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第2次 枚方市生活排水処理基本計画 【改訂版】

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(1)第2次. 枚方市生活排水処理基本計画 【改訂版】. 枚. 方. 市.

(2) 目. 次 Ⅰ. はじめに 1. 2.枚方市の特性等. 2. 3.河川の概況. 2. 4.人口. 4. Ⅱ. 1.基本計画策定の趣旨と位置付け. 生活排水処理に係る基本方針 5. 2.基本方針. 5. 3.計画年次. 5. Ⅲ. 1.基本理念と目標. 生活排水処理の現状 6. 2.生活排水処理の現状. 7. 3.生活排水の処理形態別人口の現状. 9. 4.生活排水処理の課題. 10. Ⅳ. 1.生活排水処理の概要と処理主体. 生活排水処理計画 12. 2.処理形態別人口の推計. 14. 3.搬入汚泥量の推計. 14. Ⅴ. 1.生活排水の処理の目標. 生活排水処理計画の実現に向けた施策 1.公共下水道の整備. 15. 2.し尿及び浄化槽汚泥等の処理. 15. 3.浄化槽の適正な維持管理の推進. 16. 4.市民に対する広報・啓発活動及び環境学習の推進. 16. 5.災害時の対応. 16.

(3) Ⅰ. はじめに. 1.基本計画策定の趣旨と位置付け 本計画は、図Ⅰ-1に示すとおり、 「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」第6条第1 項の規定に基づく「一般廃棄物処理計画」のうち、長期的・総合的視点に立って、計画 的に生活排水処理対策を行うための基本方針を示す生活排水処理基本計画(第2次枚方市 生活排水処理基本計画)として、位置付けるものです。. また、本計画は、本市の最上位計画である第5次枚方市総合計画や、環境分野の上位 計画である第2次枚方市環境基本計画などと整合を図りながら、本市における生活排水 の適正処理を進めるための計画です。 本市では、平成 16 年9月に第1次枚方市生活排水処理基本計画を策定し、平成 21 年 11 月に一部見直しを行いました。その後、平成 24 年 12 月に、第2次枚方市生活排水処 理基本計画を策定しました。この度、平成 28 年3月に第5次枚方市総合計画が策定され たことなどから、改訂を行うものです。. 廃棄物の処理及び清掃に関する法律 第5次枚方市総合計画. (廃棄物処理基本方針・廃棄物処理施設整備計画). 第2次枚方市環境基本計画. 第2次枚方市生活排水処理基本計画 (一般廃棄物処理基本計画) 図Ⅰ-1 第2次枚方市生活排水処理基本計画の位置付け. 1.

(4) 2.枚方市の特性等 本市は、大阪府の北東部の淀川左岸に位置し、北は京都府八幡市、東は京都府京田辺 市、南は大阪府寝屋川市、交野市及び奈良県生駒市、西は淀川を挟んで大阪府高槻市及 成 22 年 び島本町と接しています。地形的には、東部の生駒山地延長部・山麓地帯・谷口扇状地、 西部の沖積平野、中央の丘陵・台地に分けられます。気候は瀬戸内式気候に属し、年平 均気温は、15.6℃で、年間降水量は、平年値で 1342.8 ㎜ 1)、6月下旬の梅雨、台風期を 含む秋雨期に集中して降水する傾向があります。産業は、製造業を中心とした7つの企 業団地が形成されていることが、大きな特色となっています。土地利用状況は、市街地 が広く分布していますが、東部地域を中心に田畑や山林等も多く残っています。 1)平年値(1981~2010(日照時間のみ1987~2010):枚方地域気象観測所). 3.河川の概況 (1) 河川の状況 本市内の主要河川は、図Ⅰ-2に示すとおりです。上水道水源である淀川は、本市域 の西端を北から南にかけて約 11.5km にわたり流れており、本市域では、船橋川、穂谷 川、天野川の3本の一級河川が淀川に注いでいます。 過去には、河川が生活排水の排水路として利用されていたこともあり、河川の水質 に大きな影響を与えてきました。しかし、近年は下水道整備の進展等に伴い、河川の 水質は改善傾向にあります。. 図Ⅰ-2 市内主要河川. 2.

