よいピアノ演奏法の再考 : ピアノとスポーツコンディショニングの共通項からの探求
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(2) 北海道教育大学紀要(人文科学・社会科学編)第71巻 第2号 Journal of Hokkaido University of Education(Humanities and Social Sciences)Vol. 71, No.2. 令 和 3 年 2 月 February, 2021. よいピアノ演奏法の再考 ― ピアノとスポーツコンディショニングの共通項からの探求 ―. 深井 尚子・寅嶋 静香 北海道教育大学岩見沢校芸術スポーツ文化学科. Reconsideration Of Excellent Piano Performance ― Exploring From The Common Points of Piano and Sports Conditioning ―. FUKAI Shoko and TORASHIMA Shizuka Department of Department of Arts and Sports Culture of Iwamizawa Campus, Hokkaido University of Education. ABSTRACT The purpose of this research is to review the literature on what commonalities are found when analyzing piano performance from the perspective of sports conditioning, and what kind of conditioning method is used to lead to good performance. It was to guide a certain direction of exploring from the common points of piano and sports performance. The following four elements were found. ⑴ Strength (weakness and output). → In sports, these determine the presence or absence of injury. In piano performance, it is directly connected to “Merihari”. ⑵ Stability of the center of gravity and good left-right balance are related to accurate time signature and rhythm. → It is the most important issue when performing sports. Even when playing the piano, an unbalanced body affects the performance. ⑶ Clarity of phrase (breathing). → Smooth breathing with good muscle groups that control breathing is an important factor for both parties. ⑷ Tempo stability. → There is a deep connection with tension and rising. It was suggested that each conditioning method exists to lead these four factors to a favorable situation.. 本研究の目的 本研究の目的は,以下の二点に集約したい。第. 一点目は,「良いピアノ演奏法とは何か」を文献 考証研究の上,今一度「再考すること」である。 ピアノ演奏に邁進してきた過去のピアノ演奏家,. 123.
(3) Fukai Shoko and Torashima Shizuka. 作曲家らのメッセージをとりまとめ,改めて見直. アノ演奏」の定義は,18世紀後半から19世紀に確. すというものである。良い音楽と良いピアノ演奏. 立されたと考えられている。楽器としての「ピア. について連関させながら,段階を踏んだ文献考証. ノ」の完成は19世紀であり,それ以前の代表的な. 研究は未だ見られていない。また,ピアノ演奏は,. 楽器は弦楽器・木管楽器・金管楽器であった(岡. 身体活動という視点からみると,長時間にわたる. 田,2008)。そのため「よい音楽」の定義はすで. 練習の上に技術が磨かれるという視点,さらには. にクヴァンツ(Johann Joachim Quantz, 1697~. 練習が過度になることで生じるリスク等の視点か. 1773)の「フルート奏法試論」やレオポルト・モー. ら,スポーツ活動とほぼ同等であることが指摘さ. ツ ァ ル ト(Johann Georg Leopold Mozart, 1719. れている。そしてその身体コンディショニングを. ~1787)の「ヴァイオリン奏法」によって提示さ. 良好に保つことも,どちらの分野においても重要. れている。さらに,それらの内容をピアノ演奏法. であるとの指摘がある(寅嶋ら,2019)。よって,. として継承したのが主に以下の3種である。1点. 「身体活動という前提の上で,スポーツコンディ. 目はカール・フィリップ・エマヌエル バッハ(Carl. ショニングの視点からピアノ演奏法を改めて見直. Philipp Emanuel Bach, 1714~1788)の「正しい. し,スポーツ分野と音楽分野の境界を超えた融合. クラヴィーア奏法(バッハC.P.E.,東川(訳),. 研究という位置づけの元,新たな文献考証研究の. 2014)」,続いてテュルク(Daniel Gottlob Türk. 視点を持ち合わせた論議をすること」を,研究目. 1750~1813)の「クラヴィーア教本(テュルク,. 的の二点目とする。. 東川(訳),2000)」,最後に,チェルニー(Carl Czerny,1791~1857)の膨大な数のピアノ演奏. 研究デザイン・研究の位置づけ. 法に関連する著書群(ツェルニー,岡田(訳) , 2010)である。. 本論文は,文献考証研究というデザインを採用. しかし,現代の音楽演奏分野において,この「よ. している。よって,論文の形式を章ごとに設定し,. い音楽」の定義は曖昧になりつつある。また,18. その章立ての中へ各「節」を設けた。第1章では. ~19世紀に提唱されている指針を意識して受け継. 「よい音楽とその演奏法の再考」として,過去の. ぐ指導者は,年々少なくなっている。さらに音楽. 文献考証から, 重要な視点を導き出すものとする。. 解釈も多様化されており,伝統的な指針よりも指. 第2章では, 「ピアノ演奏法を司る身体メカニズ. 導者やその曲を専門としている演奏家の嗜好によ. ムからみた「よい音楽」とは」として,身体活動. り,演奏がなされることも多い。. の一つであるという視点から,ピアノ演奏法を運 動科学,スポーツコンディショニング科学の視点. 従って,なにが「よい音楽」なのかは,実は不 明確になりつつある(岡田,2008)。. から読み解いていく。第3章では,「スポーツコ. これらより,この章では「よい音楽」の定義を. ンディショニングからみたよいピアノ演奏とは;. C.F.E. バッハ,テュルク,チェルニーの音楽書か. 熟練者になるために」と題し,境界を超えた融合. らまずは見直し,ピアノ演奏における「よい音. 研究の文献考証とまとめを行うものとした。. 楽」・「よい演奏」とはなにかを再考する。そこか. 以上から,本研究は文献考証研究デザインを呈. ら,本論文の主軸となる,スポーツコンディショ. し,そして,境界を超えた異分野融合研究論文と. ニングとこれらの再考との関係性について,分析. して位置付けるものとする。. をすすめたい。. 第1章 よい音楽とその演奏法の再考 クラシック音楽において「よい音楽」,「よいピ. 124. 第1節 18世紀~19世紀の音楽書における「よい 音楽」とピアノにおける「よい演奏」 楽器としてのピアノの確立は,19世紀後半であ.
