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わたしたちと経済-国民の生活と政府の役割-

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第3学年2組 社会科学習指導案

指導者 ○○ ○○ 1.単元名 「私たちと経済 国民の生活と政府の役割」 ―政府の公共事業のあり方について考えよう― 2.指導観 ○ 財政は、国民による租税が財源であり、国民の生活と福祉の向上のために行われるものである。 財政の役割としては、社会資本の整備のために、いかに無駄なく必要な地域に手厚く配分するかと いう「資源配分の役割」、自由な経済活動の結果生じた、個人間、地域間の所得格差を是正し、国 民の不平等観をやわらげる公正な税制度、社会保障制度を実現するという「所得再配分の役割」、 増減税や公共事業の調整により好況・不況という景気の変動を安定させるという「景気安定化の役 割」などがある。現在の財政の状況は、一般会計予算における歳入の4割を国債によってまかなっ ている現状から、将来世代に大きな負担を残さないために、財源に見合う徹底した無駄の排除など 財政支出上の課題がある。そこで、政府は、公共事業の見直しの1つとして、全国143のダム建 設中止・凍結をトップダウンで発表し、地元住民は反発した。ダム建設中止問題は、政府と地元住 民の間で、国土の安全、環境保全、民意の反映という社会環境的側面、住民の生活の向上・安定と いう生活文化的側面、ダム建設にかかわる経費・採算(費用対効果)という経済効果的側面などか ら利害の対立がからみあい、社会問題化しており、財政の「資源配分の役割」、「所得再配分の役割」、 「経済の安定化」の観点から、政府の今後の公共事業のあり方が問われている論争問題である。 本単元では、少子高齢社会の中で、福祉国家として、政府はどのような役割を果たしていくのか、 そのための財源の確保と配分はどうすればよいのかなどについて理解させることをねらいとして いる。そこで、政府の公共事業のあり方が問われている川辺川ダム建設中止問題を論争問題として 取り上げることで、少子高齢社会における財源の確保の問題を効率と公正の見方や考え方に基づい てどのように解決していったらよいかを考えさせることができる。その上で、税の負担者として自 分の将来とかかわらせて考えさせることは、国民生活の向上と経済活動とのかかわりについて個人 と社会の関わりを中心に理解を深め、社会の諸問題に着目させ、自ら考えようとする態度を育てる ことにつながるものであり、適切な題材である。 ○ 6月に実施した実態調査によると、生徒は、社会の論争問題となっている社会的事象について、 新聞やテレビなどから何らかの知識を持っているが、ふるさと納税、消費税の増税、後期高齢者医 療制度などについて、財政や租税とのかかわりから記述できる生徒はいずれも半数に満たなかった。 また、予備実践授業「臓器移植問題と基本的人権-臓器移植の年齢制限廃止の是非について考え よう-」では、複数の根拠や裏付けをまとめ、3つの側面から対立が生じる要因や及ぼす影響を追 究して対立の多様な構造を概ね理解できた生徒は約 40%であった。これは、単元構成が問題解決的な学 習活動になっていないため、論争問題の中核となる社会的事象の追究を基にした知識の習得が不十分で、 3つの側面からの多面的・多角的な考察が課題として残り、論争問題について実証性と多様性をと もなった社会的に納得できる判断による自分なりの決定を行えたとは言えない状況も見られた。 ○ 本単元の指導にあたっては、次のことを行う。まず、「知る段階」では、諸資料から抽出した事 実を基に、ダム建設中止問題の対立の概要を論理的に理解するとともに、対立の要因を探究するた めの観点を設定する。そのために、ダム建設中止が社会問題化している現状を知り、諸資料から事 実を抽出し、論証シート①にまとめ、ダム建設中止問題での建設中止賛成と反対の対立の背景の概要を

