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目 次
はじめに...2
Health & Safety Institute (HSI) について...2
2015 科学と, 手当の奨励事項と,ガイドラインを組み込む...2
アップデート項目 ...3
MEDIC First Aid...4
分野と訓練レベルによるアップデート項目 表 1:教育 ...5 表 2:市民レベルの成人CPRとAED ...8 表 3:市民レベルの小児CPRとAED ...15 表 4:ファーストエイド ...17 HSIの 顧問グループ...34
はじめに
この資料の目的は蘇生の科学と手当ての奨励事項、そしてガイドラインに生じた主な変化を強調表示することです。こ の資料と共に、このプロセスに関連したその他の情報源が、この移行期のインストラクターおよび受講者の手引き書と して役立つことを期待するものです。
2015年10月15日に、ILCOR (the International Liaison Committee on Resuscitation)が, 2015年度版
International Consensus on Cardiopulmonary Resuscitation(CPR) and Emergency Cardiovascular Care (ECC) Science With Treatment Recommendationsを発表しました。同じ日に、American Heart Association, Inc.
(AHA)がILCORのコンセンサスに基づいた手当てのガイドラインの最新版を発表したのです。また、ILCORのファースト エイド・タスクフォースも2015年版の International Consensus on First Aid Science With Treatment
Recommendations を発表し、それと同時にAHAと米国赤十字社がファーストエイドの最新ガイドラインを発表していま す。5年間にわたる蘇生の科学のコンセンサスを得るためのプロセスは、CPRとECC、そしてファーストエイドに関連する 国際的な科学と知識を認識し,検討するために構成されています。 これらの書籍は最新の科学的エビデンス(証拠)に 基づいた緊急医療手当ての奨励事項を提供するものであり、現在、最新版のMEDIC First Aid (MFA)のトレー ニング教材に組み込まれる作業が開始されています。
Health & Safety Institute (HSI)
について
HSI社は、MFA社と American Safety & Health Institute (ASHI社)の認知度と専門性を兼ね備えた業界で最大の民 間トレーニング組織です。35年以上にわたって、数千カ所にも及ぶ認可トレーニングセンターと数十万名のプロフェッ ショナルなインストラクターと共に活動してきており、米国および世界100ケ国以上でHSIの認可インストラクターが 2800万人以上の応急手当てプロバイダーを認定してきました。 ASHIおよびMFAを代表して、HSI社はAHAとARC(米国赤十字社)が設立した国際ファーストエイドアドバイザリー ボードのボランティア・メンバーとして2010年および2015年の活動に参加し、両年度のファーストエイドの科学と手当 ての奨励事項のコンセンサス策定に貢献しています。 HSI社は、全国緊急医療サービス教育プログラムの認可団体である緊急医療サービス(EMS)の継続教育会議
( Continuing Education Board for Emergency Medical Services (CECBEMS)の公認組織でです。CECBEMS はEMSの継続教育活動の審査と承認を標準化するために設立された組織です。受理された基準を保証するため に、CECBEMSの公認を得るには、すべての医療認可組織と同等の継続教育プログラムであることを同じ専門分野の専門 家諸氏によって審査されるプロセスに基づいたエビデンスが要求されます。 HSI社のプロフェッショナル・レベルの蘇生プログラムは CECBEMSによって認定されており、医療搬送システムの認可委 員会の条件も満たしています。 HSI社が提供している市民レベル(MFA)およびプロレベル(ASHI)のプログラムは米国国土安全保障省や米国沿岸警備隊に よる公認を得ており、4,000に及ぶ州規制局や職務ライセンス会議の条件を満たし、公認されています。また、HSIは世 界的にも最大級の二つの基準開発・準拠査定組織であるAmerican National Standards Institute (ASTM) 及びASTM Internationalのメンバーでもあります。
改定版 MEDIC First Aid トレーニング教材は下記の出版物に基づいて作成されます(書名原文のまま):
□ 2015 International Consensus on Cardiopulmonary Resuscitation and Emergency Cardiovascular Care Science With Treatment Recommendationsi
□ 2015 International Consensus on First Aid Science With Treatment Recommendationsii
□ 2015 American Heart Association Guidelines Update for Cardiopulmonary Resuscitation and Emergency Cardiovascular Careiii
□ 2015 American Heart Association and American Red Cross Guidelines Update for First Aidiv
MFAインストラクター諸氏が、最も重大な変更のいくつかをいち早く現行のトレーニング教材(G2010版)に取り入 れることができる中間トレーニング資料を作成しています。この中間資料は、あくまでも新教材が使えるようになるま でに利用できるものであり、中間資料の利用は強制ではなく、任意です。従って、インストラクターは 現行のG2010 教材を設計された通りにそのまま使い続けることもできます。 重要: 新しい蘇生の科学と手当の奨励事項は,従前の科学と奨励事項に基づいた応急手当や講習が安全ではないと示唆しているわけで はありません。従って、2016年末日あるいは現行の教材が終了するまでの間、現行のG2010教材(V7)を使って 講習活動を続けるこ とができます。
アップデート項目
全てのMFAインストラクターは、自分が認可されている講習プログラムに影響があるガイドライン変更事項を理解する必 要があります。次のページ以降に、分野毎に、最も重要なガイドライン変更事項を表にして整理してあります。このガイ ドライン表では、変更が認められた項目毎に、参考用に2010年度のガイドラインと、更新された2015年度のガイドラ イン、そして変更の理由を表にしてあります。 ※日本国内のインストラクター諸氏のために、「JRC蘇生のガイドライン2015」からの情報も加筆してあります。 インストラクターの助けとなるべく、次のページに、インストラクターが講習の権限を与えられている現行のプログラム に関連して検討しなくてはならないガイドラインの出典情報がコース毎に掲載されています。これにより、コースによっ てどの表を検討すべきかが分かります。□
JRC蘇生ガイドライン2015(日本国内版)MEDIC First Aid トレーニング・プログラム
講習の認可を受けているプログラム:
関連する変更事項の表:
BasicPlus CPR, AED, and Fist Aid for Adults 表 1, 2, 3, 4 表 1, 2, 3 CarePlus CPR and AED