(5) (2)各河川の水質経年変化 市内3河川(船橋川、穂谷川、天野川)における BOD※1(75%値)の経年変化をみる と、表Ⅰ-1及び図Ⅰ-3に示すとおり、年によって若干の変動があるものの、減少傾 向にあります。 表Ⅰ-1 河川名. 年度. 3河川の BOD (75%値)経年変化. (単位:㎎/L). 平成 23 年度 平成 24 年度 平成 25 年度 平成 26 年度 平成 27 年度. 船 橋 川. 4.6. 3.0. 3.6. 3.3. 2.7. 穂 谷 川. 5.1. 4.0. 2.8. 2.1. 3.2. 天 野 川. 3.8. 2.1. 2.3. 2.7. 1.8. 30. 船橋川. 25 20. 穂谷川. 15. 天野川. 10. 環境基準値 (3mg/L). 5 0 S60 S62 H元. 7. 12. 17. 22. 27 (年度). 図Ⅰ-3 3河川における BOD(75%値)の推移と環境基準との比較. ※1. BOD. (生物化学的酸素要求量 Biochemical Oxygen Demand). 水中の有機汚濁物質(汚れ)を水中の微生物が分解するときに消費する酸素の量をいう。 BOD(75%値)は、年間環境基準に適合しているどうかを評価する際に用いられる年間統計値で あり、測定回数に 0.75 を乗じて得られる回数の測定値をいう。 年間 12 回測定の場合は、. 12×0.75=9. となり、小さいほうから9番目の測定値で評価を行う。. 3.

(6) 4.人口 本市の住民基本台帳人口総数(以下「総人口」という。)は、昭和 60 年度までは、大 幅な増加を続けてきましたが、図Ⅰ-4、表Ⅰ-2に示すとおり、平成 21 年度をピーク に減少に転じ、微減傾向が続いています。 15 歳未満の人口は減少する一方、65 歳以上の人口は増加していることから、少子高齢 化が進んでいることがうかがえます。また、世帯数は増加していますが、一世帯あたり の人数は減少傾向が続いています。. (人). 420000 410000 400000 390000 380000 370000. 360000 350000 H10 H11 H12 H13 H14 H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25 H26 H27. (年度). 図Ⅰ-4 総人口の推移. 表Ⅰ-2 人口等の推移 平成 23 年度. 平成 24 年度. 平成 25 年度. 平成 26 年度. 平成 27 年度. 世帯数. 172,878. 173,530. 174,720. 175,698. 176,663. 総人口※2. 410,142. 408,966. 407,558. 406,228. 404,939. 平均世帯人口. 2.37(人/世帯). 2.36(人/世帯). 2.33(人/世帯). 2.31(人/世帯). 2.29(人/世帯). 0~14. 58,217. 57,340. 56,150. 55,070. 54,087. 15~64. 263,464. 258,086. 252,999. 248,617. 245,100. 65 歳以上. 88,461. 93,540. 98,409. 102,541. 105,752. 年 齢 別 人 口. ※2. (単位:世帯、人). 総人口 平成 23 年以前の総人口は、外国人登録人口と住民基本台帳登録人口の合計を記載しています。 住民基本台帳法改正(平成 24 年 4 月施行)に伴い、外国人登録住民も住民基本台帳の対象となりました。. 4.

