密 教 文 化 高 齢 障 害 者 の 住 宅 改 善 に つ い て -京 都 市 の 区 社 協 活 動 を 中 心 と し て-鈴 木 典 夫 1. は じ め に 要 介 護 高 齢 者 の ケ ア問 題 が 問 わ れ、 厚 生 省 が 提示 した 「高 齢 者 保 健 福 祉 十 力年 戦 略(ゴ ー ル ドプ ラ ン)」(1)が進 行 して い る。 高 齢 者 の ケ ア に つ い て大 枠 で と らえ て み る と、 在 宅、 老人 保 健施 設、 病 院(「 社 会 的 入 院 」、い わ ゆ る生 活 事 情 に よ り入 院 が 長 期 化 し、実 態 と して病 院 が 生 活 の場 とな う て い る入 院 を含 む)、 老 人 ホ ー ム(特 に特 別 養 護 老 人 ホ ー ム)の4っ に 大 別 され るで あ ろ う。 ゴー ル ドプ ラ ンで は、2000年 の ケ ア シ ス テ ム を、 寝 た き り高 齢 者 推 定100万 人 の 出現 に対 し、在 宅 は35%前 後、 老 人 保 健 施 設28 %前 後、 病 院12%前 後、 特 別 養護 老 人 ホ ー ム24%前 後 と描 い て い る(2)。現 在35万 人 か ら40万 人 に な らん とす る寝 た き り高 齢 者 で あ るが、 要 介 護 高 齢 者 とな る と脳 梗 塞 等 脳 血 管 障害 の後 遺 症 者、 高 血 圧 症 ・心 臓 疾 患 等 で の虚 弱 高 齢 者 も含 め て い か な け れ ば な らな い。 彼 らの在 宅 で のケ ア につ いて は、 デ イ サ ー ビス、 シ ョー トス テ イ、 ホ ー ム ヘ ル プ事 業 を3本 の 柱 と し、進 展 して い る。 しか し、 日本 の住 居 を考 え る と、玄 関 ・ トイ レ ・浴 室 等 の 出入 り口が 狭 か った り、敷 居 ・上 が り椎 ・置 き石 な ど の よ うな段 差 が 至 る所 に 見 られ た り、畳 問 を基 本 とす る生 活 ス タイ ル の た あ立 座 位 が 困 難 で あ った り、2階3階 と生 活 空 間 が タテ に延 び るた め(急 な)階 段 に頼 る生活 にな っ た り、立 地 の面 か ら風 通 しや 日当 た りが 悪 か った り、要 介 護 者 の 専 用 の部 屋 が なか った りな ど、 介 護 をす る場 所 と して は劣 悪 な条 件 に 置 か れ て い る 家 庭 も少 な くな い。 ま た、 核 家 族 化 に よ り主 た る介 護 者 は、 年 老 い た配 偶 者(特 に女 性)と い うケ ー ス も多 く、 そ の介 護 負 担 は重 い。 これ ら住 居 が
-106-持 つ課 題 を 好 転 させ て い くこ とが、 在 宅 ケ ア を推 進 す る間接 的 な援 助 で あ る とい う考 え 方 は、 近 年 で は衆 目の 一 致 す る と ころ で あ ろ う。 ま た、 在 宅 ケ アを 支 援 して い くに は、 ケ ー ス マ ネ ー ジメ ン ト手 法 に代 表 さ れ る よ う、要 介 護 者 及 び そ の 家 族 の 単 一 的 な ニ ー ズ を解 決 す る ばか りで は な く、複 合 的 ・総 合 的 な生 活 問題 に ア プ ロ ー チす る こと に よ って、 制 度 や サ ー ビス の効 率 を高 あ る。福 祉、 保 健、 医 療、 リハ ビ リテ ー シ ョ ン等 異 な る分 野 の縦 割 り対 応 を改 め る こ とに よ って、 関 係 領 域 を統 合 し、個 々 の ケ ア シ ス テ ム を確 立 さ せ よ う とす る もの で あ る。 住 宅 に対 す る高 齢 者 施 策 とい え ば、 高 齢 世 帯 向 け公 営 住 宅 の設 置 や高 齢 者 住 宅 整 備 資 金 の 融 資 と い う印象 を 持 っ が、 今 後、 個 々 の介 護 ニ ー ズ に沿 う住 宅 の 改 善 も福 祉 サ ー ビ ス の1っ と して 開 拓 して いか ね ば な らな い。 そ の 際、 住 宅 行政 の分 野 や 建 築 の分 野 との連 帯 は重 要 な要 素 と な る。 「住 み慣 れ た と こ ろで 暮 らす 」。高 齢 者 が 自己 の決 定 で それ を望 む と き、 生 活 の場 で あ る住 環 境 が 自己 の ハ ンデ ィ キ ャ ップ に対 処 して い るか ど うか は疑 問 で あ る。 簡 易 な手 す り付 けや 段 差 解 消 か ら家 の増 改 築 ま で、 ハ ー ド な 部 分 で の改 造 を施 す こ とに よ り、 家 族 の介 護 力 を高 め た り、在 宅 生 活 を 維 持 しよ うとす る意 欲 を 引 き出 した り、 近 隣 の人 間 関 係 を維 持 し社 会 的 な 関係 を 保 ち続 け た り、 そ して何 よ り、「住 み 慣 れ た と ころ で暮 らす 」と い う 望 み を か なえ る こ とに よ る精 神 的 な安 定 が 得 られ る。 住 宅 の改 善 は、 生 活
の質(QOL: Quality of Life)を 高 め るの で あ る。 本 論 で は、 住 宅 の 改 善 を生 活 問 題 の 一 部 と して と らえ、 福 祉 的 な ア プ ロ ー チ を京 都 市 の区 社 会 福 祉 協 議 会(以 下、 区 社 協)の 事 例 を通 して考 察 す る。 2. 福 祉 サ ー ビ ス と し て の 住 宅 改 善 事 業 これ ま で の、 高 齢 者 住 宅 施 策 と して は 「生 活 福 祉 資 金 貸付 制度 住 宅資 金」 「高 齢 者 住 宅整 備 資 金 貸 付 制 度 」(3)が代 表 例 で あ るが、 経 済 的 な援 助(融 資)を 性 格 と して い る た あ、 直接 的 な 福 祉 サ ー ビス とは や や性 格 の違 いが 高 齢 障 害 者 の 住 宅 改 善 に つ い て
密 教 文 化 あ る。 こ の よ うな施 策 か ら も住 宅 に関 す る問 題 は経 済 的 な負 担 が生 じ る、 と い う印 象 を持 たれ やす い。 しか し、真 に改 善 が 必 要 な高 齢 者 の多 くは年 金 収 入 のみ で あ っ た り、生 活 保 護 を受 給 して い る ケ ー スが 少 な くな い。 そ れ らの 高 齢 者 に は、 住 宅 を改 善 した い と い う ニ-ズ が あ り な が ら、 「か な わ ぬ こ と」 と思 い込 み、 その ニ ー ズを 訴 え な い と い う ケ ー スが あ った。 ま た は、 目の 前 に生 じた介 護 の 問 題 は福 祉 で解 決 す る と い う思 い か ら、住 宅 の 改 善 を す る こ と に よ る効 果 まで 発想 に 至 らな い家庭 も多 い。 この よ うな 状 況 にあ って、 特 に低 所 得 者層 に対 して各 種 ソー シ ャル ワ ー カ ー は、 住 宅 改 善 の ニ ー ズ に積極 的 に介 入 し、対 象 者 の動 機 を 促 す 段 階 を経 る必 要 もあ る。 そ の点 か ら考 え る と、住 宅 改善 の き っか け とな る情 報 提 供 や 相 談 事 業 を 出発 点 とす る住 宅 改善 福 祉 サ ー ビス を開 発 す る こ と は妥 当 と考 え る。 