表1: 教育 トピック タイプ 2010* 2015** 変更の理由 Basic Lfe Support Training (BLSトレーニング) 更新 AEDの使用法の訓練が例え 最小限であっても、心停止シ ミュレーションにおけるパ フォーマンスが向上していた ため、一般市民への訓練の機 会は提供され、推進されるべ きである。S922 自主学習とインストラター主導の実践 訓練を組み合わせたインストラクショ ンが、市民対象の従来型インストラク ター主導のコースに代わるものとして 考慮してもよい。インストラクター主 導の訓練が利用できない場合には、市 民向けのAEDスキル習得に自主学習を 考慮してもよい。(Class IIb, LOE Cs EO). S564 AEDは公的な場所に設置されており、訓 練を受けていない市民にも利用が奨励さ れているものの、最小限の訓練でも実際の パフォーマンスを向上できる。従来型の講 習に参加しない典型的な市民救助者には、 自習による練習で訓練の機会を増加でき る。 BasicLife Support Training (BLSトレーニング) 更新 短時間のビデオを用いた指 導を実践練習に同時に組み 合わせる方法はインストラ クター主導のBLSコースに 代わる有効な方法である。 S922 実習を伴うモジュールに基づいたビデ オあるいはコンピューターによるCPR の自主学習は、インストラクター主導 のコースの妥当な代替策となり得る。 (Class IIb, LOE Cs LD). S564
実習を伴うビデオ・ベースの自主学習は従 来型のインストラクター主導のコースと 同様に効果的であることが判明した。こ うした自習型のインストラクションは、よ り多くの市民を低コストで訓練する助けと なるであろう。 Basic Life Support Training (BLSトレーニング) 更新 CPRのフィードバック 器具の使用はトレーニン グに効果的となり得る。 S923 CPRのフィードバック器具の使用はト レーニング中のCPRの技能向上に有効 となり得る。(Class IIa, LOE A). S564
現代のテクノロジーにより、圧迫の速度や 深さのようなCPRのパフォーマンスを効果 的に測定できるようになり、フィードバッ ク機能が組み込まれたマネキンの使用は見 られなくなっている。訓練中にフィード バックを提供する仕組みは、正しいスキル
表1: 教育
トピック タイプ 2010* 2015** 変更の理由
Basic Life Support Training (BLSトレーニン グ) 更新 CPRのフィードバック器具 の使用はトレーニングに効 果的となり得る。 S923 フィードバック器具が使用できない場 合、胸骨圧迫の速度のみに関する勧告 を遵守するために音によるガイダンス (メトロノームや音楽など)を考慮 しても良い。(Class IIb, LOE Bs R). S564 費用,その他の理由で訓練にフィードバッ ク器具が使用できない場合、メトロノーム のような音によるガイダンス器具の使用で 圧迫の速度に関してある程度の目安を提供 することができる。メトロノームのアプ リは低価格か無料でモバイル器具に使用 できる。
Basic Life Support Training (BLSトレーニン グ) 更新 スキル能力は2年間の認定期 間中に評価し、必要な補強 を提供すべきである。S923 BLSスキルは訓練後急速に低下するこ とを考慮し、頻繁に訓練を受けている 受講者では、スキル能力と自信が向上 することが認められていることから、 心停止に遭遇する可能性が高い受講者 にはより頻繁にBLS訓練を受けてもら うことは妥当である。
(Class IIb, LOE Cs LD). S566
2年という再認定の期間はほとんどの受講 者にとって効果的なCPR能力を維持する には不十分であることが証明された。最 適な再訓練の間隔は、当初の訓練の質 や、実際の救助の場においてスキルを使 用した頻度などの要素により、人によっ て異なる。 エビデンスは訓練をより頻繁 に受けている受講者の向上を示している。
Basic Life Support Training (BLSトレーニン グ) 新 自主学習の手法は、医療従事者の AEDスキル習得法として考慮して もよい。
(Class IIb, LOE Cs EO). S564
一般市民対象の奨励と同様に、自主学 習の方法は医療従事者にもより頻繁な 訓練の機会を提供できる。
表1:教育 トピック タイプ 2010* 2015** 変更の理由 特別な考察事項 新 地域では、成人の病院外心停止に対 する圧迫のみのCPRを、従来型の CPRの訓練に代わるものとして、市 民の訓練とすることを考えても良い。 (Class IIb, LOE C-LD). S566
呼吸関連の心停止の可能性により訓練を 受ける受講者は呼吸と圧迫の両方を習得 することが今でも重要である一方で、成 人の突然の心停止は全体的にみて大きな 問題でもある。訓練を受けていない救助 者による圧迫のみのCPRは、突然の心 停止への当初のアプローチ法として効果 が実証されており、公的な告知や大きな グループへのプレゼンテーション、ある いは救急司令官による電話での指示で素 早く理解できる。 特別な 考察事項 新 的を絞った訓練ということでは、一次介護者やハイリスク患者の家族の訓練 は(Class IIb, LOE C-LD)、どのグ ループが優先的なターゲットかを限定 するために必要な作業が必要となるも のの、妥当かもしれない。 S566 訓練を受けた、心停止リスクの高い患 者の家族や介護者がCPRを行った場 合、訓練を受けていない場合に比べ て、良い結果をもたらしていることが示 された。
*American Heart Association. “2010 American Heart Association Guidelines for Cardiopulmonary Resuscitation and Emergency Cardiovascular Care.” Circulation 122, suppl 3 (2010): S639 S946.
**American Heart Association. “2015 American Heart Association Guidelines Update for Cardiopulmonary Resuscitation and Emergency Cardiovascular Care.” Circulation 132,suppl 2 (2015): S313 S589.
表2:市民レベルの成人のCPRとAED トピック 2010* 2015** 変更の理由 未訓練の 市民救助者 更新 市民救助者にとって、従来型(胸部圧迫+レスキュー呼 吸)のCPR講習を受けるよ り、圧迫のみのCPR指導を電 話で口頭指導を受ける方が楽 であることから、救急指令官 は訓練を受けていない救助者 に,成人の突然の心停止のた めの圧迫のみのCPRを指導す べきである。Class I, LOE B). S686 訓練を受けていない市民救助者は、救 急指令官の助けの有無にかかわらず、 圧迫のみのCPRを行うべきである (Class I, LOE C-LD)。 救助者は、AEDまたは訓練を受けた救 助者の到着まで胸部圧迫のみのCPRを 続けるべきである (Class I, LOE C-LD)。 S416 病院外の成人の心停止に対して市民が 行った圧迫のみのCPRは、従来型のCPR と同様に効果的であることが分かった。 圧迫のみのCPRの単純さにより、未訓練 の市民が成人の突然心停止の早期の手当 てを提供できることがある。圧迫のみの CPRについての情報は,公報のような手 段で大衆へ配布できる。また、救急指令 官との電話を通じても容易に伝達でき る。救急指令官の指導によって開始され た圧迫のみのCPRは、従来型のCPRに比 べて蘇生率が高いことが示された。圧迫 のみのCPRの使用は、特定の状況にのみ 限定されており、レスキュー呼吸を含む 正式なCPRトレーニングにとって代わる ものではないことに注意することが重要 である。
表2:市民レベルの成人のCPRとAED トピック 2010* 2015** 変更の理由 一般市民 — 圧迫のみのCPR vs 従来型のCPR 更新 レスキュー呼吸は、(子ども が突然倒れるのを目撃した場 合を除き)成人と子どもの両 方の窒息状態(溺水や薬物過 剰摂取など)や、長引いた心 停止からの蘇生を成功させる 重要な要素であることから、 こうした特定の状況では、レ スキュー呼吸を伴う従来型の CPRを行うことが全ての救助 者(病院内外の)に奨励されて いる(Class IIa, LOE C)。 S 691 全ての市民救助者は、心停止者に,最小 限、胸部圧迫を行うべきである (Class I, LOE C-LD)。それに加えて 訓練を受けた市民救助者がレスキュー呼 吸を行える場合には、圧迫30に対して 呼吸2回の割合でレスキュー呼吸を加え るべきである(Class I, LOE C LD)。 S417 2015年エビデンス評価では、圧迫のみの CPRと従来型のCPRに全体的な違いはな いことが分かった。しかしながら、多くの 調査が突然の心停止になったと推定される 人々へ行われている。CPRにおけるレス キュー呼吸の重要性を考慮するとき、隠 れた原因が問題となる。圧迫のみのCPR は、原因が心臓の電気回路の切断と心室 細動による突然の心停止の初期段階で効 果的となり得る。残念ながら、即座の AEDや救急隊の到着なしでは、レス キュー呼吸の欠如による血中の酸素の低 下と二酸化炭素の増加により、蘇生率は 低下する。心停止は徐々に気道や呼吸の 能力を低下させてもしまう。こうした場 合には、レスキュー呼吸を組み込むこと が状態を実際に好転させ、呼吸と循環を 回復できることがある。圧迫のみのCPR が正式な訓練なしで素早く理解される一 方で、訓練を受けることにした者は,圧 迫とレスキュー呼吸の両方の習得による 能力を付けられる。 従って、訓練を受け た救助者がレスキュー呼吸を提供できる 場合には、そうすべきである。
