別紙1
論 文 審 査 の 要 旨
報告番号 甲 第 2664 号 氏 名 楯 野 英 胤
論文審査担当者
主査 田 中 和 生 副査 板 橋 家頭夫
副査 九 島 巳 樹
(論文審査の要旨)
日和見感染症や菌交代症の原因となる腸内細菌科細菌Klebsiella pneumoniae、および Klebsiellaoxytocaの β ラクタム耐性化が顕著である。2010 年頃まで、耐性責任遺伝子は基 質拡張型βラクタマーゼ(ESBL)が高頻度で、メタロβラクタマーゼ(MBL)は稀であった。2011 年 1 月 1 日から 2012 年 12 月 31 日に昭和大学病院で臨床分離されたK. pneumoniae および K.
oxytocaのうち、第 3 世代セファロスポリン、あるいはカルバペネムの最小発育阻止濃度が上
昇した株は、どちらの種も 5%程度存在した。これら耐性株が NICU から高頻度に分離された ため、耐性機構の解析を行ったところ、すべてから MBL 遺伝子が検出された。 MBL 遺伝子は、
plasmid により伝達し、ESBL に較べ高度のβラクタム耐性となるため、抗菌薬耐性菌の増加抑 制の目的でも本遺伝子の保有菌検出の重要性が示された。さらに、2014 年 10 月には感染症法 の改正で、今回の検討菌種を含むカルバペネム耐性腸内細菌科細菌感染症が 5 類感染症と指定 されたことからも、時宜を得た研究といえ、本論文は学術上価値があり、学位論文に相応しい と判断した。
Detection of metallo-β-lactamase genes in clinically isolated Klebsiella pneumoniae and Klebsiella oxytoca
(臨床分離されたKlebsiella pneumoniae とKlebsiella oxytoca における メタロβラクタマーゼ遺伝子の検出 )
臨床病理 第 62 巻第 12 号, 2014 年 掲載予定
(主査が記載、500字以内)