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高槻市水道事業経営効率化計画

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(1)

高槻市水道事業経営効率化計画

平成13∼17年度

平成13年2月

高槻市 水道部

(2)

目  次

1.はじめに 2.経営健全化計画の総括 (1) 業務量   (2) 財政基盤の確保    (3) 経営の効率化    (4) 施設整備事業    (5) 使用者サービスの向上    (6) 財政状況    3.経営効率化計画の基本方針 4.経営効率化計画の内容 (1) 業務量予測    (2) 安全・安定給水の確保 (3) 信頼されるサービス (4) 経営基盤の強化 5.経営効率化計画に基づく収支見通し    (1) 財政収支試算表 6.第5次水道施設等整備事業計画について   (1) 整備計画の経緯と趣旨 (2) 大阪府広域的水道整備計画との関連 (3) 事業内容と課題 (4) 整備事業計画の基礎となる指標 (5) 事業費の総額及び財源 (6) 施設整備事業年次計画表

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1.はじめに

  近年、渇水や経済の長期低迷、節水意識の定着により水需要が年々低下し ており、料金収入も減少傾向にあります。一方、管路を主とする膨大な水道 施設が更新時期を迎えていますが、安全で安定した給水のためには、施設更 新事業は不可欠であり、そのためには多大な費用が必要となっています。ま た、本市の給水量の 7 割を占める府営水の値上げ(平成 12 年 10 月実施)な どにより、平成 13 年度以降、損益ベースで単年度赤字が発生し、平成 15 年 度には累積欠損金が生じるなど厳しい経営状況になると予測されます。さら に、社会経済情勢も明るさが見えず厳しい状態が続くと考えており、規制緩 和や地方分権などの進行により自己責任原則が強まり、いっそうの自立的経 営が問われており、今後は、効率的で計画的な事業運営が強く求められてい ます。   そこで、平成 12 年 11 月 1 日に答申された高槻市公営企業審議会の「高槻 市水道事業の経営のあり方」を受けて策定した「高槻市水道事業基本計画」 (平成 13∼22 年度)の前期分(平成 13∼17 年度)に沿って具体的な経営計 画である「高槻市水道事業経営効率化計画」を作成し、その内容と経営達成 目標となる年次などを明らかにし、インセンティブを働かせながら効率的経 営にあたってまいります。

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2.経営健全化計画の総括

〔平成 6∼12 年度 (平成 9 年度見直し)〕 (1)業務量 平成 4 年度以降の業務量をみると、給水戸数は微増しているものの、給水 人口の伸びが止まり、近年ではむしろ減少傾向にあります。給水量をみると、 バブル経済崩壊以降の景気の低迷と平成 6 年の渇水、平成 7 年の震災の経験、 また節水循環型社会への移行やライフスタイルの変化などにより、平成 4 年 度をピークに減少に転じ、平成 11 年度まで年々減少してきています。 給水人口と年間給水量の推移 給水人口と年間給水量の推移 給水人口と年間給水量の推移 給水人口と年間給水量の推移 356 357 358 359 360 361 362 363 364 365 366 H1 H3 H5 H7 H9 H11 (人口:千人) 39,000 40,000 41,000 42,000 43,000 44,000 45,000 46,000 47,000 (水量:千m3) 給水人口 年間給水量   H1 H2 H3 H4 H5 H6 給水人口(人) 360,558 362,001 362,482 363,276 363,081 364,023 年間給水量(m3) 44,190,703 45,230,229 45,309,885 45,678,562 44,869,633 44,442,725   H7 H8 H9 H10 H11 H12 給水人口(人) 363,991 363,803 363,658 361,765 359,542 360,441 年間給水量(m3) 43,310,335 43,235,383 42,686,785 42,468,784 42,334,383 42,200,000   ※給水人口は各年度末現在   ※平成12年度は当初予算

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(2)財政基盤の確保 平成 6 年 4 月には、水道料金を改定(平均改定率 34.15%)して財政基盤 の立て直しを図りました。同時に、消費税(3%)を転嫁しました。また、 水道料金以外の収入では、平成 10 年 4 月に指定工事店制度及び給水装置材 料の規制緩和に伴い、手数料の改定を行いました。 さらに、遊休資産の見直しにより、施設用地の処分を行って財源の確保に 努めるとともに、企業債の抑制や事業投資の適正化などの効率的資金運用に も取り組み、財政基盤の強化を図りました。 ・施設用地の処分 平成 6 年度 日吉台配水池用地 55,997 千円 平成 6 年度 土室地区配水管埋設用地 2,451 千円 ・企業債の抑制 平成 6∼12 年度 計 662,300 千円 (3)経営の効率化 業務委託の拡大、事務事業の改善やOA化の取り組み、また組織機構及び 事務分掌の見直しなどにより事務事業の効率化を図り、人件費の抑制など、 経費節減に取り組みました。 業務委託では、水道サービス公社設立による公社への検針・開閉栓業務の 委託をはじめ、漏水調査・一部修繕業務の委託化を行いました。 経費節減策では、支給材料制度の見直しや工事コスト縮減の取り組み、ま た動力費節減のため受電契約方法の見直し、給水装置工事跡路面復旧の施主 施工などを実施しました。 OA化では、設計積算システム、機器台帳管理や修繕伝票システム、経営 管理システムなどそれぞれの開発を行い、また検針ハンディターミナルの採 用などにより事務の迅速化・効率化を図るとともに、OA推進リーダー会議 を設置し、部内研修体制を構築し職員のパソコン利用拡大に努め、各課の非 定型業務のOA化にも取り組みました。