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論理的に理解する。その上で、「政府の公共事業のあり方について考えよう」という学習課題を設 定し、政府の経済活動に関する探究へとつなげる。 次に、「わかる」段階では、政府の役割、財政や租税の意義に関する探究を基に、ダム問題を「環 境・安全」「生活向上」「経費・採算」の観点から追究し、論争問題の多様な構造を理解する。その ために、まず、少子高齢社会の中で、福祉国家として、政府はどのような役割を果たしていくのか、 そのための財源の確保と配分はどうすればよいのかなどの観点から、政府の経済活動を探究させる。 次に、諸資料を基に、3つの側面から対立が生じる要因を追究し、国土の安全、環境保全、民意の 反映という社会環境的側面、住民の生活の向上・安定という生活文化的側面、ダム建設にかかわる 経費・採算(費用対効果)という経済効果的側面について多面的・多角的に考察を行う。 そして、社会にとって最も有益なものを選択するという「効率」の観点から「川辺川ダム建設は 税金の無駄づかいである」の論点を設定し、「無駄である」と「必要である」の対立する論理を論証 シート②にまとめ、ダム建設中止が様々な立場に及ぼす影響の重要性や深刻性を比較検討し、代表的な論 理を抽出する。 最後に、「判断する」段階では、対立から合意に向けて妥協・調整のための留保条件を設定し、多く の人が納得できる自分なりの解決策を決定する。そのために、まず、無駄をなくすことで不利益を 被る人やその内容を検討してワークシートに記入する場を設定する。次に、合意へ向けて自分なり の解決策を決定するために、留保条件を考え論証シート③に整理する場を設定する。そして、今ま での学習を基に、財源の確保と配分という観点から政府の役割、財政や租税の意義などについて、 自分なりの意見をまとめさせるようにする。 このことで、生徒は、少子高齢社会の中で、福祉国家として、政府はどのような役割を果たして いくのか、そのための財源の確保と配分はどうすればよいのかなど、税の負担者として自分の将来 とかかわらせて考えさせることができるので、個人と社会の関わりを中心に理解を深め、国民生活 の向上と経済活動とのかかわりについて正しく認識させることができる。 3.単元のねらい ○ 国民の生活と福祉の向上を図るために、市場の働きにゆだねることが難しい諸問題に関して、国 や地方公共団体が果たしている経済的な役割について理解することができる。 ○ 財政支出に対する国民の要望が広範多岐にわたる一方で、財源が無限にあるわけではないことに 気づかせ、財源の配分について効率や公正の考え方に基づいて考察することができる。 4.学習問題 「政府の公共事業のあり方について考えよう」 【子どもの学習目標】 国や地方公共団体が果たす役割を理解し、財政や 租税の意義について考え、ダム建設と福祉の向上が どのようなかかわりがあるのか、自分なりの考えを 持つ。 【教師の援助目標】 国民生活と福祉の向上を図るために、国や地 方公共団体が果たす役割、財政や租税の意義な どを認識できるようにする。

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5.学習計画(全8時間) 段 階 配 時 学習活動・内容 援助のねらい・内容・方法 知 る 1 1 1 ダム建設中止が社会問題化している 現状を知る。 (1)政府が全国143の建設・計画中のダ ムの見直しの方向性を示したことによ り、政府と地元住民が対立している事実 に気づく。 (2)建設中止の是非について自分なりの判 断の予想を行う。 2 建設中止問題の背景について考える。 (1) 対立の要因を推察する。 (2) 要因の探究観点を設定する。 (3) 本単元の学習問題を設定する。 ・ダム建設中止問題についての興味・関心を高めるため に、DVDや新聞記事から気になる事実を書き出すよ う指示する。 ・ダム建設中止問題についての学級の意見を知ること ができるように、シール投票で自分の予想する立場を 意思表示する場を設定する。 ・対立の概要を論理的に理解させるために、諸資料か ら抽出した対立の事実を論証シート①に整理する場を 設定する。 ・探究の観点を環境・安全、生活向上、経費・採算の 側面に即して設定するために、小集団で対立の要因を 推察してカードにまとめ、全体でKJ法的に分類する 場を設ける。 ・単元の学習問題を設定するために、公共事業見直し の方針の背景にある、政府の財政上の事情について予 想する活動を設定する。 わ か る 2 1 2 3 政府の役割を探り、財政や租税の意義 について考える。 ・社会資本の整備、環境保全 ・社会保障の充実、消費者の保護 ・租税、公債金 ・歳入の4割が国債費 4 川辺川ダム建設中止問題で対立の要因 を3つの観点別に探究する。 (1)川辺川ダム建設事業の経緯を知る。 (2)川辺川ダム建設中止問題で、対立の要因 を3つの観点別に探究する。 「環境・安全」「生活向上」「経費・採算」 5 ダム建設中止問題について、3つの側 面の対立する論理を税金の無駄遣いをな くす観点から比較検討し、代表的な論理 を抽出する。 (1)川辺川ダム建設は「無駄である」と「必 要である」の立場の論理をまとめる。 (2)ダム建設中止が与える影響の重要性や 深刻性を考察し、小集団で交流する。 (3)自分の考えを紙上討論で練り直す。 ・ダム問題の背景にある財政や租税のしくみを理解で きるように、国の歳出と歳入の内訳から財政の役割や 社会保障制度、租税の大まかなしくみや特徴、財政上 の課題などをワークシートにまとめる場を設定する。 ・川辺川ダム建設の経緯と計画見直しを国の財政や国 民生活の向上から理解させるために、地形図やDVD、 パンフレット、プリントなどを提示する。 ・対立の要因を多面的に探究するために、諸資料から 抽出した事実をまとめ、小集団で交流し、マトリック スシートで環境・安全、生活向上、経費・採算の観点 から分類・整理する場を設定する。 ・ダム建設中止問題について、租税の効率的な配分の 視点から考察するために、3つの側面の対立する論理 を論証シート②に整理し、与える影響の重要性や深刻 性を順位付けする場を設定する。 ・ダム建設中止問題について、効率的な考え方が複数 存在することに気づくことができるように、影響の重 要性や深刻性の順位付けを小集団で交流し、紙上討論 用紙で自分の考えを練り直す場を設定する。 判 断 す る 1 6 ダム建設中止問題について、対立する 代表的な論理の調整を図り、公平さを保 ち納得できる観点から留保条件を設定 して、自分なりの解決策を考察する。 (1)ダム建設中止問題の解決策について、 手続きや機会、結果について妥協・調整 するための条件を考える。 (2)自分なりの考えをまとめる。 (3)本単元の学習問題に対して、自分の考 えを意見文にまとめる。 ・最も重要・深刻な考えの妥協・調整点を探るために、 無駄をなくすことで不利益を被る人やその内容を検討 してワークシートに記入する場を設定する。 ・合意へ向けて自分なりの解決策を決定するために、 ワークシートを参考に論証シート③に整理し、最も重 要・深刻な問題の回避策を考察する場を設定する。 ・今までの学習を基に、財源の確保と配分という観点 から政府の役割、財政や租税の意義などについてまと めることができるように、自分なりの意見を作成する 活動を設定する。 ダム建設中止問題の合意に向けて調整を行うため の留保条件を設定し、社会的に納得できる自分なりの 解決策を決定する。 ダム建設中止問題の対立の概要を論理的に理解す るとともに、対立の要因を探究するための観点を設定 する。 政府の公共事業のあり方 について考えよう 政府の役割、財政や租税の意義に関する探究を基 に、ダム問題を「環境・安全」「生活向上」「経費・採 算」の観点から追究し、論争問題の構造を理解する。

