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Ⅰ. 漁港漁場における水産物 流通の現状と課題

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(1)

漁港漁場の品質・衛生管理対策

の現状と課題

1.水産物の主な流通経路・・・・・・・・・・・・p 1 2.漁港・漁場・漁村・・・・・・・・・・・・・・p 2 3.漁港の現状・・・・・・・・・・・・・・・・・p 3 4.荷さばき所等の利用状況・・・・・・・・・・・p 4

~目次~

Ⅰ.漁港漁場における水産物流通の現状と課題

5.漁港の衛生管理に関するアンケート結果・・・・p 5 6.漁港漁場整備長期計画(H19~H23)の概要・・・p 6 7.荷さばき所等の老朽化進行状況・・・・・・・・p 7 8.水産物輸出の動向・・・・・・・・・・・・・・p 8 9.EU輸出へのフロー・・・・・・・・・・・・・・p 9 10.水産物の衛生管理に関連し検討が必要な事項・・p10 11.水産物流通機能高度化対策事業の概要・・・・・p15 12.漁港の衛生管理対策事例・・・・・・・・・・・p16

Ⅱ.漁港漁場の衛生管理対策の現状と課題

13.漁港における衛生管理基準の策定について・・・p18 14.漁港における衛生管理基準の概要・・・・・・・p20 15.優良衛生品質管理市場・漁港認定基準の概要・・p21

Ⅲ.漁港における衛生管理基準

資料2

(2)

Ⅰ.漁港漁場における水産物

流通の現状と課題

(3)

水産物の主な流通経路

国産品 輸入品 輸出品 海外生産者 国内生産者 国産品 輸入品

漁港漁場における

水産物取扱い

輸出品 輸入業者 卸売業者 産 地 卸 (商社等) 産地仲買人 (卸・加工・小売業者等) 卸 売 市 場 卸・加工業者 卸売業者 消 費 地 仲卸業者・売買参加者 (小売・加工業者・外食産業等) 地 卸 売 市 場 小売業者(専門小売点・量販店)・外食産業等 輸出業者 (商社等) 国内消費者 海外消費者 1

(4)

は水産基盤整備事業等で実施するもの 漁業用通信施設 養殖用作業施設 航路標識 水産種苗生産施設 漁港厚生施設 水産倉庫 加工場 漁港管理施設 漁船漁具保全施設 製氷・冷凍・冷蔵施設 補給施設(給水、給氷、給油、給電) 廃船処理施設 船揚場 増殖場 漁港環境整備施設(広 場、植栽、休憩所等) 護岸 泊地 浮桟橋 道路 防波堤 航路 魚礁 浮魚礁 養殖場 魚礁 岸壁・物揚場 漁港施設用地 駐車場 漁港浄化施設 廃油処理施設 漁村生活環境施設(集落道、水産飲雑用水施設、 集落排水施設、防災安全施設、緑地・広場等) 荷さばき所 野積場 保護・育成礁 漁場保全の森づくり 藻場 干潟

漁港・漁場・漁村

消費地

漁場

(5)

漁港の現状

■全国には、2,914漁港(平成22年4月1日現在)

種別 定義 第1種(2,205) その利用範囲が地元の漁業を主とするもの 第2種(496) その利用範囲が第1種漁港よりも広く、第3種漁港に属さないもの 第3種(114) その利用範囲が全国的なもの 特定第3種 (13) 第3種漁港のうち水産業の振興上特に重要な漁港で政令で定めるもの(八戸、塩釜、 気仙沼、石巻、銚子、三崎、焼津、境、浜田、下関、博多、長崎、枕崎) 第4種(99) 離島その他辺地にあって漁場の開発又は漁船の避難上特に必要なもの 第1種 23% 第2種 24% 第3種 19% 特定第3種 29% 第4種 5%

■漁港種別ごとの属地陸揚量

(平成20年港勢調査)

■漁港における荷さばき所(市場を含む)の現状

150漁港 277施設 229施設 48施設 ※市場 ※市場以外 ※H20.4水産庁調べ ※主要な水産物の産地市場を 有している漁港 3

(6)

施設不足により、屋外作業 施設内へ鳥の侵入

荷さばき所等の利用状況(衛生管理上の課題)