(4) Reconsideration of excellent piano performance. る。このことから,18世紀に出版されたピアノの. ⑶フレーズ:正しい音楽としての区切りの把握。. ための著書は,現代のピアノよりは未発達の楽器. ⑷正確なテンポ:さまざまなテンポを理解し,そ. のために書かれている(岡田,2008)。そのため,. れらを正確に実現させる。. ここではピアノ演奏技術についての提案には触れ. この4要素をツェルニーは,『ピアノ演奏の基. ずに「よい音楽」の定義を再考する。. 礎.作品500』の中で具体的な譜例を提示し,詳. 「よい音楽」とは何かについて,テュルク,. しく解説している。特に強弱は,100段階におよ. C.P.E. バッハ,チェルニーら3者は,ほぼ同じ内. ぶ 強 弱 の 範 囲 が あ る, と 述 べ て い る( 岡 田,. 容を提示している。テュルクは,『クラヴィーア. 2008)。また,テンポについて詳細な定義を,次. 教本』第6章に,エマニュエル ・ バッハは『正し. のように挙げている。. いクラヴィーア奏法』第1部の第3章に,チェル. 「時間も無限に細かく分割することができま. ニーの『ピアノ演奏の基礎』作品500では「はじ. す。すべての楽曲は,作曲家によって指定された. めに」において『演奏表現』という項目を設け「よ. テンポで演奏されなければなりません。演奏者は,. い音楽」とは何か,を提示している。各著者の内. 曲が始まると同時に,しっかりそれを固定し,厳. 容は,以下のとおりである。. 格に拍子通りに,一時たりとも揺らぐことなく,. ・テュルク『クラヴィーア教本』第3章 演奏表. それを最後まで保たなければなりません。しかし. 現(東川(訳),2000). ながら,このこととはまた別に,非常にしばしば,. 1)拍節感が確かである,2)楽曲そのものに. ほとんど段ごとに,いや音符ごとに,小さくてほ. ついての知識を有する,3)演奏が明確である。. とんど気づかれないような,リタルダンドやアッ. ・エマニュエル・バッハ.『正しいクラヴィーア. チ ェ レ ラ ン ド が 必 要 に な っ て き ま す( 岡 田,. 奏法』第3章。演奏表現。(東川(訳),2014) 1)音の強弱,2)音の持続,3)打鍵法。 ・ツェルニー。 『ピアノ演奏の基礎』作品500。は じめに(岡田(訳),2010). 2008)。」 さらにC.P.E. バッハも,演奏表現にとっての重 要な要素を,上述同様,強弱やテンポの変化につ いて述べている(東川(訳),2014)。. 1)演奏の正確さ,2)拍子を保つこと,3). このように「よい演奏」の実現のためには,音. しっかりしたタッチと美しくたっぷりとした響. 楽語法2)とも言われるさまざまな要素を理解し,. き。. それらを正確に行なわなければならない。つまり,. 以上のように,18~19世紀初頭の作曲家や教育. 「よい音楽」を実践した時に初めて「よい演奏」. 者らは「よい音楽」の条件項目の中に,「演奏の 正確さ・拍子感を持つこと・打鍵法」を提示して いる。さらに,この「よい音楽」を奏でるべく細 1). 分化した,具体的な演奏法を提示している 。. を遂行した,といわれるのである。 次節では, 「よい音楽」の実践のための演奏法を, 「身体の使い方の視点」から,分析と考察を進め る。. 以上より,彼らの考察と提案によって「よい音 楽」を実現するための要素を,数種に絞ることが. 第2節 「よい音楽」の実現へ―ピアノ演奏法―. 可能となった。その中でも本研究では,特に次の. 第1節で述べた「よい音楽」を実践するため,. 4つの重要な要素を取り上げ, 「よい演奏」の実. ピアノ演奏家は,長時間にわたる練習を行なう必. 現のために必要な概念を,見直すこととした。. 要がある。これは,技術的な問題を解決するため. ⑴幅 の広い強弱:ppp ~ fff クレッシェンド・. に,練習を繰返すことが当然のごとく求められる. デミュニエンドなどを意識。 ⑵正確な拍子とリズム:すべての拍子には特徴が あり,多種多様なリズムを正確に刻む。. からである。熟練者になればなるほど,練習や訓 練に割く時間は,大幅に必須となる。 このピアノの練習時,現在でも「指を訓練する」. 125.
