ユーザーマニュアル
GMP-C0208
HDMI SPLITTER over Cat.5e
安全上のご注意
GMP-C0208 2x8 HDMI Cat5スプリッターは、世界中で使用される安全規制に準拠したテストが
行われ認定されています。
但し他の電子機器等と同じく、本製品をご使用の際にはマニュアルに記載された事項に注意し
ていただく必要があります。
機器の破損や不具合を避ける為にも、本ユーザーマニュアルの安全性に関する説明をご覧くだ
さい。
・本製品は、マニュアルの説明および本体のマーク通りにご使用ください。
・このマニュアルで説明する以外の作業や修理などはご自身では行わないでください。
・適度な換気と空調の整った環境以外の場所や、水の近くでは使用しないでください。
・機器の不具合を避ける為に、表面が平らな安定した場所に設置してください。
・本製品は、付属の電源アダプタや接続ケーブルを使用する設計になっています。
製品概要 ... 1
特徴 ... 1
仕様 ... 2
梱包内容 ... 3
EDID保持機能 ... 6
DIPスイッチ設定 ... 7
HDMI ピンアサイン ... 8
RJ45 / Cat.X ピンアサイン ... 8
目次
製品概要
GMP-C0208 2×8 HDMI Cat5スプリッタは、高解像度の映像や高品質の音声信号を離れた場所に転送する ことができ、お客様に最適なソリューションを提供します。この機器はカスケード接続が可能で、複数の場所の HDMI搭載ディスプレイに延長することができます。2入力のHDMI切換え機能が実装されているので、ひとつの HDMI信号を安価なCat5/5eケーブルを使用してHDMIレシーバー(GMR-CL or GMR-CS)に転送、接続された最 大8台のディスプレイに分配することができます。イコライザ機能により入力側のHDMIケーブルはフルHDで最大 20mまで延長が可能で、場所を選ばずに優れた設置性も特徴です。特徴
● シリコンイメージ社のチップセットを搭載し、優れた互換性と信頼性を実現 ● HDMI1.3cおよびDVI1.0準拠 ● HDCP1.1準拠 ● HDMI信号を再構成 ● 2入力スイッチ+8分配スプリッタ機能 ● EDIDをサポート ● 入力側HDMIケーブルは最長20mまで延長可(HDMIケーブルはAVC-LD-20を使用) ● 出力信号は、HD(720p/1080i)信号ではCat5/5e/6UTPケーブルで60mまで延長可※ ● 出力信号は、fullHD(1080p)信号ではCat5/5e/6UTPケーブルで40mまで延長可※ ● 非圧縮で7.1ch音声の伝送が可能 ● 多段カスケード接続が可能 ● 1RUラックに搭載可能i
※伝送品質はケーブルの特性によって異なりますので、Cat5e以上のケーブルをご使
用ください。長距離接続ではスキューやノイズなどに大きく影響を受けますので、
AIM製STPケーブルもしくは、特性が保証されたシールドタイプのCat5eやCat6の使
用を推奨いたします。
また、ケーブルを巻いた状態でご使用されますと、ケーブル自身の ノイズ干渉によって通信品質が下がりますので、ケーブルは伸ばした状態でご使用くださ い。仕様
型番 GMP-C0208 GMR-CL GMR-CS 主な仕様 機能 2入力8分配スプリッター 受信ユニットL [ロングタイプ] 受信ユニットS [ショートタイプ] HDMI 規格 HDMI 1.3c HDCP 規格 対応 ビデオ帯域 シングルリンク 225MHz [6.75Gbps]対応解像度 480i / 480p / 720p / 1080i / 1080p60 36bit deep color 接続距離 Full HD (1080p) – 40m [Cat5e] / 50m [Cat6]
HD (720p/1080i) – 50m [Cat5e] / 60m [Cat6]
音声信号 最大PCM (7.1ch), Dolby Digital, True HD DTS-HD & Master Audio イコライザ機能 - 8段階設定 -TMDS入力信号 1.2 V [peak-to-peak]
DDC入力信号 5 V [peak-to-peak, TTL]
ESD保護機能 [1] Human body model — ±19kV [air-gap discharge] & ±12kV [contact discharge] [2] Core chipset — ±8kV
