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for the Licensed Tax Accountant examination
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理 論
テ キ ス ト
2016 年 受 験 対 策
理 論 の 考 え 方
近年の本試験は、暗記とともに内容理解が問われる問題が出題されており、題意を把握 し、問われた内容に対し的確に解答する必要があります。そのため、暗記した理論の内容 を理解し、出題される理論問題に対して的確に解答することができるようにならなけれ ば、合格は難しいと言えます。 したがって、P≥ 8 を参考に理論暗記を行い、解説を読み内容理解を深めるとともに、 理論問題に対する考え方を下記の内容により確認し、理論問題の解答手順を確立しましょ う。 ステップ 1 問題文を一読する 理論問題の解答にあたっては、問題文を熟読し、何が解答として要求されているのかを 正確に把握しなければなりません。 したがって、問題文中のキーワードとなる文言をマークするなどして解答として要求さ れている内容を読み取り、的外れな解答とならないように注意しましょう。 具体例 昭和29年度本試験問題 ②償却資産に対して課する固定資産税の①課税団体について述べなさい。 ①の部分が解答として要求されている事項であるため、マークやアンダーラインを引い て、どの分野からの出題か確認します。 ②の部分が問題文中のキーワードとなる文言であるため、①とは別のマークやアンダー ラインなどを引いて解答すべき内容を確認します。ステップ 2 タイトル挙げを行う 的外れな答案を作成しても、時間と用紙を無駄にするだけであるため、実際に書き始め る前に解答の全体的な構成を必ず確認しなければなりません。 その際には、理論テキストの問題番号を問題の余白に書き出すなどして全体像を目で見 て確認するようにしましょう。 具体例の場合、①の部分から出題分野としては問題 1 − 2 「課税団体」であり、②の部 分から対象資産が「償却資産」に限定されていることから、問題 1 − 2 のうち償却資産に 係る部分のタイトルを挙げます。 〔 2 〕⑵「公有水面埋立法により使用する埋立地等の場合」は、「土地」に係る規定であ るため解答範囲から除外されます。 また、総務大臣指定資産、大規模の償却資産について触れる場合、〔 3 〕「用語の意義」 も解答範囲に想定されますのでタイトルに挙げておきます。 問題 1 − 2 課税団体 〔 1 〕 原 則 〔 2 〕 例 外 ⑴ 都の特別区の場合 ⑵ 公有水面埋立法により使用する埋立地等の場合 ⑶ 移動性償却資産又は可動性償却資産の場合 ⑷ 総務大臣指定資産の場合 ⑸ 大規模の償却資産の場合 〔 3 〕 用語の意義 ⑴ 総務大臣指定資産 ⑵ 大規模の償却資産
ステップ 3 題意等から解答の優先順位を検討する 問題の題意等から解答の優先順位を検討し、優先順位の高い項目から先に解答し、優先 順位の低い項目は後に解答します。 具体例の場合、償却資産の課税団体が問われているため、償却資産について特徴的なと ころを強調して、最初に解答します。したがって、土地、家屋、償却資産すべてに共通す る〔 2 〕⑴「都の特別区の場合」については最後に解答することになります。 なお、時間に余裕がある場合には、〔 3 〕「用語の意義」についても積極的に触れましょ う。 問題 1 − 2 課税団体 〔 1 〕 原 則 〔 2 〕 例 外 ⑴ 移動性償却資産又は可動性償却資産の場合 ⑵ 総務大臣指定資産の場合 ⑶ 大規模の償却資産の場合 ⑷ 都の特別区の場合 (⑸ 用語の意義) ステップ 4 用紙に解答を行う ステップ 3 を踏まえ、暗記した理論を記述します。用紙に解答を書き始めたら後戻りす る時間はありません。ステップ 1 〜ステップ 3 の手順には数分時間をかけて慎重に行いま しょう。なお、理論問題を解答する際の留意点については、P≥16を参考にしてください。
理 論 暗 記 の 方 法
1 ≥ 始めに 近年の本試験は、計算が50点、理論が50点で出題されています。 したがって、計算問題がたとえ50点でも理論問題ができなければ合格することはでき ません。特に固定資産税の試験においては、計算問題が比較的高得点の争いとなるた め、理論問題が合否に大きく影響を及ぼすと言っても過言ではありません。 このように、本試験における理論の占める割合は非常に高いのですが、理論答案は固 定資産税の試験が法律の試験である以上、ある程度条文に近い形で表現する必要があり ます。そのため、皆さんは重要な条文(理論)の暗記が必要となってきます。 2 ≥ 理論暗記の進め方 ⑴ 暗記する理論の内容を理解すること 本書ではブロック別にテーマを絞ってその内容を説明していますので、個々の条文 の意味するところを自分の頭で完全に理解するように努力して下さい。 ⑵ 暗記すべき事項(理論の構成)を整理し理論テキストの見出しを覚える 与えられたテーマ(問題)に対してどの条文とどの条文を答えればよいのか、どの ように個々の条文を組み合せればよいのかが整理されていれば、比較的余裕を持って 問題に対処することができますし、応用問題が出題されたときにも十分な対応をする ことができます。また、理論の暗記を進める際にもまず理論テキストの見出しを覚え ておけば、これが暗記した理論を書く際の標識の役目をしてくれますし、次に書くべ き内容を忘れてしまうということもなくなります。 ⑶ 暗記の進め方 イ≥ 暗記すべき条文の骨組みを理解し覚える さて、いよいよ個々の条文の暗記になりますが、問題 2 − 1〔 1 〕⑵を例にとって 紹介していきます。固定資産税の納税義務がある償却資産の所有者(総務大臣指定資産の所有者及 び大規模の償却資産の所有者を除く。)は、総務省令の定めるところによって、 毎年 1 月 1 日現在における当該償却資産について、次の事項を 1 月31日までに、 当該償却資産の所在地の市町村長に申告しなければならない。 ① 所 在 ② 種 類 ③ 数 量 ④ 取得時期 ⑤ 取得価額 ⑥ 耐用年数 ⑦ 見積価額 ⑧ その他償却資産課税台帳の登録及び当該償却資産の価格の決定に必要な事項 問題 2 − 1〔 1 〕⑵は、 1 ≥申告手続き 2 ≥申告期限 3 ≥申告先 4 ≥申告事項の 4 つから構成されています。そこでまず、上記骨組みを押さえ、次にそのポイント となる言葉(主語・述語)をチェックしましょう。 1 〜 4 の骨組みでポイントとなる言葉は以下のとおりとなります。 1 ≥ 償却資産の所有者は、申告しなければならない。 2 ≥ 申告期限は、 1 月31日。 3 ≥ 申告先は、市町村長。 4 ≥ 申告事項は、①〜⑧の事項。 このように条文の骨組みを押さえ、そのポイントとなる言葉をチェックしておけ ば、内容の理解ができるとともに、理論を書く際にも必要な言葉を抜かしたりとい うことが少なくなります。 ロ≥ 暗記すべき条文を少しずつ区切りながら覚えていく 暗記をする際には、一定の長さに区切って、一区切りずつ暗記していきます。具 体的には、一つ目の区切りを何度も口に出して言ってみて正確に言えるようになっ たら、二つ目の区切りを同じように暗記していき、二つ目の区切りを正確に言える ようになったら、今度は二つの区切りを続けて言ってみて正確に言えるかどうか確 認します。そして、三つ目の区切りを同じように暗記し正確に言えるようになった ら、三つの区切りを続けて言ってみるようにします。この作業を続けて一つの文章 全体を暗記していきます。 つまり、一つ一つの区切りを確実に暗記し、かつ、絶えずフィードバックしなが ら暗記を進めることによって確実に全体を暗記していくようにするわけです。 なお、区切り方は各人にあった長さで一つ一つの区切りを決めていただければよ く、また、フィードバックするときにも一つ一つ戻るのではなく、句読点で区切ら れたところまでを一つにまとめて行ってもよいと思います。 さらに、( )書きが含まれている文章の場合、最初の暗記のときはこの( ) 書きを除いて行い、ある程度一通り暗記できたら( )書きを含めてもう一度暗記
してもよいでしょう。(その際、どこに( )書きがついているのかも確認して下 さい。) 問題 2 − 1〔 1 〕⑵を例にとると次のようになります。 固定資産税の納税義務がある償却資産の所有者/ (総務大臣指定資産の所有者及び大規模の償却資産の所有者を除く。)は、/ 総務省令の定めるところによって、/ 毎年 1 月 1 日現在における当該償却資産について、/ 次の事項を/ 1 月31日までに、/ 当該償却資産の所在地の市町村長に/ 申告しなければならない。/ 理論暗記というのは非常に時間のかかるものだと思われるかもしれませんが、本 試験において短時間で正確な理論答案を書くためには完全な理論の暗記が絶対に必 要ですので、法律の文章を暗記しているのだということを意識して少々時間がか かっても確実に一つ一つの文章を暗記していくようにして下さい。 ハ≥ 文章全体の暗記が終わったら、次の文章を同じ要領で暗記していく 上記のようにして一つの文章全体の暗記が終わったら、同じ要領で次の文章の暗 記を進めて下さい。そして、次の文章全体の暗記が終わったら、今暗記した文章と 前に暗記した文章を連続して言ってみて正確に言えるかどうか確認して下さい。 つまり、今度は文章のレベルでフィードバックしながら暗記を確実なものにして いくわけです。そして、二つ目の文章の暗記が終わったら三つ目の文章の暗記を行 い、これが終わったら三つの文章全体を連続して言ってみてフィードバックを行い ます。 このようにして一つの理論問題全体を暗記していきます。
