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ソーラーカーの設計製作
〜設計製作経過報告〜
宮腰朝幸・中川健牛 悦・ムノ、マド・アイディル 山崎保
渡部
輔竜
ASolarCarSetup
YasusukeYAMAzAKI,TomoyukiMIYAKosHI,TakekiNAKAGAwA, TatsuyaWATANABEandMuhamadolDEL
(2001年11月30日受理)
Oursolarcarwhichhasbeensetupbeforehavebecomeoldandthereforeitsperformance hasloweredtheseyears.Welearnedfromthesolarcarsetupexperiencethataccurate assemblywasessentialanddisassemblywaspossibleentirely.Becauseofthisexperiencethis timeallthepartswerescrewedwithoutwelding.Wetookthetimeindesigninganddrawing thecar. Thispurposeisavoidanceofdesignchange. Atthepresenttimethefrontparts (steeringsystem,frontwheelsupport)havealreadyassembled.
スに参加する多くの車両に,車輪支持部,俗に云う 足回りの組立て精度不良に起因する抵抗が見られた からである。製作車両は全日本学生ソーラーカーチ ャンピオンシップノ、一フサイズカテゴリーストック クラスに属しやや小型と云えるものである。
はじめに 1
以前に製作した本研究室のソーラーカーは溶接が 多い故,改造に限度を生じた。H13年春より,再度新 しいソーラーカー製作に意欲を有する学生が卒研生 として配属され,図,に示す概形を基に設計製作を 進めるに到った。走行性能は主に空気抵抗,転がり 抵抗により支配されるが,本設計製作では後者の転 がり抵抗減に留意し,全ての部品をネジ結合とし仕 上がり精度向上を念頭に置いた。これは以前のレー
2.車体外形(図2)
製作を目指す車両外形並びに寸法であるが,比較 的小型故,本研究室の作業場では充分に製作可能で あり,製作精度向上の期待が出来る。太陽電池パネ ルは頭上平板に取り付けられ車体全般に凹凸を避け た形状とし,空気抵抗低減を考慮し合わせて前車輪 はボディ内側に入る構造とした。
3.設計仕様(表1)
太陽電池出力P=450Wattとしているが,車体 前部に多少の太陽電池貼付スペースが見込まれ480 Watt程度に上がる可能性がある。最高速度は40 km/hでやや低目であるが使用モータ(Nmax=
4000rpm) と減速比の関係により算出される。
図1 製作車両概形
秋田高専研究紀要第37号
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山崎保輔・宮腰朝幸・中川健生・渡部竜也・ムハマド・アイディル
減速機構は平歯車一平歯車,チェインスプロケッ トーチェインスプロケットを用いた2段減速装置を 予定,使用モーター定格回転数=3000rpm前後で の走行を見込んでいる。
表1 設計仕様
○○m︻
ー
ー ーー
2752
○○○﹃
I
I
|
800
−
1650
図2 車体形状と主な寸法
3. 1 モータの選定
太陽電池1枚の面積=0.332 [m2]
秋田の月平均日量(7月)=17.3[MJ/m2]
(統計期間1974年〜1980年までの平均値)
走行時間=8 [hour]=28800 [sec]
これらの損失を考慮し,各システムが高効率で稼動 した時,駆動動力は次のようになる。
0.95×0.95×0.95×0.85×0.95×289=200[Watt]
また,低効率で稼動したときは次のようになる。
0.90×0.95×0.95×0.75×0.95×289=167[Watt]
これより平均駆動動力は単純平均して184[Watt]と なる。
モータ選定のために取得電力からモータまでの損失 を考え,高効率時のモータへの入力電力を求める。
0.95×0.95×0.95×289=248 [Watt]
よって定格出力が300[Watt]のモータを選定する。
単位面積当たりの太陽電池の発電量 17.3×106/28800=600 [J/m2.s]
=600 [W/m2]
太陽電池の枚数=10枚 太陽電池の効率=13.5 [%]
