Ⅰ.はじめに 保健医療福祉サービスの多様化や高度化が進む我が 国において、看護師には高い知識や実践能力が求めら れている。看護実践能力の育成において技術の修得は 重要な要素であり、平成 20 年には厚生労働省医政局 から「看護師教育の技術項目と卒業時の到達度」が発 表され、看護基礎教育課程で修得しておく必要がある 技術の種類と到達度が示された。 高齢者への看護技術について大西(2008)は「高齢 者の特徴の理解が大切であり、老年看護活動の場の特 質を考慮していくことが求められる」と述べている。 このことから、老年看護学実習においては、高齢者の 健康障害、身体機能及び生活のアセスメントや、高齢 者と家族がどのように生活したいと考えているかを理 解するとともに、病院や施設など看護が行われる場の 特徴を考慮した技術を修得することが、学生に求めら れる。 また、学生は看護技術について自己の課題を明確化 できれば、その課題の克服に主体的に取り組む可能性 が高い(永野,小元,青柳ら,2017)。さらに、梶井、 山本、千吉良ら(2015)は老年看護学実習において、 主体的な看護技術の実施が多かった学生は個別性のあ る看護技術を理解することができたと述べている。実 習で学習可能な技術の項目と種類を示すことにより、 学生は看護技術に関する自己の課題をとらえることが できるようになり、主体的に技術の修得に取り組むこ とのサポートにつながるのではないかと考えた。 そこで筆者らは、老年看護学実習において学習可能 な技術を看護学生に示すことを目的に、老年看護学実 習における技術到達度表を作成したので、その内容を 報告する。 本学の老年看護学実習は、療養病床または介護老人 保健施設で高齢者を受け持ち、看護過程を展開する実 習 3 単位と、特別養護老人ホームで介護施設における 看護師の活動を学ぶ実習 1 単位で構成され、3 年生か ら 4 年生にかけて開講される。 資 料
老年看護学実習における技術到達度表の作成
福田 裕一1 加藤 和子1 金盛 琢也1 近藤 香苗1 小林 尚司1 要旨 老年看護学実習で学習可能な技術と、その到達目標を示すことを目的に、厚生労働省が定めた「看護師教育の技術項 目と卒業時の到達度」を基に、老年看護学実習で学習可能な技術の項目、技術の種類、行動目標、評価規準、評価指標、 到達度の検討を行い、老年看護学実習における技術到達度表を作成した。その結果、技術の項目は【食事の援助技術】、 【排泄援助技術】、【活動・休息援助技術】、【清潔・衣生活援助技術】、【創傷管理技術】の 5 項目を抽出した。技術の種類 は、直接的な援助技術に加えて、健康障害、身体機能及び生活のアセスメントやニーズを含む内容を追加した。技術の 到達度は行動目標、評価規準、評価指標を基に検討し、技術の種類毎に設定した。老年看護学実習における技術到達度 表の作成により、学生に対しては本学の老年看護学実習で学習可能な技術の項目と種類と到達度、教員と指導者に対し てはこれに加えて学生の行動目標と評価規準と評価指標が示された。 キーワード 看護技術 技術到達度 老年看護学 臨地実習 1 日本赤十字豊田看護大学Ⅱ.研究方法 老年看護学実習における技術到達度表(以下、本 表)を、以下の手順で作成した。作成段階において は、本学老年看護学教員 5 名により、全員の了解が得 られるまで討議を重ね、意見を収斂した。 1.老年看護学実習における技術到達度表の作成方法 1)項目の設定 はじめに、老年看護学実習で学習可能な技術を選定 するため、厚生労働省が定めた「看護師教育の技術項 目と卒業時の到達度」の 13 項目の中から、実習施設 で実施の機会が多い項目を抽出した。 2)技術の種類、行動目標、評価規準、評価指標の設定 1)で抽出した項目に含まれる技術の種類の中から、 実際に実習施設で行われているものだけを選別し、行 われていないものについては除外した。次に、項目に よっては、技術の種類の中に、健康障害や身体機能及 び生活のアセスメント、高齢者と家族のニーズ把握を することが記載されていないものがあったため、この 内容を追加した。また、教員と指導者が実習指導で活 用するため、項目毎に、それぞれの技術の種類を実施 することで、高齢者と家族に提供できる援助を、学生 の行動目標として表した。さらに、学生の看護実践を とらえるための指標として評価規準を、学生のアセス メント・ニーズ把握・行動をとらえる指標として評価 指標を示した。この行動目標と評価規準と評価指標 は、教員と指導者のみが使用するものとして作成し た。学生は項目と技術の種類と到達度のみで構成され たものを使用する。 