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いろいろな音のひびきをかんじとろう

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Academic year: 2021

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第3学年 1 組 音楽科学習指導案

1 題材 いろいろな音のひびきをかんじとろう 教材曲 「おかしのすきな まほう使い」(作詞 秋葉 てる代,作曲 大熊崇子) 「まほうの音楽(音楽づくり) 「パフ」(日本語詞 芙龍明子,作曲 ピーターヤーロウ・レナードリプトン,編曲 浦田健次郎) 「トランペットふきの休日(鑑賞曲)」(作曲 アンダンソン) 「アレグロ(鑑賞曲)」(作曲 モーツアルト) 2 指導観 ○題材観 本題材では,低学年の題材「いろいろな音を楽しもう」の流れを受け継ぎ,共通事項の「音色」を中心に据 えて音楽科学習を行う。教材曲「おかしのすきなまほう使い」は,音楽づくりのためのオリジナル曲であり, 曲の途中に音楽をつくることができるように構成されている。この曲は,魔法使いのユーモラスな様子が,歌 詞と朗読によって描かれているため,内容が親しみやすく,愉快な魔法使いの様子を思い浮かべて歌詞が表す 場面にふさわしい音楽表現を楽しむことができる。また,いろいろな楽器の音の響きや演奏の仕方を工夫して 「まほうの音楽のもと」をつくるといった即興的に表現する要素と,それらを組み合わせたり重ねたりして「ま ほうの音楽」へと構成していく要素を併せ持った音楽作りの教材であると考える。また,取り扱う合奏曲や鑑 賞曲も二つの旋律の重なりによってリコーダーや金管楽器の音色が聴き取りやすい楽曲になっており,子ども が無理なく音色を聴き取ることのできるまとめにふさわしい曲であると考える。 ○児童観 本学級の児童は,これまでに身近な打楽器を用いて音色の違いを感じ取ったり,音の重ね方による響きの違 いに気付いたりしながら,表現の仕方を工夫する活動を行っている。特に第2学年では,カスタネットやタン バリン等の打楽器の中から好きな物を1つ選んで,問いと答えのリズムづくりを経験してきている。音楽に関 するアンケートでは,1学期に引き続き音楽が嫌いな児童はいないという結果になった。しかし,「音楽をつく ることは簡単ですか」という問いに対しては,「難しい」と回答した児童は14%という結果になり,音楽づく りに抵抗を感じている児童がいる。その理由として「どうやってつくればよいのか分からない」と挙げており, 音楽をつくるための支援が必要だと感じる。そこで,音楽づくりを模索している児童がいるこの期に本題材を 設定する。この題材では,音色に気を付けて音楽づくりや合奏・鑑賞ができるようにしたい。児童が共通事項 「音色」を着眼点に,一人ひとりの思いに合った楽器の音色を探求して交流したり,金管楽器の音色に着眼し 感じ取ったことを伝えたりすることで音楽を味わうことができ,友達と関わりながら音楽を楽しむようになる と考える。 ○指導観 本題材の指導にあたっては,共通事項「音色」を中心に据え,音色の違いを生かして音楽をつくったり,友 達のリコーダーの音色を聴いて合奏したり,楽器による音色の違いを感じ取りながら楽曲の構造に気を付けて 聴いたりすることをねらいとしている。そこで,次のような手立てを行う。「かんじる段階」では,魔法をかけ ている楽しい様子が想像できるように,挿絵や縦書きの歌詞を提示し,「おかしのすきなまほう使い」の歌唱を 行う。このことで,愉快で楽しい歌詞の内容を想像しながら歌い,音楽づくりへの興味を沸き立たせる。「あら わす段階」の音楽づくりでは,楽器のもつ音色の違いを一人ひとりが十分に味わえる活動を行う。このことで, どのような魔法の音楽を作りたいのか思いを持ってグループ活動でも交流できるようにしたい。また,「あじわ う段階」では,音量やバランスを助言しながらお互いの音色,音の重なりを感じながら合奏したり,金管楽器 の音色の違いを,図形楽譜を見ながら聴いたりする活動を行う。このまとめの活動を行うことで,曲想を感じ 取りながら楽器の音色に気を付けて合奏したり音楽を聴いたりする意識が高まり,音楽を楽しむ子どもが育つ と考える。 3 目標 ○ 楽器の音色に興味・関心をもち,進んで歌ったり聴いたり,つくったり,演奏したりしている。 (音楽への関心・意欲・態度) ○ 楽器の音の特徴や音色の違いを聴き取り,歌い方・演奏の仕方の工夫や,イメージに合う音の即興的表現, 反復などの音楽の仕組みを生かしたまとまりのある音楽をつくる。 (音楽表現の創意工夫) ○ 友達の声や他の楽器の旋律を聴きながら,自分の音を合わせて表現したり音楽に構成したりしている。 (表現の技能) ○ 楽器の音の特徴や音色の違いを感じ取りながら,互いの楽器の音を聴いて音を合わせて演奏したり,楽曲 の構造に気を付けて聴いたりして,味わって聴く。 (鑑賞の能力)

