• 検索結果がありません。

周辺視野における両眼性奥行き知覚

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "周辺視野における両眼性奥行き知覚"

Copied!
10
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)周辺視野 にお ける両眼性奥行 き知覚 安. 岡. 晶. 子. 実体鏡 図 問. 題. ヒ トは左 右 の 眼 が 水平 方 向 に約. 6cm離 れて い るた. め ,日 常生活 にお い て左 右 の 目に投影 され る網膜像 に. 左眼用図形. 右眼用 図形. は外界 の対象 の奥行 き関係 に対応 した水平方向の ズ レ が生 じて い る。 この 両 眼視 差. (binOcular― pallax)と. よ. ばれ る左 右 の網膜 のズ レを手がか りに行 う奥行 き知 覚. 錮. を,両 眼立体視 とい う。両眼視差 の種類 は交差視差 と 非交差視差 が あるが , どち らも両眼視差 が増加す るほ ど奥行 きの絶対 値 が増加す る。 ただ し両眼視差 の奥行 き効果 は単純 に視差 の大 きさに比例 す るのではな く ,. 左眼. 右眼. (a). 左眼. (b). 図 1 実体鏡図 と奥行 きが知覚される仕組みの模式図 図 1-(a)左 右の眼にそれぞれ実体鏡図を提示すると 両眼視差が生 じる。 図 1-(b)左 右の網膜 に提示された対象を結ぶ交点 に対 覚 される。 象 Aと B力 液日 ※視線 を Aに 向けた場合の Bを 交差視差 視線を Bに 向けた場合の Aを 非交差視差 ,. 一 定 以上 の視差量 になる と奥行 き知覚量 はそれ以上 増 加 しない 。 また同 じ両 眼視差量 を交差 視差 と非交差視 差 で与 える と,交 差視差 が 非交差視差 に比 べ 知覚 され る奥行 きは絶対値 として 同 じにはな らず ,交 差視差 に よる奥行 きの方 が 大 き くなる。 さらに知 覚 され る大 き さは対 象 の視 角 が一 定 であ るため ,知 覚 される奥行 き. と言 われ るが ,こ の行 の左端 の文字 に視線 を向 けなが. に応 じて ,近 い ほ ど小 さ く,遠 い ほ ど大 き くなる こと. ら,右 端 の文字 を読 み取 るのが 困難 な よ うに,対 象 の. が確認 されて い る。実際 に実物対象が外界 に存在 しな. 形態 が はっ き りと見 えるのは視線 を向け た ご く一 部 の. くとも,両 眼視差 を人工 的 に作 り奥行 きを知 覚 させ る. 範 囲 で あ る。佐藤 (1999)に よる と,一 点 を注視 す る 場合 に,そ の対 象 を網膜 にお い て空 間弁別力 ・色弁別. 刺激 を,実 体鏡 図. (ス. テ レオグラム )と いい ,3Dを. 扱 った書籍 や映画 は この原理 (図. 1)で 製作 されて い. 力 が 最 も優 れた中心 宙 に結像 す る よ うに見 て い る。 こ れ を中心視 といい ,視 角 に して 1度 以内であ る。 また. る。 この よ うな両眼立体視 の特徴 を示す研 究 の多 くは 中. 注 視 点 か ら視 角 2∼ 3度 の 範 囲 で 見 る こ と を近 中心. 心視 野 にお い て測定 されて い る。 中心視 野 は生 理学 的. 視 ,さ らに外 側 で 見 る こ とを周 辺 視 とい う。 図 2-1. な面 か らも形態 や色彩 の判 断 に対 して ,周 辺視野 よ り. は ,視 線 を向 け た位 置 (0度 )の 視 力 を相対 値 1.0と. 秀 でてい る。 しか し我 々は 中心視野 よ り広範 な周辺視. して ,耳 側 とこめかみ側 の視力 を示 した もので あ る。. 野 か らも,行 動 に必 要 な視 覚情報 を取 り入 れてお り. 周辺視野 に進 むほ ど視力 が 急激 に低 下す る こ とが 読 み. 詳細 な情 報 を得 る 中心視野 の範 囲 を選択 す るための重. 取 れ る。. ,. 要 な役割 を担 ってい る とも考 え られ る。 この ことを踏. この よ うに周辺視野 の視力 が 中心視野 よ り低 い原 因. まえる と周辺視野 にお け る奥行 き知覚が どの よ うに知. として ,池 田 (1988)が 過去 の研 究 に基 づ い て示 して. 覚 されて い るか を検討 す るこ とは意味 の あ るこ ととい. い る。池 田 は人 間 の網膜全体 を覆 ってい る視細胞 の う. える。. ち,拝 体細胞 が 1億 2000万 個 ,錐 体細胞 が 6000万 個. そ こで 中心視野 と周辺視野 につい て確認す る。 まず. あ るが ,網 膜 の 中心 であ る 中心富 には錐体細胞 が 集 中. 視野 とは,視 線 を固定 した際 に得 られ る限定 された範. し,拝 体細胞 は周辺視野 に多 く分布 されて い る (図 2. 囲 の視界 を指す。人 の視野 は水平方 向 にお よそ 180度. -2)。. さ らに これ らの信号 を中枢 に伝 送 す る 120万 本.

