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JAIST Repository: 大学発ベンチャー持続的成長のための内部要件と外部条件(イノベーションのジレンマへの日本型の解(1))

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JAIST Repository

https://dspace.jaist.ac.jp/ Title 大学発ベンチャー持続的成長のための内部要件と外部 条件(<ホットイシュー>イノベーションのジレンマへの 日本型の解(1)) Author(s) 谷口, 邦彦 Citation 年次学術大会講演要旨集, 19: 123-126 Issue Date 2004-10-15

Type Conference Paper Text version publisher

URL http://hdl.handle.net/10119/7022

Rights

本著作物は研究・技術計画学会の許可のもとに掲載す るものです。This material is posted here with permission of the Japan Society for Science Policy and Research Management.

(2)

lB08

大学祭ベンチャー 持続的成長のための 内部要件と覚部条件

0 谷口邦彦 ( 文科 省 ) 1 , はじめに 大学を始め研究機関における 学術研究成果を 効果 い宰繍窩冤巌果 による産業界への

貢献 コ 的に産業界への 貢献に繋げる 方法ついては 図 1 のよう に 種々のパターンがあ り、 第 t 8 回年次学術大会では 「シーズ Pu,h 型 共同研究やライセンス」に よ る産業界 への貢献とともに 産業界および 大学からのニーズを 基 Ⅰ一

-,""-

Ⅰ。

""""""""

盤 とした「ニーズ Pull 型共同研究」の 事例から効果的

な 共同研究モデルを 提起したⅢ。 2 @ こ 一 %- w-w" 薬臆 瞳の変化 """"" 一方では、 「シーズを基盤とした 産業界への貢献」 図工 産学連携のパターン の中で、 シーズを受け 止める産業界が 無いケースや 産業構造の隙間を 埋める機会を として注目を 浴びている 「大学 発 ベンチャー」 が注目を浴びている。 特に、 大学 発 ベンチャー 1 0 0 0

社構想が打ち

出されて以降、

各大学でも起業

ほ ついて関心が 高まり、 起業数は 7 9 9 社に達し、 内、 7

社が証券市場への

上場 を 果たしているが 大半は厳しい 経営環境にあ ることは、 新聞報道を待つまでもな

く関係者の共通認識であ

る。 3 J 。 今までも、 大学務ベンチャ 一に関する研究 は 、 網羅的な調査統計に 基づく 「資 金」、 「人材」などに 関する考察を 柱とした研究や 当事者からの 成功事例の紹介 に 類する研究は 多く見られたが、 これらの事例に 関する「ビジネ、 スモデル」に 視 点を当てたべンチマーキング 的な研究は少なかった。 本報告では、 産業環境の変化 ( パラダイムシフト

)[4]

、 中小企業の成功事例Ⅱ八 大学 発 ベンチャ一の 先行事例に関して 考察を加え、 その成功要因を 内部要因と覚 部 環境に峻別し、 これを内部要件と 外部条件として 提起する。 2 . 大学 発 ベンチャ一考 : 産学官連携コーディネート 活動の現揖から 筆者は、 産学官連携コーディネータ 一の立場で大学 発 ベンチャ一の 起業に関す る相談を受ける 機会が増えっ っ あ るが、 次の視点からべンチャ 一のビジネスモデ ル ( 特に、 イノ ベ一

ションモデル

)

に焦点を当てて

対応している。 ① 産業環境の変化 ( パラダイムシフト ) ② 中小企業の成功事例 ( 特に創業時の 関係者の行動 ) ③ 大学 発

ベンチャ一の

先行事例 ( ビジネス モヂル ) その考えの起点は、 「大学 発 ベンチャー」と 言えども「産業活動への 新規参入」 であ り、 当然ながら 「競争力の基盤であ る強い技術 ( 特許 ) 」を有していること 一 123 一

(3)

は 必須であ るが、

併せて「持続的成長というビジネスモデル」を 有していること

と が必要であ る、

という考え方であ

る。 よく 「 Early-Stage 」 のべンチヤ 一

支援の重要性が

主張されており

筆者もその

主張に 悼 さすものではないが、

前掲の新聞報道にあ るように概して

第 5 項で提起

する類型のうちの

「 一 シーズ一発勝負型」 であ り、 「 Early-Stage 」 というより も 「 Premature-stage 」 とも言うべき 事例が多く、 これらの再生・

