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JAIST Repository: 「見える化」の対象・方法の動向に関する調査研究 : 今、何故「見える化」なのか?(技術経営 (2))

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JAIST Repository

https://dspace.jaist.ac.jp/ Title 「見える化」の対象・方法の動向に関する調査研究 : 今、何故「見える化」なのか?(技術経営 (2)) Author(s) 村田, 康一; 近藤, 修司 Citation 年次学術大会講演要旨集, 21: 181-184 Issue Date 2006-10-21

Type Conference Paper Text version publisher

URL http://hdl.handle.net/10119/6314

Rights

本著作物は研究・技術計画学会の許可のもとに掲載す るものです。This material is posted here with permission of the Japan Society for Science Policy and Research Management.

(2)

l

Dl0

「見える化」の

対象・方法の

動向に関する

調査研究

一 仝、 何故「 見 える ィど J なのか ? 一

0 村田康Ⅰ近藤修司

(

北陸先端科学技術大学院大

)

1.

研究の間柱 認隷と 目的 未来は来るものではなく、 われわれが作り 出すものであ る ( 近藤

2005)

。 ひとは、 自らの 力 で未来を作りだすため に 、 変化する各時代の 要請に応え、 未来を作り出してきた。 日本では、 第 2 次世界大戦終戦後、 1950 年代の戦後の 復興、 1960 年代の経済大国、 1970 , 80 年代の国際化、 1990 ・ 2000 年代の 2 つのバブル崩壊といった 時代の要請に 対応し・未来を 作り出してきた。 そして 21 世紀に入り、 時代の要請は「改革・ 改善」そのものになっている。 金田

(2003)

は、 企業が変化し 続ける条件には、 imprCovement と innovation の 2 つ があ るとしている。 また、 亀岡

(2003)

は、 技術経営のパラダイム 転換として、 キャッチア、 ソプ型からフロントランナ 一型への移行を 示唆している。 更 に、 中馬

(2006)

は、 小泉構造改革

(2002)

の一連の改革活動を 評価し、 宮主導から民間主導、 地域主導へ変化して いく現代を、 日本の第 3 の変革・改革期と 述べている。 実践面では,産業革命以降に 発展してきた 経営管理技術を 中心に、 改革・改善の 実践が、 社会全休 へ 広がりを 見せはじめている。 D.OsborneandT.

Gaeb@eKl995)

は、 アメリカにおける 丁 QM をきっかけとする 各地の改善活動を 紹介しており、 この著きをきっかけに、 クリントン大統領は、 「納税者は顧客であ り、 ボスでもあ る」 ( 上山

1993)

とし、

アメリカの行政改革に 乗り出している。 また、 日本においても、

JPS(Japan

Post

System)(

日本郵政公社 2 の

4)

や さ わやかサークル ( 北川

2004)

など経営管理技術を 応用・水平展開する 数多くの事例が 紹介されている。 一方、 学術面においては、 F. W. Taylor(1969) 、 今井 (1988) 、 近藤 (2003) らが、 改革・改善の 社会全体への 普及 を

100

年間に渡り示唆し 続けている。 まさに、 時代の要請を 受けて、 研究者達の長年にわたる 想いを、 社会に応える 形で実現する 時代となった。 このような状況の 中で、 ト 3 タを発祥とする 改善技術「目で 見る管理」「見える 化」が、 社会に注目され、 普及してい る。 本研究では、 これまでの「見える 化」に関する 文献をレビューすることにより、 「見える化」の 定義や事例の 分析を おこない、 「どのような 目的で「見える 化」がおこなれているのか ? 」を明らかにする。 以上の調査・ 分析を通して、 本研究では、 時代の要請であ る改革・改善の 視点を示唆することで、 今の時代を生き るわれわれが、 自らの未来を 作り出すための 一助となることを 目的としたい。 2. 研究の方法 研究の方法は、 文献レビュ一であ る。 文献検索システム CiNii(C 「 iationInformationbyN 打 国立情報学研究所 )) に より、 「見える化」をキーワードに 文献の収集をおこない ,「見える化」に 関する定義と 事例について 調査し、 考察をお こ なった ( 文献検索 日は 2006 年 4 月 30 日 ) 。 3. 研究の結果 3. 「「見える化」の 定義 定義とは、 その概念の内包を 構成する本質的属性を 明らかにしたもの ( 新村 1998) であ り、 これまでの「見える 化」 を 知るための重要なファウタ 一であ る。 最初に「見える 化」の本質的属性を 探るために、 「見える化」の 定義を抽出し た ( 表