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4 研究の仮説 題材構成において,題材を通した共通事項を設定したり,1 時間の学習過程に「わかる」「できる」の土台と なる感受の場を設定し,感受を引き出すための具体的な教師の支援を行ったりすれば,子どもは思いや意図を 持って音楽に関わるようになり,技能が高まったり理解が深まったりするので,音楽を楽しむ子どもが育つで あろう。 5 題材指導計画(全9時間) 段階 学 習 活 動 支援(○) か ん じ る 1 「おかしのすきな まほう使い」の歌詞が 表す場面を思い浮かべながら歌う。 ・「アッチッチ」「ランランラン」等,歌詞が 表す場面を思い浮かべられるような歌声の工 夫をする。 ○魔法の音楽をつくるための意欲を高めるために 「魔法をかける場面」「魔法が失敗した場面」 「成功した場面」を歌詞から捉えられるように覚 えるまで歌うようにする。 あ ら わ す 2 いろいろな楽器を鳴らして,「まほうの音楽 のもと」をつくる。 ・楽器の鳴らし方を工夫して,どうしてこの 音色が気に入ったのか,交流する。 ○同じ楽器でも様々な音色が出ると気づくように, トライアングルの持ち方や打つ位置,マレット を変えて出した音色を聴かせる。 3 音色による楽器の組み合わせや重ね方を工 夫して,「魔法の音楽」を作る。 (本時) ・グループに分かれて,1番の歌詞の「まほう の音楽」をつくる。 ・中間発表をして互いに聴き,表現のよさを 感受する。 ○「まほうの音楽のもと」は,友達と交流できる ように,7cm程度の付箋紙に記入させ,グル ープごとのカードに貼りながら,音を出す順番 や重なり方を試行錯誤できるようにする。 4 グループの「まほうの音楽」を発表する。 ・よりまとまりのある音楽になるように考え たり,2番の魔法を考えたりする。 ・「まほうの音楽」を発表する。 ○工夫した点が交流できるように,聴くポイント として,①音の組み合わせ方や重なり方②強弱 ③反復の変化を提示しておく。 あ じ わ う 5 拍の流れにのり,音色に気をつけて主な旋 律を演奏する。 ・「パフ」を聴いて曲想をつかみ,主な旋律を 歌う。 ・リコーダー1と2を階名唱し,音の出し方 を工夫しながら,旋律を練習する。 ○リコーダー1の主な旋律は跳躍が大きいので, 右手の親指の支え方に気をつけながら楽器を安 定させて持てるように指導する。 ○音色に気をつけて美しいリコーダー演奏ができ るように,教師と子どもで交互に演奏する。 6 拍の流れにのって,低いドとレの音色に気 をつけながら,主な旋律と副次的な旋律を演 奏する。 ・リコーダー1と2の練習をし,合わせる。 ○旋律の重なりを感じ取れるように,少人数のグ ループに分かれて,演奏する。 7 重なり合う楽器の音の響きに気をつけて, 合奏を工夫する。 ・鉄琴パートやリズム伴奏の楽器と合わせ て,練習する。 ○お互いの音色,音の重なりに気をつけて合奏の 工夫ができるように,演奏の仕方や音量のバラ ンスを助言してグループ活動を行う。 8 合奏の響きを互いに聴き合う。 ・合奏で工夫したところを説明して演奏し, 互いの成果を聴き合う。 ○自分たちの工夫との共通点や相違点を明らかに するために,音色や音の重なりの観点で工夫を 交流する。 9 トランペットとホルンの音色の違いや反復 に気をつけて聴く。 ・金管楽器の音色の違いを感じ取り,主な旋 律の反復に気をつけて聴く。 ○金管楽器とその音色が結びつくように,楽器カ ードを提示しながら,CD をならす。 ○主な旋律を捉え,反復に気づくことができるよ うに,図形楽譜を提示し,手でたどる。

