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ファイルの再利用を促進する手法の提案

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Academic year: 2021

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(1)情報処理学会第 79 回全国大会. 6C-04 ファイルの再利用を促進する手法の提案 小林 寛明 †. 乃村 能成 †. † 岡山大学大学院自然科学研究科. 1. はじめに. " . オフィスにおいて,多くの作業は繰返し発生し,過 去の作業の成果物が再利用される.しかし,過去の同 様の作業について作業者の記憶が曖昧な場合,再利用 元の成果物の探索に手間がかかる.そこで,我々は,作 業が周期的に繰返し発生していることに着目し,過去 に送信されたメールやカレンダ上の予定の再利用を支 援する手法を提案した [1]. 本稿では,ファイルにおいても,メールの場合と同 様に,再利用が繰返し行われることに着目したファイ ルの再利用支援手法を提案する.以降,ファイルの再 利用における支援について述べた後,支援実現の手法 について概要と課題を示す.. 2. ファイルの再利用支援. /home/kobayashi/meeting/2015  "

(2) minute.txt  ( & : 201512 15 16:28:21' "#!%.  $". 図 1: ファイルの再利用の提案.    : /home/kobayashi/meeting/2016  : minute.txt 

(3)  :. bibs Makefile. minute.pdf sample.txt . ファイルの再利用において,以下のような支援を考 える.. . . 図 2: 再利用先・同時に再利用されるファイルの提示. (支援 1) 再利用すべきファイルの提案 前回の作業から時間が空いて作業者の記憶が曖昧な 場合など,再利用すべきファイルは何か,それがど こに保存されているか,といったことが分からず, 再利用すべきファイルの探索に手間がかかること がある.そこで,過去の作業の際に再利用したファ イルを記録し,このファイルの再利用を再び適切な 時期に提案する.この様子を図 1 に示す.再利用 すべきファイル名,過去に再利用された時期,およ び内容のプレビューといった情報とともに再利用を 提案することで,作業者は再利用すべきファイルに ついて把握できる. ここで,過去の作業で作成したすべてのファイルが 今回の作業において必要になるとは限らないため, 作業者が過去に行った再利用操作から頻繁に再利用 されているファイルを求め,このファイルの再利用 を作業者に提案する必要がある.. (支援 2) ファイルのコピー操作の支援 作業者のフォルダ構造や過去の再利用操作 (どの ようなフォルダにどのような名前でコピーしたか) をもとに作業者の命名規則・フォルダ整理規則を 学習し,これにもとづいて,保存先フォルダの作 成とコピー先ファイル名を提示し,コピー操作を 支援する.たとえば, 「/home/kobayashi/meeting/. 3-7. 2015」の中のファイル「minute.txt」が 1 年周期で 再利用されている場合,コピー先として,フォル ダ「/home/kobayashi/meeting/2016」とファイル 「minute.txt」を提示する.この様子を図 2 に示す. もしこのファイルが 1 カ月周期で再利用されている 場合,フォルダ「/home/kobayashi/meeting/2016」 とファイル「minute-2.txt」をコピー先として提示 する.保存先フォルダ・コピー先ファイル名を作業 者に提示することで,作業者がフォルダ・ファイル の命名や作成に割く労力を低減できる. また,作業に関連して再利用すべきファイルは複数 ある場合が考えられる.そこで,過去の再利用操作 から作業に関連して同時に再利用されたファイルを 求め,図 2 のようにまとめてコピーすることを提 案する.. (支援 3) 再利用先ファイルの修正支援 コピーしたファイルの中には,修正が必要なファイ ルと作業に必要だが修正は不要なファイルが混在 している.作業者は,これらの中から修正が必要な ファイルを見つけ,ファイル内の修正すべき箇所を 目視で発見して修正していく.この作業は手間がか かる上,修正もれが発生する可能性もある.そこ で,再利用したファイルのうち,過去の再利用にお. Copyright 2017 Information Processing Society of Japan. All Rights Reserved..

