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イメージトレーニング中の脳波 : スキー滑降イメージ時と安静時の比較

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Academic year: 2021

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(1)Title. イメージトレーニング中の脳波 : スキー滑降イメージ時と安静時の比較. Author(s). 佐川, 正人; 神林, 勲. Citation. 北海道教育大学紀要. 第二部. C, 家庭・養護・体育編, 47(1): 87-93. Issue Date. 1996-08. URL. http://s-ir.sap.hokkyodai.ac.jp/dspace/handle/123456789/2000. Rights. Hokkaido University of Education.

(2) . 北海道教育大学紀要 (第2部C) 第4 7巻 第1号. 平成8年8月. i i i l 4 7 i t doUni tyofEduca t Jouma lofHokka ve rs on(Se c on ロC)Vo . .1 ,No. 996 Augus t ,1. イメ ー ジ トレーニ ング中の脳 波 - スキー滑降イメージ時と安静時の比較 -. 佐. 川. 正. 人 ・ 神. 林. 勲. 北海道教育大学札幌枝保健体育研究室. EEG in. hnagery Training; Comparison between in. Ski ing hPagery and Relaxed. M[asato SAGAWA andlsao KANBAYASHI Physica1Educat ion Laboratory,sapporo ca ー m ーpus Hokkaido Uni ion,Sapporoo 02 ty ofEducat versi. Abst・act. The purposeofthestudy wasto mvestigate differences between EEG‐α or β bands inimagery ing in th for sk ly relaxed‐ The subject part i itram mg and be i ・c lpat s experlnlent, was a ng mental high‐ levelskier who wasto betestedfor a sk iment icense l iinstructor’sl t ‐lntheexper ,asensorbe le he was askedto conductimagery of h i i was put on h sforehead, and an EBG was recorded whi s bestsk losed-Asaresul th hiseyesc iperformance wi t t wasfom・dthatEEG‐α or β bandsd id not ,i f tedto fast α waveinimagery changein amount ofscale( 〆 V)to be gained, and slow α waveshi traln・ng‐ Howeveri l thas been known that whi e generalimagery causes 1ncreasesin. β bands and. decreasesin α bands i , lnagery causedincreases m the EEG-α fastband.lt wasexplainedthatthe increase ofthe fast α wave was a charac levelathlete‐ ter of concentration ini lnagery for a high‐. 1. は. じ. め. に. ス ポー ツ にお ける イメ ー ジ ト レー ニ ン グを行う 場 合 に は意 識 を集 中 し運 動イメ ー ジを 鮮 明 に描 きな が ら ,. あたかも身体運動を行っているかのように操作することが必要である‐ 一般的には心身を十分にリラックス させた状態をつくり, 徐々に運動イメージを描いていく‐ 緊張した状態や他の出来事を気にしながらでは鮮 明 な運 動イメ ー ジを 描く こ と は で き な い の で, イメ ー ジ ト レー ニ ン グで はま ず心 身 のリ ラ ッ クス 状 態 をつ く 1 1 8 } 目 的 と な る 運動 のイ メ ー ジを 想起 して いく こ と が必 要 とさ れて いる 脳 波測 定 で は 覚 醒 時 の 安 静 ’ り1 , . , 1 0 1 9 } と ころ が精 閉 眼の 状 態, い わ ゆる リ ラ ッ クス 状態 で は α 波 が優 位 に 出 現す る こ と が 認 め ら れ て い る1 ・ ・ .. 神活動を伴う場合では明らかにその脳波様相に変化がみられる. イメージな どを想起するとα波の消失もし ) 8 くは減少が示される (α波ブロック1 ) のである. このα波の減衰に伴い高い周波数帯 であるβ波の増加が 現れると報告されている‐ このためリ ラックス した状態とイメージ想起状態の差異を検出する1つの方法と 1 ) と い わ れて いる 心 身 を リ ラ ッ ク ス さ せ た 状 態 と 運 動 を イ メ ー ジ さ せ た 6 9 ・ して脳 波 の測 定 は有用 である1 .. 4 ) では運動のイメージ想起によっ てα波の減少を検証している この研究における運 状態を比較した研究1 ‐ ) のいう 7 動イメージは過去の競技場面や過去の運動状況をイメージとして描き出したも のである. 白山ら1 6 ) によ 精神活動による α波抑制を支持する結果であっ た‐ しかしながら, 射撃選手の脳波を測 定した研究1 (87).

