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今日の我が家 自宅をリフォームしました 築 15 年 少しずつ汚れや傷みが観えてきて そろそろメンテナンスを考えなければいけない時期に来ていました 現在の家は 市内で建売住宅を多く手掛けているディベロッパーの建売住宅で 鴨川に近く 四条河原町にも近いという立地が気に入りました 私も建築を仕事としてい

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リフォーム記録

工期:2016 年 10 月 26 日~12 月 24 日

一級建築士事務所

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【 今日の我が家 】

自宅をリフォームしました。築15年。少しずつ汚れや傷みが観えてきて。そろそろメンテ ナンスを考えなければいけない時期に来ていました。現在の家は、市内で建売住宅を多く手掛 けているディベロッパーの建売住宅で、鴨川に近く、四条河原町にも近いという立地が気に入 りました。私も建築を仕事としている者として、思いをこめた住宅を自ら設計し、自ら工務店 を選びたいと思い、土地の購入だけできないかと業者と交渉しましたが、建物も併せて販売と いうのは、外せないとのことでした。 一般的にディベロッパー業者は、大手ハウスメーカーも含めて、多くの住宅を建てることを 条件として、建材メーカーから大量に廉価で建材(工業製品)を仕入れており、使用材料、納 まり(ディテール)等は、業者の標準仕様となっています。私は、自然素材や無垢材を用いて 自らの意思を込めた住宅を建てたいと思っていたのですが、当時、用意できる資金の限界もあ り、立地を優先し、内装や造付家具等の一部を設計することとして、その他の部分は妥協しな がら現在の家を建てました。 それから15年、今回、リフォームを行った要因は、建物の外壁塗装が基材のサイディング の目地部分にクラックが入っていること、中庭のデッキの腐食が進んでいること、私自身も仕 事を定年退職し、第二の人生として設計事務所を開設するなど、自らの環境も変わったこと、 それと何よりも大きな要因は、年齢を経るにつれ、工業製品を使った内装等に違和感を感じる ようになっていたことです。 リフォームに際して、町家で手ごろなものあればそれを入手し、思い通りにリフォームしよ うと思い、物件を探しましたが、昨今の飲食店や宿泊施設利用としての町家人気のためか、思 いのほか価格が高く、資産家か事業目的でなければ町家の入手は困難だなと思いました。 現在の立地も気に入っており、自宅をリフォームすることにしました。 当初は、設計事務所スペースを増築することも考えましたが、とても予算では間に合わず、 三回の設計変更、見積徴集を経て、結局増築は断念し、現状のリフォーム工事のみとしました。 リフォームの概要ですが、1階は、スケルトン状態とし、床、壁、天井等の内装、建具、建 具枠等を自然素材(土、紙等)と無垢材で改修し、2階は、今後のことを考えて、和室、洋室 間の段差を解消し、クローゼットの一部をトイレに改修するというものです。 いわば、これが私の設計事務所としての初めての仕事。当然ながら、現場にべったりの二か 月間、いい経験となりました。 竣工後、一か月程が経ちましたが、まあ、いいリフォームになったのではないかと思ってい ます。

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【改修前】

外観 築 15 年、ハナミズキの木も大きく育っている。 床材、腰板、建具枠、幅木、廻り縁などはすべて木目プリントを貼った工業製品。ディベロ ッパー住宅で、資金の限界もありこのような選択にならざるを得なかったのは、致し方ない。 今回の改修では、これらすべてを天然材に交換することにした。 リビングルーム 中庭側を見る リビングルーム 台所側を見る。クローズドキッチン

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台所 綺麗に使っています。 廊下・ホール 玄関 洗面所 マルバー製(イタリア)のカウンター ビルトイン型の洗濯機を設置したが、 脱水時の振動が激しく、まるで焼玉エ ンジンが回っているよう。やはり、日 本製より優れる物はない。 リビングルーム 造付けのテレビボード 中庭 15 年の経過のなかで、デッキの腐食 が相当進んでいる。

