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Microsoft Word - 【修正最終】金沢市駐車場整備に関する基本計画及び駐車場整備地区における駐車場整備計画(第3次)

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金沢市駐車場整備に関する基本計画

及び

駐車場整備地区における駐車場整備計画(第3次)

(2)
(3)

< 目 次 >

序章 見直しの背景 ... 1 (1) 見直しの背景 ... 1 (2) 駐車場整備に関する現況 ... 2 (3) 見直しの考え方 ... 9 駐車場整備に関する基本計画 第1章 駐車場整備に関する考え方 ... 14 (1) 駐車場整備における基本方針 ... 14 (2) 駐車場整備に関する公共と民間の役割分担 ... 15 (3) 駐車場の附置義務に関する基本的考え方 ... 18 第2章 駐車場の整備に関する方策 ... 19 (1) 駐車場の附置義務制度に関する整備方策 ... 19 (2) 公共的駐車場の整備に関する方策 ... 19 (3) 路上駐車場の整備に関する方策 ... 19 (4) 自動車の保管場所の整備に関する方策 ... 20 第3章 駐車場の整備を重点的に推進すべき地区 ... 21 (1) 駐車場の整備を重点的に推進すべき地区の設定方針 ... 21 (2) 駐車場の整備を重点的に推進すべき地区の内容 ... 21 (3) 駐車場整備地区 ... 21 駐車場整備地区における駐車場整備計画 第4章 駐車場整備地区における整備状況と方向性 ... 23 (1) 駐車場整備の現況 ... 23 (2) 駐車需要の見通し ... 24 (3) 駐車場整備地区における方向性 ... 26 第5章 駐車場整備地区における整備目標年次及び目標量 ... 28 (1) 目標年次 ... 28 (2) 目標量 ... 28 第6章 駐車場整備地区における施策等 ... 29 (1) 駐車場台数の総量増加を抑制 ... 29 (2) 小規模駐車場の抑制・集約化 ... 30 (3) 都心軸上からの入出庫の制限 ... 31 (4) まちなかへのマイカー流入抑制 ... 31

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序章 見直しの背景

(1)見直しの背景

我が国では、戦後より進行してきたモータリゼーションの結果、移動手段とし て自動車が主体となりました。それに伴い、道路交通の円滑化を図ることにより、 公衆の利便の確保や都市の機能の維持及び増進が求められるようになってきま した。本市では、これに対応するため、1994 年(H6)に「金沢市駐車場整備に 関する基本計画」(以下、「基本計画」という。)及び駐車場整備地区における駐 車場整備計画(以下、「整備計画」という。)を策定し、2010 年(H22)には両計 画が目標年次を迎えたことから所要の見直しを行いました。そこでは、駐車場整 備地区における駐車場整備台数は十分確保されていることや都市の活力と市民 の安全性を図る必要があること、公共交通を中心としたコンパクトなまちづく りを目指すこと等により、量的な駐車場整備から質的な整備へ転換を図ること とし、それに基づき様々な駐車場に関する施策を展開しています。 前計画策定後、本市の駐車場を取り巻く状況は大きく変化しています。北陸新 幹線金沢開業に伴い、観光入込客数や市内線のバス利用者数は大きく増加する とともに、商業活動等は都心軸を中心に集積し、ホテルや事業所、住宅開発など の土地利用が活発化しています。 一方で、観光バスの来訪が増加するほか、物流関係においては依然として都心 軸上での荷捌きが見られるなど、円滑な交通への影響が危惧されています。 また、2016 年(H28)の駐車場現況調査において、駐車場総量は 2009 年(H21) と比較して若干減少していましたが、広範囲に駐車場が整備され、細街路沿いに 小規模な時間貸し駐車場が新設される状況も多く見られることから、生活環境 や景観の悪化、非効率な土地利用による中心市街地の活力低下などが懸念され ます。 なお、2015 年(H27)に、交通によるまちづくりを実現するための具体的な行 動計画として第 2 次金沢交通戦略を策定するとともに、2017 年(H29)には、立 地適正化計画を包含し、都市機能や居住の誘導に関する方策を示した金沢市集 約都市形成計画を策定するなど、今後のまちづくりの方向性を示した計画も新 たに策定しています。 前整備計画において、計画の内容は概ね5年をめどに見直すこととしており、 近年の状況の変化への対応や新たに策定したまちづくりに関連する計画とも整

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(2)駐車場整備に関する現況

①社会情勢の変化 2015 年(H27)の北陸新幹線金沢開業後、観光入り込み客数は年間 1,000 万人 を突破し、開業前の 2014 年(H26)と比較すると約 190 万人増加しています。併 せて市内線のバス利用者数も大きく伸び、2014 年(H26)と比較すると約 300 万 人増加しています。 【図 1 年間入り込み客数推移(金沢地域)】 (石川県 HP 統計より) ※金沢地域とは、金沢市、かほく市、白山市、野々市市、津幡町、内灘町 【図 2 バス利用者数(市内線)】 (金沢市 HP 統計より) ※西日本JRバス株式会社金沢支店、北陸鉄道株式会社、北鉄金沢バス株式会社、加賀白山バス株式会社 763 815 762 794 824 844 1,006 1,034 0 200 400 600 800 1,000 1,200 H21 H22 H23 H24 H25 H26 H27 H28 (万人/年) 2,135 2,125 2,100 2,126 2,143 2,199 2,483 2,501 458 445 442 443 451 449 454 450 2,593 2,570 2,542 2,568 2,595 2,648 2,937 2,951 0 500 1,000 1,500 2,000 2,500 3,000 3,500 H21 H22 H23 H24 H25 H26 H27 H28 市内線 市外線 (万人/年)

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2016 年(H28)の主要駐車場入り込み客数は 2009 年(H21)と比較し、一日当 たりの駐車台数が 1,000 台以上減少しています。これは、観光客数は増加してい るものの、移動手段は主にバス等の公共交通を利用していると考えられ、駐車場 需要は減少しています。 【図 3 主要駐車場入込数】 (金沢市駐車場案内システムより) ※駐車場入込数:対象駐車場の収容台数に回転率を乗じて算出 対象駐車場:駅西時計,駅西暫定,駅西広場,駅東,ポルテ金沢,リファーレ,武蔵地下,県立音楽堂,フォーラス, 名鉄スカイ,エムザ地下,いちば館,県営兼六,金沢歌劇座,市役所美術館,香林坊地下,タテマチ, 大和グリーン,北パーキング,片町,OVAL また、金沢駅周辺や武蔵・南町周辺に おいてホテル開発等の土地利用が活発 化しています。2017 年(H29)だけでも 7棟のホテル等が開業し、2018 年(H30) 以降も多くのホテル開業が予定されて います。 12,703 11,450 0 2,000 4,000 6,000 8,000 10,000 12,000 14,000 H21 H28 (台/日)

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②駐車場整備の状況 駐車場整備地区内における現況を把握するため、2016 年(H28)に調査を行い ました。表 1 に示すように 2009 年(H21)~2016 年(H28)の間に、駐車場整備 地区における駐車場整備台数は、約 1,100 台減少しています。 (以下、2009 年(H21)、2016 年(H28)の比較) 【表 1 駐車場整備台数】 (台) 種別 2009 年(H21) 実績 2016 年(H28) 実績 増減台数 増減率 JR・IR 以西地区 時間貸し 3,143 3,244 101 3.1% 月極 7,178 6,262 -916 -14.6% 専用 13,297 14,719 1,422 9.7% 計 23,618 24,225 607 2.5% JR・IR 以東地区 時間貸し 10,986 10,721 -265 -2.5% 月極 14,716 14,665 -51 -0.3% 専用 17,314 15,941 -1,373 -8.6% 計 43,016 41,327 -1,689 -4.1% JR・IR 以西 + JR・IR 以東 時間貸し 14,129 13,965 -164 -1.2% 月極 21,894 20,927 -967 -4.6% 専用 30,611 30,660 49 0.2% 合計 66,634 65,552 -1,082 -1.7% 【表 2 1箇所当たりの駐車場収容台数】 (台) 種別 年度 駐車場数 駐車場収容台数 1箇所当たりの 駐車場収容台数 時間貸し 2009 年(H21) 212 14,129 66.6 2016 年(H28) 277 13,965 50.4 月極 2009 年(H21) 1,629 21,894 13.4 2016 年(H28) 1,549 20,927 13.5 専用 2009 年(H21) 1,443 30,611 21.2 2016 年(H28) 1,610 30,660 19.0 全体 2009 年(H21) 3,284 66,634 20.3 2016 年(H28) 3,436 65,552 19.1 駐車場台数の総量は抑制されましたが、広範囲に駐車場が整備され、細街路沿 いに小規模な時間貸し駐車場が新設されるなど、生活環境や景観への影響、非効 率な土地利用による中心市街地の活力低下が懸念され、対応が必要となってい ます。

