◆◇◆◇◆小中学校課学校教育担当メールマガジン「パートナー」◇◆◇◆◇◆ H29.1.26 第 167 号 県教育委員会HP http://www.kochinet.ed.jp/ 小中学校課HP http://www.kochinet.ed.jp/shochu/ ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇ 高知県教育委員会事務局 小中学校課 編集・発行 --- 平成29年が始まり、早くも1ヶ月が経とうとしています。ご挨拶が遅くなり ましたが、本年もどうぞよろしくお願いいたします。 さて、1月11日に「高知県学力定着状況調査」を実施しました。子どもたち の学力の定着状況を丁寧に把握し、綿密に分析を行うとともに、「分かる、楽し い」授業づくりや指導方法の工夫改善へ向けて、有効にご活用いただきたいと思 います。 それでは、メールマガジン「パートナー」167号をお届けします。 --- 【銀杏だより】 『忘憂君の誓い』 長岡 幹泰 参事兼小中学校課長 【小中の窓】 (1)学力向上のための学校経営力向上支援事業 平成28年度中学校学力向上実践モデル校訪問 (2)中学校組織力向上のための実践研究事業 【教育実践】 「体育授業の充実 -『小学校体育副読本活用事業』の取り組みから」 西部教育事務所 【お知らせ】 ○2017年度「中学校理科教育振興奨励」募集案内 --- 【銀杏だより】 『忘憂君の誓い』 明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします。 昨年は、何と言ってもオリンピックの日本人選手の活躍に沸き、また一方、 SMAPの解散には一つの時代が終わったことを思い、一抹の寂しさを感じた
年でした。さらにさらには、東京都知事選挙やアメリカ大統領選挙などが行わ れ、新しいリーダーが生まれた年でもありました。今年、平成29年はどのよ うな年になるのでしょうか。皆様にとって良い年となりますよう、お祈りして おります。 さて、この年末年始は、本棚に眠っていた本を手に横になって過ごしており ました。その中で印象に残ったものは、梅原猛先生の『世界と人間』。 リーダーの条件について述べられておりました。少し触れますと、まず1つは、 時代が要求する理想をはっきりと持っていること。2つは、現実世界の状況を 的確に把握する力を持つこと。(もっとも、現実世界を動かしているのは人間 であり、よって、人の心を感じ取る勘や感性のようなものを持つ必要があると のこと)3つは、一つのことを決定する勇気と粘り強く実行する忍耐を所有す ること。併せて、それらの理想や現実認識を、あるいは、何を実行するのかを 自分の言葉で語ることも重要。そして、これらの条件は、政治家であれ、経営 者であれ、また、家長であれ、必要とされるとのことでした。 もっとも、「聖徳太子や西郷隆盛は1・3の条件で傑出し、2の条件でやや 劣る」「藤原道長や伊藤博文は2・3で優れ、1で劣ると言わざるを得ない」 と、全てを備えることの難しさも述べられており、自称『大黒柱』としては、 ホッ。 そうして、正月二日からは、現実世界の状況を把握するため、早速に街へ出 ました。(前々から懐かしい友人と約束をしていたものですが)止まり木には、 悪友数人の他に一人の青年が座っています。「これが、あと90点の息子だ。」 と友の一人。「…?」「覚えてないか?今から十数年程前のこと。この息子が 10点だったか、兎に角、ひどい点数を持って帰ってきて、俺がどついた話を すると、お前等は『な~に、あと、90点じゃないか。』と言ったんだ。」 一同、「記憶な~い。」「その言葉に最初は腹も立ったが、落ち着いて考えて みると『子どもを信じて待て』ということかと。あの時の息子がこれだ。」 青年は改めて私たちを向き、「痺れる言葉をありがとうございました。あれか ら父の態度が変わったように思います。そして、親父に信じられているという 実感と希望が持てるようになり、不思議と頑張りが利くようになりました。 お蔭様です。」と頭を下げます。こちらとしては、その言葉の記憶も定かでな く、ただただ、恐縮の体。「親父さんに感度の高い受信器があればこそでしょ う。」と逃げました。青年は昨年、家族を持ったとのこと。この夜は皆で祝い 酒を頂きました。 さて、今年はどのような痺れる言葉に出会えるのでしょうか?楽しみです。 それにしても、忘憂君であっても、自分の口から出た言葉は忘れてはなりま せん。