3)到達度の設定 厚生労働省が定めた「看護師教育の技術項目と卒業 時の到達度」に記載されている技術の到達度について は、本表でも同様の到達度とした。新たに設定した技 術については、厚生労働省が定めた「看護師教育の技 術項目と卒業時の到達度」と行動目標、評価規準、評 価指標を基に検討し、技術の種類ごとに「Ⅰ:単独で 実施できた」、「Ⅱ:看護師・教員の指導のもとで実施で きた」、「Ⅲ:見学できた」、「Ⅳ:実施・見学はしないが、 知識としてわかった」の 4 段階で到達度を設定した。 2.倫理的配慮 倫理的配慮として、本表の作成に関与した教員全員 に、検討した結果を学会に公表、紀要に投稿するこ と、個人の情報を保護することを説明し同意を得た。 Ⅲ.結果 作成した本表は以下の通りである(表 1)。 1.技術の項目 摂食嚥下障害、排泄の機能や動作の障害、廃用症候 群や睡眠障害、口腔ケアを含めて清潔動作の障害をも つ高齢者が多いことから、【食事の援助技術】、【排泄 援助技術】、【活動・休息援助技術】、【清潔・衣生活援 助技術】、褥瘡や胃ろう、気管切開がある高齢者もい ることから【創傷管理技術】の 5 項目を抽出した。老 年看護学実習で経験する機会の少ない【救命救急処置 技術】や【感染予防技術】等は除外した。 2.技術の種類、行動目標、評価規準 1)食事の援助技術 食事の援助技術では技術の種類として、「患者の食 事摂取状況(食行動、摂取方法、摂取量)をアセスメ ントできる」、「患者の栄養状態をアセスメントでき る」、「電解質データの基準値からの逸脱がわかる」、 「患者の個別性を反映した食生活の改善を計画でき る」、「患者の状態に合わせて食事介助ができる(嚥下 障害のある患者を除く)」「経管栄養法を受けている患 者の観察ができる」、「患者に対して、経鼻胃チューブ からの流動食の注入ができる」の 7 種類を抽出した。 さらに、嚥下障害をもつ高齢者への援助に必要な技 術として、「患者の摂食・嚥下機能、摂食動作をアセ スメントできる」、「患者・家族の食事に対するニーズ がわかる」、「患者の食事に影響している生活環境をア セスメントできる」、「身体的・心理的・社会的側面か ら患者にとって食事の意義がわかる」の 4 種類を追加 して、合計 11 種類の技術を設定した。 また行動目標は「患者の栄養状態、摂食・嚥下機 能、患者・家族のニーズを理解し、患者の状態に合わ せた食事援助が実施できる」と設定した。評価規準は 「患者の栄養状態をアセスメントできる」、「患者の摂 食・嚥下機能、患者・家族のニーズを理解し、患者の
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「体動制限による苦痛を緩和できる」、「廃用症候群の リスクをアセスメントできる」、「廃用症候群予防のた めの自動・他動運動ができる」、「関節可動域訓練がで きる」、「廃用症候群予防のための呼吸機能を高める援 助がわかる」の 14 種類を抽出した。 さらに、廃用症候群や、概日リズム障害などをもつ 高齢者の援助に必要な技術として、「患者の活動・休 息・睡眠の生活動作をアセスメントできる」、「患者の 活動量と休息・睡眠のバランスについてアセスメント できる」、「患者・家族の活動・休息・睡眠に対する価 値観やニーズがわかる」、「患者の活動・休息・睡眠に 影響している生活環境をアセスメントできる」、「身体 的・心理的・社会的側面から患者にとって活動・休 息・睡眠の意義がわかる」の 5 種類を追加して、合計 19 種類の技術を設定した。 また、行動目標は「活動、休息・睡眠の特徴と関連 性を理解し、活動、休息・睡眠のバランスが取れた援 助ができる」と設定した。評価規準は「活動、休息・ 睡眠の特徴と関連性を理解し、活動、休息・睡眠のバ ランスが取れた援助ができる」、「廃用症候群を理解 し、患者の状態に合わせて廃用症候群の予防への援助 ができる」と設定した。 4)清潔・衣生活援助技術 清潔・衣生活援助技術では技術の種類として、「陰 部の清潔保持の援助ができる」、「患者の状態に合わせ た足浴・手浴ができる」、「清拭援助を通して、患者の 観察ができる」、「洗髪援助を通して、患者の観察がで きる」、「口腔ケアを通して、患者の観察ができる」、 「患者の病態・機能に合わせた口腔ケアを計画できる」、 「意識障害のない患者の口腔ケアができる」、「患者が 身だしなみを整えるための援助ができる」、「持続静脈 内点滴注射を実施していない臥床患者の寝衣交換がで きる」、「入浴が生体に及ぼす影響を理解し、入浴前・ 中・後の観察ができる」、「入浴の介助ができる」、の 11 種類を抽出した。 