水産物の品質・衛生管理に関する対策の強化が必要

閉鎖型荷さばき所 屋根付き岸壁 衛生管理に対応した施設の整備事例 水産物の直置き 荷さばき排水等の泊地内流入

(7)

Ⅱ.漁港漁場の衛生管理対策

の現状と課題

(8)

食品の安全性や家畜衛生・植物防疫等について、国民にどの程度理解されているかを把握す

るため、農林水産省においてインターネットを利用したアンケート調査を実施したもの。

■実施時期

:平成21年5月28日~6月1日

■方法

:インターネットによるアンケート調査

■対象者

:楽天リサーチモニター2,387名(満20歳以上で国内居住者)

■有効回答数:1,500名

15.9 66.8 10.3 0.5 6.5 かなり参考にする ある程度参考にする あまり参考にしない 全く参考にしない わからない 「水産物を購入する際、漁港の衛生管理対策の情報があれば 参考にしますか」 82.7%

・回答者の約8割は、水産物の購入時に漁港の衛生管理の情報を参考にすると回答

・参考にしないと回答した人のうち、約7割は、漁港の衛生管理対策が十分行われ

ていると認識

漁港の衛生管理に関するアンケート結果(消費者ニーズ)

消費者の産地での衛生管理に対する関心は高い

①衛生管理対策は当然のことであり、やっていると思っている。 ②衛生管理対策に興味はない ③衛生管理対策にかかわらず、産地を参考にする。 ④参考にしたい情報がない ⑤その他

(9)

漁港漁場整備長期計画(H19~H23)の概要

・国際競争力の強化 ・消費者に信頼される産地づくりの実現

実施の目標

高度な衛生管理対策の下で出荷される水産物の割合の向上

目指す主な成果

23%(H16)

概ね50%(H23)

・水産物流通の拠点となる概ね150地区

事業量

「漁港における衛生管理基準」で設定されている3段階 の基準のうち、レベル2を達成しているもの レベル2:食中毒菌の混入のないことが確認されている 効果の持続化が図られている

進捗状況等

・これまでは概ね順調 ・H21現在で目標値から若干の遅れ 今後、地域の取組の意欲や財政上の 問題を考慮すると目標値と乖離する 可能性が高まるのではないか? 特3 30% 流通拠点 (特3除き) 30% 生産拠点 19% その他 21% 約4割を占める流通拠点以外 への対応も必要か? ※主要な水産物の産地 市場を有している 属地陸揚量 (H20港勢調査) 6

(10)

荷さばき所等の老朽化進行状況

■施設の老朽化イメージ

■荷さばき所(市場を含む)築造からの経過年数

異物混入、温度上昇等に よる品質低下の可能性 安全で安心 な水産物の 安定供給が できなくな る恐れ 150漁港にある荷さばき所等のうち、築造から 20年以上経過するものが全体の約3/4を占める 30年以上 43% 20年以上 30年未満 27% 10年以上 20年未満 14% 10年未満 16% 改修予定 あり 30% 予定なし 70% 277施設 195施設 築造から20年以上経過する施設 のうち7割が改修予定なし。 ※H20.4水産庁調べ

(11)