住 宅 の 改善 を、 そ の 内容 に よ って以 下 の よ うな類 別 に試 み て み る。 (1)予防 的住 宅 改 善 老 後 の た め、 あ るい は疾 病 ・事 故 後 の生 活 に備 え る住 宅 改 善 (2)治療 的住 宅 改 善 障 害 を受 け た後 の身 体 機 能 を維 持 す る た め、 住 宅 内 で の移 動 や 外 出機 会 を確 保 し、 日常 的 な生 活 動 作 をす る こ とに よ り リハ ビ リテ ー シ ョ ンを 補 完 した り、回 復 意 欲 を増 進 させ る た め の住 宅 改 善 (3)生活 維 持 の た め の住 宅 改 善 食 事 ・排 泄 ・入 浴 な ど 日常 生 活 上 最 低 必 要 な サ イ ク ル を 確: 保 し、 「寝 た き り状 態 」 を回 避 した り、介 護 者 の労 力 限 界 に対 し即 時 的 に対 応 す る 住 宅 改 善 (1)は、概 して 大 規 模 な増 改 築 が され る こ と もあ るが、(3)に な る と簡 易 な改 善 を 施 こ し、当 面 の 措 置 とす る ケ ー スが多 い。(3)のケ ー スは、住宅 改善 ニー ズの 気 づ きが な く、 ぎ り ぎ り まで 介 護 の 苦 労 を して い る家 庭 に見 られ が ち で あ る。(2)を含 め(3)の場 合 は、 総 合 的 な ケ ア計 画 の必 要 性 が あ り、 そ の ケ ア計 画 の 一 部 に住 宅 改 善 を 福 祉 サ ー ビス と して 盛 り込 ん で いか な け れ ば な らな い。
これ よ り以 下 は、 「1本 の手 す りか ら」 を キ ャ ッチ フ レ ー ズ に し、 住 宅 改善 支 援 を 事 業 化 した京 都 市 南 区 社 協 の経 過 を追 う。 (1)京 都 市 南 区 社 協(以 下、 南 区 社 協)で の経 過 南 区社 協 が 「在 宅 障 害 者 住 宅 改 造 支 援 事 業 」 と い う名 で事 業 を起 こ した の は1991年 で あ る(初 年 度 は試 行 期 間)。 そ の特 色 は、 福 祉 ニ ー ズ の 声 が 草 の根 運 動 的 に住 民 か らあ が り、 この支 援 事 業 に結 びっ い て い っ た と い う こ とで あ ろ う。 そ こで、 住 宅 改 善 の事 業 に ふ れ る前 に、2点 ほ ど を経 過 と して 論 述 した い。 (1)区社 協 社 会 福 祉 法 人 化 に よ る住 民 の福 祉 意 識 の高 揚 京 都 市 で は小 学 校 区 単 位 に住 民 組 織 の任 意 団体 で あ る学 区 社 協 が 組 織 さ れ て お り、学 区 社 協 は区 社 協 の 構 成 団 体 と して そ の学 区 の福 祉 の 実 践 を統 括 して い た。 まず、 学 区 単 位 で の 福 祉 活 動 を高 め て い こ う とい うね らいで 京 都 市 社 協 の 「市 社 協 基 本構 想 委員 会」(1981年 ∼1984年)が、11行 政 区 の区 社 協 を社 会 福 祉 法人 化 させ る こ とを答 申 す る。(社 協 は、 全 国 の 都 道 府 県 ・市 町 村 社 協 に存 在 して お り、 そ の ほ とん どが 社 会 福 祉 法 人 格 を有 し て い る。 しか し、 そ の 当 時、 区社 協 は 「社 会 福 祉 事 業 法 」 上 の位 置 づ け が な く任 意 団 体 と して存 在 して い た の で あ る)。 学 区社 協 の 指 導 的 立 場 で あ る区社 協 の 社 会 福 祉 法 人 化 を 目指 す こ とで、 区 内 に独 立 した 区社 協 の事 務 所 を 設 置 し、専 門 の 区社 協 職 員 を従 事 さ せ る こ とで、 よ り学 区 に密 着 した 地 域 福 祉 活 動 の 指 導 と調 整 を行 え る環 境 を整 備 す る と い う こと で あ る。 こ の答 申 は、 当 時 の市 区 社 協 役 員 の支 持 を受 け る。 そ して、 区 社 協 事 務 所 の 確 保、 区社 協 運 営 費 の補 助、 区 社 協 専任 職員 人 件費 の獲得 の た め、市 社協 ・ 住 民 一 体 とな った 行 政 に対 す る要 望 運 動 が 展 開 さ れ るの で あ る。 区 ・学 区 社 協 で地 域 福 祉 活 動 に携 わ る人 々 の、 「我 々 の 福 祉 拠 点 を 築 く」 と い う 自 らの主 張 は、 福 祉 に対 す る 自意 識 を 喚 起 させ た。 区 社 協 も社 会 福 祉 法 人 とい う社 会 的 人 格 を与 え られ るか らに は、 住 民 の 高 齢 障 害 者 の 住 宅 改 善 に つ い て
密 教 文 化 福 祉 を高 め る事 業 を見 直 して 行 か ね ば な らな い と、 南 区 社 協 で は、 住 民 懇 談 会 や 区民 シ ンポ ジ ウム を実 施 し、学 区 社 協 事 業 の 検 討 や 当 時 の福 祉 課 題 を 明 らか に して い く作 業 が行 わ れ て い く。そ の過 程 で、 学 区 社 協 で 互 い に 情 報 交 換 を しな が ら 「隣 の学 区 は独居 老 人 の 食事 サ ー ビ ス(会 食 会)を 季 節 に1回 実 施 して い るが、 自分 の学 区 で は毎 月 実施 して い こ う」 とか 「食 事 の宅 配 を して み よ う」 な ど、 多 分 に学 区社 協 間 の競 争 意 識 も働 いた と思 わ れ る が、 自分 達 の意 志(地 域 の 自己決 定)で、 新 た な地 域 福 祉 活動 に取 り組 む よ うに な って い く。区 社 協 を法 人 化 させ て い く とい う 目標 の 下 で、 担 い手 は我 々住 民 で あ る と い う意 識 が高 ま って い った と言 え よ う。 (2)住民 の 力 に よ る福 祉 活 動 へ の模 索 区社 協 法 人 化 を 契 機 に区 民 シ ンポ ジウ ム な ど を実 施 し、南 区 で は1っ の 福 祉課 題 が 明 らか に され る。 区 社 協 社 会 福 祉 法 人 化 運 動 を 展 開 して い た 1988年 当 時、 人 口10万 人 と い う南 区 に あ って、 「入 浴 サ ー ビス 」 を実 施 す る特 別 養護 老 人 ホ ー ムや デ イ サ ー ビス セ ン ター が1ヵ 所 も無 い とい う点 に 着 目す る。 南 区 の住 民 は、 他 区 の 「寝 た き り」 生 活 者 よ り入 浴 サ ー ビ スを 受 け に い くとい う行 政 区 間 格 差 が 生 まれ て い た。 この事 実 を福 祉 課 題 と し て と らえ、 南 区社 協 で は、 在 宅 で 寝 た き り状 態 に あ った り、障 害 が あ って 自宅 で の入 浴 に何 らか の援 助 を 要 す る区 民 へ 「入 浴 サ ー ビス」 を実 施 す る こ と とな る。学 区社 協 が ボ ラ ンテ ィア を募 集(も し くは推 薦)し、 施 設 へ の送 迎 や浴 室 内介 助 を す る36名 が 組 織 され る。 一 方、 京 都 市 社 協 と南 区社 協 役 員 で は、 南 区 内 に入 浴 サ ー ビス を提 供 で きる施 設 をっ く り、 そ こに南 区社 協 の 事 務 所(拠 点)を 設 置 しよ う とい う 戦 略 を た て る。 結 論 を言 え ば、1989年、 京 都 市 南 老 人 福 祉 セ ンタ ー に特 浴 設 備 が 併 設 さ れ、 京 都 市 か ら区 社 協 事 務 所 と して 同施 設 の 使 用 許 可 が 出 され、 同 年 南 区 社 協 の 社 会 福 祉 法 人 認 可 が な され た。 こ こ に至 り、 ボ ラ ンテ ィア の運 転 す る入 浴 サ ー ビス送 迎 車 が 区 内 を走 りだ し、区民 は南 区社 協 と い う名 を以 前
