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自動車部品リユースのための 洗浄技術に関する調査研究

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Academic year: 2021

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(1)

シ ス テ ム 技 術 開 発 調 査 研 究   1 8 − R − 9  

     

自動車部品リユースのための  洗浄技術に関する調査研究 

 

報  告  書 

 

−要 旨− 

         

平 成 1 9 年 3 月    

財 団 法 人   機 械 シ ス テ ム 振 興 協 会   委 託 先   み ず ほ 情 報 総 研 株 式 会 社  

こ の 事 業 は 、競 輪 の 補 助 金 を 受 け て 実 施 し た も の で す 。

     

h t t p : / / k e i r i n . j p

(2)

   

        序

   

   

 わが国経済の安定成長への推進にあたり、機械情報産業をめぐる経済的、社会的諸条件は急速 な変化を見せており、社会生活における環境、防災、都市、住宅、福祉、教育等、直面する問題 の解決を図るためには、技術開発力の強化に加えて、ますます多様化、高度化する社会的ニーズ に適応する機械情報システムの研究開発が必要であります。 

 このような社会情勢に対応し、各方面の要請に応えるため、財団法人機械システム振興協会で は、日本自転車振興会から機械工業振興資金の交付を受けて、機械システムの調査研究等に関す る補助事業、新機械システム普及促進補助事業を実施しております。 

 特に、システム開発に関する事業を効果的に推進するためには、国内外における先端技術、あ るいはシステム統合化技術に関する調査研究を先行して実施する必要がありますので、当協会に 総合システム調査開発委員会(委員長 政策研究院 リサーチフェロー 藤正 巖氏)を設置し、同 委員会のご指導のもとにシステム技術開発に関する調査研究事業を実施しております。 

 この「自動車部品リユースのための洗浄技術に関する調査研究報告書」は、上記事業の一環と して、当協会がみずほ情報総研株式会社に委託して実施した調査研究の成果であります。 

 今後、機械情報産業に関する諸施策が展開されていくうえで、本調査研究の成果が一つの礎石 として役立てば幸いであります。 

   

 平成19年3月   

      財団法人機械システム振興協会   

(3)

ii

   

はじめに

   

   

本報告書は、財団法人機械システム振興協会の委託を受けて、みずほ情報総研株式会社が実施 した「自動車部品リユースのための洗浄技術に関する調査研究」の成果をまとめたものである。

資源の有効な利用の確保を図るとともに、廃棄物の発生の抑制及び環境の保全に資することを 目的とした「資源有効利用促進法」では、関係者の責務について訓示的な規定がなされている。

自動車関係は、省資源化、長寿命化を図る「指定省資源化製品」、及び使用済製品の再利用を図る

「指定再利用促進製品」に指定されている。

このような背景のもと、本調査は自動車補修部品としてのリビルト部品・リユース部品のリサ イクル促進に寄与することを目的として、洗浄技術の向上、標準化等に関する調査研究を行った。

調査研究は、有識者による「自動車部品リユース・リビルトのための洗浄技術に関する調査研究 委員会」の検討、及びその下に設置されたワーキンググループの検討に基づいて進められた。ま た、洗浄の現状については、洗浄事業者のアンケート、ヒアリングによって把握した。

本報告に当り、委員会、ワーキンググループの委員の皆様方、及び調査に御協力を頂いた企業 の方々に深く感謝の意を表する。

   

 平成19年3月   

みずほ情報総研株式会社

(4)

目次   

序  はじめに 

1. 調査研究の目的...1

2. 調査研究の実施体制...2

3. 調査研究の内容...6

4. 自動車部品リユースにおける洗浄実施の現状把握...7

4.1自動車部品リユースの概観...7

4.2自動車部品リユースにおける洗浄実施の現状(訪問調査)... 10

4.3自動車部品リユースにおける洗浄実施の現状(アンケート調査)... 22

4.4まとめ... 31

5. 部品の材質・汚れと適切な洗浄技術の検討...32

5.1自動車リサイクル部品の洗浄の特徴... 32

5.2 代表的な部品の材質・汚れ... 33

5.3 代表的な材質・汚れについて適切と考えられる洗浄方法... 34

5.4洗浄事例... 36

6. 現状技術では対応困難なケースについての洗浄試験の実施...45

6.1シリンダヘッドに付着したカーボンに対する検討... 46

6.2ピストンに付着したカーボンに対する検討... 49

7. 今後の技術開発の課題・影響等の検討...51

7.1短期的課題... 51

7.2 中長期的課題... 52

8. 調査研究の今後の課題及び展開...53

 

 

(5)

1

1.調査研究の目的

現在、国内で発生する使用済み自動車は年間約500万台と言われており、地球環境への 配慮・限りある資源の有効利用などにおいて、非常に大きな問題となっている。リサイク ルを考えた場合、自動車などの機械類は、本質的には、長寿命の製品であるので、部品の 再利用は重要な意味をもつ。事故や部品の故障・劣化等によって使用不能になった自動車 から、使用可能な部品を取り出せば、補修用として使用可能であることが多い。しかし、

実際には、使用可能な部品も回収されることなく、処分されてしまう場合も多くあると考 えられる。

本調査研究では、当該分野における洗浄の現状・課題を把握した上で、適切と考えられ る洗浄技術を整理し、特に洗浄が困難な部品・汚れについては洗浄試験を実施することで、

課題解決の可能性を探る。さらに、自動車部品再利用の更なる促進に向けて、今後必要と なる洗浄技術について、技術開発課題を検討する。

 

(6)

2.調査研究の実施体制

本調査研究の実施体制として、みずほ情報総研株式会社内に学識経験者、自動車部品リ サイクル関連団体、洗浄技術者等からなる「自動車部品リユース・リビルトのための洗浄技 術に関する調査研究委員会」を設置し、委員会における討議・指導を得て、具体的作業を進 めた。