【長岡 幹泰 参事兼小中学校課長】 --- 【小中の窓】 (1)学力向上のための学校経営力向上支援事業 平成28年度中学校学力向上実践モデル校訪問 県教育委員会では、学力調査等で明らかになった課題を解決するため、 「学校経営計画」及び「授業改善プラン」に基づき、組織的・協働的に授業 改善に取り組む中学校を「中学校学力向上実践モデル校」として指定し、 その実践研究の過程や成果を他校に普及することにより、生徒の思考力・判 断力・表現力等の向上を目指しています。 本年度の中学校学力向上実践モデル校は次の18校です。 ・室戸市立室戸中学校 ・芸西村立芸西中学校 ・安芸市立安芸中学校 ・香南市立香北中学校 ・仁淀川町立池川中学校 ・南国市立北陵中学校 ・土佐市立高岡中学校 ・須崎市立須崎中学校 ・四万十町立窪川中学校 ・四万十市立中村中学校 ・四万十市立西土佐中学校 ・宿毛市立宿毛中学校 ・大月町立大月中学校 ・高知市立城東中学校 ・高知市立青柳中学校 ・高知市立三里中学校 ・高知市立西部中学校 ・高知市立大津中学校 昨年度までの「中学校学力向上推進校訪問」から引き続いて指定校となって いる学校も多いのですが、学力向上実践モデル校では、国語科・社会科・数学 科・理科・外国語科(英語)の5教科については、指導主事との協議も行いな がら教科会を活性化させ、取り組みを進めています。 教科会が活性化することで、単元構想や進捗の確認、ワークシートや評価問 題の作成、学習指導案検討等について、複数の視点から協議し、情報を共有す ることが活発に行われるようになっています。例えば、教科会に生徒のノート を持ち寄り、ノートの記述のさせ方や生徒がどこでつまずいているかを確認、 分析し、次の授業や単元でどのように指導していくかについて協議したり、 研究授業に向けて事前に他クラスで研究授業の授業者以外の教員が研究授業で 行う授業をする(リレー授業)などし、管理職や他教科の教員とも協議して、 一緒に授業を作りあげたりする取り組みも報告されています。 指定校の様子は、各校の自主公開による授業研究発表会等で参観できますの で、各校の公開授業のお知らせが届いたときには、ぜひ確認して参加ください。
【小中学校課 白井 佳枝】 --- (2)中学校組織力向上のための実践研究事業 本年度からスタートした、中学校組織力向上のための実践研究事業における 研究校では、一人の教員が学年をまたがって同一教科を担当するいわゆる 「タテ持ち」のシステムを導入することにより、同じ教科の教員同士が定期的、 また日常的に教科会をもち、指導方法や授業改善等について学び合い、切磋琢 磨し合う「チーム学校」づくりについての研究を進めています。 本年度の研究校は次の9校です。 ・香南市立野市中学校 ・南国市立香長中学校 ・土佐市立高岡中学校 ・四万十町立窪川中学校 ・四万十市立中村中学校 ・高知市立城東中学校 ・高知市立西部中学校 ・高知市立大津中学校 ・高知市立旭中学校 各研究校では、「OJTの活性化」と「組織的な授業改善」を目指し、教科 会において、授業づくりについて協議したり、組織力向上エキスパートからの 指導・助言を受け、授業や教科会に反映させ、取り組みを改善したりすること により、この一年間でその成果が現れてきています。 特に、教科会は、主幹教諭や教科主任が中心となり、指導方法や授業改善の 方向性について、意見を出し合うことにより、互いに学び合う場、若年教員の 育成の場として、内容も充実してきており、組織力向上エキスパートからも高 い評価をいただいています。 教員同士が、授業観や指導技術などを学び合う機会をもつことは、大切なこ とです。来年度は、現在の研究校において、「タテ持ち」実施教科を拡充し、 教員の指導力の向上につなげていきたいと考えています。また、9校の取り組 みを先行事例として、研究校を拡大していきます。 本年度の研究校の実践発表などを行う研究協議会を平成29年2月13日 (月)に、高知会館にて開催します。お誘い合わせの上、ぜひ参加してくだ さい。 【小中学校課 林 香】 --- 【教育実践】 「体育授業の充実 -『小学校体育副読本活用事業』の取り組みから」