(3) . 88. 佐 川. 正. 人 . 神. 林. 勲. ると照準時にはβ波が出現し, 撃発直前にα波の出現がみられている. この研究において用いられた運動イ メージは競技のイメージリハーサルとして位置 づけられる. イメージ想起中のα波出現は先の精神活動時の α波ブロックを否定する立場であると考えられる‐ そこで本研究では高次の精神活動すなわちイメージトレー ニングを行う場合の脳波の特徴を見出すため, スキーヤーのイメージ時と安静時の比較から検証することを 目的とした. ロ. 方. 法. 奥験期日:1996年1月29日~2月9日. 9 9 6年 (財) 全日本スキー連盟主催準指導員検定を受験する男子大学生1名 ( 被 験 者:1 2 1歳) 実験概要:被験者を椅子に腰掛けさせ, 閉眼状態でスキー種目のイメー ジトレーニングを実施させる. その 時の脳波を記録する. 1 ( ) イメ ー ジ ト レー ニ ン グの 設 定. 検定会の実技種目は実践種目と指導種目に分かれている. 被験者のスキー技能から合格すると予想された が, ス ピー ドのある滑降を中.急斜面で行う実践種目に比べゆっくりと した動作で技術的要素を確実に表現 しなければならない指導種目を完成させる′ために, 指導種目の中からイメ ージトレーニングの対象種目を選 び出した. 実験に先立ち被験者は準指導員養成講習会などで指導種目の指導を受け, 理論ととも にゲレンデ での 実 践 的な ト レー ニ ン グを 行 っ てい た. ま た 被 験 者 は正 しい 動 作, ター ンの大きさ とリ ズ ムの関係, ス キー. 操作時の荷重などについて十分理解していた. 被験者には日常より各種目のイメージリハーサルを行うよう 指 示 して い た. 2 ( ) イメ ー ジ ト レー ニ ン グの 内容 実験 日 と その 時のイ メ ー ジ ト レー ニ ン グ種 目, そ して 回 数によ る 連番 は以 下 の 通り で ある‐ 1月29日. プルー ク ボー ゲ ン1 2 ,. 2月 5 日 2月 7日. プルー ク ボー ゲ ン34 2 3 5 パ ラ レルタ ー ン1 , , ,, パ ラ レルタ ー ン4567 ,,,. 2月9 日. パ ラ レルタ ー ン891011 ,, ,. どの種目も測定1 回における実施内容は以下の通りであった. ①IR1( lmage Rehearsall ). 検定会で要求される技術についてスータト~規定されるターン数~ ゴールまでの一連のイメージリハー サルを行う. スタート位置でスタートの合図を受けたと仮定し, 自分の意志によるスタートからス ピー ド, ターンの大きさ, 切換時の身体動作などを調整し, さらに雪面からの抵抗を足裏に感じながら ゴー ル,.停 止 する. ②IS(lntrospec i t on). 工RIに引き続き内省を行う. リハーサルで得られた望ましい感覚に対しては積極的に評価し, 正 しくな か っ たイ メ ー ジ や 重 要 なイメ ー ジ につ い て修 正 する. この 時 間 は任 意 で特 に指 定 して いな か っ た.. ③エR2 0 mage. Rehearsa12 ). IR1と同様. 藤後に自由に開始する‐. ) 脳波測定 ( 3 intosh LC4 7 5で使用した. 被 脳 波 の測 定 に は ラ ン ダム ・ エ レク トロ ニク ス 社 製 の工BVAをAppl e社 製 Mac. 験者の前額にセンサーベルトを装着させ, このベルトに埋め込んである電極から導出される脳波を双極誘導 (8 8).