PCB構造 4層基盤 [インピーダンス:デファレンシャル 100Ω / シングル 50Ω] 入力端子 HDMI x 2 RJ45 x 1 RJ45 x1 出力端子 RJ45 x8 HDMI x1 HDMI x 1 HDMIコネクタ Type A [19ピン メス] Type A [19ピン メス] Type A [19ピン オス] RJ45コネクタ WE/SS 8P8C / LEDランプ付
DIPスイッチ 4ピン(EDID情報取得およ
び音声設定) - -受信感度制御 - HDMI信号受信レベル
-主な構造等 筐体ケース スチールハウジング スチールハウジング プラスチック成型 サイズ [W x D x H] 本体 438 x 158 x 44mm 93 x 90 x 25mm 25 x 45 x 20mm 外装箱 230 x 545 x 110mm 175 x 270 x 80mm 115 x 170 x 40mm 重量 本体 1.4kg 175g 22g 外装箱 2.2kg 475g 90g 固定方法 1RUラックマウント金具 壁にネジで固定 ケーブルに直接続 電源 5V 4A DC 5V 2A DC
-消費電力 13 W [max] 1.5 W [max] 0.1 W [max] 動作温度 0~40°C 保存温度 -20~60°C 相対湿度 20~90% RH [結露無きこと]
梱包内容
■GMP-C0208 ● 本体 GMP-C0208 x 1 ● 赤外線リモコン x 1 ● ラック取り付け金具 x 2 ● 5V AC電源ケーブル x 1 ● ユーザーマニュアル x 1 ■GMR-CL ● 本体 GMR-CL x 1 ● 5V AC電源ケーブル x 1 ● ユーザーマニュアル x 1 ■GMR-CS ● 本体 GMR-CS x 1 ● ユーザーマニュアル x 1背面パネル図
背面パネル
1 2 3 4 5 6 1 Power : 電源スイッチ 2 +5V DC : 5V電源ジャック 3 HDMI INPUT1-2 : HDMI入力端子 4 EDID&Audio : ディップスイッチ (詳細は「ディップスイッチ設定」の項を参照下さい) 5 INPUT 1-2 : HDMI 入力切替スイッチ6 HDMI Signal OUTPUT1-2 : HDMI信号の出力端子
(Cat5e/6ケーブルを使用し、HDMI受信機GMR-CLまたはGMR-CSに接続、HDMI変換してディスプレーに接続) .
設定方法
HDMI機器1台から8台のモニターにHDMI信号を分配する方法
1. 出力機器(ブルーレイディスクプレーヤーなど)、ディスプレーを含むすべての機器の電源を切る。 2. 出力機器をHDMI 入力端子1もしくは2に接続する。 3. 本体のHDMI出力端子にCat5/5e/6ケーブルを接続し受信器(GMR-CLまたはGMR-CS)に接続。 4. 受信器で変換されたHDMI端子をディスプレイに接続 4. 電源ケーブルを本体に差し込む。 5. ディスプレーの電源を入れる。 6. 出力機器の電源を入れる。リモコン機能
ボタン 機能
POWER 電源スイッチ
入力切替 INPUT 1 or INPUT 2 入力切替 INPUT 1 or INPUT 2 SOURCE SELECT 1 入力切替 INPUT 1
SOURCE SELECT 2 入力切替 INPUT 2
F1 音声ミュート(全ての出力端子で動作)
EDID取得機能
1. EDID取得機能はHDMI 入力端子1に接続されたHDMI機器に対してのみ有効です。 2. ディスプレーのEDID情報を取得する場合、出力機器をHDMI入力端子1に接続、DBプレーヤーなどの出力機 器をHDMI入力端子に接続し、ディスプレーをCat.5e/6/7ケーブルで受信器に接続します。 3. DIPスイッチ ピン1番をON []に設定して下さい。 4. GMP-C0208を再起動し、フロントパネルの入力ポート1のLEDランプが点滅している場合はEDID取得中です。 EDIDの取得が終了すると、入力ポート1のLEDランプの点滅が止まります。 5. DIPスイッチピン1をOFF[↑]にするとディスプレーから取得したEDIDプロファイルは消去され、デフォルトの EDIDプロファイルに戻ります。デフォルトのプロファイルに戻したい場合もしくは、別のディスプレーから新しい EDIDを取得したい場合以外は、ピン1をOFF[↑]に戻さないで下さい。DIPスイッチの設定