ニ≥ 暗記した理論を実際に手で書いてみて暗記が正確かどうか確認すること 口に出して理論を正確に言えても実際の試験では点になりません。答案という形 で表現できて初めて点になるわけですから、暗記した理論は一度必ず書いてみて自 分の暗記した理論を正確に表現できるかどうか確認して下さい。つまり、手で確認 する作業を加えることによって初めて暗記した理論が完全に自分のものとなるので す。 このようにして暗記した理論は時が経ってたとえ忘れたとしても、一度完全に覚 えた理論ですから最初に暗記したときよりもはるかに少ない時間で思い出すことが できますし、また次の機会に思い出すときは、さらに少ない時間で思い出すことが できるようになります。最初の暗記の時にたとえ時間がかかっても完全に覚えてし まうことがポイントです。 3 ≥ 終わりに 理論の暗記にはかなりの時間を要し、かつ、なかなかつらい作業ですが、これを怠る ならば本試験でよい結果を出すことはできませんし、反対に確実に暗記した理論は百万 の味方に匹敵する力を発揮してくれることと思います。特に税法科目の学習が初めての 方にとっては最初の暗記の時に多くの時間がかかると思いますが、最初の数題程度の理 論暗記が終わりますとペースもつかめてきますので、とにかく個別理論の暗記を頑張る ようにして下さい。 また、固定資産税において暗記すべき個別理論は24題であり、これを確実に覚えてし まえば本試験の理論はこの個別理論の組み合せでほぼ対処できます。暗記には相当の努 力を要しますが、自分以外にも多くの受験生が頑張っていることを思い出して暗記を進 めていただきたいと思います。そして、なるべく早い時期に自分なりの暗記方法を確立 して理論を得意にしていただきたいと思います。
条文における税法用語の使い方
税法の条文の中には特別の意義をもって用いられる慣用語があります。そのような慣用 語の使い方を知っておくと、条文理解が深まり、理論暗記の学習においても効果がありま す。そこで、以下に代表的な慣用語の意義について触れておきますので、参考にして下さ い。 1 ≥ 「及び」「並びに」 「及び」と「並びに」という用語は、その前後の言葉や文節をつなぐため用いられま す。両者とも「いずれも」という同じ意味(併合的連結)ですが、 2 つの言葉や文節を つなぐときにはまず「及び」が用いられます。また、このような文節が複数並列される 場合には、大きな意味の併合的連結には「並びに」が用いられ、その中の小さな意味の 併合的連結には「及び」が用いられます。 2 ≥ 「又は」「若しくは」 「又は」と「若しくは」という用語も、その前後の言葉や文節をつなぐため用いられ ます。両者とも「どちらか」という同じ意味(選択的連結)であり、 1 ≥と同様に、 2 つの言葉や文節をつなぐときにはまず「又は」が用いられます。また、このような文節 が複数並列される場合には、大きな意味の選択的連結には「又は」が用いられ、その中 の小さな意味の選択的連結には「若しくは」が用いられます。 3 ≥ 「かつ」 「かつ」という用語は、 1 ≥の「及び」「並びに」と同様に併合的連結の意味ですが、 比較的大きな意味をつなぐときに用いられます。また、その他にも「かつ」を用いるこ とによって、それより後に規定される内容がそれよりも前の規定の内容と同時に必要と される要件であることを表す場合もあります。 4 ≥ 「この限りでない」 「この限りでない」という用語は、条文の全部あるいは一部の規定の例外・適用除外 を規定するときに多く用いられます。 5 ≥ 「以上」「以下」「超える」「未満」 これらの用語は、いずれも数量的な限定をする場合に用いられます。「以上」「以下」という用語は、基準点となる数量を含み、「超える」「未満」という 用語は、基準点となる数量を含みません。 6 ≥ 「以前」「以後」「前」「後」 これらの用語は、いずれも一定の日時を基準として、その基準日時の前後における時 間的な間隔あるいは連続を示すために用いられます。 「以前」「以後」という用語は、基準日時を含み、「前」「後」という用語は、基準日 時を含みません。したがって、「以前」「以後」は 5 ≥の「以上」「以下」と、「前」「後」 は 5 ≥の「超える」「未満」とその用法が類似しています。 7 ≥ 「その他の」「その他」 「その他の」「その他」という用語は、表現上は類似していますが、税法上の用語と してはその意味を明確に区別して使い分けられています。 まず、「その他の」という場合は、その用語のすぐ前にある言葉はその用語より後に ある言葉のひとつの例示であり、その用語の後にある言葉の意味内容は、すぐ前にある 言葉の意味内容よりも広くなります。したがって、すぐ前に掲げられる言葉は後にある 言葉の意味内容の一部であり、前にある言葉は後にある言葉に含まれます。 これに対して、「その他」という場合には、その用語の前後の言葉が並列的関係にあ る場合に用いられます。つまり、「その他」という用語の前にある言葉は、その用語の 後にある言葉とは重ならない別個の概念であると同時にその並列的な例示に過ぎませ ん。したがってこの例示はその用語の後にある言葉には含まれません。 8 ≥ 「かかわらず」 「かかわらず」という用語は、原則であるところの規定に対して、この用語が付く主 文章の規定が例外であることを表しています。 9 ≥ 「直ちに」「遅滞なく」 これらの用語は、いずれも時間的即時性を示すためのものですが、その即時性の度合 いが異なるものとして、税法では使い分けられています。 すなわち、「直ちに」という用語は、時間的即時性がより強いものとして用いられ、 原則的に遅滞が許されないものと解されています。 これに対して、「遅滞なく」という用語は、「直ちに」よりも時間的即時性は弱く、こ の用語が用いられる場合には、正当な又は合理的な理由があれば、その遅滞は許容され うるものと解されています。