運動好き・体育好きな子どもの育成に向けて、昨年度から「小学校体育副読 本活用事業」がスタートしました。県内6校が研究実践し、西部管内では四万 十市立中村南小学校と大月町立大月小学校が取り組んでいます。 研究が始まったころは、授業スタイルも先生によって異なり、教師主導で先 生の話が多く運動量が少ない授業や、学習規律が不十分な授業、児童同士の関 わりが少ない授業が多かったように思います。そのような中、授業の導入や振 り返りで「まずは副読本を使ってみよう」というところからスタートしました。 校内研修では学習指導要領を理解したり、研究授業を行ったりすることで体育 授業の意識を高め、実技研修で体の動かし方やそれぞれの単元につながる動き について学びました。次第に、副読本のイラストを拡大掲示するなど、運動の イメージを持たせやすくして授業に臨む先生も増えてきました。更に、その拡 大掲示に児童が見付けたポイントを付箋で貼ったり、記入したりする工夫もあ りました。 また、運動の苦手な児童が取り組みやすくするために、児童同士の関わり合 いを仕組む授業も増えてきました。そして何より授業の主になる活動に多くの 時間を費やすことで、運動量も増えてきました。今では、「めあての確認」 「主運動につながる運動」「主運動」「まとめ」「振り返り」という体育授業 のスタンダードの中で、先生方がそれぞれの特徴を生かした授業が展開されて います。 体育の時間が充実することで運動への興味・関心も向上し、休み時間の過ご し方も変わってきています。運動に対しての意欲が向上してきたことで、授業 で取り組んだ運動を遊びに取り入れる姿が見えるようになってきました。また、 ドッジボールコートを作ったり、ボールを当てる的を作ったりという先生方の 工夫も、運動への意欲につながりました。朝マラソンでも、意欲を持たせるた めの工夫が見られます。中村南小学校では、タスキやハチマキなどを活用し、 大月小学校では、個人の頑張りを評価し掲示することにより、子どもたちは自 分の設定した目標に向かって粘り強く取り組んでいます。 本年度の大月小学校の公開授業では、運動の楽しさや喜びを、みんなが味わ うことのできるルールについて、子どもたち同士で考え合うことにより、主体 的に活動する姿が見られました。まさに、アクティブ・ラーニングだったと思 います。中村南小学校の公開授業(1月26日予定)でも、子どもたちの生き 生きとした姿が見られると思います。 これからは、次期学習指導要領を見据えて体育も授業改善に取り組む必要が
あります。学校長のリーダーシップのもと、体育主任を中心に教職員が児童の 課題解決に向けて学年を超えて協働し、学校がチームとして取り組むことの重 要性を中村南小学校・大月小学校の2校が示してくれました。これからも、体 育授業における副読本の効果的な活用方法を県内の多くの学校に広げ、授業の 充実から体力の向上へつなげ、運動好き・体育好きな子どもの育成につなげて いきたいと考えています。 【西部教育事務所 栗本 健】 --- 【お知らせ】 <2017年度「中学校理科教育振興奨励」募集案内> 武田科学振興財団では、中学校理科教育への支援を目的として「中学校理科 教育振興奨励」の募集を行っています。 ◆研究課題 中学校の理科教育に貢献すると考えられる教材の創作・工夫、実験や体験 学習への新たな取り組み、理科クラブでの活動等 ◆応募資格 国内の中学校及びそれに準ずる機関の教員及び職員 ◆助成金額・助成件数 1件 30万円・30件程度 ◆応募締切 平成29年4月14日(金)必着 ◆決定通知 平成29年8月下旬までに財団から各応募者に通知 ◆応募書類の送付先・問合せ先 〒541-0045 大阪市中央区道修町2-3-6 公益財団法人 武田科学振興財団 研究助成事務局 電 話:06-6233-6103 FAX:06-6233-6112 ホームページ:http://www.takeda-sci.or.jp
メール:info@ takeda-sci.or.jp ※内容等の詳細は、武田科学振興財団ホームページをご参照ください。 【小中学校課 井上 美貴】 --- ◆「パートナー」の内容は自由に引用、転載してもかまいません。 ◆バックナンバーは小中学校課ホームページでも読むことができます。 http://www.pref.kochi.lg.jp/soshiki/310301/ ◆ご意見・お問い合わせはこちらまで TEL 088-821-4638 FAX 088-821-4926 mail [email protected] 担当:中屋 / 発行責任者:益永