水産物輸出の動向

資料:財務省「貿易統計」から作成 (単位:万トン) (単位:億円) ○ 香港、中国、韓国等の海外に販路を開拓する動きにより増加傾向で推移したが、21年の水産物輸出量は一昨 年秋以降の世界的な景気後退や円高の進行等の影響を受け減少。 ○ 輸出に関する積極的な取組は、国内市場価格が低下している中でのより高い収益の確保、漁業の活性化、更 にこれらを通じた我が国の水産物供給力の維持・増大の観点から重要。 昭和50年 60年 平成14年 15年 16年 17年 18年 19年 20年 21年 前年比 総輸出量 60.3 78.6 30.7 37.0 42.4 46.8 59.4 61.2 51.8 49.7 96.0 うち、ホタテガイ - - 0.5 0.9 0.4 0.6 0.7 0.9 1.2 1.2 107.6 サケ・マス類 1.4 0.1 3.4 6.4 6.1 6.6 6.6 5.9 4.5 5.6 123.2 貝柱調整品 - 0.1 0.2 0.2 0.1 0.2 0.1 0.1 0.2 0.2 142.2 マグロ・カジキ類 3.0 5.0 3.1 2.6 4.6 2.5 2.6 4.8 2.5 3.2 129.9 干しナマコ - - - - 0.02 0.02 0.03 0.03 0.03 0.02 87.9 スケトウダラ - - 1.4 3.2 9.2 6.2 8.2 8.0 3.9 7.4 192.3 サバ 1.0 1.3 0.4 0.7 2.6 5.8 18.0 16.0 13.3 8.4 63.2 水産練り製品 - 4.5 0.6 0.6 0.6 0.7 0.8 0.8 0.8 0.7 86.6 カツオ類 2.8 3.3 3.0 7.4 1.4 8.1 5.3 5.6 5.8 2.2 37.5 真珠(単位:トン) 38.0 213.0 47.0 52.0 49.0 47.0 48.3 53.1 56.7 43.3 76.4 昭和50年 60年 平成14年 15年 16年 17年 18年 19年 20年 21年 前年比 総輸出額 1,687 2,876 1,365 1,354 1,482 1,748 2,041 2,378 2,077 1,724 83.0 総輸出額(真珠を除く) 1,510 2,050 1,033 1,111 1,207 1,447 1,703 2,013 1,757 1,533 87.3 うち、ホタテガイ - - 91 121 62 109 102 127 149 143 95.8 サケ・マス類 12 2 37 74 91 147 177 134 103 131 127.5 貝柱調整品 - 68 95 77 65 116 104 101 82 103 126.7 マグロ・カジキ類 33 97 86 78 126 89 101 151 96 101 105.9 干しナマコ - - - - 55 79 126 167 133 97 73.1 スケトウダラ - - 13 58 98 78 113 123 71 95 132.7 サバ 7 18 6 5 19 37 126 141 148 75 50.5 水産練り製品 - 311 40 39 41 47 53 59 61 55 89.3 カツオ類 24 43 26 58 11 76 50 81 101 22 21.7 真珠 177 826 332 243 275 302 338 365 320 191 59.6 (単位:億円)   金  額 香港 500  真珠 112  干しナマコ 97  貝柱調整品 80 米国 273  ホタテガイ 78  ブリ 51  真珠 31 韓国 188  スケトウダラ 55  タイ(活) 24  ホヤ 16 中国(香港、マカオを除く) 229  サケ・マス類 113  スケトウダラ 33  サバ 13 タイ 107  マグロ・カジキ類 41  カツオ 19  サバ 10 資料:財務省「貿易統計」から作成 ●水産物輸出量の推移 ●水産物輸出額の推移 ●輸出金額上位5か国への主要輸出品目 資料:財務省「貿易統計」から作成 (単位:億円) 8

(12)

は認定が必要

漁船

加工船

市場

水産加工施設

倉庫

倉庫

は登録が必要

養殖場

天然魚

都道府県 の 水 産 部 局 都道府県 等 の 衛 生 部 局

E

U

輸入原料(輸出国内) ① EU認定施設 ② 輸出国がEU同等を保証

EU輸出へのフロー

※EUへ輸出を行うために は、生産(養殖場、漁船) から、加工・流通に至るま で、EUの求める衛生基準 を満たす必要

輸出水産物施設の認定施設数について、対米国は順調に増加しているが、対EUは増えていない。

0 50 100 150 200 250 300 H10 H11 H12 H13 H14 H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21 ( 施設数 ) 対米国 対EU 輸出水産物認定施設数の推移 (対米国、対EU)

(13)

水産物の衛生管理に関連し検討が必要な事項

・1960年代に米国で宇宙食の安全性を確保するために開発された食品の衛生管理の手法。 ・国連の国連食糧農業機関(FAO)と世界保健機構(WHO)の合同機関である食品規格(CODEX)委員会か ら発表され、各国にその採用を推奨している国際的に認められたもの。 ・我が国では、食品衛生法に基づき、HACCPシステムによる衛生管理及びその前提となる施設整備の衛生 管理等に関する「総合衛生管理製造過程」の承認制度を設けている。 ・HACCPの食品衛生管理手法をもとに、消費者に安全な食品を提供することを可能にする食品安全マネジ メントシステム(FSMS)の国際規格である。 ・文書管理や経営者の責任と権限の範囲、顧客とのコミュニケーション等幅広くマネジメントシステムを カバーする食品安全性に特化した高度な規格。 ・定義は「生産、加工及び流通の特定の1つまたは複数の段階を通じて、食品の移動を把握できること」 (コーデックス委員会2004) ・食品の安全管理を直接的に行うものではなく、あくまで食品の移動を追跡するための仕組みである。