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【表 3 都心軸周辺の駐車場整備台数】 (台) 【表 4 都心軸周辺の駐車場収容台数】 (台) 【表 5 都心軸周辺の1箇所当たりの駐車場収容台数】 (台) 2009 2016 増減 2009 2016 増減 2009 2016 増減 2009 2016 増減 2009 2016 増減 H21 H28 増減 時間貸 59 80 21 56 64 8 37 46 9 21 30 9 6 9 3 179 229 50 月極 78 68 -10 165 160 -5 164 152 -12 181 169 -12 189 174 -15 777 723 -54 専用来客用 36 46 10 33 45 12 48 52 4 41 49 8 42 61 19 200 253 53 専用自家用 67 46 -21 63 46 -17 80 58 -22 62 57 -5 89 82 -7 361 289 -72 合計 240 240 0 317 315 -2 329 308 -21 305 305 0 326 326 0 1,517 1,494 -23 総 計 勢圏駐車場 (m) 0m ~ 100 m 1 00m ~ 200 m 20 0m ~ 3 00m 300 m ~ 40 0m 4 00m ~ 500 m 2009 2016 増減 2009 2016 増減 2009 2016 増減 2009 2016 増減 2009 2016 増減 H21 H28 増減 時間貸 3,942 4,225 283 3,037 3,126 89 2,445 2,237 -208 2,517 2,518 1 91 151 60 12,032 12,257 225 月極 1,234 1,184 -50 2,390 2,706 316 1,910 1,708 -202 2,251 1,992 -259 2,005 1,904 -101 9,790 9,494 -296 専用来客用 672 797 125 792 978 186 765 813 48 1,666 1,717 51 482 773 291 4,377 5,078 701 専用自家用 1,411 1,126 -285 1,003 692 -311 1,543 1,118 -425 1,187 995 -192 1,221 1,225 4 6,365 5,156 -1,209 合計 7,259 7,332 73 7,222 7,502 280 6,663 5,876 -787 7,621 7,222 -399 3,799 4,053 254 32,564 31,985 -579 勢圏駐車場 (m) 0m ~ 100 m 1 00m ~ 200 m 20 0m ~ 3 00m 300 m ~ 40 0m 4 00m ~ 500 m 総 計 2009 2016 増減 2009 2016 増減 2009 2016 増減 2009 2016 増減 2009 2016 増減 H21 H28 増減 時間貸 66.8 52.8 -14.0 54.2 48.8 -5.4 66.1 48.6 -17.5 119.9 83.9 -35.9 15.2 16.8 1.6 67.2 53.5 -13.7 月極 15.8 17.4 1.6 14.5 16.9 2.4 11.6 11.2 -0.4 12.4 11.8 -0.6 10.6 10.9 0.3 12.6 13.1 0.5 専用来客用 18.7 17.3 -1.3 24.0 21.7 -2.3 15.9 15.6 -0.3 40.6 35.0 -5.6 11.5 12.7 1.2 21.9 20.1 -1.8 専用自家用 21.1 24.5 3.4 15.9 15.0 -0.9 19.3 19.3 0.0 19.1 17.5 -1.7 13.7 14.9 1.2 17.6 17.8 0.2 合計 30.2 30.6 0.3 22.8 23.8 1.0 20.3 19.1 -1.2 25.0 23.7 -1.3 11.7 12.4 0.8 21.5 21.4 -0.1 勢圏駐車場 (m) 0m ~ 100 m 1 00m ~ 200 m 20 0m ~ 3 00m 300 m ~ 40 0m 4 00m ~ 500 m 総 計

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特に重要な3地点について整理すると以下の通りとなります。 1)金沢駅周辺(金沢駅を中心に半径 500m) 【表 6 駐車場箇所数】 時間貸し 月極 専用来客 専用自家 合計 2009(H21)調査時(箇所) 57 143 76 91 367 2016(H28)調査時(箇所) 73 123 75 92 363 増減数(箇所) 16 -20 -1 1 -4 増減割合(%) 28.1% -14.0% -1.3% 1.1% -1.1% 【表 7 駐車場収容台数】 時間貸し 月極 専用来客 専用自家 合計 2009(H21)調査時(台) 5,433 3,019 2,862 2,166 13,480 2016(H28)調査時(台) 5,682 2,467 2,822 2,587 13,558 増減数(台) 249 -552 -40 421 78 増減割合(%) 4.6% -18.3% -1.4% 19.4% 0.6% 【表 8 新設駐車場の従前の土地利用】 従前の土地利用 ホテル 事業所 集合 住宅 住宅 店舗 用途 不明 ※面積 変更 駐車場 合計 新設された 駐車場箇所数(箇所) 1 11 2 8 4 10 5 41 新設された 駐車場収容台数(台) 72 335 131 77 76 80 204 975 ※面積変更とは、分割や周囲と合併等で駐車場面積が変わり、新しい駐車場となったもの 【表 9 駐車場から他の土地利用への変更状況】 用途変更後の土地利用 ※ ホテル 事業所 集合 住宅 住宅 店舗 用途 不明 面積 変更 駐車場 合計 用途変更された 駐車場箇所数(箇所) 0 17 8 6 4 5 5 45 用途変更された 駐車場収容台数(台) 0 383 218 99 19 23 284 1,026 ※2016 年(H28)8 月調査時点 ・月極駐車場であった場所に事業所や集合住宅等が建設され、月極駐車場の箇所 数、収容台数は大きく減少しましたが、それらの建設に伴い、専用自家駐車場 の収容台数は大きく増加しています。 ・細街路沿いや住宅地に時間貸し駐車場の新設が見られ、時間貸し駐車場の小規 模化が進んでいます。 ・45 箇所の駐車場が他の土地利用に用途変更されているものの、41 箇所が新設 されているため、駐車場の合計箇所数はほぼ横ばいです。特に駅西では事業所 や集合住宅等の建設、さらには今後予定されている駅西暫定駐車場跡地のホテ ル建設等、さらなる開発が予想されます。

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2)武蔵・南町周辺(武蔵交差点を中心に半径 500m) 【表 10 駐車場箇所数】 時間貸し 月極 専用来客 専用自家 合計 2009(H21)調査時(箇所) 49 257 106 131 543 2016(H28)調査時(箇所) 62 239 106 122 529 増減数(箇所) 13 -18 0 -9 -14 増減割合(%) 26.5% -7.0% 0.0% -6.9% -2.6% 【表 11 駐車場収容台数】 時間貸し 月極 専用来客 専用自家 合計 2009(H21)調査時(台) 2,534 3,518 1,483 2,072 9,607 2016(H28)調査時(台) 2,832 3,392 1,400 1,846 9,470 増減数(台) 298 -126 -83 -226 -137 増減割合(%) 11.8% -3.6% -5.6% -10.9% -1.4% 【表 12 新設駐車場の従前の土地利用】 従前の土地利用 ホテル 事業所 集合 住宅 住宅 店舗 用途 不明 ※面積 変更 駐車場 合計 新設された 駐車場箇所数(箇所) 0 4 1 11 2 3 0 21 新設された 駐車場収容台数(台) 0 39 8 169 30 16 0 262 ※面積変更とは、分割や周囲と合併等で駐車場面積が変わり、新しい駐車場となったもの 【表 13 駐車場から他の土地利用への変更状況】 用途変更後の土地利用 ※ ホテル 事業所 集合 住宅 住宅 店舗 用途 不明 面積 変更 駐車場 合計 用途変更された 駐車場箇所数(箇所) 2 2 2 8 2 11 8 35 用途変更された 駐車場収容台数(台) 37 46 33 109 12 103 74 414 ※2016 年(H28)8 月調査時点 ・時間貸し駐車場の1箇所当たりの収容台数は減少しています。 ・月極駐車場や専用自家駐車場がホテル、事業所、住宅開発等による土地利用の ため一時的な減少が見られますが、ホテル及び事業所の開業後は専用来客駐車 場の増加が予想されます。 ・都心軸に面し事業所等の専用来客駐車場が多く見られます。