表2:市民レベルの成人のCPRとAED トピック 2010* 2015** 変更の理由 オピオイド過剰摂取 に関連する心停止や 呼吸停止 新 および 更新 オピオイド過剰摂取による 心停止状況における特定 の解毒剤の使用をサポー トするデータはない。S840 オピオイド関連の命に関わる緊急事態 にある全ての意識不明患者に、標準的 なファーストエイドと市民レベルBLS プロバイダーの手順に加えて筋注用あ るいは経鼻用ナロキソン投与を行うこ とは妥当である。 L S モルヒネやヘロイン、メタドンなどのオ ピオイドの多量摂取は、呼吸抑制と死の 原因となることがある。オピオイドの過 剰摂取は公衆衛生上の危機である。ナロ キソンは、オピオイド過剰摂取の解毒剤 であり、投与が間に合えばその影響を反 転できる。市民、特に患者が依存してい ることを知っている家族や友人によって 投与されるナロキソンは、潜在的に救命 措置となる。 オピオイド過剰摂 取に関連する心停 止や呼吸停止 新 患者がそれ以上のケアを拒否しない限 り、ナロキソン投与に反応する患者を より高度な医療サービスへ通報すべき である。 (Class I, LOE Cs EO) S506. 患者がナロキソンやその他の 処置に対して反応するのを待つ間に、 より高度な医療施設への通報を遅らせ るべきではない。 (Class I, LOE Cs EO). S505 市民によって投与されるナロキソンは潜 在的に救命手当てである一方で、より高 度な医療手当の代わりとなるものとみな されるべきではない。2015のエビデン ス評価では、ナロキソン投与により手当 てを受けた人の大半に自発的呼吸と意識 を向上させ、合併症の率も低いと判断し た。しかしながら、ナロキソン投与のた めに救急隊要請およびCPRの実施を絶対 に遅らせてはならない。
表2:市民レベルの成人のCPRとAED トピック 2010* 2015** 変更の理由 オピオイド過剰摂取 に関連する心停止や 呼吸停止 新 ナロキソン投与に反応する患者では、 より高度な医療サービスへ通報すべき である。 (Class I, LOE C-EO). 救助 者は,患者がナロキソンやその他の処 置に反応するのを待つ間、より高度な 医療サービスへの通報を遅らせるべき ではない。 (Class I, LOE C-EO). S505 オピオイド過剰摂取を目撃しそうな人々 (バイスタンダー、友人、家族など)が ナロキソン投与を行うことを前提に、 そうした人々に使用法の訓練をすること で、オピオイド過剰摂取による死亡を大 幅に減少できる。 オピオイド過剰摂取 に関連する心停止や 呼吸停止 新 単独であれ、ナロキソン投与と組み合わ せた訓練であれ、オピオイド過剰摂取ハ イリスク者に対し、オピオイド過剰摂取 についての教育を行うのは妥当である (Class IIa, LOE C-LD)。こうした訓練 は、医療従事者のためのより高度な医療 行為というよりも、ファーストエイドや 医療従事者以外のプロバイダーのBLS奨 励事項に基盤を置くことが妥当である (Class IIa, LOE C-EO)。 S418, S505
最もリスクの高い人々およびリスクの高 い人と近しい人々への教育は、ナロキソ ン投与のスピードを改善できる。
表2:市民レベルの成人のCPRとAED
トピック 2010* 2015** 変更の理由
胸部圧迫の深さ 更新 成人の胸骨は5cm以上押す べきである
(Class IIa, LOE B) 690
用手CPRでは、平均的な成人に対して 5cm以上の深さに胸部圧迫を行うべき であるが、過度に深く(6cm以上)な らないようにすべきである (Class I, LOE s LD)。S419 ほとんどのCPRの圧迫は浅すぎており、 浅いよりは深い方が効果は高い。深さの 上限を定めることで、救助者は深さの許 容範囲を理解しやすい。上限があること で、救助者は途中で圧迫の効果が薄れた り、ケガをさせる低いリスクが存在する ことも理解しやすくなる。CPR中の フィードバック器具の使用は,奨励され る深さの幅を達成しやすくすることがあ る。 胸部圧迫の速度 更新 市民救助者及び医療従事者 プロバイダーが成人の胸部 圧迫を、1分に100回以上の 速度で行うのは妥当である (Class IIa, LOE B)。 S690
成人の心停止で、救助者が1分間に100 回から120回の速度で胸部圧迫を行う のは妥当である(Class IIa, LOE Cs LD)。 S419 圧迫の速度に上限を定めることで、救助 者はCPR中に最適な対応を達成すること に集中しやすくなる。1分間に100回以上 の速い圧迫速度がより効果的であること が示された。しかしながら、120回を超え る速度は全体的な効果を、特に圧迫の深 さの減少という意味で、低下させること が分かった。ここでも、フィードバック器 具が圧迫の速度を正しく維持するうえで役 立つことがある。
表2:市民レベルの成人のCPRとAED
トピック 2010* 2015** 変更の理由
胸郭の戻り 更新 圧迫の度に胸郭が完全に元の 位置に戻るようにすること (Class IIa, LOE B). S690
成人の心停止では、圧迫と圧迫の間に胸 郭が完全に戻るようにするために救助者 が胸にもたれないようにするのが妥当で ある(Class IIa, LOE C-LD)。S420
救助者が犯しやすい状況という観点から 胸郭の戻りを説明すると発生を減少させ る助けとなるだろう。救助者が圧迫の度 に胸にもたれていないと確認すれば、 胸部を完全に膨らませることに集中で きる。 胸部圧迫の中断を 最小限にする 新 気道確保が行われていない成人の心停止では、胸骨圧迫時間比をできるだけ 高い目標で、60%以上に設定してCPR を実施するのは妥当である (Class IIb, LOE Cs LD). 420 研究ではCPR中の中断を最小限にする事 の利点が示された。圧迫時間比とは、胸 部圧迫が実際に行われている時間が全体 的なCPR実施時間に占める割合である。 レスキュー呼吸を行うとか、AEDを使う などのように必要な中断がある一方で、 これらの時間をできるだけ短く保つこと が質の高いCPRの強調すべき点のひとつ である。 胸部圧迫の中断を 最小限にする 更新 もう一人の救助者がAEDを手に入れ、充電する間に胸 部圧迫を行うのは蘇生の可 能性を向上する。 S694 成人の心停止では、ショック前と ショック後の胸部圧迫における合計中 断時間をできるだけ短くすべきで ある (Class I, LOE Cs LD)。S420
いくつかの研究で、中断時間が短いこと でショックの成功率、自発的な循環の戻 り、退院後の生存の高さなどが向上して いるため、胸部圧迫中の中断を最小限に することが質の高いCPRの強調すべき 点のひとつとなっている。
表2:市民レベルの成人のCPRと AED AED
トピック 2010* 2015** 変更の理由
胸部圧迫の中断を最
小限にする 更新 レスキュー呼吸は1秒かけて行う (Class IIa, LOE C)。 S688
成人の心停止で、高度な気道確保なし でCPRを受けている場合、2回のレス キュー呼吸を行うのに胸部圧迫の中断 を10秒以下にするのは妥当である (Class IIa, LOE Cs LD)。S420
レスキュー呼吸で過剰な吹き込みを避け ることが質の高いCPRの目標の一つであ ることを忘れず、できるだけ速く、10 秒以下で、効果的なレスキュー呼吸を2 回行うことが奨励される。
*American Heart Association. “2010 American Heart Association Guidelines for Cardiopulmonary Resuscitation and Emergency Cardiovascular Care.” Circulation 122, suppl 3 (2010): S639 S946.