10≥ 「ただし」「この場合において」 これらの用語は、ともに文章と文章とをつなぐ特殊な用語です。 「ただし」は主文章の後に続く文章の冒頭に置かれ、主文章で規定されていることに 対する例外・除外を規定する場合に多く用いられます。この場合の主文章のことを“本 文”といい、「ただし」で始まる文章を“ただし書き”といいます。 「この場合において」という用語は、主文章を補足する場合、あるいは主文章と密接 な関係の内容について規定する場合に用いられます。この場合の主文章のことを“前 段”の規定といい、「この場合において」で始まる文章を“後段”の規定といいます。 11≥ 「ものとする」「しなければならない」 「ものとする」という用語は、「しなければならない」と同様に、義務を表す言葉で すが、条文の規定による取扱いの原則やその方針を示しており、その取扱いにより処理 されることが当然期待されるべきものという表現になります。したがって、「しなけれ ばならない」に比較して、意味は実質的には変わらなくても、表現上柔らかくなってい ます。 12≥ 「みなす」「とする」 「みなす」という用語は、ある事物と性質の異なる他の事物を一定の法律関係におい て同一のものとみることにより、ある事物について生ずる法律上の効果を、他の事物に ついても生じさせる場合に用いられます。 また、「みなす」と類似した言葉として「とする」という用語がありますが、この 「とする」という用語は、「制度的にそのように決める」という意味で用いられます。 「みなす」という用語が「擬制的にそのように取り扱う」という意味で用いられるのに 対して、「とする」を用いる場合には、「みなす」ことをしなくとも、もともとそのよう に取り扱っておかしくない場合を想定しています。
理 論 学 習 の 流 れ
【固定資産税:復習のスケジュール】 下記の例示を参考に、各自の生活に合わせた学習のスケジュールを設定して下さい。 今回の学習内容 理 論 テ キ ス ト を 使 用 し た 学 習 復 習 総 復 習 の 確認テスト 次回の学習内容 理 論 テ キ ス ト を 使 用 し た 学 習 復 習 今 回 の 学 習 内 容 テ キ ス ト ﹁ 解 説 ﹂ 部 分 の 確 認 → → 通常学習 確認テスト週学習 暗 記 対 象 文 章 の 構 成 を 確 認 内 容 理 解 を し た 上 で 暗 記 → 暗 記 が 不 十 分 な 項 目 を 再 確 認 → → 次 回 の 学 習 内 容 確 認 テ ス ト に 向 け て 再 確 認 → 確 認 テ ス ト を 受 験 →理 論 の 書 き 方
税理士試験は時間との戦いであるからといって自分だけしか読めないような乱雑な答案 を作成する方もいらっしゃいますが、答案を採点する試験委員も人間である以上、良い印 象を与える答案の方が当然有利になります。これは、字の上手い下手ではなく、悪い印象 を与えないよう、「読みやすい文字」、「わかりやすい構成」を心掛ければ問題ないでしょ う。 また、書き損じてしまった場合でも、わかりやすく訂正・指示を入れれば、きちんと採 点してもらえるため、次の解答例を参考に訂正方法にも慣れておくようにしましょう。 解答例 問題 1 − 1 「課税客体」ポイント ◦使用するペンは、「青又は黒のボールペン又はインキ」とされているので、自分の使 いやすいものを探しておきましょう。 ◦鉛筆、消せるボールペン等の修正可能な筆記具、修正液(修正テープを含む。)は使 用できないため、訂正の入れ方も普段から練習しておきましょう。 なお、訂正はバツで消したり、塗りつぶしたりせず、必ず横二重線で行いましょう。 ◦タイトルは少し大きめの字で行をかえて書きましょう。 ◦本文を書き出すときには、一文字分くらい空けてから書き始めましょう。 ◦用紙の左右に多少の余裕をもって解答しましょう。 ◦欄外には解答しないようにしましょう。なお、欄外に解答した場合には採点対象外と なります。
理論テキストの利用方法
本書では、各個別理論の前半部分は暗記をすべき「条文」、後半は内容理解のための 「解説」という構成になっており、暗記用の「条文」部分は色分けをしています。これ は、解答上必要とされる重要語句を赤字表記することにより、その理論の全体像を体系的 に把握することを目的としています。 固定資産税では、理論体系が基本的に以下の 3 つに区分されると考えられ、それぞれに 応じた赤字表記を行っています。 理 論 体 系 赤字表記について コ ン セ プ ト 赤字表記部分 課 税 要 件 課税客体・課税団体・納税義務者などの固定 資産税の枠組みを規定しているものであり、 「税法用語」及び「結論」を適切に理解でき ているか否かが重要となります。 税法用語 結論部分など 手 続 規 定 申告など各種手続きは、「誰が」「いつまで に」「誰に」「どうする」など、要件の列挙が 重要となります。 