①HACCP

②ISO22000

③トレーサビリティ

・養殖水産物の食品安全の確保等を目的に、養殖業者自らが管理のポイントを整理し、それを実践・記録 し、記録を点検・評価し、養殖生産の改善に活用するという一連の管理手法 ・その他、養殖環境と漁場の保全、労働安全の確保、経営の改善・効率化の実現等に有効な手法。

④養殖生産工程管理手法(GAP手法)

10

(14)

1960 年代に米国で宇宙食の安全性を確保するために開発された食品の衛生管理の手法。 この方式は、国連の国連食糧農業機関(FAO)と世界保健機関(WHO)の合同機関である 食品規格(CODEX)委員会が発表し、各国にその採用を推奨する国際的に認められたもの。 製造環境を清潔にすれば安全性が得られると考え、環境整備・衛生確保を重点管理。 製品の安全性は、最終製品の抜取検査で判断するが、全製品の安全性保証は困難。 原料 入荷 保管 加熱 冷却 包装 製品 出荷 ↑ ↑ ↑ 上記手法に加え、原料の入荷~製造・出荷まで各工程で、予め危害を予測し、 危害を防止するための重要管理点を特定して、そのポイントを常時監視・記録し、 異常時にはすぐに対策を取り解決できるため、不良品出荷の未然防止が可能。 【HACCP方式と12の手順】 手順1 HACCPチームの編成 危害分析 手順2 製品の特徴の確認 (微生物、異物等) 手順3 製品の使用方法の確認 食品製造の各工程で、発生する恐れの 手順4 製造工程一覧図、施設図面、標準作業書の作成 ある危害要因について調査・分析 手順5 製造工程一覧図の現場での確認 手順6 危害要因の分析 (原則1) 手順7 重要管理点(CCP)の設定 (原則2) 手順8 管理基準の設定 (原則3) 重要管理点 手順9 測定方法(モニタリング)の設定 (原則4) (殺菌工程での温度、時間等) 手順10 改善措置の設定 (原則5) 製造段階で、より安全な製品を得るため 手順11 検証方法の設定 (原則6) 特に重点的に管理すべきポイント 手順12 記録の維持管理 (原則7) ※ HACCP方式で製造管理を行うには、製品毎のプラン作成が必要 HA (Hazard Analysis)

CCP(critical Control Point)

HACCP 方式 管理方式 の違い 従来 方式 抜取検査 継続的な監視・記録 製造環境の5S徹底

①HACCPの概要

(15)

②ISO22000の概要

【ISOとは】

国際標準化機構(International Organization for Standardization)の略称

「国際規格の策定」を目的とする民間の非政府国際機関で、各国の標準化機関の連合体 【ISO22000とは】 「食品安全マネジメント」の国際規格であり、要求事項としてHACCP方式を採用 2005年に国際規格として発行  ※ 国内に加え海外機関での認定審査も実施され、認定効力は国内/国外認定に差異はない 食品安全ハザードは、フードチェーンの各段階で可能性があるため認証範囲が広く、 原材料確保から消費者までのフードチェーンに直接/間接的に関わる全組織が認証対象 食品安全は「フードチェーンに関与する全ての関係者の共同責任」と定義 ◆主要ISO規格の管理対象 種類 目的 ISO22000 品質マネジメントシステム マネジメントシステムの認証 顧客に品質の良いモノやサービスを提供 (世界共通の審査ルールに準拠) 環境マネジメントシステム 会社を取り巻く地域のため環境への悪影響を防止 HACCP 前提条件 食品安全マネジメントシステム システム プログラム 消費者に安全な食品を消費者に提供 重点的な管理 基本的な管理 情報セキュリティマネジメントシステム が必要な工程 を行う工程 情報の漏洩を防止 製品に対する安全性の認証 (独自の審査ルールも可) ISO ISO9001 ISO14001 ISO22000 ISO27001 12 種類 目的 ISO ISO9001 品質マネジメントシステム 顧客に品質の良いモノやサービスを提供 ISO14001 環境マネジメントシステム 会社を取り巻く地域のため環境への悪影響を防止 ISO22000 食品安全マネジメントシステム 消費者に安全な食品を提供 ISO27001 情報セキュリティマネジメントシステム 情報の漏洩を防止