**American Heart Association. “2015 American Heart Association Guidelines Update for Cardiopulmonary Resuscitation and Emergency Cardiovascular Care.” Circulation 132, suppl 2 (2015): S313 S589.
表3:市民による小児CPRとAED トピック タイプ 2010* 2015** 変更の理由 質の高いCPRの構成 要素:胸部圧迫の速 度と深さ 更新 適切な速度と深さの胸部圧 迫。「速く押す」:1分間に 100回以上の速度で押す。 「強く押す」:胸部の厚さの 3分の1以上沈む強さで、ま たは乳幼児では4cm、小児 では5cm沈む強さで押す (Class I, LOE C。S864
小児の十分なエビデンスがないことか ら、CPR訓練を最大限簡略化するた め、乳幼児と小児にも成人の胸部圧 迫の速度と同じ速度、すなわち、1分 間に100回から120回を使用するのは 妥当である
(Class IIa, LOE Cs EO。S521
乳幼児と小児に推奨される理想的な圧迫 の深さについてのエビデンスがほとんど なかった。CPRの全体的な情報を簡略 化するために、奨励事項は成人のそれ と同様となった。 質の高いCPRの構成 要素:胸部圧迫の速 度と深さ 更新 適切な速度と深さの胸部圧 迫。「速く押す」:1分間に 100回以上の速度で押す。 「強く押す」:胸部の前後径 の3分の1以上沈む強さで、ま たは乳幼児では4cm、小児で は5cm沈む強さで押す (Class I, LOE C。 S864
小児(生後1歳から思春期の始まりま で)では、胸部の厚さの3分の1以上沈 む強さで胸部圧迫を行うことが妥当であ る。これは、乳児でおよそ4cm、小児 で5cmにあたる(Class IIa, LOE Cs LD。S521
小児の胸部圧迫の深さについて、2010 年の奨励事項からの変更はほとんどな い。
表3:市民による小児CPRとAED トピック タイプ 2010* 2015** 変更の理由 質の高いCPRの構成 要素:圧迫のみの CPR 更新 乳児と小児の最善のCPRに は圧迫と換気の両方が含ま れるが、CPRを全く行わな いよりは圧迫のみのCPRを 行う方がよい (Class LOE B)。 S867 小児の心停止には従来型のCPR(レス キュー呼吸と胸部圧迫)を行うべきで ある (Class I, LOE B−NR)。 小児の 心停止の大部分は呼吸原性であるた め、有効なCPRの一環として換気は必 要である。しかしながら、心原性の患 者には胸部圧迫のみのCPRが有効であ るため、救助者がレスキュー呼吸を行 いたくないかできない場合には、心停 止の乳児および小児に対して圧迫のみ のCPRを行うよう奨励する (Class− LOE− s NR)。 S522 CPRにおけるレスキュー呼吸の重要性を 考えるとき、目には見えない原因が問題 となる。成人の場合は、ほとんどの心停 止が突然であり、異常な心拍によって生 じる。 圧迫のみのCPRはそうした心停止 に的が絞られており、血中に残っている 酸素を循環させようとするものである。 乳児や小児の心停止は突然発生すること は稀である。ほとんどの場合、体内の酸 素がひどく低下したり、窒息状態、呼吸 が制限されたり停止した結果として発生 する。 原因には呼吸器系の病気や窒息、 絞殺、水没、チョーキングなどが含まれ る。小児にレスキュー呼吸を行うことは きわめて重要である。 レスキュー呼吸は 酸素を供給するので、脳の損傷を防いだ り呼吸と循環を回復したりできることが ある。 研究では、小児に対する圧迫のみ のCPRは,従来型のCPRに比較すると神 経学的に悪い結果が出ている。従って、乳 児と小児の心停止では、レスキュー呼吸 が効果的なCPRの決定的に重 要な要素の一つとなっている。
表4:ファーストエイド トピック タイプ 2010* 2015** 変更の理由 やけど 更新 熱傷は冷たい(15~25℃) 水道水でできるだけ早く冷や し、少なくとも痛みが緩和す るまで冷やし続ける (Class I, LOE 。S937 熱傷は、できるだけ早くひんやりした、 あるいは冷たい飲料水で、10分以上冷や す (Class LOE Bs NR)。 S580 熱傷の早期の冷却は、ケガのリス クと深さを最小限にすることが分 かっている。ひんやりした水と冷水 の両方が有効となり得る。氷の使用 は奨励されず、冷却時間がより明 確となった。 やけど 更新 火ぶくれ(水泡)は、滅菌ガー ゼでゆるく覆うが、治癒と痛 みの緩和によいので水疱はつ ぶさず、そのままにする (Class IIa, LOE B)。 S937
熱傷の冷却後に滅菌した乾燥ガーゼでゆる く覆うのが妥当であろう(Class IIb, LOE Cs LD)。 S580 冷却後の乾燥した滅菌ガーゼの使用は 熱傷を清潔に保つうえで妥当であろ う。 やけど 新 ひんやりした、あるいは冷たい水がない場 合は、清潔でひんやりした、あるいは冷た いが凍るほどではない湿布が熱傷の冷却の 代用として有効となることがある(Class IIa, LOE Bs NR)。 S580 熱傷の早期の冷却は、ケガのリスク と深さを最小限にすることが分かっ ている。流水が即座に使用できない 場合には清潔でひんやりした、あるい は冷たい(凍るほどではない)ガーゼ を使うことができる。 やけど 新 広範囲の熱傷を冷却する場合はハイポ サーミアに注意して観察すべきである (Class I, LOE Cs EO)。 S580
広範囲で深い熱傷では、副作用とし て、冷却の効果が体全体に及び、ハ イポサーミアを生じることがある。 小児の場合は特にそうである。 ※日本国内のガイド イン(JRC蘇生ガイ ドライン2015オン ライン版)は下記 を参照のこと。
表4:ファーストエイド
トピック タイプ 2010* 2015** 変更の理由
やけど 新 一般的には、蜂蜜やジャガイモの皮を当て
るというような天然療法を避けることが妥 当である(Class IIb, LOE Cs LD)。 しかしな がら、遠隔地や野外環境で市販されている 抗生物質が手に入らない場合には、抗生物 質の代用として蜂蜜を直接塗布することを 考慮するのは妥当である (Class IIb, LOE s LD)。 580 いくつかの研究で、蜂蜜が感染のリ スクと熱傷の治癒時間を実際に減少 することが示されている。しかしな がら、この研究は情報の質に関して 疑問視されている。現時点では、熱 傷のドレッシング(創傷被覆・保護 材)として天然療法を避けることが 一般的に奨励される。 遠隔地や野外 環境で市販されている抗生物質軟膏 が手に入らない場合には、感染のリ スクを低下するために暫定的な抗生 物質として蜂蜜の使用するのは妥当 であろう。 やけど 新 (1)水疱や皮膚の割れ目や、(2) 呼吸困難、 (3)顔、首、手、性器、(4)胴体や四肢など のような広範囲、(5)その他の懸念事項を伴 うやけどは医療従事者に診てもらうべきで ある (Class I, LOE Cs EO)。 580