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職員数と人件費の推移 職員数と人件費の推移職員数と人件費の推移 職員数と人件費の推移 150 170 190 210 230 250 H1 H2 H3 H4 H5 H6 H7 H8 H9 H10 H11 H12 (職員数:人) 1,500,000 1,700,000 1,900,000 2,100,000 2,300,000 2,500,000 (人件費:千円) 職員数 人件費 人件費(公社含む)   H1 H2 H3 H4 H5 H6 職員数(人) 216 212 210 209 205 202 人件費(千円) 1,772,616 1,879,620 2,068,538 2,140,273 2,150,462 2,206,163   H7 H8 H9 H10 H11 H12 職員数(人) 199 197 196 184 165 164 人件費(千円) 2,154,275 2,215,821 2,228,078 2,073,122 1,860,288 1,868,455 人件費(公社含む)       2,162,875 2,014,490 2,034,623   ※職員数は各年度末現在   ※平成12年度は当初予算

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(4)施設整備事業 施設整備事業については、安全・安定給水を目標に事業計画に基づき効果 的、効率的な事業執行に努め、概ね計画どおり順調な進捗状況にあります。 安定給水の取り組みとしては清水受水場において受水池増設及び場内配管、 電気計装設備等の整備を行いました。また、谷川の水を水源としていた萩谷 浄水場は、水量的・水質的にも不安定要素がありましたので、摂津峡配水池 系に統合し、萩谷地区に配水池の築造や管網整備、計装設備工事を行い、市 立萩谷総合公園と萩谷地区住民への安全、安定給水を図りました。 平成 7 年度には、阪神・淡路大震災の体験から震災対策を盛り込んだ第4 次水道施設等整備事業計画(平成 8∼12 年度)を策定し、施設の耐震化や災 害時の応急給水の確保を重点課題として取り組みました。具体的には、送配 水系統のバックアップシステム確立のためのテレメータの二重化や、清水受 水場から城山第一配水池への送水管二重化の整備をはじめ、市防災体制の拠 点病院兼応急救護所(8 箇所)・応急救護所(9 箇所)への配水管の耐震化と 府及び近隣市との連絡管の布設など安定給水の確保に取り組みました。また、 震災時の応急給水確保対策としては、非常用地下式貯水タンクの設置(100 m3、2 箇所)や日吉台配水池の緊急遮断弁設置と非常用飲用水パッケージ機 を購入し、非常時の体制整備を図りました。その他、水質面で浄水処理効率 が悪く、揚水量も年々低下している五領浄水場においては、府営水の高度浄 水処理施設の完成にあわせて受水管の整備を行い、平成 10 年度に完了しま した。 改良事業では、石綿管の布設替え事業をほぼ完了し、また経年管の更新を 計画的に進めました。さらに、効率的な水運用を図るために配水池の統廃合 や配水系統の見直しなどを行いました。 安全給水確保の面からは、平成 5 年 12 月の新水質基準施行(26 項目から 46 項目に改正)に対応した水質検査機器の整備や検査技術の習得に取り組 むとともに、水質管理の徹底を図るため、残留塩素濃度マップの作成や奈佐 原受水場をはじめ各受水場に塩素の追加装置の設置を行いました。また、受 水槽の衛生問題解消のため平成 8 年には、市内全域において3階建建物まで の直結直圧給水に取り組み、平成 12 年 4 月からは、一部エリアを除いて5 階建建物まで対応可能としました。 簡易水道事業では、樫田地区の安定給水確保のため平成 5 年度から 3 か年 をかけて樫田地区簡易水道第三次拡張事業を完了し、農業農村整備事業等に 伴う水需要にも対応が可能となりました。