よ り身 近 に 目に す る こ とが 出 来 る よ うにな る。 入 浴 サ ー ビス に協 力 す るボ ラ ンテ ィア は、 ロ コ ミで 広 が り、1年 の 内 に82名 が 登 録 され た。 入 浴 サ ー ビス の利 用 者 及 び ボ ラ ンテ ィ アが 区 内 各地 に点在 す る こ と に よ って、 次 第 に南 区 社 協 は住 民 に も認 知 され る よ うに な り、 ま た、 入 浴 と い う暮 ら しに 身 近 な 課 題 に即 時 的 に対 応 す る福 祉 サ ー ビス を実 施 す る こ と に よ って、 住 民 や 他 機 関 か らの存 在 価 値 の高 い評 価 を受 け るよ うに な って い く。 入 浴 サ ー ビス を実 施 して間 もな い 頃 の あ る や り と りを紹 介 した い。 送 迎 ボ ラ ン テ ィ アが 家 庭 まで 利 用 者 を迎 え に い く と、隣 人 が 「老 人 ホ-ム に入 る の?。 か わ いそ うにね。 寂 し くな るね。」 と言 わ れ た。 そ れ に対 しボ ラ ンテ ィア が 「今 日 はお 風 呂 のお 迎 え に き ま した。 ま た帰 っ て 来 ま す 」。3 ヵ月 もた っ と、 そ の 隣 人 が 「今 日 はお 風 呂 の 日だ ね。 私 も手 伝 って あ げ よ うか 」 と、玄 関先 で手 を 差 し延 べ た り、車 へ の乗 車 を介 助 して くれ た り と い う風 景 が 見 られ た の で あ る。 入 浴 サ ー ビス にか か わ らな い住 民 も、 日常 的 に福 祉 サ ー ビス に ふ れ あ い、 南 区 社協 を 暮 らしの 中 に受 け入 れ て い った と考 え させ る。 後 に、 住 宅 改善 事 業 が 区社 協 の福 祉 サ ー ビス と して住 民 に 受 け入 れ られ て い くの も、入 浴 サ ー ビス を実 施 して い る社 協 だ と い う こ と が大 きな 要 素 と な って い る。 (3)福祉 課 題 の 事 業 化 入 浴 サ ー ビ スを 実施 す る こ と に よ り、新 た な生 活 問題 が 明 らか に な る。 ボ ラ ンテ ィア か らの入 浴 サ ー ビス の報 告 の中 で、 「玄 関 が狭 くて、 ス トレッ チ ャー(寝 台)が 入 らな い」 「車 い す の転 回 に柱 が邪 魔 して い る」 「玄 関 先 に2段 の階 段 が あ り、車 い す で の 上 り下 り に苦 労 す る」 「2階 が寝 室 にな っ て い る」 「階 段 が 暗 くて 狭 くて急 」 「車 い す へ の乗 り換 え時 に利 用 者 の 体 を 支 え る手 す りが あ れ ば、 介 助 負 担 が 軽減 され る。 も し くは、 自力 で の 移 動 が可 能 に な る ので は」 とい う意 見 が 出 され る。 ま た、 利 用 者 か ら も 「わ ず か1cmの 段 差 にっ まづ き骨 折 し寝 た き りに な った(4)」「トイ レで転倒 した」 「せ めて トイ レだ け は 自分 で い き た い」 と い う話 や、 家 族 か ら も 「介 護 負 高 齢 障 害 者 の 住 宅 改 善 に つ い て
密 教 文 化 担 で 腰 痛 に な っ た」 「自分 で 手 す りを 付 け たが す ぐ取 れ て しま った」 「散 歩 に 出 か け よ うと思 って も玄 関 口 に段 が あ る た め、 っ い お っ く う に な る」 「家 で シ ャ ワー浴 を させ て あ げ た い」 「居 室 が か たつ か な い」 な どの 声 が 聞 か れ た。 入 浴 サ ー ビス を受 け る以 前 に、 自宅 で入 浴 で きる工 夫 を考 え る こ と、 利 用 者 の生 活 を 入 浴 と い う生 活 の1場 面 だ け で は な く総 合 的 に と らえ、 福 祉 的 な援 助 を して い くこ とが、 住 宅 改 善 に取 り組 む動 機 と な って い る。 また、 入 浴 サ ー ビス を通 して、 保健 所 ・福 祉事務 所 と共通 にか かわ るケ ー ス が 当然 出 て きて い た。 介 護 機 器 業 者 や、 病 院 等 と のか か わ り も深 ま り、 入 浴 とい う切 り 口で、 利 用 者1人 を囲 む ネ ッ トワ ー ク も形 成 されて い った。 民 間 と して制 度 の枠 組 み に と らわ れ な い福 祉 サ ー ビス を行 う南 区社 協 と、 そ れ ぞ れ の制 度 や特 長 を も った 機 関 ・施 設 ・企 業 は、 互 い の有 用 性 を認 め る こ とで パ ー トナ ー シ ップが 深 め られ る。 そ のパ ー トナ ーで あ る生 活 保 護 担 当 の ケ ー ス ワー カ ー、 老 人 ・障 害 者 担 当 の ケ ー ス ワ ー カ ー、 訪 問 看 護指 導 で家 庭 訪 問 を す る保 健 婦、 彼 らの 見 た低 所 得 層 の要 援 護 者 の 中 に は、 住 宅 の改 善 を施 す こ とが適 当 と思 わ れ る人 が た くさん いた。 しか し、経 済 的 負 担 を強 要 す る助 言 が しに くか った り、 また住 宅 改善 を 適 切 に導 く情 報 が 少 な い と い う悩 み を も って い た。 あ る保 健 婦 が 「手 す り1本 で も取 り付 け る た め の相 談 窓 口が あ り、取 り付 けを す る工 務 店 が あ れ ば、 どん どん 紹 介 を して い き た い」 と言 う。障 害 者 も し く は高 齢 者 の 「住 居 改善 助 成 制 度 」 が 導 入 され て い な い京 都 市 な らで は の悩 み で あ ろ う。入 浴 サ ー ビス に よ っ て 築 か れ たパ-ト ナ ー達 か らの 問題 意 識 も、住 宅 の改 善 に取 り組 む 動 機 と な り、1991年、 「住 宅 改造 支 援 事 業 」 が 試 験 的 に実 施 さ れ る。 家 庭 訪 問 に よ る相 談 が、 事 業 の 第 一 義 で あ る。 そ の ア ドバ イ ザ ー と して訪 問 に参 加 す る工 務 店 も、 入 浴 サ ー ビス を通 じて 協 力 関 係 ので き た介 護 機 器 業 者 の 紹 介 に よ る もの で あ った。 イ ンフ ォ ー マル な資 源 を活 用 し福 祉 事 業 化 す る柔 軟 さ こそ、 社 協 が民 間 と して 存 在 す る意 義 で あ り、そ の性 格 を最 大 限 に活 用 した の が南 区社 協 の 「住 宅 改 造 支 援 事 業 」 で あ った と考 え る。