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3)香林坊・片町周辺(香林坊交差点を中心に半径 500m) 【表 14 駐車場箇所数】 時間貸し 月極 専用来客 専用自家 合計 2009(H21)調査時(箇所) 72 162 38 56 328 2016(H28)調査時(箇所) 86 154 36 47 323 増減数(箇所) 14 -8 -2 -9 -5 増減割合(%) 19.4% -4.9% -5.3% -16.1% -1.5% 【表 15 駐車場収容台数】 時間貸し 月極 専用来客 専用自家 合計 2009(H21)調査時(台) 4,344 1,740 443 1,113 7,640 2016(H28)調査時(台) 4,516 1,602 443 996 7,557 増減数(台) 172 -138 0 -117 -83 増減割合(%) 4.0% -7.9% 0.0% -10.5% -1.1% 【表 16 新設駐車場の従前の土地利用】 従前の土地利用 ホテル 事業所 集合 住宅 住宅 店舗 用途 不明 ※面積 変更 駐車場 合計 新設された 駐車場箇所数(箇所) 0 2 1 7 5 1 2 18 新設された 駐車場収容台数(台) 0 28 7 87 30 15 14 181 ※面積変更とは、分割や周囲と合併等で駐車場面積が変わり、新しい駐車場となったもの 【表 17 駐車場から他の土地利用への変更状況】 用途変更後の土地利用 ※ ホテル 事業所 集合 住宅 住宅 店舗 用途 不明 面積 変更 駐車場 合計 用途変更された 駐車場箇所数(箇所) 0 1 2 2 9 6 3 23 用途変更された 駐車場収容台数(台) 0 6 50 16 74 37 34 217 ※2016 年(H28)8 月調査時点 ・時間貸し駐車場の1箇所当たりの収容台数は減少しています。 ・細街路沿いの小規模な土地を時間貸し駐車場として利用するケースが増加し ています。 ・都心軸に面した駐車場が散見されます。

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(3)見直しの考え方

駐車場整備に関する基本方針及び方向性については、前基本計画及び整備計画 において以下のように示されています。 【基本方針】 駐車場整備地区において量的な整備から、質的な整備を目指した駐車場施策の展開 【方向性】 ・都心軸周辺とその他の地域で減り張りメ リ ハ リをつけた駐車場施策の展開 ・既存駐車場の効率的な活用 ・多様な駐車需要への対応 ・まちづくり関連政策との連携 前整備計画において、展開すべきとされた施策の取り組み状況は、次のとおり です。

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■前整備計画の施策の取り組み状況 前 整 備 計 画し これまでの取り組み 〈施策〉 〈方針〉 〈施策の狙い〉 〈具体的な取り組み〉 都 心 軸 と そ の 他 の 地 域 で 減 り 張 り を つ け た 駐 車 場 施 策 の 展 開 駐 車 場 附 置 義 務 の 原 単 位 の 見直し ・JR・IR 以東の駐車場の供給が過剰傾向と推測される地域については、 駐車場附置義務条例の原単位を見直し、義務付ける整備必要台数を 抑制する。 ・都心軸周辺の一部地域では、駐車場の供給に不足傾向もみられるこ とから、これまでと同様の駐車場の整備量を義務付ける。 ・JR 以西は、概ね建物ごとの利用に合わせて必要量の駐車場整備が行 われていることから、現在の原単位により建物ごとの駐車場整備を 継続する。 ・都心軸周辺への駐車場の集約化 ・その他の地域における駐車場整備の抑制 一部駐車場では公共交通の利用促進等の取り組みを継続 して行うことを条件に駐車場附置義務の緩和を行うな ど、駐車場の抑制を図っている。 附 置 義 務 駐 車 場 の 隔 地 制 度 の導入 ・JR・IR 以東の都心軸周辺では、当該建築物又はその敷地内で附置す ることが原則となっている現行の駐車場附置義務制度を見直し、自 己敷地以外の隔地でも附置することを選択できる附置義務駐車場の 隔地制度を導入し、既存の立体駐車場の利用や立体駐車場(主に平 面駐車場の立体化)の整備による確保を検討する。 ・建物ごとの小規模な駐車場整備の抑制 ・駐車場の集約化、立体化の促進 ・都心軸からの出入り口設置の抑制による歩 行者の安全性の向上 ・既存駐車場の有効利用の促進 ・建物の連続性の確保と建替の促進 建築物の構造又は敷地の状態によりやむを得ないと認め た場合に隔地での駐車場の設置を認めている。 一部の建築物では、付近の既存駐車場(平面駐車場・立 体駐車場)を隔地駐車場とし、既存駐車場の効率的な活 用に努めている。 既 存 駐 車 場 の 効 率 的 な 活 用 駐 車 場 管 理 者 の 連 携 に よ る 適切な管理・運 営 ・地区ごとに駐車場の管理者が連携して、相互に満車・空車の情報を 共有し、空きのある駐車場に案内・誘導を行うよう適切な管理・運営 を図る。 ・既存の時間貸し駐車場の効率的な活用 ・駐車場への入庫待ち車両により発生する交 通渋滞の緩和 駐車場管理者連絡会を開催し、繁忙期には分散誘導を行 っている。 駐 車 場 利 用 券 の共通化 ・駐車場の共通利用が可能な「5タウンズパーキングネット」及び「む さしパーキングネット」を一元化し相互にサービスが受けられるよ う共通化を図る。 ・共通利用が図られていない金沢駅周辺の時間貸し駐車場について も、共通利用に加えることを検討する。 ・既存の時間貸し駐車場の効率的な活用 ・自動車利用の軽減による交通渋滞の緩和 ・まちなかの回遊性の向上 香林坊・武蔵地区の 29 駐車場を対象として買物金額に応 じて割引サービスが受けられる「金沢まちなかパーキン グネット」を導入した。また、既存の駐車サービス券と も併用が可能となった。 駐 車 場 案 内 シ ステムの活用 ・駐車場案内システムにより、駐車場の満車・空車や位置情報などを 利用者に提供し、交通の円滑化を図る。なお、今後、老朽化が進む路 上案内板からカーナビゲーションなどの ICT を主体とした案内シス テムへ転換を図る。 ・既存の時間貸し駐車場の効率的な活用 ・駐車場への入庫待ち車両により発生する交 通渋滞の緩和 駐車場案内システムの高度化(H29.4.1)を通じ、民間 駐車場も含め、満空情報を共有し、既存駐車場の効率的 な活用を推進している。 駐 車 場 適 正 配 置の推進 ・駐車場適正配置条例による、まちなか駐車場区域における駐車場の 適正な配置に引き続き努める。 ・既存駐車場の有効利用の促進 ・建物の連続性の確保と建替の促進 まちなか駐車場区域内での駐車場の新設・増築時に届出 を求め、その際の窓口での指導も過大な駐車場整備の抑 制に効果を上げている。