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10月26日 今日から改修部分の解体工事に着手。解体は、3人の職人さんが4日間かけて行った。改め て解体状況を観ると、床の下地材と仕上材との接合、建具枠と柱の接合等、接着剤を多く使っ ている。それをはがそうとすると下地材まで傷んでしまう。近年の建物は、いわゆるリユース というのは難しい。接着剤を用いるということは、材料を痛めてしまい、したがって再利用に はなりにくい。 床材は、壁のプラスターボードの下に深く入り込んでおり、解体業者さんは、壁際ひと皮を 残して床材をはがしていく。残りは大工さんの仕事だ。 リビングの天井をはがしてみると、梁が変なかけ方がしてある。本来なら一間半のスパンに 梁がかかっているはずだが、途中で止まっている。確かにそこにも造り付けの食器棚を設けた 間仕切壁の柱があり、その柱に載ってはいるが、図面とは異なっている。本来あるべき梁で軸 組を構成する必要がある。 10月31日 今日から大工さんが入り、壁際の床材や、サッシ周りの枠などを丁寧に外していく。 解体業者さん、大工さん、六日間をかけて1階は、スケルトン状態となった。 内装解体工事 既存梁 梁が途中で切れている。本来 は赤線まで伸びていなけれ ばならない スケルトン状態となった廊下 15年前、当時普及し始めたサヤ管 ヘッダー工法を採用

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11月1日 設備業者が入り、準備工事として床下、天井裏に給排水、給湯設備の配管工事を実施。今回、 2階に便所を設けることとしたが、既存の汚水管とうまく接続できるかが課題だったが、1階 便所床下の狭い空間にもかかわらず手際よく既存配管に接続。さすがにプロの仕事である。 11月2日 今回の改修は、既存台所を改修し、厨房とし、オープンカウンターを設けることにしたので、 既存耐力壁の移設や梁を補強したうえで柱の撤去を行う。新たに耐力壁を設ける場所は、布基 礎と土台がなく、新たに布基礎を設けなければならない。土間スラブと既存の布基礎に差筋を して配筋、型枠を組んでコンクリートを打って新たに基礎を設けた。これも手際よく仕事が進 む。 1階便所床下の狭いスペースで既存 汚水管に接続 2階便所から下駄箱上部に横 引きし竪管を設置 下駄箱下部から既存1階便 所床下配管に接続

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11月5日 今日は、電気設備業者とガス設備業者が入った。両業者とも手際よく準備工事を進める。ガ スは引き込み部分から業務用ガスコンロ用として、25Aで分岐し、厨房までの配管を行う。 夕方から先日打った布基礎に耐力壁の設置を行った。土台を引いて、新たに柱を立てダブル の筋交いを設置。 11月7日 厨房にオープンカウンターを設けるため、既存の梁を新たに大梁で支え、カウンター設置位 置にある既存の柱を撤去する。大梁をかけるためには少なくとも二人以上の作業になるのかと 思えば、いつもの大工さんが一人。一人で大丈夫なのかなと思っていると、鋼製のポストで既 存の梁を支え、柱を抜く。新たな大梁をかける柱に大梁を支えるための支持材を打ちとめ、大 梁の片方を掛け、もう一方は脚立に上り、肩で大梁を支えながら鋼製のポストで支持し、そし て新たな柱を木槌でたたきながら大梁を支える所定の位置に設置する。 こうして既存の小梁を受ける大梁二本を掛け渡し、既存の柱を抜く。これでイレギュラーな かけ方だった梁がすっきりとし、安定。 新たに布基礎を設置 厨房用にガス管を分岐 耐力壁を設置

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11月8日 大工さんは、厨房カウンター周りの腰壁、垂れ壁を築造。設備業者が入り、床暖房設備の準 備配管を行う。また、厨房換気の中間ファンを冷蔵庫置き場の上の天井内に取付け。 11月9日 厨房壁のプラスターボード貼り。設備業者は厨房床下の配管を行う。狭い場所に配管が輻輳。 新たに梁を増設。オープンカウン ター部分の柱を抜く 厨房排気用中間ファンの取付け 厨房床下は配管が輻輳