1)

(3)

く 考察 ノ 文献レビューから、 「見える化」 ほ 仕組み,手法・ 手段・方法論であ り、 その先に達成すべき 目的を持つことがわかる。 その目的とは、 " 意識付け " 、 " 情報の共有化 " 、 " 創造性や生産効率の 向上 " 、 " 現場のヒーローを 探し出 ヂ ,など様々 であ るが、 一次的な目的 ( 。 情報の共有化 " 、 " 現場の全員が 共有化する " 等 ) の場合、 二次的な目的 (" 創造性や生産 効率の向上 " 、 。 現場のヒーローを 探し出 ヂ ,等 ) の場合、 両方を含む場合 ( 植草 2006X があ り、 そこに各定義の 違い を見ることができる。 一方で、 森鼻

(2001)

ほ、 「 " 見える ィ げを評価する 表現」と定義しており、 「見える化」そのものを 目的とし、 その評価 表現として定義している。 表

].

「見える化Ⅰの 定義 口 「見える化」は、 「みえるか ? 」と自分自身及び 他人に問いかけ、 ;

旦を評価する 表里 として使ってい る 。 ( 森鼻 200]a) 口 いっでも、 どこでも、 だれでも、 一目でわかること。 関係する全員に 対して、 視覚を通じて 絶えず意識付けが 行われる。 自動的な無識付けであ る。 ( 伊藤

2004)

日 経営におけるすべての 事象を可能な 限り画ス 互 えるよ ョ に す る三上。 ( 遠藤 2 ㏄

5)

口 「 人 」が活性化し、 継続的な カ イゼンがあ り、 の 共 七図れる みの構築として「見える 化」をコンセ プト にした。 ( 角 2005) ロ トヨタ自動車で 発祥したとされる 言葉で、 製造現場など 組織 " の 見えないものを 見えるよ う にし、 血道世上生 産効率を引き 上げる手法を 指す。 ( 日経ビジネス associe2006) 口 正常な業務のなかで 異常を顕在化させる 仕組みの構築を「見える 化」と呼んでいる。 ( 岡山

2006)

押堀 現の ヒーローを探し 出す手段。 ( 週刊東洋経済

2006a)

ロトョタ の見える化 は ハウ・ ツ 一ではない。 あ くまで目的を 達成するための 手段であ り、 そこには決まり 切った提 携はない。 ( 週刊東洋経済 2006a) 口 「見える化」は 自分が目の前の 間短 に 対応し・解決する 為の方法論といってもいい。 ( 週刊東洋経済 2006a) 目見える化は 現 の全 が問題を共有しボトルネックができないように 対策を話じるための 仕組み ( 植草 2006) 3. 2 「見える化」マップ 見える化の対象と 方法を調査する 為に、 目的と場の 2 軸により、 事例をプロット し 、 その結果を「見える 化マップⅡ図

1)

として作成した。 く 考察 ノ

(1)

リアル知識創造型 この象限の見える 化は、 個人やチームの 知識創造を face to face の場を活用して 支援することを 目的としている。 見える化の対象は、 個人のスキル や気 づきであ るが、 それを手帳 や自由帳 など個人で作業する 場合と付筆紙や 模造 紙、 または大部屋などを 活用してチームで 作業する場合があ る。 また、 統計的にデータ 加工をおこな う こともこの象限 の特徴であ る。

(2)

リアル価値創造型 この象限の見える 化は、 組織における 価値創造を facetoface の場を活用して 支援することを 目的としている。 見え る 化の対象は、 組織内覚の情報 ( 営業、 開発・生産などの 内部情報や地域・ 顧客などの覚部情報 ) であ り、 関係者全 員 が同一の場所で、 効果的に情報の 共有ができる 仕組みを志向している。

(4)

(3)