(7) Ⅱ Ⅱ 生活排水処理に係る基本方針 生活排水処理に係る基本方針 1.基本理念と目標 環境基本計画の基本目標を踏まえ、本計画の基本理念と目標を次のように定めます。. 生活排水処理に係る基本理念と目標 公共下水道の整備促進を図りながら、市民の水環境への関心を高めるための啓発活 動等をさらに進めるとともに、公共下水道整備計画区域外においては、生活雑排水の 処理も行うことができる合併処理浄化槽の周知を図ることなどにより、市内河川の水 質環境基準達成を目指し、水質保全に努めることとします。. 2.基本方針 本市における生活排水の処理は、し尿と生活雑排水(台所、風呂、洗濯等)を同時に 処理することが基本であり、公共下水道がその中心となります。東部の山間部を除く地 域が下水道整備計画区域であり、最終的には終末処理場で処理を行うこととします。 一方、公共下水道整備計画区域外や公共下水道未整備区域等において、し尿と生活雑 排水を併せて処理を行う合併処理浄化槽の活用により、公共用水域の水質保全を図って います。 本市の地域特性にあった施設整備を進めるとともに、関連する事業も含め、生活排水 処理に係る基本方針を以下のとおり定めます。 ① 公共下水道の整備促進を図りつつ、し尿・浄化槽汚泥等を適正に処理し、衛生的 で快適な生活環境の保全に努めます。 ② 浄化槽の維持管理が適正に行われるよう、指導・啓発を行います。 ③ 公共下水道整備計画区域外は合併処理浄化槽の普及に努めます。 ④ 市内河川の水質を改善するため、生活排水の対策について啓発など市民及び事業 者と行政が一体となって取り組みます。. 3.計画期間 本計画における計画期間は、平成 29 年度~平成 34 年度とします。 なお、本計画の策定の前提となっている、社会情勢等の諸条件に変化があった場合に は、必要に応じて見直しを行うものとします。. 5.

(8) Ⅲ. 生活排水処理の現状. 1.生活排水処理の概要と処理主体 本市はし尿と生活雑排水の処理を公共下水道、し尿処理施設、単独及び合併処理浄化 槽で行っており、処理の概要は図Ⅲ-1、処理主体は表Ⅲ-1に示すとおりです。この うち、単独処理浄化槽と汲み取り世帯については、生活雑排水を未処理のまま河川に排 水している状況にあり、公共下水道等の生活雑排水の処理を行うことができる施設整備 の推進とともに、市民啓発も重要になっています。. 淀川左岸流域下水道 渚水みらいセンター. 公共下水道. 生 活 雑 排 水. し尿・雑排水. 寝屋川北部流域下水道. を処理. なわて水みらいセンター 合併処理浄化槽. 河 川. し 単独処理浄化槽. 尿. し尿は処理 雑排水は未処理. 汲み取り. 枚方市立淀川衛生工場. 図Ⅲ-1 生活排水処理の概要. 表Ⅲ-1 生活排水の処理主体 処理施設の種類. 対象となる生活排水の種類. 処理主体. 終末処理場. し尿及び生活雑排水. 大阪府. 合併処理浄化槽. し尿及び生活雑排水. 枚方市、事業者、個人. 単独処理浄化槽. し尿. 事業者、個人. し尿処理施設. し尿. 枚方市. 6.