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実証授業第1時 【主眼】○ダム建設中止が社会問題化している現状を知り、政府のダム建設中止の表明に地元住民が反 発していることに対する疑問から、ダム建設中止と政府の経済活動のかかわりを探究しようと する意欲を高めるようにする。 段階 学習活動・内容 援助の内容・方法 形態 配時 導 入 1.新聞記事から、本時学習のめあ てをつかむ。 (1)ダム建設中止問題についての新 聞記事を見る。 ・国土交通大臣が中止を発表 ・五木村村長が抗議文を国土交通大 臣に提出 (2)めあてをつかむ。 (3)学習の流れを確認する。 ・ダム建設中止と政府の経済活動のかかわり を探究しようとする意欲を高めるために、前 原国土交通大臣の写真を掲示することで、ダ ム問題が話題になっていることを想起させ る。 ・公共事業としてのダム建設中止問題を意欲 的に探究させるために、プレゼンで新聞記事 を提示し、政府と地元が対立している事実を 知らせ、なぜ、政府がダム建設中止を表明し たのか疑問を持たせる。 一 斉 12 展 開 2.DVDを視聴し、ダム建設中止 が 社 会 問 題 化 し て い る 現 状 を 知 る。 ・建設中止賛成の主張 『税金の無駄遣いの排除のために公 共事業の見直しをおこなう。八ッ 場ダムや川辺川ダムは公共事業見 直しの入り口。』 ・建設中止反対の主張 『何十年も国策としてのダム建設計 画に翻弄され続けてきた。今さら、 建設中止されても、生活設計が狂 う。生活再建や地域振興策はどう なるんだ』 ・ダム建設中止が社会問題化している現状に 気づかせるために、八ッ場ダムや川辺川ダム の建設中止についての新聞記事を提示し、テ レビニュースのDVDを視聴させる。 ・ダム建設中止問題の概要を把握させるため に、国土交通大臣や地元住民の発言に注目し ながらDVDを視聴するように指示する。 ・ダム建設中止問題について対立の事実を取 り出させるために、DVD視聴で気づいたこ とをワークシートにメモさせ、建設中止賛成 と建設中止反対の主張を整理する場を設定 する。 一 斉 30 ま と め 3.本時の学習を振り返って、自己評 価を行い、次時の予告をきく。 ・ダム建設中止が社会問題化している現状が つかめたか、自己評価シートに記入させる。 個 一 斉 8 ダム建設中止が社会問題化してい る現状をつかもう。

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実証授業第2時 【主眼】○DVD視聴や諸資料から抽出した事実を基に、建設中止賛成と反対の対立の要因を推察して 論証シート①にまとめ、ダム建設中止問題を論理的に理解できる。 段階 学習活動・内容 援助の内容・方法 形態 配時 導 入 1.前時までの学習を振り返り、本 時学習のめあてをつかむ。 (1)学級投票で、現時点で自分が支持 する立場のシールを黒板に貼る。 (2)めあてをつかむ。 (3)学習の流れを確認する。 ・ダム建設中止問題について、興味・関心を 持つとともに、学級の意見を知ることができ るように、シール投票で自分の予想する立場 を意思表示する場を設定する。 一 斉 10 展 開 2.ダム建設中止問題の背景につい て考える。 (1)対立の要因を推察する。 【論証シート①】 ・建設中止賛成の主張 財政の無駄の削減 ・建設中止反対の主張 ダムに依存した生活再建や地域 振興 中止決定の手続きの方法 ダム建設を前提とした生活設計 (2)対立の要因を探究するための観 点を設定する。 ・社会環境的側面 国土の安全、環境保全、民意反映 ・生活文化的側面 住民の生活の向上・安定 ・経済効果的側面 ダム建設にかかわる経費・採算 (3)本単元の学習問題を設定する。 ・ダム建設中止問題を論理的に理解できるよ うに、対立の概要を論証シート①に可視化す る場を設定する。 ・探究の3つの観点を整理できるように、個 人でまとめた対立の背景をグループでカー ドに書かせ、黒板に掲示し、全体でKJ法的 に分類する場面を設定する。 ・追究課題を設定するために、社会にとって 有益なダム建設の中止を表明した背景に政 府の公共事業見直しの方針があることに気 づかせる。 個 グ ル | プ 一 斉 一 斉 35 ま と め 3.本時の学習を振り返って、自己評 価を行い、次時の予告をきく。 ・ダム建設中止の背景について探ることがで きたか、自己評価シートに記入させる。 個 一 斉 5 政府の公共事業のあり方について 考えよう ダム建設中止問題の背景について 探ろう。

