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生涯学習としての音楽活動に関する研究-吹奏楽活動の事例研究を中心として-

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Academic year: 2021

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(1)生涯学習としての音楽活動に関する研究  一吹奏楽活動の事例研究を中心として一 教科・領域教育学専攻  芸術系(音楽)コース.      M08198D     佐野 雄一郎 1.研究の動機と目的. る心情は薄れることなく、むしろ、より育まれてき.  近年では生涯学習という言葉を耳にする機会が多. たといえる。そのことが、現在でも音楽活動を続け. くある。この背景には生涯学習社会の実現が重視さ. ているゆえんであると考えている。. れるようになったことが窺える。.  同様に現在、音楽活動を継続させている成人の多.  現代の生涯学習の理念は1965(昭和40)年、ユ. くは、彼らの、これまでの生涯のなかで音楽を愛好. ネスコの第3回成人教育推進国際委員会会議におい. する心情が…まぐくまれることとなる要因が存在して. て、当時、ユネスコの成人教育部長の役職について. いるのではないかと考える。そこから学習への意. いたP.ラングランによって提唱されたものである。. 欲・関心が高まり、向上心などが育まれることは生. それまで教育といえば学校での教育だけを意味して. 涯学習の端緒となっているのではないだろうか。. いた。生涯を通じて学ぶことを提口昌したこの考えは、.  将来、音楽科の教員として教壇に立つ際、生徒た. 新たな教育の考え方として普及し、今や多くの国々. ちの音楽を愛好する心情を育てていきたいと考えて. で教育を考える基本的な理念となった。我が国でも. いる。そして、生徒たちが学校教育を終えた後、自. 2006(平成18)年に改定された教育基本法第3条. 身のカで音楽活動を続けていく、また新たなことに. に新しくr生涯学習の理念」が追加された。. 挑戦することができるよう、学習の基盤を養わせて.  また、近年の学校教育では確かな学力、豊かな心、. いきたいと考えている。その思いから生涯学習とし. 健やかな体の調和を重視するr生きるカ」をはぐく. ての音楽活動について深く関心を抱くようになった。. むことが重要な課題とされている。2008(平成20) 年、中央教育審議会より「幼稚園、小学校、中学校、. 2.研究の方法. 高等学校及び特別支援学校の学習指導要領の改善に. ・文献研究. ついて」答申が行われた。この答申のなかにも引き. ・アンケート調査. 続きr生きる力」という理念の共有が継続されてい. ・フィールドワーク. る。このr生きる力」をはぐくむことは学校教育を 終えた後に、また、生きていくための基盤を養うこ. 3.論文構成と概要. とにつながるといえる。このことは生涯学習社会の. はじめに. 実現への大きな役割を担っていると考えられる。. 第I章 生涯学習の提唱.  筆者はこれまでに様々な音楽活動を行ってきてお.  第1節 生涯学習論の萌芽期. り、現在もその活動を続けている。現在もなお、音.   1.古典的生涯学習論. 楽活動を続けているのはこれまでの日常生活(家庭.   2.生涯教育論. 教育)や学校教育を通して音楽のもつカ、素晴らし.   3.0ECDのリカレント教育. さを自然と感じ取っていたからではないかと考える。.  第2節 我が国における生涯学習政策. しかし、何らかのきっかけで音楽を嫌いになってい.   1.生涯教育の理念の導入. たならば、今とは違う人生を歩んでいたかもしれな.   2.社会教育審議会. い。幼い頃から今日まで、筆者自身の音楽を愛好す.   3、中央教育審議会. 一384一.

(2)   4.臨時教育審議会. が国の生涯学習政策の展開、音楽と生涯学習との関.   5.生涯学習振興法. わりについて、文献研究を行った。第I章では「本.  第3節 音楽と生涯学習との関わり. アンケート作成のプロセス」とし、一般の大学生を.   1.生涯学習の理念からみた音楽活動. 対象に行ったフレアンケートを集計し、その結果か.   2.音楽文化振興法の成立. ら本アンケートの改良を行い、生涯学習につながる. 第1I章 本アンケート作成のプロセス. 音楽活動について仮説の形成を行った。そして第皿.  第1節 フレアンケート作成のプロセス. 章では「本アンケートの調査結果からの分析と考察」.   ユ.プロセス. とし、大学吹奏楽団の部員、市民吹奏楽団の団員を.   2.調査内容. 対象として本アンケートを行った。また、各団体の.  第2節 フレアンケートの調査結果と考察. 活動状況やアンケートの結果を分析することを通し.   1.調査結果からの分析. て、家庭教育、学校教育、社会教育の3分野から生.   2.考察. 涯学習につながる音楽活動の今後の展開について考.  第3節水アンケートの作成と考察. 察を行った。.   1.本アンケートの作成.   2.考察. 4.研究の成果と今後の課題. 第皿章 本アンケート調査結果からの分析と考察.  本研究では、大学吹奏楽部、市民吹奏楽団の事例.  第1節 大学吹奏楽部の現状とアンケートからの. から、家庭教育、学校教育、社会教育それぞれの教.       分析と考察. 育段階で行われる音楽活動が生涯学習へとつながる.   1.大学吹奏楽部の現状. 活動と成りうる可能性を見出してきた。.   2,HK大学吹奏楽部の活動と現状.  音楽活動は幅広い年代期に、多様な形式で取り組.   3.BK大学膳援團本部吹奏楽部の活動と現状. むことが可能である。そのため各年代期に行われる.  第2節 市民吹奏楽団の現状とアンケートからの. 音楽活動に、学習対象者が意欲的に活動に取り組み、.      分析と考察. 継続的に活動を行うことができるのであれば、それ.   1.市民吹奏楽団の定義と現状. は生涯学習につながる音楽活動であると考える。ま.   2,I吹奏楽団Mウィンドアンサンブルの活動. た、生涯学習としての音楽活動について考える際に、.     と現状. 活動のなかで「音楽を愛好する心情をはぐくむ」こ.   3、アンケートの結果と分析. とに重点が置かれてくる。このことは音楽における.  第3節 生涯学習につながる音楽活動に関する. 生涯学習振興にも深く関わることとなるだろう。.      考察.  毎日の暮らしのなかで音楽を耳にしない日はない。.   1.生涯学習につながる家庭教育における音楽. つまり誰もが日々の暮らしのなかで音楽と関わりを.     活動. もっているといえる。音楽は誰もが生涯学習として.   2、生涯学習につながる学校音楽教育. 取り組むことができる可能性を秘めているだろう。.   3.生涯学習につながる社会教育としての音楽. その可能性を引き出すためにも、今後、家庭教育、.     活動. 学校教育、社会教育の各教育段階期における音楽活. おわりに. 動としての取り組みを更に充実させていくことが課 題であるだろう。.  第I章では「生涯学習の提唱」とし、現在の生涯 学習の理念が誕生した背景とその理念を明らかにし、. 二・ネズコやOECD(経済協力機構)の取り組み、我. _385一. 主任指導教員 竹内俊一.

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参照

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