編 集 後 記 今回は,幼児教育と児童教育のそれぞれの分野から同数の論文および研究ノートが寄稿され ました。ご覧いただきますと,初等教育学科の二方向に伸びる専門性がお分かりいただけると 思います。これらの研究成果は,しかし,それぞれの分野での関心に限定されるものではあり ません。教育の基礎段階を担う人を育てるこの学科にあっては,子どもの成長と教育のあり方 を長いスパンで考える必要があります。幼児期,児童期という研究対象の枠組みはありますが, それを超えて自由に考えを巡らせることがとても重要なのです。自分の関心から逸れている分 野にはなかなか目が向きませんが,不慣れであっても読むことには熱心でありたいと思います。 教育に対する新しい発想がそこから生まれるかもしれません。 さて,編集後記には,毎回,一年間の学科の足跡を記していますが,今回は,学科創設以来 続けられている独自のプログラムについて書くことにいたします。幼児教育コースでは,2年 生を中心に,NPO昭和の「おでかけひろば SHIP」で毎月「お誕生日会」を企画実施してい ます。小さい子どもたちとその保護者のみなさんに楽しんでいただけるプログラムを,子ども の発達段階を考慮しながら組み立てて練習を重ね,パフォーマンスの腕を磨き,コミュニケー ションのとり方などを学びます。児童教育コースでは,3年生を中心に,毎年 8月の 3日間, 館山の望秀海浜学寮で,地元の小学生を対象に「夏休み ワクワクウキウキ教室」を開催し ます。学生たちが,登校から下校まですべてのタイムスケジュールを決め,授業を行い,子ど もの安全に配慮しながら,一日を運営していくのです。昨年は 3日間の様子すべてが「館山市 生涯学習ブログ『たてやま発見伝』」で紹介されました。紹介されたといえば,ボストンの新 聞にも初等教育学科の学生の記事が載りました。毎年 3月に実施される「ボストン春季教育プ ログラム」。今年で 5回目となりましたが,今回,地元の幼稚園で,手作りの切り抜きお雛さ まを使って日本の伝統文化を教える学生と子どもたちの楽しそうな様子が写真付きで紹介され ました。 いずれも体験を通して学ぶプログラムですが,そこで得た個別の体験はそれで終わらせるこ となく,さまざまな教育実践に応用できるよう,普遍的な理解へとつなげていきます。体験と 理解,この繰り返しによって初等教育学科の一年は充実したものとなっていきます。 最後になりましたが,近代文化研究所編集室のみなさまの,いつもながらの丁寧なお仕事と 寛容なお心に深く深く感謝申し上げます。 編集委員 学苑 八百七十二号 定 価 八四〇円(本体八〇〇円) 購読料 一カ年分 一〇〇八〇円 (本体 九六〇〇円) 平成二十五年 五 月二十日 印刷 平成二十五 年六月一日 発 行 編集発行人 齋藤 彰 印 刷所 三秀舎 発行所 昭和女子大学 近代文化研究所 〒154 -8533 東京都世田谷区太子堂 一ノ七ノ五七 電話 03(三四一一)五三〇〇 ☆掲載論文の無断転載を禁じます。
編集後記 / 奥付
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の原文は“ Intellectual and religious ”となっており、キリスト教に基づく 高邁な全人教育の理想が読みとれます。.
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