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E. E. カミングズの声を読む(8)

―コンピュータによる肉声テープの解析―

もり

 繁

しげ

はる 欧米言語文化講座 (平成23年9月12日 受付)  E. E. カミングズ自身が自作の詩と散文を朗読したレコードがある。その中から詩をいくつか選び,コンピュータ音声分析装置 によって解析して,カミングズの詩法の特徴を明らかにする1)。 本論文は,本学教養学科大学院研究科(英米言語文化研究)にて開 講中の応用言語学クラスの2009年度後期の演習内容の紹介である。 キーワード:画家詩人,朗読,コンピュ−タ解析 Ⅰ

シリーズ第8回目は“o by the by”を読む。これも1944年刊の『1X 1』に所収されている。色彩語を巧みに 主題に絡ませたファンタスティックなこの詩には,画家としてのカミングズの才能が煌めいている。演習に参 加したのは,国際文化専攻(ヨーロッパ言語文化研究)の矢野菜穂子と英語教育専攻(英語科教育学)の片山智 洋子である。演習はいつも通り,作品の肉声テープを聴かせ,コンピュータ解析図を参照しつつ作品を読み解 くという作業が中心であったが,今回は調査した文献の中に当該作品の適当な邦訳が見つからなかったので, 最初に詩人に関する簡単な伝記的資料と詩法の特徴を記述した文献を示した上で,それらを参考にして日本語 に翻訳するよう指示した2)       o by the by 1 o by the by 2 has anybody seen 3 little you-i

4 who stood on a green 5 hill and threw

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6 his wish at blue

7 with a swoop and a dart 8 out flew hi s wish 9 (i t dived li ke a fish

10 but i t climbed li ke a dream) 11 throbbi ng li ke a heart 12 singi ng li ke a flame

13 blue took i t my 14 far be yond far

15 a nd high be yond high 16 bluer took i t your 17 but bluest took i t our 18 a way be yond where

19 wha t a wonde rful thing 20 i s the end of a string 21 (murmu rs li ttle you-i 22 as the hill becomes nil) 23 and will somebody tell 24 me why people let go

      なぁ ところで  なぁ ところで

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 ちっぽけな「君と僕」が  緑の丘の上に立って  彼の願いを ブルーめがけて  投げ込むのを  威勢よくダーツのように  彼の願いは 飛んで行って  (魚のようにダイブし  夢のようにかけ上った)  心臓のように鼓動し  炎のように歌いながら  それは 僕の ブルーを  遠い遠いところに 運び  高い高いところに  君の 濃いブルーを 運んだ  けれど 僕らの 至極のブルーは   どこか知らない所へ 運んで行った  実に素晴らしい  糸の先は  (丘が見えなくなると  ちっぽけな「君と僕」は つぶやく)  そのうち 誰かが 話すだろうさ  僕に 人々が行かせたそのわけを            (森田訳) 当該作品は全体が4連24行。全篇小文字で書かれており,第2,第4連の3行目と4行目に丸括弧が施されてい る以外,句読点は一切ない。他の多くの作品同様,語順転換が頻繁に行われる。律格は弱弱強格(anapest)及 び弱強格(iambus)が主流であるが,随所に強強格(spondee)が配されている。各連の内部には押韻が認めら れるが,全篇を統一するほど規則的ではない。以下,本文末に一括掲載した解析図に基づいて詩を鑑賞する。 Ⅱ (第Ⅰ連) 「なあ,ところで,誰か見たかい…?」――,さりげない問いかけで物語は始まる。対話の相手は「誰かし らない人間」(anyone)と書かれているが,独言かも知れない。第1行目は単音節語だけが4つ並んでいる。そ の割には朗読時間が約1.6秒と長い。対照的に疑問文を先導する第2行目はせわしなく,6音節が約1.2秒で終わ る。‘anybody’の第1音節付近でエネルギー値は行中最高の約78dB。また同語の第2音節でピッチが約291Hz。 これもこの行の最高値である。1行の平均値はそれぞれ約65dB及び約210Hzと高いが標準偏差値は約7.7dBと 約35.4Hzで,変動幅は小さいので,1行を通して高く,強く,速く読まれていることがわかる。第3行目に人 称代名詞をハイフンで繋いだ複合名詞「君と僕」(you-i)が登場する。音声的には,‘you’の持続時間が約0.02秒 であるのに対して,‘I’のそれは約0.3秒で著しくバランスを欠いているが,特に意味はない。リズムの構成上 そうなっているだけであろう。「君と僕」は目に見える物理的な存在というより,人間の内面に棲む「心的実体」 である。1行全体の朗読時間は約0.8秒。ピッチ曲線もエネルギー曲線も平坦。流音[l],長母音[u ]の音感も加