(4) . ー の 安一 ス キ ー 滑 降イ メ ー ジ 一 スキー滑降イメージ時と安静時の比較 女. イ メ ー ジ ト レー ニ ン グ中 の 脳 波 イメージトレーニング中の脳波. 89. 法 で測 定 し, FFT (高 速 フ ー リ エ 変 換) 処 理さ れ た デー タ を パ ー ソ ナ ル コ ン ピ ュ ー タ に 読 み 込 ん だ. 得 ら. } れたデータは各周波数の代表値として使用 し, 単位時間当たりの最頻出脳波比率, すな わち優勢脳波指数8 14-30Hzの β 波 に 区分 し, 各脳 波帯 の 優 と して 分析 に用 い た. さ ら に代 表値 を4‐7Hzの β 波, 8- 13Hzの α 波,. 勢脳波指数を算出し分析に使用した.. m. 結. 果. 1 . 各種目のイメー ジリハーサル及び内省時間 イメ ー ジリ ハ ー サ ル時 の脳 波測 定 を 行 っ た 種 目 は 指導 種 目の プルー ク ボー ゲ ン と パ ラ レルター ンであ っ た. 表1に示 した よう に プルー ク ボー ゲ ン は5試 行, パ ラ レ ルタ ー ンは11試 行 を 行 っ た. パ ラ レルタ ー ンの11試 行. 10 11試行目) が含まれている. また, 3試行目については計4 には立位姿勢で実際の動きを伴う3試行 (7 , , 4秒, 鷹 回 分 のイ メ ー ジリ ハ ー サ ル を 繰 り 返 した‐ リ ハ ー サ ル 時 間 の 平均 は プルーク ボー ゲ ン 時 のIRIで25 . 8秒 と な っ た‐ パ ラ レルタ ー ン時 のエRIで26 6秒, 旧 で11 9秒 と な っ た‐ 6秒, IR2で24 7秒, 工R2で27 で17 ‐ ‐ ‐ ‐ ‐ 表1. 測 定 を行 っ たイメ ー ジ リ ハ ー サ ル の 時間 (sec ) ‐ プルークボーゲン 試行. 1. 2. 3. 4. パラ レルタ ーン 5. 1. 2. 3. 5. 4. 7. 6. 8. 9 lo ll. IR1. 30. 23. 26. 23. 25. 21. 21. 17. 30. 26. 24. 38. 22. 34. 30. 30. 1S. 15. 15. 19. 24. 15. 15. 13. 9. 15. 15. 13. 13. 13. 9. 8. 6. 2 ・ 1R. 28 28 23 19 26. 26 19 23 32 24 30 32 25 3 4 3 0 32. 1s. n. IR3. 19. IS. 17. IR4. 24. 2 . 測 定 さ れ た脳 波 の パ ワー ス ペ ク トル. 条件による優勢脳波出現の差を視覚的に確認するためパワースペクトルを示す (図1-4) . この パ ワ ー スペクトルは3次元的に描かれており, 右下がりの軸は周波数帯を表し, 奥から手前に向か っ て周波数が大 きくなる‐ また, 右上がりの軸は時間を表し, 測 定開始時を右側, 測定終了時を左側にしてある. 高 さ の軸 は 出力 さ れた 大 き さ (〆 V) を 表 し, 優 勢 な 出力 ほ ど黒く 描 か れて いる‐ 図 1 に は 安 静 時 のス ペ ク トル を提 示 した. 安 静 時 の 特 徴 と して は 周 波 数帯 全 般 に わ た り 出力 が小 さく, ピ ー ク と 認 ,. ‐ 8W ‐ 4W. ‘ ,. . .. 霜. 。囲. められるものが殆 どない. さらに, 手前の部分が 白 っ ぽく な っ て い る こ と か ら2。日. 套‐. 熟. 以上のβ波が. A Ih. Pa. - 種圏 議.圏” 惑溺馨 談議 雪 ≧ 闘 . . ; . ・‐・ . … . Be t 煮 25H Z. . ・ へ. きOH Z \. ボー ゲ ン時 のス ペ ク トル であ る. 安 静 時 と 比 較 し. 図1. て 全 体 的 に強く 脳 波 が出力 さ れ て いる こ と が 分 か (89). 安 静 時 の パ ワ ース ペ ク トル. .

