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Japan Advanced Institute of Science and Technology

JAIST Repository

https://dspace.jaist.ac.jp/

Title 形式手法を用いた手順書の解析

Author(s) 穐山, 周平

Citation

Issue Date 2013‑03

Type Thesis or Dissertation Text version author

URL http://hdl.handle.net/10119/11320 Rights

Description Supervisor:二木厚吉教授, 情報科学研究科, 修士

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形式手法を用いた手順書の解析

穐山 周平(1010002)

北陸先端科学技術大学院大学 情報科学研究科 2013年2月6日

キーワード: 形式手法, 手順書, ヒューマンエラー, 事故, 検証.

医療現場では,患者に被害を与えるといった事故が発生している.それらの 事故は業務を行う上で必要な作業の欠落,不必要な作業をしていまういった ヒューマンエラーが起因することが多い。事故を防ぐには元となるヒュー マンエラーをなくすことが考えられるが,全てのヒューマンエラーをなくす ことは現実的には難しいとされる。そのため事故に結びつくような重大な ヒューマンエラーに対して,1つずつ対処していくことが求められる。つま り事故を防ぐにはヒューマンエラーが事故の起因となるか業務の解析し,把 握することが必要となる。実際の医療現場ではRCA (Root Cause Analysis) やFMEA (Failure Mode and Effects Analysis)が知られている。けれども RCAは実際に起きた事故を元に解析を行うため事故前の解析が難しい。ま たFMEA は業務に関する知識や経験が求められる.

そこで本研究では,形式手法を用いた手順書の解析手法を提案する。業務 の内容が明示的に記述された手順書から形式的なモデルを作成して推論を 行うことで,実際の業務が行われる前に知識や経験に基づかない解析を行 う。本研究では,以下の順序で手順書の解析を行う。1.OTS/CafeOBJを用 いて状態遷移システムとして手順書のモデル(手順書モデル)を作成。2.

手順書モデルが業務の目的を達成できるか検証.3.手順書モデルにヒューマ ンエラーを組み込み.4.ヒューマンエラーを含んだモデルが業務の目的を達 成できる手順書か検証.

Copyright c2013 by Akiyama Shuhei

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手順書モデルは,作業で用いられるもの(作業要素)を状態,その作業要 素を変化させる作業を遷移として状態遷移システムとする.業務の目的達 成や事故が起きてしまったかを作業要素から判断する.手順書モデル作成 する方法としては,1.実際の手順書から作業を書き出す,2.書き出した作業 から,作業要素を変化させる作業を抜き出す,という方法を用いる.本研究で は,実際に用いられている検体検査手順書の手順書モデル作成を行った.作 成した手順書モデルでは事故が発生しないことを検証する.検証を行うた め手順書モデルの満たすべき性質を業務の目的として設定を行う.その性 質を元に証明譜を作成してCafeOBJシステム上で半自動的な証明を行う. この手順書モデルが性質を満たせば,その手順書モデルは業務の目的を達 成できると確認できる.逆に手順書モデルが性質を満たすことが確認でき なければ,事故が起きる可能性を表す.本研究で検体検査の手順書モデルで は採血が取り違えなく行われるかを目的として設定し,業務の目的を達成 できると検証する.

次に検証を行った手順書モデルにヒューマンエラーを加える.本研究では 遷移条件を緩める,新たな遷移関数を加えることで,ヒューマンエラーを含 んだモデルを表現する.検体検査の手順書モデルでは,作業の欠落や取り違 えを含ませたモデルを作成.その作成したヒューマンエラーを加えたモデル が事故の発生しないモデルであることの検証を行う.検体検査の手順書モ デルでは,ヒューマンエラーを加えた3つのモデルの検証を行う.取り違え を含んだモデルでは,業務の目的を達成できると確認された.作業の欠落を 含んだモデルでも,業務の目的を達成できると確認された.作業の欠落と取 り違えを含んだモデルは業務の目的を達成できるか確認されなかった.この 検証結果の意味としては,ヒューマンエラーを加えたモデルが業務の目的を 達成できると検証された場合,そのヒューマンエラーが起きても事故に至ら ない手順書モデルであることがいえる.逆に,手順書モデルが業務の目的を 達成できると検証したにも関わらず,ヒューマンエラーを加えたモデルが業 務の目的を達成できると検証できない場合,そのヒューマンエラーが事故を 起こす可能性があることがいえる.

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参照

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