(5) Fukai Shoko and Torashima Shizuka. ことが一般的である。しかし,指のみの訓練にと. るように表現するためには,呼吸は不可欠であ. どまるのではなく,練習時に身体構造を知り,か. る。さらに呼吸に関わる各関節や,各筋肉の状. つ合理的に身体を使うことで「よい音楽」の実践. 態が良好でなければ,呼吸そのものが乱れてし. へと近づくことが可能になると触れている著書. まうだろう(山田,1996)。. は,非常に限定的である。. ⑷テ ンポ:作曲家が指定したテンポを一定に保. 近年では,演奏中の身体構造を知るための文献. つ,また,意識的に速くもしくは遅く…を自由. も表出してきたが(トーマス,小野(監訳),. に操るには,日々の練習と,その中で培った感. 2006) ,スポーツ科学やスポーツコンディショニ. 覚を大事にすることが求められる。しかし,コ. ングの観点から提示しているものは,みられてい. ンクールや演奏会などの,とかく緊張感あふれ. ない。その点に着目し,本研究では熟練したピア. る場面では,このテンポが乱れることは容易に. ノ演奏者とスポーツにおけるアスリートの共通点. 予想がつく。精神的に落ち着きを得る上で必要. をまず検証することとした。そして,相互に二者. なのは,常に身体が緊張状態にならない,平常. の利点を共有することにより, 「よい音楽」や「よ. 心に近い精神衛生(今井,2001)を持ち合わせ. い演奏」のための困難さを克服する鍵となること. た上で,演奏を行うことも大切である。. を,考察することとした。. このように,ピアノ演奏の際に,身体の使い方. 第1節で論述した4つの要素は,身体構造や脳. を考慮するにあたって, 『「よい音楽」とは何か』,. 神経との関係性を加味した上での体の使い方から. を理解することが重要であることがわかる。「よ. 分析を行った結果,以下のように推察された。. い音楽」とは,第1節にて論じた音楽の句読法3). ⑴強 弱: 「subito p」のような技術には指と腕の. を理解することである。さらにその練習時に,理. 脱力と入力のバランスが不可欠で,速やかに強. にかなう身体操法を理解し,演奏を実践に結び付. 弱を変化させるには瞬時の切替えが必要とな. けると,故障の少ない,身体負担が軽減された「よ. る。また,和音を豊かに響かせる際も,指の強. い演奏」をすることができるようになるであろう。. さに頼るのではなく,関節の連動を考慮にいれ. 次章からは,スポーツのアスリートたちが常に. ることで (肩→肘→手首→指のつながり,連鎖),. 実践している訓練法と,ピアノ演奏法の共通点を. 強弱がより際立つことへも繫がる。これには,. 挙げ,スポーツコンディショニングの観点と「よ. 神経―筋協調性の中の「脱力及び出力の切り替. い音楽」の実践を結びつけて論じていく。. え(伊藤,1972・大築,1988)」がスムーズに 制御されることが必須となる。 ⑵拍子及びリズム:正確な拍子感及びリズムを表 出するには, 重心の安定は欠かせない(大熊ら,. 第2章 ピアノ演奏法を司る身体メカニズム からみた「よい音楽」とは. 2005) 。椅子に座る際の,重心の位置がぶれる. 第1章において,数々の音楽家や作曲者たちが. ことによるリスクは,多大であると推察する。. 論じた「よい音楽」の視点を再確認(再考)し,. また,この重心を安定化させる上で,身体軸の. 「よい演奏」とは何かを論じてきた。そして「強. 認知にて,左右がアンバランスでないことも前. 弱・拍子・リズム・フレーズ・テンポ」という「よ. 提条件としてあげられる。このため,身体の左. い演奏のための」4つの要素を見出した。しかし,. 右差の認知も拍子・リズムの安定には,重要な. 日々の練習や訓練時に,これらの要素と適切に向. 要素となるだろう。. き合っているのは,音楽家だけではない。. ⑶フレーズ:ピアノ演奏において,直接的に呼吸. 実は,これらテンポ・強弱などはスポーツ競技. そのものは, 関連性が見出されないことが多い。. の熟練者も,重きをおくべき要素である(大築,. しかしながら,フレーズを意識し,音楽を流れ. 1988・寅嶋ら,2015)。そして,これらを適切な. 126.