また、同委員会の下部組織として、みずほ情報総研株式会社内に洗浄技術者等からなる

「自動車部品リユース・リビルトのための洗浄評価ワーキンググループ」を設置し、専門技 術的な検討を行った。

さらに、自動車部品の洗浄等に関するデータ収集や洗浄試験は洗浄装置のメーカーに外 注した。外注内容は、上記委員会及びワーキングの指示に基づいた。

調査研究の実施体制 

財団法人機械システム振興協会

みずほ情報総研株式会社 委託

総合システム調査開発委員会

自動車部品リユース・リビルトのための 洗浄評価ワーキンググループ

自動車部品リユース・リビルトのための 洗浄技術に関する調査研究委員会

財団法人機械システム振興協会

みずほ情報総研株式会社 委託

総合システム調査開発委員会

自動車部品リユース・リビルトのための 洗浄評価ワーキンググループ

自動車部品リユース・リビルトのための 洗浄技術に関する調査研究委員会

(7)

3

総合システム調査開発委員会委員名簿

        (順不同・敬称略)

                   

委員長  政策研究院          藤 正   巖         リサーチフェロー

委  員    埼玉大学       太 田 公 廣 地域共同研究センター

教授

委 員  独立行政法人産業技術総合研究所  金 丸 正 剛 エレクトロニクス研究部門

副研究部門長

委 員  独立行政法人産業技術総合研究所  志 村 洋 文 産学官連携部門 

コーディネータ

委 員   東北大学      中 島 一 郎      未来科学技術共同研究センター

      センター長

委 員  東京工業大学大学院        廣 田   薫         総合理工学研究科

教授

委 員  東京大学大学院      藤 岡 健 彦       工学系研究科     

助教授

委 員  東京大学大学院     大 和 裕 幸      新領域創成科学研究科       

        教授

(8)

自動車部品リユース・リビルトのための洗浄技術に関する調査研究委員会名簿                 (順不同・敬称略)

委員長   

 外川 健一 熊本大学 法学部 教授   

  委員   

 永澤 卓也 日本自動車リサイクル部品販売団体協議会 常務理事   

 清水 信夫 有限責任中間法人日本ELVリサイクル機構 理事   

 深澤 広司 リビルト工業会全国連合会 会長   

 柳川 敬太 株式会社デンソー 材料技術部 主任部員   

 森合 主税 森合精機株式会社 常務取締役   

 

オブザーバ   

 平塚 豊  日本産業洗浄協議会 シニアアドバイザー   

  事務局   

 和田 宇生 みずほ情報総研株式会社 シニアコンサルタント   

 中本 隆宏 みずほ情報総研株式会社 シニアマネジャー   

 生田奈緒子 みずほ情報総研株式会社 リサーチアナリスト 

(9)

5  

自動車部品リユース・リビルトのための洗浄評価ワーキンググループ名簿 

               (順不同・敬称略)

  座長   

森合 主税 森合精機株式会社 常務取締役   

  委員   

柳川 敬太 株式会社デンソー 材料技術部 主任部員   

長田 和己 日伸精機株式会社 第二事業部長   

杉浦  篤 ファインマシーンカタオカ株式会社 第二営業部長   

平塚  豊 日本産業洗浄協議会 シニアアドバイザー   

冠木 公明 株式会社EME 技術顧問   

松村  清 株式会社パーカーコーポレーション 室長代理   

事務局   

和田 宇生 みずほ情報総研株式会社 シニアコンサルタント   

中本 隆宏 みずほ情報総研株式会社 シニアマネジャー 

(10)

3.調査研究の内容

(1) 調査研究のフロー

本調査研究のフローを図 3.1に示す。

図 3.1  調査研究のフロー 

(2) 調査研究の対象

本調査研究では、使用済み自動車部品のリユースにおける洗浄を対象とする。ここでい う洗浄とは、水やアルコール等の液体を使用した洗浄だけに限らず、汚れを取るためのブ ラスト等の表面加工処理も含むこととする。

自動車部品リユース・リビルト のための洗浄技術に関する調査 研究委員会

ワーキンググループ

リサイクル部品生産者への 現場訪問調査

及びアンケート

1.自動車リサイクル部品にお ける洗浄実施の現状把握(第4 章)

2.部品の材質・汚れと適切な洗 浄技術の検討(第5章)

3.現状技術では対応困難なケ ースについての洗浄試験の実 施(第6章)

4.今後の技術開発の課題・影響 等の検討(第7章)

日本産業洗浄協議会

(自動車部品の洗浄等に関 するデータ収集)

洗浄関連メーカー

(11)

7

4.自動車部品リユースにおける洗浄実施の現状把握

自動車部品のリユースにおいて洗浄は必要不可欠な技術であるが、これまでは特に洗浄 技術という観点からの現場での実態は明らかになっていない。

したがって、本調査研究では、まず、自動車解体業者・部品再生業者で実施されている 洗浄の現状を把握するとともに、課題・ニーズを検討して、本調査研究項目を実施する上 での基礎情報とする。

調査の方法としては、当該事業者等へのヒアリング、アンケートを実施した。

4.1 自動車部品リユースの概観

自動車部品の国内でのリユースには「リビルト部品」「リユース部品」「解体部品」の3 つの形態がある。いずれの部品も、解体業者が使用済自動車を解体する過程で取り外され た部品が自動車補修部品として流通し、整備事業者の修理作業により使用過程車に装着さ れ、再度市場に投入されるものである。また、解体業者が使用済自動車を解体する過程で 取り外された部品の一部には、海外に輸出されるものもある。

図 4.1に自動車部品リユースの流れを示す。

使用済自動車

解体業者

整備事業者・部品流通業者 部品再生業者

洗浄 テスト

コア分解 洗浄 検査・整備 組立

解体部品 部品取り外し テスト 輸出部品

コア

コアバック

リユース部品 リビルト部品

調査対象

使用済自動車

解体業者

整備事業者・部品流通業者 部品再生業者

洗浄 テスト

コア分解 洗浄 検査・整備 組立

解体部品 部品取り外し テスト 輸出部品

コア

コアバック

リユース部品 リビルト部品

調査対象

図 4.1  自動車部品リユースの流れ 

(12)

(1) リビルト部品

リビルト部品は、使用済部品を分解し、内部まで洗浄して部分品(以下「インナーパー ツ」という)の検査を行い、劣化や磨耗が激しいインナーパーツを交換するなどの整備を 施した上で再度組み立て、稼動テストに合格して出荷される部品である。市場規模につい ての統計データは見当たらないが、複数の民間調査機関の過去の推計から 150 億円〜200 億円程度であるものと推測される。