やけどは、表面への接触や繰り返す 動きによって感染や機能障害のよう な合併症、あるいは回復の悪さが伴 いがちであるため、医療従事者に診 てもらうべきである。 歯のケガ 新 歯が脱落したら再植を伴う迅速な助けを 求めることが不可欠である。 脱落した歯をただちに再植させることが歯を生着する可能性を最大限に
表4:ファーストエイド トピック タイプ 2010* 2015** 変更の理由 歯のケガ ※日本国内のガイドラ イン(JRC蘇生ガイ ドライン2015オン ライン版)は下記を 参照のこと。 更新 脱落した歯は牛乳に入れ る、あるいは牛乳がない 場合には清潔な水に入 れる。 39 即座に再植ができない状況下では、歯の細 胞の生存期間を延長させるとする様々な液 体に脱落した歯を一時的に保存することが 有益となることがある (Class IIa, LOE s LD)。そうした液体が全く用意できない場 合には、再植を前提に、脱落した歯を当人 の唾液(口の中ではない)に入れて保存す るのが妥当であろう (Class IIb, LOE Cs LD)。 80 再植が遅れる状況下では特定の液体 が再植の成功につながる時間を延長 させることが示されている。好まし い順では、ハンク平衡塩類溶液(カ ルシウム、塩化カリウムとリン酸 塩、マグネシウム塩化物と硫酸塩、 塩化ナトリウム、重炭酸ナトリウ ム、2塩基のリン酸ナトリウム、お よびグルコースを含む)、プロポリ ス、卵白、 ココナッツ水、ライスト ラル液、全乳がある。こうした液体 が脱落した歯の保存に即座に使用で きない場合には、当事者の唾液の中 で歯を保存するのが妥当であろう。 それ以上の歯の損傷のリスク、ある いは歯を間違って飲み込んでしまう 恐れにより、歯を当事者の口の中で 保存するのは奨励されない。 ファーストエイド 教育 新 ファーストエイドの教育と訓練はケガと病気の罹患率と死亡率を改善するうえで有 研究では、ファーストエイドの教育 と訓練が健康上の緊急時の認識力、 判断力、蘇生率を向上させる助けと
表4:ファーストエイド トピック タイプ 2010* 2015** 変更の理由 健康上の緊急時: アナフィラキシー ※日本国内のガイドラ イン(JRC蘇生ガイ ドライン2015オン ライン版)は下記。 更新 高度な医療手当を受けられ ないという稀な状況下で は、アナフィラキシーの症 状が続く場合に2回目のエ ピネフリンの投与を行うこ とができる。S936 1回目の使用でアナフィラキシーが改善し ない場合で、高度の医療手当が5分から 10分以上遅れる場合には、もう一度投与 することを考慮しても良い
(Class IIb, LOE s LD)。S577
アナフィラキシーの症状が最初の 投与で改善しない場合で、高度な 医療手当がまだ受けられない場合 には、2回目の投与の必要性とタ イミグについてより明確化。 健康上の緊急 時:ぜんそく ※日本国内のガイドラ イン(JRC蘇生ガイ ドライン2015オン ライン版)は下記。 更新 救助者はぜんそくの診断をす るよう期待されていないが、 下記の条件で患者に処方され ている気管支拡張薬の使用を 手助けできる (Class IIa, LOE B) : ●患者がぜんそく発作や以前に 呼吸障害と診断されている症 状が出ていると言い、処方さ れた薬品や吸入器を携帯して いる場合 ●患者が薬品を指し示すが、手 助けなしでは使用できない場 合。 S936 ファーストエイド・プロバイダーが気管支 拡張薬の用具を熟知し、呼吸困難になって いるぜんそく患者が出た時に患者に処方さ れている気管支拡張薬の投与を必要に応じ て手伝うのは妥当である (Class IIa, LOE Bs R)。 S576 気管支拡張薬の吸入は、ぜんそく や,その他の肺への小さな気道が狭 くなって生じる呼吸障害の効果的な 手当てとなることが示されている。 こうした薬品の使用による有害な反 応のリスクは低い。こうした器具の 使用法を知っておき、誰かが使用す るのを手伝えるようになることは ファーストエイド・プロバイダーの 妥当な訓練目的である。 ※アナフィラキシー: 日本では,医療従事者でない者が、とりわけ当該傷病者に処方されたものでないエピネフリン自動注射器を使用することには,回数にかかわら ず、法的な課題がある。但し、傷病者に、アナフィラキシーの際の、かかりつけ医の指示について確認したり、かかりつけ医の指示に基づいて傷病者が自動注射器を使用
表4:ファーストエイド トピック タイプ 2010* 2015** 変更の理由 健康上の緊急時: 化学物質による眼 の傷害 新 化学的な眼の傷害の手当てをするファース トエイド・プロバイダーは、地域の毒物コ ントロールセンターに連絡するか、それが できない場合には,医療従事者あるいは 119番の救援を求めるべきである (Class I,LOE Cs EO)。S578 地域の毒物コントロールセンター や、医療従事者、あるいは救急隊が 眼の傷害を起こした特定の化学物質 の手当ての奨励事項で迅速に対応で きる。 健康上の緊急時: 胸痛 更新 救急隊の到着を待つ間、救助者は患者に、アスピリン のアレルギーや最近の脳卒 中や出血の経験といった忌 避がない場合には、成人用 アスピリン(非腸溶性コー ティングしていない)を1錠 か、ベビー用アスピリンを2 錠かんで飲み込むよう奨励 することができる。S936 いくつかの大々的な研究でアスピリンは心 筋梗塞による死亡を大きく削減することが 分かり、従って、心筋梗塞による胸痛が疑 われる場合には摂取が奨励されてい る (Class LOE Bs R)。救急隊を待つ間、 ファーストエイド・プロバイダーは兆候と 症状が心臓発作を示唆していて、アレル ギーや最近の出血などのようなその他の禁 忌がない場合にはアスピリンの摂取を奨励 できる (Class IIa, LOE Bs NR)。心原性を示 唆していない胸痛では、またはファースト エイダーがアスピリンの投与に自信がない 場合にはアスピリンの摂取を奨励すべきで はない (Class III: Harm, LOE Cs EO). S577
ファーストエイドの環境で、心筋梗塞 (典型的心臓の細胞へ酸素を供給して いる動脈を血の塊が塞いでいる状態) に関連した胸痛に早期にアスピリンを 投与することが,医療の場で後に投与 されるより良い結果が示されている。 ファーストエイド・プロバイダーに は、心原性の胸痛の疑いに確信があ り、アレルギーや最近の出血などのそ の他の忌避事項を排除する能力が必要 となる。ファーストエイド・プロバイ ダーは、心原性の胸痛に自信がない場 合は、アスピリンの使用を奨励すべき ではない。 ※日本国内のガイドラ イン(JRC蘇生ガイ ドライン2015オン ライン版)は下記。 ※日本国内のガイド ライン(JRC蘇 生ガイドライン 2015オンライン 版)は下記。