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11月10日 厨房周りの形がすっきりしてきた。現在の家を設計するとき、オープンキッチンをやめ、仕 切りとして食器棚を造り付けた壁を設けたため、キッチンが少しいびつな形となっていた。も ともと、今回改修した形にしておくべきだった。 11月11日 厨房の吊戸棚を支える30mmのタモ集成材を取り付ける。ここは、カウンター周りをすっ きり見せるための肝心な部分。併せて、その上部にカウンターを照らすダウンライトを仕込む ための庇の地組を取り付ける。 厨房の壁にケイカル板を上張りする。 11月12日 吊戸棚の底板の屈曲部を隙間がなく丁寧に施工。 出窓の障子枠を取り付け。 外壁については、東面と中庭の外壁をメンテナンスのため既存塗装に上塗りをすることとし ていた。塗装業者さんの話では、従前の塗装材であるジョリパッドがもうないこと、弾性吹付 材が丈夫であるとのこと。塗り直しを行うのであれば、この際、1 階と 2 階で色彩を変えるこ ととし、美観地区の認定手続きを確認したところ、色彩の変更の際には認定手続きが必要との ことで、月曜日に手続きを行うこととした。 造り付けの食器棚を設けた壁を 撤去しオープンにした 厨房の吊戸棚を支える30mmの タモ集成材。その上部にカウンタ ーを照らすダウンライトを仕込む 庇の地組

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11月14日 急遽、外壁の色彩を変更することにしたため、京都市の景観政策課に美観地区の認定申請を 提出。 天井に化粧梁を造り付ける。天井に45角程の部材とそこに短冊状に刻んだ厚さ12 mm程の合板を挟んで、これに合板を貼り、最後にピーラー材の単板で包んで梁状にする。 11月15日 建具周りの枠を作成。これらは工場で制作するものと思っていたが、現場でひとつひとつ無 垢材から電動カンナをかけて制作をしていく。敷居や鴨居の溝も現場で専用の電動カンナで削 り出していく。 タモ集成材の屈曲部の施工 建具枠、敷居、鴨居を現場制作し取付 角材と合板で化粧梁の下地を造る 最後にピーラー材の単板を貼る。

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11月16日 カウンター上のダウンライト仕込みのための庇の両面にシナベニヤを張る。 建具枠の取付。表面を綺麗に削られた栂材が美しい。 11月17日 食堂天井にシナ合板を貼っていく。貼方向をどうしましょうとの大工さんの問いかけがあり, うーんと考えた。私は化粧梁がかかる方向に木目模様が流れる方がいいのかと思ったが、大工 さんは反対に竿縁天井のように化粧梁に直行する方がいいのではとの意見。材木屋さんの番頭 さんの意見も聞いて市松に貼ることにした。結果として上品な仕上がりとなった。 11月18日 今日、大工工事は休み。 設備業者さんが2階に新設するトイレの排気のための穴を外壁に開ける。中庭の足場を解体 し、東面下野の屋根に設置。 11月19日 今日は、天井の残りのシナ合板貼り。その後、化粧梁の地組にラワン合板を貼りつけ、その 上にピーラーの単板を貼る。 カウンター上部のダウンライトを 仕込むための庇を取付 天井にシナ合板を市松状に貼付け

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11月21日 今日は、カウンターの取付。45mm のタモ集成材。カウンターの出幅は500。カウンタ ーは、カウンター腰壁の天板にビスで止め付け、壁にとりつくところは間柱を欠きこんで受け る。L字カウンターのL字部分は抑えると若干垂れてしまう。大工さんと現場監督さんと対応 を相談し、カウンターの長手方向の中央、L字部分、端部に出幅200程の支持壁を設けるこ ととした。この支持壁の間に板をかけ渡すことにより、カウンター下に棚が確保できる。 厨房吊戸棚の底には、中央に流司元灯を予定していたが、吊戸棚の底板があまりにも美しい ため余計なものは設置しないこととし、両端にスポットライトを設けることにした。 11月22日 厨房の床、壁、天井にケイカル板を貼る。 電気設備業者さんと、変更内容の確認をする。照明器具については私の方で用意しても構わ ないとのこと。ネットで個人で買う方がかなり安くはなる。現場監督も了解。 カウンターを取付。 厨房の壁、天井、床にケイカル 板貼付け