リビルト部品の主な部品は、エンジン、ミッション、ドライブシャフト、スタータ、オ ルタネータなど自動車の機能に関わる部品である。リビルト部品の生産者は 部品再生業 者 や リビルダー と呼ばれ、特定の部品に特化した小規模事業者が多いが、そうした 事業者の中から成長拡大を続け、多用な部品を取り扱う企業へとステップアップするとこ ろも出てきた。

原料となる使用済部品は コア と呼ばれ、部品再生業者は仕入れを、整備事業者から のコアバック1、解体業者またはコア集荷業者からの購入に依存している。従来、コアは整 備事業者が使用過程車から部品交換整備の時に取り外した部品が主流であったが、故障車 から取り外した部品は劣化や磨耗が激しいことから、近年では解体業者が使用済自動車を 解体する過程で取り外した部品(故障していない部品)へのニーズが高まっていると言わ れる。

コア提供者である解体業者や整備事業者は、コアの輸送時に他の荷物を汚さない程度の 油類のふき取りをしてから梱包するなど最低限の処置は実施するが、コアの洗浄は一切行 わない。また、整備事業者は購入したリビルト部品を改めて洗浄することはしない。した がって、リビルト部品が市場に投入されるまでの過程で洗浄が行われるのは、部品再生業 者においてのみである。

(2) リユース部品

リユース部品は、解体業者が使用済自動車を解体する過程で、比較的劣化や磨耗の程度 が軽い部品を取り外し、表面を洗浄して部品の状態を検査し、検査結果を添付して出荷さ れる部品である。市場規模についての統計データは見当たらないが、複数の民間調査機関 の過去の推計から1200億円〜1500億円程度であるものと推測される。

リユース部品の主な部品は、ドア、フェンダ、ランプ類、ガラス類などの外装部品であ り、機能部品はエンジンやミッションなどの高額部品でのニーズがある。リユース部品の 生産者は部品の取り外しを行う解体業者であり、在庫を自社で保管・管理している。

リユース部品の販売には1990年代後半からインターネットを活用した在庫共有システム が普及しており、整備事業者や部品流通業者から注文を受けた販売者=生産者=解体業者

1 自動車補修部品流通における商習慣として、リビルト部品を購入した整備事業者は、交換整備で取り外 した使用済交換部品を、出荷元に無償で返却することになっている。返却できない場合は、購入金額にコ ア未返却のペナルティーが上乗せされることがある。

(13)

9

は自社のパソコンから他者の在庫も検索可能であり、買い手の注文条件に応じた在庫を自 社+他社の在庫から選択して出荷することができる。

在庫共有システムは、解体業者の協同組合や任意組織がそれぞれ独自に開発しており、

業界統一には至っていない。それぞれのシステムでは在庫として登録するための基準を設 けており、傷の表現方法や洗浄していない部品の取り扱いなど、システムによって多様で ある。例えば、あるシステムでは登録する部品の洗浄は必須とされているが、別のシステ ムでは洗浄の程度はほとんど問われない、という状況である。

リユース部品は生産者である解体業者から直接整備事業者に販売されることが一般的で あり、間に部品流通業者が介在することが一般的とは言い難い。また、整備事業者は購入 したリユース部品に、よほどひどい汚れが付着していない限り改めて洗浄することはしな い。むしろ外装部品は、交換していない他の部品の汚れや日焼けとの見た目の差が大きい と、顧客からのクレームの原因ともなるので、装着してから全体を洗車することが多い。

したがって、リユース部品が市場に投入されるまでの過程で洗浄が行われるのは、生産 者である解体業者においてのみである。

(3) 解体部品

解体部品は使用済自動車から取り外したままの状態で再利用されるものであり、洗浄や 検査などは一切行われない。解体業者の近隣の整備事業者やユーザーが、解体業者から直 接格安で購入していくのが一般的である。解体業者の中には もぎ取り と称して、広大 な敷地に使用済自動車を陳列して、入場者に好きな部品の取り外しを許可し、カフェテリ ア方式で退場時に精算するサービスを実施しているところもある。解体部品が市場に投入 されるまでの過程で洗浄が行われる可能性は、購入者が部品装着直前に行う場合であるが、

本事業で議論するほどの規模ではないと推測される。

(4) 輸出部品

解体業者が使用済自動車を解体する過程で取り外された部品の一部には、海外に輸出さ れるものもある。40フィートまたは20フィートのコンテナに取り外した部品だけを詰め込 んで通関させることが一般的である。外部への油類への染み出し防止程度の措置は行われ るが、きちんとした洗浄は行われない。

(14)

4.2 自動車部品リユースにおける洗浄実施の現状(訪問調査)

2005年1月に施行された「使用済自動車の再資源化等に関する法律(以下「自動車リサ イクル法」という)」では、自動車の解体には自動車解体業の許可が必要とされており、財 団法人自動車リサイクル促進センターの発表では約6000社が許可を取得している。

この中には、車輌販売時の下取り等で引き取った車から部品取りをして、事故車のドア 等の交換整備を行う自動車整備事業者や、解体部品は出荷するが洗浄・検査が求められる リユース部品までは手がけていない解体業者も含まれている。インターネットを活用した リユース部品の在庫共有システムへ部品登録を行っている解体業者の正確な数の把握は難 しいが、日本自動車リサイクル部品販売団体協議会に加盟している諸団体の規模等から、

部品洗浄に取組んでリユース部品を商品化している解体業者数は 500〜800 社程度ではな いかと推測される。

本節では、自動車部品リユースにおいて自動車部品再生業者及び自動車解体業者で実施 されている洗浄の現状についての現場訪問及びヒアリングによる調査の結果を述べる。本 調査研究においては、当該事業者の現場を 4 件を訪問し、また必要に応じて、他の事業者 に対してもヒアリングを行った。

以下に、前節で述べたリビルト部品及びリユース部品に分けて調査結果を記す。 

   

4.2.1 リビルト部品における洗浄実施の現状

現場調査・ヒアリングによって把握したリビルト部品に対する洗浄の実施例を表 4.1 にまとめた。今回調査した事業者は、この業界では比較的大手の企業である。

(1) 洗浄の現状

以下に、リビルト部品の製造工程で行われている洗浄について記す。

(a) 洗浄の目的

リビルト部品において、洗浄を実施する主目的は、以下のとおりであった。 

・ 概観の改善による商品価値の向上

・ 部品トラブルの防止

(b) 取扱製品

取扱製品としては、エンジンやドライブシャフトといった機能部品、及びスタータ やオルタネータといった電装部品が対象であった。

(c) 汚れの種類

汚れの種類としては、油、オイルスラッジ、塵埃、泥、グリース、カーボン、錆で

(15)