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前 整 備 計 画 これまでの取り組み 〈施策〉 〈方針〉 〈施策の狙い〉 〈具体的な取り組み〉 多 様 な 駐 車 需 要 へ の 対 応 自 動 二 輪 者 の 駐車場の確保 ・平成 18 年の駐車場法改正により、自動二輪車が対象として位置付け られたことを受けて、公共自転車駐車場等に駐車スペースの確保を 進める。 ・市内中心部や主要駅に駐車場を整備したこ とによる公共交通の利用促進 市内中心部や主要駅を中心に市内 11 箇所に自動二輪車 の駐車場を確保している。 共 同 荷 捌 き 駐 車場の確保 ・共同荷捌き駐車場の確保に努めるとともに、JR・IR 以東の都心軸周 辺おける共同集配の導入の可能性を検討する。 ・都心軸の円滑な交通の確保 ・アクセス性・回遊性の向上 片町広場荷捌き駐車場を確保するとともに荷捌き車駐車 禁止解除路線を都心軸の裏通りに指定している。 タ ク シ ー 乗 り 場の適正化 ・警察、関係行政機関、タクシー事業者が連携し、JR・IR 以東の都心 軸周辺等において、タクシー乗り場の位置や乗降ルールについて検 討する。 ・都心軸の円滑な交通の確保 ・アクセス性・回遊性の向上 香林坊大和前のタクシー乗り場を仙石通りへ移動するな ど各関係者と連携し、協議を進めている。 観 光 用 駐 車 場 の 確 保 と 利 便 性の向上 ・北陸新幹線の開業に向け、金沢駅西広場の再整備にあわせて観光バ ス専用駐車場を整備する。 ・観光バスの乗降場所の確保を検討する。 ・バス駐車場の確保 ・観光客のわかりやすい誘導 駅西広場に観光バス駐車場を確保するとともに、市内の 観光バス駐車場も駐車場案内システムで紹介し、効率的 な駐車場運営を図っている。 駐 車 場 の バ リ ア フ リ ー 化 の 推進 ・「高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律」に基づ き、特定路外駐車場等における車いす用の駐車場の確保や駐車場内 の移動経路のバリアフリー化などを推進する。 ・「高齢者運転者等専用駐車区間制度」による路上駐車場を適切な位 置に整備する。 ・適切な駐車場の確保 県と連携し「いしかわ支え合い駐車場」の確保や移動経 路のバリアフリー化を進めている。 ま ち づ く り 関 連 政 策 と の 連 携 交通政策 ・自動車から公共交通への利用転換を進め、駐車需要の軽減を図るた めに、パーク・アンド・ライドシステム、バス専用レーンの拡充な ど、交通政策と連携する。 ・公共交通の利用促進 ・円滑な交通の確保 通勤・通学時に駐車できる K パーク駐車場の新規開設や 平成 28 年 3 月に市内初の公設 P&R 駐車場を東金沢駅西 口に新設するなどP&Rの利用促進に努めている。また、 平成 24 年 10 月より土日祝のバス専用レーンも導入する など、バス走行性の確保に努めている。 住宅政策 ・まちなかにおける、建物利用の継続や既存駐車場の建物利用への転 換を促進するために、定住を促進する住宅政策や金澤町家を保存・ 継承する政策と連携する。 ・既存駐車場の有効利用の促進 ・建物の連続性の確保と建替の促進 まちなか定住促進事業を進めるなど各課と連携し、まち なかの魅力向上や既存駐車場の利用転換を進めている。 ま ち づ く り 政 策 ・住民とともに、地域の実情に応じた駐車場の適正配置や使い方に関 するルールづくりについて、まちづくり協定等の活用を検討する。 ・「国の重要文化的景観に選定された区域」については、平成 23 年度 策定予定の「金沢市重要文化的景観整備計画」との調和を図る。 ・駐車場の適切な配置 ・景観の維持・保存 まちづくり協定においてコインパーキング等の設置をし ないよう努める土地利用制限を盛り込むなど地域住民と 協働を進めている。まちなかや既成市街地、公共交通重 要路線沿線に居住に集約化を図っている。 景観政策 ・駐車場の整備に際し、景観形成基準に基づき、緑化や塀の設置、看 板類の色彩調整など、まちなみ景観との調和を図る。 ・景観の維持・保存 屋外駐車場を設ける場合には、道路から直接見えないよ うな配置とするか、生垣緑化や板堀等による目隠しを行 うよう、協議・指導を行っている。

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2016 年(H28)に駐車場の整備台数を調査したところ、現状値は依然として前基本計画 で示した 2020 年の推計必要台数を上回っているものの、駐車場総量については 2009 年 (H21)と比較して抑制が図られていることが確認できたことから、量的な整備から質的 な整備を目指す基本方針及びそこから導かれる方向性については、本計画でも継続する こととします。 【表 18 現況整備台数及び 2020 年推計必要台数】 JR 以東地区 JR 以西地区 合計 2009 年(H21) 現況整備台数 約 43,000 台 約 23,600 台 約 66,600 台 2016 年(H28) 現況整備台数 約 41,300 台 約 24,200 台 約 65,500 台 2020 年 推計必要台数 約 31,200 台 約 10,700 台 約 41,900 台 また、前整備計画において掲げられたものの、未実施である施策や継続が必要な施策に ついては、引き続き取り組みます。 さらに、附置義務駐車場に関して、新たに国から示された方向性※1 を踏まえるととも に、第2次金沢交通戦略等まちづくりに関連する計画及び交通、駐車場に関連する条例等 ※2 と整合を図りながら、駐車場整備の現況や社会情勢の変化により新たに生じている課 題に対応するための施策を推進します。

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《整合を図る主な計画・条例》(巻末の計画・条例等の概要 参照) 【交通や駐車場に関連する主なまちづくり計画】 ・「世界の『交流拠点都市金沢』をめざして」(2013 年(H25)3 月)及び「重点戦略計画」 (2014 年(H26)2 月) ・「金沢市都市計画マスタープラン」(2009 年(H21)10 月) ・「第 2 次金沢交通戦略」(2016 年(H28)3 月) ・「金沢市集約都市形成計画」(2017 年(H29)3 月) ・「金沢市中心市街地都市機能向上計画」(2016 年(H28)3 月) ・「金沢市歴史的風致維持向上計画(第 2 期)」(2018 年(H30)3 月) ・「金沢市住生活基本計画」(2014 年(H26)3 月)(2018 年(H30)3 月改定) ・「金沢市景観総合計画及び金沢市景観計画」(2009 年(H21)7 月) 【交通や駐車場に関連する主な条例】 ・「金沢市における歩けるまちづくりの推進に関する条例(以下、「歩けるまちづくり条 例」という。)」(2003 年(H15)4 月) ・「金沢市における駐車場の適正な配置に関する条例(以下、「適正配置条例」という。)」 (2006 年(H18)4 月) ・「金沢市における公共交通の利用の促進に関する条例」(2007 年(H19)4 月) ・「建築物の駐車施設に関する条例(以下、「駐車場条例」という。)」」(1965 年(S40)6 月) ・「金沢市における市民参画によるまちづくりの推進に関する条例」(2000 年(H12)3 月) 及び「金沢市における土地利用の適正化に関する条例(以下、「まちづくり条例」とい う。)」(2000 年(H12)3 月)

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第1章 駐車場整備に関する考え方

(1)駐車場整備における基本方針

これまで、想定される駐車需要に対応するため、基本計画に基づき、民間と協働して駐 車場の整備などに取り組んできました。この結果、2009 年(H21)と比較すると駐車場台 数は抑制されているものの、現在の整備台数は将来(2020 年)の必要台数を2万台以上 上回っていると推計されます。 なお、駐車場の種別をみると、時間貸し駐車場が増加するとともに、小規模化が進行し ています。また、駐車場の多くは、土地の利用効率が低い平面駐車場となっています。そ のほか、まちなかの住宅地の空き家、空き地等の駐車場化は、都市の活力と生活空間にお ける交通の安全性を低下させる要因にもなっています。これらの様々な課題の解消に向 けて、駐車場の配置や利用等について適切に対応していく必要があります。 駐車場は、個々の原因者が、その需要に応じて整備し、適切な管理・運営を行うことが 基本です。しかし、本市では、第2次金沢交通戦略において、「歩行者と公共交通を優先 するまちづくり」や「まちなかを都市の核として、公共交通のネットワークにより既成市 街地や地域の生活拠点とをつなぐまちづくり」を掲げており、まちなかへの過度な自動車 の流入を抑制するため、パーク・アンド・ライド駐車場の計画的整備や公共交通の利便性 向上などによる駐車需要の軽減を図る施策を進めています。 また、まちなかにおいては、駐車場に出入りする自動車と歩行者の錯綜を避けるなど安 全で安心な都市環境を創出することが重要であることや、駐車場によるまちなみの分断 を防ぎ中心市街地の活性化、定住促進、良好な都市景観を創出する必要があることから、 駐車場台数の総量増加の抑制や都心軸沿線の入出庫の抑制等、まちなかの特性に応じた 施策を展開していきます。 また、民間事業者等が主体となり、駐車場の整備や適切な管理・運営を行い、公民の連 携のもと、駐車場の集約化、立体化、運営の効率化、適正配置等に努めるとともに、まち なかの土地の有効活用を図るべく、まちづくりと連携した駐車場施策を展開していくこ ととします。 このように、以下に示す視点により、量的な駐車場整備から質的な整備への転換を図る ことにより、課題の解決に取り組んでいくこととします。

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《 質的整備を目指した駐車場に関する施策を展開するための視点 》 ・公共交通利用促進と駐車需要の軽減 ・駐車場の適正配置と利用の効率化 ・都心活力の維持・向上 ・多様な駐車需要への対応 ・交通の円滑化と歩行者の安全性確保 ・都市環境、生活環境への配慮