要件部分など 計 算 規 定 「どのような計算」を行うか、その枠組みを 理解することが重要となります。 計算内容 重要語句など ここでは、具体例を挙げ、その使用方法の確認を行います。 1 ≥ 課税要件(問題 1 − 1 一部抜粋) 〔 4 〕 償却資産の意義 (法341四) ⑴ 「償却資産」とは、土地及び家屋以外の事業の用に供することができる資産で その減価償却額又は減価償却費が、法人税法又は所得税法の規定による所得の計 算上、損金又は必要な経費に算入されるものをいう。 なお、これに類する資産で法人税又は所得税を課されない者が所有するものは 課税客体たる償却資産に含まれる。2 ≥ 手続規定(問題 2 − 1 一部抜粋) 〔 1 〕 償却資産に係る申告 ⑵ 一般の償却資産(法383) 固定資産税の納税義務がある償却資産の所有者(総務大臣指定資産の所有者及 び大規模の償却資産の所有者を除く。)は、総務省令の定めるところによって、 毎年 1 月 1 日現在における当該償却資産について、次の事項を1 月31日までに、 当該償却資産の所在地の市町村長に申告しなければならない。 ① 所 在 ② 種 類 ③ 数 量 ④ 取得時期 ⑤ 取得価額 ⑥ 耐用年数 ⑦ 見積価額 ⑧ その他償却資産課税台帳の登録及び当該償却資産の価格の決定に必要な事項 3 ≥ 計算規定(問題 8 − 1 一部抜粋) 〔 1 〕 区分所有家屋に対して課する固定資産税 ⑴ 内 容(法352①) 区分所有家屋に対して課する固定資産税については、区分所有法に規定する当 該家屋の専有部分を区分所有する区分所有者は、共有物等に係る連帯納税義務の 規定にかかわらず、当該家屋の固定資産税額を、当該区分所有者全員で共有する 共用部分に係る持分割合(専有部分の天井の高さ、附帯設備の程度等に著しい差 違がある場合には、その差違に応じて当該割合を補正した割合)によってあん分 した額を、納付する義務を負う。 近年の本試験は、理論の丸暗記では対応できない傾向になってきていますから、理論の 重要な柱をしっかり理解・暗記し、自分の言葉でも文章を作成できるようになりましょ う。
〔 1 〕 固定資産税の課税客体
(法341一、法342①、法359) ★★ 固定資産税の課税客体は、固定資産である。ここに固定資産とは、土地、家屋及び償却 資産を総称するものである。 なお、課税客体となり得るか否かは、賦課期日(当該年度の初日の属する年の 1 月 1 日 をいう。)における現況により判定される。〔 2 〕 土地の意義
(法341二、法343⑦) ★★ ⑴ 「土地」とは、田、畑、宅地、塩田、鉱泉地、池沼、山林、牧場、原野その他の土 地をいう。 ⑵ 公有水面埋立法の規定による竣功認可前の埋立地等又は国が埋立若しくは干拓に よって造成する竣功通知前の埋立地等で工作物を設置し、その他土地を使用する場合 と同様の状態で使用されているものについては、これらの埋立地等をもって土地とみ なし、固定資産税を課することができる。 ただし、埋立又は干拓に関する工事について使用されているものは除かれる。〔 3 〕 家屋の意義
(法341三) ★★ 「家屋」とは、住家、店舗、工場(発電所及び変電所を含む。)、倉庫その他の建物をい う。 なお、鶏舎、豚舎、堆肥舎等の簡易な建物は、社会通念上家屋と認められないものがほ とんどであるため、原則として課税客体からは除かれる。〔 4 〕 償却資産の意義
(法341四) ★★ ⑴ 「償却資産」とは、土地及び家屋以外の事業の用に供することができる資産でその 減価償却額又は減価償却費が、法人税法又は所得税法の規定による所得の計算上、損 金又は必要な経費に算入されるものをいう。 なお、これに類する資産で法人税又は所得税を課されない者が所有するものは課税 客体たる償却資産に含まれる。課税要件
問題
1−1
課 税 客 体
1 課税要件 ⑵ 次の①から⑤の資産は、課税客体たる償却資産から除かれる。 ① 鉱業権、漁業権、特許権その他の無形減価償却資産 ② いわゆる少額の減価償却資産又は一括償却資産 ③ 取得価額20万円未満のリース資産 ④ 自動車税の課税客体である自動車並びに軽自動車税の課税客体である原動機付自 転車、軽自動車、小型特殊自動車及び二輪の小型自動車 ⑤ 牛、馬、果樹その他の生物 ⑶ 「事業の用に供することができる資産」とは、現実に事業の用に供しているものの みをいうものではなく、遊休、未稼働のものでも事業の用に供し得る状態の資産であ ればこれに含まれる。 ⑷ 次の①から④の資産は、現実に減価償却額又は減価償却費が損金又は必要な経費に 算入されていないものであるが、本来減価償却のできる資産であるから、事業の用に 供し得る状態のものであれば課税客体たる償却資産に含まれる。 ① 帳簿に記録されていない簿外資産 ② すでに減価償却を終わっている償却済資産 ③ 赤字決算のため減価償却を行っていない資産 ④ 建設仮勘定として経理されている資産でその一部が賦課期日現在すでに完成し使 用されているもの
〔 5 〕 特定附帯設備