(2)京 都 市 南 区 社 協 が 実 施 す る 住 宅 改 善 事 業 南 区 社 協 が、1991年 「住 宅 改造 支 援 事 業 」 を 展 開 し始 め、6年 が 経 過 し た。 こ の 間、1991年 度 相 談11件(工 事11件)、1992年 度 相 談22件(工 事20 件)、1993年 度 相 談39件(工 事34件)、1994年 度 相 談42件(工 事29件)、1995 年 度 相 談50件(工 事36件)、1996年 度 【12月段 階 】 相 談39件(工 事36件)、 トー タル 相 談203件(工 事166件)と な って い る。 (1)目 的(5) 南 区 社 協 の場 合、3つ の 目的 を も って 事 業 化 さ れ て い る。1点 目 は、 当 事 者 の在 宅 で の機 能 回復 も し くは現 存 機 能 の維 持 を して い くた め の住 環 境 を 整 備 す る こ と。2点 目 は、 当事 者 も しくは介 護者 あ るいは ホ ームヘ ルパ ー 等 介 護 を代 理 す る者 の負 担 を軽 減 し、 また 危 険 を回 避 す る こと。3点 目が、 高 齢 者 の住 宅 問 題 に対 す る一 般 住 民 の意 識 を 変 え て い くこ と。 何 らか の 障 害 が 生 じた と き に は、 住 宅 改 善 が い か に必 要 で、 いか に有 益 で あ る か を認 識 して も ら う こ と。 しか も、身 近 な 問題 で あ る と い う こ と を認 識 して も ら う こ とで あ る。 予 防 的 住 宅 改 善 を施 す こ とを 目的 と した 相 談 に も応 じて は い る が、 南 区 社 協 で は、 今 ま さ に生 じて い るニ ー ズ に対 応 す る ケ ー ス が多 数 を 占 め、 事 実 上1点 目 ・2点 目 に力 点 が お か れ て い る。 (2)内 容 事 業 内容 の 中枢 とな るの は、 まず 相 談 で あ る。 住 宅 の改 善 の 具 体 的 計 画 は も ち ろ ん の こ と、在 宅 で の機 能 訓 練 ・現 存 機 能 維 持 等 に 関 す る社 会 資 源 の 情 報 や 協 力 者 の紹 介、 保 健 所 や 医 療 機 関 と連 携 した簡 単 な リハ ビ リテ ー シ ョ ンに関 す る内 容 も含 ま れ る。相 談 員 は、 コ ー デ ィネ ー ター で あ る区 社 協 職 員 と して い るが、 高 齢 者 ・障 害者 の た め の住 宅 建 築 を専 門 に手 が け て い る工 務 店 に も相 談 員 を委 嘱 して い る。基 本 的 に は、 電 話 あ るい は申 請 書 で受 け 付 け した後、 こ の相 談 員 同行 の うえ、 家 庭 訪 問 を し、家 族 同 席 の上 相 談 を 進 め る。 高 齢 障 害 者 の 住 宅 改 善 に つ い て
密 教 文 化 相 談 の 結 果、 具 体 的 な 改 善 の方 法、 業 者 の紹 介(申 請 者 で 見 当 が な け れ ば上 記 の 工務 店)、 見 積 りの検 討、 経 済 的 な問 題 へ の対 応、 経 済 的 な 問 題 が あ れ ば 改善 箇 所 優 先順 位 の決 定、 制 度 の 活 用、 賃 貸 で あ れ ば 家 主 の 許 可 が得 られ るか な ど、 解 決 に 向 け た調 整 を 行 い、 最 終 的 に は 本 人 の 同 意 を得 て、 業 者 に工 事 を依 頼 す る。 そ して、 工 事 に至 った相 談 ケ ー ス につ い て南 区社 協 か ら改 善 奨 励 とい う意 味 で、20, 000円 の一 部 工 費 負 担 が な され る。 申請 者 か ら改 善 の 内容 を 明確 に指 示 さ れ る ケ ー ス は少 な い。 ほ とん どが 「トイ レを 何 とか して 欲 しい」 「転 倒 す る のが こわ い」 「と に か く介 護 が っ らい」 と い っ た、 漠 然 と した ニ-ズ を訴 え る。 そ の漠 然 と した ニ ー ズか ら 住 宅 改 善 の具 体 的 な イ メ ー ジ をっ くる た め の助 言 を し、施 工 計 画 を練 り上 げ る ので あ る。 手 す りを例 に と って み て も、 そ の本 数、 形 状(横 ・縦 ・L 字 型)、 高 さ、太 さ、材 質、 壁 面 の強 度 を考 慮 した取 り付 け方(ね じ、 釘 の種 類 の選 定 も含 む)、 使 い方 な ど、 具 体 的 に本 人 ・家 族 の 前 で 説 明 す る こ とが 肝 心 で あ る。 その 他、 不 要 にな った と き撤 収 可 能 か につ い て話 し合 う ケ ー ス も少 な くな い。 相 談 を 進 め る中 で、 経 済 的 な 問題 が上 が る こ と は多 い。 南 区 社 協 が2万 円 の 一 部 工 費 負担 を す る と して も、 要 求 す る改善 を そ の範 囲 内 で行 え る と は限 らな い。 自己負 担 が 多 す ぎ る と、 せ っか くの 決 断 を躊 躇 さ れ る こ と も あ る。 そ の場 合、1っ は 申請 者 の感 情 を支 持 しな が ら、優 先 順 位 を決 定 し て い く こ とが上 げ られ る。2つ 目 は、様 々 な制 度 を活 用 す る こ とで あ る。 「住 居 改 善 助 成 制 度 」 の な い京 都 市 に あ って は、 活 用 可 能 な制 度 と して、 生 活 保 護 住 宅 扶 助 住 宅 改 造 維 持 費(2年 期 間 で118, 000円)、 日常 生 活 用 具 給 付 事 業 入 浴 補 助 員(90, 000円 一 所 得 制 限 有 り)、 日常 生 活 用 具 給 付 事 業 歩 行 補 助 具(60, 000円-所 得 制 限 有 り)、 在 宅 重 度 障 害 者 浴 室 設 備 費 補 助 (82, 400円 一 所 得 制 度 有 り)、 全 身 性 障 害 者 屋 内 移 動 設 備 助 成(700, 000円-所 得 制 限有 り)、生 活 福 祉 資 金 貸 付 事 業 住 宅 資 金(1, 300, 000円 限 度、 必 要 を認 あ る場 合2, 000, 000円)、 総 合 住 宅 資 金 融 資 制 度(3, 000, 000円 ま で)が
