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会計基準のコンバージェンスに向けて : 中国の会 計趨同戦略

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(1)

会計基準のコンバージェンスに向けて : 中国の会 計趨同戦略

著者 王 ?

雑誌名 同志社商学

巻 59

号 1‑2

ページ 87‑100

発行年 2007‑10‑15

権利 同志社大学商学会

ドウシシャ ダイガク ショウガッカイ

URL http://doi.org/10.14988/pa.2017.0000007376

(2)

会計基準のコンバージェンスに向けて

──中国の会計趨

1

同戦略──

王 !

はじめに

「北京合意」の内容

「北京合意」による中国の真意 新基準の公布による趨同戦略の展開

むすびにかえて──実質上のコンバージェンス国へ

近年,企業経営活動のグローバル化に伴い,資本市場のグローバル化も急速に進んで おり,資本市場のルールである会計基準の国際的調和化も急速に進んでいる。2001年

4

月に,国際会計基準委員会(International Accounting Standards Committee,以後

IASC

と略称する)は機構改革を行い,国際会計基準審議会(International Accounting Standards

Board,以後 IASB

と略称する)を会計基準の設定主体とすることと決定した。会計基

準の国際的コンバージェンスを図るために,IASBは米国財務会計基準審議会(Financial

Accounting Standards Board,以後 FASB

と略称する)との間で「ノーウォーク(Nor-

walk)合

2

意」を,日本企業会計基準委員会(Accounting Standards Board of Japan,以後

ASBJ

と略称する)との間で「東京合

3

意」が取り交わされた。

IASB

によるコンバージェンスの推進は,アメリカ,日本のような経済先進諸国に限 らず,新興経済諸国「

4

BRICs」の一員である中国にも及んでいる。2005

11

月に

IASB

────────────

Convergenceの主な意味とは漓一点への集中,滷収束,収斂,澆意見・結果の一致であるが,中国で

は,「趨同」という訳語を使っており,日本では,収斂,共通化,統合・調和,相互承認などの訳語が 存在する。本稿では,コンバージェンスという言葉を用いるが,中国の会計「コンバージェンス」戦略 を表現する場合に「趨同」を使用する。

2 「ノーウォーク(Norwalk)合意」:2002917日,19日,20日にアメリカの東海岸にあるコネチカ ット州のノーウォークにあるFASBの本部で,IASBFASBとの共同会議により,国際財務報告基準 と米国会計基準とのコンバージェンスを目指す合意が取り交わされ,10月に「ノーウォーク合意」と 呼ばれる覚書が公表された。

3 「東京合意」:2005121日に,ASBJIASBとは,東京で現行基準の差異を縮小する共同プロジ ェクトを立ち上げ(全称:「企業会計基準委員会と国際会計基準審議会は共同プロジェクトの進め方に 合意」,後に,奥田碩氏に「東京合意」と呼ばれた。奥田碩「企業会計基準委員会の強化に向けて−日 本の会計戦略の担い手として−」,季刊『企業基準』,税務研究会出版局,No. 8, 20052月,4頁よ り。

4 「BRICs」とはブラジル,ロシア,インド,中国の英字の頭文字から作ったもの。アメリカのゴール !

87)8

(3)

と中国会計基準委員会(China Accounting Standards Committee,以後

CASC

と略称す る)との間でコンバージェンス・プロジェクトへの参加の合意(以後北京合意と略称す る)が取り交された。その後,改定基準と新基準を含めた

39

の会計基準(2006年

2

月,以下新基準と称す)と,32の適用指針(2006年

10

月)が

CASC

によって公表さ れ,2007年

1

月より上場企業に適用されることとなった(非上場企業に対しては推奨 にとどめられている)。IASB の議長

David Tweedie

氏はこれらの新基準の施行が中国 会計基準システムと国際会計基準(International Financial Reporting Standards,以後

IFRS

と略称す

5

る)との実質的なコンバージェンスをもたら

6

すと評価した。この評価に対し て,中国側は自国の会計基準と

IFRS

とのコンバージェンスが実質的に実現したと受け 止めている。

2007

年現在,IFRSを自国の基準として採用した国(以後,アドプション国という)

の数は約

100

を超えており,他方,IFRSとのコンバージェンスを図りつつある国(以 後,コンバージェンス国という)は,アメリカ,日本,及び中国の

3

ヶ国である。しか し,コンバージェンス国として位置づけられている中国に対して,むしろアドプション 国の位置づけの方がふさわしいという見方もある。本稿では,「北京合意」と新基準を 通じて,中国の真意と「会計趨同戦略」の展開について検討する。