支援も含めて

外部条件の整備が

必、 要と考えている。 3 . 産業環境の変化 一 パラダイムシフト 一 先にも記述したよさに、 「大学 発 ベンチャー」 と言えども 「産業活動への 新規 参入」 であ り、 当然ながら産業界が 直面している 課題とは無縁であ り得ない。

その事項として 詳細は本誌に

譲ることとして、 筆者が 「研究・技術・ 計画」 の 特集 「第 3

期科学技術墓木計画への

期待」

に投稿した視点を

紹介する。 。 j 。 ・第 1 の視点 :

製造業そのものが

I T . ュビキ

タス環境の進展で

変貌を遂げよ ぅ としている。 所謂、 「製造業のドメイシの 拡大」。 ・第 2 の視点 第 1 とも関連するが

多くの方が日本は 強いと信じている

「もの づくり」 が今後どの 位 通用するのか。 「プロセス イ / ベ一 、 ンョ ン 」 から 「プロダクト イ / ベ一 、 ション」 へ 。 ・第 3 の視点 : 「バローバリゼー ,ション」 という表現もよく 使われるが、 この

概念の中身は

米国から発したプロパテント、

欧州から発した

国 際

標準などが主で

アジアで日本が 蒔いた無秩序な

知的財産 環

境への対応という

自覚 は あ るの ぼ ろ うか ? 概して言えば「ものづくり」 に対して 「ノスタルジー」 に近い位の再評価議論 が 多いが、 「新ものづくり ( モノづくり ) 」 とも言 う

べき新たな産業モデルが

められその中でべンチャーを

考える 必 、 要があ ろう。 4 . 中小企業の成功事例 ( 特に、 創業時の関係者の 行動 ) 筆者は技術相談などを 通じて成功を 納

持 億曲イノベーション ( 中小食 圭 ・ベンチヤ一 ) ) めている中小企業の 事業推進の考え 方と 創業時の関係者の 行動から起業に 関する 重要な示唆が 得られ,ると 感じている

この中から次の

2 点、 を挙げたい。 ① 持続的 イ / ベ一 ショ ン ( I/ P . O/ P イ / ベ一 ション ) ② 「姉人・姉年」

創業時のメンバーが 最初にどれだけ

深く事業概念・ 持続的 イ / ベ一 " ンョ " ノ 大学・研究所 群 睦 て 考 え た 込ル つ 図 2 持 杭 的 イ ノ べ ン モ ︶ ア ノン

(4)

( 1 )

持続的イノベーション

(I/ P . 0/ p

イノベーション

) 目まぐるしく 進展する イ / ベ一

ション環境の

中で、

企業が常に自社の

次のコア コンピタンスに 繋がる技術を 獲得するには、 先ず、 大学などとの 連携を通じて 出 来るだけスピーディに 次の技術の探索を 行うこと、 そして、 必要なものは 早期に 研究に着手し 自社に馴染まないものは 早期に結論づけるようなサイクルを 速く

回すことが肝要であ

る。 これを I/ P イ / ベ一 ションと呼称する。

次に製品化など

0 / p

についてもアライアンスを 組むパートナーを

見つけて 連携し自社内の 活動は自社のコアコンピタンス と ビジネススタイルに 見合った

範囲で身軽に

企業活動を行いつつ、 「これは ! ! 」 という新事業が

発想出来た時

にそれが自社のビジネ

、 ススタイルを

超える場合にはべンチャーを

起こす、 所謂、 「第二創業」 であ る。 ( 2 ) 「姉人姉年」 創業時に核となる 発案者・協働事業者に 加えて助言者との 検討が事業の 将来を 決めているケースが 多い。 本件については 第 6 項で詳細な考察を 加えたい。 5 , ビジネスモデルから 見た大学 発 ベンチャ一の 頽雪

大学祭ベンチャ

一の類型は 表 1 事例考察 その性格。 6 」や大学の 「 知 」 の移 転・活用という 視点 ぃ ,など各種あ るが、 ここではビジネ、 スモデルの 視点から次の 5 つに類型化し、 類 型毎に先行事例に 考察を加えた。 先行事例については、 上場企

業ならびに経営内容について

知 る機会を得た 企業の経営状態を 考察し、 本報告の条件を 抽出を 試みた。 ( 売上高 : 百万円 ) ( t ) 一 シー ズ 一発勝負型 丁 力守ル SIMSTADOS 大半の大学 発

ベンチャーはこのタイプであ

り、 特に 、 器 として製品投入をするタイプの 事業では商品として と 先行事例 ;