表4:ファーストエイド トピック タイプ 2010* 2015** 変更の理由 健康上の緊急時: 低血糖 新 糖尿病患者が低血糖を訴えたり、軽い低血 糖の兆候や症状がみられる時、簡単な指示 に従ったり、経口ブドウ糖を飲み込めるな ら、低血糖を緩和するために経口ブドウ糖 を提供すべきである。ブドウ糖タブレット があれば、摂取可能な傷病者の低血糖を反 転するために使用すべきである。 (Class I, LOE BsR)。ブドウ糖タブレット を用意できない場合、低血糖の軽い症状を 反転させるために食用の砂糖を代用として 使用するのが妥当である (Class IIa, LOE Bs R)。低血糖の症状が出ている糖尿 病患者が、ブドウ糖タブレットや食用砂糖 の摂取後10~15分経過しても改善しないこ とがある。ファーストエイド・プロバイダー は、従って10~15分以上経ってから救急隊 を呼び、経口砂糖を追加して軽度の低血糖 の糖尿病患者の手当てをすべきである (Class I, LOE Bs R)。 15分経つまでの間 に状態が悪化したり、改善しない場合には 救急隊を呼ぶべきである (Class I, LOE Cs EO)。 77s S578 糖尿病患者に低血糖が疑われ、安全に 飲み込めるなら、初期の軽度の低血糖 を反転させるために経口ブドウ糖タブ レットを使用することが奨励される。 ブドウ糖タブレットがない場合には、 特定の食用砂糖を代わりに使用するこ とが奨励される。症状は徐々に消える ので、ファーストエイド・プロバイ ダーは、救急車を呼ぶ前に10~15分 待ち、追加の経口ブドウ糖か食用砂糖 を提供することが奨励される。 状態 が悪化した時点で、即座に救急隊を呼 ぶことが奨励される。 ※日本国内のガイド ライン(JRC蘇 生ガイドライン 2015オンライン 版)は下記。
表4:ファーストエイド トピック タイプ 2010* 2015** 変更の理由 健康上の緊急時: 脳卒中 新 ファーストエイド・プロバイダーが脳卒中評価システムを使用することを奨励す る(Class I, LOE s NR)。 S77 病院において脳卒中の高度な治療は 受けられるが、病院までの時間が、 その効果と生存という意味で大きな 要素となる。ファーストエイド・プ ロバイダーによる脳卒中の評価シス テムの早期の利用が 脳卒中の始まり と病院での治療までの間の時間を大 幅に減少することが示されている。 健康上の緊急時: 毒物に起因する眼の ケガ 更新 毒物に触れた眼は、特定の解 毒剤が入手できない限り、大 量の水で即座に洗浄すること (Class I, LOE)。 940
有毒な化学物質に露出した眼は、15分以 上、あるいは救急隊が到着するまで、大量 の水で即座に洗浄することが有益となり得 る (Class IIa, LOE Cs LD)。水道水が使えな い場合は、通常の塩水、あるいは市販され ている眼の洗浄液が妥当であろう (Class IIb, LOE Cs LD)。 578 有毒物質に露出した眼を大量の水道水 で即座に洗浄することが、最も容易で 最善の方法であることがわかってい る。有毒物質の中には希釈するのに時 間がかかるものもあるため、15分以 上、あるいは高度の救援が到着するま で洗浄することが奨励される。水道水 が即座に利用できない場合には、通常 の塩水か市販されている眼の洗浄液を 使用できる。 ※日本国内のガイドラ イン(JRC蘇生ガイ ドライン2015オン ライン版)は下記。 ※日本国内のガイド ライン(JRC蘇生 ガイドライン2015 オンライン版)は 下記。
表4:ファーストエイド
トピック タイプ 2010* 2015** 変更の理由
筋骨格の外傷 更新 ケガをした四肢を動かしたり 直線化したりしないこと (Class III, LOE C)。 専門家 の意見は、副木が痛みやさら なる損傷を緩和する可能性を 示唆している。従って、信頼 できる医療手当て者でないな ら、四肢を発見した位置のま ま固定すること
(Class IIa, LOE C)。S938
一般的に、ファーストエイド・プロバイダー は、ケガをした四肢を動かしたり、直線化 しようとすべきでないI (Class III: Harm, LOE C-EO)。トレーニングと状況(救急車 から遠い、ウイルダネス環境 、血管の問 題)に基づいて、ファーストエイド・プロ バイダーの中には、ケガ人やケガをした四 肢を動かすことを必要とすることがある。 そのような場合には、プロバイダーはケガ 人を保護すべきであり、それには痛みをお さえ、さらなる損傷の機会を低下し、 安全 で迅速な移送ができるような方法で副木を 当てることが含まれる (Class I, LOE C-EO)。 S580 一般的な方法として、不自然に曲 がった四肢のケガを動かしたり、直 線化しないのが最善である。しかし ながら、遠隔地や、神経学的な、あ るいは血管の問題が疑われるような 特定の場合では、移動と副木に必要 な追加訓練が必要になることがあ る。負傷した四肢の移動と副木に関 する訓練は、けが人の保護と,痛み を抑え、さらなる損傷の機会の減少、 医療施設への安全で迅速な移送の手配 などを強調すべきである。 筋骨格トラウマ 新 負傷した四肢が青かったり,極端に青白い 場合には、救急隊を即座に呼ぶこと(Class I, LOE Cs EO). 580 負傷者の皮膚の色が血中の酸素欠乏 (青い)、あるいは血流の欠如(青白 い)を示唆している場合には、ケガ によって血管系の障害がある可能性 が高い。ファーストエイド・プロバイ ダーによる早期の認識と救急隊への 連絡がそれ以上の傷害を防ぐ上で有 益となることがある。 ※日本国内のガイド ライン(JRC蘇生 ガイドライン 2015オンライン 版)は下記。
表4:ファーストエイド トピック タイプ 2010* 2015** 変更の理由 ファーストエイ ドでの酸素の使用 更新 息切れや胸痛を経験している 人に対して酸素をルーティン として使用することには賛否 双方ともにエビデンスがな い。減圧傷害のダイバーの ファーストエイドに酸素が 有効となることがある。 S935s S936 減圧症の場合に特定の訓練を受けたファー ストエイド・プロバイダーが補助的な酸素 を使用するのは妥当である (Class IIa, LOE C-LD)。酸素の使用訓練を受けた ファーストエイド・プロバイダーが、呼吸 困難と低酸素症の兆候を呈する進行癌が知 られている人に対して補助的な酸素を供給 するのは妥当となることがある(Class IIb, LOE s R)。酸素の使用を支持するエビデ ンスはないものの、一酸化炭素に露出した 自発呼吸者に高度な医療手当を待つ間、酸 素を提供するのは妥当な事となり得る (Class IIb, LOE Cs EO).。S576