Ⅰ 「北京合意」の内容

周知のように,米国,日本,中国三カ国の経済的関係は密接度と相互依存度を高めて いる。中国人民銀行(日本の日本銀行に相当する)の公表(2006年

11

月)によれば,

中国経済は国内総生産(GDP)が

2003

年から四年連続

2

ケタの成長を続けているとい う。その要因は主として貿易黒字と建設投資の増加によるもので,「低インフレ下の高 成

7

長」を達成した。また,この成長の国際的な背景としては,アメリカ経済の低成長と 日本経済のバブル崩壊後の「力強い成長」が見られる。この

3

カ国の経済関係は,今後 もより影響を与えあう密接な関係を維持するであろうが,それぞれの国の経済成長に大 きな役割を果たしている各国の会計制度の整備も,会計基準のコンバージェンスという

────────────

! ドマン・サックスの造語である。現在,世界の経済分野において,最も重要視されている新興経済諸国 のことである。

IFRSとはIASBによって設定された会計基準であり,IASCに制定されたIAS, SIC(Standing Interpreta- tions Committee)の解釈指針書,5つの国際財務報告基準書とIFRIC(International Financial Reporting In- terpretations Committee)の解釈指針書を含む(2005年現在)

IASB議長David Tweedie鑄は「The adoption of the new Chinese accounting standards system brings about substantial convergence between Chinese standards and International Financial Reporting Standards(IFRSs) as set by the International Accounting Standards Board(IASB).」と述べている(David Tweedie[2006],30 頁)

7 「中国,4年連続2ケタ成長」,日本経済新聞,20061115日(水)

同志社商学 第59巻 第1・2号(27年10月)

8(88

(4)

目標を照準として,各国で展開されている。

中国の

CASC

1998

10

月に,中国財務省(Minister of Finance,以下

MOF

と略 称する)の会計基準委員会として正式に設置されたが,IASCの改組影響を受けて,2003 年

3

月に機構改革が行われ,政府関連機構,学術分野,会計職業団体,証券取引所及び 企業などのセクターから選ばれた

20

名の委員のほかに,約

160

名の会計分野と係る専 門家から構成されている。CASCは制度上も実質上も,プライベート・セクターではな く,パブリック・セクターの基準設定主体である。

2002

9

月の「ノーウォーク合意」と

2005

1

月の「東京合意」に続き,2005年

10

月に開かれた

CASC-IASB

スタッフワーキング会議の後には,11月

8

日,9日に

CASC

IASB

の主なメンバーが北京で会合を行って,コンバージェンスに関する共同声明

(以下,合意書と略称する)を公表した。会合においては,中国

MOF

の副大臣兼

CASC

の事務長王軍氏と

IASB

議長

David Tweedie

氏が共同で議長を務めた。この時,IASB の理事

Warren McGregor

氏,Patricia O’Malley氏,山田辰巳氏も同席している。

合意書の中で,CASCと

IASB

の双方は,会計基準のコンバージェンスに対する共同 認識と,今後の共同研究における各自の役割分担などについて意見を述べているが,特 に下記の内容に注目されたい。

・会計基準の国際的なコンバージェンスにはプロセスが必要。

・コンバージェンスは中国の基準設定作業における基本目標の一つである。

・いかにコンバージェンスを図るかは中国が自ら決定する。

・中国の会計システムは,コンバージェンスを実現するために整備中である。

・新基準から構成される会計システムの実施によって,IFRSとののコンバージェン スを実現する。

・新基準と

IFRS

の間ではごく少数の差異が存在する。これらの差異には漓資産減損 の戻入,滷関連当事者及び取引の開示,及び澆部分政府補助金が含まれている。双 方が認識した。双方は,それらの差異を取り除くための作業にできるだけ早く取り 組むことに同意した。

・中国のいくつかの会計問題は特殊な情況と環境下にあるために,IASBが高品質の 国際財務報告基準解決案を見出すのに役に立つ。これらの問題は漓関連当事者取引 の開示,滷公正価値の測定,及び澆企業結合である。

「北京合意」の内容を正確に把握するために,中国語の合意書ではなく,[資料

1]の

英字合意書を参照されたい。

会計基準のコンバージェンスに向けて(王) 89)8

(5)

[資料1]

Joint Statement of the Secretary-General of the China Accounting Standards Committee and the Chairman of the International Accounting Standards Board :

The China Accounting Standards Committee(CASC)and the International Accounting Standards Board

(IASB)held a successful convergence meeting on accounting standards on November 7−8, 2005 in Bei- jing. The meeting was co-chaired by China’s Vice-Minister of Finance and Secretary and Secretary- General of the CASC Mr. Wang Jun and IASB Chairman Sir David Tweedie. Mr. Liu Yuting, member of CASC and Director-General of the Accounting Regulatory Department of the Ministry of Finance, and key members of the accounting standards setting team of the Accounting Regulatory Department at- tended the meeting. Three IASB members joined Sir David : Warren McGregor, Patricia ‘Makkey, and Tatsumi Yamada, as did two IASB directors Wayne Upton and Paul Pacter. This high-level meeting fol- lowed a series of CASC-IASB staff working meeting that lasted over one week in October.