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(5)使用者サービスの向上 広報広聴の推進では、水道PR施設「ウォータープラザ」の展示物更新や 同場所での新たなイベントの実施、モニター制度を活用した市民ニーズの把 握、水道広報紙のカラー版化、PRパンフレットや学校補助教材の新規作成、 また高槻ケーブルテレビを活用した広報ビデオ制作によるPRの充実に取 り組みました。さらに、21 世紀の水道事業経営指針となる「高槻市水道事業 基本計画」策定にむけて、平成 10・11 年度には市民アンケート調査を行い、 平成 12 年度には初めての市民参加による「高槻市公営企業審議会」を設置 しました。 水質安全面でのサービス向上の取り組みとしては、水道サービス公社設立 による小規模受水槽の点検・指導の充実を図り、また5階建建物までの直結 直圧給水促進と同時にその建物の戸別検針拡大にも取り組みました。さらに、 平成 10 年 7 月には、府営水道から高度浄水処理水の受水を開始し、夏場の カビ臭のない、より安全な水を供給できるようになりました。 そのほか、4 か月検針 2 か月徴収制度をわかりやすい 2 か月検針 2 か月徴 収制度へ移行しました。 (6)財政状況 平成 5 年度に財政収支の悪化により同年度末約 10 億円の累積赤字が見込 まれたため、健全財政が維持できないので、平成 6 年 4 月に料金改定を行い ました。 収益的収支では、下記の収支推移表のとおり水需要の落ち込みから水道料 金収入が減少したものの、それ以外の受託工事収入等の伸びや支出面で水需 要の減少に伴う関連経費の減少、人員合理化による人件費の抑制や事務の効 率化による経費節減等々により、収支状況も順調に推移して平成 12 年度末 累積黒字は、約 12 億 6 千万円程度となる見込みです。 収益的収支の推移 収益的収支の推移 収益的収支の推移 収益的収支の推移((((平成5~平成5~平成5~平成5~12121212 年度年度年度年度))))   (千円)   H5 H6 H7 H8 H9 H10 H11 H12 水道事業収益 水道事業収益 水道事業収益 水道事業収益 6,883,563 8,712,935 8,593,262 8,323,269 8,000,816 8,271,140 7,971,117 7,830,614 水道料金 5,519,095 7,266,017 7,199,270 7,226,717 6,923,276 6,770,668 6,696,866 6,711,429 その他 1,364,468 1,446,918 1,393,992 1,096,552 1,077,540 1,500,472 1,274,251 1,119,185 水道事業費用 水道事業費用 水道事業費用 水道事業費用 8,261,679 8,201,682 8,085,566 7,859,250 7,856,039 8,029,484 7,727,065 7,824,155 受水費 2,300,749 2,273,411 2,192,240 2,212,588 2,187,630 2,199,898 2,190,159 2,370,393 人件費 2,150,462 2,206,163 2,154,275 2,215,821 2,228,078 2,073,122 1,860,288 1,868,455 減価償却費 1,077,699 1,133,421 1,190,245 1,245,357 1,304,940 1,343,092 1,349,563 1,324,634 企業債利息 560,621 560,344 555,031 538,326 516,234 490,501 458,751 425,732 その他 2,172,148 2,028,343 1,993,775 1,647,158 1,619,157 1,922,871 1,868,304 1,834,941 単年度収支 単年度収支単年度収支 単年度収支 △ 1,378,116 511,253 507,696 464,019 144,777 241,656 244,052 6,459 累積損益 累積損益累積損益 累積損益 △ 787,880 △ 276,627 231,069 675,088 794,865 1,026,521 1,257,573 1,263,709   ※平成12年度は当初予算

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こうした財政状況を踏まえ、平成 9 年 4 月の消費税率改定に伴うアップ分 の転嫁(約 1 億 4 千万円/年)については見送ることとしました。 資金面をみても、各年度の資本的収支不足額は損益勘定留保資金等で補填 しており、平成 12 年度末の正味運転資本は約 29 億 5 千万円(退職給与引 当金約 8 億 7 千万円を含む)と予測されます。 しかし、供給単価と給水原価の推移(下記グラフ)を見ると平成 9 年度以 降は、水道料金だけでは水を売れば売るほど赤字になる構造であることに加 え、平成 12 年 10 月の府営水の値上げによる経費増(約 2 億円/半年)と 水道料金収入の低下により今後の財政運営は厳しくなると見込めます。 供給単価と給水原価の推移 供給単価と給水原価の推移 供給単価と給水原価の推移 供給単価と給水原価の推移 171.83 172.68 173.71 168.58 165.95 165.52 165.50 130.99 166.63 170.03 172.79 174.52 169.60 168.15 168.73 171.07 120.00 130.00 140.00 150.00 160.00 170.00 180.00 H5 H6 H7 H8 H9 H10 H11 H12 (円) 供給単価 給水原価       ※平成12 年度末は見込み

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3.経営効率化計画の基本方針

低迷する経済、少子・高齢化による人口の減少、節水行動を伴った水循環 利用社会の到来など水道事業を取り巻く社会経済情勢は大きく変化してお り、本市では年々水需要が低下し、今日では水の売れない時代に入ったとい っても過言ではなく、大変厳しい財政運営が予測されます。これまでの拡張 事業投資は、確実に水道料金収入の増加につながっていましたが、今後は、 収入には結びつかない維持管理事業や施設の更新事業が増大してきます。し かし、安定した給水の確保には、こうした事業は着実に実行していかねばな りません。 このためには、水道財政を健全にし、施設更新投資が継続できるよう計画 的に財政的体力を養う必要があり、費用対効果の原則による事業運営、アウ トソーシングの積極的活用や事業目標管理(行政評価システム)の徹底を図 り、実施するサービスに伴う使用者負担も明らかにしながら、市民・関係者 と事業者の信頼性を築くことを基本に、計画的効率的な事業運営を図ってい きます。

