戦前期における海南島の農業調査:―日本人の農業調査を中心に
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(2) 海南島進出事業会社の調査は、海南島最高指. 通は台湾で成功した農業事例を海南島に移すと. 導機関の三省連絡会議の命令を受けて、自己の. いうことであったが、台湾で実施しなかった或. 得意な分野の国策作物(ゴム、繊維作物)調査. いは失敗した事例を「前轍」として、海南島に. を中心に行われた。その目的は、本島における. 活用しようということであった。これは、海南. 国策作物の栽培が適するかどうかを確かめるた. 島農業の発展に対して、いわゆるr台湾農業経. めであった。. 験」を活用しようという日本人の真筆な態度の. 台湾の公的機関の海南島調査の中で、台湾総. 表れであり、本島農業に発展をもたらす方策で. 督府殖産局は、主に海南島開発方針の制定のた. あったと筆者は考える。また、「海南島の独特の. めに調査を行い、台北帝国大学は海南島農業開. 対策」を採る目的は、戦時下急速に本島の農業. 発問題の解決のために調査を行い、台拓は主に. 生産を高めようとすることであった。ただ、こ. 海南島事業を展開するために調査を行った。こ. の対策中の土地対策や糖廊買収策等の強制的な. れらの調査を基にした開発策が、日本人の海南. 方法は、日本軍の現地自給自足のため、また日. 島農業開発の重要な参考となった。. 本国内の緊要資源を補給するための対策であり、. 本論文は、海南島農業調査の実像を明確にし. 掠奪的な性質であったことは免れない。. ただけでなく、調査員の本島農業に対する提言. 総括的に言うと、本論文は、日本人による海. に注目した。これらの提言は、r台湾経験の活用」. 南島農業調査・政策の特徴が台湾経験の適用を. 及びr海南島独特の開発対策」が中心であった。. 基礎とし、戦時下という非常事態下応急的政策. 台湾関係調査員による海南島で活用すべきと. を提言したことを明らかにした。. 提言したr台湾農業経験」は、「乾燥地農業法」. 本論文の残された課題は、①日本人の諸般調. r在来優良品種の選出」r台湾及び日本内地の蕗. 査及び海南島農業に対する提言が、日本軍の海. 菜栽培経験」「地籍、地租を中心とした土地調査. 南島農業政策にどれだけ採用されたのかを明確. 法」r三年輪作法」r工場単位の事業許可制度及. にすること、②日本人による海南島農業開発の. び原料採取区域の設定」r三年輪作法の活用」r農. 実態を明白にすること、さらに③日本人による. 事試験機関の設置」及び「有用作物の功成」で. 農業調査・農業政策が海南島農業自体の発展を. ある。. どの程度もたらしたのかを検証することである。. また、台湾農業経験を海南島で生かそうと建 言したのは、台湾の関係者だけではなく、日本 内地関係の調査員もいた。. しかし、戦時下という特殊な時代的背景は、. 主任指導教員 松田吉郎. r台湾経験」と異なる海南島独特の開発方策を 誕生させた。海南島独特の方策、即ち応急的に 採られた農業開発策は、「糖業政策について」「適 地適作」「水利問題」「肥料問題」「土地問題」に. 現れている。これは、戦時下物資が不足してい た非常事態において、やむをえず採られた対策 であったと考えられる。. r台湾農業経験」及び「海南島特独の対策」 の性質を見ると、「台湾農業経験」といえば、普. 一293一. 指導教員 松田吉郎.
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高村 ゆかり 名古屋大学大学院環境学研究科 教授 寺島 紘士 笹川平和財団 海洋政策研究所長 西本 健太郎 東北大学大学院法学研究科 准教授 三浦 大介 神奈川大学 法学部長.
海外では、IUCNによるLME(Large Marine Ecosystem/大規模海洋生態系)、UNE PのGIWA(Global International Waters Assessment)、WWFの Marine Ecoregions