Both parties agree that establishing and improving a single set of high quality global accounting stan- dards is the logical consequence of the trend of economic globalization. International convergence takes time to happen. It is a goal to which the IASB as well as national accounting standard setters of all juris- dictions in the world should continue to make sustained efforts. China stated that convergence is one of the fundamental goals of their standard-setting programme, with the intention that an enterprise applying CASs should produce financial statements that are the same as those of an enterprise that applies IFRSs.

How to convergence with IFRSs is a matter for China to determine.

The IASB notes that, in convergence their national standards with IFRSs, some countries add provisions and implementation guidance not included in IFRSs to reflect the circumstances of those countries. This is a pragmatic and advisable approach with which China agrees.

During the past year, China has issued Exposure Drafts of the Basic Accounting Standard for Business Enterprises and 20 specific standards. China expects to issue two more Exposure Drafts. At the same time, China has also begun a review of its 16 existing CASs. As a result, China’s accounting standards system for business enterprises is being developed with a view to achieve convergence of those standards with the equivalent IFRSs. The IASB applauds and expresses admiration for the enormous progress al- ready made toward convergence.

The two parties acknowledged that differences between CASs and IFRSs still exist at the moment on a limited number of matters, including reversal of impairment losses, disclosure of related party relation- ships and transactions, and accounting for certain government grants. Both parties agreed to work to eliminate those differences as quickly as possible. They noted, however, that there are relatively small matters as compared to matters on which the CASC’s recent work has achieved such significant progress toward convergence.

During the discussions, the IASB identified a number of accounting issues for which China. Because of its unique circumstances and environment, could be particularly helpful to the IASB in finding high quality solutions for IFRSs. These include disclosure of related party transactions, fair value measure- ments and business combinations of entities under common control. The CASC has agreed to assist the IASB in researching and providing recommendations on these issues. Similarly, in reviewing the revi- sions to the EDs, existing standards, and the implementation guidance, the CASC will get assistance from the IASB as well.

As a result of the success of this joint meeting the CASC and the IASB have agreed to continue to meet periodically and strengthen the exchange and co-operation between the two parties, to achieve conver-

同志社商学 第59巻 第1・2号(27年10月)

0(90

(6)

gence of the Chinese Accounting Standards for Business Enterprises with the International Financial Re- porting Standards.

Wang Jun David Tweedie

Secretary-General Chairman

China Accounting Standards Committee International Accounting Standards Board 注:下線は筆者。

Ⅱ 「北京合意」による中国の真意

「北京合意」が取り交わされたことは,中国にとって「コンバージェンス国への入国 許可書」が授受されたことに等しい。「北京合意」の役割は会計基準の設定に大きな役 割を果すことだけではなく,中国経済の更なる成長にも一助となっている。

1979

年の「改革・開放」,1993年の「市場経

8

済」,2001年の「WTO(World Trade Or-

ganization,以後 WTO

と略称する)への加盟」,2008年の「北京五輪」,2010年の「上 海万博」は中国の代名詞になるほど知られている。持続的な高度経済成長を成し遂げな がらも,解決し難い問題も山積みになっているが,数多くの難問の中でも,最も重症な ものは,WTOへの加盟を果したにもかかわらず,「市場経済国」の地位をアメリカ,EU に承認されておらず,アンチダンピング訴訟の敗訴率が急上昇している。敗訴延べ損失 は

96.6

億米ドルにも上っており,その原因としては,会計基準の差異,国際会計慣行 を熟知する会計人材の不足などが指摘されている。

この「非市場経済国」というレッテルと「会計基準の差異」は,国際通商上において 致命的なハンディキャップである。これらのハンディキャップを乗り越えるためには,

アメリカ,日本と肩並べることができる場がいかにしても必要である。アメリカと同じ ように「IFRSへのコンバージェンス」を目指すことは,競争相手でありながらもまず は同じ立場に立つことでもある。さらに,「東京合意」の調印による刺激を受けて, 会 計基準整備途上国 である中国は,IFRSのアドプションではなく,あえて

IFRS

への コンバージェンスという戦略をとった。「北京合意」の調印は,まさに中国会計趨同戦 略の始まりであった。

「北京合意」による中国の真意とは,IASBを通じて,世界各国の会計基準設定主体

・関係者及び中国国内に発信したメッセージでもある。その内容は以下の通りである。

漓コンバージェンス国の位置づけは

IASB

に認可された。滷会計規範制定自主権を保有 し,自国の特徴或いは特殊性を堅持する。澆中国の現存会計基準は

IFRS

レベルに近づ いている。潺新基準の公布・施行はコンバージェンスの実現に繋がる。潸コンバージェ

────────────

19933月に中国憲法の修正案が全国人民代表大会(日本の国会に相当する)で採択され,第15条で

「国家は社会主義市場経済を実行する」と定めた。

会計基準のコンバージェンスに向けて(王) 91)9

(7)