(9) 2.生活排水処理の現状 (1)公共下水道 本市の公共下水道は、分流式を採用しており、市域の約 80%にあたる約 5,228ha を、淀川左岸流域下水道と寝屋川北部流域下水道へ流入する流域関連公共下水道で 計画しています。平成 27 年度末の整備状況は、淀川左岸流域関連公共下水道で約 2,852ha、寝屋川北部流域関連公共下水道で約 513ha、合わせて約 3,365ha となって います。なお、過去5年間の推移は表Ⅲ-2のとおりです。 表Ⅲ-2. 下水道に係る推移(各年度末). 平成 23 年度. 平成 24 年度. 平成 25 年度. 総人口. (単位:人). 平成 26 年度 平成 27 年度. 410,142. 408,966. 407,558. 406,228. 404,939. ※3. 382,546. 385,029. 385,749. 386,286. 386,999. 処理人口※4. 381,327. 381,179. 383,807. 384,063. 384,696. 整備人口. 下水道水洗化人口※5. 368,574. 370,343. 371,697. 372,401. 373,036. ※6. 93.3%. 94.1%. 94.6%. 95.1%. 95.6%. 処理人口普及率※7. 93.0%. 93.2%. 94.2%. 94.5%. 95.0%. ※8. 96.7%. 97.2%. 96.8%. 97.0%. 97.0%. 整備人口普及率. 下水道水洗化率. (2)浄化槽※9 浄化槽は、保守点検と清掃及び法定検査が義務付けられており、適切に維持管理 を行わなければ、その処理能力が十分に発揮されないことが考えられます。本市で は、平成 26 年4月に中核市へ移行したことに伴い、浄化槽使用者への維持管理の指 導や浄化槽保守点検業者の登録等を行っています。 なお、下水道整備の進捗により、下水道未整備地域が減少していることもあり、 新規に設置される合併処理浄化槽の数は、減少傾向にあります。 ※3. 整備人口. 下水道が整備された区域に居住する人口. ※4. 処理人口. 下水道に接続することができる人口. ※5. 下水道水洗化人口. ※6. 整備人口普及率. 総人口に占める整備人口の割合. ※7. 処理人口普及率. 総人口に占める処理人口の割合. ※8. 下水道水洗化率. 処理人口に占める下水道水洗化人口の割合. ※9. 浄化槽. 下水道に接続している人口. 家庭から出る生活排水を浄化する装置。. 単独処理浄化槽‥し尿処理のみを行い、生活雑排水をそのまま河川に放流する装置 合併処理浄化槽‥し尿と生活雑排水の処理を行い処理水として河川に放流する装置 ※平成 13 年以降、単独処理浄化槽を新たに設置することはできません。. 7.

(10) (3)し尿及び浄化槽汚泥等※10 家庭系し尿の収集・運搬は本市が、事業系し尿と浄化槽汚泥等の収集・運搬は本市が 許可する8業者が行っています。運搬されたし尿及び浄化槽汚泥等は、淀川衛生工場 に搬入されます。搬入量は表Ⅲ-2に示すとおりです。 表Ⅲ-2. し尿等の収集量及び搬入量の推移(各年度末). (単位:kL). 平成 23 年度. 平成 24 年度. 平成 25 年度. 平成 26 年度. 平成 27 年度. 家庭系. 4,223. 3,741. 3,331. 3,003. 2,662. 事業系. 796. 859. 698. 604. 628. 合計. 5,019. 4,600. 4,029. 3,607. 3,290. 浄化槽汚泥等. 18,979. 17,467. 17,093. 15,838. 15,197. 合計. 23,998. 22,067. 21,122. 19,445. 18,487. し 尿. (4)淀川衛生工場 淀川衛生工場は、平成5年に日処理能力 267kL のし尿処理施設として建設され、高 負荷脱窒素処理と高度処理を行っています。処理の際に発生する汚泥は委託業者によ さ. り肥料化を行い、し渣※11 は本市清掃工場にて焼却しています。しかし、搬入量が減少 してきたため、新たな処理方法について検討を重ね、し尿処理施設を廃止し、最も効 率的な方式として平成 29 年度以降に「希釈放流」を開始することを決定しました。 「希釈放流」とは、図Ⅲ-2に示すように、搬入したし尿及び浄化槽汚泥等を淀川衛 生工場で前処理を行い、地下水を用いて希釈して市公共下水道に放流し、終末処理場 で処理を行う方式です。大阪府より流入許可(平成 29 年度~33 年度)を得ており、平 成 34 年度以降の処理については、周辺市の状況を踏まえ、検討を行います。 し 尿 ・浄 化 槽 汚 泥 等 受 入. 前 処 理. 希. 釈. 地下水 (希釈に使用). 図Ⅲ-2 希釈放流概略図 ※10. 流 域 下 水 道 放 流. ( な わ て 水 み ら い セ ン タ ー ). :改造箇所. 浄化槽汚泥等. 浄化槽の引き抜きにより生じる浄化槽汚泥のほか、ディスポーザ汚泥(ディスポーザ排水処理シ ステムから生じた汚泥)、し尿含むビルピット汚泥(建築物の排水槽のし尿含む汚泥)を指しま す。なお、これらは淀川衛生工場の受け入れ対象となっています。 さ. ※11. し渣. 処理施設の前処理で分別される固形物. 8.