(6) Reconsideration of excellent piano performance. 形で生み出すのは,身体そのものである。. 「指を動かすために使用される関節の数」だけで も指1本あたり指節間関節2個(母指のみ1個),. 第1節 優れた音楽家とスポーツ競技者の共通点. 中手指節関節1個である。よって両手で計28個に. ―よい演奏とよいパフォーマンスの原点―. なる。さらに,左や右の肩・肘・手首らの関節を. よい演奏を生み出す優れた音楽家と,巧みなパ. 加えていくと,両上肢で34個の関節を同時進行さ. フォーマンスを表出するスポーツ競技者には,二. せることになる。大変複雑な運動スキルである(大. つの共通点がある。それは「クオリティの高い演. 築,1988)。このように多数の関節を同時進行に. 奏・競技スキルを反復する能力」・「膨大なる練. よって操り,かつリズムコントロールするのがピ. 習・訓練をこなす身体」である(大築,1988・寅. アノ演奏の高いスキルである。そして熟練者は,. 嶋ら,2015) 。この反復訓練や長時間の練習が,. 情緒や抑揚をコントロールし,美しい響きを奏で. なぜ段階的にスキルを向上させるのか。これは身. るスキルが不可欠だ(寅嶋ら,2019)。これは「力. 体メカニズムの一つである「神経=筋協調性メカ. 強さ」と「やわらかさ」のような,相反する要素,. ニ ズ ム 」 と い う 視 点 が 関 連 し て い る( 伊 藤,. つまり「めりはり」や「抑揚」へつながる,非常. 1972・寅嶋ら,2019)。. に複雑なコントロールの領域に入ると推察される。. まず演奏・スポーツでは様々な筋肉の活動が欠. 古屋ら(2006)は,熟練のピアノ演奏家と初心. かせず,実践に必要な筋群を脳が採用し,その筋. 者ら7名ずつに対し,指-手首-肘―肩関節の動. 群へ運動神経を介して指令を下す(フィードフォ. きをスポーツパフォーマンスの観察で用いる高速. ワード作用) 。次に,指令情報は感覚器へとキャッ. 度カメラ及び力センサーで,各関節のトルク(回. チがバトンタッチされ,脳へ新たな情報が返還さ. 転力)を産出し,そのモデリング作業を行った。. れる (フィードバック作用)。これら二つの作用が,. その結果,運動依存性トルク=慣性力・遠心力が,. 日々数千回と繰り返されることで,神経=筋協調. 熟練したピアノ演奏家においては効果的に利用さ. 性が強化される。そこから「ある曲に関する神経. れていることを明らかにした。末端の,小さな関. =筋協調性プログラム」,「スポーツスキルの一部. 節では仕事量を軽減させ,高い演奏スキルを遂行. の神経=筋協調性プログラム」 ,などが幾度も完. していた。しかし,非熟練者ではこのような傾向. 成される。それらのプログラムが小脳へと,休み. は見られず,むしろ反対の作用を示した。熟達者. なく定期的に蓄積されるメカニズムこそ,熟練者. らは,長年の練習・訓練で積み重ねた「抑揚のあ. を産出する。この練習や訓練の神経制御メカニズ. る音楽=強弱が明確」な演奏スキルを最大限まで. ムなくして,真の熟練には達することができない. 高めるため,大きな関節での可動域を十分に活か. (大築,1988)。そして,その練習に耐えうるだ. し,各筋へ負担を与えない動作メカニズムを採用. けの身体を持ち合わせることが,重要である。. していたのである。すなわち, 「脱力」と「出力」 である(宮下,1998)。. 第2節 関節運動からみた「よい演奏」 ―強弱のめりはりがあざやかに―. スポーツ場面でも同様に,この要素の熟達は, 必須である。例えばラケット種目などでは,ボー. 第1節における練習・訓練の神経メカニズムが. ルやシャトルなどのヒッティング直前こそ,最大. 背景にあることで,音楽・スポーツ共に熟練者が. 限の力発揮をするが,その後は確実に脱力できる. 存在する。その熟練の域に向かう「練習・訓練」. のが熟練者であるといわれている。しかし,非熟. は筋・関節運動の反復である。このため,いかに. 練者は,力がぬけずに筋出力が持続してしまうる. この筋・関節をスムーズにコントロールすること. (Sakurai, et al.,2000)。このようにヒッティン. ができるのかが重要な課題となる。ピアノ演奏で. グに向かう運動メカニズム(神経=筋協調性)の. は,指関節の滑らかな動きが重要視される。この. 採用方法は,熟練者と非熟練者では大きく異なる. 127.