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実証授業第3時 実証授業第4時 【主眼】○DVD視聴や諸資料を基に、政府の財政のしくみを探り、国の歳入と歳出のしくみ、租税の 種類と特徴、財政赤字の理由などを認識することができるようにする。 段階 学習活動・内容 援助の内容・方法 形態 配時 導 入 1.前時までの学習を振り返り、本 時学習のめあてをつかむ。 (1)国や地方公共団体が税金を集め なかったらどうなるか予想する。 (2)VHSビデオを視聴する。 (3)めあてをつかむ。 (4)学習の流れを確認する。 ・政府の財政のしくみと課題を探ろうとする 興味・関心をもたせるために、VHSビデオ 「アナザーワールド」を視聴させ、身近な税、 税の必要性、公的サービスの水準などについ て考えさせる。 一 斉 20 展 開 2.政府の財政のしくみと課題を探 る。 (1)歳出と歳入のしくみを知る。 ・歳入内訳 租税・・・国税 地方税 直接税 間接税 所得税、法人税、消費税、相続税 公債金 ・歳出内訳 社会保障関係費、公共事業関係費 地方交付税交付金、防衛関係費、 国債費 (2)財政の3つの役割を知る。 「資源配分」「所得再配分」 「景気安定化」累進課税制度 (3)社会保障制度のしくみを知る。 社会保険、社会福祉 公的扶助、公衆衛生 (4)政府の財政赤字の現状に気づ き、理由を知る。 ・税収不足 ・歳入の4割が国債費で公共事業 関係が占める割合が大きい ・政府の財政についての関心を持たせるため に、実態調査から消費税について大半の生徒 が知っていたことを報告し、他の租税の種類 などについて自発的に発表させる場を設定す る。 ・政府の財政のしくみと課題を探るために、 「わたしたちの生活と税~21 世紀を迎えて ~福岡県版」の資料を基に、国の歳入や歳出、 租税の種類と特徴についてワークシートにま とめる場を設定する。 ・限られた財源の効率的な配分、個人間・地 域間の格差の是正、増減税や公共事業の調整 など手立てがあることに気づかせる。 ・少子高齢社会の財政の確保と配分の問題に 気づかせるために、支出の最も多い社会保障 関係費に着目させ、ワークシートにまとめる 場を設定する。 ・国家財政の現状の深刻さに気づかせるため に、「日本の財政を考える」「日本の借金時計」 を提示し、国民一人ひとりの将来に向けての 負担が増えていることを認識できるように する。 個 一 斉 個 一 斉 個 一 斉 個 一 斉 70 ま と め 3.本時の学習を振り返って、自己 評価を行い、次時の予告をきく。 ・政府の財政のしくみと課題を探ることがで きたか、自己評価シートに記入させる。 個 一 斉 10 政府の財政のしくみと課題を探 ろう。

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実証授業第5時 【主眼】○DVD視聴や諸資料から 境・安全」「生活向上」「経費・採算」の ることができるようにする 段階 学習活動・内容 導 入 1.前時までの学習を振り返り、本 時学習のめあてをつかむ。 (1)新聞記事から補正予算見直しの 概要を知る。 (2)めあてをつかむ。 (3)学習の流れを確認する。 展 開 2.川辺川ダム建設中止問題で対立 が生じる要因を3つの観点別に 探究する。 (1)川辺川ダム建設事業の経緯 る。 (2)対立の要因を3つの観点 究する。 ・社会環境的側面 国土の安全、環境保全、民意反映 ・生活文化的側面 住民の生活の向上・安定 ・経済効果的側面 ダム建設にかかわる経費・採算 (3)個人で探究した対立の要因を ループで交流する。 ま と め 3.本時の学習を振り返って、自己評 価を行い、次時の予告をきく。 