(5) . 佐 川. 90. 正. 林. 人 ・ 神. 勲. る. IRと 姫 を 区 別 す る ス ペ ク ト ル は 得 ら れ て い な い. 図 3 は パ ラ レ ル タ ー ン 時 の ス ペ ク ト ル を 表 した も の で あ る. プ ル ー ク ボー ゲ ン の も の と. 比較して全体的には同 じだが, 20HZ前後の周波 数帯 でス ペ ク トル が 強め に 出 て い る こ と, ま たI. S時にβ波の高い周波数帯にまで強く出力されて い る こ と がそ の特 徴 であ る. 図4 はパ ラ レルター. ン時の動作を含ん だ場合のものである. その特 徴として他のス ペ ク トルよりもβ波領域の出力 が大 き い. β, α 波 領 域 も 強 く 出 て い る が, 大 き な ピ ー ク は 認 め ら れ な い. パ ラ レ ル タ ー ン の .. 3 0粒. 動作ない条件の図3と同様にIRと薦を区別するこ と がで き る‐. 図2. IR2. プルーク ボー ゲ ン時の パ ワ ース ペ ク トル. 3 . 各条件の優勢脳波指数 得られた脳波はFFT処理され, 単位時間当た. りの最頻出周波数帯の比率から優勢脳波指数を 5Hzを 中 心 6Hz, 7 決 定 した. 測 定 周 波 数 帯 は5 . . 2Hzを中 心 と す と す る β 波, 9 4Hz 3Hz . ‐ ‐ , 13 , 11 2Hzま で の β 波 で あ っ た. 15 OHZ以 上30 る α 波, ‐ ‐. 工R2 IS 表2には各種目で測定された周波数のIR1 , , を平均化して示 した. ま た, 周 波数帯 と して各 周波数での優勢脳波 指数を加算 し, β, α, β 波帯について示している.. 獅拙 ーR2. 4 . 測定条件間の優勢脳波の差. 図3. 単位時間当 たりの最頻出周波数帯への 度数を. . パ ラ レルタ ー ン時 の パ ワ ース ペク トル. 分析のデータと して用 いた. 各種目の条件にお けるβ, α, β波帯の度数をz2検定した. まず 安静時と各条件間のズ2 検定を行 っ た. 表3に示 したように安 静時の優勢脳波 はプルーク ボーゲ. ・ / 8 , u. ンや パ ラ レ ル タ ー ン の イ メ ー ジ リ ハ ー サ ル 及 び. 各々の内省時と比べて有意な差がみられてい る. エS 工R2と も1% 特 に プルー ク ボー ゲ ン 時 に はIR1 , ,. 水準で安静時と の差 が認められている. また, 工R2, IR IS, IS 各種目の条件間, すなわちIRI - - I 工R2間の検定結果からは有意な差を認めなか っ - た (表4) .. 6枇・ 5. 図4 (9 0). ; .. IR2. パ ラ レルタ ー ン(動 作)時の パ ワ ース ペク トル.

