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Microsoft IME 2007 入門
（日本語を入れる方法）
情報メディア教育センター
目 次
１ 全角文字と半角文字 ··· 2 ２ 文字カーソル ··· 3 ３ 文字(列)を入れる方法 ··· 7 ４ 文字を入れてみよう ··· 11 ５ 単語を登録する ··· 152
１ 全角文字と半角文字
パソコンで扱う文字には、全角文字と半角文字があります。 全角文字と半角文字の違い 例 全角文字 「日本語文字」と呼ばれます。漢字、ひらが な、幅広の英字、数字、記号、カタカナです。 ２バイト文字です。 愛いろはイロハ１２３ａｂｃ ＡＢＣ；＋－ 半角文字 幅が狭く表示される英字、数字、記号、カタ カナです。１バイト文字です。 ｲﾛﾊ 123abcABC;+- パソコンの中では、文字も数値で表現されます（文字コードと言います）。実は、全角文字と半 角文字では、パソコンの中での表し方が全く異なります。言い換えると、両者は文字コードが異な ります。例えば、Ａと A は別の文字です。 半角の1 文字の大きさは 1 バイト(byte)ですが、全角の 1 文字はその倍の 2 バイトで表されます。 半角 全角 半角文字の横幅は見かけ上全角文字の半分として表示されます (ただし書体と文字サイズが同じの場合) 書体(フォント)には、明朝体(みんちょうたい)、ゴシック体、行書体などが、また英字専 用の書体にCentury、Arial など沢山あります。また明朝体でも明朝、MS 明朝、MS P 明朝、 HG 明朝などがあります。文字サイズはポイントという単位で表します。3
２ 文字カーソル
キーボードから文字を入れることができる状態のとき、どこかにカーソル（| _ ■
など）が点 滅表示されています。カーソルの形はソフトによって形が異なります。ここでは、カーソルの働き と移動の方法について演習しながら説明します。（ローマ字入力で説明します。） ２.１ カーソルは文字が入る位置を示す ① キーボードの手前から 3 段目の A から ] までの 12 個のキーを続けて軽く押して下さい。す ると下図のようになります。 ② キーを押すに従ってカーソルが右に移動しますので、最後はカーソルは"」"の右すなわち行末に あります。 このように文字キーを押すと文字カーソルのある位置に文字が入ります。 ③ Enter（エンター）キーを押して下さい。文字の下の点線が消えます(変換の確定)。 ④ 左向きのカーソルキー（← キー）を 7 回押して下さい。カーソルが"ｇ"と"ｈ"の間に移動しま す。 ⑤ キーボードの手前から 2 段目の Z から C までの 3 つのキーを押して下さい。"g"の後ろに"zxc" が挿入されます。このときカーソルは"ｃ"と"ｈ"の間に移動しています。 ⑥ Enter キーを押して下さい。文字の下の点線が消えます。 【上書モードと挿入モード】 普段は文字と文字の間にカーソルがあるとき、文字キーを叩くとその間に文字が挿入される 挿入モードになっていますが、Insert（インサート）キーを押すと上書モードになります。上 書モードでは、文字キーを叩くとカーソルの右の文字が消えて、入れた文字に置き換わります。 また Insert キーを押すと挿入モードに戻ります。ただし、新しい Word では上書モードであ っても全角文字については標準で上書きされないような設定になっています。 カーソル カーソルがここに移動しました。 カーソルが最後に入れたｃの右に移動します。4 ２.２ カーソルは文字を削除する位置を示す ① Delete（デリート）キーを 1 回押して下さい。文字カーソルの右側にある"ｈ"が削除されます。 このように Delete キーを押すとカーソルの右側の文字が消え、その右側の文字全体が左に移動 します。 ② 今度は、BackSpace（バックスペース）キーを 1 回押して下さい。文字カーソルの左側にある" ｃ"が削除されます。 このようにBack Space キーを押すとカーソルの左側の文字が消え、その右側の文字全体が左に 移動します。 ③ 今度は"あ"と"ｓ"の間にマウスポインターを移動します。 ④ マウスの左ボタンを押します。 ⑤ 左ボタンを押したまま、"ｚ"と"ｘ"の間までマウスポインターを移動します(ドラッグ)。 ⑥ 左ボタンを離します。すると、"ｓｄｇｚ"が反転表示となり、"ｓｄｇｚ"が選択されます。 マウスポインターをここに移動します。 ｲ.ここから ﾛ.ここまでドラッグする カーソルの右のｈが消えます。 カーソルの左のｃが消えます。 カーソルがここに移動します。 反転表示となり選択されました。