川辺川ダム建設中止問題の対立 の要因を3つの側面からマトリ ックスシートに整理しよう。 から抽出した事実を基に、川辺川ダム建設中止問題の対立の要因を「環 境・安全」「生活向上」「経費・採算」の3つの側面から追究し、マトリックスシートに ようにする。 援助の内容・方法 1.前時までの学習を振り返り、本 時学習のめあてをつかむ。 新聞記事から補正予算見直しの 学習の流れを確認する。 ・公共事業見直しの方針の背景には、政府の 財政上の事情があることに気づかせるため に、前時の生徒の感想を提示するとともに、 DVD視聴内容を想起させる。 ・熊本県の川辺川ダム建設中止問題に興味・ 関心を持たせるために、教師が撮影した川辺 川や五木村の写真などを提示し、意欲的に探 究できるようにする。 問題で対立 3つの観点別に 事業の経緯を知 観点別に探 環境保全、民意反映 住民の生活の向上・安定 ダム建設にかかわる経費・採算 した対立の要因をグ ・ダム建設事業計画の概要と経緯を把握させ るために、地形図や諸資料を提示する。 ・対立の要因を追究するために、諸資料から 抽出した事実を付箋紙に記入し、マトリック スシート上で探究の観点別に分類する場を 設定する。 ・対立の要因を共有するために、付箋紙を ループで交流し、マトリックスシート する場を設定する。 の学習を振り返って、自己評 次時の予告をきく。 ・川辺川ダム建設中止問題で対立が生じる要 因を3つの側面から整理することができた か、自己評価シートに記入させる。 川辺川ダム建設中止問題の対立 の要因を3つの側面からマトリ ックスシートに整理しよう。 中止問題の対立の要因を「環 から追究し、マトリックスシートにまとめ 形態 配時 公共事業見直しの方針の背景には、政府の に気づかせるため 前時の生徒の感想を提示するとともに、 熊本県の川辺川ダム建設中止問題に興味・ 教師が撮影した川辺 し、意欲的に探 一 斉 5 ダム建設事業計画の概要と経緯を把握させ する。 諸資料から 付箋紙に記入し、マトリック する場を 付箋紙をグ シートに整理 個 個 グ ル ー プ 40 問題で対立が生じる要 ことができた か、自己評価シートに記入させる。 個 一 斉 5

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実証授業第6時 【主眼】○「川辺川ダム建設は税金の無駄づかいである シート②にまとめ、ダム建設中止問題の ○論証シート②の整理を基に、対立する論理について、3つの側面が及ぼす影響の重要性や深 刻性を順位付けし、紙上討論 りの意見文をワークシートに書くことができるようにする。 段階 学習活動・内容 導 入 1.前時までの学習を振り返り、本時学 習のめあてをつかむ。 (1)マトリックスシートの内容を振り返 る。 (2)めあてをつかむ。 (3)学習の流れを確認する。 展 開 2.ダム建設中止問題について、3つの 側面の対立する論理を税金の無駄遣い をなくす観点から比較検討する。 (1)川辺川ダム建設について、 「必要」の立場の論理をまとめる。 【論証シート (2)ダム建設中止が与える影響の重要性 や深刻性を考察する。 (3)小集団で交流する。 (4) 「川辺川ダム建設は税金の無駄づか いである」について意見文を書く。 ま と め 3.本時の学習を振り返って、自己評価 行い、次時の予告をきく。 社会にとって最も有益なものを選択す る観点から、川辺川ダム建設中止問題 の多様な構造を理解しよう。 は税金の無駄づかいである」について、3つの側面 シート②にまとめ、ダム建設中止問題の多様な構造を理解できるようにする。 ○論証シート②の整理を基に、対立する論理について、3つの側面が及ぼす影響の重要性や深 順位付けし、紙上討論「川辺川ダム建設に税金を使うべきである。 りの意見文をワークシートに書くことができるようにする。 学習活動・内容 援助の内容・方法 1.前時までの学習を振り返り、本時学 マトリックスシートの内容を振り返 学習の流れを確認する。 ・ダム建設中止問題の対立の要因が 境・安全」「生活向上」「経費・採算」の 側面に整理したことを再認識させる めに、マトリックスシートの内容を全体 に提示する。 ・ダム建設中止問題について、多面的・ 多角的に考察しようとする意欲を持た せるために、知る段階の「ダムを造るこ とはなぜ無駄づかいになるのか」という 疑問を想起させる。 について、3つの 側面の対立する論理を税金の無駄遣い をなくす観点から比較検討する。 について、「無駄」と 「必要」の立場の論理をまとめる。 論証シート②】 ダム建設中止が与える影響の重要性 は税金の無駄づか について意見文を書く。 ・ダム建設中止問題について、 構造を理解させるために、3つの側面 の対立する論理を論証シート②に整理 する場を設定する。 ・ダム建設中止が与える影響の重要性 や深刻性を比較検討するために、 シート②を基に、ダム建設中止が る影響の重要性や深刻性を順位付けす る場を設定する。 ・自分の考えを練り直すために、 けの結果を小集団で交流する する。 ・論証シート②や順位付けを基に、紙上 討論で自分なりの考えをまとめる場を設 定する。 の学習を振り返って、自己評価を 次時の予告をきく。 ・川辺川ダム建設について、「無駄であ る」と「必要である」の立場の論理をま とめることができたか、自己評価シート に記入させる。 社会にとって最も有益なものを選択す る観点から、川辺川ダム建設中止問題 の多様な構造を理解しよう。 3つの側面の対立する論理を論証 構造を理解できるようにする。 ○論証シート②の整理を基に、対立する論理について、3つの側面が及ぼす影響の重要性や深 に税金を使うべきである。」について、自分な 形態 配時 ダム建設中止問題の対立の要因が「環 境・安全」「生活向上」「経費・採算」の 再認識させるた 、マトリックスシートの内容を全体 ダム建設中止問題について、多面的・ 多角的に考察しようとする意欲を持た 知る段階の「ダムを造るこ とはなぜ無駄づかいになるのか」という 一 斉 5 ・ダム建設中止問題について、多様な 構造を理解させるために、3つの側面 の対立する論理を論証シート②に整理 ダム建設中止が与える影響の重要性 比較検討するために、論証 ダム建設中止が与え る影響の重要性や深刻性を順位付けす ために、順位付 を小集団で交流する場を設定 ・論証シート②や順位付けを基に、紙上 討論で自分なりの考えをまとめる場を設 個 個 グ ル ー プ 個 40 「無駄であ る」と「必要である」の立場の論理をま か、自己評価シート 個 一 斉 5

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実証授業第7時 【主眼】○論題「川辺川ダム建設 ことができるようにする。 ○ダム建設中止問題の対立 高い代表的な論理を抽出できるようにする。 段階 学習活動・内容 導 入 1.前時までの学習を振り返り、本 時学習のめあてをつかむ。 (1) 論 証 シ ー ト ② の 内 容 を る。 (2)めあてをつかむ。 (3)学習の流れを確認する。 展 開 2.紙上討論用紙に自分の意見を記 入する。 3.対立する多様な論理の中から、 重要なものと深刻なものを取り 出す。 4.個人で取り出した代表的な論理 を全体でまとめる。 ま と め 5.本時の学習を振り返って、自己 評価を行い、次時の予告をきく。 紙上討論で自分の考えを練り直 し、対立する多様な意見の中か ら最も重要なものや深刻なもの を考えよう。 川辺川ダム建設に税金を使う価値がある。」の紙上討論用紙に自分の意見をまとめる ことができるようにする。 対立の構造を成り立たせている多様な論理の中から、重要性や深刻性が 論理を抽出できるようにする。 援助の内容・方法 1.前時までの学習を振り返り、本 時学習のめあてをつかむ。 論 証 シ ー ト ② の 内 容 を 振 り 返 学習の流れを確認する。 ・ダム建設中止問題を成り立たせている多様 な論理を再確認するために、論証シート② 内容を全体に提示する。 意見を記 3.対立する多様な論理の中から、 重要なものと深刻なものを取り 4.