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11月23日 大工さんの応援が一人入られる。食堂壁のプラスターボード貼り。開口部周りの枠を作成、玄 関の上がり框の取付。 11月24日 大工さんは、玄関周りの枠、框の作成、取付。カウンターコーナーの柱や化粧梁の化粧単板 貼の職人さんが来られ、化粧単板貼り。ずっと上向きの作業でしんどそう。 在来の出窓の面台は、プリントの貼物であったが、そこに栂の単板を貼ってもらった。枠と一 体的に映えて観える。これで工業製品の姿は消えた。これで今回のリフォームの目的のひとつ が達成されたことになる。 11月25日 大工さんは、洗面所とホールを隔てる建具枠と壁とを築造。出入口の幅をいくらにするか、 ドラム式洗濯機を入れるには、現在図面に書いている 670 は狭いのではと大工さんから指摘。 洗濯乾燥機にも横に広いもの、奥行きが深いものなどいろいろあるが、今回私が求めているの は奥行きが深いもの、インターネットで幅640であることを確認し、670とすることでお 願いした。私は、出入口の幅はあまり大きくとることは好まない。間延びして見える。最大で も700までだろうか。 夕方から床暖房の敷設を行った。ずいぶん薄いものだ。 食堂壁、プラスターボード貼り 出窓面台に栂単板貼り

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11月26日 大工さんは昨日に引き続き、洗面所壁の築造。単板貼りの職人さんは、残りの化粧梁の単板 を貼っていく。単板は、実際の木を薄くそいだもので、これを貼ることによって無垢材と同様 の外観となる。化粧梁は軸をつくりそこに合板を貼ってさらに単板を貼って一本の無垢材のよ うに仕上がる。 11月27日 今日は日曜日だが、他の職種と出会い丁場にならないようにと、厨房床の防水作業を行う。 FRP 防水だ。ガラス繊維を敷き詰めて、樹脂で固めていく。 11月28日 床暖房が敷きつめられたので、仕上の床貼り作業が始まる。床暖房に対応した圧密杉フロー リングだ。思ったよりも赤味がきつく節も多い。しかし1枚だけを見るとそう思えたものが敷 き詰められて面積が拡がるとそれが味に見えてくる。杉のフローリングとはそういうものだ。 ホールと洗面所との間仕切り壁を築造 床暖房を敷設 2系統に分けて設置 厨房床、FRP防水

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11月29日 1階食堂のフローリングが貼り終わった。杉特有の年輪が浮き出た足触りが心地いい。 カウンターの下に補強のための脚を取付。カウンターの出幅が500で、取付元でしっかりと 留められてはいるが、500の出幅のなかでどうしても先端が若干撓むようだ。そこでカウン ターの脚としてシナランバー21tを取り付け、ここには同じくシナランバーをかけ渡して荷 物置場にする。カウンター支持と荷物置場を兼ねた脚は、結果的にいい仕舞となった。 11月30日 今日は、2階便所の壁、出入口の築造。手際よく壁と建具枠を造りつけ。床は1階と同じ杉 フローリングを貼る。 12月1日 今回の改修は、仮住まいをしなかった。課題は、トイレが使えなくなる時間を短くすること。 今日は2階に便器を設置。節約のため1階便器を2階で再利用することとした。1階の便器 を2階に据え付け、水道もつなぎ2階の便所を使えるようにした。その間、3時間。これでト イレが使用できないという状況は解消。何よりの課題であったため、うまくいってよかった。 食堂床に杉フローリング貼り 床暖房対応のフローリング カウンター下部に支持と荷物置場 を兼ねて、脚を造作

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12月2日 便所が2階で使用できることになったので、1階の便所の壁を撤去する。そして新たに開き 戸を引き戸に改修するための壁の築造を行う。 ホール、廊下の床に杉フローリングを貼る。食堂床の杉よりも赤味が少ない。 12月3日 1階便所の壁、建具枠の築造が完了。便所天井灯、換気扇のスイッチが建具引手の反対側に なっていたので、図面通りに引手側に変更してもらう。少し手戻りになったかもしれない。今 回、思うのは、大工さんの手が早く、設備工事の作業が追い付いていない状況が見られる。 下駄箱の敷居を取付。幅木と一体となった加工でそのやり方は手際いい。 2階便所、間仕切壁、建具枠を造作 1階便所、間仕切壁、建具枠を築造