(16)

※記録・保存 ①いつ ①いつ ②どこから ②どこへ ③何を ③何を ④どれだけ ④どれだけ ※記録・保存 (出荷情報のみ) ①いつ ②どこへ ③何を ④どれだけ

③トレーサビリティの概要

生産 段階 流通 段階 ※記録・保存 (入荷情報のみ) ①いつ ②どこから ③何を ④どれだけ 小売 段階

・個々の生産者・事業者が、いつ、どこから、何を、どれだけ入荷し、いつ、どこへ、

何を、どれだけ出荷したかを入出荷時に記録・保存

・情報機器を整備・導入しなくても対応可能(伝票の保存や荷受情報の記帳など)

・生産履歴を記録・開示することとは別

問題が発生した際に

①商品を特定した迅速な回収

②問題の発生箇所の速やかな特定

③安全な他の流通ルートを確保し、安定的に供給

(17)

④養殖生産工程管理手法(GAP手法)の概要

①種卵・種苗の導入

・導入元の業者名、数量を記録 ・種苗の飼育管理状況、生産履歴を把握

②餌・餌料等の適正使用

・購入した餌・餌料の製造者、種類、ロット等の確認・記録 ・適切に保存・管理

③水産用医薬品の適正使用

・使用する場合は、使用日・対象魚群について記録

④漁網防汚剤等の養殖資機材の使用

・周辺に影響が少ない防汚剤を使用し、その製品名を記帳・管理

⑥作業記録の管理

・点検項目に関する作業記録を正確かつ確実に実施・保管 ・出荷後、一定期間は保管

⑤水揚げの際の衛生管理の徹底

・水揚げに用いる器具・機材等を清潔に保つ ・品質の低下、腐敗の防止等に努める

主な生産工程の管理点

養殖水産物の生産段階

健康への悪影響を最小に

するためのリスク管理

養殖水産物の安全性や

品質確保

消費者や食品事業者等の

信頼を確保

GAP手法の導入メリット

14

(18)

水産物流通機能高度化対策事業(H20~)の概要

産地市場の統廃合など水産物流通の構造改革を推進しつつ、水産物の安定供給体制を構築していくため、水産 物の集出荷の拠点となる漁港や積極的に水産物の輸出に取り組む漁港を中心に、生産・流通の効率化、品質・衛 生管理の高度化に資する施設の整備を推進する。

事業目的

高度衛生管理型施設のイメージ ①効率的な陸揚げ →岸壁、魚類移送施設 ②迅速な流通 →臨港道路 ③安定操業 →ストック機能の蓄養水面 ④水産物の品質保持 →清浄海水導入施設 漁港浄化施設 防風防雪防暑施設 鳥獣等侵入防止施設 ⑤衛生管理 →荷さばき所 事業内容

11地区実施中

※荷さばき所を水産基盤整備

(19)

・日差や鳥糞を防ぐ屋 根付き岸壁での陸揚げ ・排気ガスの出ない電 動フォークリフトによる運搬 ・水質の良い海洋深層 水を用いた魚体洗浄 ・細菌等の侵入を防ぐ 閉鎖型の荷さばき所で の計量・箱詰め ・鮮度を保持したままト ラックへ積込・出荷

・衛生管理が整った熊石漁港で取り扱われるスケ

トウダラは品質がよいと国内外の市場関係者か

ら高い評価

・特に、これまで低価格で国内取引をしていたオス

のスケトウダラは、高い値で韓国に出荷可能

0 10 20 30 40 50 60 70 80 90 100 100 150 200 250 300 H8 H9 H10 H11 H12 H13 H14 H15 H16 H17 H18 H19 H20 熊石漁港のスケトウダラ平均取引単価と 韓国向け出荷割合

取引単価が

約1.8倍!