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4.経営効率化計画の内容

(1)業務量予測 業務量は、給水人口と一人一日平均給水量(原単位)により推計しますが、 人口の推移については、行財政改革推進室作成の「高槻市の将来人口」によ り推計し、原単位については、320L で推移していくものと予測します。   業務量の予測(平成13~17年度) 業務量の予測(平成13~17年度)業務量の予測(平成13~17年度) 業務量の予測(平成13~17年度)   H13 H14 H15 H16 H17 行政区域内人口(人) 358,869 357,931 358,278 356,604 354,407 給水人口 給水人口 給水人口 給水人口((((人人人人)))) 358,784 357,846 358,193 356,519 354,322 給水戸数(戸) 147,831 148,685 149,985 150,574 151,025 総給水量 総給水量 総給水量 総給水量((((千千千千mmmm3333)))) 42,000 41,796 41,952 41,641 41,385  自己水 (千 m3) 12,480 12,800 12,020 12,000 12,000  府営水 (千 m3) 29,400 28,896 29,832 29,541 29,285  簡易水道(千 m3) 120 100 100 100 100 一日最大給水量(m3/日) 143,425 142,795 142,938 142,264 141,388 一日平均給水量(m3/日) 114,740 114,236 114,350 113,811 113,110 一 一 一 一人人人一人一一一日日日使用量日使用量使用量使用量((((LLLL)))) 321 320 320 320 320 有収水量(千 m3) 40,000 40,124 40,274 39,975 39,730 有収率(%) 95 96 96 96 96 負荷率(%) 80 80 80 80 80 備考 閏年

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(2) 安全・安定給水の確保 (2)−1、水源の確保 : 施       策 実   施   内   容 13年度 14年度 15年度 16年度 17年度 総合的な地下水源の調査実施 芥川流域地下水調査委託 調査研究 実施 実施 及び確保 取水井改良の実施 改良 水源涵養と環境保全の実施 一般行政部門と一体となっての取り組みを行う 調査   研究 検討 協議 (2)−2、安全な水の供給 : 施       策 実   施   内   容 13年度 14年度 15年度 16年度 17年度 水質の検査体制の整備と管理強化 水質管理の充実をめざした水質検査機器等の更新整備 更新整備           及び、水質の管理強化を進める ・実施 → → → → 継続的に地下水の揚水ができるよう、大冠浄水場での適正揚水の範囲を探るとともに水源涵養と保全に努めるため以下の施 策に取り組みます。 安全な水の供給に関しては、アンケート調査を通じて明らかなように市民にとって最も関心の高い事項であり、これまでも 一貫して安全給水に努めてきました。平成15年には、水質基準が強化されるとともに検査項目の追加も予定されていま す。これに対応するため、自己検査体制の維持と高度な水質試験にも対応できる大阪府共同水質検査機関の利用を図りなが ら、以下の施策に取り組みます。

(13)

(2)−3、効率的な施設整備・管理の促進 : 施       策 実   施   内   容 13年度 14年度 15年度 16年度 17年度 施設効率化計画の樹立 中央監視システムの更新を行う (第5次水道施設等整備事業計画) 更新実施 更新実施 五領浄水場の浄水工程を廃止   実施 阿武野地区配水管布設工事の実施       …岡本山配水池の廃止   検討 実施       …阿武野系φ400配水管布設 検討 実施 実施 大冠浄水場浄水処理用の経年配管布設替工事の実施           実施 第6次水道施設等整備事業計画の策定 検討 策定 維持管理体制の強化 最新データが必要な施設計画、事故、災害時の活用を 調査 調査 図るためマッピングシステムの導入を行う 検討 検討 開発予定 開発予定 開発予定 (2)−4、危機管理体制の樹立 : 施       策 実   施   内   容 13年度 14年度 15年度 16年度 17年度 震災対策訓練等の実施 大阪府、北大阪上水道協議会とを含めた広域的な合同     訓練を実施する 実施 → → → → リスク発生後の早期復旧に向けた 水道部独自のマニュアルの更新と実施訓練を行う 手順のマニュアル化と的確で機動       的な行動ができる体制づくり 実施 → → → → 市民へのリスク発生時の的確な 広報車・防災無線等を活用し地域と一体となり実施     情報伝達と日常的な情報提供 訓練を行う 実施 → → → → 年々給水量が減少し、料金収入も減少してきており、厳しい経営となっています。また、投資をしても直接料金収入につな がらない老朽施設の更新・改良が増大しています。しかし、安定給水のためには、施設の更新・改良事業は不可欠です。こ のため費用効果を勘案し、投資的経費も一定の枠(減価償却費など内部留保資金の範囲内)を設定した整備改良計画 (第5次 水道施設等整備事業計画) を立て計画的・効率的に取り組みます。 平成7年の阪神・淡路大震災や平成12年の鳥取県西部地震、また落雷や台風等による災害が相次いでいます。こうしたこ とを教訓として、日常業務の総点検とともに事故防止のための定期的な訓練が必要であり、以下の施策に取り組みます。

(14)

