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学習支援活動の展開とアカデミックリエゾンの取り組み

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Academic year: 2022

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学習支援活動の展開とアカデミックリエゾンの取り組み

2010 年度学習支援活動イベント(※ 1)総件数 84 件は 2008 年度 16 件から 2 年続けて 2 倍を超え る伸びとなった。継続イベント 32 件に対し新規イ ベントが 52 件となり新規イベントが大きく増加し た。これらのイベントをさらにカテゴリー別に集 計したものが表①である。カテゴリー別サマリー にある 1 〜 8 の区分ごとに、それぞれの参加者数、

図書館職員の講師・サポート数、開催数(※ 2)を まとめた。表中「4-1 授業支援:学部・学術院単位」

とは基礎演習などの学部・学術院単位授業への支 援を示す。こちらは政治経済学部と文学学術院の 2 箇所への支援で昨年とほぼ同様の規模となった。

一方、個別授業・ゼミ支援での参加者延べ数 1,328 名は 2009 年度比 3.8 倍となり、大きく増加した(図

①)。図書館職員講師数・サポート数はそれぞれ 158 名 ・505 名、合計延べ 663 名であるが、これは 図書館アカデミックリエゾン約 35 名がそれぞれ一 人平均約 19 回つとめた計算になる。

続いて開催数 204 回についてさらに分析してみ る。まず月別開催数(図②)。前期 4 月から 7 月の 開催 数 が 165 件で学 習支 援 活 動年間全 体 204 件

・「どこでも返却」を中央図書館・キャンパス図書 館・教員図書室に加え、早稲田キャンパス各学生 読書室にも拡大(4 月)

・Waseda-net portal 図書館申請フォームの統合 と利用開始(6 月)

・専任教員向け「どこでも取寄せ貸し出し」試行開 始(10 月)

・早稲田キャンパス学生読書室図書を所沢図書館 に取寄せ貸し出し(10 月)

学習支援活動 2 年目の 2010 年度は、連携委員会 での検討をもとに、より多彩で数多くの学習支援 活動を展開することができた。前年度比較や活動 の分析を通して 2010 年度の総括とする。

2010 年度における

主な図書館サービスの改善点

1

5

Library Annual Report

2010 年度学習支援活動

112

表①

2010年度 カテゴリー別 サマリー 1. 学部新入生向けオリエンテーション

2. 大学院新入生向けオリエンテーション 3. 新任教員向けオリエンテーション 4-1. 授業支援:学部・学術院単位 4-2. 授業支援:個別授業ゼミ対応 5. 就職支援

6. 自学/自習支援(オンデマンド教材の作成等)

7. その他(図書館主催企画など)

8. スタッフ研修

合計

参加者数 5,599 967 78 3,167 1,328 2,229

- 248 12 13,628

図書館職員 講師数

14 11 0 86 40 0 - 4 3 158

図書館職員 サポート数

21 20 6 304 96 10 - 40 8 505

開催数 12 12 1 100 46 15 - 15 3 204 図① 「個別授業・ゼミ対応」での参加者延べ数

600 400 200 800 1,000 1,200 1,400

(人数)

0

2009 2010 (年度)

352

1,328

図② 月別開催数

40 30 20 10 50 60 70 80

(開催数)

0

4 5 6 7 8 9 10 11 12 1 2 3 (月)

注) 4月は前年3月末に行われた2010年度向けのイベントも含む。

(2)

の 80% を占める。授業進度に合わせると前期中の 図書館支援が必須のようである。学術院別に見た 開催数では、やはり基礎演習を実施する政治経済 学部ならびに文学学術院の開催数が圧倒的に多く なっている(図③)。しかし、すでに見たように全 体では新規の支援が増加しており図書館の学習支 援活動が教員間に浸透し、評価されてきたことが言 え、今後もこの支援の増加傾向は続くと思われる。

※ 1  イベント:授業コマ数や参加者数に関わらず内容 や開催期間から判断し企画としてまとめたもの。

※ 2  開催数:講義や講習会を開催した数。複数クラス の合同開催は 1 と数えるが同時に別々の会場で開 催した場合は 2 と数える。

昨年度に引き続きリサーチ NAVI の新規コンテ ンツ作成や既存のコンテンツの改訂、英語化、図 書館 HP の見直しと英語化などにも取り組んだ。

また図書館利用案内はこれまで個々の印刷物で あったが通し番号をつけ管理しやすく改善した。

これらは実際の授業支援や新人職員教育には教材 とすることもでき、活用度が高い。

研修においては、2010 年度は図書館アカデミッ クリエゾンの現場に新入職員 3 名が配属され、そ の育成も兼ねながら実験的な研修方法の採用など も行った。研修の目的を明確にし体系的な研修が 継続して開催できるよう引き続き取り組みたい。

図書館アカデミックリエゾンは学術院や各教員 からの支援要請に対し、学習・研究に役立つ図書 館情報リテラシーを提供できるよう工夫と研究を 重ねているが、今後の支援要請増加とより積極的 な支援拡大を考えるとき、支援時期の集中、中央 図書館内の講習スペースの不足、研修の体系化・

強化、図書館職員の人員不足など関連する課題も さらに明らかになってきた。連携委員会での検討 をふまえ課題の解決に向けた今後の取り組みをさ らに明確にしていく必要があると考えている。

6

Library

Annual Report

アカデミックリエゾンの取り組み

113

2011 年度に向けて

114

図③ 学術院別開催数

40 30 20 10 50 60 70

(開催数)

0 政治経済 法学 文学 総合科学 商学 理工 社会科学総合 人間科学 スポーツ科学 国際 その他学内機関 図書館

参照

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