(法343⑨) ★★ 特定附帯設備(家屋の附帯設備であって、当該家屋の所有者以外の者がその事業の用に 供するため取り付けたものであり、かつ、当該家屋に付合したことにより当該家屋の所有 者が所有することとなったもの)については、当該取り付けた者の事業の用に供すること ができる資産である場合に限り、当該取り付けた者を所有者とみなし、当該特定附帯設備 のうち家屋に属する部分は家屋以外の資産(償却資産)とみなして固定資産税を課するこ とができる。5 10 15 20 25 30 35 内容解説 1 ≥ 固定資産税の課税客体 ⑴ 概 要 法342①に「固定資産税は、固定資産に対し、当該固定資産所在の市町村において課する。」 と規定されているように、固定資産税の課税の対象は固定資産とされている。ここでいう固定 資産とは企業会計上の有形固定資産とおおむね一致するものである。 ⑵ 賦課期日との関係 固定資産税が課される資産は、当該年度の賦課期日において存在するもののみである。した がって、賦課期日前に新築された家屋については当該年度分の固定資産税は課されることとな り(ケース 1 )、反対に、賦課期日後に新築された家屋については当該年度分の固定資産税は 課されないこととなる(ケース 2 )。 ⑶ 用語の解説 ◦「賦課期日」とは、「課税客体、課税団体、納税義務者、課税標準その他の課税要件を確定 する日として地方税法上定められているもの」である。 2 ≥ 土地の意義 ⑴ 概 要 土地の意義について積極的に規定したものではなく、単に土地の種類(地目)を列挙してい るだけである。この種類は不動産登記法の規定による土地の概念とおおむね一致するものであ り、この分類により、それぞれの資産価値に応じて評価を行い、課税の公平を図ることとして いる。 X1 12/31 1 / 1X2 1 / 2X2 ケース 1 ケース 2 ※ X2年度分の固定資産税の賦課期日はX2年 1 月 1 日である。 X2年度分は課される X2年度分は課されない
5 10 15 20 25 30 35 1 課税要件 ⑵ 公有水面埋立地等の場合 埋立地等については、竣功認可等があって初めて「土地」として認識されるため、竣功前は 原則として固定資産税の課税客体たる土地には含まれない。 しかし、埋立工事には長期間を要することから、部分的に工事が完了した場合には、その部 分について工作物を設置する等、一般の土地と変わらない状態で使用することもあり得る。 そこで、このような場合には、その埋立地等を「土地」とみなし、固定資産税を課すること ができるようにするための規定を設け、他の通常の土地との課税の均衡を図ることとしてい る。 ⑶ 用語の解説 ◦「その他の土地(=雑種地)」とは、田〜原野のいずれにも該当しない土地をいう。(例:遊 園地、運動場、砂地等) ◦「公有水面」とは、河、海、湖、沼その他の公共の用に供する水流又は水面で国の所有に属 するものをいう。 ◦「竣功認可」と「竣功通知」…「竣功」とは工事が完成することをいうが、国以外が埋立を 行う場合には都道府県知事が「竣功認可」を行い、国が埋立を行う場合には都道府県知事に 「竣功通知」を行う。 ⑷ ポイント ◦〔 2 〕⑵「公有水面埋立地等の場合」の規定はいわゆる「できる規定」であり、必ず課税しな ければならないというものではなく、使用実態に応じて課税の公平を維持する必要があると 認められる場合に限って適用される。 ⑸ プラスα ◦固定資産税の課税客体となる土地とは、田、畑、宅地等の土地それ自体をいうのであって、 土地に定着する立木、野菜等は含まれないものとされている。 工事開始 土地とみなして課税できる 竣功 第 1 期 完 成 第 1 期使用開始 第 2 期完 成 2 2 1 2 土 地 土地 として課税 公有水面 1 1
5 10 15 20 25 30 35 3 ≥ 家屋の意義 ⑴ 概 要 家屋の意義について積極的に規定したものではなく、単に家屋の種類を列挙しただけであ り、この種類は不動産登記法の規定による建物の概念とおおむね一致するものである。 なお、不動産登記法において「建物」とは、「屋根及び周壁又はこれに類するものを有し、 土地に定着した建造物であって、その目的とする用途に供し得る状態にあるもの(風雨をしの ぎ得る、外界から遮断された一定の空間を有するもの)」をいうが、畜舎等についてはその構 造等が簡易なものがほとんどであるため、原則的には課税客体たる家屋から除かれる。 ⑵ ポイント ◦〔 3 〕「家屋の意義」の文章中では、家屋ではなく建物となっている点に注意すること。 ⑶ プラスα ◦家屋の所有者が所有する電気設備、ガス設備等の建築設備で、家屋に取り付けられ、家屋と 構造上一体となって、家屋の効用を高めるものについては、家屋に含めて評価することとさ れている。(〔 5 〕参照) 4 ≥ 償却資産の意義 ⑴ 概 要 固定資産税における償却資産とは、原則として法人税法又は所得税法上の減価償却資産 (P≥28参照)をいうものである。 ⑵ 法人税又は所得税を課されない者 法人税又は所得税を課されない者については、税法上の所得計算は不要であるため、その所 有する償却資産の減価償却額又は減価償却費を所得の計算上、損金又は必要な経費に算入する という行為は行われないが、このような者が所有する一定の資産についても固定資産税の課税 客体となる償却資産に含まれる。 建 物 家 屋 簡易な建物