(3) 信頼されるサービス (3)−1、市民サービスの向上 : 施       策 実   施   内   容 13年度 14年度 15年度 16年度 17年度 市民への接遇・マナーの向上と マッセおおさか等の接遇研修に順次派遣し、接遇リー 顧客対応の迅速化 ダーとして接遇向上に務めるとともに各種研修を行い、     マナーの向上と顧客対応の迅速化を図る 実施 → → → → 集合住宅等の各戸検針・各戸徴収 戸建住宅と集合住宅における使用者の不公平を是正 の拡大 するため受水槽以降の各戸検針、各戸徴収及び私設     メータの直営化を実施 検討 検討 検討 実施 → 料金納付制度の検討 コンビニにおける料金支払窓口の拡大により使用者の   利便性を図る 検討 実施予定   衛生問題等の解消 受水槽の衛生問題解消のため5階までは直圧、それ 以上概ね10階までは増圧ポンプの設置を基本として     直結給水を推進する 実施 → → → →   受水槽の衛生問題解消のため水道法の改正が予定され 調査     ているので、受水槽への衛生上の管理支援を行う 検討 実施 → → → 給水装置診断実施の検討 給水装置の適正な管理を確保するため訪問し、簡単な     水質、材質、漏水の点検を行う 検討 準備 実施予定   検針障害改善における無線メータ 検針障害の解消のため無線メータの設置     設置 実施 → → → → 市民に信頼され、好感を持ってもらえる水道サービスをめざし、以下の施策に取り組みます。

(15)

(3)−2、広報広聴活動の充実 : 施       策 実   施   内   容 13年度 14年度 15年度 16年度 17年度 広報広聴活動の充実・推進 PR施設の充実のためウォータープラザのリニューア ルを行う 実施 情報提供の内容を類型化し手段 年間広報計画の作成と効果的な広報とするため内容と     との組合せを体系化 手段について検討・整理 検討 実施 → → → 市民との共同作成による広報 広報の充実のため市民参加を検討する 検討     試行 → → → 見直し 双方向コミニュケーション手段 PR事業活動の充実のため部独自のホームページを開     としてホームページ開設 設する 検討 実施 → → → 市民ニーズの把握 施策に反映するため市民の意向を聴集するためアンケ   ートの実施 検討 実施 情報公開の推進 市民に水道事業をより深く知ってもらうため日本水道     協会の情報公開ガイドラインに沿った情報公開の推進 検討 実施予定       水道事業は、行政施策の中でももっとも市民生活に密着したものであり、円滑な事業運営のためには市民や関係者 (取引業 者、マスコミ、職員など) の理解と協力は不可欠です。また近年、複雑化する水質問題への対応や公共料金のあり方など説 明責任が求められており、広報広聴活動はますます重要なものとなっています。広報活動については、使用者が知りたいこ とと事業者が伝えたいことが一致することが重要であります。しかし、これまでの広報活動は事業の理解促進に重点を置き 利用者が施策の実施について納得し、支持してもらうことについてまでは至っていない現状にあります。このため、事業の 理解のため情報開示をさらに進めるとともに、市民と協働した広報づくりの試行や水道モニター制度、アンケート調査など 広聴活動を通じて利用者の意向が事業に反映できるよう以下の施策に取り組みます。

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(3)−3、環境にやさしい取り組み : 施       策 実   施   内   容 13年度 14年度 15年度 16年度 17年度 健全な水循環のPR 上下水道並びに河川森林等を含め行政との連携を図り     パンフレット等の作成 検討 実施 → → → 環境会計の導入の検討 環境保全対策の費用と効果を定量的に測定し分析し、 調査   公表する環境会計システムの確立を行う 研究 検討 浄水場等での自然エネルギー利用 大冠浄水場での太陽光発電設備の研究を行う の研究・検討 研究 環境問題に対する職員研修の充実 水環境を中心とした環境についての研修の実施       実施 → → → → 環境問題への取り組みは、水道事業にとっても不可欠で「たかつきエコオフィスプラン」推進や、良好な水循環にかかるP Rなど関係機関と連携した取り組みが必要です。 このエコオフィスプランでは、平成17年度を目標年度として電力や水道水の5%削減を求めています。しかし、水道事業 は水を製造し安定して各家庭・事業所に給水することが使命であり、特に送水のためには多くの電力を消費せざるを得ない 事業です。この代替えとして自然エネルギーへの転換が求められていますが、現状では費用の割には効果が期待できないこ とや、投資費用は料金に転嫁せざるを得ないことなど、目標達成のためには解決しなければならない問題も多く含んでいま す。このため、こうした情報を開示し使用者の理解と協力を得ながら環境にやさしい水道事業を目指し、以下の施策に取り 組みます。

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  (4) 経営基盤の強化 (4)−1、財政の健全化 : 施       策 実   施   内   容 13年度 14年度 15年度 16年度 17年度 事業評価システムの導入 経営効率のために作成した事業計画・経営計画の評価     を行うため評価システムの導入を実施する 実施 → → → → 料金体系の見直し 水道事業の健全経営を図るため料金改定等について 調査 調査 調査   検討する 研究 研究 研究 実施予定 財源確保の推進 加入金及び、手数料について見直しを行う 調査     研究 検討 要綱作成 実施予定   遊休地の活用として受水場の一部を駐車場として有効 検討   に活用する 実施予定         公費負担の明確化及び適正化 一般行政が本来負担すべき費用については公費負担を 調査 調査   求める 研究 研究 検討 検討 近年の水需要減少に伴い、 基幹収入である水道料金が年々落ち込んでいます。また、平成12年10月の府営水値上げによ り、受水費が年間約4億円負担増となることなどから、平成13年度には単年度損益収支が赤字に転じ以降財政状況も急速 に悪化していく見込みです。将来にわたって安定した良好な給水サービス水準を維持していくためには、老朽化した施設の 更新・改良などの多大な財源確保が必要であり財政健全化の取り組みが重要です。このため、多面的な収入確保の検討やコ スト節減など経営効率化に向けた取り組みをいっそう強化推進していくとともに、社会経済情勢の変化に対応した料金水 準、料金体系の見直しも必要であり以下の施策に取り組みます。