(7) 1 拍子・リズムの安定性の維持へ2. 36 図1.簡易的なコンディショニングチェックテス Fukai Shoko and Torashima Shizuka. 3. 音楽を遂行する人々の多くは,「筋の活動」と のである。 4 いえばスポーツ競技とイメージすることが多いか. 37 ト(片足立ちテスト・肩関節柔軟性テスト・60 秒. 38 そ状態で,1分間目を閉じたまま足踏みを行う。 の場閉眼歩き). 39 5 もしれない。しかし,ピアノの演奏に関わる筋が 40 第3節 筋バランスの良好さと重心の安定性 6 いつでも速やかに採用され,いわゆる「流ちょう 41 ―拍子・リズムの安定性の維持へ― 7 な」指の運動,「たっぷりとした」響きには至ら 42 音楽を遂行する人々の多くは,「筋の活動」と 8 ない。そのため,関節運動を制御する筋の左右バ 43 いえばスポーツ競技とイメージすることが多いか 9 ランス(柔軟性や筋持久力)や,軸の安定を考え 44 もしれない。しかし,ピアノの演奏に関わる筋が 10 ることは,良好なピアノ演奏を遂行する上では欠 45 いつでも速やかに採用され,いわゆる「流ちょう 11 かせないだろう。 46 な」指の運動,「たっぷりとした」響きには至ら 12 バランスの安定性は,スポーツ競技場面では最 47 ない。そのため,関節運動を制御する筋の左右バ 13 重要課題である(樋口,2013)。ピアノ演奏にお 48 ランス(柔軟性や筋持久力)や,軸の安定を考え 14 いても正確な演奏をもたらす拍子・リズムの安定 49 ることは,良好なピアノ演奏を遂行する上では欠 15 性へとつながる可能性(大熊ら,2005)は否定で 50 かせないだろう。 16 きないだろう。この安定性チェックを行えるスポ 51 バランスの安定性は,スポーツ競技場面では最 17 ーツコンディショニングがある。これは簡易的な 52 重要課題である(樋口,2013) 。ピアノ演奏にお 18 テストである(山本,2004・寅嶋,2015)。今回 53 いても正確な演奏をもたらす拍子・リズムの安定 19 は数あるテストの中から,主な 3 点を提示する(図 54 性へとつながる可能性(大熊ら,2005)は否定で 20 1参照)。 55 きないだろう。この安定性チェックを行えるス 21 1)筋バランス・身体重心を同時把握:片脚立ちと 56 ポーツコンディショニングがある。これは簡易的 22 膝抱え動作。膝を抱えて 60 秒間立ち続けられるか。 57 なテストである(山本,2004・寅嶋ら,2015)。 23 左右共に実施することで,身体軸,及び体幹周囲 58 今回は数あるテストの中から,主な3点を提示す 24 筋の左右差把握にもつながる。 59 る(図1参照) 。 25 2)肩関節周辺筋バランス把握:柔軟性のチェック 60 )筋バランス・身体重心を同時把握:片脚立ち 26 1 と左右差の確認である。左右差があると,身体軸 61 と膝抱え動作。膝を抱えて60秒間立ち続けられ 27 のふらつきやぶれ,などへ影響を及ぼす。 62 るか。左右共に実施することで,身体軸,及び 28 3)身体軸の把握(重心把握):定位置を決めた状 63 体幹周囲筋の左右差把握にもつながる。 29 態で,1 分間目を閉じたまま足踏みを行う。身体 64 )肩関節周辺筋バランス把握:柔軟性のチェッ 30 2 軸を感じ,重心が安定していることで,この定位 65 クと左右差の確認である。左右差があると,身 31 置からは大きく動かない。しかし,前後左右で回 66 体軸のふらつきやぶれ,などへ影響を及ぼす。 32 転動作、前方方向へ大きく移動・後ろへ大きく下 67 )身体軸の把握(重心把握) :定位置を決めた 33 3 がる…等の変化がみられることがある。 68 34 69 70 71 72 73 74 35 図1. 簡易的なコンディショニングチェックテスト (片足立ちテスト・肩関節柔軟性テスト・60秒 その場閉眼歩き). 128. 身体軸を感じ,重心が安定していることで,こ. 上述より,スポーツコンディショニングの視点 の定位置からは大きく動かない。しかし,前後 をもち,よいピアノ演奏の要素である「拍子が的 左右で回転動作,前方方向へ大きく移動・後ろ 確・リズムの安定」という部分を見つめなおすこ へ大きく下がる…等の変化がみられることがあ とは,高い演奏スキルを維持する上で不可欠であ る。 ろう。左右の不均衡さを解消した身体で,安定し 上述より,スポーツコンディショニングの視点 た重心をもつことは,「よい演奏」の定義へと直 をもち,よいピアノ演奏の要素である「拍子が的 結する可能性が高いと考えられる。 確・リズムの安定」という部分を見つめなおすこ とは,高い演奏スキルを維持する上で不可欠であ. 第4節 心拍数・呼吸の安定-フレーズの保持ろう。左右の不均衡さを解消した身体で,安定し た重心をもつことは,「よい演奏」の定義へと直 ピアノ熟練者の条件として,フレーズを感じる 結する可能性が高いと考えられる。. 事は,呼吸がスムーズに行われることで成立する と推察する。スポーツ種目によっては,呼吸によ 第4節 心拍数・呼吸の安定―フレーズの保持― って肺に取り込んだ酸素濃度(酸素分圧)をいか ピアノ熟練者の条件として,フレーズを感じる にあげるか,そしてその酸素を全身に回していく 事は,呼吸がスムーズに行われることで成立する 能力の強さが勝敗を決めるといわれている (山田, と推察する。スポーツ種目によっては,呼吸によっ 1996・永崎ら,2010)。しかし,この呼吸の強さ て肺に取り込んだ酸素濃度(酸素分圧)をいかに (肺活量が高い)だけが着目されがちなスポーツ あげるか,そしてその酸素を全身に回していく能 であるが,実はその呼吸を司る呼吸筋(肋間筋や 力の強さが勝敗を決めるといわれている(山田, 横隔膜など) の状態が良好か, という視点(山田, 1996・永崎ら,2010) 。