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亜熱帯地域における経済作物としてのイチゴ栽培: 沖縄地域学リポジトリ

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Academic year: 2021

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Title

亜熱帯地域における経済作物としてのイチゴ栽培

Author(s)

松田, 義昭; 上原, 周夫; 濱井, 義則

Citation

南方資源利用技術研究会 ニュースレター(21): 24-25

Issue Date

1990-08-08

URL

http://hdl.handle.net/20.500.12001/16988

Rights

南方資源利用技術研究会

(2)

亜熱帯地域における経済作物としてのイチゴ栽培 北中城村農業開発(株)

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松田義昭、上原周夫、 漬井義則 我が国におけるイチゴの生産量は、ミカンに次ぐ第二の地位を占め、価格の 安定と消費の確実な伸びは今後の生長安定作物として期待がかけられている. しかし、日本で唯一亜熱帯地域に位置する沖縄県では気候的条件から苗の夏越 し、品質面等に問題をのこし、未だ本格的な栽培にいたっていない.このよう な背景を基盤とし、演者らは、特に経済作物として不可能とされていたイチゴ の栽培を可能にした. 演者らが研究、栽培している品種は、 1984年から導入し、 3年間沖縄の気 候に順化後、特に耐暑性が強く、生育も旺盛なものだけを選抜し、さらに、そ れらを組織培養で培養したとよのか種である.本品種は、生食用主力品種で果 ー24

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-実は球形ないし円錐形で光沢に富み、糖度、香気が高く、輸送性、日持性にす ぐれている. 沖縄県でイチゴの栽培が行なわれていない大きな原因の一つは、亜熱帯気候 ゆえランナーの発生が少なく、ランナー育成苗の確保がきわめて難しい点にあ った.演者らの苗を親株として、ランナー育成苗を検討してみると、その結果、 500 本の親株から 1

3000本、約 25 倍以上の苗が確保できることがわかっ た.また、それらの苗を定植時まで育苗すると、いずれもクラウン径が 1crn 以上で苗重量 30g前後の定植苗に成長した. 沖縄県でイチゴ栽培が行なわれていないもう一つの原因は小果が著しく多く 市場性からみても不利な点があった.しかし、演者らの苗で調査したランナー 育成苗の結果では、 S級以上の商品価果重量が 86.6 %、その中で M級以上の 果重量が 72.2 %を占め、 S級、 M級の価格の高い 12 月は、 S級、 M級が多 く、逆に本土で大果の少ない 2月は L級、 2L級の出荷が見込まれ、市場性の 面からみても沖縄県でのイチゴ栽培が極めて有利であることが明らかとなった. 一方、収量面では一株あたり平均収量が 440gで 10a あたり 3.5 tの収量が 期待できる.ちなみに沖縄県のイチゴ消費量は約 20 億円と推定され、昭和 63年度の県中央卸売市場における平均単価はとよのかで、 1kg あたり 1165 円 と高く、イチゴが極めて有望な経済作物であることがうかがわれる. 一

参照

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