(11) 3.生活排水の処理形態別人口の現状 生活排水の処理形態別人口は、表Ⅲ-3に示すとおりです。 なお、生活排水の処理形態別人口は目標の達成に向けて順調に推移しています。. 表Ⅲ-3. 生活排水の処理形態別人口内訳(各年度末). 平成 23 年度 1. (単位:人). 平成 24 年度 平成 25 年度 平成 26 年度 平成 27 年度. 生活排水処理計画区域内人口※12. 410,142. 408,966. 407,558. 406,228. 404,939. (1)生活排水処理人口※14. 390,031. 391,096. 391,912. 392,001. 392,201. ①合併処理浄化槽. 21,457. 20,753. 20,215. 19,600. 19,165. ②下水道. 368,574. 370,343. 371,697. 372,401. 373,036. 20,136. 17,870. 15,646. 14,227. 12,738. ①単独処理浄化槽. 15,767. 13,965. 12,099. 11,028. 9,919. ②非水洗化(汲み取り). 4,369. 3,905. 3,547. 3,199. 2,819. 0. 0. 0. 0. 0. 95.1%. 95.6%. 96.2%. 96.5%. 96.9%. (2)生活雑排水未処理人口※15. 2 生活排水処理計画区域外人口※13 生活排水適正処理率※16. ※12. 生活排水処理計画区域内人口. 生活排水処理基本計画の対象区域の人口(本市は全市域が対象). ※13. 生活排水処理計画区域外人口. 生活排水処理基本計画の対象とならない区域の人口. ※14. 生活排水処理人口. 全ての生活排水を適正に処理している人口. ※15. 生活雑排水未処理人口. し尿のみを処理し、生活雑排水は河川へ放流している人口. ※16. 生活排水適正処理率. 総人口における生活排水処理人口の割合. 9.

(12) 4.生活排水処理の課題 (1)公共下水道の整備 平成 27 年度末の整備人口普及率は 95.6%となっています。 公共下水道の整備については、公共下水道の整備計画に基づいて整備を進めると. ともに、整備後は、適切な維持管理を行う必要があります。 公共下水道供用開始区域にある建物を所有されている方は、下水道法及び枚方市 下水道条例において、3年以内に排水設備工事をする義務があるため、早期に公共 下水道へ接続するよう促す必要があります。 (2)し尿及び浄化槽汚泥等の処理 家庭系のし尿は本市が収集・運搬していますが、収集効率が低下しています。そ の要因のひとつとして、汲み取り世帯の点在化が課題としてあげられます。 また、平成 29 年度以降に「希釈放流」を開始することに伴い、淀川衛生工場をし 尿処理施設から下水前処理施設※17 へと変更して運用します。下水道への放流に際し て、下水道法及び枚方市下水道条例の排出基準を遵守し、適正に維持管理する必要 があります。開始するまでの間は、現行の処理方式により放流基準を遵守できるよ う、処理施設の維持管理を行う必要があります。 浄化槽汚泥等の一般廃棄物の受け入れに際しては、油分等が多く含まれると、施 設の稼動に支障を来す場合があり、課題となっています。 (3)浄化槽の適正な維持管理 浄化槽は、適正に維持管理が行われない場合、処理性能が十分に発揮されず、水 質汚濁や悪臭の原因となる場合があります。このため、浄化槽の管理者に対して浄 化槽法に基づく、清掃や保守点検・法定検査が適正に行われるよう啓発及び指導を 行う必要があります。. ※17. 下水前処理施設. 終末処理場を有する流域下水道へ希釈放流する施設. 10.

(13) (4)市民に対する広報・啓発活動及び環境学習の推進 生活排水が河川の水質汚濁の一因となっていることから、市民が市内の河川の水 質に関心を持ち、生活排水対策や河川の水質保全に対する意識を高め、水質改善を 自らの問題として取り組めるようにすることが課題となっています。 そのため、広報誌やホームページで、家庭で実践できる生活排水対策などについ て情報提供を行い、また、各種イベントなどで生活排水対策の重要性についての啓 発を行う必要があります。 なお、公共下水道整備計画区域外においては、汲み取りや単独処理浄化槽で処理 を行っている市民及び事業者に生活雑排水の処理も行うことができる合併処理浄化 槽の周知を図る必要があります。 (5)災害時の対応 地震・風水害等の災害発生時には、被災後の生活環境の悪化に対処するため、し 尿等を迅速かつ適切に処理する必要があります。. 11.

