2016年熊本地震と学会の目指すもの -会長メッセージ-
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(2) あるものの援助物資の準備やコンビニエンスストア. る災害の予知に向けて,さまざまなセンサの活用,. の再開,物流等では以前よりは迅速な対応が多く見. ビッグデータの研究,AI の研究を通して取り組む. られた.レジリエンスな社会に向けた研究が進んだ. べき研究は多く存在している.遠回りと思えること. 結果,多くの改善が図られたことは事実であろう.. でも研究を積み重ねていくことがやがて大きな課題. 今後の復興には多くの時間を要するし,長期的な視. 解決へつながることを信じて各自の研究を深く進め. 点で被災者を支援していくことが必要であり,改善. ていっていただきたい.地球規模の災害解決に向け. すべきところについては速やかな対応が必要である. ては,情報処理の研究だけでは解決できないものも. ことは言うまでもない.そして今回の震災を通して. 多く,ほかの学問分野の研究と協同することで見え. 得られた知見や教訓・反省を,今後新たに起こるで. てくるものもあるはずである.分野横断的な研究に. あろう災害対応の改善に活かしていくことも重要で. ついても一歩踏み込むことが重要である.. ある.日本では高齢化が加速している.人口が減少. 情報処理学会では,今後の研究会活動の中で,長. している中で弱者と呼ばれる人の割合が増えている. 期的に取り組むべき課題を議論いただくとともに,. ということである.避難所での報道映像を見るにつ. 今すぐに現場の復興に役に立つ直近の対応策につい. け,超高齢社会の到来は目に見えた形で進んでいる. ても議論していただき,今後の研究活動や,各種イ. と言わざるを得ない.レジリエンスな社会の実現の. ベント活動を通じて具体化していくことを進めてい. 中で,弱者比率の増える状況をきちんと見据えてい. きたいと思う.被災された会員の方々への支援につ. かなければならないことを痛感した次第である.. いても考えられる措置を検討したい. 情報処理学会は,ICT を通じて安全で安心でき. 情報処理学会の目指すもの. る社会の実現,快適で信頼できるシステムの提供を. 東日本大震災の経験から,情報処理によるレジリ. ネスの創成と豊かな超スマート社会の実現も目指し. エンス社会の迅速な実現に向けた取り組みも進めら 1). 目指している.また,IoT や AI により新たなビジ. ている.高年齢化する日本の現状や,災害の多い地. れてきた .今回の震災では SNS による支援の輪. 域性を考慮した真の意味での安心・安全な社会作り. の形成がいち早くとられたことも報じられている.. に貢献できるより良い情報環境の創成に向けて,情. 復興に向けた活動の中で情報処理は大きな役割を担. 報処理学会員一同,力を合わせて取り組んでいき. っていかなければならないし,これまで以上に使い. たい.. 勝手の良いシステムを目指していかなければならな い.現場検証を通して得られた課題を迅速に解決し て次に備えていくことが肝心である.. 参考文献 1) 特集:災害科学と情報技術(震災 5 年特別企画),情報処理, Vol.57, No.3(Mar. 2016). (2016 年 4 月 26 日). 今,IoT,AI の研究が脚光を浴びる中,課題であ. 情報処理 Vol.57 No.7 July 2016. 巻頭.
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○町田審議会会長代理
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