対策後 取引単価 韓国向け出荷割合 出典)ひやま漁協水揚台帳 (円/kg) (%) 位 置 図 北海道 熊石漁港(第3種)

スケトウダラの品質が良いと市場関係者から高い評価。韓国向けは「鮮釣助宗」の名でブラ

ンドを確立。取引単価が約1.8倍に増加。

漁港の衛生管理対策事例①(北海道:熊石漁港)

16 せんつり すけそう

(20)

●漁協合併と合わせ、

22漁港の水揚げを

田ノ浦へ集約

位 置 図

仲買人の評価が上がり、取引価格が向上するとともに、販路拡大により県外向け出荷割合

が増加。

●新たに衛生管理型

の市場を整備

防暑機能を持つ屋根付き岸壁等 高知県 田ノ浦漁港(第1種) 養殖業 カツオ一本釣 田ノ浦漁港 その他の漁港 漁船で 直接 水揚げ 水産物を 陸送

・仲買人から、衛生管理された田ノ浦の水産物は、

他の市場と比べると評判がよく、幾らか高値で取

引されると評価

・衛生管理の向上とロットの安定により、県外への

販路が拡大

(出荷割合 : 県内57%→13% 県外43%→87%) 注) 田ノ浦の主要漁業種であるまき網漁業のうちの主な魚種を対象 出典) すくも湾漁協水揚台帳 0 50 100 150 200 250 300 マアジ サバ カタクチイワシ マイワシ ウルメイワシ H16(整備前) H17(整備後) (円/kg)

宿毛湾地区まき網漁業の取引価格

多くの魚種の取引単価が上昇!

漁港の衛生管理対策事例②(高知県:田ノ浦漁港)

●地元の取組

・衛生管理委員会を設置し協 議を定期的に開催 ・衛生品質管理の方法や高 度化に関する事項を示した 規則・マニュアルを定め実践

(21)

Ⅲ.漁港における

衛生管理基準

(22)

「漁港における衛生管理基準」の策定について①

平成19年6月に閣議決定された漁港漁場整備長期計画の衛生管理対策の考え方を具体化するため、

学識経験者等からなる検討委員会の提言を踏まえてとりまとめを行ったもの。

基準検討範囲 市場げエリア(陳列、セリ・入札) 積み込みエリア 陸揚げエリア(陸揚げ・選別) 積み込みエリア 陸揚げエリア(陸揚げ・選別) 産地市場に搬送 消費地市場 加工場 等へ出荷 漁船から陸揚げ 漁船から陸揚げ 衛生管理型漁港づくりの事項 水域エリア(港内泊地) 水域エリア(港内泊地) 連 携 ○衛生管理エリアの設定 ・衛生管理の重要度に応じたエリア設定 ・屋内外の作業に対する対応等各エリアの作 業特性に合わせた衛生管理 (陸揚げ・出荷作業形態計画) ○廃棄物処理システムの構築 ○漁港水域の環境保全 ○水・氷供給・排水処理システムの構築 ☆漁港における衛生管理を実現させる ためのソフトの実行と、ハードの支援 陸揚げから市場搬入までの衛生管理 陳列、セリ・入札、出荷作業の衛生管理 陸揚げから市場搬入までの衛生管理 水域保全 水域保全 荷捌所 市 場 漁港の衛生管理(検討対象) 市場の衛生管理 ○漁港に市場が設置されていない場合 ○漁港に市場が設置されている場合 ※市場の衛生管理 市場については、(社)大日本水産会において認定基準を 設け優良衛生品質管理市場として認定が進められている 漁港の衛生管理(検討対象)

(23)

開催日 検討事項 (第1回) H19.2.21 ・検討の進め方、スケジュール ・衛生管理検討範囲 ・危害・要因・対策の整理 ・市場(荷さばき所)と漁港を一体的に捉え た衛生管理のあり方 (第2回) H19.3.14 ・衛生管理の対象範囲 ・衛生管理基準項目と注意すべき視点 ・衛生管理基準の水準の考え方 ・漁港の衛生管理基準(素案) (第3回) H19.9.18 ・衛生管理対策の基本的考え方・評価項目の考え方 ・衛生管理対策実施済漁港の現状 (第4回) H19.12.4 ・衛生管理基準(案)に関する都道府県から の質問・意見と対応 ・評価項目の考え方(案) ・衛生管理のあり方検討事例紹介 (第5回) H20.3.5 ・評価項目の考え方(案) ・評価基準(案)

○とりまとめ

・衛生管理認定基準(素案)の作成

○次年度以降の課題

・効果的な認定制度の仕組み、運営方法

○とりまとめ

・漁港における衛生管理基準(案)の作成

「漁港における衛生管理基準」の策定

(平成20年6月12日付け漁港漁場整備部長通知)