(2)駐車場整備に関する公共と民間の役割分担

駐車場整備に関しては、ハード整備にあわせて、利用の効率化などソフト施策の推進が 必要となります。本計画では、「量的な駐車場整備から、質的な整備を目指した駐車場施 策の展開」を基本方針として継続しつつ、公共と民間が適切に役割分担して進めていくこ ととします。 《主に公共の役割》 ◇駐車需要の軽減 ・人口減少や超高齢化、環境保全などへの対応や、細街路が多い等の本市特有の都市構造 をふまえ、公共交通の利便性向上などの施策を展開することにより、自動車から公共交 通への利用転換を進め駐車需要の軽減を図ります。 ◇周辺の土地利用に応じた駐車場の整備 ・歩行者の安全性の確保や公共交通の利便性向上策及び定住促進や商業の活性化策など、 総合的なまちづくりの観点から、土地利用(住居系、商業系、業務系)に応じて駐車場 の整備に一定の基準を設ける等、駐車場の適正な配置を実現するための方策を検討しま す。 ・適正配置条例に基づくまちなか駐車場設置基準等についても、見直しを検討します。 ◇駐車場案内システムの活用 ・特定の駐車場に利用が集中することを解消するため、経路検索等の検索機能の大幅な追 加やリアルタイムに満空情報を更新する等の駐車場案内システムの高度化を行い、パソ コン、スマートフォン、カーナビ等で駐車場情報の提供を行っています。駐車場案内シ ステムの周知徹底を行い、利用を促進していくことで駐車場を探す迷走車や駐車場の入 庫待ち列を解消し、円滑な分散誘導を図ります。

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◇パーク・アンド・ライドの推進 ・公共交通を利用してまちなかへ移動ができるよう、引き続き計画的なパーク・アンド・ ライド駐車場の確保に努めるとともに、システムの充実を図ります。 ・金沢都市圏パーク・アンド・ライドシステム実施協議会を活用するなど、石川県や隣接市 町との連携により利用の促進を図るとともに、使いやすく効果的なシステムの構築を推 進します。 ・休日等におけるパーク・アンド・ライドについても、その位置やシステムのあり方を検討 します。 ◇住宅政策等との連携による駐車場化の抑制 ・住宅地などにおける空き地、空き家の駐車場化は、まちの活力や交通の安全性を低下さ せる要因になることから、定住促進等のまちづくり政策と連携して建物への利用転換を 推進するなど、駐車場化の抑制に努めます。 《主に民間の役割》 ◇駐車場の整備・確保 ・都市活動にともない発生する駐車需要に対しては、その原因者が、法令や本市の政策、 住民が主体的に進めるまちづくりの取り組み等地域の特性に十分配慮して、駐車場を整 備、確保することとします。 ◇駐車場の適切な管理・運営 ・駐車場事業者等は、騒音や排気ガス等により駐車場周辺の居住環境を悪化させないこ と、緑化などにより周辺のまちなみとの調和や環境に配慮すること、入出庫車両により 周辺道路において渋滞を引き起こさないことなど、適切な管理と運営に努めることとし ます。 ◇公共交通利用促進への協力 ・事業者及び従業者は、通勤や営業活動などにおいて、過度な自動車の利用を控え、公共 交通の利用に努めるものとします。 ◇円滑な交通とバリアフリーへの配慮 ・施設を建設する者等は、円滑な交通を阻害する路上駐車を防止するため、荷捌き駐車場 の整備又は確保に努めることとします。 ・また、バリアフリーに対応するため、車いす使用者などの駐車場の整備に努めることと します。 《公共と民間の協働による役割》 ◇駐車場の適正配置の推進 ・土地利用の高度化や商業・業務機能の向上を図るため、公共交通の利用促進等の交通政

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場の適正配置を推進します。 ◇住民主体のルールづくり ・過度な自動車の流入を抑制し、まちなみや地域のコミュニティの維持、地域住民の安全 性の向上を目指して、住民等が主体的に地域の駐車場のあり方を考え、駐車場の適正配 置等の実現を目指したまちづくりに関する協定を締結するなど、地域のルールづくりに 努めます。 ◇駐車場の効率的利用 ・一部の時間貸し駐車場に利用が集中する状況を改善するため、商業者や駐車場事業者な どの協力を得て、共通利用駐車券の充実を図るなど、既存の時間貸し駐車場の効率的活 用を目指します。 ・地域ごとに、駐車場管理者による連絡会を設け、混雑時に駐車場が相互に連絡・連携を 図ることにより、既存の時間貸し駐車場の有効利用を目指します。 ◇集約駐車場施設、立体駐車場の利用促進 ・都心軸沿線以外の駐車場整備地区では、一定規模以上の駐車場を集約駐車場として指定 することにより既存駐車場の効率的な活用を行い、駐車場の増加を抑制します。また、 周辺の小規模駐車場を集約した駐車場の整備を促進するため、制度面での誘導を研究し ます。 ◇観光用駐車場の整備 ・金沢駅、近江町市場、兼六園、ひがし茶屋街など観光客が多く集まる場所においては、 渋滞が生じないよう観光バスや自家用車の分散誘導や観光バス乗降場の整備、乗降場と 待機場の分離などを検討します。

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(3)駐車場の附置義務に関する基本的考え方

建築物の新築、増築等に一定量以上の駐車場台数の整備を義務付ける附置義務制度は、 新たな駐車需要の発生に対応した一定の駐車場の確保に加えて、路上駐車の解消や周辺 道路の渋滞緩和につながるなど有効な制度であり、今後も附置義務制度の運用を継続す ることとします。 なお、国の社会資本整備審議会※1の「都市計画基本問題小委員会都市施設ワーキンググ ループ」の検討において「附置義務駐車場については、都市内一律で定めた原単位の適用 が行われることがほとんどであることから、地域ごとの駐車の需給特性が十分に反映で きず、需要を超える駐車場が整備されてしまう場合もみられる。」との現状を捉え、「都市 内一律で定めた原単位の適用を原則とはせず、駐車の需給特性や建築物の用途を反映し た附置義務駐車場の整備も認める必要がある。」との考え方が示されました。 また、現在の整備台数が将来(2020 年)の推計必要台数を上回っていることや、本市 では歩行者と公共交通優先のまちづくりを基本的な考え方とし、まちなかへのマイカー 流入抑制等を進めてきたことを踏まえ、特に、まちなかの附置義務制度については、その 特性に応じた運用を検討することとします。

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第2章 駐車場の整備に関する方策

(1)駐車場の附置義務制度に関する整備方策

附置義務制度は、駐車場条例の制定(1965 年(S40)4 月)以降約 50 年を経過するこ とから、この間の状況の変化を踏まえ、以下の事項について検討を行い、駐車場の質的 な整備を推進します。 ○原単位の適正化 建物の床面積に応じて必要な駐車台数を算出する上で、基礎となる原単位や対象とな る建築物の規模については、近年の交通手段の利用動向や地区の特性などを考慮し、適 正化を進めます。 ○附置義務制度の運用の適正化 附置義務制度の運用については、地区特性などに配慮して、隔地での駐車場確保や交 通政策との連携を前提に附置義務の緩和など、適正化を進めます。 ○荷捌き、車いす使用者などのための駐車場等の確保 荷捌き駐車場、車いす使用者などのための駐車場は、引き続き、附置義務制度を活用 して積極的に確保していきます。

(2)公共的駐車場の整備に関する方策

公共的駐車場については、法令等の基準や本市のまちづくり政策に基づき、整備、確 保するものとしますが、公共交通の利用促進など需要軽減に努めることにより、総量を 増やさないことを目指します。特に、駐車場整備地区では原則として量的確保を目的と する公共的駐車場の整備は行わないこととします。ただし、観光バスについては、本市 への来訪が増加していることを踏まえ、乗降場等の適地調査を進めます。 なお、大規模な商業施設の駐車場については、大規模小売店舗立地法などの法令に基 づいて、対応します。

(3)路上駐車場の整備に関する方策

本市の道路は、全般的に幅員が狭く、停車帯など余裕空間が少ないことから、路外駐 車場に駐車することを基本とします。 ただし、土地利用の高度化や円滑な交通の確保を図る地域においては、警察や道路管

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(4)自動車の保管場所の整備に関する方策

自家用車の保管場所については、路上駐車とならないよう、自己敷地内又は近傍で確保 することを基本とします。また、近隣の居住環境やまちなみ景観に配慮した保管場所の確 保と利用に努めることとします。