さらに、口腔ケアを含めて清潔動作の障害をもつ高 齢者の援助に必要な技術として、「患者の皮膚・爪・ 毛の状態(構造と機能)をアセスメントできる」、「患 者の清潔・身だしなみの生活動作をアセスメントでき る」、「患者・家族の清潔・身だしなみに対する価値観 やニーズがわかる」、「患者の清潔・身だしなみに影響 している生活環境をアセスメントできる」、「患者に とって清潔・身だしなみの意義を生理的・心理的・社 会的側面から捉える」の 5 種類を追加して、合計 16 種類の技術を設定した。 また、行動目標は「患者の身体機能及び清潔・衣生 活へのニーズを理解し、患者の状態に合わせた援助が できる」と設定した。評価規準は「患者の身体機能及 び清潔・衣生活へのニーズを理解し、患者の状態に合 わせた援助ができる」、「入浴が生体に及ぼす影響を理 解し、安全・安楽に入浴の援助ができる」と設定した。 5)創傷管理技術 創傷管理技術の種類は、褥瘡や胃ろう、気管切開が ある高齢者もいることから「患者の褥創発生の危険を アセスメントできる」、「褥創予防のためのケアが計画 できる」、「褥創予防のためのケアが実施できる」、「患 者の褥創の観察ができる」の 4 種類を抽出して設定し た。 また行動目標と評価規準は「患者の褥創発生の要 因・危険を理解し、褥創予防するための援助ができ る」と設定した。 3.到達度 1)食事の援助技術 到達度「Ⅰ:単独で実施できた」を設定した技術 は、「患者の食事摂取状況(食行動、摂取方法、摂取 量)をアセスメントできる」、「経管栄養法を受けてい る患者の観察ができる」の 2 種類であった。 到達度「Ⅱ:看護師・教員の指導のもとで実施でき た」を設定した技術は、「患者の栄養状態をアセスメ ントできる」、「患者の摂食・嚥下機能、摂食動作をア セスメントできる」、「患者・家族の食事に対するニー ズがわかる」、「患者の食事に影響している生活環境を アセスメントできる」、「患者の個別性を反映した食生 活の改善を計画できる」、「患者の状態に合わせて食事 介助ができる(嚥下障害のある患者を除く)」、「身体 的・心理的・社会的側面から患者にとって食事の意義 がわかる」、「患者に対して、経鼻胃チューブからの流 動食の注入ができる」の 8 種類であった。 到達度「Ⅳ:実施・見学はしないが、知識としてわ かった」を設定した技術は、「電解質データの基準値 からの逸脱がわかる」の 1 種類であった。
2)排泄援助技術 到達度「Ⅰ:単独で実施できた」を設定した技術 は、「自然な排便を促すための援助ができる」、「自然 な排尿を促すための援助ができる」、「患者に合わせた 便器・尿器を選択し、排泄援助ができる」、「膀胱留置 カテーテルを挿入している患者の観察ができる」の 4 種類であった。 到達度「Ⅱ:看護師・教員の指導のもとで実施でき た」を設定した技術は、「患者の排泄機能、排泄動作 をアセスメントできる」、「患者・家族の排泄に対する ニーズがわかる」、「患者の排泄に影響している生活環 境をアセスメントできる」、「ポータブルトイレでの患 者の排泄援助ができる」、「患者のおむつ交換ができ る」、「患者の失禁の特徴と原因をアセスメントでき る」、「失禁をしている患者のケアができる」、「身体 的・心理的・社会的側面から患者にとって排泄の意義 がわかる」、「膀胱留置カテーテルを挿入している患者 のカテーテル固定、カテーテル管理、感染予防の管理 ができる」の 9 種類であった。 到達度「Ⅳ:実施・見学はしないが、知識としてわ かった」を設定した技術は、「基本的な摘便の方法、 実施上の留意点がわかる」、「失禁をしている患者の皮 膚粘膜の保護がわかる」の 2 種類であった。 3)活動・休息援助技術 到達度「Ⅰ:単独で実施できた」を設定した技術 は、「患者の睡眠状況をアセスメントし、基本的な入 眠を促す援助を計画できる」、「患者の歩行・移動介助 ができる」、「患者を車椅子で移送できる」、「入眠・睡 眠を意識した日中の活動の援助ができる」、「廃用症候 群のリスクをアセスメントできる」の 5 種類であっ た。 到達度「Ⅱ:看護師・教員の指導のもとで実施で きた」を設定した技術は、「患者の活動・休息・睡眠 の生活動作をアセスメントできる」、「患者の活動量 と休息・睡眠のバランスについてアセスメントでき る」、「患者・家族の活動・休息・睡眠に対する価値観 やニーズがわかる」、「患者の活動・休息・睡眠に影響 している生活環境をアセスメントできる」、「臥床患者 の体位変換ができる」、「患者の機能に合わせてベッド から車椅子への移乗ができる」、「患者をベッドからス トレッチャーへ移乗できる」、「患者のストレッチャー 移送ができる」、「目的に応じた安静保持の援助ができ る」、「体動制限による苦痛を緩和できる」、「身体的・ 心理的・社会的側面から患者にとって活動・休息・睡 眠の意義がわかる」、「廃用症候群予防のための自動・ 他動運動ができる」、「関節可動域訓練ができる」の 13 種類であった。 