(6) . 91. イメージトレーニング中の脳波 一 スキー滑降イメージ時と安静時の比較 一. 表2. 測定された優勢脳波指数 e. Hz ) 条 件 /周 波 数 帯(. α. 屋. 0 6 8 0 5 .722 .624 .42 .32 ‐33 .1 ‐82 ‐016 .918 ‐215 ‐313 ‐6 7 .5 9 .411. 安静 時. 63 ・0 0 ・5 0 ・0 0 .5 ・9 1 ・4 0 ・0 0 ‐4 1 ‐419 ・0 6 ‐9 3 ・7 0 ・9 1 ‐5 44 ・419 ・6 6 ・929. プルークボーゲンIR 1 プルークボーゲンls プルークボー ゲンI R2. 52 ‐628‐219.2 36.216‐415‐3 48 ‐219 .018 ‐1 ‐231420.4 29 4 6 ‐215 ‐2 ‐8 29 .717 ‐929 ‐323. 9 」5 .4 3 7 3 9 ‐5 ‐ 7 ‐6 .4 6. パラ レルターンIR I パラ レルタ ーンls パラ レルターンIR2. 57 ‐017 ‐4 39 ‐316 .318 .5 .625 59 ‐224‐116.7 40.119‐TT2‐4 57 .2 .614 .418 .7 42 .028.214. 6 ‐7 8 ‐2 8J. 2 ‐8 1 ‐4 2 ‐7 4 ‐4 3 ‐5 2 ‐0. 1 ‐8 2 ‐0 2 ‐7 3 .5 0 .4 2 ‐5 9 4 1 2 I . . ‐4. 3 ‐5 3 ‐5 2 .2 ‐2 2 3 .1 2 .3. 3 .5 1‐8 3 ‐1. 2 .3 1 ,8 ‐7 3 2 二8 3 .1 .2 2 4 6 2 2 1 . .i .. 2 .4 0 ‐3 2 .2 1 .3 3 .7 ‐1 2. 1 .7 ‐0 0 2 ‐2 1 ‐3 2 .7 1.2. 2 .7 1 ‐l .5 0 2 ‐8 1 ‐8 0 .4 0 1 l.9 1 .0 .. o .7 0 .7 0 .9. 8 動作 パラ レルター ンIR1 55 .0 1 .0 ‐910 .1 6 .3 1.0 1‐0 0.5 1.4 3‐4 L9 3,4 1 .314 .4 3 .017 ‐313 ‐330 7 6 7 7 1 1 7 3 3 3 3 0 0 3 3 1 3 5 0 5 0 5 0 3 3 1 32 3 32 3 3 2 8 1 1 動作 パラレルター ンIS 52 ‐ . . . . ‐ ‐ . . ‐ . . ‐ .7 . . . 3 92 0 斗 4 0 215 R2 5 6 02 動作 パラ レルター ンI ‐9 1 ‐9 2 ‐4 0 ‐5 .9 1 .9 3 ‐3 2 .9 2 ‐ .814 .8 6 ‐2 2 ‐9 1 ‐4 2 . ‐. W. 考. 表3. 安静時と各条件間のズ2検定結果. 察. 条. 1. 安 静 時 とイ メ ー ジリハ ー サ ル 中 の優 勢脳 波 今 回の 被 験 者 は安 静 時, 心 身の 状態 が極 め てリ ラ ッ ク ス し て. プルーク ボーゲン IR I 17 .26** 2** IS 20 .6. い た ため に比 較 的 波 長 の 長 い α 波 が優 勢 であ っ た と 思 わ れる.. 安静時のス ペクトル (図1) からβ波領域の優勢脳波が殆 ど認. IR2. !R 1 、 14 1# .7 -S. に優 勢 である とい わ れて いる‐ 本 デー タ (表2) で は α 波 帯 の. 6を示し, 他の測定条件時の α 波帯とほぼ同 優勢脳波指数は29 . じレベ ル である こと を 示 して いる. α 波帯 を構 成 した周 波数9‐ 4 , 4Hzの優 勢脳 波 指 数 は19 4を 示 し 11 3 2Hzを みて みる と, 9 ‐ . ‐ ‐ , 13 こ れ は 他 の 条 件 と 比 べ て も 大 き な 値 で あ る. と こ ろ が11 3, ‐ 13 2Hzで各々6 9 7を示 す が, こ の 値 は 他 条 件 に 比 べ 小 さ い ‐ ‐ ‐ ,3 数値 で ある. よ っ て 安 静 時 の α 波 出現 の 特 徴 は β 波 に 接 近 した α 波帯 の 高 出 現 を 促 進 し, β 波 に近 い α 波 帯 の 出 現 を 抑 制 し た と 考 え ら れよう. 