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12月5日 今日からタイル工事。厨房の床と壁、洗面所床、便所床にタイルを貼る。先ず、洗面所床か ら。タイルを手際よく割り付け。続いて便所の床。 木工事は、玄関下駄箱の上枠取付、上枠の壁の築造。幅木、廻り縁の取付。腰壁の貼付け。 12月6日 今日のタイル工事は厨房の壁。マットな白色のタイルを貼りつけていく。職人さんはかなり のベテランのようだ。仕事は確実。 大工工事は昨日に引き続き、腰壁の貼付け。シナ合板とスプルースの目地押さえが綺麗に取 り付けられていく。 カウンター前の笠木までの壁の仕上げをどうするかで話し合い。設計では、腰壁と同じ仕上 げとしていたが、食事をするカウンター前の壁が腰壁と同じというのは、やはり、まずいかな と思う。検討することとした。 また、玄関ポーチの三方枠の足元をどうするか、水切りのところで切るしかないかとも思っ たが、何か気になるところがあり、検討することとした。 玄関下駄箱の敷居とホール幅木を 一体加工。手際いい。 洗面所、床タイル貼り

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12月7日 昨日、ペンディングにしたカウンター前の壁の仕上げは、日本の伝統色(ベンガラ色)の壁 紙貼りとした。 また、玄関ポーチ三方枠の根元の処理は、既存のタイル幅木の高さ、色に合わせてガルバニ ウム鋼板で包むこととした。 タイル工事は引き続き厨房壁、床のタイル貼り。 大工工事は、腰板のシナ合板貼。目地抑えも取り付けられていく。カウンター下に支持のた めの脚と組み合わせた荷物置場(棚)を設置。これも丁寧に仕上げられている。 今日は、大工さんがもう一方、来られていて、その方は下駄箱を造作される。 12月8日 厨房床のタイル貼り。水仕舞いのため床下点検口の部分が少し高くしたが、200角タイル でそこに摺り付ける難しそうだ。やはり目地のところで2mm 程の段差が生じる。これは無理 なのだろうか。大工工事は、食堂造り付け物入れと廊下物入、下駄箱の造作。 12月9日 大工工事は、玄関ポーチに格子と暖簾駆けの造作。自らのデザインだが、格子部分はもう少 し材が小さくてもよかったのではないかと思う。 玄関ポーチ天井ケイカル板貼。 腰壁は、シナ合板貼り。幅木、見切、 目地押さえはスプルース。美しい。 厨房床、タイル張り 点検口を水仕舞いのため、若干高くし ているが、200角タイルではその高 さを摺り付けるのが難しい。

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12月10日 2階洋室の床貼り。厚み30の杉板を貼る。2階洋室は床鳴りがして、プリント合板の表装 が剥がれたりしていた。それもあって足触り感がある30mmの杉板を貼ることにした。実際 歩いてみると、その厚みが感じられて心地いい。また、隣室の和室との間で畳一枚分の段差が あったが、これで段差も解消。 中庭デッキの大引きを引く。 12月11日 中庭のデッキプレート張り。今回は腐朽しないように樹脂に木片を練り込んだ人工木材を使 用。花壇周りの縁をきれいに納めてもらう。勝手口にもデッキを貼る。 2階洋室の杉フローリングにクリアつや無し塗装。 玄関ポーチに枠、格子、暖簾架 けを設置 2階洋室床、厚さ30の杉フローリン グ貼り。足ざわりが心地いい。

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12月12日 厨房壁のステンレス板貼り。ステンレス板は少し厚みのあるSUS304を採用。ペラペラ 感がなくていい。厨房レンジフード取付。 12月13日 厨房機器の搬入。ガスコンロの脚が事前に準備していたガス管と当たり、ガス管の位置を移 設せざるを得ない。2槽シンク、食洗器、作業台などは据え付け完了。 木部のつや消しのクリア塗装。今日は下塗り。 中庭、デッキプレート貼り。 人工樹木のデッキプレートを使用 したので、腐朽の心配はない。 厨房、ガスコンロ周り、腰壁に ステンレス板(SUS304)貼り