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わって,流れるように通り過ぎる印象である。第4行目も,前行に引き続き朗読時間が極端に短く(約0.9秒), まくしたてるように一気呵成に読まれている。ピッチの値は‘who’の直後では約104Hzであるが‘stood’の冒 頭で一気に最高値(約263Hz)に跳ね上がり,すぐに約152Hzに降下する。逆にエネルギー値は同箇所で一度約 33dBまで下がり,‘on’の近辺で約73dBに急上昇する。声の迫力が凛として「緑の丘」に立つ「君と僕」の姿を 髣髴させる。詩人の荒々しい息遣いは第5行目前半‘hill’の辺りでやや緩和する。解析画面上,同語の近辺で はピッチ曲線が約140Hz ∼約150Hzの狭い範囲でほぼ水平に伸び,エネルギー曲線も約64dBから約28dBまで 約0.9秒かけてなだらかに下っているのが確認できる。しかし接続詞‘and’を境に再び緊張が走り,‘threw’の 母音部ではピッチ(約232Hz),エネルギー(約72dB)共,この行の最高値を記録する。第6行目の‘his’は無 論‘you-i’のことである。「ブルーに向かって彼の願いを投げた」(threw his wish at blue)は,「海の青とも空の 青とも判然としない水平線の彼方に彼の願いを投げた」ということであろう。同行は,‘blue’が動詞‘blow’ (風が吹く)の過去形‘blew’と同音である上に,前行末の‘threw’と‘blue’が韻を踏むことから,‘threw’ -‘blue’ -‘blew’ という音と意味の連関が生じ,更に‘wish’に含まれる歯茎硬口蓋摩擦音[ʃ]の擬音効果も加わ

るので,読者・聴者は実際の朗読時間以上の速度を感じる。空気がピンと張りつめ,何かが始まる予感が漂う。 (第Ⅱ連) この連では物の動きが更に活発になる。ザブンと海のブルーの中に飛び込んだはずの彼の願いは風船のよう に舞い上がり,空のブルーの中を疾走する。風船の色もブルーである。これから‘you-i’の願いを乗せた風船 のファンタスティックな空の旅が始まる。第7行目は一連の動きの迅速さを記述している。解析データを参照 すると,‘swoop’の末尾でピッチの値が約311Hzに,‘dart’の母音部でエネルギー値が約73dBに,それぞれ急 上昇しているのが確認できる。第8行目の冒頭‘out’に強勢が落ちるのは 語順転換のせいで,それによって律 格が強強格に変わる。同語の母音部でエネルギー値は行中最高の約80dBに達し,2重母音[au]と歯茎閉鎖音[t] の間には息を詰めたような空白(約0.5秒)が存在する。第9行目から第10行目にかけての丸括弧は,物語が展開 する前に特別な空間を設けて期待を高めるための装置である。第9行目は,朗読の声と速度を操作し,向狭2 重母音[ai]と歯茎硬口蓋摩擦音[ʃ] の喚起する聴覚印象を利用して魚が飛び跳ねる様子を描いている。第9行目 で魚のようにダイブした「願いの風船」は,第10行目で「夢のようにかけ上った」(climbed like a dream)3) 。 風

船が上昇するにつれて,物語の場面は一層現実世界から離れ,超自然的な世界に向かう。逆接の接続詞‘but’ と次の指示代名詞‘it’の直後に置かれた約0.3秒の空白が,ギアの切り換えの役目を果たしている。物語は急 激に展開するが,まだ朗読は抑制されていて,ピッチ,エネルギー値いずれも1行全体の平均値が前行よりむ しろ低い。第11行目になるとエネルギー値が上昇し,1行の平均値が約64dBに達する。標準偏差値も約10dB であるから,ほぼ一貫して大声で読まれていることがわかる。心臓の拍動を意識させる‘throbbing’はとりわ け大音量で,その第1音節で約77dBを記録する。第12行目の動詞‘singing’は,燃える炎を聴覚で捉えた表現 である。詩人の耳には確かに炎の奏でるビートが聞こえている。解析画面を見ると‘singing’の第1音節付近で ピッチの値が約236Hzに達し,4つの単語の描くエネルギー曲線の頂点が約65dBから約70dBの範囲に規則的 に並んでいる。 (第Ⅲ連) ブルーが単なる物理現象ではなく「夢の色」であり,色の濃淡は夢の大きさの違いであることを,この連 は確信させる。詩人はここで,複合名詞‘you-i’を‘i’と‘you’と‘you-i’に分解し,各々が抱く夢の大きさを, それぞれ‘blue’の原型,比較級,最上級で表現している。そして色の濃淡の意味を鮮明にするために,3種 類の‘blue’を文頭の特別な位置に移動させた同じ構文を3つ並べている。第13行目,最初に登場する‘blue’ は持続時間が約1.2秒で相当長い上に,母音部のピッチ(約76dB),エネルギー値(約200Hz)共に行中最高であ る。また行末は‘my’と‘ blue’の連結を示唆するために,人称代名詞‘my’のピッチを複雑に変動させた上昇 下降調(約109Hzから約163Hzに上昇,その後やや下降)を用いている。第14行目は朗読時間(約1.6秒)を短縮し, ピッチの変動幅(約109Hz ∼約144Hz)も狭めて,‘my blue’の行き先をそっと告げている。第15行目に前置さ れている副詞句は,無論,第2番目の文の一部であり,等位接続詞‘and’の前後に場所を表す副詞句を並べる ことで‘my blue’と‘your blue’の行き先の違いを際立たせている。この行の音節の数は前行より1つ多いが,