安 静 時と 同 じよう な α 波 出 現 を 呈 し て い る プ ルー ク ボー ゲ ンで は, イメ ー ジ リ ハ ー サ ル(工RI)時 に α 波 優 勢 脳 波 指 数 が28 2と な っ て お り, 安 静 時 と ほ ぼ同 程度 で あ る. 9 4 ‐ ‐ Hzで は 優 勢脳 波 指 数15 3と なり 安 静 時よ り も4 1減少 している が, . ‐ 3Hzで は9 11 4 (安 静 時6 9) に増 加 し て い る. こ の 傾 向 は パ ラ . ‐ ‐. 12.20 **. 9 .93*. IR2. パラレルターン (動作) I iR. )の研 究を 支 持 し } の 指摘 や 河 野4 時のβ波減少については永田6 て いる. 安 静 時 の α 波 に つ い て は 時 実 の の 指 摘 に も あ る よ う. 28.39 **. パラレルターン. め ら れて い な い. ま た, 優 勢脳 波 指 数で 安 静 時と 他 の 測 定 時 を 検 定 した 結 果, 有 意 な差 がみ ら れた‐ こ れら の こ と か ら 安 静 時. にはβ波が抑制されることを示すことが検証された‐ 閉眼安静. ×2. 性. IS. 7 ‐77* 14 ; * ・65ヰ. 2 17 IR .34 # :Pく 1 *:P〈 .0 .05 , **. 表4. 種目と各条件間のズ2検定結果 釜. 件. x2. プルークボーゲン 1 IR1‐IS I .0 ls-IR2. 0-88. IR 1‐IR2. 2 .33 ー パ ラ レルターン I R1‐IS O .19 ls‐IR2. 1‐IR 2 IR. 1.83. 2 .15. パラ レルターン (動作) IR1‐IS. 1S‐IR2 1R1‐IR2. 3.07. 0 .30 3.51. , *:P< .o5 .0 . **:Pく. レルターンにもみられ, 運動のイメージ想起によってα波出現が減少するとは必ずしもいえないことが本研 )の結果を支持し スポーツにおける集中時の脳波 究で検証された‐ これは気功師の脳波測定を行っ た河野4 , の特徴であると考えられた. 一般に運動をイメー ジする場合α波は速波化し, β波が優勢になるが, イメー ジリハーサルのように意識を集中し, 動作を引き起こす感覚を手がかりにしている場合にはα波全てがβ波 領域にシフトするのではなく, 比較的波長の短いα波帯への優勢脳波の出現をみると考えられる. イメージ (91).

(7) . 佐 川. 92. 正. 人 ・ 神. 林. 勲 ・ 、 ・. ) の結果も支持できる これらイメージ想起による α 波帯の 6 中にβ波, α波が優勢に混在する という研究1 . 抑制を否定する 立場はイメージを描くという精神活動と して捉えるのではなく, イメー ジを描くために どれ だけ意識を集中していたかという心理的変数との係わりを重視した立場であるといえよう‐ よっ て, 運動イ メージを想起することに意識を集中すれ ばα波帯の出力増加やβ波帯の抑制を十分に可能にすると考えられ る.. 2 . 