医療手当ての環境で補助的酸素が普 通に使用されているが、ファースト エイドの環境での有効な使用のエビ デンスはほとんどない。ファースト エイドの環境での補助酸素の使用は 標準スキルではない。しかしなが ら、補助酸素の使用が有効であるこ とが示されている特定の状況という のがいくつかある。それに加え、一 酸化炭素に露出した人に高度の医療 手当てを待つ間、酸素を提供するこ とは妥当であると思われる。酸素供 給システムの使用に特化した訓練が 必要となる。 ショック時の体位 更新 ショック症状が表れている人 は仰向けに横たえる。ケガの 証拠がないなら、両足を 15cm~30cm (30°~45°) ほど高くする (Class IIb, ケガの証拠がない場合(例えば単純な卒 倒、非外傷性出血、敗血症、脱水からの ショック)、仰向けで両足を15cm~30cm (30°~45°)ほど高くするのは、救急隊の到 着を待つ間のオプションとして考慮すべき 神経系のリアクション(卒倒)、非 外傷性出血、敗血症、脱水からの ショック等を含む非外傷性の状況 に関する表現の明確化が行われて いる。利点のエビデンスが限定 ※日本国内のガイ ドライン(JRC蘇 生ガイドライン
表4:ファーストエイド トピック タイプ 2010* 2015** 変更の理由 傷病者の体位 更新 傷病者がうつ伏せで反応がな い場合、仰向けにする。大量 の唾液や嘔吐で呼吸困難の場 合、あるいは救助者が一人で 救援を呼ぶのにその場を離れ なくてはならない場合、傷病 者を HAINES 修正回復体位に する。 S935 意識不明で平常の呼吸がある場合、仰向け に横たえるか横向き(側臥位)にするのは 妥当であろう。 (Class IIb, LOE C-LD)。 傷病者が首、背中、腰、あるいは骨盤にケ ガをしている場合は、 潜在的なケガの悪 化を防ぐために、仰臥位にも側臥位にもす べきではなく、発見したときのままの体位 にしておくべきである (Class I, LOE C-EO)。そのままの体位にしておくことで気 道が閉塞したり、あるいは現場が安全では ない場合には、気道開放と安全な場所へた どり着くのに必要なだけしか動かさないこ と (Class I, LOE C-EO). S575
意識不明で呼吸がある人が負傷の疑 いがない場合、気道と呼吸能力を向 上するための回復体位という形の側 臥位にすることは妥当である。この 体位は頭を乗せるために腕を伸ばし、 体を安定させるために両脚の位置を決 める。それ以上の負傷を防ぐために、 意識不明で呼吸があるけが人を、発見 したときのままの体位にしておくこと が最善である。その体位が安全ではな い、あるいは気道のトラブルを招く場 合には、 気道を開放し,危険から守 るために必要なだけ動かすのは適切で ある。 ※日本国内のガイド ライン(JRC蘇生 ガイドライン2015 オンライン版)は 下記。 ※訓練を受けた者が、正常に呼吸しているものの反応がない傷病者を仰臥位のままにせず、側臥位回復体位にすることを提案する。
表4:ファーストエイド トピック タイプ 2010* 2015** 変更の理由 外傷の緊急時: 脳しんとう 新 意識レベルの変化を伴う頭部損傷がある人 は、前述の兆候や症状が徐々に表れるか、 そうでなくとも懸念材料があるため、でき るだけ早く医療従事者や救急隊の評価を受 けるべきである (Class I, LOE Cs EO)。 S579 脳しんとうには二つの段階評価プロ セスがあるが、これはファーストエイ ドの環境での使用に適さない。という のも,比較には負傷前の評価が必要と なるからである。ファーストエイドで は単一段階評価が適切だが、現時点で は使用できない。 意識レベルの変化 があるか、呆然としたり頭痛が出たり 吐き気やめまい、あるいはバランス困 難、視覚障害、混乱、記憶喪失(負傷 前や負傷後の)などの兆候が徐々に出 る場合には脳しんとうの可能性を疑う よう推奨する。脳しんとうの疑いがあ るなら、できるだけ早期に負傷者に救 急隊や医療従事者の評価を受けさせる のが適切である。 外傷の緊急 時:脳しんとう 新 頭部を負傷したら、運転、サイクリングなどの機械的な器具を使ったり、スポーツに 参加したりするのを、医療従事者の評価を 受けて活動に参加して良いと言われるま で、延期すべきである (Class LOE Cs EO)。S579 脳しんとうの進行性により、医療従 事者の評価を十分に受けるまで、負 傷者にそれ以上負傷するリスクのあ る行動をさせないことが最善であ る。 ※日本国内のガイ ドライン(JRC蘇 生ガイドライン 2015オンライン 版)は下記。
表4:ファーストエイド トピック タイプ 2010* 2015** 変更の理由 外傷の緊急時: 出血の管理: 更新 出血は、出血が止まるまで、 あるいは救急隊が到着するま で圧迫することで最も良くコ ントロールできる (Class I, LOE)。S936 開放性の出血の管理で、ファーストエイ ド・プロバイダーの標準的方法は,止血で きるまで、出血している箇所を直接圧迫す ることである。開放性の出血は直接圧迫で コントロールすること (Class I, LOE Bs NR)。S578 開放性の出血の標準的なコントロー ル方法として直接圧迫がさらに明確 化。 外傷の緊急時: 出血の管理: 新 四肢や頭皮の負傷などでは,インスタント・コールドパックのような局所冷却療法 が有益となることがある (Class IIa, LOE
C-LD)。 冷却療法は、ハイポサーミアのリス
クがあるため、小児では注意を払って行う べきである (Class I, LOE Cs EO)。 S578
利点に関するデータは限定的だが、 頭皮や四肢の負傷では、打撲傷のよ うな閉鎖傷害の局所冷却が有益とな ることがある。 ※日本国内のガイ ドライン(JRC蘇 生ガイドライン 2015オンライン 版)は下記。 ※四肢の内出血に対して、局所の冷却を、単独で、あるいは局所圧迫と共に実施することを提案する。なお外出血に対しては、これまで通り、まず直接圧迫止血 法を行うことを勧める。
表4:ファーストエイド トピック タイプ 2010* 2015** 変更の理由 外傷の緊急 時:出血の管理 更新 ター二ケット(止血帯)の使用は、潜在的に有害な効果と 適切な使用が困難であること から、四肢の出血のコント ロールのための止血帯の使用 は、直接圧迫で効果が出ない か、不可能な場合に限定され ている (Class IIb, LOE B)。 S937
