される次元も増加する. そこで,学習モデルから出力される最適な送信サ ンプル及び分割タイミングをそれぞれの送信サンプ ルに対応した出力ノードで表現するのではなく,送 信サンプルの位置や期間の分割位置をまずそれぞれ 10 進数 1 次元の計 2 次元で表現し,その 10 進数を さらに学習モデルから出力される 2 次元の連続値に 対応させる.その場合, 2 進数を単にその大きさに 対 応 し た 10 進 数 に 変 換 す る だ け で は , 例 え ば “0001111111”から“0010000000”のように,2 進数 がわずかに変化しただけでも,2 進数に含まれる“1” の数が大幅に変化し,非連続な変化となってしまう. 図 4 の青線のように 10 進数の変化と“1”の数が非 連続となり,その結果,10 進数に対応した学習モデ ルから出力される連続値に対して,データ伝送効率 も不意続な変化となり,学習時の収束が遅くなった り,不安定になったりしてしまう可能性がある. そこで,数え上げ符号の原理を用いて,2 進数に含 まれる“1”の数に比例して対応する 10 進数が大き くなるように符号化することにより,10 進数の変化. 3-2. 図 4.10 進数と符号化された 2 進数に含まれる “1”の関係. 6.おわりに 本稿では深層学習に基づいて適応的に圧縮パター ンを推定する手法の提案と,その圧縮パターンの表 現方法におけるに関する検討を行った.ある一定期 間のある圧縮比に対するランダムなサンプリングで はなく,個々の送信サンプルの選択・圧縮期間の適 応化により,より少量のサンプルの送信で精度の高 い復元が行える可能性がある.また,圧縮パターン の符号化を行い,“1”の数に比例した 10 進数で表 現することにより,学習効率を改善できる可能性が あることを示した.今後は性能評価を行う予定であ る.. 謝辞 本研究の一部は,総務省「戦略的情報通信研究開 発推進事業(SCOPE) 国際標準獲得型研究開発」に よるものである.. 参考文献 [1] Masatoshi Sekine and Satoshi Ikada, “LACSLE: Lightweight and Adaptive Compressed Sensing Based on Deep Learning for Edge Devices,” IEEE GLOBECOM, Dec. 2019.. Copyright 2020 Information Processing Society of Japan. All Rights Reserved..

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