-98-あ げ られ る。 住 宅 改 善 は、 建 築 で の 物 理 的 な 環 境 を 整 え て い く部 分 と、 当事 者 の感 情 的 な部 分 に配 慮 す る こ と(介 護 疲 れ か ら くる あ き らめ の感 情、 経 済 的負 担 の ダ メ ー ジ、100%希 望 が か な え られ な い場 合 の感 情 支 持、 改 善 後 の 生 活 の 勇 気 づ け な ど)、 そ して 財 政 的 ・制 度 的 な裏 付 け が あ る こ と の三 位 一 体 に な らな け れ ば な らな い。 在 宅 で の生 活 を支 援 して い くに は、 三 位 の うち 一 っ が 欠 け て しま う と、他 の部 分 に大 きな負 担 が か か る こ と に な る。 京 都 市 の場 合 は、 財 政 的 ・制 度 的 な部 分 に前 進 の 余 地 が 残 され て い る。 (3)ネッ トワ ー ク と シ ス テ ム 住 宅 改 善 は、 区 社 協 と 申請 者 と の話 し合 い で完 結 す る もの で はな い。 施 工 業 者 や専 門 の 相 談 員 ・助 言 者 等、 協 力 者 を拡 げ て い か な けれ ば な らな い。 南 区 社 協 で は、事 業 申 請 す る際 に、 福 祉 事 務 所 ・保 健 所 ・病 院 な ど(ど こ で も構 わ な い)、 社 協 の住 宅 相 談 を受 け る こ とが適 切 で あ る と い う第 三 者 の添 え 書 き を必 要 と して い る。生 活保 護 の受給 者 で福 祉事 務所 の ケ ース ワー カ ー に実 情 を打 ち 明 け る者、 介 護 指 導 に来 て も らっ た保 健 婦 に助 言 を求 め る者、 退 院 の際 に 医者 に在 宅 で の不 安 を 打 ち明 け る者、 彼 らは信 頼 の お け る人 に 悩 み を訴 え る の で あ る。 そ して、 悩 み を打 ち明 け られ た色 々 な人 達 が住 宅 に関 す る ニ ー ズ を受 け止 め て い る。 そ れ らの人 達 の意 見 を も ら う こ とに よ り、 申 請 時 に1人 の 当事 者 に対 し、相 談 員 で あ る工 務 店 を含 め た住 宅 改 善 チ ー ムが で き あが る とい う仕 組 み で あ る(図-1)。 南 区社協 で は これ まで、福 祉事 務所 であ れば生 活保 護 担 当 ケ-ス ワー カー ・ 老 人 と身 体 障害 者 担 当 ケ-ス ワ ー カ ー ・生 活 福 祉 資金 貸 付 事 業 相 談 員(6)、 保 健 所 で あ れ ば保 健 婦 ・訪 問 看 護 指 導員、 病 院 で あれ ば医 師 ・OT・PT・ MSW、 介 護 支 援 セ ンタ ー の ソ ー シ ャル ワ ー カ ー、 訪 問 看 護 ス テ ー シ ョ ン の 看 護 婦、 ホ ー ムヘ ル パ ー、 担 当 民 生 児 童 委 員、 自治 会役 員、 等 と チ ー ム を編 成 して い る。 もち ろん チ ー ム は三 人 と は か ぎ らず、 多数 の 関 係 者 が ケ ー ス カ ンフ ァ レ ンス に集 ま り住 宅 改 造 後 の生 活 支 援 も考 え な が ら、 問 題 に 高 齢 障 害 者 の 住 宅 改 善 に つ い て
密 教 文 化 ア プ ロ ーチ す る こ と も あ る。 また、 区 社 協 に直 接 相 談 が 持 ち込 ま れ る場 合 な ど は、 生 活 状 況 を聞 き なが ら逆 に他 機 関 の ワ ー カ ーの 関 与 を依 頼 して い る。 南 区社 協 の この シ ス テ ム は、 申 請 に対 す る即 時 性 は利 点 と して上 げ られ るが、1っ の ケ ー スが 終 了 す る と、社 協 が 別 の チ ー ム と ケ ー ス対 応 を始 め るた め、 フ ォ ロ ー ア ップ の徹 底 が 図 り に くい こ と と、 住 宅 改 善 の対 応 経 験 が 個 々 の もの にな る た め、 そ の 事 例経 過 を 関係 者 に流 布 しに くい とい う欠 点 が あ る。 そ の 点、1995年 よ り支援 事 業 を 開始 した 西 京 区 社 協 や上 京 区社 協 で は、 緊 急 性 の 高 い も の は推 進 チ ー ムで即 時解 決 を はか り、比 較 的緊 急 性 の 薄 い ケ ー スや 多 問 題 ケ-ス や予 防 的 ケ ー ス な ど は関 係 者 の調 整 会 議 を 図1 南 区社 協 住 宅 改 造 支 援 事 業 ネ ッ トワ ー ク方 式
組 織 し、 ケ ー ス検 討 を はか る と と もに、 推 進 チ ー ムの 実 施 した事 例 を研 究 す る機 能 を 持 たせ て い る(図-2-上 京 区)。 これ らの ネ ッ トワ ー ク シ ス テ ム は、南 区 社 協 の それ よ り も住 宅 改 善 事 業 を フ ォー マ ル 化 した形 で 発 展 さ せ た と評 価 して い る。 (4)住宅 改 善 の評 価 1996年2月 か ら3月 に か けて、1994年 度 に南 保 健 所 と連 携 し住 宅 改善 を す す め た15例 の追 跡 調 査 を南 保 健 所 主 管 で 行 っ た。 回 答 の あ った11例 は、 手 す りの 設 置7例、 段 差 の解 消5例、 戸 の工 夫3例、 そ の他2例 で あ る。 そ の 評 価 は、(表-1)の とお りで あ っ た。 住 宅 改 善 を 行 っ た結 果、 本 人 の 動 作 性 の 向上、 安 全 性 の確 保、 生 活 圏 の 図2 上 京 区社 協 住 居 改 善 相 談 ・支 援 事 業 推 進 ネ ッ トワ-ク 図 高 齢 障 害 者 の 住 宅 改 善 に つ い て
密 教 文 化 拡 大 等 の効 果 が全 事 例 に み られ た。 また介 護 者 へ の 「気 が ね 」 とい う心 の負 担 か ら解 放 され た こ と も うか が え た。 家 族 の側 か ら も、介 護 負 担 の軽 減 の他、 住 居 の快 適 性 が高 ま った との効 果 を もた ら して お り、住 宅 改 善 が 生 活 の質 の 向上 に結 び付 い て い る(7)。 (3)事 例 紹 介 一 住 宅 改 造 と付 加 価 値 (1)本人 の希 望 を最 重 要 視 した改 善(1994年)(写 真 一1. 2参 照) Aさ ん(54歳. 男 性) 疾 患 脊 椎 性 進 行 性 萎 縮 症 に よ る四肢 及 び体 幹機 能 障 害 ADL 移 動 はす べ て 電 動 車 イ ス。 食 事 は ス プ ー ンで 何 とか可 能。 ト イ レは何 とか 可 能。 入 浴、 脱 衣 等 全 介 助。 家 族 次 女、 長 男 と同 居 の3人 家 族 で あ るが、 子 供2人 は家 に 寄 り っ か ず 実 質 独 居 状 態(長 女 は既 婚、 市 内在 住)。 生 計 生 活 保 護 改 善 の箇 所 電 動 昇 降 機、 入 口へ の ア プ ロー チ ス ロー プ、洋 式 トイ レ ー 式、 トイ レ入 口 の変 更、 サ ッ シの取 り替 え(窓 を 入 口 に改 修) 支 援 チ ー ム 医 師、 看 護 婦、MSW、 PT、 保 健 婦、 ホ ーム ヘルパ ー、 身 体 障 害 者 担 当 ケ ー ス ワー カ ー(社 協 申請 者)、 福 祉 機 器 業 者、 工 務 店 【特 記 事 項 】 Aさ ん は、1986年 発 症 以 来8年 が 経 過 し、進 行 性 の た あ年 々機i能が低 下 して い る。 当 時、 握 力 が 右0. 5、 左0と い う状 態 ま で 筋 力 は衰 え、 医 師 の (表 1) (重複 回答)
