Japan Advanced Institute of Science and Technology
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Title
気象情報ビジネスにおけるナレッジ・マネジメント(知
識と文化のマネジメント)
Author(s)
平松, 章男; 近藤, 修司; 亀岡, 秋男; 井川, 康夫
Citation
年次学術大会講演要旨集, 19: 698-701
Issue Date
2004-10-15
Type
Conference Paper
Text version
publisher
URL
http://hdl.handle.net/10119/7139
Rights
本著作物は研究・技術計画学会の許可のもとに掲載す
るものです。This material is posted here with
permission of the Japan Society for Science
Policy and Research Management.
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4 年 7 月円月 03 ヵ 明 予報 2. 2. 季節予報とその 予測方法 響を受ける産業には、 農業 ( 花井、 青果物 ) 、 水産業、 エ 気象庁は、 平成 8 年 (19 ㏄ 年 ) 3 月から季節予報に 確 業 ( 家電製品 ) 、 建設業、 交通 ( 海運、 航空 ) 、 繊維 ( 衣 率 を用いて発表している。 気象庁が発表する 季節予報と 料 ) 、 食品 口 ( ¥ 倣料 、 酒英司、 流通小売 ( 百貨店、 スーパ は 、 1 か 月予報、 3 か 月予報、 日農 候期 予報および 矧突期 ニコンビニエンス・ストア ) 、 レジャー ( スキ一場、 遊 予報であ る。 季節予報は、 1 か 月間あ るいは 3 ヵ 明間 の 園地 ) 、 エネルギー ( 電力、 ガス、 石油 ) などが挙げられ 平均的な気温や 降水量、 天候等の大まかな 傾向を予報 す る 。 しかし各々の 企業での気象情報の 利用程度は 、 日々 るもので、 気温・降水量等を 3 つの階級 ( 「低い ( 少ない 泊 の 商品発注に活用しているところもあ れば、 せいぜ㍉ 惨 「平年並 @ 「高い ( 多い ) 」に分け、 それぞれの階級が 現 者程度といったところまで、 非常に幅が広い。 一例をあ れる確率を数値で 示している。 何 として、 今年 (2 ㏄ 4 げると、 ビール製造業では 今年 (2 ㏄ 4 年 ) のような猛暑 午 ) 6 月末に発表された 3 ヵ 明 予報を図 1 に示す [5L 。 こ によって、 7 月のビール出荷量 ( 課税移出数量が 前年 れらの予報の 予測手法は、 従来は過去のデータを 基にし 同月比110.5(
リと 増加している[7]
が、 田五虫自の出荷予
た 統計的な予測法であ った,しかし、 1 か 月予報は平成 測 システムには 天候要素を組み 込んでいない [8L 。 8 年 (1996 年 ) 3 月から、 3 か 月予報は平成 1 5 年 (2 ㏄ 3 ここ数年、 取引件数が増大している 金融派生商品であ 午 ) 3 月から、 スーパーコンピュータを 用いた数値計算 る天候デリバティブは、 気象現象が企業活動に 与えるリ により、 複数の力学的な 数値予報結果を 統 き Ⅱ的に処理す スクを軽減させるものであ る。 しかし、 企業の天候リス る アンサンブル 予報と呼 ヰ接 Ⅰ る 予測手法に切り 替わって クを 適切に算出する 技術がまだ存在しないため 回、 費用 いる [6L 。 に見合った効果を 上げているとは 必ずしも言えない。 2. 3. 気象情報利用の 現状 2. 4. 気象情報利用にあ たっての問題点 気象現象は多くの 産業に何らかの 影響を与えており、 気象情報を企業の 経済活動に活用するにあ たって 、 以 特定の業種にとっては 不可避的なリスクとして 企業活動 下の 2 点が問題となっている。 に 相当の影響を 及ぼしていると 言われている。 気象の影(1)
天気予報が当たらない。 または予報の 精度 ( Ⅱ 韓 前約・ 一 699 一空間的 ) が低い。 ②気象現象と 企業活動との 因果関係が明確でない。 (1) の予報の精度については、 2. 2. で述べたよ う に気 象庁の技術革新によって 以前より予報精度は 向上してい る 。 しかし、 気象現象には 複雑性 ( カオス ) の性質があ り、 予測の不確実性を 完全に 拐巨 除することはできない。 したがって、 確率を用いた 表現によって 予報の信頼性を 定量化している。 ( のの気象現象と 企業活動との 関係については、 分析が 気象予報 気象庁 ( 報道機関等 ) なかなか困難であ るという見方が 一般的であ る。 その 原 因は 、 自社ビジネスにおけるリスク 要因を抽出し、 その 素
要
象 告漱 業 企 中でも気象要因だけを 明確に抽出するのが 難しいためで あ る。 本稿では、 この②の部分に 対して、 気象現象と企業の 経済活動との 関係を ナ レッジ・マネジメントの 視点で考 察し、 企業活動に付 力 Ⅲ 耐直 をもたらす気象情報とは 何か、 その活用プロセスについて 明らかにすることを 目的とす る。 気象観測 気象解析民間気象事業者
気象予報 + 付加価値情報,