ンス国としてアメリカ,日本とは肩を並んで接点をもつようになった。

中国側の主張,特に澆と潺に対して,異議が唱えられていることも事実であるが,中 国会計基準の現状については,次節で述べる新基準・適用指針の公布・施行について参 考されたい。

新基準の公布による会計趨同戦略の展開

中国の会計趨同戦略は新基準の公布・施行によって展開されてゆく。IFRSへのコン バージェンスは決して容易なことではないが,新基準の施行だけでも

IFRS

へのコンバ ージェンスを実現した証として中国側に位置づけられている。しかも,新基準及び適用 指針の施行によって中国の企業会計システムは大きな進化を果している。

1.新基準の公布・施行

「北京合意」の中で言及された新基準は,2006年

2

15

日に中国

MOF

より公布さ れた。中国の会計基準システムは漓ひとつの基本基準滷38の個別会計基準澆各個別会 計基準の適用指針(基準解釈,勘定科目及び応用説明が含まれる)から構成される。2006 年

10

30

日 に,MOFが,個 別 会 計 基 準 第

15

号「建 築 勘 定」,第

25

号「原 保 険 契 約」,第

26

号「再保険契約」,第

29

号「後発事象」,第

32

号「中間財務諸表」,第

36

「関連当事者の開示」を除き,32の個別会計基準の適用指針及び付録(会計勘定科目及 び解釈)を公布した。中国の会計基準システムは

2007

1

1

日より,約

1,400

社の 上場企業に適用されて,2010年を目処に非上場の大型・中型企業まで適用させる予定 である。

以下に

39

の新基準の制定経緯及び制定上において参考された

IFRS

の基準(王建新

[2006][2007]参照)を簡単に紹介する。

「企業会計基準−基本基準」Accounting Standard for Business Enterprise-Basic Standard 当基準は,中国で初めて明文化された「企業会計基準」)1993年

7

月より施行)を 土台としており,『中華人民共和国会計

9

法』と「企業財務報告条例」(王![2006], 翻訳を参照)を根拠にしつつ,IASBの「財務諸表の作成及び表示に関すフレームワ ーク」を参考にして,改定された会計法規のひとつである。この基準は,法的位置づ

────────────

9 『中華人民共和国会計法』:19851月中華人民共和国主席令第21号によって公布され,同年51 より施行。1985年版『会計法』は,全六章(総則,会計の計算,会計監督,会計機構と会計職員,法 律責任,附則)31条から構成される。19931229日に第1次改定,19991031日に第2次改 定,200071日より施行。第8条では,「国家は統一的な会計規範を施行する。国家の統一的な会 計規範は国務院財務部門が本法に基づき制定・公布する」と定めている。

同志社商学 第59巻 第1・2号(27年10月)

2(92

(8)

けを有しない「財務諸表の作成及び表示に関すフレームワーク」とは異なり,会計基 準の基本基準として,法的効力を持ち,各個別会計基準の制定根拠となっている。基 準内容は全

11

章(総則,会計情報品質要求,資産,負債,所有者持分,収入,費 用,利益,会計測定,財務諸表,附則)50条から構成されている。

企業会計基準第

1

号−「棚卸資産」Inventories

当基準は,2002年

1

月に株式会社で施行され,2006年に改定された基準である。

棚卸資産の原価決定法について,IAS第

2

号「棚卸資産」と同様に後入先出法を採用 していない。

企業会計基準第

2

号−「長期持分投資」Long-term equity investments

当基準は,長期持分投資取引の歴史がまだ浅いことから,IFRSへのコンバージェ ンスを図るために,IAS第

27

号「連結及び個別財務諸表」,第

28

号「関連会社に対 する投資」,第

31

号「ジョイントベンチャーに対する持分」,第

39

号「金融商品:認 識及び測定」の一部関連内容を手本として制定された新しい基準である。

企業会計基準第

3

号−「投資不動産」Investment properties

当基準は,IAS 第

40

号「投資不動産」を参考にして制定された新しい基準である が,中国の土地使用権,建築物使用権及び所有権などの特殊性を配慮しながら,IFRS へのコンバージェンスを図るために,投資不動産の時価評価が選択肢に加えられた。

企業会計基準第

4

号−「固定資産」Fix assets

当基準は,2002年

1

月に株式会社で施行され,2006年に

IAS

16

号「有形固定 資産」を参考にして改定された基準である。固定資産の再評価に時価評価が導入され た。

企業会計基準第

5

号−「生物資産」Biological assets

当基準は,IAS 第

41

号「農業」の関連内容を参考にして制定された新しい基準で ある。生物資産に対する確認標準,測定方法などについては部分的に異なっている。

企業会計基準第

6

号−「無形資産」Intangible assets

当基準は,2001年

1

月に株式会社で施行され,2006年に

IAS

38

号「無形資産」

(2004年

3

IFRS

3

号「企業結合」で一部改訂)を手本にして改定された基準で ある。両者の内容はほぼ一致している。

企業会計基準第

7

号−「非貨幣性資産の交換」Exchange of non-monetary assets

当基準は,2000年

1

月に全企業で施行され,2001年に,2006年に改定された基準 である。当初の名称は「非貨幣性資産による取引」であった。この基準は

FASB

の 関連基準と米国会計原則委員会の

APB 29

号を参考にしており,公正価値の導入を実 現した。

会計基準のコンバージェンスに向けて(王) 93)9

(9)