所 見 で は 「数 ヵ 月 した ら寝 た き りに な る可 能 性 が あ る」 と い う。身 体 障 害 者 担 当 ケ ー ス ワー カ ー か ら住 宅 改善 の 申請 が あ った が、 医 師 ・PTと もに 「改 造 が 無 意 味 にな る可 能 性 が 有 るの で、 無理 な経 済 的 負 担 を か け な い方 が良 い」 と の意 見 が 出 さ れ た。 しか し、本 人 は在 宅 生 活 の意 欲 が 強 く、入 院 後 期 に は神 経 が 高 ぶ り、他 の入 院 患 者 と トラ ブ ル を起 こ した り し、精 神 不 安 定 が 見 られ た。 本 人 は 「退 院 した ら トイ レだ け は 自分 で 行 きた い6外 写 真-(1) 写 真-(2) 高 齢 障 害 者 の 住 宅 改 善 に つ い て
密 教 文 化 出 を 可 能 に しカ ラ オ ケ を した い」 と訴 え た。 安 定 した治 療 を 優 先 す る か、 Aさ ん の意 志 を 尊 重 しQOLを 高 めて い くか が 焦点 とな るが、 と にか く、 退 院 は決 定 した の で住 宅 改善 に進 ん で い った。 退 院 直前、 社 協 職 員 と通 院 先 とな る病 院 の 看 護婦 とで大 掃 除 を し、 ゴ ミ置 き場 に な って い た縁 側 部 分 を平 た く して か ら リフ トを付 設 す る。(工 事 費 は、 日常生 活 用具給 付 事 業 ・ 生 活 福 祉 資 金 貸 付 事 業 ・社 協 負 担 金 で まか な う: 工 事 費 用451, 000円) しか し、Aさ ん に と って の 問題 は、 日常 の介 護 で あ った。 ケア計 画 で は、 ホ ー ム ヘ ルパ ー とボ ラ ンテ ィア を派 遣 し、 当面 を しの い で い た が、 同 居 し て い る2人 の子 供 の力 が必 要 で あ る とい うこと は明 らかで あ った。保 健婦 ・ 身 体 障 害 者 担 当 ケ ー ス ワー カ ー と社 協 職 員 で説 明 と説 得 をす るが、 す ぐに 効 果 は なか っ た。 この間、 父 親 の在 宅 生 活 の た め に様 々 な人 達 が訪 問 す る こと に な る。 この間、 長 男 に変 化 が 見 られ る。 保 健 婦 と 「ホ ー ム ヘ ル パ ー って 何?」 と い う会 話 を交 わ した数 日後 に、 父 親 の 介 助 に向 か う長 男 の 姿 を しば しば 見 る ことが で き た。Aさ ん ケ-ス の場 合、 こ の変 化 が、 本 人 に と って も住 宅 改 造 で か か わ っ た人 達 に と って も付 加 価 値 で あ った。 改善 を実 施 し3年 を経 過 す るが、Aさ ん は現 在 もベ ッ ドか ら寝 起 き し、 保 健所 の機 能 訓練 教 室 に参 加 した り、 身 体 障 害 者 福 祉会 館 の 入 浴 を利 用 し た り、外 出 した り して、 医 師 の望 外 の 結 果 とな って い る。 (2)家族 だ か らわ か る 自立 援 助(1994年)(写 真 一3参 照) Bさ ん(78歳 女 性) 疾 患 痴 呆 ADL 全 身 の筋 力 低 下 に よ り歩 行 に不 安 が あ る が、 日常 生 活 の 動 作 は ほ とん ど 自力 可。 しか し、痴 呆 の た め介 助 者 の 指 示 に よ り 生 活 家 族 娘 と孫 の女 性3人 家 族 生 計 娘 が 生 計 者 改 善 の 箇 所 浴 室 手 す り、 浴 室 ドア を カ ー テ ン式 に、 トイ レの 全 面 改
築 支 援 チ ー ム 保 健 婦(社 協 申請 者)、 工 務 店 【特 記 事 項 】 Bさ ん は、 孫 が主 た る介 護 者 と な り、昼 間 は2人 で過 ご して い る。 排 泄 は一 人 で で きる の だが、 和 式 トイ レの た め恐 怖 心 が起 こ り自 ら進 ん で トイ レに行 こ うと しな くな って い る。 著 し く身 体 に障 害 が あ る わ け で は な い の で、 トイ レを和 式 か ら洋 式 に変 え る こ とで、 本 人 か ら恐 怖心 が取 り除 かれ、 排 泄 リズ ムが 生 ま れ、 介 護 負 担 も軽 減 す る の で は な い か と い う孫 か らの提 案 で あ った。 孫 は、 洋 式 トイ レに慣 れ る ま で は、 祖 母 と一 緒 に トイ レに入 れ る工 夫 を して ほ しい、 とい うア イ デ ア を 出 して き た。 具 体 的 な改 善 は、 和 式 トイ レと手 洗 い場 を仕 切 って い る壁 を取 り除 き、空 間 を十 分 に広 く し た うえで、 孫 の ア イ デ ア を生 か した。 写 真 に見 られ る便座 の向か い の箱 は、 Bさ ん が 便 座 に座 っ た と きに、 孫 が 対 面 に座 る た め の もの で あ る。Bさ ん が 排 泄 に何 分 か か ろ うと、 孫 は こ こに一 緒 に座 って、 トイ レに対 す る恐 怖 心 を和 らげて い った。 こ の繰 り返 しに よ り、Bさ ん は いっ しか 一 人 で トイ レに行 くよ うに な って い くの で あ る。 こ の箱 は物 が 収 納 で き る よ うに な って お り、Bさ ん の排 泄 が 自立 した後 写 真-(3) 高 齢 障 害 者 の 住 宅 改 善 に つ い て
-91-密 教 文 化 も不 用 の物 に は な って い な い。 工 事 に あ た った工 務 店 は、 当 事 者 の 介 護 に 直 接 か か わ る 改造 と は思 い もっ か な い改 善 で、 他 の ケ ー ス の 参考 にな るの で は、 とい う感 想 を持 た れ た。 家 族 な らで は の ア イ デ ア で あ り、 そ の 家 族 の生 活 に則 した改 善 ケ ー ス で あ った。(工 事 費 は、730, 000円) 3. ま と あ に か え て 一 住 宅 改 善 に 求 め る 性 質 社 協 が 実 施 す る住 宅 改 善 に求 め られ る性 質 を7点 ほ ど に ま と め た い。 (1)一般 性 住 宅環 境 の善 し悪 しは、 在 宅 ケ アの しや す さ ・し に く さ に影 響 す る条 件 の ひ とっ で あ る。住 宅 の 問題 は福 祉 と縁 遠 い分 野 で はな く、 だれ で も 「改 善 した い」 とい う声 を あ げ られ る事 業 で な ければ な らな い。手 す りや ス ロー プ の付 設 な どは、 老 い の道 を考 え る と、 だ れ もが必 要 とな る可 能 性 が あ る の で あ る。 (2)専門 性 医 療 ・保 健 ・福 祉 な ど、 そ れ ぞれ が 単 独 で 行 う住 宅 改 善 は従 来 不 完 全 な もので あ った と言 え る。 医 療 で は、 身 体 機 能 の判 断 か ら住 宅 改善 の 助 言 は で きて も、事 実 在 宅 ケ ア の指 導、 設 計 課 題 に対 して は専 門 家 で はな い。 保 健 で は、 訪 問 に よ り実 情 を把 握 しケ ア の指 導 は可 能 だ が、 運 動 機 能 面 を 熟 知 した 指 導 や 設 計 課 題 に対 して 不 十 分 で あ る。 福 祉 で は、 制 度 活 用 の 調 整 や社 会 的 環 境(地 域 ・家 族)へ の 指 導 は可 能 だ が、 医 療 的 な問 題 の対 応 や 設 計 課 題 に対 して は問題 が あ る(8)。多 角 的 に専 門 家 と の ネ ッ トワ ー ク を築 き、 そ れ ぞ れ の働 きを も って 当 時者 に介 入 して い か ね ば な らな い。 (3)公共 性 施 工 され た 改善 は、 当 時者 の み に限 らず、 家 族 ・家 主 ・近 所 の方 に も納 得 して も らえ る もの で な け れ ば な らな い。 例 え ば ボ ラ ンテ ィ アが 「これ で 介 助 しやす くな った」 とい う もの で な け れ ば な らな い。 (4)簡易 性