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⑦ Delete キーまたは Back space キーを押します。選択した"ｓｄｇｚ"が削除されます。
このように、文字列を削除するには、文字列を選択すれば良いことが分かります。文字列を選択 するとき、Shift キーを押しながらカーソルキー（ ← → ↓ ↑ ）を押しても良いです。 ２.３ カーソルを移動する 次の操作によってカーソルが移動します。 （１）文字を入れるとカーソルが右に移動します。 （２）カーソルキー( ↑ ← ↓ → )を押すとカーソルが矢印方向に移動します。 （３）Back space キーを押すと左側の文字が消えてそこにカーソルが移動し、右側全体が左に移 動します。 （４） Home（ホーム）キーを押すと、カーソルが行の先頭に移動します。 （５） End（エンド）キーを押すと、カーソルが行の右端の文字の右側に移動します。 （６） 文字の変換中でないときに Enter キーを押すと段落記号として働きます(次行に移動)。 ① ← キーを 3 回押してカーソルを"ｌ"と"；"の間に移動します。 ② Enter キーを押すと、改行してカーソルとその右側の文字が次の行に移動します。 ③ Back space キーを押すと、直前の段落記号が消えるので"；：」"が前の行に戻ります。 前の行の行末にカーソルがあった場合、Delete キーを押すと、段落記号が消えて次の 行が前の行の後ろに付きます。 カーソルが行頭に移動します。 カーソルが行末に移動します。 段落記号が入ってそれ以降は次の行へ移動します。
6 （７）ワープロソフトやエディタでは、Tab（タブ）キーはタブ文字として働きます。 ①カーソルが"ｌ"と"；"の間にあるとき、･･･ ② Tab キーを押すと下図のように、タブ位置まで空きを作ります。タブ位置は自分で設定でき ます。 文字の位置を揃えたいときに使うと良いでしょう。 この他、 Tab キーを押すと次の入力可能域の先頭に移動します。 （８）マウスで適当な文字の位置をクリックすると、そこにカーソルが移動します。
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３ 文字(列)を入れる方法
キーボードの文字キーを見ると、英数記号そして仮名しかありません。そのため漢字交じりの日 本語の文字を入れられるようにするには、それへの手立てが必要になります。 日本語のように文字種の多い言語で、文字を入れるためのソフトウェアを IME(アイエムイー) と言います。Microsoft IME2007 の使い方を説明します。 ３.１ IME ツールバー デスクトップのどこかに IME ツールバーが表示されています。パソコンを初めて使うときは画 面右下に表示されています。 IME ツールバーでキーボードから入れられる文字を制御できます。 具体的な使い方はこの後の説明で行います。 ３.２ 入力モードを切り替える キーボードから半角や全角の英数字、記号、あるいは仮名や漢字 を入力することができます。MS-IME ツールバーのボタンをクリ ックするか、キーボードのキーによって変更します。 MS-IME ツールバーの [入力モード] ボタンをクリックして、選 択すると「入力モード」を切り替えることができます。 Word を起動したときは、右図のように「あ」が表示されます。 「あ」のときは"ひらがな"入力モードなので"ひらがな"（ローマ字） が入ります。どのモードでも ひらがな キーを押すと、"ひらがな" 入力モードに切り換わります。 入力モードを表す 変換モードを表す 読み方が分からない文字を 手書きで入れるのに使用 IME ツールバーを最小化 他のボタンの機能をここか らも選択できる CAPS キーのロック状態を示す KANA キーのロック状態を示す 単語登録、プロパテ ィ等を設定する ヘルプボタン8 「A」のときは、"半角英数"入力モードで半角の英数記号が入り ます。 半角/全角 キーを押すと直前の入力モードに切り換わりま す。 「Ａ」のときは、"全角英数"入力モードで全角の英数記号が入り ます。 