しかし,この呼吸の強さ (肺 1996・永崎ら,2010)を先にとらえなければ,呼 活量が高い)だけが着目されがちなスポーツであ 吸そのものの安定性が失われてしまう。 るが,実はその呼吸を司る呼吸筋(肋間筋や横隔 この呼吸に携わる筋コンディショニングを整 膜など)の状態が良好か,という視点(山田, える非常に簡易的で即日実践できる手法(村山, 1996・永崎ら,2010)を先にとらえなければ,呼 2012)を紹介する。 吸そのものの安定性が失われてしまう。 ・肋間筋・横隔膜を上下にさする。吐く・吸う, この呼吸に携わる筋コンディショニングを整え の両方に関わるこの筋群の柔軟性力が低いと,呼 る非常に簡易的で即日実践できる手法(村山ら, 吸そのものが不安定になるとされる。 2012)を紹介する。 ・上述の場所を強くさすった際,「痛い」と感じ ・肋間筋・横隔膜を上下にさする。吐く・吸う, た場合,肋間筋の血行不良,及び過度な筋緊張が の両方に関わるこの筋群の柔軟性力が低いと, 考えられる。 呼吸そのものが不安定になるとされる。 ・肋間筋群を左右に大きく伸ばすようにしてスト ・上述の場所を強くさすった際,「痛い」と感じ レッチングをすることも,呼吸筋の左右差確認に た場合,肋間筋の血行不良,及び過度な筋緊張 おいて重要である。 が考えられる。 ・肋間筋群を左右に大きく伸ばすようにしてスト レッチングをすることも,呼吸筋の左右差確認. 6. において重要である。.
(8) Reconsideration of excellent piano performance. 第5節 精神の安定―テンポの安定性 よい演奏を大勢の前で披露することは,すばら しい出来事の一つだろう。しかし,そこに過度な 緊張やあがりがあると,よい演奏からは遠ざかる。. 第3章 スポーツコンディショニングからみ たよいピアノ演奏とは―熟練者になる ために―. 心臓の拍動がある程度一定に保たれ,かつ呼吸. 第1章では,よいピアノ演奏についての再考を. が安定していることは,スポーツ場面でも同様で. その系譜と共に振り返り,第2章ではそのよい演. ある。金本ら(2003),村山ら(2012)は,初心. 奏をおりなす要素について「身体運動」という視. 者におけるスポーツ実践で,上級者と異なる視点. 点からピアノ演奏をとらえた。そこから,ピアノ. をいくつかの領域に分類した。その際,この「あ. 演奏とスポーツとの共通点が見いだされ,さらに. がり」 「緊張」を上位項目にあげた。すなわち,. スポーツコンディショニングによる身体把握が,. 非熟練者ほど余裕ない呼吸運び,落ち着きのない. 熟達の領域につながる要因について,文献考証を. パフォーマンス遂行をしているのである。. 重ねてきた。. ピアノ演奏においても,どの程度フレーズを歌 い上げながらピアノ演奏を行うことができるのか. 第3章では,前2章のまとめをし,よい演奏を 遂行し続けている熟練者の条件を整理する。. は,そのフレーズを大事に受け止める=呼吸が維 持できなければ,このスキルは成し遂げられない。. 第1節 非熟練者にケガが多い理由. また,演奏のテンポを乱さないためには,ほどよ. 腕を酷使するようなスポーツ競技ほど,腱鞘炎. い緊張感の中で,リラックスした精神状態にて演. などのケガの事例報告はつきない。渡會(2007). 奏に臨むことが重要であろう。. は,テニスなどのラケット競技のケガの代表格で. このように,よいピアノ演奏の要素を担う「テ. ある腱鞘炎について述べており,その中で日々の. ンポ・フレーズ」の意識は,実は,スポーツコン. コンディショニングの重要性やケガを予防する上. ディショニングからみると「心肺機能・呼吸」と. での心構えを解説している。そして,熟練に向か. いう身体メカニズムの作用が影響し,かつ,精神. おうとしている非熟練者ほど,スキル上達に多く. 衛生の要素までもがこれらを支配する(金本ら,. の時間を割き,ケガがあるにも関わらずそれを押. 2003・小林ら,2011・三浦ら,2016)。この再考. して行う,すなわち「あせり」からくるダメージ. は, 演奏会などの表現表出の場が多い熟練者こそ,. の重畳化の危険性があると考察している。また池. 重要であろう。. 上(2014)は,その対処法について具現化した形. スポーツの熟練者の中には,あがりや緊張を防. でスポーツコンディショニングとの関連性を伝. ぎ,一定のテンポを維持するための準備方策とし. え,非熟練者が最も陥りやすいケガへのプロセス. て, 「ルーティンワーク」を実践している事例が. を,考察している。. 報告されている(今井,2001・小林ら,2011・三. これらと同様,ピアノ演奏の中でも腱鞘炎やジ. 浦 ら,2016) 。 有 名 な 一 流 ア ス リ ー ト で ある メ. ストニアなどの,いわゆる演奏にまつわるダメー. ジャーリーグで,10年以上の活躍をみせ,近年引. ジやケガの報告が上がっている(寺島,1983・大. 退をしたイチロー選手は,打席に入る前に,必ず. 熊ら,2005)。ピアノ演奏においても,熟達に向. 深いスクワット動作を行っていた。これが精神を. かう過程の中で故障が起こりやすいのは,スポー. 落ち着かせているルーティンワークなのだという. ツと同様である(寅嶋ら,2015)。さらには故障(ダ. (石田,2011) 。. メージ)からの回復には,身体状況を自身で把握 することが求められることが,これらより推察さ れる。ピアノ演奏・スポーツ実践ともに,「心身 のコンディショニングが良好であること」は,円. 129.