バーチャル価値創造型 この象限の見える 化は、 組織における 価値創造を n 等の活用により 支援することを 目的としている。 見える化の対 象は,組織内覚の 情報 ( 営業・開発・ 生産などの内部情報や 地域・顧客などの 外部情報 ) であ り、 特に、 人間の視覚 能力の限界や 時間的 / 場所的距離を 克服する形の 見える化であ る。 (4) バーチャル知識創造型 この象限の見える 化は、 個人やチームの 知識創造をⅠ下等の 活用により支援することを 目的としている。 見える化の

対象は、 個人のスキル や気

づきであ り、

特に、

技術伝承や情報の

関係性を見えるようにしている。 の中で、 最も先進的な 領域であ ると考えられる。 即 p@ ヰ ・ハ % マ沖 仰け・用 驚苦 糊 目的 苦業進け 儂菰 正宮の本音 何億創造 ( 生産・効率

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4,

研究の考察 3. 研究の結果から、 「どのような 目的で「見える 化」がおこなれているのか ? 」について考察をおこな う 。

本研究では、 「見える化」の 目的を知識創造と 価値創造を両極として 事例分析をした。 3. 1 の「見える化」の 定義に 示したとおり、 「見える化」 ほ 手段であ り、 その目的は幅広い。 トョタ では「見える 化」を「異常を 顕在化させる 仕組み」と し、 改革・改善のきっかけとして、 異常への " 気 づき " に焦点をあ てたが、 社会全体へ普及するにつれて ,「見える化」 が、 異常以外の様々な " 気 づき。 を得るための 手段に進化していることがわかった。

5,

今後の課題 バーチャルの 場は、

IT

の活用により、 人間の視覚能力の 限界や時間的 / 場所的距離を 克服することで、 見える 領 域を広げているが、 個人レベルの 気 づきやスキルを 深めることを 支援するに留まっており、 関係者全員の 情報共有や 知識創造の促進といった 役割はリアルの 場が優れている。 各特性を相互補完的に 活用し 、 気づきを深め、 共有し、 創 造する場とすることが 今後の課題になると 考えられる。

謝辞

本研究は、 株式会社 PFU と北陸科学技術大学院大学による 共同研究「知識科学の 知見を活用した 学習する組織 構築に関する 研究」の取り 組みの 1 つであ る。 この場をお借りし、 本研究に便宜を 賜った株式会社 PFUActive-V 推進 室山口正毅担当部長、 池上雅雄様に 感謝致します。

(5)

参考文献

く 「見える化」以覚に 必する サ者 文杖 ノ l. D.OsbomeandT. Gaeb@e 八苦 ). 高地高日 ( 訳 )(1995 Ⅱ行政革命 ] 日本能 宰 協会マネジメントセンター 2. F.W.Tay@ ,上野陽一 ( 訳絹 )(l969 片科学的管理法 ( 新版Ⅱ産業能率大学出版部 "- ‥ "-" --"- 3. 今井正明け 988) 「 カ イゼン - 口ホ企業がロ 路競争で戒功したノウハウ ] 講談社 4 名所秋男 (2003 Ⅱテクノプロチューサー 一 - 知を創生・ 枕 合して企画化する -- 技術者とは・Ⅱ知を 再拝する 64 の ドナレ ・ ソ ジサイェンス」紀伊国屋 害店 DD.46-47. 5. 金田秀 剃 2003) 「 超 トヨタ式チェンジリーダー ] 日本経済新聞社 6. 北川正恭 (2 ㏄ 4 灯生活者起点の「行政革命りきようせい 0l 78

小泉構造改革 (2002)h 坤ク Ⅶ Ww.kantei.eoJp ん fp/kouzoukaika № /index.h ㎞ l

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5 Ⅰ 7-530 近臆傍卸 2005)[2 ㏄ 5 年度北 睦 先端科学技術大学院大学 知職 科学研究科 MOT 改革実践論テキスト ] 新村田 ( 紀冶 998)D 広 辞苑 ( 第五版Ⅱ岩波書店 日本郵政公社 (2 ㏄ 4 灯日本郵政公社 2 ㏄ 4( 日本郵政公社の 子スクロージ ャ 一冊子 パ 日本郵政公社 @ ぢ 中庸私親 上山 は一

(2006)

999)

「行政権 「「地域再生システム 営の時代 - 坪価から実践へⅡ 抽 」開講記俳 フ オーラム記念講演地域再生の N Ⅱ出版株式会社

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現状と探題」北陸先端科学技術大学院大学

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参照

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