優勢脳波の条件, 種目による差 IS 工R2の 差 を 検 定 した が, プルーク ボー ゲ ン, パ ラ レルタ ー ン, パ ラ レルター ン (動作) 測 定条 件 時 の工R1 , ,. のいずれの種目においても有意な差はみられなかっ たことから, イメージリハーサルと内省の間には優勢脳 波出現様相に差 があることを見出せなかっ た. プルークボーゲン5試行それぞれの優勢脳 波をみても図2 と 同 様な パ タ ー ンを 示 して いる. イ メ ー ジリ ハ ー サ ル か ら 内省 へ, 内省 か らイ メ ー ジリ ハ ー サ ルへ移 行 する 際. の優勢脳波の特徴は視覚的にも見出すことができなかった. パラ レルターン8試行それぞれの優勢脳波 も基 本的には図3に示したスペクトルと同様なパターンである. 図3では特に内省時のβ波領域の 出現をその特 徴としており視覚的には明確に内省時の優勢脳波様相として確認できるが, α波やβ波も同様に強く出現し てお り, ズ2 検 定 で は差 が認 め ら れな か っ た. しか しな が ら, パ ワ ース ペク トルか ら は プルーク ボ ー ゲ ン 時. 内省との違いを確認することができる. 動作を伴う パラ レルターン (図4) においても内省時のβ波領域の 出現に特徴がみられ, 安静時のものとは異なっ ている‐ 検定の結果から は動作を伴う パ ラ レルター ン時の IR1と藤間に5% レベルで有意な差を認めている‐ この差はイメー ジリハーサル中にβ波が比較的 出現 して おらず, 夕,α波が優勢であっ たことを意味している. 換言すれば, 内省時には逆にβ,α 波が抑制されβ波 が強く出現しているのである. このようにリハーサル中と内省時の出現様相の差異については確認できた種 目とできなかっ た種目があっ た. 種目 ごとの脳波出現様相からエRと旧の特徴を検証 しよう としたが, 今回 は種目による違いの影響 が大きく全体的には明確な区別ができたとはいえない. 今度は運動イメージに係わ る種目の特徴から脳 波様相の差を検討してみよう. 今回の実験では運動イメー ジを鮮明に描くためのトレー ニングとしてリハーサルと内省を繰り返した. プルークボーゲンのような下肢や上体のゆっくりとしたリ ズ ムを必要とし, 全身の動作自体も比較的小さい運動の場合, イメー ジリハーサルと内省の脳波様相における 差は認められなかっ た‐ しかしながら, 相対的に滑降ス ピー ドを伴い, 下肢の確実な動作を必要とするパラ レルターンでは統計的な差を認めないものの, 内省時には明らかに異なっ た様相を呈している. 内省時のイ メー ジはβ波の 出現をみているので運動のイメージを主に視覚的に捉えている と考えられる. これは運動の ス ピー ドを体感しながらイメージを想起する場合と筋感覚的な手がかりを重視してイメー ジを想起する場合 ) が腹想 と運動イメージの違いについて の脳波様相に違いが出る可能を示唆したものと考えられる. 河野4 言及しているように, どのようなイメー ジを描いているのかが鍵になりそうである. さて同じ種目で単に運動イメー ジを想起する場合と動作を付加した場合についての比較である. 今後の展 望ということで課題について触れておく. 動作付随のパラレルターン測定から特に内省時の大きな変化 が見 受けられた. この時の優勢脳波指数は動作のないパラレルターンと比較してβ波に増加をみた. 一方, リハー ) は筋運動時のβ波抑制 を i haraら7 sh サル時には両者に大きな開き は認められない. 先行する研究の中でNi 導いている. 彼らの行った実験では運動をイメ ージの介さない連続動作として位置づけている. 本研究では 身体活動を伴うリハーサルを行わせたので対象となる運動の捉え方に違いがある. 運動イメ ージ中の脳波を 測定する場合, 動作を付随させた場合の運動イメー ジの質, すなわち動作している ときのイメージとは何か を検討しなければならないだろう‐. 2) (9.