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逆に朗読時間は短くなる(約1.5秒)。ピッチは相対的に上昇するが,変動幅はこの行も比較的狭小(約142Hz ∼ 約207Hz)である。第16行目は,朗読時間(約2.3秒),ピッチ,エネルギー曲線の形状すべてが,第13行目と 酷似している。第17行目は著しく減速し,行全体が約3.2秒。接尾辞‘-est’の部分だけで約0.6秒。人称代名詞 ‘our’の発音にも約0.8秒を充てている。この行では前2行で観察された行末でのピッチの上昇はなく,‘our’ の冒頭で約296Hzに達した後,約150Hzに急落し,そのまま緩やかに下降する。第18行目は,全体の朗読時間 (約3秒)を3つの単語の発音に1秒ずつ均等に割り振り,ピッチ,エネルギーの頂点(約233Hz /約78dB)を ‘away’の第2音節付近に置き,そこから漸次下降させている。視覚と聴覚の両面で遠近法が実践され,「どこ

か知らない遠い所」(beyond and where)へ風船が移動するにつれて詩人の声も小さくなる。 (第Ⅳ連)

願いの風船の糸を辿ると,「糸の先」(the end of a string)には「素晴らしいもの」(a wonderful thing)が見え る。最終連はその時の「君と僕」の感動を直接話法で素直に述べている。第19行目の朗読は6音節が僅か約1.4秒 という超高速である。ピッチの平均値(約195Hz)は他のすべての行の数値を凌駕する。エネルギー値も極めて 高く,‘what’の母音部,‘wonderful’の第1音節,‘thing’の母音部でそれぞれ約77dB,約75dB,約71dBを 記録する。‘wonderful’は,‘won-’でピッチが行中の最高値約254Hzを示した直後,一瞬の空白(約0.1秒)を経 て‘-derful’が発音されている。感極まった者の発する声の体である。第20行目はピッチの最高値(約225Hz) も平均値(約158Hz)も前行に比べると低い。朗読は低音で淀みなく流れ,行末の軟口蓋鼻音[ŋ]が静寂と余韻 をもたらす。第21行目はピッチの平均値が約116Hzで全詩行中最低。エネルギーの平均値も約54dBで第2番 目に低い。括弧で遮蔽し,曖昧母音[ə ]を響かせて,ちっぽけな「君と僕」が囁く。第22行目は穏やかな1行で, 現実世界の象徴である緑の丘の消滅を押し殺した声で静かに告げている。恋人同士が永遠の愛を誓い,夢を 語ったあの丘はもう見えない。この行はエネルギーの平均値(約51dB)が前行より更に低くなる。つまり詩中 最低である。ピッチも‘becomes’の第2音節付近での一時的な上昇(約197Hz)と‘nil’の末尾の微かな上昇が認 められるが,それ以外に目立った変動は見られない。そして物語の最後の見せ場が訪れる。第23行目冒頭の接 続詞‘and’は理想世界(夢の国)の扉の役目を果たす重要な単語である。それゆえ機能語でありながら強勢が 落ちる。役割の重さを裏付けるようにエネルギー値は同語の冒頭で行中最高の約74dBを示す。エネルギー値 はその後も,‘will’(約63dB)−‘somebody’(約70dB)−‘tell’(約68dB) のように一貫して高レベルで推移す る。ピッチの値も‘somebody’の第1音節目で約274Hz,行全体の平均値も約181Hzを記録するなど相対的に高 い。最終第24行目は5つの単語の間に十分な休止(約0.5秒∼約1秒)を置き,5単語5音節の朗読に詩中最長の 約4.7秒を費やして,1語ずつ噛みしめるように読まれている。‘why’の母音部でピッチ値(約192Hz)及びエネ ルギー値(約73.8dB)が共に高いのは品詞の機能上当然であるが,特筆すべきは,最後の単語‘go’のピッチを 一度約303Hzという異常な高さに上昇させて,そこから一気に約98Hzにまで下降させ,再度約154Hzまで戻す という荒業である。ピッチ曲線がほぼ真下に垂直に落ち,再度かけ上るジャックナイフのような軌跡は他には 見当たらない。夢の国の扉を開いたばかりの「君と僕」は未だ自分がここに来たことの理由も分からない。「そ のうちきっと誰かが,僕に,人々が(夢の国に)行かせた訳を話してくれるはずだ」4) ――,腹をくくり,そう 語る彼を傍らで見つめる詩人の目は,慈愛に溢れている。 Ⅲ この作品を読み,詩人の肉声を聴くと,一幅の絵画を鑑賞するような,カンバスに絵を描くような楽しさが 味わえる。緑の丘の上に立つ「君と僕」の眼下に広がるブルー。それは海の青か,空の青か分からない。丘の 上からブルーめがけて彼が放り投げた願いはダイブして海中に突入したように見えたが,突然風船が舞い上が るように蒼空に昇り始めた。風船の色はブルーに見える。否,ブルーは彼の投げた願いの色かも知れない。風 船の糸は丘の上に繋がれている。「君と僕」は糸を辿って風船の後を追う。放り投げた願いの行方を探す旅が始 まる。丘が見えなくなった時,彼が見たのは夢の国であった…。イギリスの童話『ジャックと豆の木』の中で ジャックが経験するような冒険物語が,カンバスの上で繰り広げられる。 物語の主人公は「君と僕」。「君」は「僕」に寄り添う「恋人」のような存在である。詩人は,自己の内面にいる