行った大学芸ベンチャ

雙魍概腱雙辮憶憶憶獅

一例 % セ

附田Ⅱ

的ハ穏

十 十一 + 一一十 + ]

矧狐

l

],

Ⅱか

は 機の 用績 務実 業や や佐 財頼 間信 中の ので 動画 活質 産 め 確保などの課題があ り持続的な成長の 障壁は大きい。 事例については 割愛する。 ( 2 ) フロー拡大型 ( F 型 ) ビジネ、 スモデルとして

一応事業を継続できるモデル

設計がされており、 事業の拡大 はそのモデルの 拡大により達成される。 サービス・設計系の 事業としてホテル 経営 の T 社や LSI 設計の S 社があ る。 ( 3 ) イノベーション 型 [ 1 型 ] 大半がこのタイプで、 大学・研究所から 持続的に イ / ベ一 ション部分を 導入でき る 事業モデルを 構築しているが、 この部分を収益が 産まれるフロー 化できた企業が 一 125 一

(5)

収益化しているものと 考えられる。

( 4 )

フロ一十イノベーション

型 [F + I 型 ]

特定保健用食品の 臨床評価業務を 主事業とする 5 社のように ( 3 ) の プ ロ一部分

に新たなモデル

[Multiple

Seed8 8 Multiple

Profit]

を導入することにょり 安定した

収益部分を確保し、 次の イ / ベ一 ションに取り 組んでいる事例であ る。 ( 5 )

第二創業・スピンオフ

型 この型を 「大学祭ベンチャー」 より 「大学関連ベンチャー」 と定義づけされる ことが多いが 今後既存企業の 事業 力 との連携として 重要が増すと 考えられるが 事例は割愛する。 6 . 持偉的 成長のための 内部要件,覚部条件

以上の事例考察から 内部要件・覚部条件それぞれ 最も重要と思われる

1 点 づっ ほ ついて述べる。 M I T

の躍進などには 両者の環境の

寄与が大きいと 感じている 6 一 1 . 内部要件一時 統的

イノベーション・ビジネスモデル

一 中小企業の成功事例にも 見るよさに、 概ね、 大学などと 好 連携の下で持続的に イ / ベ一

ションのシーズを 採り入れる事業モデルは 今後の企業活動には

必須で あ るが、

ベンチャ一にほ 特に重要なモデル

要件であ る。 6 一 2 . 外部条件 一 出逢いの促進一

中小企業の成功要因について「姉人姉年」

と記述したよさに、

創業時の中核

メ ンバー が

如何に内部要件で

指摘した「 イ / ベ一 ション」について

検討したかが

重 要であ るか、 と指摘したが、 多くの起業者が 的確なパートナーとの 出逢いに結構 時間を要している。

多くのべンチャ

一調査においても、 外部条件として、 「資金」 ・ 「場所」 とと もに「経営者」などの 人材不足が指摘されており、 今回の事例考察でも 多くの起 業家がパートナーとの 出逢いまでの 時間的ロスを 指摘しており、 このような環境 の

整備が急務であ

る。 一 以 上一 [1 ] 村上孝三、 正 城 敏博、 多田英昭、 有馬 秀平 、 谷口邦彦 ; 第 1 8 回研究・技術計 画学会年次学術大会予稿 集

pp284.287(2003)

[ 2 ] 清水利男、 糸川大司、 村上孝三、 佐々木孝友、 兼松泰男、 正 城 敏博、 黒川敦彦、 谷口邦彦 ; 第 1 8

回研究・技術計画学会年次学術大会予稿

集 PP288-291 (2003) [3 ] 日本経済新聞 ; 「ムード先行大学務 V B 」 平成 t 6 年 9 月 1 0 日・ 1 1 日 [4 ] 谷口邦彦「パラダイムシフトと 科学技術政策」 ; 研究・技術・ 計画 Vol.19 No.1/2 pp80-83 (2004)

[5 ]

谷口邦彦「独創的技術で 世界に挑む」 ; 技術と経済 第 440 号

ppl6-27,(2003)

[6 ] 近藤正幸, 「大学務ベンチヤ 一の育成戦略」, 中央出版社, 2 0 0 2 年 3 月 [7 ] 谷口邦彦「大阪大学におけるべンチャー 起業と事業展開支援プロバラム」 ; 技術と経済 第 429 号 PPl2.22, (2002)

参照

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