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第3章 駐車場の整備を重点的に推進すべき地区

(1)駐車場の整備を重点的に推進すべき地区の設定方針

本計画において、駐車場は前計画の質的な整備を推進することとしています。特に、 公共交通利用促進条例において、公共交通の利便性を高度に維持増進する等の措置を講 じるまちなか区域、適正配置条例で駐車場の適正な配置を図る区域としているまちなか 駐車場区域においては、総合的かつ効率的な駐車場施策を展開する必要があります。 また、北陸新幹線金沢開業後、金沢駅周辺において商業施設や事業所の開設等が活発 化し、時間貸し駐車場が急増していることに加え、JR・IR 以西地区においては、さらな る都市機能の集積が期待されることから、引き続き、JR・IR 以東地区と同様に駐車場施 策を進めていく必要があります。 なお、従来の駐車場整備地区を除くその他の地区については、これまでも個々の施設 整備にあわせた駐車場の整備が進められてきた現状と、「市街地の拡大は、原則として 行わない(「金沢市都市計画マスタープラン」より)」という都市開発の方向性を踏まえ ると、今後、新たな市街地整備により、大幅に駐車需要が増加する可能性は低いと考え られます。 さらに、大きな駐車需要を発生させる大規模な小売店舗等の立地に対しては、大規模 小売店舗立地法などの関係法令に基づき、適正な駐車場整備が進むよう努めます。 このため、駐車場の整備を重点的に推進すべき地区は従来と同様に以下の内容としま す。

(2)駐車場の整備を重点的に推進すべき地区の内容

【名称】金沢市都心部地区 【面積】673ha 【内容】 ・公共交通の利便性向上施策などによる駐車需要の軽減に努めます ・駐車場の質的整備を基本とし、住みよい都市環境の創出に向けて、総合的な駐車場施 策の展開を図ります

(3)駐車場整備地区

駐車場整備地区は、市街地における自動車交通が輻輳する地区で道路の効用を保持し、 円滑な道路交通を確保するために定め、駐車施設の整備を促進する地区とされています (駐車場法第3条)。本市では、上記(2)「駐車場の整備を重点的に推進すべき地区」

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【図 6 駐車場整備地区及びまちなか駐車場区域の範囲】 【まちなか駐車場区域】 適正配置条例第 7 条第 1 項に基づき、設定している区域です。本市のまちなかにお いて、駐車場の増加が公共交通機関の利用低下及び中心部の交通渋滞の原因となって いることから、公共交通機関の利用促進を図り中心部への過度な自動車の流入を抑制 すること及び歩行者の安全性の確保を目指す区域です。区域内で駐車場の新設や変更 する場合は、届出とまちなか駐車場配置基準への適合が必要です。

(JR・IR 以西)

(JR・IR 以東)

金沢駅

犀川

浅野川

金沢城公園

兼六園

市役所

国道 8 号

駐車場整備地区 673ha(名称:金沢都心部地区) まちなか駐車場区域 479ha

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第4章 駐車場整備地区における整備状況と方向性

(1)駐車場整備の現況

本市では、基本計画及び整備計画に基づき、まちなかにおいては、安全で安心な都市環 境の創出や中心市街地の活性化、定住促進、良好な都市景観の創出などの観点から、駐車 場の適正な配置や総量抑制などを目指し、量的な駐車場整備から質的な整備への転換を 図ってきました。その結果、表 19 に示すように 2009 年(H21)~2016 年(H28)の間に、 駐車場整備地区における駐車場整備台数は、約 1,100 台減少しています。 【表 19 2009 年(H21)、2016 年(H28)の整備台数】(再掲) 種別 2009 年(H21) 実績 2016 年(H28)実績 台数 増減台数 増減率 JR・IR 以西地区 時間貸し 3,143 3,244 101 3.1% 月極 7,178 6,262 -916 -14.6% 専用 13,297 14,719 1,422 9.7% 計 23,618 24,225 607 2.5% JR・IR 以東地区 時間貸し 10,986 10,721 -265 -2.5% 月極 14,716 14,665 -51 -0.3% 専用 17,314 15,941 -1,373 -8.6% 計 43,016 41,327 -1,689 -4.1% JR・IR 以西 + JR・IR 以東 時間貸し 14,129 13,965 -164 -1.2% 月極 21,894 20,927 -967 -4.6% 専用 30,611 30,660 49 0.2% 合計 66,634 65,552 -1,082 -1.7% しかし、駐車場台数の総量は抑制されましたが、広範囲に駐車場が整備され、細街路沿 いに小規模な時間貸し駐車場が新設されるなど、生活環境や景観への影響、非効率な土地 利用による中心市街地の活力低下が懸念され、対応が必要となっています。 金沢駅周辺においては、月極駐車場であった場所に事業所や集合住宅等が建設され、月 極駐車場の箇所数、収容台数は大きく減少しましたが、それらの建設に伴い、専用自家駐 車場の収容台数は大きく増加しています。また、細街路沿いや住宅地に時間貸し駐車場の 新設が見られます。(P6 参照) 武蔵・南町周辺においては、月極駐車場や専用自家駐車場がホテル、事業所、住宅開発 等による土地利用のため一時的な減少が見られます。また、都心軸に面し事業所等の専用 来客駐車場が多く見られます。(P7 参照)

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香林坊・片町周辺においては、まちなかにおける細街路沿いの小規模な土地を時間貸し 駐車場として利用するケースが増加していることに加え、都心軸に面した駐車場が散見 されます。(P8 参照)

(2)駐車需要の見通し

駐車場整備地区における 2032 年の駐車場必要台数を推計したところ、表 20 に示すよ うに、2016 年(H28)の現況整備台数を下回っており、現在の駐車場台数は、将来の駐車 需要に対しても対応が可能と考えられます。 【表 20 2009 年(H21)、2016 年(H28)の整備台数及び推計必要台数】(再掲) JR・IR 以東地区 JR・IR 以西地区 合計 2009 年(H21) 現況整備台数 約 43,000 台 約 23,600 台 約 66,600 台 2016 年(H28) 現況整備台数(A) 約 41,300 台 約 24,200 台 約 65,500 台 2032 年 推計必要台数(B) 約 31,000 台 約 14,000 台 約 45,000 台 B/A 75% 58% 69% 駐車場整備地区のうち、JR・IR 以東地区は、狭隘な道路や密集した市街地など藩政期 の城下町特有の都市構造が残っていることを踏まえ、歩行者の安全性の確保と公共交通 の優先に取り組むべき地域として位置付けられており、流入車両の抑制や公共交通の利 用促進を図るなど、駐車需要が大きく増加することのないよう総合的にまちづくりを進 め、駐車場の適正配置を推進していきます。 一方、地域によっては、商業・業務施設の駐車需要が周辺住宅地などに波及するなど、 既存駐車場の配置や利用に関する改善も必要となっています。 駐車場整備地区のうち、JR・IR 以西地区においては、これまで個々の商業系・業務系 の施設整備にあわせて必要な駐車場の整備が行われてきました。その結果、専用駐車場が 大きく増加し、今後もホテル建設等さらなる開発が予定されています。 一方、金沢駅周辺においては、北陸新幹線金沢開業後、商業施設や事業所などの立地が 活発化したことを受け、時間貸し駐車場の整備が今後も続くことが予想されます。また、 連休等の駐車需要が増加する時期には観光バスやマイカーの入庫待ち列により、円滑な 交通が阻害される状況も発生しており、駐車需要の分散や駐車場の適正配置が求められ ています。

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武蔵・南町周辺では、月極駐車場や専用自家駐車場がホテル、事業所、住宅開発等によ る土地利用のため一時的な減少が見られています。しかし、今後、ホテル及び事業所の開 業が見込まれており、専用来客駐車場の増加が予想されるため、駐車需要や交通への影響 を踏まえた駐車場施策を行います。 香林坊・片町周辺においては、まちなかにおける細街路沿いの小規模な土地を時間貸し 駐車場として利用するケースが増加しているため、既存駐車場の有効活用を通じて、小規 模な駐車場の抑制を図ります。 <参考> 2032 年の駐車場推計必要台数算出の考え方 第2次金沢交通戦略における長期目標年次である、2032 年の駐車場必要台数の推計を 行います。これまでの駐車場整備計画における推計方法を踏襲し、延床面積と駐車需要係 数により算出しました。 推計必要台数 = 駐車需要量 × ピーク率 = ①延床面積 × ②駐車需要係数 × ③ピーク率 ① 延床面積について 平成 27 年度都市計画基礎調査より、用途を住居、事務所等、施設(主に病 院)、店舗、その他の5分類に分けて整理しました。金沢市集約都市形成計画 におけるまちなか区域の考え方に準拠し、2015 年(H27)延べ床面積 = 2032 年延べ床面積(現状維持)として算出しました。 ② 駐車需要係数について (a)金沢都市圏の人口、(b)自動車分担率、(c)自動車トリップ、(d)駐車係数 の要素を加味し、延べ床面積 1,000 ㎡あたりの駐車需要を用途別に算出しまし た。 (a)【金沢都市圏人口】 各市町の人口ビジョンを基に設定しました。なお、金沢都市圏とは金沢市、白 山市(旧松任市、鶴来町のみ)、野々市市、津幡町、内灘町としています。 (b)【自動車分担率】 第2次金沢交通戦略より、2032 年の自動車分担率を 40%と設定しました。 (c)【自動車トリップ】 2007 年(H19)の第4回金沢都市圏パーソントリップ調査を基に将来の推計値 を算出しました。 (d)【駐車係数】 金沢駐車場整備計画調査(1983 年(S58)石川県・金沢市)より引用しました。