11

あった。かなり幅広い種類の汚れが付着している状況であった。

(d) 使用されている洗浄剤・洗浄方法(図 4.2) 

洗浄剤としては、主として、水蒸気、アルカリ洗浄剤が使われていた。 

洗浄方法としては、手作業で実施されている場合もあるが、自動洗浄機が多く使わ れていた。自動洗浄機としては、ジェット洗浄が多く使われていたが、中には、30 年 以上同じ洗浄機が使われているケースもあった。 

また、表面の概観をきれいにするために、どの事業所でもショットブラストが使わ れていた。 

 

   

洗浄装置(超音波、ジェット洗浄) ブラスト装置 

図 4.2  リビルト部品における洗浄装置 

(16)

 

表 4.1  リビルト部品に対する洗浄実施の例  事業者 従業員数 主な取扱製品 リユース/リビ

ルト

汚れ 洗浄剤 洗浄方法・工程 課題 備考

140 ドライブシャフト リビルト 油 、 オ イ ル スラッジ、塵 埃、泥

アルカリ洗浄剤

(上項に同じ)

洗浄方法 手作業 工程

①スプレーで洗浄剤を一面に塗布

②高圧スプレーで噴霧して洗浄

③必要に応じて、手でブラシがけ

④エアーブラシで乾燥後、自然乾燥

汚れの程度で洗 浄 剤 の 濃 度 変 更。

60 ドライブシャフト リビルト 油 、 オ イ ル スラッジ、塵 埃、泥、グリ ース

ア ル カ リ 洗 浄 剤 、 ガ ラ ス ビ ー ズ、灯油

洗浄方法

手作業、自動機 工程

①分解後、ブラシを使って灯油で洗

②アルカリ洗浄

③ガラスビーズでショットブラスト(外装 品の場合のみ)

④灯油による洗浄で仕上げ(ガラスビ ーズの除去)

左記の洗浄剤以 外に、トリクロロエ チレンを月 200 程度使っている ようである。

60 スタータ、オルタ ネータ

リビルト 油 、 オ イ ル スラッジ、カ ー ボ ン 、 泥、錆

アルカリ洗浄剤 洗浄方法

自動機(一部手作業)

工程

①アルカリ洗浄剤を使い、自動機でジ ェット洗浄(8 分、70℃) 

②汚れがひどい場合は、再洗浄

③ショットブラストで固形物を除去

④ヘラ(手作業)でグリース等の粘着 物を除去

生 産 性 向 上 の た め に、左記の工程①の 洗浄時間を短縮した い。

(17)

13 事業者 従業員数 主な取扱製品 リユース/リビ

ルト

汚れ 洗浄剤 洗浄方法・工程 課題 備考

40 エンジン リビルト 油 、 オ イ ル スラッジ、カ ー ボ ン 、 塵

ア ル カ リ 洗 浄 剤、水蒸気

洗浄方法 自動機 工程

①アルカリ洗浄槽への浸漬(80℃、4

〜5時間)

②汚れがひどい場合は、再洗浄(1 程度)

③スチーム洗浄で工程①②の洗浄剤 を除去(10分)

④防錆剤の塗布

固 着 し た カ ー ボ ン を 除 去 す る 技 術 が 欲しい(現在、ショ ッ ト ブ ラ ス ト で 研 磨)

アルミ材の場合、洗 浄 剤 の 使 用 条 件 に よっては、表面が黒 く 変 色 し て し ま う ので、良い洗浄剤が 欲しい。

(18)

(2) 洗浄における課題

リビルト部品の製造現場からは、洗浄技術の検討プロセス・情報の共有化及び洗浄技 術に対する課題・ニーズについて、表 4.2に示すような意見が得られた。

表 4.2  リビルト部品の製造現場での意見(ヒアリング結果) 

 

<洗浄技術に対する課題・ニーズ> 

・近年、自動車の軽量化のためにアルミ部品が増えてきている。しかし、アルミの場合、

洗浄剤の使用条件によっては、表面が黒く変色してしまうので、良い洗浄剤が欲しい。

・カーボンを除去する技術が欲しい。現状ではショットブラストを行っているが、表面 を削るので本当は実施したくない。 

・生産性向上(洗浄時間の短縮)のためには、例えば、洗浄温度を高温にすることが考 えられるが、高温にすると、ポンプのトラブルが生じるのでできない。また、ジェット 洗浄のノズルの数を増やすと、噴射圧が低くなり、洗浄性能が低下してしまう。 

・部品再生において洗浄は課題である。この課題が解決すれば、仕事はうまくいく。 

・部品の種類が様々なので、多様な部品が洗浄可能な装置を望む。また部品の中まで洗 浄できる装置を望む。 

 

<洗浄技術の検討プロセス・情報の共有化> 

・洗浄に関する情報源は、洗浄剤の仕入先が主である。 

・情報収集源としては、まず洗浄剤や工具の仕入先や思いつく。仕入先が都合の良い情 報しか入ってきていない可能性も考えられる。 

・創業当初から数十年間経ているが、洗浄方法はほとんど変更していない。 

・技術については、同業者内で見学会を行っている。しかし、洗浄方法については、現 在、業界の標準は存在しない。 

<新規装置に対する投資や設置スペース> 

・リビルト業者にとって、300万円の洗浄装置は高価ではない。しかし、装置購入の際に は費用対効果を見るので、ただ概観をきれいにするだけで300万円だと高価だという印 象がある。部品を分解して洗浄するのを1回の工程で可能になれば、300万円は妥当で ある。

・洗浄装置の購入価格として、200〜300万円は妥当な範囲である。洗浄量・洗浄能力に もよるが、高いという印象はない。

・設置スペースについても、2m2程度なら問題ない。

(19)