半角/全角 キーを押すと"半角英数"入力モードに切り換わ ります。 「ｶ」のときは、"半角カタカナ"入力モードで半角のカタカナが 入ります。 半角/全角 キーを押すと"半角英数"入力モードに切り 換わります。 「カ」のときは、"全角カタカナ"入力モードで全角のカタカナが 入ります。半角/全角 キーを押すと"半角英数"入力モードに切り換 わります。 MS-IME ツールバーの をクリックすると"CAPS キーロッ ク状態"となるため Shift キーを押さなくても英大文字を入れら れる状態になります。再度クリックすると元に戻ります。 MS-IME ツールバーの をクリックすると"KANA キーロッ ク状態"となるため、かな入力の状態になります。再度クリックす ると元に戻ります。 無変換 キーを押すと、入力モードが「あ」→「カ」→「ｶ」と切り替わっていきます。
Shift キーを押しながら CapsLock キーを押すと Caps Lock 状態になり Shift キーを押さな くても大文字が入ります。もう一度押すと小文字が入るようになります。
9 ３.３ 日本語を入れる方法 漢字混じりの日本語を入れるには、下記の方法があります。 （１）読みを入れて変換 文字(または文字列)の日本語の読みを入れ、それを日本語変換する方法です。基本的に読みを入 れるだけで日本語を入れられます。 読みを入れるには、ローマ字入力とかな入力があります（ローマ字入力がMS-IME の標準設定）。 ローマ字入力 <長所>覚えるキーの数が少ない。英数字、記号が多いときに便利。 <短所>押すキーの数が多い(例えば、「か」は「KA」と入れる。)。ローマ字 表記に慣れていないと使い難い。 かな入力 <長所>キーに刻印された文字を読みの通りに入れられるので分かり易い。 <短所>覚えるキーの数が多い。 【ローマ字入力で「夏休み」と入れる例】 ① 全角文字が入る状態で、 n a t u y a s u m i とキーを叩きます。 ② Space キーまたは 変換 キーを押します。 ③ 更に Enter キーを押して、変換を確定します。 （２）手書きで入れる 手書きで入れて漢字に変換することができます。「髙」を入れてみましょう。 ① MS-IME ツールバーの ボタンをクリックします。 かな文字になり、下に点線が付きます これで確定します 漢字になり、実線の下線が付きます 文字キーを押すと、キーに刻印されている下段の文字、記号が入力できます（英字は小文 字になります）。Shift キーを押しながら文字キーを押すと、上段の文字、記号が入力できま す(英字は大文字になります)。 文字を入れた後、変換キー又はSpace（スペース）キーを押すと、日本語に変換されます。 目指す文字が現れるまで変換キー又はSpace キーを押し続けます。次の文字を入力するか、 Enter（エンター）キーを押すと、文字列の変換が確定します。
10 ②「IME パッド – 手書き」画面が表示されます。 ③「ここにマウスで文字を･･･」の欄にドラッグで線を引き文字を入れます。 ④ 右横に現われた候補の中から「髙」をクリックすると、文書のカーソル位置に挿入されます。 ⑤ 良ければ をクリックして IME パッドを閉じます。もし候補の中に無ければ [消去] を クリックして、再度ドラッグします。 （３）文字一覧、総画数、部首で探す 「IME パッド」で文字一覧、総画数、部首によって探すことができます。
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４ 文字を入れてみよう
ローマ字入力で説明します。 ４.１ キートップのどの文字が入るか 文字キーを押すと、キートップに刻印されている下段の文字が入ります(英字であれば小文字)。 Shift キーを押しながら文字キーを押すと、キートップに刻印されている上段の文字が入ります(英 字であれば大文字)。キートップの右にある「ぬ」や「ち」等は、かな入力でなければ入りません。Shift キーを押しながら Caps Lock キーを押すと英大文字のシフト状態（Caps Lock 状態）に なり、英字キーを押すと大文字が入るようになります。この状態では Shift キーを押しながら文 字キーを押すと小文字が入ります。再度Shift キーを押しながら Caps Lock キーを押
