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Academic year: 2021

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拡張現実(AR)技術の活用について

著者 森 雄人

出版者 法政大学国際文化学部

雑誌名 異文化

巻 13

ページ 209‑210

発行年 2012‑04

URL http://doi.org/10.15002/00007865

(2)

209

 

 本研究は、近年着目される拡張現実(以下 AR)技術の利点をプロ トタイプ製作を通じて実践的に検討することを目的とする。AR 技術 とは、現実世界に仮想世界を組み込むことにより現実世界を拡張する 技術である。今回は AR 技術の特徴である①現実世界をそのまま利用 する、②現実世界に仮想世界を重ね合わせる、③リアルタイムなイン タラクション性を実現する、の3つに力点を置いて、以下の3つのプ ロトタイプを製作した。一つ目が道案内システム、二つ目がドラマシ ミュレーションシステム、そして三つ目が都市計画シミュレーション システムである。

 道案内システムは、街中に仮想世界を組み込むためのマーカーを設 置し、それをスマートフォン等のポータブルデバイスを用いて写す、

すると矢印などの CG が表示されるというものである。これにより、

現実世界に直接ガイドが表示されるので感覚的に進むべき方向を把握 することができる。

 ドラマシミュレーションシステムは、マーカーから人やオブジェク トを表示させるシステムである。名前の通り、これを使えばカメラア ングルや役者の立ち位置などを、実際の人や場所を使わずに容易にシ ミュレーションすることが可能である。

 都市計画シミュレーションシステムでは、マーカーから建造物や施 設などを表示させる。そのマーカーを現実の街中に配置することによ

ポスター部門

国際文化学部3年 甲洋介ゼミ

森 雄人

拡張現実(AR)技術の活用について

Hosei University Repository

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210

最優秀賞受賞研究

って、その建物が実際に建った場合の景観をシミュレーションする。

またその建物の大きさや外観などをその場で変更・確認することも可 能である。

 これらの AR 技術を用いたプロトタイプ製作を通じて、ユーザが専 門的な知識を持たなくても、直感的な操作によって利用できることを ある程度検証できた。これを発展させた応用として、例えば津波の被 害で失われた街並みを、住民が実際の現場に身を置きながら自ら考案、

再建していく作業を支援するシステムが考えられる。

 AR 技術は思い通りに加工のできる仮想世界と感覚的に把握し易い 現実世界の両方の利点を組み合わせたものである。この技術は、エン ターテイメント、医療、教育、産業などの分野にも応用が可能である。

また将来的に AR 技術とデバイスが進化すれば、この技術は現在より ずっと身近に日常生活に溶け込んでいくだろう。

Hosei University Repository

参照

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