15

上記の結果を踏まえながら、リビルト部品での洗浄における課題をまとめると以下の ようになる。

(a) 洗浄技術上の課題

技術上、以下のような課題のあることが分かった(図 4.3)。

¾ 固着カーボンの除去が困難。

¾ アルカリ洗浄剤でアルミが変色。

固着カーボンは、エンジン部品に付着した汚れであり、エンジンの燃焼による熱で油 分が炭化したものであると考えられる。 

また、アルカリ洗浄剤でアルミ材が変色するのは、アルミは強アルカリに弱いためで ある。近年の自動車の軽量化の動きを受けて、アルミ材の使用が増えていると推測され、

課題となっている。

   

カーボン固着、アルミを変色させずに洗浄 カーボン固着 

図 4.3  洗浄技術上の課題 

(b) 生産効率上の課題

洗浄時間は、1つの工程で十分から数十分程度かかっている場合が多かった。また、

中には、4〜5時間かかっているケースもあった。

また、洗浄の際には、部品の種類ごとに分類した後で、同一部品をまとめて洗浄し ている場合が多かったが、汚れが多様なために、一度の洗浄では汚れが十分取れずに、

再洗浄を実施しているケースもあり、時間を短縮したいというニーズが高かった。

 

(c) 情報収集上の課題

洗浄方法は、自社内での試行錯誤によって検討され、実施されている状況が伺えた。

また、情報源は、洗浄剤や工具の仕入先及び同業他社などと比較的限定されたもので あった。 

 

(20)

4.2.2 自動車解体業者におけるリユース部品洗浄の現状(現場調査)

以下に、リユース部品の製造工程で行われている洗浄について調査結果を述べる(表 4.

3)。

(1) 洗浄の現状

(a) 洗浄の目的

リユース部品において、洗浄を実施する目的は、リビルト部品の場合と同様であっ た。 

・ 概観の改善による商品価値の向上

・ 部品トラブルの防止

(b) 取扱製品

取扱製品としては、機能部品、電装部品だけでなく、ドア、バンパ、ウインドウガ ラスなどの外装品及び電子基板などの電子部品が対象であった。リビルト部品よりも 取扱製品の種類が幅広い状況が伺えた。

(c) 汚れの種類

汚れの種類としては、リビルト部品の場合と同様に、油、オイルスラッジ、塵埃、

泥など、かなり広範囲な種類の汚れが付着している状況であった。

(d) 使用されている洗浄剤・洗浄方法(図 4.4) 

洗浄剤としては、主として、アルカリ洗浄剤が使われていた。部品の違いや汚れの 違いによる洗浄剤の使い分けはあまり行われていないようであった。また電子部品の 洗浄にはアルコールが使われていた。 

洗浄方法としては、布拭きや高圧スプレーなど、手作業で実施されている場合が多 かった。 

 

(21)

17   布拭き 

 

高圧スプレー装置 

図 4.4  リユース部品における洗浄の状況 

(22)

 

表 4.3  リユース部品に対する洗浄実施の例  事業者 従業員数 主な取扱製品 リユース/リビ

ルト

汚れ 洗浄剤 洗浄方法・工程 課題 備考

洗浄時に水が入らな い よ う に す る た め の 下準備に手間がかか る。

エンジン、ミッシ ョン

リユース 油 、 オ イ ル スラッジ、塵

アルカリ洗浄剤

(原液:pH11 12、モノエタノールア ミン含有水溶液)

洗浄方法

自動機(ジェット洗浄)

洗浄時間

10〜30分/回

処理数

70〜80部品/日

錆 防 止 のた め 、 洗浄は注文後に 実施。

ドア、バンパ リユース 塵 埃 、 泥 、 手垢

アルカリ洗浄剤

(上項に同じ)

洗浄方法 手作業 洗浄時間

数分/部品 工程

①スプレーで洗浄剤を一面に塗布

②高圧スプレーで噴霧して洗浄

③布で拭く

④再度、布で乾拭き

再 生 す る か ど う かは、傷の有 無 で判断。

バ ン パ は 、 傷 が あれば、スクラップ か海外へ。

ウィンドウガラス リユース 塵 埃 、 泥 、 手垢

洗浄方法

手作業(手拭き)

洗浄時間 数分/部品 140

電装品 リユース (洗浄しない)

洗浄ができないという 理由で商品にならな いケースはない。

(23)

19 事業者 従業員数 主な取扱製品 リユース/リビ

ルト

汚れ 洗浄剤 洗浄方法・工程 課題 備考

ターボチャージ ャー、キャブレタ ーなど

リユース 油 、 オ イ ル スラッジ、塵

ア ル カ リ 洗 浄 剤 、 ガ ラ ス ビ ー ズ、灯油

洗浄方法 自動機 工程

①アルカリ洗浄剤を使い、自動機でジ ェット洗浄(2度洗い、10分)

②超音波洗浄(40〜50℃、15〜20 分)

③ガラスビーズでショットブラスト(外装 品の場合のみ)

④灯油による洗浄で仕上げ(ガラスビ ーズの除去)

生 産 性 向 上 の た め に、左記の工程①の 洗浄回数を1回に減 らしたい。

左記の洗浄剤以 外に、トリクロロエ チレンを月 200ℓ 程度使っている ようである。

60

電子基板 リユース アルコール 洗浄方法

手作業 工程

①綿棒でコーティング剤を剥がす

②半田付け

③防湿剤の塗布

(24)

(2) 洗 浄 に お け る 課 題

リ ユ ー ス 部 品 の 製 造 現 場 か ら は 、 洗 浄 技 術 の 検 討 プ ロ セ ス ・ 情 報 の 共 有 化 及 び 洗 浄 技 術 に 対 す る 課 題 ・ ニ ー ズ に つ い て 、 表 4.4 に 示 す よ う な 意 見 が 得 ら れ た 。

表   4 .4   リ ユ ー ス 部 品 の 製 造 現 場 で の 意 見 ( ヒ ア リ ン グ 結 果 )   

< 洗 浄 技 術 に 対 す る 課 題 ・ ニ ー ズ >  

・ 部 品 の 分 解 は 、 ど う し て も 手 作 業 で 行 わ ざ る を 得 な い 。  

・ ラ ン プ の 洗 浄 は 独 特 の 技 術 が 必 要 で あ る 。 水 が 入 る と 不 良 と な る の で 、 手 作 業 で 行 っ て い る 。  