個人で取り出した代表的な論理 ・前時までの学習をふりかえり、ダム建設中 止問題に対する考えを練り直すために、 「 川 辺 川 ダ ム 建 設 に 税 金 を 使 う 価 値 が あ る。」に対する意見に対して自分の考えを 上討論用紙にまとめる場を設定する ・対立する代表的な論理同士の有効性を比較 検討するために、最も重要なものや深刻なも のをワークシートに整理する場を設定する。 の学習を振り返って、自己 次時の予告をきく。 ・ダム建設中止問題で対立の構造を成り立た せている多様な論理の中から、重要なものと 深刻なものを取り出してまとめる か、自己評価シートに記入させる 紙上討論で自分の考えを練り直 し、対立する多様な意見の中か ら最も重要なものや深刻なもの の紙上討論用紙に自分の意見をまとめる の構造を成り立たせている多様な論理の中から、重要性や深刻性が 形態 配時 ダム建設中止問題を成り立たせている多様 論証シート②の 一 斉 5 前時までの学習をふりかえり、ダム建設中 止問題に対する考えを練り直すために、論題 川 辺 川 ダ ム 建 設 に 税 金 を 使 う 価 値 が あ 意見に対して自分の考えを紙 上討論用紙にまとめる場を設定する。 対立する代表的な論理同士の有効性を比較 最も重要なものや深刻なも 場を設定する。 個 個 一 斉 15 15 10 の構造を成り立た 重要なものと まとめるができた 個 一 斉 5

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実証授業第8時 【主眼】○川辺川ダム建設中止問題について、対立から合意へ歩み寄る妥協・調整のための条件(留保 条件)を考え、論証シート③にまとめることができるようにする。 ○政府の役割、財政や租税の意義に関する学習を基に、租税の使い道や今後の公共事業の在り 方を考えて、明確な根拠を基に自分なりの意見をまとめることができるようにする。 段階 学習活動・内容 援助の内容・方法 形態 配時 導 入 1.本時学習のめあてをつかむ。 (1)前時に抽出した対立する代表的 な論理を全体で確認する。 (2)これまでの学習を振り返り、本 時学習のめあてをつかむ。 (3)学習の流れを確認する。 ・ダム建設中止問題について、対立から合意 へ向けて調整する必要に気づかせるために、 「ダム建設は無駄」、「ダム建設は必要」の論 理は、それぞれ「環境・安全」「経費・採算」 の重要性や「生活向上」の深刻性があること を想起させるようにする。 一 斉 5 展 開 2. ダム建設中止問題について対 立する代表的な論理の調整を図 り、公平さを保ち特定の人が不利 益を受けず納得できるものかと いう観点から留保条件を設定し 自分なりの解決策を考察する。 (1)ダム建設中止問題の解決策につ いて、手続きや機会、結果につい て全員が納得するものという視 点から妥協・調整するための条件 を考える。 (2)自分なりの考えをまとめる。 【論証シート③】 3. 本単元の学習問題に対して、 自分の考えを意見文にまとめる。 ・最も重要・深刻な考えの妥協・調整点を探 るために、無駄をなくすことで不利益を被る 人やその内容を検討してワークシートに記 入する場を設定する。 ・合意へ向けて自分なりの解決策を決定する ために、ワークシートを参考に論証シート③ に整理し、最も重要・深刻な問題の回避策を 考察する場を設定する。 ・今までの学習を基に、財源の確保と配分と いう観点から政府の役割、財政や租税の意義 などについてまとめることができるように、 自分なりの意見を作成する活動を設定する。 個 個 個 25 15 ま と め 4.本単元の学習を振り返って、自 己評価を行う。 ・これまでの学習を基に、今後の政府の公共 事業のあり方を考えることができたか、自己 評価シートに記入させる。 個 一 斉 5 多くの人が納得できる自分なり の解決策を考え、意見文にまと めよう。

参照

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