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12月14日 ガスコンロのためのガス管の移設。既に張ったタイル2枚を割って、新たに配管。これで問 題解消。 昨日に引き続き、木部の塗装。 12月15日 1階、2階便所の手洗器台を設置。2階肘掛けの設置。下駄箱内部の造作。建具の搬入。 家具の搬入据え付け。厨房吊戸棚、洗面所吊戸棚、便所吊戸棚等の設置。シナ合板の肌が美 しい。吊戸棚の扉の引手は、建築家伊礼氏のディテールを参考とした。 厨房機器搬入、据付け シナランバーで洗面台を製作。 甲板は、チーク集成材30tを採用 チーク材の色が美しい 便所、手洗器台。これもチーク集成材30t を使用

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12月16日 建具の取付調整。建具は現場搬入時には、縦枠が実際より長く造られており、職人さんが現 場で調整しながら、吊り込んでいく。ところが、2階便所の建具が便器が支障となって吊り込 みができない。建具の上の角を鴨居の溝に入れ込む際に建具下側を手前に引きながら吊り込む が、便器と当たって手前に引けない状況だ。何らかの改善が必要と検討をした結果、既存便器 の再利用を止め、1階便所と同じタンクレス形式(ネオレスト)に変更することとした。既存 品と比べ15cmほど短く、建具をかわすことができる。 食堂造り付け物入に棚柱、棚板を取付。 中庭に2台(和室、2 階洋室用)の室外機を設置。 ガス管の移設のため、厨房床タイルを2枚割ったが、その部分のFRP防水を行う。 12月17日 中庭の空調室外機にカバーを取付。今回は、人工樹木を使用。これで腐朽することはない。 大工さんが手際よく造作する。 厨房床のガス管立ち上がり部分を移設した跡のタイルを補修。 建具の建付け調整。 2階洋室にミニキッチンを設置。これは自宅用の流司を確保するために設置したもの。 吊戸棚、扉手掛かり チーク材を採用 食堂造作物入の舞良戸 棚柱を取付、棚板を設置

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12月18日 食堂壁の珪藻土塗の下塗り。今回選択したのは、白にほんの少し墨が入った色で、麻の繊維 が練り込んである。下塗りには麻は入っていない。ベテランの職人さんの腕は確かなようだ。 中庭の室外機カバーの天板を取付。また、中庭に面している浴室に面格子を取付。中庭の表 情がかなり変わった。 12月19日 食堂の壁は、珪藻土の仕上塗り。ベテランの職人さんが丁寧に塗っていく。練り込んだ麻の 繊維が繊細さを感じさせる。 今日からクロス貼り。洗面所、1階便所、2階便所のクロスを貼っていく。ここに選んだク ロスは、カベが和紙調で繊維が表面に浮き出た模様、天井は織柄風。全体には目立たないがよ く見ると繊細な柄が見えるというもの。 2 階洋室にミニキッチン設置 食堂壁、珪藻土下塗り 中庭に面した浴室に面格子設置

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12月20日 玄関、ホール、廊下の壁、天井に月桃紙を貼っていく。月桃紙を貼るのはもちろん初めて。 月桃は、沖縄で栽培されているショウガ科の植物で茎の繊維を利用して紙が作られている。 これも自然素材(植物)を利用することの一環。自宅だからやりたいことをやってみようとい うことだ。細かいちぢれのようなしわが美しい表情を見せ、ところどころに入る月桃の繊維、 これも繊細だ。 12月21日 照明器具の取付。今回、照明器具は自らネット通販で購入。定価の半値以下で購入できる。 照明計画の考え方は、照明器具自体は、小さいものとし、適材適所で必要なところに必要な ものを設置するというもの。電気工事業者が手際よく取付け。カウンター上部には小さなダウ ンライトを座席配置に合わせて設置。点灯してみると上品でいい雰囲気。 洗面器のチークの面台を洗面器の型紙に合わせて穴を開ける。 珪藻土仕上げ塗 和紙風のビニルクロス 線維が浮き出て観える 月桃紙 紙のヒダが印影となって美しい