(8) . イメージトレーニング中の脳波. - スキー滑降イメージ時と安静時の比較 - ま. V. 9 3. め. と. 脳波測定中に精神活動を行うとβ波が優勢になるといわれているが, スポーツのイメ ージ想起中には必ず しもβ波が優勢になる とは断言できない. むしろ α波が優勢になるという研究もある. そこで本研究はイメー ジトレーニングを行っている間の脳波を測定し, 安静時との比較から脳波様相の違いを検証するために行わ れた‐ その結果, イメージトレーニング時にはα波が速波へ若干シフトするが, β波が優勢になるという証 拠は得られなかった. よって明瞭なイメー ジを描く必要のあるイメ ージトレーニング時にはα波帯の優勢出 現 を 検 証 する こ と が で き た. こ れはス ポー ツ にお けるイ メ ー ジ ト レー ニ ン グ時の 特徴 であ り, 意 識 の 集 中 と. の関連性が高いと解釈された‐ 参. 考. 文. 献. 9 9 2 1) 荒木 雅信, 鷹野 健次,1 , 一流選手の安静時と黙想時における脳波成分の変化に関する事例的研究, 日本体育学会 5 第43回大会号,17 . 美喜子ら, 1991 59 61 ‐ . , 女子跳 躍選手 にお ける心 理的セルフコ ントロー ルの研 究, ス ポー ツ心理学研究, 18(1) ,. 2) 岩佐. 3) ジム ・ レーヤー, メ ンタ ルタ フネス, TBSブリタニカ, 1988 ‐ i 7 6 4) 河野 貴美子,1991 ences ‐ . , 気功 と脳 波, Japanese J.of Sports Sc ,10(8) , 571 主成分分析による各種訓練内容 9 9 1 イメージ鮮明化の研究ロ 5) 宮崎 順史, 児玉 昌久,1 の整合性の検討, スポーツ心 : , 理 学研 究,1 8( 1) 93 ‐ ‐ ,90 i 70 6) 永 田 展, 1991 enc es ‐ ‐ , 聴 性誘発脳 電図, JapaneseJ‐ofSportsSc ,10(8) ,561. 7). Nishihara, Y.et al 995 pha Bands During a Sustained, . ,1 , Changes in Power SpectraI Analysis of EBG‐A1 Voluntary Contract ion to Fat igue ise and Spor i t 43 sPhys ology,i(2) - , Exerc . ,39. 8) 丹羽 勘昭,1 9 9 3 9 3 ‐ ,意識の集中時における優勢脳波測定の方法的検討, 日本体育学会第製回大会号,1 9) 0gata i t i c and Simulated Whi e Noise:Effects of a Mus caI ,S‐ ,1995 , Human BEG Responses to C1assicaI Mus Loudness Componenton Consc iousness, Perceptual and N[otorSk i l l 90 s ‐ . ,80 ,779. 1 0 9 9 ) 大石 和男ら,1 5 8 ‐ , 運動イメージ想起中のH反射と自律系効果器活動および主観的評価, 専修大学体育研究紀要,1 ,1 10 .. 11) orlick, T., PSYCHING OF SPORT, Human Kinetics Publ 986 i she rs ‐ ,1 ポー ジ想起と自律訓 1 2) 長田 一 臣ら, 1988 ー ス にお けるイメ 2 ツ 練 いて( ) につ 5(1) , . , ス ポー ツ心理 学研究, 1 ,4245 3) Port Foster,J‐ THE MENTAL ATHLETE Wm C.Broun Publ i 1 & h 1 9 8 6 K s e s er r . . , , , , 1 4) 佐川 15) 斎藤 ) 霜 16. 正人, 199 5 2) 6 ‐ , 運動イメ ー ジの明瞭性と 脳 波の関係, 北海道教育 大学紀要, 46( . ,i ポー と 雅英ら, 1991 9) 1) ツ 自律訓 練( 58 ‐ . ,ス , ス ポー ツ心 理学研究, 18( , 53 札次郎, 19 91 6 3 ‐ ,心と脳と行動 からみたチ ャ ン ピオ ンにつ いて, ス ポー ツ 心理学研 究,18(1) . ,62. 1 7 ) 白山 正人, 永 田 最, 1991 i 28 ences ‐ , ス ポー ツ と脳電 図, Japanese J.of Sports Sc - ,10(8) ,526 1 8 ) 時実 利彦ら, 新脳波入門, 南山堂,1 9 7 4 . 1 9) 徳永. 幹雄, 1990 ) 65 67 ‐ , ス ポー ツ選手 に役立つリ ラクセーシ ョ ン法の 実際, ス ポー ツ心理学研 究, 17(1 . ,. (93).

(9)

参照

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