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IRUCAA@TDC : 咬合治療は必要ない?-咬合位に求める機能美-

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Academic year: 2021

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Posted at the Institutional Resources for Unique Collection and Academic Archives at Tokyo Dental College, Available from http://ir.tdc.ac.jp/

Title

咬合治療は必要ない?−咬合位に求める機能美−

Author(s)

佐藤, 亨

Journal

歯科学報, 119(5): 447-447

URL

http://hdl.handle.net/10130/5032

Right

Description

(2)

顎口腔系における形態美・色彩美・機能美が調和して,はじめて人々の幸福に貢献する補綴歯科治療が達成 される。審美的な満足感が得られなければ,治療によって咬合機能を回復できたとしても,患者さんは決して 心身ともに健康を取り戻したという実感は得られない。補綴歯科治療では,咬合に関して悩むことも多い。例 えば,現在の咬合をどこまで参考にすべきか,咬合の変更が必要か,患者さんに咬合の基準をどのように説明 するか,などである。 歯科審美を考慮した基準面(線)としては,数ある顔面および歯列の水平基準面ではなく,正中線を基準に 前歯および臼歯を配置し,審美的な調和を図るべきである。一方,生体に調和した咬合を考える際には,重力 線を基準とし,これにあった体幹と頭位を確立しなければならない。 正しい咬合では,①安定した顆頭位,②咬頭が緊密に嵌合し,安定した歯・歯列の状態,③バランスのとれ た筋の状態,となる。この正しい咬合位を得るために必要なのは,①正面像において,身体は重力線に調和し た長方形の形態をとる,②この長方形の身体の上方中央に頭蓋が位置する,③それに伴って舌骨が正中に位置 し,バランスのとれた筋の状態を保っている,ことである。この状態では,舌骨が正中線上に位置して真っ直 ぐに開口し,その結果,理想的な咬合位を有し,かつ,理想的な咀嚼運動が行える。 このような咬合位・咀嚼運動を獲得するために必要なのは,まず,「患者への指導により,患者自身が姿勢 の調整を行い,顔面正中・頭位と身体の正中線を重力線にあわせる姿勢を取るようにする」ことである。この 正しい姿勢を取ることができるようにするとともに,頭頸部および口腔内の筋・筋膜のマニピュレーションに よる治療と口腔内スプリントによる治療を行い,バランスのとれた筋の状態を確保する。このようにしてバラ ンスのとれた咬合状態(正しい咬合位・正しい咀嚼運動)を確保した上で,現状の咬合状態の確認(上下顎正中 の一致性,顆頭安定位と咬合状態の関係,など)を行い,咬合状態と咬合治療の必要性について再評価する。 なお,若年者の咬合関連症候群には,咬合が確立していないことも考えられるので,最初から歯を処置する咬 合治療でなく,姿勢指導,生活習慣指導と筋・筋膜のマニピュレーションで対応している。 本講演では,これらの考えに基づいた,私の補綴臨床についてお話しする。 ≪プロフィール≫ <略 歴> 昭和54年3月 東京歯科大学卒業 昭和61年3月 東京歯科大学大学院歯学研究科(歯科補 綴学専攻)修了 昭和61年10月 東京歯科大学歯科補綴学第二講座助手 昭和63年4月 東京歯科大学歯科補綴学第二講座講師 平成9年12月 ベルリン自由大学歯学部客員研究員 平成13年5月 東京歯科大学クラウンブリッジ補綴学講 座主任教授 <学会活動> ニューヨーク大学 平成19年4月∼現在 国際プログラム指導教員 日本歯科補綴学会 令和元年6月∼現在 監事 日本歯科審美学会 平成22年4月∼平成24年3月 学会長 令和元年6月∼現在 監事 日本歯科理工学会 平成30年4月∼現在 監事 日本接着歯学会 平成18年4月∼現在 常任理事 日本全身咬合学会 平成12年4月∼現在 常任理事

特 別 講 演 5

咬合治療は必要ない?

−咬合位に求める機能美−

東京歯科大学クラウンブリッジ補綴学講座教授

佐藤

歯科学報 Vol.119,No.5(2019) 447 ― 83 ―

参照

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