すとCaps Lock が解除されます。なお、Caps Lock 状態のときは IME ツールバーに表 示されるとともに、キーボードのインジケータが点灯します。 ４.２ 半角文字を入れる 入力モードが のとき文字キーを押すと、半角の文字（英数記号）が入ります。 入力モードが のとき文字キーを押すと、半角のカタカナが入ります。変換キーまたはSpace キーを押すと日本語に変換します。Enter キーを押すと、変換してもしなくても確定します。なお ローマ字にならない文字の組合せのときは、半角の英数記号になります。 半角文字はファンクションキーを使って入れることもできます。（14 ページ参照） ４.３ 全角文字を入れる 入力モードが のとき文字キーを押すと、全角の平仮名が入ります。変換キーまたは Space キーを押すと日本語に変換します。Enter キーを押すと、変換してもしなくても確定します。なお ローマ字にならない文字の組合せのときは、全角の英数記号になります。 入力モードが のとき文字キーを押すと、全角の文字（英数記号）が入ります。 入力モードが のとき文字キーを押すと、全角のカタカナが入ります。変換キーまたは Space キーを押すと日本語に変換します。Enter キーを押すと、変換してもしなくても確定します。なお ローマ字にならない文字の組合せのときは、全角の英数記号になります。 全角文字はファンクションキーを使って入れることもできます。（14 ページ参照）
Ａ
ち
このまま押すと a が 入るがShift キーを押 しながら押すと A が 入る！
１ ぬ
このまま押すと 1 が 入るがShift キーを押 し ながら押 すと ！が 入る12 日本語への変換は、変換 キーと Space キーのどちらを押しても構いません。ただし再変換の ときは例外で 変換 キーを押します。（14 ページ参照） 「春」と入れる手順で説明します。 ↓ h を押す ↓ a を押す ↓ r を押す ↓ u を押す ↓ 変換 又は Space キーを押す ↓ Enter キーを押して変換を確定する ４.４ 日本語変換の流れ （１）漢字混じりの日本語にするには 変換 キーまたは Space キーを押します 全角文字が入る状態で、ローマ字入力またはかな入力で入れると平仮名になります。さらに変換 キーまたは Space キーで日本語に変換しますが、一度押しただけで期待した文字が現れるとは限 りません。変換したい文字が現れなければ、現れるまで 変換 キーまたは Space キーをを押し続 けます。 （２）Enter キーで確定します 期待する日本語になったなら Enter キーを押して変換を確定します。なお、Enter キーで明に 確定しなくても、続けて次の文字を入れると確定することができます。 「皆と」を入れる例で説明します(必ずこのように推移するとは限りません。)。 変換キーを押す Enter キーを押す 選択する ・変換キーを押す ・↓ を押す ・「皆と」をクリックする ・4 を押す 変換キーを押す
13 （３）Esc (エスケープ)キーは変換を取り消します 変換中に入れた文字の間違いに気付いたときは、Esc キーを何回か押すと、変換前の状態に戻す ことができます。「赤い」を「青い」に訂正する場合で説明します。 ↓ Esc キーを押す ↓ ← を押す ↓ BackSpace を押す ↓ 「か」と入れる ↓ 変換 キーを押す ↓ Enter キーを押す （４）変換しないときは 無変換 キーを押します 日本語にしなくてもで良ければ 無変換 キーを押します。 ↓ 変換 キーを押す ↓ → を押す ↓ 無変換 キーを押す ↓ Enter キーを押す
14 ４.５ 確定後の再変換 IME によっては確定した文字を再変換することができます。 ここでは例として、「取る」を「撮る」に再変換する手順を説明します。 ４.６ ファンクションキーと組み合わせて入れる 「おおぞら」と入れたものは、変換 キーまたは Space キーを押して「大空」に変換した後でも、 確定前であればF6～F10 キーを押すと下記のように平仮名～半角英字に変換することができます。 また、平仮名～半角英字でも、確定前であればF6～F10 キーで相互に変換できます。 【ローマ字入力のときの変化】 変換 F6 F7 F8 F9 F10 ↓キーを2 回押す Enter キーで確定する 変換 キーを押す Space キーは不可 「取る」を選択する
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