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(4)−2、事務の効率化の推進 : 施       策 実   施   内   容 13年度 14年度 15年度 16年度 17年度 業務の委託化 大冠浄水場運転監視業務の休日・夜間における業務     委託の推進 検討 検討 実施予定     維持課の本管修繕については、災害時に対処するため     の技術保持目的を除くほか外部委託する 実施 → → → → 質的、量的に増加する滞納整理業務の外部委託化に 調査     より事務効率化の推進を図る 研究 検討 実施予定     事務改善の推進 地図情報システムの構築を行う 調査 調査  OA化の推進     (再掲 (2)−3 の維持管理体制の強化) 検討 検討 開発予定 開発予定 開発予定 既開発システムの更新を行う 更新 更新 更新 文書管理システムの構築を行う 基本システム 基本システム 基本システム 構築予定 構築予定 構築予定 水道管CADシステムの導入を図る 調査 調査 研究 研究 システム開発 システム開発 実施予定 イントラネットの導入を行う 工事     機器設定 稼動 → → → 職員一人ひとりが常日頃から問題意識を持ち、効率的な業務執行についての方策を検討するとともに、民間活力の利用や新 たな情報技術の活用などによる事務の効率化を図るため以下の施策に取り組みます。

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(4)-3、人材の育成と活用 :   施       策 実   施   内   容 13年度 14年度 15年度 16年度 17年度 人事、組織の見直し 職員数の減少、業務量や事務の変化とともにその組織   や事務分掌の見直しを行い、業務の効率化を図る   検討 実施   再任用者の職域や事業を検討し、採用計画に基づき       事務の調整を図る 検討 実施 → → → 効率的な管路維持管理手法及び体制の変更を図り、 止水栓からメータ(宅内)の修繕及び土・日・祝日     における保安要員体制の変更 調整協議 調整協議 実施予定     維持課事務の再任用職員の活用を図り、より効率的な     管路管理手法の検討をする 検討 検討 実施予定     施設の維持管理専門要員として技術の適切な承継を 図るため定年退職者の補充を計画的に行い職員構成     の適正化を進める 検討 検討 実施予定   実施予定 意識改革と研修制度の充実 企業職員として必要な知識及び技能等をそれぞれの   経験や職種に応じた研修課題を設定し、計画的に習得     させる 計画作成 実施 → → → 職員提案制度の充実 職員提案制度の充実を図り、日常の業務改善を推進     する 検討 実施 → → → 組織と人材の育成は、事業目的を達成する要であります。今日、簡素で効率的な組織が求められており基本は少数精鋭で望 むものとします。そのために、人材育成の目標を定め、個々の職員の意識改革と経営感覚や政策形成能力の養成などの能力 開発を体系的な研修計画のもとに進めていきます。また、時代の変化やサービス需要の動向に対応した機能的、効率的な組 織・機構とする必要があることから以下の施策に取り組みます。

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5.経営効率化計画に基づく収支見通し

収益的収入では、人口の減少に比例して給水量が減ってくるため基幹収入 である水道料金も減少していくと予測され、受託工事収益など料金以外の収 入も減少し、収入合計では、平成 13 年度で約 74 億円程度、以降漸減し、平 成 17 年度では、約 71 億円程度になると思われます。 一方、収益的支出では、人件費が人員の適正化や業務の委託化により漸減 していくが、受水費は、平成 12 年 10 月の府営水値上げ(74.5 円から 88.1 円に改定)により値上げ前に比べ毎年約 4 億円の増となり、業務の委託化に 伴う委託料の増加、施設の廃止に伴う資産減耗費や大冠浄水場の中央監視シ ステムの更新に伴う減価償却費の増加などにより、費用合計では、平成 13 年度約 77 億円、平成 15 年度で約 80 億円、以降漸減し平成 17 年度では、 約 78 億円程度と予測します。 これにより、平成 13 年度以降は単年度赤字決算となり、平成 15 年度には 2 億円以上の累積欠損金が生じ、以降単年度赤字が増大してくると予想され ることから、運転資金が減少し財政的に厳しい状況となってきます。