(14) Ⅳ Ⅳ 生活排水処理計画 生活排水処理計画 1.生活排水の処理の目標 (1) 処理の目標 これまでの生活排水処理形態別人口の推移から、平成 24 年に策定した目標に向け て順調に推移していることを踏まえ、処理の目標を次のとおり定めます。. 平成 34 年度における処理の目標 生活排水適正処理率. 97.3%. (2) 生活排水の処理形態別内訳 本市では、平成 29 年度以降に汲み取り後のし尿処理を希釈放流に移行するため、 その前後と、目標年次である平成 34 年度の処理形態別内訳を、表Ⅳ-1に示します。 表Ⅳ-1. (単位:人). 生活排水の処理形態別内訳表. 平成 34 年度 平成 28 年度. 平成 29 年度. 平成 30 年度. 404,318. 403,696. 403,075. 396,834. 397,688. 391,688. 391,324. 386,116. (13,114). (12,838). (12,563). (8,906). 19,278. 18,872. 18,467. 13,092. (13,114). (12,838). (12,563). (8,906). 372,774. 372,816. 372,857. 373,024. 12,266. 12,009. 11,750. 10,718. (8,235). (8,061). (7,889). (7,195). 9,824. 9,733. 9,640. 9,268. (6,597). (6,534). (6,472). (6,222). 2,440. 2,275. 2,110. 1,450. (1,638). (1,527). (1,417). (973). 2 生活排水処理計画区域外人口. 0. 0. 0. 0. 生活排水適正処理率. 97.0%. 97.0%. 97.1%. 97.3%. 1 生活排水処理計画区域内人口 (1)生活排水処理人口. ①. 合併処理浄化槽. ②. 下水道. (2)生活雑排水未処理人口. ①. 単独処理浄化槽. ②. 非水洗化(汲み取り). (. 12. (目標年次). )は下水道整備区域外人口を示す。.

(15) (3)生活排水処理計画区域 本市における生活排水処理計画区域を、図Ⅳ-1に示すとおり定めます。. 図Ⅳ-1 生活排水処理計画図. 13.

(16) 2.. 処理形態別人口の推計. 処理形態別人口は、改訂前の推計値とほぼ差異なく推移していますが、新たに平成 26 年1月に公表された「枚方市人口推計調査報告書」を基に、処理形態別人口を図Ⅳ-2に 示すとおり推計し直しました。各処理形態別人口は、それぞれ減少するものの、比率と しては、ほとんど変動がありません。 (人). 実績 予測. (年度). 図Ⅳ-2 処理形態別人口の予測. 3.. 搬入汚泥量の推計. 処理形態別人口推計をもとに、搬入汚泥量の推計を行いました。結果は図Ⅳ-3に示 すとおりです。搬入汚泥量は、人口減少に伴って、わずかに減少します。 (kL) 30,000. 実績 予測 25,000. し尿 浄化槽汚泥等. 20,000. 15,000 10,000. 5,000 0 H23. H24. H25. H26. H27. H28. H29. H30. H31. 図Ⅳ-3 搬入汚泥量の予測. 14. H32. H33. H34 (年度).