(4) 情報処理学会第 79 回全国大会. 録し,他のファイルと比較することで,再利用元と 再利用先を判別する方法がある.. +++*,) ~/meeting/2016 Name bibs minute.pdf minute.txt Makefile sample.txt. Date 2016/12/13 10:20:40. Size. Type. 61KB Folder. 2016/12/13 10:20:40. 234KB File. 2016/12/13 10:20:40. 13KB File. 27 !  " 2016/12/13 10:20:40 : 271215() 10:00  12:00 : 4$104

(5) 2016/12/13 10:20:40 : -. (2) 再利用を提案する時期を決定する方法の検討 (支援 1) の実現のため,再利用を提案する時期を決 定する必要がある.たとえば,再利用情報から再利 用の周期を求め,次の再利用が発生する時期を予測 する方法がある.この方法の実現には,作業発生の 規則性を扱うモデル [2] が応用できる.. 5KB File 2KB File. 1.  (1) #(&%' ++ +. 図 3: 再利用先ファイルの修正支援. (3) 作業者の命名規則・整理規則を学習する方法の検討. いて再利用後に編集が行われたことのあるファイ ルを要修正ファイルとして作業者に提示する.ま た,前々回の再利用で作成したファイルと前回の再 利用で作成したファイルを比較し,その差となった 箇所を修正が必要な箇所として提示する.これら の支援の様子を図 3 に示す.修正が必要なファイ ルにマークをつけることで,修正が必要なファイル と不要なファイルの区別ができる.また,修正すべ き箇所をハイライトして作業者に提示することで, 修正すべき箇所を目視で発見する必要がなくなり, 修正もれも防げる.. 3 3.1. (4) 再利用先ファイルの修正を検知する方法の検討 (支援 3) の実現のため,再利用後に再利用先のファ イルが修正されたことを把握する必要がある.たと えば,(1) で記録した時点では同じだった再利用元・ 再利用先ファイルのハッシュ値が異なっていれば, 再利用先のファイルが修正されたと把握できる.. 再利用情報を利用した再利用支援手法 概要. 2 章で述べた支援を実現するため,再利用の履歴を 再利用情報として蓄積し,これを利用して再利用を支 援する手法 (以降,提案手法) を提案する. 作業者が行うファイル操作を監視し,再利用操作を とらえて再利用情報として保存する.再利用情報は,再 利用元・再利用先ファイルのパスや再利用日時などの 要素で構成する.再利用情報を利用することで,過去 の再利用の時期やファイルをどのような名前でどこに 再利用したかを把握できる.また,再利用日時が近い 再利用情報をまとめることで,同じ作業に関して同時 に再利用されたファイルを把握できる.さらに,ある ファイルについての再利用情報を連結してまとめるこ とで,そのファイルの再利用の頻度を把握できる. 3.2. (支援 2) の実現のため,再利用情報と作業者がも つ既存のフォルダ構造から,作業者の命名規則・ フォルダ整理規則を学習する必要がある.たとえ ば, 「report01.txt」と「report02.txt」というファイ ル名から「report[通番].txt」を求めるなど,再利用 元・先のファイル名を比較してファイルの命名規則 を判別する方法がある.また, 「meeting/2016/12」 など,年月に関連しそうな命名・整理規則であれ ば,そのファイル・フォルダの作成日時や再利用の 周期と照らし合わせることで規則を判別する方法 がある.. 課題. 提案手法を用いて 2 章で述べた支援を実現する場合, 以下の課題がある.. (1) 再利用操作をとらえる方法の検討 再利用情報を蓄積するため,作業者が,いつ,どの ファイルをどこに再利用したか,ということをとら える必要がある.たとえば,作業者のファイル操作 をとらえ,その時点でのファイルのハッシュ値を記. 3-8. 4. おわりに. 本稿では,ファイルの再利用の履歴を再利用情報と して蓄積し,これを利用して再利用を支援する手法に ついて述べた. 今後は,3.2 節で述べた課題への対処に取り組む.ま た,提案手法を実現し,評価を実施する.再利用にかか る時間・工数といった観点で既存のファイル管理アプリ ケーションと比較することによる有用性の評価や,再 利用先を自動決定する機能の精度評価を検討している. 謝辞 本研究の一部は,科学研究費補助金・基盤研 究 (C)(課題番号: 26330224) による研究費を得て実施 した.. 参考文献 [1] 小林寛明,乃村能成:再利用情報を利用したメール とタスクの関連付けシステムの提案,情報処理学会 論文誌,Vol. 58, No. 2 (2017, 掲載予定). [2] 三原俊介,乃村能成,谷口秀夫,南 裕也:作業発 生の規則性を扱うカレンダシステムの評価,情報処 理学会論文誌,Vol. 54, No. 2, pp. 630–638 (2013).. Copyright 2017 Information Processing Society of Japan. All Rights Reserved..

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