企業会計基準第

8

号−「資産減損」Impairment of assets

当基準は,IAS第

36

号「資産の減損」(2004年

3

IFRS

3

号「企業結合」で一 部改訂)を参考にして,2006年に制定された新しい基準である。計上された減損は 次の会計期間で戻入れの会計処理を認めていない。減損の戻入れの会計処理は,「北 京合意」で取り上げられた

3

つの基準差異のひとつであるが,中国の経済事情を優先 して考えており,IAS 第

36

号「資産の減損」に規定されている減損の戻入れ可能

(のれんの減損を除く)に対して,中国側はすべて資産の減損戻入れを認めないこと を堅持する。

企業会計基準第

9

号−「従業員報酬」Employee compensation

当基準は,中国国内の従業員事情を十分に配慮しつつ,IAS第

19

号「従業員給付」

を参考にして,2006年に制定された新しい基準である。

企業会計基準第

10

号−「企業年金基金」Enterprise annuity fund

当基準は,「企業年金試行方法」と「企業年金基金管理試行方法」が施行(2004年

5

月より)されている中で,IAS第

26

号「退職給付制度の会計および報告」の関連 内容を参考にして,2006年制定された新しい基準である。

企業会計基準第

11

号−「株式給付」Share-based payment

当基準は,中国上場企業の成熟度や多様な株式給付現状を十分に配慮しつつ,さら に,IFRS第

2

号「株式報酬」の関連内容を参考にして,2006年に制定された新しい 基準である。

企業会計基準第

12

号−「債務再編」Debt restructurings

当基準は,1999年

1

月に

FASB 15

号を参考にして制定されて,全企業で施行とな った。2001年に改定されて,さらに,2006年に

IAS

39

号「金融商品:認識及び 測定」の一部関連内容を手本にして改定された基準である。

企業会計基準第

13

号−「偶発事象」Contingencies

当基準は,2000年

1

月に全企業で施行され,2006年に

IAS

37

号「引当金,偶 発債務及び偶発資産」を手本にして改定された基準であり,内容はほぼ一致する。

企業会計基準第

14

号−「収益」Revenue

当基準は,1999年

1

月に上場企業で施行され,2006年に

IAS

18

号「収益」を 手本にして改定された基準であるが,適用指針が公布されず,内容はほぼ一致する。

企業会計基準第

15

号−「建築勘定」Construction contracts

当基準は

1999

1

月に上場企業で施行され,2006年に

IAS

11

号「工事契約」

を手本にして理解しやすいように改定された基準であり,内容はほぼ一致する。

企業会計基準第

16

号−「政府補助金」Government grants

当基準は,2006年に

IAS

20

号「政府補助金の会計処理及び政府援助の開示」

同志社商学 第59巻 第1・2号(27年10月)

4(94

(10)

を参考にして制定された新しい基準である。政府補助金の会計処理において,「北京 合意」に取り上げられた

3

つの基準差異のひとつであったが,2006年

2

月に開催さ れた

CASC

ISAB

との会合によって,この差異が取り除かれた。

中国の

MOF

は,すでに

1994

年に政府補助金に関する会計基準の草案を公開した が,種々の原因で公布まで至らなかった。WTOへの加盟を果し,貿易や商談の成功 に一助を加えるために,2002年に「企業会計基準−政府補助と政府援助」の草案を 再度公表したが,結局,正式な基準公布は見送られた。現在,差異が取り除かれた新 基準が公布されているが,IASBと

FASB

との短期統合項目として検討されている政 府補助金と第

41

号「農業」について,中国側に注目されている。

企業会計基準第

17

号−「借入費用」Borrowing costs

当基準は,2001年

1

月に全企業で施行され,2006年に

IAS

23

号「借入費用」

を手本にして改定された基準である。内容はほぼ一致する。

企業会計基準第

18

号−「所得税」Income taxes

当基準は,IAS第

12

号「法人所得税」を手本にして制定された新しい基準であ る。内容はほぼ一致する。

企業会計基準第

19

号−「外貨換算」Foreign currency translation

当基準は,中国既存の関連規定と「基本基準」に基づいて,IAS第

21

号「外国為 替レート変動の影響」を参考にして制定された新しい基準であり,内容はほぼ一致す る。

企業会計基準第

20

号−「企業結合」Business Combinations

当基準は,中国既存の関連規定に基づき,IFRSの一部内容を参考にして制定され た新しい基準である。これまで不明瞭であった企業結合の定義,会計処理などについ て明確な規定が設けられた。従来,パーチェス法の使用のみ認められているが(財政 部会計準則委員[2005],92頁),事実上,中国式のパーチェス法と持分プーリング 法両方とも使われている。