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(3)駐車場整備地区における方向性

2016 年(H28)の駐車場台数(約 65,500 台)は、2032 年の推計必要台数を上 回っていることから、引き続き、駐車場台数の総量を増やさないことを目指し ます。このため、『量的な駐車場整備から、質的な整備を目指した駐車場施策の 展開』を基本方針として、以下の4つの方向性に基づき施策を進めることとし ます。 ●都心軸周辺とその他の地域で減り張りメ リ ハ リをつけた駐車場施策の展開 まちなか駐車場区域は、歩行者の安全と公共交通の優先に取り組むべき地域 として関連計画においても位置づけられており、流入車両の抑制、公共交通利 用促進に向け、駐車場の適正配置を推進していきます。 特に、まちづくりの中軸となる都心軸沿線は、駐車場に出入りする自動車と 歩行者の錯綜を避けるなど安全で安心な都市環境を創出することが重要であ ることや、駐車場によるまちなみの分断を防ぎ、中心市街地の活性化、定住促 進、良好な都市景観を創出する必要があることから、他の区域とは異なった対 応が必要であり、駐車場の新設の抑制や入出庫の抑制等を図ります。さらに、 生活空間に波及する駐車需要の軽減や円滑な交通の確保、効率的な土地利用の 観点から、今後は、まちなかへの流入車両に対応できるよう、都市計画道路に 位置づけられた幹線道路沿いにおいて、集約化や立体化した駐車場の整備が有 効であると考えられます。 また、その他の地域では、できるだけ既存の駐車場の有効利用を促すことに より駐車場化の抑制を図ります。 ●既存駐車場の効率的な活用 駐車場台数の総量を増やさないためにも、既存の駐車場を有効に活用する必 要があります。このため、特定の時間貸し駐車場に利用が集中しないよう適切 に周辺の駐車場に誘導するなど、既存の駐車場の利用効率を高める駐車場施策 を展開します。 ●多様な駐車需要への対応 観光バス乗降場の確保やタクシーの待機場所、荷捌き駐車場の見直しなどを 検討します。また、駐車場のバリアフリー化など、多様な需要に対応するため の駐車場施策を推進します。

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●まちづくり関連政策との連携 ・交通政策(駐車需要の軽減)

・住宅政策(駐車場化の抑制、住宅等の建物への土地利用転換の促進) ・まちづくり政策(まちづくり協定などの活用)

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第5章 駐車場整備地区における整備目標年次及び目標量

(1)目標年次

目標年次は、第2次金沢交通戦略の長期目標年次とも整合を図り、2032 年 とします。 なお、この計画は概ね5年を目途に内容の見直しを行うものとします。

(2)目標量

歩行者と公共交通優先のまちづくりによる駐車需要の軽減と相まって、 2016 年(H28)の駐車場台数を基本とし、各施策を推進しながら、2032 年 の推計必要台数に近づけていく。 【参考】 表 21 2016 年(H28)の整備台数と 2032 年の推計必要台数の比較 2016 年(H28)整備台数 (A) 2032 年推計必要台数 (B) B/A JR・IR 以東 約 41,300 台 約 31,000 台 75% JR・IR 以西 約 24,200 台 約 14,000 台 58% 合計 約 65,500 台 約 45,000 台※ 69% ※効率的に活用されれば需要に対応できる目安となる駐車台数

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第6章 駐車場整備地区における施策等

現状における課題に対応しつつ、駐車場の質的整備を進め、目標量を達成する ためには、ハード整備にあわせて、利用の効率化などソフト施策の推進が必要と なります。そこで、以下に掲げる6つの方策を定め、本市の各まちづくり関連政 策と連携を図りながら施策を推進します。また、JR・IR 以東の都心軸沿線にお いては、駐車場の新設の抑制や入出庫口の抑制等に向け、他の地区とは異なる施 策も展開します。

(1)駐車場台数の総量増加を抑制

◇駐車場附置義務の原単位等の適正化 1965 年(S40)に駐車場条例を制定し、一定規模以上の建築に駐車場整備を義 務付けるなど、民間と公共の協働により駐車場の整備を進めてきました。 現在、まちなか駐車場区域では、建築物を新築する場合に附置すべき駐車施設 について、当該建築物の周辺の交通環境の保全上支障がなく、かつ、公共交通の 利用の促進又は利便の増進に資する措置が講じられている場合、附置義務を緩 和しています。今後、駐車場整備地区全体において駐車場の現況および将来推計 を踏まえ附置義務原単位や対象建築規模の緩和を検討し、駐車場整備量の抑制 を行います。 また、JR・IR 以東の都心軸沿線は、まちづくりの中軸として、歩行者や公共 交通を最優先とし、流入車両の抑制や円滑な交通環境を構築すべき特別な軸と して、他のまちなか駐車場区域と異なり、附置義務の緩和又は隔地による附置義 務駐車場の確保等への対応策を検討し、駐車場の新設を抑制します。 ◇隔地要件の適正化 既存駐車場の効率的な活用を推進するため、現行の隔地先の距離や構造等を 見直し、また、時間貸し駐車場への隔地を認めることを検討するなど隔地要件 の適正化を行います。

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◇既存駐車場の効率的な活用 特定の駐車場に利用が集中することを解消するため、経路検索等の検索機能 の大幅な追加やリアルタイムに満空情報を更新する等の駐車場案内システム の高度化を行い、パソコン、スマートフォン、カーナビ等で駐車場情報の提供 を行っています。 今後は、観光バス駐車場の満空表示や駐車場案内システムに未加入の大規模 駐車場施設へ加入を促していきます。また、駐車場案内システムの周知徹底を 行い、駐車場を探す迷走車や駐車場の入庫待ち列を解消し、円滑な分散誘導を 図ります。 さらに、既存駐車場を附置義務駐車場の隔地先にするなど有効活用を図りま す。

(2)小規模駐車場の抑制・集約化

◇駐車場の配置適正化 JR・IR 以東の都心軸沿線では、適正配置条例に基づき、まちなか駐車場区域 における駐車場の適正な配置、指導に引き続き努めます。 また、JR・IR 以東の都心軸沿線以外の駐車場整備地区では、土地の暫定的な 駐車場利用を抑制するため、まちづくり協定の締結を促進するなど、金沢市まち づくり条例等の運用により、駐車場設置の抑制を図ります。 ◇集約駐車施設、立体駐車場の利用促進 JR・IR 以東の都心軸沿線では、建物ごとに附置義務駐車場を整備させるので はなく、周辺部の集約駐車場の利用を促し、円滑な交通の確保に努めます。 都心軸沿線以外の駐車場整備地区では、集約駐車場として指定することで既 存駐車場の効率的な活用を行い、駐車場増加の抑制を図ります。また、都市計 画道路等の幹線沿いにおいて、周辺の小規模駐車場を集約した駐車場の整備を 促進するため、制度面での誘導を研究します。 ◇技術的基準適用の促進 空き家等が小規模な時間貸し駐車場として暫定利用されることにより都市 機能の集積、歩行者の安全性の確保、良好な景観の創出などを阻害するおそれ があることから、小規模な駐車場を整備する際、駐車場法の技術的基準(特に 幅員が 6m未満の道路に出入り口を設けてはならない基準)の適用範囲の拡大 を促すことを検討します。

(35)

(3)都心軸上からの入出庫の制限

◇都心軸上からの入出庫の制限 まちづくりの中軸である JR・IR 以東の都心軸に面し整備された事業所等の駐 車場からの入出庫により、歩行者の安全性の確保や円滑な道路環境への影響が 懸念されるとともに建物の連続性を阻害していることから、まちなか駐車場区 域内において、適正配置条例に基づく「まちなか駐車場設置基準」を見直し、駐車 場の新設や変更の届出の際に指導を行っていきます。