平成18年度検討結果

平成19年度検討結果

「漁港における衛生管理基準」の策定について②

19

(24)

○安全性確保、取組の持続性確保、品質管理等から、レベル1~3の3段階を設定

○漁港単位ではなく、衛生管理上の対象魚種を限定し、陸揚げから出荷までの生産流通ラインで評価

レベ ル 定義 考え方 ハード対策 の事例 ソフト対策 の事例 取組方針 1 食中毒菌の混入を防止 するため、危害要因とな り得るすべての項目に おいて必要最低限の措 置が行われている漁港 ①「岸壁での陸揚げ作業」「荷さば き所でのせり・荷さばき作業」の全 工程を通じた危害要因の特定 ②全行程を通じて危害要因をなくす ためのハード及びソフト対策の実施 等 ・排水溝の設置 ・遮光シート等の 設置 ・廃棄物と魚介 類の分離 すべての漁港で早 期に対策を講じる 2 各種対策により食中毒 菌の混入のないことが 確認されているとともに、 効果の持続化が図られ ている漁港 レベル1の対策に加え、 ①各種基準を満足するために必要 となるハード及びソフト対策の実施 ②取組の持続性を確保するための 定期的な調査・点検の実施 等 ・清浄海水の利 用 ・排水溝でのス クリーン処理の 徹底 ・屋根等の設置 ・鳥獣等侵入防 止施設の設置 ・定期的な水質 調査の実施 ・衛生管理に関 する取組の定期 的な確認 水産物流通の拠 点となる漁港(150 漁港)について順 次対策を講じる ※H23までに約 50% 3 衛生管理に対する総合 的管理体制が確立され ている漁港 レベル1、2の対策について、 ①記録の維持管理 ②要請に応じた情報提供が可能と なる体制 等の構築 ・危害を管理す るために講じた 措置に関する記 録の整理 レベル2を満たす 漁港の中から順次 対策を講じる

「漁港における衛生管理基準」の概要

・任意基準であり、自己チェックのみ ・民間機関が実施する認定基準との使い分けが不明確 ・トレーサビリティ、GAPの概念が無い ・基準の達成により得られるメリットが少ないetc

○本基準は、大腸菌を食中毒菌として想定し、食中毒菌が混入する可能性がある項目(水環境・品質

管理・作業環境)において必要な対策を整理したもの。

(25)

申請者 優良衛生品質管理 市場・漁港認定基準 認定機関 (( 社 ) 大日本水産会) ①自己審査 (認定条件を満たしている確認) ②認定申請書の提出 (衛生品質管理マニュアル、自己審査結果を添付) ③審査実施通知書で日程等を通知 優良衛生品質管理市 場・漁港認定委員会 ④審査結果の報告 ⑤認定証の発行

認定フロー

優良衛生品質管理市場・漁港認定基準の概要

(優良衛生品質管理市場認定施設)2010年6月9日現在 市場名 開設者 笠沙町漁業協同組合水産物小規模 卸売市場 笠沙町漁業協同組 合 地方卸売市場洋野町営八木魚市場 岩手県洋野町 地方卸売市場宮古魚市場 岩手県宮古市 鳥羽磯部漁業協同組合答志集約地 方卸売市場 鳥羽磯部漁業協同 組合 北さつま漁業協同組合地方卸売市 場 北さつま漁業協同 組合 ○認定条件 ・ソフト (4項目) ・ハ-ド(8項目) ○認定基準 ・ソフト (35項目) ・ハ-ド(20項目)

基準の構成(平成22年6月25日に「漁港の陸揚げ場の衛生管理」を追加)

基本項目(早急に対応する必要があるもの) 推奨項目(計画的に対応する必要があるもの) 必須項目 ・認定されるメリットが不明確 ・「漁港における衛生管理基準」との使い分けが不明確 ・認定施設は定期的に更新審査によりフォローアップが可能 (初回更新は、新規認定から1年後、その後は3年毎) 21

参照

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指標 関連ページ / コメント 4.13 組織の(企業団体などの)団体および/または国内外の提言機関における会員資格 P11

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海洋のガバナンスに関する国際的な枠組を規定する国連海洋法条約の下で、

従って,今後設計する機器等については,JSME 規格に限定するものではなく,日本産業 規格(JIS)等の国内外の民間規格に適合した工業用品の採用,或いは American

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