「企業結合」において,「北京合意」で取り上げられた

3

つの基準差異のひとつであ ると同時に,IASBに求められている特殊性を持っている部分でもある。この度,企 業結合の会計処理法について,中国側は

IFRS

3

号「企業結合」(持分プーリング 法を棄却した)に定められているパーチェス法が共通支配下の企業結合に相応してい ないと判断し,共通支配下の企業結合には現状に対応できる中国式持分プーリング 法,非共通支配下の企業結合には国際会計慣行上のパーチェス法を使用することとし た。

企業会計基準第

21

号−「リース」Leases

当基準は,2001年

1

月に全企業で施行され,2006年に,IFRSへのコンバージェン

会計基準のコンバージェンスに向けて(王) 95)9

(11)

スを図るために,IAS第

17

号「リース」を参考にして改定された基準である。

企業会計基準第

22

号−「金融商品の認識と測定」

Recognition and measurement of financial instruments

企業会計基準第

23

号−「金融資産の移転」Transfer of financial assets 企業会計基準第

24

号−「ヘッジ」Hedging

中国金融商品の歴史がまだ浅いことから,この

3

つの基準は,IAS第

39

号「金融 商品:認識及び測定」(2004年

3

月マクロヘッジ会計を認める一部改訂)の関連内容 を手本にして制定された新しい基準である。3つの基準が併せて

IAS

39

号に相当 する。

企業会計基準第

25

号−「原保険契約」Direct insurance contracts 企業会計基準第

26

号−「再保険契約」Re-insurance contracts

この二つの基準は,IFRSの関連内容とアメリカ会計基準を参考にして制定された 新しい基準である。適用指針が公布されていないが,IFRS第

4

号「保険契約」に相 当する。

企業会計基準第

27

号−「石油天然ガス探鉱開発」Extraction of petroleum and natural gas 当基準は,IFRSの関連内容とアメリカ会計基準を参考して制定された新しい基準 である。IFRS第

6

号「鉱産資源の探査及び評価会計」に相当する。

企業会計基準第

28

号−「会計方針,会計上の見積りの変更及び誤謬修正」

Changes in ac- counting policies and estimates, and correction of errors

当基準は,1999年

1

月に上場企業で施行され,2006年

2

月に「基本基準」と企業 実務に基づいて改定された。IAS 第

8

号「会計方針,会計上の見積りの変更及び誤 謬」を手本にして制定されて,内容はほぼ一致する。

企業会計基準第

29

号−「後発事象」Events occurring after the balance sheet date

当基準は,1998年

1

月に上場企業で施行され,2003年に改定されて,株式会社に 適用となり,2006年

2

月に「基本基準」と企業実務に基づいてさらに改定された が,適用指針が公布されず,IAS第

10

号「後発事象」の内容とはほぼ一致する。

企業会計基準第

30

号−「財務諸表の表示」Presentation of financial statements

当基準は,「企業財務諸表条例」を参考にして制定された新しい基準である。IAS 第

1

号「財務諸表の表示」に相当する。

企業会計基準第

31

号−「キャッシュフロー計算書」Cash flow statements

当基準は,1998年

1

月に全企業で施行され,2001年に改定,2006年

2

月に

IAS

7

号「キャッシュフロー計算書」を手本にして改定され,内容はほぼ一致する。

企業会計基準第

32

号−「中間財務諸表」Interim financial reporting

当基準は,2002年

1

月に上場企業で施行され,2006年に改定された基準である。

同志社商学 第59巻 第1・2号(27年10月)

6(96

(12)

中間財務諸表の開示内容について,IAS第

34

号「中間財務報告」よりさらに詳細な 内容が求められている。

企業会計基準第

33

号−「連結財務諸表」Consolidated financial statements

当基準は,IAS 第

27

号「連結及び個別財務諸表」を参考にして制定された新しい 基準であり,内容はほぼ一致する。

企業会計基準第

34

号−「1株あたり利益」Earning per share

当基準は,中国資本市場が未熟であるため,IAS第

33

号「1株あたり利益」を参 考にして簡単に制定された新しい基準であり,内容はほぼ一致する。

企業会計基準第

35

号−「セグメント報告」Segment reporting

当基準は,IAS第

14

号「セグメント別報告」(IFRS 8号「事業セグメント」(IAS 第

14

号「セグメント別報告」に代わって,2009年

1

1

日より上場企業のみ適用)