(2) 甲南女 子大学大学 院論 集 第 6号. 人間科学研究編 (2008年 3月. ). の視神経 は,中 心富で は 1つ の視細胞 につ き 1つ の視. る,つ ま り刺激が提示 され る網膜位置が視 野 の 中心 か. 神経 が つ なが ってい るが ,網 膜周辺部 で は 100oの 視. ら周辺 へ 移行 す る と,皮 質 の 活性領域 が 狭 ま り相対 的. 細胞 につ き 1つ の視神経 が つ なが ってい る。 これ に よ. に形態検 出が困難 になる と説 明 した。. り中心視 と周辺視 で は,空 間的 な解像 力 つ ま り視力差. この よ うな特徴 に違 いが 見 られ る周辺視野 で も,中. が生 じて くる と説 明 して い る。 また ,carasco&Fric―. 心視野 で確認 されて い る両 眼視差 に よる奥行 き知覚 は. der(1997)は ,同 じ刺 激 で も網 膜偏 心 度 が大 き くな. 得 られ るだろ うか。仮 に同様 の結果 が得 られ ない な ら ば ,そ れ は視 力 の低下 が原 因なのだろ うか。 この 問題 に対 して ,二 つ の仮説が挙 げ られ る。仮説. 1. 0. 1は 視力 と関係 があ る形態知 覚 と奥行 き知 覚 はそれぞ. 0. 視0 力 o6 霜 対 値. れ独立 に行 われてい る。 つ ま り,両 眼視差 に よる奥行 き知覚が偏心度 の増加 に関 わ らず 中心視野 と同様 の知. 0 0. 覚 が な され る と考 え られ る。仮説 2は 視力 と関係 が あ. 0. る形 態 知 覚 が 奥 行 き知 覚 に影響 を与 えて い る 。 つ ま. 0. 01. 002. ・ 30° 20° 10・ 0° 10・ 20・ 30・. 70・ 60・ 50° 4□. り,両 眼視差 に よる奥行 き知覚が視力の影響 を受 ける 40・ 50° 60°. ため ,偏 心度 の増加 に伴 い 変化 が生 じる。仮説 2の 場. こみかみ 側 鼻側 盲点 中心富 よ りの 度数. 合 は視力 が低 下す るに伴 い知覚 され る奥行 きが減少す. 図 2-1 視 野 ご との視 力 (Wenhdm,1894). る場 合 と,増 加す る場合 が 考 え られ る。 仮説 2の 後者 の例 と して Cisarik&Harwenh(2005). 180000. が 中心視野 と周辺視野 での両眼視差 に よる奥行 き知覚 160000. を測 定 した研 究 が あ る。彼 女 らは ,両 眼視 差 を 13段. 140000. 拝 体 あ 120000 る い. 階 1. 株. │ン. 80000. と 0.5,1.0,1.5,2.0,3.0,5.0°. の 交差視差 ・非交. 差視差 )に 設定 した空 間周波数刺激 を,中 心視野 (偏. 」. 心 度 O° )と 周辺視 野 (偏 心度 4°. L盲盲 点. looooo. は. (0°. )に 提 示 し,知 覚 さ. れた奥行 きをマ グニ チ ュー ド推定法 で測定 した。 結果. !│. 3)は 中心視 野 ,周 辺視 野 と も,両 眼視 差 量 が 増. (図. 文 60000 委. 加す るほ ど奥行 きの絶対値 が増加す るが ,一 定 以上 の. 話240000. 視差量 になる と奥行 き知覚量 が 増加 しない 。 また同 じ. 20000. 大 きさの 両 眼視 差 を交 差視 差 と非 交差 視 差 に与 え る. 0V. 60040。 2000020040060。 800. と,交 差視差 が 非交差視差 に比 べ 奥行 きの絶対値 が大. 岡膜上耳側 糸 鼻佃 中札ヽ 高 か らの距離 (視 覚 ) 1. き くな るな ど,共 通点が見 られた。 しか し周辺視野 は. 図 2-2 拝体細胞 と錐体細胞 の密度分布 (Esterberg,1935). 中心視野 と比 較 して ,交 差視差 ,非 交差視差 とも知覚. ︵﹁ ● 理 一口 E L ● E ︶ E ● 5 m E 〓 帥 Ш. ︵﹁ ● 理 ¨m E L ● E ︶ E ● 3 m E 〓 ∽ 国. 1□ 田 田. 40 コ. 0 判 珊. 田 田. 40 コ. 0 -ヨ. 判. ヨ D. 却 判. 〓 督 ﹂● ロ. 〓 督 ﹂● 口. J. 1□. 判 -1□. -1□. 図. E m ●〓   中. -5 -与. -3 -2 -1 0 1. 2 3 4 5. (unCrOSSed〕 〔croSSed〕 (a)日 ino cular Dis口 ritv(arGdeJ. 心視野. (偏 心 度. 0度 )b)周 辺視野. (偏. 田. crOSSed〕 〔 ino cular DisEeritv(arGde」 J. unCrossed〕 〔. = (D)日. 心 度 4 度)に おける両眼性奥行 き知覚 (Cisarik&Harwenh,2005).