(9) Fukai Shoko and Torashima Shizuka. 滑なパフォーマンスの遂行・よい演奏の表出にも. といえよう。さらにそこに対し,コンディショニ. つながる可能性が,ここから見出されよう。. ングを日々施す強い意志のもと,訓練・練習を実 践していることは推察できるだろう。長きに渡っ. 第2節 両者の相違点を認識踏まえて―熟達のた. て演奏を継続し,熟練の域に達するためにも,日々. めにスポーツコンディショニングの実践. 身体に気を配ることは,重要な試みであるといえ. を―. るのではなかろうか。. 最終的には,多くの演奏家やスポーツアスリー. 今回ご紹介した,文献考証を含めたスポーツコ. トは「良い演奏を」,「よいパフォーマンス」をい. ンディショニングからみた良いピアノ演奏という. つでも表現・表出したい。そのためにはスキルの. この分析が,ピアノ演奏のさらなる発展に寄与す. 練習の前段階である,演奏・スポーツパフォーマ. ることを期待したい。. ンスの練習が, 『長時間遂行可能となる「身体を 持ち合わせている」こと』が重要である。そして, 良いピアノ演奏の4要素である「強弱・拍子・リ. 総 括. ズム・フレーズ・テンポ」を,さらにレベルの高. 本論文では,文献考証研究中心に, 『よい音楽. い領域へと引き上げるため,スポーツコンディ. とは,よい演奏とは』を考察しながら,身体活動. ショニングからの視点を付加することは,スキル. の一側面としてのピアノ演奏法を,異分野のス. の幅を広げるうえで,大切な要素となりえる可能. ポーツ科学領域におけるスポーツコンディショニ. 性が考えられた(第2章・第3章第1節より)。. ングの視点から更なる考察を重ね,ピアノ演奏に. しかし,スポーツ競技とピアノ演奏には大きな. おける熟達への領域の道筋(重要な4要素~強. 違いもある。スポーツは種目により,年齢に限り. 弱・拍子及びリズム・フレーズ・テンポやリズム. があるものが多いのは周知の事実であろう。ラグ. ~と,コンディショニングの整え方など)を明文. ビーやサッカー・バスケットなど,長時間にわた. 化した。. り「瞬発的な力発揮」を要求されるスポーツ種目. 異分野融合研究という形での文献考証研究は,. は,20代後半でピークを迎える。ただ40歳を超え. これまで見られておらず,初の試みであった。そ. てもスポーツコンディショニングに重きをおく選. して,ピアノ演奏とスポーツパフォーマンス発揮. 手らは,第一線で活躍できる(石田,2011)。. には共通点と相違点が明確に存在することを,ス. しかし,スポーツコンディショニングを多岐に. キル向上という視点から見出した。これらより,. わたり駆使しても,限界がいずれやってくるのは,. 音楽とスポーツの融合研究の一知見に貢献したも. 多くの人が感じているであろう。それだけスポー. のと推察する。. ツは身体全体を酷使するのである。 ところが,ピアノ演奏は「いくつになっても」. 【注 釈】. パフォーマンス遂行が可能である。室井摩耶子氏 という90歳代の現役のピアノ演奏家,88歳まで演. 1)テュルク,C.P.E. バッハ,ツェルニーは, 「よい音楽」. 奏し続けたルドルフ・ゼルキン氏,100歳近くま. の定義を行なった上,その実現のための演奏法を項目. で引き続けた,ミエチスラフ・ホルチョフスキー. に分けて詳しく説明している。テュルクは,翻訳で480 ページ,バッハは,第一部・第二部で600ページに及ぶ。. 氏など数多くの高齢ピアニストが存在している。. 2)音楽語法とは「よい音楽」を実現するための,さま. このような事実は,実はスポーツ分野では,ほぼ. ざまな音楽的要素を,言葉に置き換えて示した演奏法. 皆無に等しい。90代になっても,現役のピアニス. である。. トでいられることは, 「練習をし続けることがで きる身体を持ち合わせている」ということである. 130. 3)20世紀のピアニストで教育者である,シャンドール (Gyorgy Sandor 1912~2005)は, 『 「よい音楽」の実.