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感受すること 「音色」…自分たちの作りたい「まほうの音楽」の,思いや意図に合った楽器の音色。 ・ウインドチャイムの音色は,高くて響きがあるから,きれいな感じで魔法がかかった感じだな。 5 主眼 ○ つくりたい「まほうの音楽」の思いや意図をグループで話し合い,音色や重ね方を生かして、思いや意図 に合った「まほうの音楽」をつくることができる。 6 展開(3/9) 段階 学習活動 具体的な支援 か ん じ る あ ら わ す あ じ わ う 1 前時の学習を想起し,本時のめあてをつかむ。 (1)どんな魔法の音楽をつくりたいと考えていたのか 発表する。 2 自分の魔法のイメージをグループで発表し,「まほうの 音楽」を作る。 (1)自分のイメージと楽器の音色をグループで発表する。 (2)音色や重なり方を工夫して,グループで「まほうの 音楽」をつくる。 3 中間発表会を行い,次時の見通しを持つ。 (1)中間発表会をし,他のグループの良さをワークシー トに記入し,良さを発表する。 ○どんなまほうの音楽にしたいのか思い や意図を持って音楽づくりができるよ うに,音色とまほうの音楽のイメージを 発表させる。 ○魔法の音楽の思いを共有しやすくする ために,「音楽の言葉」を掲示する。 〇グループごとに音楽づくりができるよ うに,重ね方など例を提示する。 ○簡単につくることができるように,反復 を生かしてつくるように助言する。 (できる) ●音を出す順番や重ね方を試行錯誤する ために,「魔法の音楽のもと」を,付箋紙 に記入させたものを1つのワークシー トに貼っていくようにする。 (わかる) ●各グループの選んだ楽器の音色,重ね方 の工夫に気づけるように,拡大投影機で 拡大して示す。 〇グループの発表を聴く場を設定するこ とで,それぞれの音楽づくりの良さを感 受する。 ●「わかる」…楽器の持つ音色の違い。 「わかる」ための支援…各グループのワークシートを拡大投影機に写す。 ●「できる」…グループで話し合いながら「魔法の音楽」をつくるがことができる。 「できる」ための支援…付箋を貼ってワークシートで重なりや順序を可視化する。 めあて 自分たちの魔法のイメージに合う楽器の音色や重ね方を工夫して,魔法の音楽をつくろう。 ・失敗した音楽は、シンバルの響かない音色 が,ずっこけた感じがしたので選びました。 ・成功の音楽は,○〇さんのトライアングル と△△さんの鈴の音色を合わせると,長く 響いて面白いね。 ・だんだん重ねる音色を増やしていくと、魔法 がパワーアップしていく感じになるね。 ・響きのある音色と響きのない音色に分けて いたところが,失敗した魔法の音楽と成功 した魔法の音楽にぴったり合っていたな。 ・□□さんの選んだシンバルの音色は,カチッ と響かなくて,失敗した感じが確かにするな。

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