(4)まちなかへのマイカー流入抑制

◇パーク・アンド・ライドの推進 バスや電車等の公共交通の利用を進め、まちなかへの自動車の流入を抑える ため、東金沢駅等に休日パーク・アンド・ライド駐車場を設け、まちなかへの観 光や買物等でのマイカー使用の抑制を図っています。今後は休日のパーク・アン ド・ライドを積極的に推進していくとともに、周辺自治体と連携したパーク・ア ンド・ライド駐車場の設置等の検討を進め、広域交通ネットワークの強化を進め ます。 ◇Kパークの普及・利用 平日において、14 箇所のパーク・アンド・ライド駐車場を設け、通勤・通学 者のマイカー利用の転換を促しています。今後も利用促進を行うとともにKパ ーク適地の確保を進め、マイカーから公共交通への転換を図ります。 ◇バス専用レーン遵守率向上 本市では、公共交通優先のまちづくりを進めるため、バス専用レーンの時間帯 拡大など公共交通の利便性向上を進めてきました。今後とも、バス専用レーンの 遵守率向上を図り、公共交通の定時性・速達性を確保し、マイカーから公共交通 への転換を図ります。

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(5)路上における荷捌き車両の適正化

◇荷捌き駐車場・ベイや荷捌き車両停車可能区域の見直し及び利用促進 都心軸周辺に荷捌き駐車場・ベイを確保するとともに、荷捌き車両停車可能区 域を設け、都心軸上での荷捌きの抑制を図ってきましたが、依然として都心軸上 や荷捌き車両停車可能区域外での荷捌きが見られます。そのため、引き続き荷捌 き駐車場・ベイや荷捌き車両停車可能区域の拡充に向け、検討していくとともに、 事業者へ利用を促すため、利用方法の周知等や啓発員による違反駐車防止の啓 発活動等を実施します。 ◇集配基地の設置や時間貸し・月極駐車場の共同借り上げによる空間確保 都心軸上や荷捌き車両停車可能区域外での荷捌きの対策として、事業者にと って利便性の高い荷捌きスペースの確保が必要です。そのため、荷捌き車両停車 可能区域に指定できない区域やタクシー共用荷捌きベイ周辺において、新たな 集配基地の設置や時間貸し・月極駐車場の共同借上げによる荷捌きスペースの 確保等に向け事業者とともに検討を進めます。

(6)都心軸上や駅周辺におけるタクシーや観光バスの乗降の適正化

◇観光バスの乗降適正化 市内の観光バス駐車場の利用台数は北陸新幹線金沢開業前と比較して多い状 況にあるため、観光バス乗降場の適地調査を行うとともに、観光バス駐車場への 誘導を強化し、都心軸上及び駅周辺の路上での観光バスの乗降の抑制を図りま す。 ◇タクシーの乗降適正化 タクシーの乗降については、香林坊アトリオ前タクシーベイを仙石通りへ移 設するなどバス交通とすみ分けした空間を確保するとともに、タクシー事業者 が設立した「金沢市内のタクシー交通問題協議会」と連携しながら路上駐車・停 車の抑制を進めてきました。今後も路上における客待ち駐車や交通環境に影響 を与えるような乗降による停車の抑制のため、タクシーベイの移設検討や路上 における待機駐車に対する指導の強化等を進めます。

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駐車場整備地区(都心軸(JR・IR 以東)以外) 都心軸(JR・IR 以東) 方策 1.駐車場台数の総量増加を抑制 施策 1 駐車場附置義務の原単位の適正化 附置義務原単位の緩和、対象建築規模の緩和 左記の施策にあわせ 附置義務の緩和又は隔地制度の選択を指導 施策 2 隔地要件の適正化(距離等) 隔地先の距離の見直しや構造等の要件の緩和 施策 3 隔地要件の適正化(時間貸し駐車場の対 象化) 時間貸し駐車場への隔地を可能 施策 4 既存駐車場の効率的な活用 駐車場案内システム、まちなかパーキングネットの利用を通じた分散誘導 既存附置義務駐車場を隔地先として指定可能とすることによる駐車場の有効活用 左記に同じ 方策 2.小規模駐車場の抑制・集約化 施策 5 駐車場の配置適正化 金沢市まちづくり条例等の運用による土地利用制限 適正配置基準の活用による抑制 施策 6 集約駐車施設、立体駐車場の利用促進 立体駐車場等の集約駐車施設整備を制度面で誘導 (都市計画道路等の幹線道路沿い) 立体駐車場等の集約駐車施設利用を促進 施策 7 技術的基準対象駐車場の拡大 小規模な駐車場においても駐車場法の技術的基準の対象 (6m未満の道路沿い) ― 方策 3.都心軸上からの入出庫の抑制 施策 8 都心軸上からの入出庫の抑制 ― 適正配置基準の活用による抑制 方策 4.まちなかへのマイカー流入抑制 施策 9 P&Rの普及・利用促進 P&Rを推進によるマイカー流入抑制 左記に同じ 施策 10 Kパークの普及・利用 Kパーク用地の確保やKパークの利用促進によるマイカー流入抑制 施策 11 バス専用レーン遵守率の向上 バス専用レーンの遵守率を向上させ、公共交通への転換によるマイカー流入抑制 方策 5.路上における荷捌き車両の適正化 施策 12 荷捌き駐車場・ベイや荷捌き車 両可能区域の見直し及び利用促進 荷捌き駐車場・ベイや荷捌き車両駐車可能区域をより利用しやすい区域に見直し 路上での荷捌き駐車の抑制 施策 13 集配基地の設置や時間貸し・月 極駐車場の共同借り上げによる空間確保 集配基地の設置や時間貸し・月極駐車場の共同借り上げによる荷捌き スペースの確保 - 方策 6.都心軸上や駅周辺におけるタクシーや観光バスの乗降の適正化 施策 14 観光バスの乗降の適正化 路上駐車の抑制や駐車場への誘導強化による乗降の適正化 施策の検討方針

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関連計画・条例等の概要

○「世界の『交流拠点都市金沢』をめざして」(2013 年(H25)3 月)及び「重点 戦略計画」(2014 年(H26)2 月) 北陸新幹線金沢開業を機に更なる高みを目指し、次のステップに移行するた め、具体的な各種施策を行動計画としてとりまとめたもので、戦略的かつ計画的 に実施していくこととしています。 計画において、「品格と機能性が両立するまち」を目指して、終日バス専用レ ーンの導入や二次交通の充実、新しい交通システムの導入等により、交通ネット ワークの充実を図ることとしています。 [目標年次:2022 年度] ○金沢市都市計画マスタープラン(2009 年(H21)10 月) 金沢市における、都市の将来像や土地利用の基本的方向あるいは都市施設の 整備方針を明らかにし、都市計画の総合的、長期的な指針を示しています。 「将来の都市像」として、以下の3点をあげ、交通政策がまちづくりの重要な 鍵を握っていることを明記しています。 ・市街地の拡大は、原則として行わない ・主な都市機能を適正な土地利用計画の誘導と公共交通との連携により、中心市 街地及び都心軸に集約 ・地域生活拠点の公共交通との連携による適正な誘導 駐車場については、公共交通と自動車のバランスに配慮しながら、中心部の活 性化と定住促進の両面の観点からまちなかの駐車場の適正配置を推進するとと もに、計画的なパーク・アンド・ライド駐車場の整備を推進することなどを位置 付けています。 [目標年次:2025 年] [2019 年改訂予定] ○第2次金沢交通戦略(2016 年(H28)3 月) まちの賑わいと人・モノ・情報の集積及び交流を促し、時間をかけて都市機能 と居住をまちなかやその周辺(既成市街地)、公共交通重要路線沿線に集約する ことが必要であるとし、これまでの「歩行者と公共交通を優先するまちづくりを 目指す」との方針を引き続き基本としつつ、「まちなかを都市の核として、公共 交通のネットワークにより既成市街地や地域の生活拠点とをつなぐまちづくり を目指す」ことにより、都市構造を緩やかに変化させていくこととしています。 まちなかにおける、過度なマイカー利用を抑制する方策を検討するとともに 駐車場については、フリンジ駐車場の確保や附置義務駐車場の要件見直し、土地 利用と連携した駐車場整備を誘導する等、より効果の高い制度を構築するよう

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