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分身を「君」(you)と呼び,分身を孕む多重な人格を「君と僕」(you-i)と名付けた。「内なる自分」,「生死の循環」, 「永遠の愛」,「恋人たち」,「風船」…。毎度馴染みのテーマと道具を扱いながら,詩人の技は読者・聴者を決

して飽きさせない。 詩的宇宙は広大無辺であり,詩の解釈もまた無数にあることを院生苦心の訳詩が如実に 示していた5)。

1) 詩の朗読テープは元々 HarperCollins社が1975年に製作した『E.E.Cummings Reads his Collected Poetry & Prose: 1920-1958』の中にあったが,後に他の作品と共に3本組のカセットテープ『E. E. Cummings Reads ―A Poetry Collection 』(CPN3126)に再録された。演習では後者の肉声テープを,カセットレコーダ(Sony 製TCM-1390)から米国Kay Elemetrics 製音声分析装置ソフト(Multi-Speech 3700(Ver3.2) とオーディオ インターフェース(EDIROL製UA-3FX)を使用してコンピュータにライン入力してデジタル化した。CSL の解析データの表示については,まず作品全体の流れをほぼ一定の基準で鳥瞰するために,行の切れ目に 関係なく朗読テープ全体を約10秒ずつ8分割し,波形だけを順次表示した「コンピュータ解析図A」<o by (pt1)∼(pt8)>を作成し,詩文を構成する各音の該当部分にすべて小文字でアルファベット綴りを付した。 同図では各画面の連結関係を明確にするために前画面の末尾の部分を次画面の冒頭にも再録してある。次 に行単位で「コンピュータ解析図B」<o by (1)∼(24)>を作成した。解析図Bの画面構成は1段目に波形 及び発音記号を表示し,2段目にはピッチ曲線(青)とエネルギー曲線(赤)が重ねて表示してある。両者 は時間軸上でほぼ正確にリンクしているが,欄外の縦軸にピッチの目盛は表示されていない。発音記号は ほぼ当該音が発音される直前の位置に表示した。従って各音の持続時間は概ね記号が表示された直後の 位置より次の記号の直前の位置までということになる。発音記号の表記は,CASIO EX-word(XD-R7200) 「ジーニアス英和大辞典」小西友七・南出康世編集主幹 大修館(2001−2002)に従った。 2) 提出された訳詩は小論に提示した森田訳とは相当に異なるユニークなものであったが,若者の感性が滲み 出ていて興味深かった。 3) わが国でも芭蕉が,「旅に病んで夢は枯野をかけ廻る」という辞世の一句を残している。夢が「かけ上る」 あるいは「かけ廻る」という感覚は普遍的なものであろう。 4) 助動詞‘will’には依頼を表す機能があるので,「誰か,僕に,人々が(夢の国に)行かせた理由を話してく れないか」と解釈することも可能であるが,筆者は採らない。そのように解釈すると接続詞‘and’の意味 も変わってくる。 5) 院生の1人(矢野)はこの作品を,反戦意識が消滅した場合の悲惨な状態を「素晴らしい世界」と皮肉るこ とで逆説的に平和の大切さを訴える反戦詩である,と理解した。詩のテーマをあえて矮小化する必要はな いが,作品が書かれた時代背景を考えると1つの解釈であると思う。

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Reading E. E. Cummings’ Voice(8) ― Computerized Analysis of his Recorded Poetry ―

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