-90-専 門 性 と相 反 す る意 味 を 含 ん だ 用 語 に な るか も しれ な いが、 だれ で もで き る改 善 を求 め て い く簡 易 性 も社 協 で の 住 宅 改 善 に は含 まれ て い る と考 え る。 増 改 築 や手 す り ・ス ロー プを付 け る とい う こ と ばか りが 住 宅 改 善 で は な く、無 駄 な もの を処 分 した り移 動 させ た り、 近 隣 の人 にで も手 伝 って も らい 模 様 替 え を す る こ とで、 通 気 性 の悪 さ、 日当 た りの 悪 さが 改 善 され る こ とが あ る。 簡 易 性 を発 揮 した改 善 は住 宅 改造 と い う よ り"住 ま いの改善" とい っ た表 現 が あ て は ま る か も しれ な い。 そ の他、 釘 打 ち を す る、棚 を 修 理 す る、 戸 の滑 りを よ くす る、 水 道 のパ ッキ ンを取 り替 え る、電 球 を 取 り 替 え るな ど協 力 して も らえ る 「日曜 大 工 ボ ラ ンテ ィア」 を発 掘 して い く視 点 も求 め られ て い く。 (5)評価 と反 省 住 宅 改 善 が終 了 し、 まず す べ き こ と は改 善 さ れ た器 具 ・設 備 の説 明 を行 う こ と で あ る。 そ して、 身 体 機 能 に合 わ せ て 改 善 を施 した と して も、以 前 の 動 作 とは異 な る所 作 とな るの で あ るか ら、 あ らた めて そ の安 全 性、 使 い や す さ を確 認 す る必 要 が あ る。 しば ら く経 過 した後 に も、使 用 後 の感 想 や 生 活 の変 化 を と らえ る こ とが必 要 で あ る。 も ち ろん、 計 画 段 階 の イ メ ー ジ と勝 手 が 違 っ た り、破 損 が生 じた りす れ ば補 修 を 行 わ な けれ ば な らな い。 ま た、 進 行 性 の疾 病 や高 齢 に よ って、 身 体 機 能 は年 々 変 化 を して い く もの で あ るの で、 年 次 的 に再 点 検 が で きれ ば 尚好 ま しい。 改 善 にか か わ っ た関 係 者 同 士 で 情 報 交 換 を 日常 的 に行 った り、 で きれ ば評 価 会 議 を組 織 す る こ と で、 そ の 改 善 経 験 を関 係 者 で共 有 して い か ね ば な ら な い。 (6)連動 性 工 事 が 完 了 した ら、例 え ば介 護 全 般 の問 題、 入 浴 の 問 題、 家 族 関 係 の こ と、 家 族 の 健康 の こ とを 考 え て いか ね ば な らな い。 さ ら には、本人 の趣 味、 楽 しみづ く り、仲 間 づ くり、 地 域 活 動 へ の参 加 な ど も考 え、 社 会 資 源 を 利 用 しな が ら、生 活 相 談 の 解 決 にっ な が る コ ー デ ィネ ー トを試 み な けれ ば な らな い。1995年 度 南 区社 協 で 行 わ れ た50ケ ー ス(表-2: 文 末)の 中 に、 住 宅 改 善 を き っか け に デ イ サ ー ビス セ ン タ ー を利 用 す るよ うに な った り、 高 齢 障 害 者 の 住 宅 改 善 に つ い て
密 教 文 化 機 能 訓練 教 室 に参 加 す る よ うに な った ケ ー ス を備 考欄 に 表 して い る。 南 区 社 協 の場 合、 チ ー ム に保 健婦 が加 わ って い た り、福 祉 事 務 所 の ケ ー ス ワ ー カ ー が加 わ って い るか ら、他 の制 度 ・サ ー ビス に連 動 して い ったの であ る。 (7)運動 性 住 宅 改 善 の福 祉 的 な制 度 の発 展 は ま だ未 成 熟 で あ る。大 規 模 な 増 改 築 に 対 して は、 貸 付 等 の住 宅 施 策 が存 在 して い る が、 改 善 の よ り必 要 性 が 高 い と思 わ れ る低 所 得 者 へ の簡 易 な改 善 につ い て の補 助 制 度 も必 要 で はな いか。 社 協 が 行 う住 宅 改 善 事 業 は、 公 的 責 任 が 明 らか に され て な い サ ー ビスや、 明 らか に され て も対 応 が 遅 れ て い た り不 十 分 な サ ー ビス を先 駆 的 ・開 拓 的 に行 って い る サ ー ビス(9)であ る。 京 都 市 で は1991年 に南 区 社 協 が 単 独 で この住 宅 改 善 事 業 を起 こ した の だ が、 行 政 区 間 で の ア ンバ ラ ンスが 生 じな い よ う、全 市 的 な サ ー ビス に広 め て いか な けれ ば な らな い(10)。 住 宅 改善 事 業 は、 全 国 的 に社 協 で も広 が りを見 せ て い る。 厚 生 省 で も、 1993年 に住 宅 改 良(リ フ ォ ー ム)ヘ ル パ ー制 度 を導 入 した。 この 制度 は、 「お お む ね65歳 以 上 の高 齢 者 の在 宅 生 活 を支 援 す るた め、 都 道 府 県 高 齢 者 総 合 相 談 セ ン タ ー ・市 町 村 高 齢 者 サ ー ビス調 整 チ ー ム ・在 宅 介 護 支 援 セ ン ター な どの介 護 福 祉 士 また は ソ ー シ ャル ワ ー カ ー、 理 学 療 法 士 も し く は作 業 療 法 士 お よ び保 健 婦、 設 計 士 また は施工 者 に よ る チ ー ム で、 要 介 護 老 人 世 帯 へ 出 向 い て、 住 宅 改良 に関 す る相 談 ・助 言 を行 う もの」(11)であ る。 公 民 一 体 とな った住 居 に関 す る福 祉施 策 は、 まだ 途 につ い た と ころ とい う感 を抱 い て い るが、 京 都 市 の近 年 の様 子 を紹 介 して 最 後 と した い。 京 都 市 で は、 現 在、 建 築 ・福 祉 ・保 健 ・ リハ ビ リテ ー シ ョ ン関 係 者 に よ る住 宅 改 善 の 自主 的 研 究 会 が組 織 され、 勉 強会 ・見 学 会、 ま た は家 庭 訪 問 を し改 善 の工 事 を実 施 して い る。 そ れぞ れ 「西 陣福 祉 と住 居 改善 ネ ッ トワー ク研 究 会 」 「乙訓 在 宅 福 祉 と住 居 改 善 ネ ッ トワ ー ク研 究 会 」 「洛 南 福 祉 と住 居 改 善 ネ ッ トワー ク研 究 会 」 「QOL左 京 連 絡 会 住 ま い を考 え る専 門 部 会 」