(10) Reconsideration of excellent piano performance. 践には「音楽の句読法」がある』という表現で説明し. つの音楽史―』 .pp.3-10,48-49.東京.春秋社.. ている。そこには,18世紀の教本と同じ内容を持って. 大熊直子,ほか(2005) 「ピアノ奏法における「ボディ・. おり,そのことをシャンドールは,総合して「音楽の. マップ」の有効性の研究:腱鞘炎の回復とショパン「前. 句読法」と伝えている。. 奏曲」 演奏」 .吉備国際大学社会福祉学部研究紀要.⑽: 23-38.. 【参考文献(ABC順) 】 バッハC.P.E.,東川清一(訳)(2014)『正しいクラヴィー ア奏法.第一部』.pp.49,173.東京.全音楽譜出版社. ツェルニー(Czerny),岡田暁生(訳)(2010)『ピアノ 演奏の基礎』.pp.49.東京.春秋社. ディッヒラー,渡辺護,ほか(訳)(1976)『ピアノ演奏 法の芸術的完成』.pp.東京.音楽之友社. 古屋晋一,ほか(2006)「熟練ピアニストによるピアノの 打鍵テンポと音量の調節に関わる運動制御」.バイオメ カニズム学会誌.30⑶:151-155. 樋口智洋(2013) 「大学サッカーにおける戦術トレーニン グ効果の検討―「プレー重心」を用いて―」.スポーツ パフォーマンス研究⑸:176-188. 池上博泰(2014) 「上肢のスポーツ障害 : 肘・手(特集 ス ポーツ障害の診かた・治し方)」.日本医師会雑誌.⑵: 143. 今井恭子(2001) 「メンタルトレーニングにおけるカウン セリングとコンサルティング」.体育の科学.51⑾: 856-861 石田雄太(2011)「ニュースのキーパーソン(vol.181)イ チロー(37歳)プロ野球選手「50歳現役」を射程圏に ―想像の枠を越え続ける―」.日経ビジネスassociate. ⑺:10. 伊藤正男(1972) 『ニューロンの生理学』.pp.11-28.東京. 岩波書店. 金本益男,ほか(2003)「運動選手の「あがり」現象の生 起因に関する構造分析」.スポーツ方法学研究.16⑴: 119-127. 小林亜未,ほか(2011)「大学女子ソフトテニス選手を対 象とした心理的コンディショニングとしてのゲームプ ランの効果」.大阪体育大学紀要.:51-60. 三浦彩美,ほか(2016) 「大学女子水泳選手におけるプリ・ パフォーマンス・ルーティンとその効果との関連」.武. 大築立志(1988) 『 「たくみ」の科学(現代の体育・スポー ツ科学)』 .pp.38-40,88-90,東京.朝倉書店. Sakurai, S. et al. (2000)「Muscle activity and performance accuracy of the smash stroke in badminton with reference to skill level and practice effect.」 .Journal of Sports Sciences. 18⑾: 901-914. シャンドール,岡田暁生(監訳)(2012)『ピアノ教本』 . pp. 東京.春秋社. 寺島伸一(1983) 「腱鞘炎のためのテーピング法,ピアノ 練習時の手関節固定法」.東京音楽大学研究紀要.⑻: 160-173. テュルク,東川清一(訳) (2000) 『クラヴィーア教本』. pp.387-390.東京.春秋社. トーマスマーク,ほか,小野ひとみ(監訳) (2006) 『ピ アニストならだれでも知っておきたい「からだ」のこ と』 .東京.春秋社. 寅嶋静香,ほか(2015) 『音楽遂行スキル向上に纏わるス ポーツコーチング科学からのアプローチ~芸術とス ポーツの融合を目指して~』.pp.275-285.北海道.ス ポーツ文化学研究⑴大学教育出版芸術. 寅嶋静香, ほか(2019) 「ピアノ演奏家を対象としたスポー ツコンディショニング介入の影響」.北海道教育大学紀 要.人文科学・社会科学編.70⑴:121-130. 山田峰彦(1996)「慢性閉塞性肺疾患患者における呼吸筋 ストレッチ体操の4週間の臨床効果」.日本胸部疾患学 会雑誌.34⑹:646-652. 山本利春(2004)『知的アスリートのためのスポーツコン ディショニング』 .pp.35-46.東京.ベースボールマガ ジン社. 渡會公治(2007)「スポーツ医学からみた腱鞘炎」.月刊 スポーツメディスン.19⑻:11-14.. . (深井 尚子 岩見沢校准教授). . (寅嶋 静香 岩見沢校准教授). 庫川女子大学紀要.人文・社会科学編.64:61-70. 宮下智(1998) 「筋出力特性に注目した新しい筋力評価の 試み:最大筋力発揮関節角度と角速度との関係から」. リハビリテーション医学.35⑷:223-229. 村山孝之,ほか(2012)「スポーツにおける「あがり」の 要因と要因間の関係性」.体育学研究.57⑵:595-611. 永崎孝之,ほか(2010)「吹矢を用いたトレーニングが呼 吸機能に及ぼす影響:呼気筋トレーニングとの比較」. 理学療法科学.25⑹:867-871. 岡田暁生(2008) 『ピアニストになりたい―19世紀もう一. 131.
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