・ 日 本 の 消 費 者 は 、 純 正 品 志 向 が あ る 。  

・ 日 本 の 自 動 車 部 品 は 、 車 種 ご と に 部 品 の 形 状 が 異 な り 、 ま た 同 一 車 種 で も 2〜 3 年 で 部 品 が 替 わ る 。  

 

< 洗 浄 技 術 の 検 討 プ ロ セ ス ・ 情 報 の 共 有 化 >  

・ 洗 浄 剤 に つ い て は 、 様 々 検 討 し た ( 例 え ば 、 「マ マ レ モ ン 」や ガ ソ リ ン ス タ ン ド の 床 用 な ど )。 現 在 使 用 し て い る 洗 浄 剤 は 、 売 り 込 み に よ っ て 試 し て み た も の で あ る 。  

・ 洗 浄 方 法 に つ い て は 、 自 社 努 力 で 検 討 し て き た 。 自 社 で で き る 範 囲 の こ と は 既 に 実 施 し て き て お り 、こ れ 以 上 は 限 界 が あ る 。こ の 業 界 は 、問 題 は 自 分 達 で 解 決 す る と い う 風 土 が あ る か も し れ な い 。  

・ 技 術 に つ い て は 、 同 業 者 内 で 見 学 会 を 行 っ て い る 。 し か し 、 洗 浄 方 法 に つ い て は 、 現 在 、 業 界 の 標 準 は 存 在 し な い 。  

 

< 新 規 装 置 に 対 す る 投 資 や 設 置 ス ペ ー ス >  

・ 装 置 を 導 入 す る 際 に は 、 コ ス ト パ フ ォ ー マ ン ス が 重 要 な 観 点 で あ る 。 リ ビ ル ト 部 品 の 場 合 は 取 扱 部 品 が 特 化 し て い る の で 、数 や 大 き さ が そ ろ っ て い る 。そ れ に 対 し て 、リ ユ ー ス 部 品 の 場 合 は 、取 扱 部 品 が 少 量 多 品 種 で あ り 、ラ イ ン を 組 む こ と が 困 難 で あ る 。し た が っ て 、ど う し て も 手 作 業 で 洗 浄 す る こ と に な る 。  

・ リ ユ ー ス 部 品 の 業 界 で も 、 以 前 、 洗 浄 装 置 の 導 入 に 投 資 し た こ と は あ る が 、 結 局 、 手 作 業 に な っ て い る 。  

・ 洗 浄 機 の 導 入 に 、100 万 円 な ら 投 資 可 能 で あ る が 、300 万 円 だ と 結 構 高 価 で あ る 。 300 万 円 か か る な ら 、 作 業 員 を も う 1 人 雇 う こ と が で き る 。 手 作 業 の 方 が き れ い に な る 。 ス ペ ー ス 的 に も 新 規 に 装 置 を 置 く 余 裕 が な い 。  

(25)

21

上 記 の 意 見 等 を 踏 ま え な が ら 、 リ ユ ー ス 部 品 で の 洗 浄 に お け る 課 題 を ま と め る と 以 下 の よ う に な る 。

(a) 技 術 上 の 課 題

リ ビ ル ト 部 品 の 場 合 と 異 な り 、 今 回 調 査 し た リ ユ ー ス 部 品 の 場 合 は 、 特 に 技 術 上 の 課 題 は あ ま り な く 、 洗 浄 工 程 で 特 に 困 っ て い る 状 況 は 伺 え な か っ た 。  

(b) 生 産 効 率 上 の 課 題

リ ビ ル ト 部 品 の 場 合 と 同 様 に 、 洗 浄 回 数 を 減 ら し た い と い う 意 見 を 得 た 。 ま た 、 洗 浄 時 に 部 品 内 に 水 が 入 ら な い よ う に す る た め に 下 準 備 に 手 間 が か か る と い う 意 見 も 得 た 。

 

(c) 情 報 収 集 上 の 課 題

洗 浄 方 法 に つ い て は 、 リ ビ ル ト 部 品 の 場 合 と 同 様 に 、 自 社 内 で の 試 行 錯 誤 に よ っ て 検 討 さ れ 、 実 施 さ れ て い る 状 況 が 伺 え た 。 ま た 、 情 報 源 も 限 定 的 で あ っ た 。  

(26)

4 . 3   自 動 車 部 品 リ ユ ー ス に お け る 洗 浄 実 施 の 現 状( ア ン ケ ー ト 調 査 )

(1) 実 施 概 要

前 節 ま で に 述 べ た 現 場 訪 問 の 結 果 を 更 に 幅 広 く 定 量 的 に 把 握 す る た め に 、 自 動 車 部 品 リ サ イ ク ル 業 者 に 対 し て ア ン ケ ー ト 調 査 を 実 施 し た 。

ア ン ケ ー ト で は 、 以 下 の 事 項 に つ い て 情 報 収 集 が で き る よ う に 留 意 し て 、 設 問 を 設 定 し た 。

・   事 業 所 の 規 模 と 取 り 扱 い 部 品 の 種 類

・   更 な る リ サ イ ク ル 促 進( 生 産 性 ・ 生 産 力 の 向 上 )に 対 す る ニ ー ズ 及 び 阻 害 要 因

・   洗 浄 工 程 の 詳 細 ( 対 象 部 品 、 洗 浄 方 法 、 洗 浄 の 課 題 等 )

・   洗 浄 技 術 に 関 す る 情 報 ・ 支 援 策 な ど の 課 題 解 決 に 対 す る ニ ー ズ

ア ン ケ ー ト の 発 送 数 は 275 件 ( う ち 、 リ ビ ル ト 部 品 業 者 93 件 、 リ ユ ー ス 部 品 業 者 182 件 ) で あ り 、 回 答 数 は 126 件 ( 回 収 率 46% ) で あ っ た 。

以 下 に 、 ア ン ケ ー ト 結 果 を 示 す 。

(2) ア ン ケ ー ト 結 果

① 回 答 事 業 所 の 規 模 ( 従 業 員 数 )( 図 4.5 )

従 業 員 20 名 以 下 が リ ビ ル ト 部 品 71% 、リ ユ ー ス 部 品 51% 、と も に 最 も 多 く 、 次 い で 21〜50 名 以 下 が そ れ ぞ れ 19% 、44% と な っ て お り 、 い ず れ も 50 名 以 下 の 事 業 所 が 90% を 超 え る 。