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12月22日 建具を透明つや無しラッカーで塗装。 設備工事は洗面器、便所手洗器の取付。洗面器排水管が洗面台下部の引き出しに当たるので はないかと懸念していたが、何とか当たることなく設置できた。これも職人さんの技術。 東面外壁、玄関ポーチの壁下塗り。 12月23日 外壁の塗装。弾性塗材を縦方向櫛引。試験塗りをする。色は少し濃かった方がよかっただろ うかと思う(乾燥し、時間を経るなかで次第になじんできた)。 設備工事は、洗面器、便所手洗器の取付。二槽シンクの水栓はメカ怪獣が立ち上がったよう な形状で面白い。 午後からは、明日が検査のため美装作業。青年二人がやってくれている。仕事ぶりは非常に 丁寧だ。若い青年が地味な仕事に熱心に取り組んでいることに感心。 カウンター上部のダウンライト 最小のダウンライト 洗面台の甲板に洗面器を嵌め込むための 開口を型紙に従い開ける 便所手洗器 チーク材の面台の上に300Φの洗面器 を載せる 洗面器 チーク材の甲板の上に洗面器設置

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12月24日 午前中、障子の建て込み。障子紙は強度があるワ―ロン紙の無地を採用。 午後は工務店の社内検査。いくつかの残工事があるがこれで一応の竣工。 12月25日 ポーチ天井塗装。色は1階外壁を薄くした色としたが、乾燥するとそう大差ないものとなった。 色は難しい。 12月27日 1階洗面所、1階、2階便所に鏡取付。建具のガラスを嵌め込み。 年内の工事はこれで終了。残工事を年明けに行うこととした。 東面外壁 1階と2階で色分け 二槽シンク 水栓の形状が面白い 1階食堂、障子建て込み

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1月7日 2階便所の既存便器を取り外し、タンクレス形式便器(TOTO ネオレスト)を設置。 厨房機器の壁との取り合い部にステンレスアングルを取付。 室内各所、コーキング充填。 これで工事竣工。 建具にガラスを嵌め込み 厨房機器と壁との取り合い、ステンレス アングルを設置 2 階便所、便器交換

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【 改修後 】

外観 1階と2階を色分け 幅木 墨モルタル カウンターダウンライト カウンター カウンター出幅:500 玄関ポーチ 三方枠 格子 木部 つや無しクリア塗装 外観 夜景

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中庭窓 障子越しの外光が柔らかい 廊下と隔てる建具 造り付け物入 舞良戸 床暖房対応杉フローリング 木目が浮き上がっており、その足触 りが心地いい 厨房と隔てるスイング扉 カウンター タモ集成材 45t

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厨房機器 作業台、食洗器、二槽シンク 厨房機器 ガスコンロ、作業台 二槽シンク 水栓がメカ怪獣のよう 厨房全景 コンパクトな厨房 ホール・廊下 杉フローリング 中庭に面した廊下

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玄関 下駄箱 舞良戸 トイレ手洗器 チーク材 30tの手洗台 洗面台 チーク材 30tの甲板 2階トイレ TOTO ネオレスト 1階トイレ TOTO ネオレスト

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中庭 人工樹木のデッキ 食堂照明 テーブル上部のコードペンダント照明 パナソニック LGB15082Z 中庭 人工樹木で造作した室外機カバー 中庭夜景 格子から漏れる光がやさしい 浴室面格子 食堂照明 パナソニック LGB58082Z

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カウンター上部ダウンライト パナソニック LGB70083K 流司元灯(スポットライト) コイズミ ASE640550 レンジフード灯 パナソニック NL50155 中庭灯 パナソニック LGW80245LE1 玄関照明 (株)石垣商店 鉢型乳白硝子 四つ割菊飾り(8 インチ) ピクチャーライト(ユニバーサル) パナソニック LGB70087K

参照

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