(3) 安岡 晶子 :周 辺視野における両眼性奥行 き知覚. される奥行 きの絶対値 が大 きくなっていた。 そ こで,周 辺視野 に中心視野 と同 じ大 きさの図形 を. ■ cower and H011韓. と視力が等価 になるよう大 きさを調節 した図形 を呈示 した「大 きさ変化条件」 で,奥 行 きと大 きさ知覚 を測 る奥行 きと大 きさは,大 きさ一定条件 も大 きさ変化条 件 も変化はない。仮説 2で あれば,知 覚 される奥行 き. ・ van Essen et a101198ι 〕 ● 丁olhurttl and Linggl1 988 1 ■ Engel el al.嘔 133ι 〕 ■  ● ■. 定 して変化 の有無 をみる。仮説 1で あれば,知 覚 され. ロ       ロ 2       1. m/。 ︶ 皮質拡大係数 ︵m. 提示 した「大 きさ一定条件」 と,周 辺視野 に中心視野. [197ι 〕. ●. 1. と大 きさは大 きさ一定条件 で変化があ り,大 きさ変化 条件 で変化 がない と考 えられる。. 20. 10. 偏心度 白 勺 本研 究 で は ,偏 心 度. 2.5°. ,5° ,7.5°. 図4 の 周 辺視 野 にお. (°. 30. ). CMFの 比較. 活性量 に関 して大竹 (2000)は. ,光 刺激 が 単位視角寸. け る両 眼性奥行 き知覚 につい て検討す る。仮説 で示 し. 法 当 た りに第 一 次視覚野 (VisualI)に 投射 され る大 き. た よ うに,周 辺視野 の奥行 き知 覚 が ,視 力 の影響 を受. さ (mm/° )が 皮 質拡大係 数. けない な らば 中心視野 の奥行 き知 覚 と差 が ない が ,視. tor,CMF)で あ り,研 究例 か ら偏 心 度 に よって異 な る. 力 の影響 を受 け るな らば周辺視野 ほ ど知覚 され る奥行. (図. き量 は 中心視 野 の もの と異 なる と思 われ る。 この 問題. 質拡大係 数 を用 い て ,周 辺視野 に提 示 され る刺激 の物. を確認す るため ,各 偏心度 に同一 サ イズの刺激 図形 を. 理 的 な大 きさを拡大 し,中 心視野 と周辺視野 で活性化. 提示す る こ とで周辺視野 ほ ど視力が低 下す る「大 きさ. され る皮 質 の面積 を等 しくした結果 ,網 膜偏心度効果. 一 定条件」 と,中 心視野 と視力が等価 になる大 きさの. が ほぼ消 える こ とを示 した。 同様 に竹井 ら (2003)は. 図形 を提示す るこ とで視野 間 の視力 が等価 になる「大. 中心視野 (中 心富 か ら 2.5° )と 周辺視野 (中 心害 か ら. きさ変化条件」 を設 け,比 較す る。 まず両条件 で提 示 された図形が ,視 野 間 の視力 に応 じて統制 されて い る か確認す るため に,図 形 の形態判 断課題 を行 う。 そ の 後知覚 された奥行 きと大 きさの測 定実験 を行 う。. 方. 法. (co■ cval magniication fac―. 4)こ とを示 して い る。 Carascoら. (1997)は 皮. )に 皮 質活性 量 が等 し くな る大 きさの 図形 を提 示 して特徴検 出課題 を行 い ,特 徴検 出閾が 中心視野 と周 辺視野 で等 しくなる,ま たは周辺視 野 で よ くな る こ と を示 した。特徴検 出課題 の結果 か ら,皮 質活性量 を等 価 にす る操作 は,視 力 が 等価 になる と考 え られ る。 皮 質拡 大係 数 は ,Ravamo&Virsu(1979)に 従 っ の刺 激 た。皮 質拡大係 数 M値 (mm/° )は ,視 角 が 皮 質 にお い て何 mmに な るか を示 す もので ,凝 視 点 か ら鼻倶1と 耳側 で 異 な り,以 下 の公式 (1)(2)に よって算 出 した。