合併症の率が低く、止血率が高いので、 ファーストエイド・プロバイダーは標準的 な止血法で四肢の大出血をコントロールで きない場合に、ター二ケットの使用を考慮 しても良い(Class IIb, LOE Cs LD)。大惨 事や、複数の負傷している個人、危険な環 境、届かない傷など、ファーストエイド・ プロバイダーが標準的な止血法を使えない 場合には、止血帯の使用を最初の手当てと して考えることができる (Class IIb, LOE Cs EO)。S579 2010年以来、大出血のコントロール で、止血帯の使用は潜在的合併症の率 が低く,成功率が高いことを示すエビ デンスが示された。ほとんどの場合、 ガイドラインは変化なく、四肢の大出 血に直接圧迫から始め、直接圧迫でき ないか、効果的に止血ができない場合 には止血帯を使うとしている。しかし ながら、大惨事や、複数の負傷してい る個人、危険な環境、届かない傷など という特殊な状況では、止血帯の使用 を最初の止血法として考えても良いと している。 外傷の緊急時: 出血の管理 新 市販品であれ、間に合わせの止血帯であれ、ファーストエイド・プロバイダーが止 血帯を適切に使用する訓練を受けるのは 妥当である (Class IIa, LOE Cs EO). 79
市販品のほうが手作りの止血帯よ り効果が高いことが示されてい る。市販品が手元にない場合は、 側にある素材を使って間に合わせ の止血帯を作ることができる。 ※日本国内のガイド ライン(JRC蘇生 ガイドライン2015 オンライン版)は
表4:ファーストエイド
タイプ 2010* 2015** Reason for Change
外傷の緊急時: 出血の管理 更新 市販されている止血剤は多いが、効果的であることが示さ れているものがある。しかし ながら、ファーストエイドで ルーティンとしての使用は、 止血剤によって効果がまちま ちであり、 塞栓症状態と潜 在的な熱傷を誘導して細胞を 破壊するといった事を含む逆 効果の可能性により、現時点 では、奨励できない (Class IIb, LOE)。S397 標準的な出血のコントロール(ガーゼや布 などを使って、あるいは使わないで直接圧 迫)では効果がない大出血か、命に関わる 出血で、ファーストエイド・プロバイダーは 止血剤ドレッシングを考慮しても良い (Class IIb, LOE C-−-LD)。止血剤ドレッシ ングの適切な使用には訓練が必要となる (Class I, LOE Cs EO)。
注:「止血剤ドレッシング」は、カオリン などの止血剤をしみ込ませた製剤(ガーゼ、 スポンジ、テープ、包帯など)のことであ る。 凝血を促進する薬剤が染み込まれた 市販の止血ドレッシングは、2010の ファーストエイド・ガイドライン以 来進化している。こうしたドレッシ ングの最新世代は合併症のリスクが ずっと低下しており、ファーストエ イド・プロバイダーによる使用が勧め られるまでになった。止血剤ドレッ シングは、標準的な止血法が効果を 現さないか、止血帯が手元にない、 あるいは自然に出血を止めさせるこ とができない体の部位(胴体,腹部、 鼠径部)に有効であることが示され ている。 トピック ※日本国内のガイ ドライン(JRC蘇 生ガイドライン 2015オンライン 版)は下記。 ※重度の外出血に対して直接圧迫止血法で止血できないときは、訓練を受けた者による止血ドレッシングの使用も選択肢となり得る。但し、止血ドレッシ ングに含まれる止血剤の取り扱いなどには留意する。
表4:ファーストエイド
トピック タイプ 2010* 2015** 変更の理由
外傷の緊急時:
開放性胸部外傷 新 ファーストエイド・プロバイダーは、開放性の胸部外傷がある個人に閉鎖ドレッシン グあるいは閉鎖器具を使用しないことを提 案する (Class III: Harm, LOE C-EO)。 ファーストエイドの環境では、開放性の胸 部外傷をドレッシングやシールを使わずに 外気に露出したままにすることが妥当であ る (Class IIa, LOE Cs EO)。S579
開放性の胸部外傷に一般的に容認さ れているファーストエイドの方法 は、密閉性のある閉鎖性のドレッシ ングを使って胸腔内へ空気が吸い込 まれないようにすることであった。 これは、圧迫された空気が逃げられ るようにドレッシングの隅に密閉さ れていない部分を作ることが同時に 提案されていた。これは、重大な合 併症を急速に引き起こすかもしれな い緊張性気胸の可能性に言及するも のである。閉鎖ドレッシングの効果 を示すエビデンスの欠如と管理され ない緊張性気胸という高いリスクに より、 新勧告では、開放性の胸部 外傷に閉鎖ドレッシングを使用しな いことになった。 ※日本国内のガイ ドライン(JRC蘇 生ガイドライン 2015オンライン 版)は下記。 ※訓練を受けた者であっても、開放性教具外傷に対して,閉鎖ドレッシングまたは閉鎖器具を使用しないことを提案する。
表4:ファーストエイド トピック タイプ 2010* 2015** 変更の理由 外傷の緊急時: 頸椎の運動制限 更新 二次的な傷害が発生した場合の悪い帰結のため、頭、 首、および背骨の動きが最 小化されるように、頭を手 で固定させて脊髄の動作制 限を維持すること(Class IIb, LOE 。 938 ファーストエイド・プロバイダーが脊椎のケ ガを疑う時は、傷病者をできるだけ動かな いように保ち、救急隊の到着を待つ (Class I, LOE C-EO)。脊椎のケガが疑われる傷病 者には、救助者は動作制限用具を使うので はなく、まずは手を使って脊髄の動作制限 をすべきである (例:傷病者の頭の両側を 手で押さえて動かないように保つ)、とい うのも市民救助者による動作制限用具の使 用は有害となることがあるからである(Class III: Harm, LOE Cs LD)。 S580, S421
傷病者を動かさず、頭を両手で固定 する事を含む、脊椎動作制限のテク ニックに関してより明確化した。同 時に、市民救助者による動作制限用 具の使用は、気道開放を維持する妨 げとなる可能性があるため勧められ なかった。 外傷の緊急時: 頸椎の運動制限 新 実際に生じるより多くの危害を示すエビデンスと明確な利点を示すエビデンスの欠如 により、ファーストエイド・プロバイダー による頸椎カラーの通常的な使用に反対す る (Class III: Harm, LOE s LD)。 S580
脊椎動作制限の2015年の評価では、 ファーストエイドプロバイダーによ る頸椎カラーの使用に限定されてい た。限られた訓練を受けた救助者に よる頸椎カラーの使用が神経学上の 傷害の発生を低下したというエビデ ンスはないが、頭蓋骨内の圧力が増 し、気道に障害がでるというような 逆効果のエビデンスがあった。 ※日本国内のガイ ドライン(JRC蘇 生ガイドライン 2015オンライン 版)は下記。
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Hazinski MF, Nolan JP, et al., 2015 International Consensus on Cardiopulmonary Resuscitation and Emergency Cardiovascular Care Science With Treatment Recommendations. Circulation. 2015;132(suppl 1):S2–S268.
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