 

リ ビル ト 部 品   リ ユ ー ス 部 品   合 計        

回 答 数   構 成 比   回 答 数   構 成 比   回 答 数   構 成 比   従 業 員 2 0 名 以 下   1 5 7 1 . 4 % 4 3 5 1 . 2 % 5 8  5 5 . 2 % 従 業 員 2 1 - 5 0 名   4 1 9 . 0 % 3 7 4 4 . 0 % 4 1  3 9 . 0 % 従 業 員 5 1 - 1 0 0 名   2 9 .5 % 3 3 .6 % 5  4 .8 % 従 業 員 1 0 1 - 3 0 0 名   0 0 .0 % 1 1 .2 % 1  1 .0 % 従 業 員 3 0 1 名 以 上   0 0 .0 % 0 0 .0 % 0  0 .0 %

計   2 1 1 0 0 . 0 % 8 4 1 0 0 . 0 % 1 0 5  1 0 0 . 0 %

※ 無 回 答 を 除 く   

(27)

23

0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%

リビルト部品

リユース部品

従業員20名以下 従業員21-50名 従業員51-100名 従業員101-300名 従業員301-1000名 従業員1001名以上

図   4 .5   従 業 員 数 [ Nb= 21、 Nu= 84]注 ) 

注 ) Nb及 び Nuは、 各 設 問 に お け る リビ ル ト 部 品 業 者 の 回 答 件 数 及 び リ ユー ス 部 品 業 者 の 回 答 件 数 を 示 す 。 以 下 同 様 。  

② 洗 浄 を 実 施 し て い る 取 扱 い 部 品( 図 4.6 、 図 4.7 )

リ ビ ル ト 部 品 ・ リ ユ ー ス 部 品 合 計 で 多 い 機 械 部 品 は 、 エ ン ジ ン 、 オ ー ト マ チ ッ ク ト ラ ン ス ミ ッ シ ョ ン 、ラ ジ エ ー タ 、サ ス ペ ン シ ョ ン な ど 60% 以 上 の 事 業 所 ( 件 数 ) で 行 っ て い る 。 次 い で ド ラ イ ブ シ ャ フ ト 、 プ ロ ペ ラ シ ャ フ ト 、 コ ン プ レ ッ サ ー な ど と な っ て い る 。

0%

10%

20%

30%

40%

50%

60%

70%

80%

90%

100%

エン ジン

オー トマチッ

クトラ

ミッョン ミッション

ラジ エー

ター

サスペ ョン ドライ

シャフ

ラシ フト コン

レッ

ファレン

シャルマフラー スター

ワス ンプ

オルタネ

ター ボチ

ャー ジャ

電装

その

回答率

リビルト部品 リユース部品

図   4 .6   洗 浄 を 実 施 し て い る 取 扱 部 品 ( 機 械 部 品 )[ Nb= 21、 Nu= 84]  

注 ) 縦 軸 の パ ー セ ン テー ジ は、 各 設 問 ご と の 回 答 件 数 を、 総 回 答 件 数 ( Nbあ る い は Nu) で 割 っ た 値 で ある 。 以 下 同 様 。  

外 装 品 に つ い て は 、 リ ビ ル ト 部 品 は 非 常 に 少 な く 、 ほ と ん ど が リ ユ ー ス

(28)

部 品 で あ る 。フ ェ ン ダ 、バ ン パ 、ボ ン ネ ッ ト 、ド ア 、ス ポ イ ラ ー な ど が 60%

以 上 の 件 数 と な っ て い る 。ラ ン プ 類 、ガ ラ ス 、サ イ ド ミ ラ ーS な ど も 多 い 。

0%

10%

20%

30%

40%

50%

60%

70%

80%

90%

100%

ンダ

バン パー

ボン

ット ドア スポ

イラ

ランプ

ラス サイ

ドミラ

カー

ディ

その

回答率

リビルト部品 リユース部品

図   4 .7   洗 浄 を 実 施 し て い る 取 扱 部 品 ( 外 装 品 )[ Nb= 21、 Nu= 84]  

③ 今 後 の 生 産 性 や 生 産 力 の 向 上 に つ い て( 図 4.8 )

生 産 力 や 生 産 効 率 の 向 上 に つ い て は 、 リ ビ ル ト 部 品 、 リ ユ ー ス 部 品 と も に「 今 よ り も 生 産 力 を 向 上 さ せ た い 」、「 今 よ り も 生 産 効 率 を 向 上 さ せ た い 」 が 圧 倒 的 に 多 く 、「 現 状 の ま ま で よ い 」 は き わ め て 少 な い 。

0%

10%

20%

30%

40%

50%

60%

70%

80%

90%

100%

今よ 産力

向上させたい

今よ 生産

率を

向上させたい 現状

のまま よい

現状以 下で

回答

リビルト部品 リユース部品

図   4 .8   生 産 力 や 生 産 効 率 の 向 上 に つ い て [ Nb= 21、 Nu= 83]  

(29)

25

④ 工 程 上 の 課 題  

○ 課 題 の 種 類( 図 4.9 )

生 産 力 や 生 産 性 の 向 上 に お け る 工 程 上 の 課 題 と し て 、リ ビ ル ト 部 品 で は

「 洗 浄 」 と 「 保 管 」 が 最 も 多 く (53% )、 次 い で 「 検 査 」、「 部 品 の 分 類 」、

「 分 解 」 が 40% と な っ て い る 。

リ ユ ー ス 部 品 で は 、 多 い も の か ら 「 自 動 車 の 解 体 」、「 検 査 」、「 保 管 」 が

50% 以 上 、 次 い で 「 洗 浄 」41% と な っ て い る 。

0%

10%

20%

30%

40%

50%

60%

70%

の解

保管 ・出

分類 分解

立て

施盤 よる表

面処

特に

回答率

リビルト部品 リユース部品

図   4 .9   工 程 上 の 課 題 [ Nb= 15、 Nu= 81]  

⑤ 課 題 の 内 容( 図 4.1 0 )