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図 2 気象情報活用のための ナ レッジ・マネジメント 3. 気象情報利用のナリッジ・マネジメント て一 - 通りあ る。 一つめは、 気象庁発表の 天気予報をテレ 企業の経済活動が 気象現象の影響を 受ける場合、 気象 ビや インターネット 等で入手し、 企業内の計画立案者が 情報を活用して 需要予測やリスク 管理を行 う ことができ 自分なりに 角紺史 する場合であ る。 すな ね ち、 自社の売上 れば有益であ る。 気象庁発表の 天気予報をそのままの 形 と 気象要素 ( 気温、 降水量、 日照時間など ) との関係を 、 で沐 l 」 崩 することも可能であ るが、 企業活動に合致した 情 過去の経験と 照らし合わせて 判断するケースであ る。 こ 報であ るなら、 より価値のあ る情報となる。 民間気象 事 の場合の天気予報はもちろん 無料であ るが、 企業の所在 業者 ( いわぬ る 、 お天気会 ネ 七は、 天気予報の付 力 Ⅲ 耐 直 する地域の天気が「晴れ」 か 「 雨 」 か 、 最高 ( 最㈹気
情報として、 各々の企業に 適した気象情報を 提供してい 温は何度か 、 くらいの情報では、 計画立案者にとって 本 る 。 ここでは、 民間気象事業者が 企業に提供する 行力Ⅲ 面 当に必要な情報とはならない 場合が多いと ,思われる。 ィ回青 軸 を作成する過程の 々 レッジ・マネジメントに 注目 二つめは、 企業の実情に 合った気象情報を 民間気象 事 する。 業者から購入する 場合であ る。 民間気象事業者は 企業向 けに、 気象庁から入手したデータを 元に、 顧客企業の実 3. 「.気象情報の 入手と活用 情 に合った ィ 寸九回 耐直清 報を追加して 提供している。 付加 図 2 に禾
井よ う に、 企業が生産計画 丑 販売計画を立案 価値情報としては、 既存のデータベースから 美月Ⅲ ヒした するときには、 需要干損@R,
リスク管理を 行 う 必要があ る。 地域・日報 苛 限定の気象予報であ ったり、 予想される天候 その際、 天候によるリスクが 伴 う 場合にほ気象予報を 利 推移に応じた 顧客へのソリューション 提供であ ったりす 用 するであ ろう。 気象予報の利用の 仕方には大きく 分け る 。 なおこの気象,情報は 一般に有料であ る。いずれの場合においても、 企業の需要予測やリスク 管 理に対して、 気象による影響と 気象以外の影響との 区別、 気象が与える 企業活動への 影響の特定と 定量化などに、 高度な ナ レッジ・マネジメントが 必要となる。 と 実践モデルを ナ レッジ・マネジメントの 視点で構築し、 提言したいと 考えている。 参考文献 3. 2. 付力 田面値をつけるナリッジ・マネジメント 自社内で気象庁発表の 天気予報を利用する 場合でも、 [1] 『ビジネスと 気象情報』編集委員会編著,ビジネスと 気 象 情報 一 最前線レポート 一,東京堂出版, 159-178 他 (2 ㏄ め [2] 気象庁,興銀第一フィナンシヤルテクノロジ 一株式会社, 企業の天候リスクと 中長期気象予報の 活用に関する 調査, 民間気象事業者が 付加剛直 清 報を作成する 場合でも、 企 (2 ㏄ 2), 業の経済活動と 気象要素との 関係を示
明
九拝 め データベ ースを最大限活用しなければならない。 ここでい うデ一httP)://www.ldshou.go,jp/ 血 uouS Ⅳ㎞ dexl3-1.h 血 Ⅲ
[3B 気象庁,みずほ 第一フィナンシヤルテクノロジ 一株式会 社,天候リスクマネ 、 ジメント へ のアンサンブル 予報の活用 タベースとは、 単に過去の統計値だけではなく、 その地 に関する調査について , (2 ㏄ 3), 域 特有の気象特性をよく 知っている人の 知恵 や 、 異常気 象 ( 猛暑
冬
,冷夏、 空梅雨、 豪雪 ) に対処した関係者の 経報
月
㎡。
銚
海洋気象 剖溌表
験も含まれる。 さらに、 図 1 に示したような 確率表現の から 9 月までの天候見通し ), 平成 16 年 6 月 24 日 予報を利用して 企業の収益 ヰ 損失を予測するコスト / ロ ス・モデル
[10]
の作成などの 創意工夫も、 強力な ナ レッ 、 ジ ・マネジメントになると 考えられる。 3. 3. 気象情報ナリッジ・マネジメントの 担い手 気象現象と企業活動の 両者を関連付けて 付加剛直を創 造するには、 気象およびビジネスの 両方の知識が 必要と なる。 平成 6 年度(1994
年 ) の気象業務法改正によって 導入された気象予報土制度によって、 平成 1 6 年 (2 ㏄ 4 午 ) 6 月現在、 国家資格であ る気象予報士に 4,826 名が 登録されている。 しかし、 民間気象事業者や 気象関連事 業に従事する 気象予報士は、 そのうちの半分にも 満たな い。 一方、 多くの気象予報士は 自らの所属する 企業にお ける気象スペシャリストとして、 自社ビジネスと 気象と の関連を探っている。 ナ レッジ・マネジメントの 担い手 として、 これら気象予報士の 活用を提言する。 4. まとめ 気象 清 報を企業の経済活動に 有効活用する 方法につい て、 ナレッジ・マネジメントの 視点からの考察を 試み 亡ム 企業活動に与える 影響のうち、 気象に よ るものとそうで ないものを明確に 区別し定量化するのは 困難な作業であ るが、 今後の更なる 改善を目指している。 今後の研究計 画として、 具体的な事例や 業種をめ 移請寸象 に定め、 気象 情報活用の現状・ 問題点・ベストプラクテイス 研究を通 じて本質的問題を 探り出す。 それによって、 理論モデル 同気象庁,季節予報の 上手な利用,気象、 地震、 火 @U 、 海 """""識
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