を手本にして簡単に制定された新しい基準であり,内容はほぼ一致する。

企業会計基準第

36

号−「関連当事者の開示」Related party disclosure

当基準は,1997年

1

月に上場企業で施行されたが,関連当事者の取引がますます 複雑となったために,2006年に

IAS

24

号「関連当事者についての開示」を手本 にして改定された基準である。適用指針が公布されていない。「北京合意」の際に言 及されたように

IFRS

との開示差異が存在する。中国側からの積極的な提言と主張を 受け,IASBは

IAS

24

号「関連当事者についての開示」を改定することが決まっ ている。

企業会計基準第

37

号−「金融商品の開示及び表示」Presentation of financial instruments 当基準は,中国金融商品の歴史がまだ浅いことから,IFRSへのコンバージェンス を図るために,IAS第

32

号「金融商品:開示及び表示」を手本にして制定された新 しい基準である。

企業会計基準第

38

号−「企業会計基準の初度適用」

First time adoption of Accounting Stan- dards for Business Enterprises

当基準は,IFRS第

1

号「国際財務報告基準書の初度適用」の様式を参考にして,

自国の旧準から新基準への切り替えのために制定された新しい基準である。

上記新基準の公布・実施を受けて,

IASB

の議長

David Tweedie

氏は,「Like the United

States and Japan, China is committed to convergence IFRS.」

(David Tweedie[2006],30頁)

と評価している。さらには,新基準の公布・実施は

IFRS

への実質的なコンバージェン スの始まりであり,終点ではないとの指摘もあった。一方,中国側は,自国の立場から

「コンバージェンスとは進歩であり,方向であると解している。コンバージェンスが同 一の基準を有することを意味する訳ではない。コンバージェンスにはプロセスが必要で

会計基準のコンバージェンスに向けて(王) 97)9

(13)

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IASB

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ASBJ FASB

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ある。コンバージェンスとは双方の行動である,コンバージェンスとは新しい起点であ る」(王軍[2006],52頁)と主張した。これらの主張は「北京合意」による中国の真意 の延長線にあるものだと考えられる。

2.基準適用指針等の公布・施行

2006

10

30

日に,中国

MOF

32

の新基準の適用指針,会計勘定科目および応 用説明を公布した。これと同時に,2007年より「会計基準の適用指針を執行する企業 は,現行基準,「企業会計規定」,「金融企業会計規定」,その他の専門計算方法などの執 行を中止する」(財政部[2006],18号通達)と命じた。これによって,中国の企業会計シ ステムは大きな進化を果している。

中国では,1980年代半ば頃より,会計基準の国際的調和化を図りながら国内会計規 範の整備を続けてきた。その結果,第

1

図の左下で示したように,2006版の「ピラミ ッド型会計規範」(王![2001],参照)は漓会計法滷企業財務諸表条例澆会計基準−基本 基準潺会計基準−16の個別基準潸各業種別会計規定の五階層から構成されていた。

しかしながら,中国会計趨同戦略の展開につれて,2007年からは,中国の会計規範 構造が『会計法』と新基準との二層構造(第

1

図,右下)に進化しはじまったのであ る。すなわち,『会計法』以外の会計条

10

例や会計規定などが会計基準に集約されていく ことになる。この二層構造の下で,グローバル経済と国内経済に対応する全ての会計基

────────────

0 企業財務財諸表条例は「概念フレームワーク」のような重要な役割を果たしてきた,新基準が施行され るため,名目上の存在となり,廃止される可能性がある。

1

同志社商学 第59巻 第1・2号(27年10月)

8(98

(14)

準は『会計法』を根拠法とするため,法的権威性が持たされることとなった。

中国側は

IFRS

へのコンバージェンスを図るにあたって,現存の会計法規構造を活か しながら

IFRS

を自国法規に取り込んだ(第

1

図中央)。さらに,会計基準の改訂・廃 止に対して,絶対的な自主権をもつことも

IASB

に認めさせることができた。これこ そ,IFRSへのコンバージェンスにおける中国の戦略的成功といえよう。

むすびにかえて──実質上のコンバージェンス国へ

「北京合意」を契機として中国の会計規範の整備目標は,国際的な調和化(harmoniza-

tion)から国際的コンバージェンスへと切り替えられて,会計基準の整備を梃子とする

資本市場のグローバル化への本格的な準備が始まっている。

1

図の右上で示したように,アメリカ,日本,中国は,コンバージェンス国として

IASB

と一緒に「公共の利益のために,高品質で理解可能かつ強制しうる一組の全世界 的な会計基準を開発するこ

11

と」に協力し合うべきだが,IASB・FASB・ASBJの間で,

積極的かつ計画的に諸項目の共同プロジェクトや,定期協議などが着々と実行されてい る中で,中国だけが出遅れているのは否定できない。国内においても,新基準と会計実 務との適応性については非常に懸念されている。さらに,日・米・加と同様に中国も