5 10 15 20 25 30 35 1 課税要件 ⑶ 用語の解説 ◦法人税法又は所得税法上の用語 価値の減少額 所得を得るための支出 法人税法 減価償却額 損 金 所得税法 減価償却費 必要な経費 ◦〔 4 〕⑴「法人税又は所得税を課されない者」とは、「日本中央競馬会、日本放送協会等の公 共法人」をいう。 ◦「事業」とは、一般に一定の目的のために、一定の行為を継続的、反復的に行うものをいう のであって、必ずしも営利又は収益を得ることを直接の目的とすることを要しない。 ⑷ ポイント ◦〔 4 〕⑴「土地及び家屋以外」…土地・家屋の両方を除外することを表すため、「及び」を 「又は」と解答すると意味が変わってしまう。暗記の際には十分注意すること。 ◦〔 4 〕⑴「事業の用に供することができる資産」…「供している」や「供する」と解答する と、意味が変わってしまうため暗記の際には十分注意すること。(〔 4 〕⑶参照) 5 ≥ 課税客体とされない減価償却資産 ⑴ 内 容 〔 4 〕⑵①から⑤の資産は法人税法又は所得税法上の減価償却資産ではあるが、次の理由によ り固定資産税の課税客体からは除かれている。 ① 無形減価償却資産については、所在市町村との応益関係が明確でなく、また、評価が極め て困難であるため ② 法人税法又は所得税法ではその金額が僅少なものについては資産計上しないことが認めら れているが、これらの税務会計の取扱いにできる限り合わせるため ③ ②の資産と同様の性格を有するものであるが、税務会計上②の資産として取扱うことがで きず整合性が保てないため ④ 同じ性格の税を二重に課税しないようにするため ⑤ 資産の性格にかんがみ
5 10 15 20 25 30 35 ⑵ 用語の解説 ◦「少額の減価償却資産」…使用可能期間が 1 年未満であるもの又は取得価額が10万円未満で あるものについては、資産計上せずに、その取得に要した経費の全部を一時に損金又は必要 な経費に算入することが認められている。 (法人税法施行令第133条、所得税法施行令第138条) ◦「一括償却資産」…取得価額20万円未満の減価償却資産については、 3 年間均等償却による 方法が認められている。 (法人税法施行令第133条の 2 第 1 項、所得税法施行令第139条第 1 項) 経理方法 取得価額 一 時 に 損 金 又 は 必要な経費に算入 3 年 間 均 等 償 却 通 常 の 減 価 償 却 に よ り 費 用 化 10万円未満 認 め ら れ る 認 め ら れ る 認 め ら れ る 10万円以上、20万円未満 認められない 認 め ら れ る 認 め ら れ る 20万円以上 認められない 認められない 認 め ら れ る ◦「リース資産」とは、リース取引(資産の賃貸借で一定の要件に該当するもの。)の目的と なる資産であり、法人税法又は所得税法上、売買があったものとして処理される。 ◦「自動車税、軽自動車税」とは、「自動車、軽自動車等に対し、その所有者に課される税」 であり、固定資産税と同様に財産課税の性格を有する。 6 ≥ 減価償却が行われていない資産 ⑴ 簿外資産 帳簿に記録されていない簿外資産は、減価償却ができないものであるが、同種の資産が法人 税法又は所得税法の規定によって減価償却をすることが認められている場合には、この簿外資 産も本来減価償却が可能であることから、それが事業の用に供し得る状態のものであれば、課 税客体たる償却資産に含まれる。 ⑵ 償却済資産 減価償却を行う期間を経過し、既に減価償却が終わっている資産については、減価償却額又 は減価償却費を損金又は必要な経費に算入する余地のないものであるが、本来減価償却ができ る性質の資産であるため、それが事業の用に供し得る状態のものであれば、課税客体たる償却 資産に含まれる。 ⑶ 減価償却を行っていない資産 企業の中には赤字決算のため、固定資産について全く減価償却を行わない場合もあるが、こ れは決算処理上の取扱いにすぎず、本来は減価償却し得るものであるから、このようなものに ついても課税客体たる償却資産に含まれる。
5 10 15 20 25 30 35 1 課税要件 ⑷ 建設仮勘定 建設中の固定資産については、建設が完了するまでの間、これを取得するまでに支出した金 額を建設仮勘定として経理することとされているが、このような資産は法人税法又は所得税法 上原則として減価償却が認められていないため、固定資産税においても課税客体に含めないこ ととしている。 しかし、建設仮勘定として経理されている資産であっても、現にその一部が完成し、それが 事業の用に供されているものであれば、固定資産税上、課税客体に含めることとしている。 7 ≥ 特定附帯設備 ⑴ 概 要 固定資産評価基準において、附帯設備のうち、家屋に取り付けられ、家屋と構造上一体と なっている(家屋と付合している)ものについては、当該附帯設備が家屋の効用を高めるもの である場合には家屋として、家屋の効用を高めないものである場合には償却資産として取り扱 うこととされている。 ここで、特定附帯設備部分については、取り付けた者が納税義務を負うこととなり、家屋の 効用を高めるものであっても家屋に含めて評価することは不適当であるため、償却資産とみな すこととされている。 建設開始 帳 簿 上 課税状況 一 部 完 成 一 部使用開始 全 部完 成 建設仮勘定として経理 原則:× 例外:⃝ 減価償却× 資産として経理 減価償却○ 原則どおり課税 〔固定資産評価基準に基づく原則〕 〔みなす規定〕 家 屋 家 屋 家 屋 償却資産 償却資産 とみなす 家 屋 効用を 高める 効 用 を高めない 効用を高める 償却資産 効 用 を 高めない 特定附帯設備 特定附帯設備