(1)財政収支試算表

(1)財政収支試算表

(1)財政収支試算表

(1)財政収支試算表

(百万円) 平成13年度 平成14年度 平成15年度 平成16年度 平成17年度 7,428 7,309 7,334 7,165 7,124 水 道 料 金 6,619 6,641 6,665 6,616 6,575 7,740 7,728 8,059 7,828 7,805 人 件 費 1,821 1,776 1,746 1,721 1,728 減 価 償 却 費 1,363 1,390 1,604 1,634 1,631 企 業 債 利 息 等 392 364 386 362 339 受 水 費 2,590 2,546 2,628 2,603 2,580 △ 311 △ 419 △ 725 △ 663 △ 682 922 503 △ 222 △ 885 △ 1,567 445 2,140 770 492 440 企 業 債 230 1,920 350 350 350 加 入 金 177 161 271 91 51 2,237 3,705 1,868 1,648 1,648 人 件 費 140 134 136 138 140 水道施設等整備費 631 2,371 521 521 561 改 良 費 901 599 495 388 417 企 業 債 償 還 金 520 531 535 534 464 △ 1,792 △ 1,565 △ 1,098 △ 1,156 △ 1,208 2,307 2,041 1,977 1,985 1,709 1,445 1,135 1,028 935 769 項目/年度 収 益 的 収 支 ・ 3 条 収    入 支    出 単 年 度 損 益 累 積 損 益 運 転 資 本 正味運転資本(退職給与引当金を除く) 備     考 資 本 的 収 支 ・ 4 条 収    入 支    出 資 金 過 不 足

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6.第5次水道施設等整備事業計画について

(1)整備計画の経緯と趣旨 第4次水道施設等整備事業は、平成 9 年度には経営健全化計画と併せて 事業内容と事業費の見直しを行い、平成 8 年度から平成 12 年度までの 5 か年計画で進めてきました。 今年度は第4次水道施設等整備事業の最終年度であり、本事業計画は「高 槻市水道事業基本計画」を踏まえ、水道施設づくりの今後の展望と、平成 13 年度から平成 17 年度における方針を樹立しようとするものです。 本市では、既に施設の拡張期を終え、本格的な維持管理の時代を迎えて おり、「高水準で災害に強い施設づくり」を視野に入れた施設の更新が大き な課題となっています。このため平成 13 年度から計画目標年次を平成 17 年度とする第5次水道施設等整備事業を実施し、21 世紀のわが街をささえ る水道として、「いつでも、どこでも、安全で、安心して使える水道」をめ ざした効率的な水道施設づくりに取り組んでいくものです。 (2)大阪府広域的水道整備計画との関連 現在、大阪府は目標年次を平成 15 年度から平成 22 年度とする「大阪府 広域的水道整備計画」の見直しを進めています。この計画は将来的に府下 受水市町村の安定給水確保に向けた施設整備の基本となります。 同時に、目標年度を平成 22 年度とする、府営水道第7次拡張事業の変更 を行い、施設整備を計画しています。 主な事業は、紀の川系水道施設、安威川系水道施設等の整備事業です。 また、あわせて将来の水需要予測から、計画給水量の見直しを行い、現行 の 2,650 千 m3/日から 2,530 千 m3/日に若干、下方修正の検討がなされてい ます。ただし、本市の認可水量(府営水分)148 千 m3/日は次回の認可変 更まで変更されることはありません。  地震等緊急対策としての「あんしん給水栓」(府営水送水管に設置した応 急給水用の分岐)の設置は、府において平成 13 年度中に完了する予定です。 一方、市としては緊急時の使用実態から考え、より効率的な非常用分岐を 府と協議し、設置していく予定です。

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(3)事業内容と課題 1)大冠浄水場系 大冠浄水場系については、これまで安定給水確保のための施設整備を 行ってきましたが、当浄水場は市の地域防災計画の給水拠点に指定され ていることもあり、耐震化を含むさらなる施設の整備が必要となってい ます。特に、中央監視システム(約 40 箇所の水道施設を大冠浄水場で 集中監視している)については、第4次整備事業で更新の計画であった が、事業を見直し、先送りしたことから、老朽化がはげしくシステムの 更新が必要です。更新には、今日の技術革新に対応し、更新後のメンテ ナンスも含めた効率的なシステムにしていくことが必要です。 また、浄水場として、今後とも水質面はもちろん、現在の揚水量を将 来にわたって確保するために、総合的な地下水源の調査が必要です。 事業内容 ・中央監視システム更新 ・受配電設備更新 ・場内配管更新 ・地下水調査 2)五領浄水場系 五領浄水場系については、昭和 44 年度に新設以来、地下水を水源と した浄水場として稼働してきましたが、年々揚水量が低下してきている ことから、当地域の安定給水を図るため、平成 10 年度に府営水の受水 を開始しました。府営水受水と同時に浄水工程を廃止する計画でありま したが、今日まで現状施設に新たな投資を行うことなく、浄水工程も稼 働させながら施設運営を行ってきました。しかし、揚水量がますます低 下し、新たな水源も確保できないなど、浄水場としての機能の維持が困 難なため、中央監視システムの更新に伴う計装設備の更新にあわせて、 浄水工程を廃止します。  今後は、受水場としての施設整備とあわせて、老朽化した施設の更新 が必要です。また、将来的には、第二名神高速道路関連に伴う土地利用 をも考慮した、配水システムの再検討が必要です。 事業内容 ・施設整備 ・受配電設備更新

