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特集「音楽情報処理技術の進歩とその拡がり」の編集にあたって

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Academic year: 2021

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(1)情報処理学会論文誌. Vol.57 No.5 1330 (May 2016). 特集「音楽情報処理技術の進歩とその拡がり」の 編集にあたって 平井 重行1,a). 音楽とコンピュータの間を取り持つ音楽情報処理技術の 発展は,その内容の深化や高度化が著しく分野の拡がりと. そのような中で,動画付きで投稿されたものは 2 件で,そ の両方とも採録となりました.. 実用化という点でもかなり目覚ましいものがあります.特. 最後に,この特集号を編集するにあたり,投稿してくだ. に,最近では音響信号処理技術と機械学習技術の高度化が. さったすべての著者の皆様,ご多忙中のところ,短期間で. 行われ,インターネットを活用した大規模な音楽メタデー. 査読いただいた査読者の方々には感謝いたします.また,. タ収集と解析を行って楽曲推薦などに活用する実サービス. 本特集号編集委員の皆様,ならびに学会の論文誌編集委員. (例:Apple Music,Google Play Music など)がいくつも. 会と事務局の皆様にも深く感謝いたします.. 登場しています.また,デジタルファブリケーションなど のムーブメントにより,楽器のフィジカルインタフェース 構築の拡がりが一般的になり,音楽作品やシステムの制作 など,研究としての方向性もより拡がりと進展を見せてい. 「音楽情報処理技術の進歩とその拡がり」特集号編集委員会. • 編集長(ゲストエディタ) 平井 重行(京都産業大学). るといえます.このような流れの中で,本学会論文誌では 数年に一度,音楽情報処理の特集号が企画されてきました.. • 幹事(五十音順). 今回の特集号においては情報処理学会としても大きな進展. 片寄 晴弘(関西学院大学). となる企画を立てました.それは,オーディオデータや動. 北原 鉄朗(日本大学). 画データなどを論文の一部として含め,採録されたものは. 後藤 真孝(産業技術総合研究所). 論文本体と同様にアーカイブ対象として保持する,という. 平賀 瑠美(筑波技術大学). 企画です.特に, 「音楽」というメディアの特性上から,従 来の紙面だけでは伝えきれない研究成果の具体的内容を, 正確かつ明確にアーカイブ化し,論文読者に技術レベルや 詳細内容を理解してもらうことは非常に大事な分野ともい えます.この点を考慮し,採録論文の学術的資料価値をよ り高めることを目的として企画した次第です.本学会のす べての分野において,このような側面が重要になるとは限 りませんが,インターネットや情報サービスを活用し, 「情 報処理学会」という名に値する形での学術成果の価値や意 義を高める試みとも考えています. さて,今回の特集号には,合計で 29 編の論文投稿があ りました(うち 6 件が英語論文).音楽情報科学研究会の. • 編集委員(五十音順) 伊藤 彰則(東北大学) 伊藤 貴之(お茶の水女子大学) 大島 千佳(佐賀大学) 小坂 直敏(東京電機大学) 亀岡 弘和(NTT/東京大学) 浜中 雅俊(京都大学) 平田 圭二(公立はこだて未来大学) 帆足啓一郎(KDDI 研究所) 吉井 和佳(京都大学) 吉高 淳夫(北陸先端科学技術大学院大学). 主査,幹事,運営委員を中心に組織した編集委員会で慎重 に審議した結果,最終的に 7 編の論文が採録となりました (採択率 24%) .投稿数からすれば数は少なめとはいえ,一 般や福祉を対象とした応用システムやその知見に関する研 究から,作編曲のための技術,分析のための技術,アーカ イブのための技術など,多岐にわたる内容になっています. 1 a). 京都産業大学 Kyoto Sangyo University, Kyoto 603–8555, Japan hirai@cse.kyoto-su.ac.jp. c 2016 Information Processing Society of Japan . 1330.

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参照

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