課 題 の 内 容 に つ い て は 、「 対 策 に 必 要 な 費 用 が 高 す ぎ る 」が 最 も 多 く( 合

計 で 41% )、 次 い で 「 新 し い 対 策 を 導 入 し て も 使 い こ な せ る 人 材 が 不 足 し

て い る 」、「 新 し い 設 備 な ど を 設 置 す る ス ペ ー ス が な い 」 が そ れ ぞ れ 32% 、 31% と な っ て い る 。「 現 状 の 工 程 を 変 更 し よ う と す る と 、 製 品 の 品 質 確 保 が 心 配 」 も 21% あ っ た 。

(30)

0%

10%

20%

30%

40%

50%

60%

70%

80%

90%

使

回答率

リビルト部品 リユース部品

図   4 .1 0   課 題 の 内 容 [ Nb= 15、 Nu= 81]  

⑥ 洗 浄 工 程  

○ 使 用 洗 浄 剤( 表 4.5 )

リ ユ ー ス 部 品 の 場 合 ( リ ビ ル ト 部 品 は サ ン プ ル 数 が 少 な い )、 全 部 品 を 通 し て 「 ア ル カ リ 洗 浄 剤 」 が 50% で 最 も 多 く 、「 水 、 水 蒸 気 」34% 、「 中 性 洗 剤 」34% 、「 灯 油 」11% 、「 ア ル コ ー ル 」8% な ど と な っ て い る 。ま た 、 部 品 別 に は 異 な る 洗 浄 剤 が そ れ ぞ れ 異 な る 割 合 で 使 用 さ れ て い る 。

表   4 .5   使 用 洗 浄 剤 [ Nb= 27、 Nu= 206]  

【リビルト部 品 】 

  エ ン ジ ン ト ラ ン ス ミ

ッ ショ ン

ド ラ イ ブ シ ャフ ト

ス タ ー タ オ ル タ ネ ー タ

そ の 他 合 計

ア ル カ リ 洗 浄 剤 33% 20% 11%

水 、 水 蒸 気 50% 40% 67% 100% 100% 10% 41%

中 性 洗 剤 17% 40% 15% 22%

灯 油 33% 40% 30% 37%

ア ル コ ー ル 0%

酸 性 洗 浄 剤 0%

植 物 系 17% 100% 100% 11%

塩 素 系 溶 剤 17% 5% 7%

そ の 他 33% 5% 7%

回 答 件 数 6 5 3 1 1 11 27

(31)

27

【リユース部 品 】 

  エ ン ジ ン ト ラ ン ス ミ

ッ ショ ン

ド ラ イ ブ シ ャフ ト

ス タ ー タ オ ル タ ネ ー タ

そ の 他 合 計

ア ル カ リ 洗 浄 剤 51% 54% 54% 11% 30% 35% 50%

水 、 水 蒸 気 35% 31% 23% 5% 20% 48% 34%

中 性 洗 剤 30% 31% 42% 11% 20% 42% 34%

灯 油 10% 10% 4% 32% 20% 11%

ア ル コ ー ル 5% 2% 12% 16% 30% 10% 8%

酸 性 洗 浄 剤 5% 5% 4% 11% 5%

植 物 系 1% 2% 3% 1%

塩 素 系 溶 剤 1% 0%

そ の 他 5% 5% 4% 16% 10% 13% 8%

回 答 件 数 72 55 25 16 9 29 206

○ 洗 浄 方 法( 表 4.6 )

洗 浄 方 法 は 、 リ ビ ル ト 部 品 、 リ ユ ー ス 部 品 と も に 全 部 品 を と お し て 手 作 業 に よ る 場 合 が 多 く (90% 以 上 )、 自 動 機 に よ る も の は 少 な い ( リ ユ ー ス 部 品 で 8% )。

表   4 .6   洗 浄 方 法 [ Nb= 29、 Nu= 225]  

【リビルト部 品 】 

  エ ン ジ ン ト ラ ン ス ミ

ッ ショ ン

ド ラ イ ブ シ ャフ ト

ス タ ー タ オ ル タ ネ ー タ

そ の 他 合 計

自 動 機 33% 60% 15% 28%

手 作 業 100% 100% 100% 100% 100% 55% 93%

そ の 他 17% 33% 7%

回 答 件 数 6 5 3 1 1 13 29

【リユース部 品 】

  エ ン ジ ン ト ラ ン ス ミ

ッ ショ ン

ド ラ イ ブ シ ャフ ト

ス タ ー タ オ ル タ ネ ー タ

そ の 他 合 計

自 動 機 10% 11% 5% 3% 8%

手 作 業 97% 98% 100% 100% 100% 97% 99%

そ の 他 0%

回 答 件 数 78 61 26 19 10 31 225

 

⑧ 洗 浄 上 の 問 題 点  

○ 問 題 点 の 内 容( 図 4.1 1 )

設 問 に 挙 げ た 5 種 類 の 内 容 が 、そ れ ぞ れ 同 程 度 の 割 合 で 問 題 点 と し て あ げ ら れ て い る 。 ま た 、「 特 に 困 っ て い る こ と は な い 」 が 全 体 で 15% で あ っ た 。

(32)

0%

10%

20%

30%

40%

50%

60%

使

回答率

リビルト部品 リユース部品

図   4 .1 1   洗 浄 上 の 問 題 点 の 内 容 [ Nb= 21、 Nu= 84]  

○ 洗 浄 困 難 な 汚 れ( 図 4.1 2 )

「 カ ー ボ ン の 固 着 」 と 「 表 面 の 変 色 」 が 同 程 度 に 挙 げ ら れ た 。

0%

10%

20%

30%

40%

50%

60%

カーボンの固着 表面の変色 その他

回答

リビルト部品 リユース部品

図   4 .1 2   洗 浄 困 難 な 汚 れ [ Nb= 4、 Nu= 45]  

表   5 .3   代 表 的 な 部 品 に つ い て の 材 質 ・ 汚 れ   主 な材 質   主 な汚 れ 部 品   ア ル ミ   鉄  銅  ABS 樹 脂   潤滑油  泥・砂  オイルスラッジ  錆  グリース  燃料  カーボン  塵埃  エンジン  ◎   ◎     △ ◎ ○ ○ ○ △   ○   △   △ トランスミッション ◎   ○       ◎ ○ ○ △ ○   △   △   △ ドライブシャフト    ◎       ○ ◎ ○ ○ ○         ス

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