これより太陽電池の取得電力は次のようになる。
600×10×0.332×0.135=269 [Watt]
これにバッテリー分の20 [Watt]を加えると 289 [Watt] となる。
3. 2 予想平均速度
車両質量mc =100 [kg]
ドライバー質量md=80 [kg]
総質量M =180 [kg]
転がり抵抗係数〃r =0.005 (実験値)
形状抵抗係数Cd =0.35 (仮定)
前面投影面積A =1 [m2]
空気密度γ =1.23 [kg/m3]
重力加速度9 =9.8 [m/s2]
転がり抵抗力Rr =総質量×9×"r
=180×9.8×0.005
=8.82 [N]
太陽電池の取得電力から駆動動力までの損失を考え る。以下に各システムの効率を示す。
ピークトラッカ (MPPT)=90〜95 [%]
バッテリー =95[%]
モータ・ ドライバ =95 [%]
モータ =75〜85 [%]
変速伝達装置 =95[%]
平成14年2月 太陽電池出力(快晴時)P
最高速度V 予想平均速度V、
(7月末頃の平均日量17.3MJとして)
車両質量 Inc
転がり抵抗係数 〃r
形状抵抗係数Cd 全面投影面積A 減速比』
タイヤ
(実験値)
(仮定)
モータ定格出力(直流)L 動力伝達効率 恥
450[Watt]
40[km/h]
29[km/h]
100[kg]
0.005 0.35
1 [m2]
9.5
20 [inch]
300[Watt]
95 [%]
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ソーラーカーの設計製作
軸中心の延長線と交わる点を回転中心としてカーブ 走行すると,各タイヤに横滑りが生ぜず円滑回転が 可能になるというものである。
次に,外輪の舵取り角αを求める。
R=a/sinc,,+d
最小回転半径R=4000mm 車軸間距離a=1650mm
車軸中心面とキングピン軸の距離d=68mm 外輪の舵取り角α
上式を変形して各値を代入して舵取り角を次める と, α=25.となる。
200
00006284
11
﹇君阿三三R喬喬鶴0
25 30
10 15 20
速度q[km/h]
速度と駆動動力の関係
0 5
図3
5. まとめ
今年度のソーラーカー設計製作の経過について述 べた。現段階では駆動部設計を手掛けており,プラ スチック平歯車,小ピッチチェーン(pitch=6.35), スプロケットを用いる事で静粛,円滑駆動に留意し ている。上記歯車には斜歯歯車使用も検討したが,
スラスト (軸力)ベアリングも必要となり,結果的 に組立て精度低下が危'具される事から, その使用を 見送ることにした。
車体強度を維持するフレームはアルミ合金製の簡 単なトラス構造を予定しており,節点は全てネジ締 結とし,分解可能を前提としている。尚,製作され るソーラーカーには種々の物品(電気機器,蓄電池,
調整おもり,ブレーキ等)が取り付けられるが,最 初からその位置を決定するのは困難であり,製作を 進めながら慎重にと考えている。
図4 舵取り装置
空気抵抗D=Cd×A×q2×γ/2
=0.35×1×q2×1.23/2
=0.215q2 [N]
q:走行速度[m/s]
ここで,両抵抗の和である全抵抗R[N] と速度q 参考文献 [m/s]の積により,駆動動力L[Watt]を求める。
L=(8.82+0.215q2)×q
=8.82q+0.215q3 [Watt]
上式より,縦軸を駆動動力L[Watt],横軸を速度q [m/s]とした線図(図3)を作成し,平均駆動動力 (184Watt)に対応する平均速度を求めた結果,
29 [km/h]程度となった。
米田裕彦他ソーラーカー製作ガイドブックパ ワー社1994
後藤公司ソーラーカー日刊工業新聞社
1992
桑野幸徳他太陽電池活用ガイドブックパワー 'tt l990
尾崎紀男自動車工学森北出版199O 原田幸夫流体の力学1965
遠藤拓也他新エネルギー自動車山海堂 1995
山崎秋田高専研究紀要第31号(1996‑2),39 山崎秋田高専研究紀要第32号(1997‑2),9 1)
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4.舵取り装置(図4)
最小回転半径を約4mと設定し,円滑回転走行の ためのアッカーマン・ジャントーの舵取り機構を用 いた。ここで, アッカーマン・ジャントーの機構と は,車が旋回する場合,前輪軸中心線の延長が後輪
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