(17) Ⅴ. 生活排水処理計画の実現に向けた施策. 平成 34 年度の目標である生活排水適正処理率 97.3%をめざして、関係部署と調整をは かりつつ、処理施設の適正な維持と生活排水処理に係る次の施策を進めます。. 1.公共下水道の整備 (1)公共下水道の整備計画の推進. 公共下水道の整備計画に基づき整備を行い、公共下水道の普及促進を図るとともに、 下水道施設の耐震対策の方針に基づき、施設の重要度に応じた整備を進めます。また、 長寿命化に向けた取り組みを進め、計画的な維持・修繕及び改築を行い、適切な維持 管理を図ります。 整備条件等の要因から整備が困難となった場合においては、技術的な検討・検証を. 行い、整備を推進します。 (2)公共下水道整備計画区域内における生活排水処理. 公共下水道の供用開始前と、供用開始から8か月経過後、2年経過後及び2年6か 月経過後に、接続依頼文を送付し、未接続世帯の解消を進めます。また、3年経過後 も、未接続の世帯については年度ごとに地域を設定し、戸別訪問により解消を努めま す。. 2.し尿及び浄化槽汚泥等の処理 (1)し尿及び浄化槽汚泥等の収集・運搬. し尿及び浄化槽汚泥等の収集・運搬について、家庭から生じたし尿は本市が行い、 浄化槽汚泥等や事業所から生じたし尿は、許可業者が行うこととします。 本市が行う収集業務については、今後の適正な生活排水処理の進捗や災害時の対応 を視野に入れた、より効率的で効果的な収集体制に努めます。 また、公共下水道整備区域内における未接続世帯の点在化により、収集効率が低下 していることから、公共下水道への接続啓発を行い、点在化の縮減に努めます。 (2)し尿及び浄化槽汚泥等の処理 し尿及び浄化槽汚泥等の処理は、淀川衛生工場において、平成 29 年度以降に終末処 理場を有する流域下水道への希釈放流を開始します。また、処理工程から発生するし 渣は、本市清掃工場で焼却します。なお、希釈放流を開始するまでは、高負荷脱窒素 処理と高度処理を行い、処理水を河川に放流します。 淀川衛生工場の受け入れ対象は、家庭系・事業系し尿、浄化槽汚泥、ディスポーザ 汚泥及びし尿を含むビルピット汚泥とします。なお、処理施設の稼動に支障を来す油 分を多く含む浄化槽汚泥等については、処理施設を保護するため、受け入れは事前申 し込みとし、現地確認の際に、適正な処理方法を指導しています。 15.

(18) 3.浄化槽の適正な維持管理の推進 生活雑排水の処理も行うことができる合併処理浄化槽世帯においても、適切な維持管 理がなされなければ、河川の汚濁原因となる場合があります。このため、浄化槽の管理 者に対し、適正な維持管理の重要性を周知し、清掃と定期点検に加え、法定検査を必ず 実施するよう啓発します。 また、現在、市町村設置型の合併処理浄化槽については、適正な維持管理を行ってい ます。. 4.市民に対する広報・啓発活動及び環境学習の推進 河川の水質改善を図るには、市民の水環境への関心を高める必要があります。そのた め、広報誌・ホームページや各種イベント等を通じ、本市の河川の水質状況や生活排水 が河川の汚れの主な原因となっていることを紹介し、生活排水対策の重要性について啓 発を行っていきます。特に、児童・生徒等を対象に、体験学習を取り入れた環境教育を 推進します。 公共下水道整備計画区域外の地域においては、生活排水の処理も行うことができる合 併処理浄化槽の周知や、調理くず・廃油を流さないなど各家庭で取り組むことができる 生活排水対策の啓発を行い、河川への汚濁負荷の低減を図ります。. 5.災害時の対応 災害時には、枚方市地域防災計画に基づき、被災後の生活環境の悪化に対処するため、 下水道関連施設や避難所の状況に応じて、仮設トイレを設置するとともに、大阪府に対 し「し尿及び浄化槽汚泥の収集運搬に関する災害時団体救援協定」に基づく支援を要請 し、計画的に汲み取りを実施します。なお、し尿の処理については、処理施設の状況を 踏まえ必要に応じ、大阪府に要請し、大阪府から他市町村等に応援を求めます。. 16.

(19) 第 2 次枚 方 市 生 活 排 水 処 理 基 本 計 画 (一般廃棄物処理基本計画) 平成24(2012)年12月発行 平成29(2017)年 4月改訂 発行:枚. 方. 市. 枚方市大垣内町2丁目1番20号 電話 072-841-1221(代).

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参照

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