5 10 15 20 25 30 35 ⑵ 用語の解説 ◦「特定附帯設備のうち家屋に属する部分」とは、家屋に付合した資産のうち家屋自体の効用 を高めるものをいう。具体的には「電気設備、ガス設備、衛生設備、給排水設備」などが該 当する。 反対に、「ホテル、百貨店等における厨房設備、洗濯設備や冷凍倉庫における冷凍設備」な どは家屋自体の効用を高めないものとして取り扱われるため、「家屋に属する部分」には該 当しない。 ⑶ ポイント ◦特定附帯設備の規定は課税客体の論点と納税義務者の論点が同一に規定されている。 参 考 ⑴ 法人税法又は所得税法上の減価償却資産 ① 建物及びその附属設備 ② 構築物 ③ 機械及び装置 ④ 船舶 ⑤ 航空機 ⑥ 車両及び運搬具 ⑦ 工具、器具及び備品 ⑧ 無形減価償却資産 ⑨ 生物 なお、上記のうち、「建物」、「無形減価償却資産」及び「生物」は固定資産税の課税客体た る償却資産からは除かれる。 ⑵ 地方税法施行令第49条 課税客体たる償却資産から除かれる「取得価額が少額である資産その他の政令で定める資 産」とは、「法人税法施行令第133条若しくは第133条の 2 第 1 項又は所得税法施行令第138条若 しくは第139条第 1 項の規定によってその取得価額の全部又は一部が損金又は必要な経費に算 入される資産」及び「法人税法第64条の 2 第 1 項又は所得税法第67条の 2 第 1 項に規定する リース資産にあっては、当該リース資産の所有者が当該リース資産を取得した際における取得 価額が20万円未満のもの」をいう。
5 10 15 20 25 30 35 1 課税要件 理論チェック <問題> 次の文章の正誤を判定しなさい。 ⑴ 課税客体となり得るか否かは、賦課期日(当該年度中の 1 月 1 日)の現況により判定され る。 ⑵ 固定資産税の課税客体となる固定資産は、事業の用に供することができる資産に限られる。 ⑶ 賦課期日とは、課税客体、課税団体、納税義務者、課税標準その他の課税要件を確定する日 として地方税法上定められているものである。 ⑷ 竣功認可(通知)前の埋立地等であっても、工作物を設置し、その埋立又は干拓に関する工 事に使用している場合には、その埋立地等をもって土地とみなし、固定資産税を課することが できる。 ⑸ 固定資産税の課税客体となる償却資産には、法人税又は所得税を課されない者が所有するこ れに類する資産も含まれる。 <解答> ⑴ ×(賦課期日とは、当該年度の初日の属する年の 1 月 1 日である。) ⑵ ×(償却資産のみ、事業の用に供することができる資産に限られる。) ⑶ ○ ⑷ ×(その埋立又は干拓に関する工事に使用されているものは除かれる。) ⑸ ○ 過去試験問題 ⑴ 固定資産税の課税客体について説明しなさい。(昭和26年度、昭和57年度) ⑵ 償却資産について簡潔に説明しなさい。(昭和28年度、昭和54年度) ⑶ 償却資産の意義について説明しなさい。(昭和40年度) ⑷ 固定資産税において課税客体となる償却資産の範囲について説明しなさい。(平成 6 年度)
5 10 15 20 25 30 35 過去試験問題研究 固定資産税において課税客体となる償却資産の範囲について説明しなさい。 (平成 6 年度本試験・改) 1 ≥ 題意を読み取る 応用理論が出題された場合には、「出題者がどのような解答を要求しているのか」を正確に 読み取らなければならない。本問の場合、「課税客体となる償却資産の範囲」つまり、「どのよ うな資産が償却資産として課税されるのか」が問われている。したがって、問題 1 − 1 「課税 客体」のうち、「償却資産の意義」及び「特定附帯設備」が基本的な解答となる。 2 ≥ 解答テクニック ⑴ 課税客体について書くのだからといって、「固定資産税の課税客体は固定資産である。こ こに固定資産とは〜」と課税客体の出だしからそのまま書き始めるのはスマートではなく、 かえって悪い印象を与えかねない。問題文に「課税客体となる償却資産」とあるため「償却 資産の意義」から書き出すこと。 ⑵ 課税客体の出だしからそのまま書くことは薦められないが、「賦課期日との関係」につい てはどこかで触れるべきである。 3 ≥ タイトル 〔 1 〕 償却資産の範囲 ⑴ 償却資産の意義 ⑵ 特定附帯設備 〔 2 〕 賦課期日との関係 課税客体となり得るか否かは、賦課期日(当該年度の初日の属する年の 1 月 1 日をい う。)における現況により判定される。