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3)清水受水場系 ① 清水受水場 清水受水場については、老朽化している配管の更新をはじめとする場 内整備を実施しました。今後については、更新時期に来ているポンプ・ 電気設備の更新と管理棟のリフレッシュが必要です。 事業内容 ・管理棟改修他 ・受配電設備更新 ② 日吉台配水池系 日吉台配水池系については、震災等、緊急時の給水を確保するため、 緊急遮断弁の設置が完了しました。今後は、築後 30 年以上経過してい る配水池の内面防水をはじめ、場内整備の検討が必要です。 ③ 城山第一配水池系 城山第一配水池系については、長年の懸案事項であった送水管の二重 化が図れたことから、清水受水場の場内配管の更新とあわせて、送水施 設についての耐震化は完了したと言えます。今後は、老朽化している施 設の更新が必要なほか、現送水管(鋼管)の管更生についても検討が必 要です。 4)奈佐原受水場系 ① 奈佐原受水場 奈佐原受水場系の自然流下方式区域については、府営水道の奈佐原浄 水池からの直圧給水により、市民サービス面で有効な水圧確保が可能と なっています。しかし、奈佐原浄水池からの自然流下方式での給水は暫 定措置であることから、将来的にも現有水圧を確保するためには、何ら かの施策が必要です。 また、奈佐原受水場の場内施設については、老朽化しているポンプ・ 電気設備等の更新が必要です。 事業内容 ・阿武野配水池送水ポンプ更新 ② 阿武山配水池系 阿武山配水池系については、給水区域内の人口推計をみると、将来の

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給水量の大きな伸びが考えられないことから、当面、容量的には問題あ りませんが、池がひとつのため維持管理面での問題が残っています。こ れを解消するため、池の増設(時期・容量)について検討が必要です。 ③ 阿武野配水池系 阿武野配水池は、市内北部における災害時の応急給水拠点として、非 常用水を確保する機能をあわせて築造したことから、水量的に余裕をも たせた施設となっており、滞留時間が長くなっています。今後は、他の 施設との統廃合など、有効利用を図ります。 ④ 岡本山配水池系 老朽化した施設の更新には多額な投資が必要なことから、当配水池は 廃止し、阿武野系へ統合します。 5)芥川受水場系 ① 芥川受水場 芥川受水場については、万が一の浸水被害に備えた場内整備は一定完 了しています。今後は、老朽化した施設及び設備の更新が必要です。 ② 天神山第一配水池 天神山第一配水池は、効率的な水運用を図るため給水区域の拡大を行 い、滞留時間が減少しましたが、当配水池への送水能力に余裕があるこ とから、施設運用に支障をきたすことはありません。今後は、老朽化し た施設の更新が必要なほか、将来的にはより効率的な水運用を図るため、 給水区域を含めた施設全体の見直しが必要です。 6)富田分岐直送系 当初、富田分岐は五領に分岐開設後廃止する計画でありましたが、災害 時における複数分岐の有効性から、平成 10 年度大阪府と協議した結果、 存続することの承認を得ることができました。その後、老朽化していた 流量計等の更新も行い、総持寺団地への給水として現在に至っており、 当面の問題はありません。 7)管路整備 配水池等の統廃合に伴う管路整備、都市計画道路整備に随伴した管路整 備、埋設年度・漏水事故の履歴・地域性等を考慮した経年管の更新等を

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行います。 事業内容 ・計画道路配水管布設 ・幹線管の整備(奈佐原系・阿武野系) ・経年管の更新 ・連絡管の整備(島本町) ・非常用分岐の設置(朝日町) (4)整備事業計画の基礎となる指標   1) 計画目標年次   平成 17 年度   2) 工    期   平成 13∼17 年度   3) 計画給水人口   358,000人(期間内の最大値)            4) 計 画 給 水 量    一日最大給水量  143,500 m3  一人一日平均給水量   320 L    一人一日最大給水量 400 L (5)事業費の総額及び財源 事業費       4,600,000千円 (内訳) 企業債     3,200,000千円 自己財源    1,400,000千円

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平成13年度 平成14年度 平成15年度 平成16年度 平成17年度 備  考 受水施設 管理棟改修 施設整備 受配電設備更新 受配電設備更新 (清水受水場) (五領浄水場) (五領浄水場) (清水受水場) 送水ポンプ更新 (奈佐原受水場) 浄水施設 中央監視システム更新中央監視システム更新受配電設備更新 場内配管更新 (大冠浄水場) (大冠浄水場) 配水施設 配水管布設 配水管布設 配水管布設 配水管布設 配水管布設  ・計画道路  ・計画道路  ・計画道路  ・計画道路  ・幹線管整備  ・幹線管整備  ・幹線管整備  ・幹線管整備  ・幹線管更新 (奈佐原系) (奈佐原系) (阿武野系) (阿武野系)  ・幹線管更新  ・幹線管更新  ・幹線管更新  ・連絡管整備 (島本町) その他 非常用分岐の設置 地下水調査 (朝日町)  事業費合計 事業費 630,000千円 2,370,000千円 520,000千円 520,000千円 560,000千円 4,600,000千円 (6)施設整備事業年次計画表

参照

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