DIPスイッチ 1 映像信号 音声信号 詳細 Pin#1 Pin#2 Pin#3 Pin#4 OFF [] OFF [] 最高1080p サラウンド2 デフォルトモード 3 1080pまでのビデオ信号と7.1chまでのオーディオ信 号(DTS-HDマスタオーディオとドルビーTrueHD) OFF [] ON [] 最高1080p ステレオ セーフモード 4 ディスプレイの映像信号1080p と、ステレオ音声信 号を出力 ON [] OFF [] バイパス 5 バイパス 5 EDIDモード 6 ディスプレイのEDID情報をそのまま取得し、映像、 音声共にその取得した仕様で出力 ON [] ON [] バイパス 5 ステレオ EDID&ステレオモード ディスプレイがサラウンド音声信号を受信できない 場合に、2chステレオ音声信号を出力Note
1pin1および2は入力端子1、pin3および4は入力端子2で使用
2ディスプレイに音声が出ない場合には、オーディオのモードをステレオにしてみて下さい。
3工場出荷時はpin1,2ともにOFF(映像信号は1080p、音声信号はサラウンド)の設定です。
4設定の際に映像と音声出力信号の種類が分からない場合は、pin1をOFF[↑]、pin2をON[↓]
にセットするとセーフモードになり、機器からの出力が映像は1080pまで、音声ステレオに設定さ
れますので動作確認が可能です。このとき使用する出力信号が1080p固定で設定されていると、
セーフモードが起動しません。この場合、出力側の解像度を様々に設定し直してみて下さい。
5「バイパス」は、Source機器の持つ映像信号と音声信号を制限せずに送信します。このモード
に設定した場合、様々な出力機器とディスプレイが混在するとその仕様を確認して動作させます
が、解像度や音声に違いがある場合、映像信号と音声信号が正常に出ない場合もあります。そ
の際は、ディップスイッチをデフォルトモードまたはセーフモードに設定し、機器が正常に働いてい
るか確認して下さい。
HDMIピンアサイン
Type A (機器側) HDMI
Pin 1 TMDS Data2+ Pin 8 TMDS Data0 Shield Pin 15 SCL Pin 2 TMDS Data2 Shield Pin 9 TMDS Data0– Pin 16 SDA
Pin 3 TMDS Data2– Pin 10 TMDS Clock+ Pin 17 DDC/CEC Ground Pin 4 TMDS Data1+ Pin 11 TMDS Clock Shield Pin 18 +5V Power
Pin 5 TMDS Data1 Shield Pin 12 TMDS Clock– Pin 19 Hot Plug Detect Pin 6 TMDS Data1– Pin 13 CEC
Pin 7 TMDS Data0+ Pin 14 Utility
注意事項
1. 特別なDVI、HDMI機器のEDID情報が必要な時はEDIDエミュレーターなどをご使用ください。
2. Cat.Xケーブルを使用した伝送距離の測定には、Belden 1583A Cat5e 125MHz UTPケーブルとASTRO DESIGN社製 ビデオ信号発生器 VG-859CおよびVG-870Bを使用しています。 3. 伝送距離はCat5e/6ケーブル、HDMI機器、HDMIディスプレイの組み合わせで大きく異なります。試験結果で は、より線UTPケーブルより単線UTPケーブルの方が長距離伝送に適しており、シールドされたSTPケーブル の方がシールドされていないUTPケーブルよりノイズに強く適しています。また、Cat6より線STPケーブルより、 Cat5eの単線UTPケーブルの方がより長距離伝送が可能ですので長距離伝送の際には単線STPケーブルを 推奨いたします。 4. EIA/TIA-568-B(T568B)準拠のケーブルをご使用ください。 5. 長距離伝送で外来ノイズの影響がある場所などでは、ノイズ対策として2重シールドタイプの単線STPケーブ ルを推奨します。 6. Cat5e/6ケーブルの特性、品質によって、解像度などの伝送品質に影響がありますので、1080i、1280x1024解 像度以上の場合にはCat6単線STPケーブルを推奨します。 7. ディスプレイ側は、最も安定する設計である場合が多い入力端子1に接続することを推奨します。