到達度「Ⅳ:実施・見学はしないが、知識としてわ かった」を設定した技術は、「廃用症候群予防のため の呼吸機能を高める援助がわかる」の 1 種類とした。 4)清潔・衣生活援助技術 到達度「Ⅰ:単独で実施できた」を設定した技術 は、「患者の皮膚・爪・毛の状態(構造と機能)をア セスメントできる」、「患者の清潔・身だしなみの生活 動作をアセスメントできる」、「患者・家族の清潔・身 だしなみに対する価値観やニーズがわかる」、「患者の 状態に合わせた足浴・手浴ができる」、「清拭援助を通 して、患者の観察ができる」、「洗髪援助を通して、患 者の観察ができる」、「口腔ケアを通して、患者の観察 ができる」、「患者が身だしなみを整えるための援助が できる」、「持続静脈内点滴注射を実施していない臥床 患者の寝衣交換ができる」の 9 種類であった。 到達度「Ⅱ:看護師・教員の指導のもとで実施でき た」を設定した技術は、「患者の清潔・身だしなみに 影響している生活環境をアセスメントできる」、「陰部 の清潔保持の援助ができる」、「患者の病態・機能に合 わせた口腔ケアを計画できる」、「意識障害のない患者 の口腔ケアができる」、「患者にとって清潔・身だしな みの意義を生理的・心理的・社会的側面から捉える」、 「入浴が生体に及ぼす影響を理解し、入浴前・中・後 の観察ができる」、「入浴の介助ができる」の 7 種類で あった。 5)創傷管理技術 到達度「Ⅰ:単独で実施できた」を設定した技術 は、「患者の褥創発生の危険をアセスメントできる」 の 1 種類であった。 到達度「Ⅱ:看護師・教員の指導のもとで実施でき た」を設定した技術は、「褥創予防のためのケアが計 画できる」、「褥創予防のためのケアが実施できる」、 「患者の褥創の観察ができる」の 3 種類であった。
Ⅳ.考察 本学の老年看護学実習における実習環境の特性を考 慮した技術の種類と到達目標を示すことができた。老 年看護学実習では、療養病床や介護老人保健施設、特 別養護老人ホームが実習施設となり、それに伴い日常 生活動作に介助が必要とされる場合が多い。そのため 技術の種類は、食事や排泄、清潔等の日常生活動作の 援助が多くなった。また、高齢者では、廃用症候群、 生活リズム障害、褥瘡、スキンテアなどの老年症候群 が生じやすいため、老年症候群のアセスメントや援助 内容も、技術の種類の中に多く含まれることになっ た。これらの技術は、多くの高齢者に必要であるとと もに、老年看護学実習期間中に何度も経験できる技術 であり、多くの学生がより高いレベルの修得を目指す 必要がある。 今後は、今回作成した本表を実際に活用し、学生の 技術修得の状況を把握するとともに、技術の種類につ いて不足がないか、また到達度の設定は適切かについ て評価する。また、実際に使用した看護学生の立場か ら、それぞれの内容の理解しやすさ、評価の判断のし やすさ、主体的な技術の修得のサポートつながったか について評価する。さらに、教員と指導者の立場か ら、評価規準や評価指標の理解のしやすさや、有用性 について評価する必要がある。 Ⅴ.おわりに 今回、老年看護学実習における技術到達度表を作成 したことにより、学生に対しては老年看護学実習で学 習可能な技術の項目と種類と到達度、教員と指導者に 対してはこれに加えて学生の行動目標と評価規準と評 価指標が示された。今後は、本表の内容と効果につい て評価を行う。 引用文献 梶井文子,山本由子,千吉良綾子ら(2015).老年看 護学実習における看護技術用紙を活用した看護技 術修得の取り組み―臨床スタッフと大学教員との 協働―.聖路加国際大学紀要,1,3-11. 厚生労働省(2008).医政看発第 0208001 号「看護師 教育の技術項目と卒業時の到達度」.平成 30 年 9 月 10 日閲覧 永野光子,小元まき子,青柳優子ら(2017).卒業前 看護技術教育プログラムに関する研究からみたプ ログラムの成果.順天堂大学医療看護学部 医療 看護研究,13(2),70-75. 大西和子(2008).高齢者に適応する看護技術の活用 と特徴.奥野茂代,大西和子,老年看護技術 ア セスメントのポイントとその根拠(pp.6).東京: ヌーヴェルヒロカワ.