EU

(European Union)による同等性評価の対象となる可能性も出てきた。もし,中国会計 基準と

IFRS

との同等性が認められれば,中国にとって二枚目の「コンバージェンス国 への入国許可書」が授受されることに等しい。その時の中国会計基準は高品質なものと 評価されて,海外投資家からの高い信頼を得ることが可能となり,「市場経済国」とし ての信用向上にも繋がる。

しかし,現時点の中国の市場経済と会計基準の成熟度は決して,アメリカや日本ほど 高いものではないため,同等性が認められることは至難であろう。むしろ,同等性評価 によって,中国の国策的にコンバージェンスの達成を主張しながら,その実,コンバー ジェンスが進んでいないことを国際的に明確にされる虞がある。

2007

年から

IASB

理事会の

14

人の委員の一人として中国証券監督委員会首席会計師 である張為国氏が抜擢され

12

た。このことは,今後の

5

年の間に中国を「基準作り上の」

コンバージェンス国から「実質的な」コンバージェンス国へと進化させる絶好の機会で あろう。目下,中国は「会計趨同戦略」を通じて,FASBと

ASBJ

並びに

EU

と交流を 強化し,相互信頼を得た上で,「非市場経済国」および「会計基準の差異」という大き

────────────

1 日本語訳監修企業会計基準委員会,財団法人財務会計基準機構『国際財務報告基準書(IFRSsTM)

2004』,株式会社雄松堂出版,平成179月,30頁。

2 「国際会計基準理中国から委員」,日本経済新聞,2006119日(木)

会計基準のコンバージェンスに向けて(王) 99)9

(15)

なハンディキャップを乗り越ようとしている。

【付記】:本稿の一部は国際会計研究学会第23回大会自由論題での報告内容である。本稿の完成にあた り,原光世先生(龍谷大学),徳賀芳弘先生(京都大学)から,貴重なアドバイスを頂戴いたしました。

この場を借りて感謝の意を申し上げる次第でございます。

【日本語参考文献】

遠藤博志[2006]「同等性評価・相互承認と工程表の提示」『季刊 会計基準』第15号。

![2006]「企業財務財諸表条例」(翻訳)『同志社商学』同志社大学商学会,第57 2・3

・4号。

![2001]『中国における企業会計モデルの形成と変遷−1912年から1999年まで−』関西学院大 学出版会。

加古宜士[2006]「会計基準の國際動向と我が国の制度的対応」『企業会計』,Vol. 58, No. 1。

穐山幹夫[2005]「国際会計基準へのコンバージェンス問題と我が国の対応の視座」『経営論集』第64 号。

加藤 厚[2006]「会計基準の同等性評価とコンバージェンスへの日本の対応−想定される次のターゲッ トは「2009年問題」か」『企業会計』,Vol. 58, No. 1。

黒澤利武[2007]「国際的なコンバージェンスの中で」『企業会計』,Vol. 59, No. 1。

斉藤静樹[2005]「IASBとの共同プロジェクトの立ち上げについて」『季刊 会計基準』第8号。

杉本徳栄[2005]「会計基準の収斂と基本戦略」『JICPAジャーナル』 No. 595。

徳賀芳弘[2005]「EUの国際会計戦略−インターナショナル・アカウンティングへの再挑戦と「同等性 評価」問題−」『国際会計研究学会年報』,2005年度。

徳賀芳弘・王![2005]「第7 中国におけるIASへの対応」,平松一夫・徳賀芳弘編著『会計基準の 国際的統一』,中央経済社。

西川郁生[2007]「会計基準委員会(ASBJ)におけるコンバージェンスへの取り組み」『企業会計』Vol.

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橋本 尚[2007]『2009 国際会計基準の衝撃』,日本経済新聞出版社。

平松一夫[2007]「資本市場のグローバル化と会計基準のグローバル化」『企業会計』,Vol. 59, No. 1。

山田辰巳(司会),David Tweedie,藤沼亜紀[2004]「対談 国際会計基準の統合化をめぐって」『JICPA ジャーナル』,No. 590。

山田辰巳[2006]「20062月に公表されたMOUについて」『季刊 会計基準』,第13号。

【中国語参考文献】

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建新[2006]「新会計準則的特点及国際財務報告準則的比較分析(一)(四)『財務及会計』(綜合 版),第9期〜12期。

建新[2007]「新会計準則的特点及国際財務報告準則的比較分析(五)(六)『財務及会計』(綜合 版),第1期〜2期。

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February 15, 2006. Beijing, P. R. China 財政部会計司・中国注冊会計師協会編『中国会計審計準則体 系発布会専輯』,経済科学出版社。

財政部文件財会[2006]18号「財政部関於印発《企業会計準則−応用指南》的通知」 財政部会計準則委員会編[2005]『企業合併与合併会計報表』,大連出版社。

同志社商学 第59巻 第1・2号(27年10月)

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