-88-と い う グ ル ー プ で あ る。 ま た、 京 都 市 行 政 で は 京 都 市 身 体 障 害 者 団 体 連 合 会 へ 委 託 し 「住 宅 改 善 相 談 」 を 開 設 し、 更 に 第 三 セ ク タ ー の(株)京 都 す ま い づ く り セ ン タ ー を 設 立 し 「高 齢 者 等 総 合 住 宅 相 談 事 業 」 を 起 こ し て い る。 こ れ ら の 公 民 シ ス テ ム と、 そ し て 現 在6区 社 協 で 取 り 組 ま れ て い る 「住 宅 改 造 支 援 事 業 」 を 含 め、 連 絡 会 ま た は 住 宅 改 善 支 援 ネ ッ ト ワ ー ク を 模 索 し て い る(12)。行 政 と民 間 団 体 と の 団 結 に 期 待 を し、 注 目 して お きた い。 注 (1)1994年 「ゴ ー ル ドプ ラ ン」 の見 直 しが さ れ、 現 在 は 「新 ゴ ール ドプ ラ ン」 に 基 づ い て 在 宅 福 祉 基 盤整 備 が進 あ られ て い る。 (2)太 田 卓 司 「地 域 ケ ア ・シ ス テ ム の現 状 と課 題 高 齢 者 ケ ア の 制 度 の 現 状 と課 題 」 高 齢 者 の す ま いづ く りシ ス テ ム研 究 委 員 会 編 著 『ハ ウス ア ダ プテ-シ ョン』 1995年 16頁 (3)こ の 制度 は、1972年 「老 人 居 室 整 備 資 金 貸 付 制 度 」 と して制 度 化 され、1987 年 に現 在 の 制 度 に改 編 され た。 当 該 の 都 道 府 県 ま た は市 町 村 に居 住 し、60歳 以 上 の親 族 で あ る高 齢 者 と同 居 す る者 で、 高 齢 者 向 け に居 室 等 を増 加 移 築 ま た は 改 造 す る こ とを 必 要 と し、 自力 で 整 備 が 困 難 な者 に対 し貸 し付 け さ れ る。 そ の 金 額 は実 施 主 体 の 都 道府 県 ・市 町村 の実 情 に 応 じて 定 め られ て い る。 厚生 統 計 -協会 『国 民 福 祉 の動 向』1995年 208頁 (4)階 段 ま た は 同一 平 面 上 で の転 倒 に よ り死 亡 した65歳 以 上 の高 齢 者 は、 厚 生 省 「人 口動 態 統 計 」1990年 に よ る と、767人 に の ぼ り、 同 事 故 に よ る死 亡 者 の75. 5 %に あ た る。 早 川 和 男. 岡本 祥 浩 『居 住 福 祉 の 論 理 』1993年 2頁 (5)京 都 市 南 区 社 会 福 祉 協 議 会 『在 宅 障 害 者 世 帯 に 対 す る住 宅 改 造支 援事 業要 綱」 1991年 (6)生 活 福 祉 資 金 貸 付 事 業 は、 本 来 社 会 福 祉 協 議 会 の 固 有 業 務 で あ る が、 京 都 市 行 政 区 の 場 合、 当 該 福 祉 事 務 所 に事 務 委 任 を して い る。 (7)京 都 市 南 保 健 所 と論 者 が 共 同 研 究 を 進 め て い る調 査 の 一 部 報 告。 詳 細 につ い て は、1997年4月 開 催 の近 畿 公 衆 衛 生 学 会 で 発 表 さ れ る。 (8)池 田誠 「住 宅 改 造 に対 す る医 療 ・保 健 ・福 祉 分 野 の取 り組 み 」 高 齢 者 の す ま いづ く り シ ステ ム研 究 委 員 会 編 著 『ハ ウ ス ア ダ プ テ ー シ ョ ン』1995年 29頁 (9)1992年、 全 国 社会 福 祉 協 議 会 が 示 した 「新 ・社 会 福 祉 協 議 会 基 本 要 項 」 にお け る、 福 祉 サ ー ビ スの 在 り方 の解 釈 に 通 ず る。 (10)1996年 現 在、 京都 市 で は、 北 区 ・上 京 区 ・左 京 区 ・南 区 ・右 京 区 ・西 京 区 の 高 齢 障 害 者 の 住 宅 改 善 に つ い て
密 教 文 化 6区 が 「住 宅 改 造 支 援 事 業 」 に取 り組 ん で い る。 (11)池 田 誠 「住 宅 改 造 に対 す る医 療 ・福 祉 分 野 の取 り組 み 」 高 齢 者 のす ま い づ く り シ ステ ム研 究 委 員 会 編 著 『ハ ウ ス ア ダ プ テ ー シ ョ ン』1995年 29頁 (12)京 都 府立 大 学 教 授 水 野 弘 之 氏 が 提 唱 して い る。 氏 は、 段 落 内 記 述 に あ る4つ の研 究 会 を指 導 し、 実 践 と結 合 した研 究 に携 わ り、 他 分 野 と連 携 した住 居 改 善 推 進 運 動 に参 加 し リー ダ ー シ ッ プを 発 揮 して い る。 参 考 文 献 調 一 興, 野 村 歓 共 著 『障 害 者 の 生 活 と福 祉 』 光 生 館 1984年 重 田信 一 編 著 『現 代 日本 の生 活 課 題 と社 会 福 祉 』 川 島 書 店 1985年 金 子 勇, 松 本 洗 編 著 『クオ リテ ィ ・オ ブ ・ライ フ』 福 村 出 版 1986年 村 田正 子 編 著 『在 宅 サ ー ビス マ ニ ュ アル 』 中 央 法 規 1986年 京 都 市 地 域 老 人 福 祉 シス テ ム 開 発 実 践 協議 会編 集 『京 都 市 に お け る高 齢 者 問 題 と 地 域 福 祉 』 京 都 市 京 都 市 社 会福 祉 協議 会 1989年 安 積 純 子, 岡 原 正 幸, 尾 中文 哉, 立 岩 真也 共 著 『生 の技 法』 藤 原 書 店 1990年 高 齢 者 の住 宅 増 改 築 相 談 マ ニ・ユ ア ル作 成 委 員会 『高齢 者 の住 宅 増 改 築 相 談 マ ニ ュ ア ル』 全 国 社 会 福 祉 協 議 会 1990年 白澤 政 和 著 『ケ ー ス マ ネ ー ジメ ン トの理 論 と実 際』 中央 法規 1992年 白澤 政 和 著 『ケ ー ス マ ネ ー ジメ ン ト事 例 集 』 中央 法規 1993年 早 川 和 男, 岡 本 祥 浩 著 『居 住 福 祉 の論 理 』 東 京 大 学 出版 会 1993年 高 齢 者 の す ま いづ く りシ ス テ ム研 究 委 員 会 編 著, 野 村 み ど り, 大 原 一 興, 池 田 誠, 横 山 勝 樹, 太 田卓 司 『ハ ウ ス ア ダ プ テ ー シ ョ ン 高 齢 者 ・障 害 者 向 け 住 宅 改 造 ・在 宅 ケ ア の シ ス テ ム化 』 住 宅 総 合 研 究 財 団 1995年 厚 生 統 計 協 会 『国 民 福 祉 の動 向』 厚 生 統 計 協 会 1995年 京 都 府 立 大 学 生 活 科 学 部 住 居 学 科 水 野 研 究 室, 京 都 ・住 居 改 善 ネ ッ トワー ク 『長 寿 社 会 の 住 居 改 善 一 老 いて も人 間 ら し く一 』1995年 京 建 労 本 部 技 住 対 部 『高 齢 者 ・障 害 者 に や さ しい住 居 改 善 助 成 制 度 を っ く らせ よ う』1995年 京 都 市 民 生 局 障 害 福 祉 課 『障 害 者 福 祉 の しお り』1996年 京 都 市 民 生 局 高 齢 化 社 会 対 策 部 『高 齢 者 保 健 福 祉 施 策 の あ らま し』1996年 Elinor Gollay, Alwina Bennett rThe College Guide for the Students
with Disabilities』1976年
高 齢 障 害 者 の 住 宅 改 善 に つ い て
密
教
文
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