IDE Updates
研究所の取り組みをご紹介します
アジ研ワールド・トレンド No.239(2015. 9)
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政策研究大学院大学(GRIPS)にて国際シ
ンポジウムを開催しました(主催:日本貿易振
興機構アジア経済研究所、上海社会科学院[S
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共催:一般社団法人世界貿易センター東京、国
立研究開発法人科学技術振興機構中国総合研究
交流センター)
。
中国(上海)自由貿易試験区は昨年秋に開設
一周年を迎え、昨今のAIIB(アジアインフ
ラ投資銀行)とともに中国の国内外から注目を
集めています。アジア経済研究所では昨年度、
IDE―GSM(経済地理シミュレーションモ
デル)を用いて、上海自由貿易試験区が中国国
内および東アジア諸国にもたらす経済効果を分
析する連携研究を上海社会科学院と実施しまし
た。
シンポジウムでは、初めに張幼文SASS世
界経済研究所研究員からの基調講演として「中
国の自由貿易試験区と対外経済関係のニューノ
ーマル」をテーマに上海自由貿易試験区の一周
年の成果とニューノーマル(新常態)経済に関
する講演が行われました。磯野生茂研究員(新
領域研究センター経済地理研究グループ)から
は「上海自由貿易試験区の経済効果」について
報告がありました。
続くパネルディスカッションは平塚大祐理事
の進行のもと、同試験区の現状と課題、日本に
おけるビジネスへの影響等を議論しました。朱
金海
上海浦東改革・発展研究院院長からは同
試験区の現在の課題として、区を構成する五つ
の機能区は本来の設立の目的から離れていって
おり、各地区の機能、ポジショニングを今後ど
う再調整していくか、また管理体制の整備やサ
ービス業の開放という前例のない取り組みをど
う進めていくのかを今後も検討する必要がある
と指摘しました。大西康雄上席主任調査研究員
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試験区の設置によって物流、通信販売や投資企
業等の開放が促進され、またネガティブリスト
の導入により企業の登録が容易になったが、登
録以外の部分ではいまだ障壁が存在しており、
さらなる対策が求められると発言がありました。
張研究員からは、付加価値のより高い貿易へ移
行していくうえで、上海自由貿易試験区が果た
す役割が大きいことがあげられました。今回一
七〇名近い出席があり、会場からは、高コスト
体質になった上海に外資を誘致するのに現在の
規制緩和で十分なのか、また自由化の代償で避
けがたい違法な商行為への効果的対応など試験
区の今後の課題について質問が寄せられました。
今回の研究成果報告は、ジェトロ・長崎貿易
情報センター開設五〇周年および駐長崎中国総
領事館開設三〇周年の節目に合わせて、六月一
一日には長崎でも開催しました。当日は一一〇
名を超える参加があり、上海自由貿易試験区に
対する関心の高さがうかがえました。
(文責
研究マネジメント職
佐々木晶子)
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Asian
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DB)と包括的な研究協力協定(MOU)を締
結しました。今回締結したMOUにより、共同
での研究活動の実施や成果普及イベント・学術
ワークショップの共催など、研究交流を深める
体制が整いました。
ADBとは、既に特定の研究分野での協力を
視野に入れ意見交換等を実施してきており、さ
らなる協力関係の深化が期待されます。アジア
経済研究所では、今後も国際機関や大学、国際
的な研究機関等との研究協力を深め、双方の強
みを活かして相乗効果を発揮できるような研究
体制を構築していきます。
(文責
研究マネジメント職
片岡真輝)
ADB との MOU 署名式