MOは 網膜偏心度 O° での M値 (7.99. 9。. 5°. 1°. 実験協 力者. 矯 正 視力 を含 む両眼視 力 が正 常 な女 子. 大学 生 及 び大学院生 ,計 15名 で ,平 均 年齢 23.2歳 で あ った。 刺激 tor 9.0。. 実体鏡 図 (付 録. 図 6-a,b,c,d)は. ,11lustra―. 2と MicrOsO■ Officc Power Point 2003で 作 成 し. た。偏心度 の設定 は右眼用 図形 で行 い ,両 眼視差量 の 設定 は左 眼用 図形 で行 った 。基準 の 0° は ,直 径 が 視 角 0。 17° ル ト環. (観 察 距 離. 85 cmで 直径 2.45 mm)の ラ ン ド. Aを 提 示 した。偏 心度 2.5,5,7.5°. は,大 きさ. 一 定条件 (以 下 一 定条件 )の 場合 は 0° と同 じ大 きさ の ラ ン ドル ト環. Aを ,大 きさ変化 条件. 提 示位置. 中心視野 と大 きさ 一定条件 の周辺視野. ラン ド ル ト環. Bを 提示 した。偏 心度 0° には両 眼. の 交差 視 差 ,2.5,5,7.5° に は 両 眼視 差 量. 10,20,30′ の交差視差 ,非 交差視差 を設 定 した。皮 質. 方向. A. (mm). 0。. 2.5. 大 きさ変化条件 の 周辺視野. 環 の直径. 偏心度. 鼻倶 耳側 1. 倶 倶. 20′. 表 1 各偏心度 に提示 したラ ン ドル ト環 の大 きさ. 鼻 耳. 視差量. )を 表 し,Eは 網膜偏 心 度 を表 す。提 示 す る位. (以 下変化 条. 件 )の 場合 は偏心度 ご との皮 質拡大係 数 を揃 えた大 き さの ラ ン ドル ト環. mm/°. B. 0。 0。. 17. 2.45. 30 29. 4.45. 0.44 0.41. 7.5. 鼻側 耳倶 1. 0.58 0.53. 4.25.

(4) 人間科学研究編 (2008年 3月. 置 ご との ラ ン ドル ト環 の大 きさを表 1に 示 した。鼻側 の 値 は左 眼 用 図形 ,耳 側 の 値 は右 眼用 図形 に使 用 し. Temporal(耳. 実験装置. 側. ):M=(1+0。. ). 29E+0.000012E3)IMO(2). 実験制御用 の ノー ト型 パ ー ソナル コ ンピ. ユー タ (東 芝 Satelite J 50 system unit,図 5中 に制 御. た。. Nasal(鼻 側 ):M=(1+0.33E+0.00007E3)lM。. C 用P. 相腑. 朝 m. PCモ ニター. 左眼 用 図 形. (1). PCと 表記 )の 出力 をデ ス ク トップ型 パ ー ソナ ル コ ン ピュー タ (三 菱 CRTデ イス プ レイ RDS173 X,図 5中 に PCモ ニ ター と表記 )に 接 続 し,刺 激 画面 を横 20 cm,縦 20 cmの 提 示 窓 に表示 した。 図 5に 示 す よ うに,被 験者 には,左 右 の眼 で異 なる刺激が提示 され. ○. た。画面 の平均 輝度 は右眼側 3.24 cd/cm,左 眼側 3.05 右 眼用 僣 光板. イ\. 用板 眼光 左偏. cd/cmで あるが ,見 た 目の差 は感 じられ なか つた。観 察距離 は両眼 とも各 モ ニ ター まで 85 cmに 設定 した。. PC. デザ イン 独立変数 は,提 示 す る 図形 の 大 きさが 2. モニター. 水準 (一 定条件 ・変化 条件 ),両 眼視差 の種 類 (以 下 視差 種類 )が 2水 準 (交 差視 差 と非交差視差 ),両 眼. ぎ し. 視差 量 (以 下視 差 量 )が 3水 準. 図 5 実験装置配置 図. :│ :│. 一 一―十謝 や■―一一一 ―. 図 6-a 20′ 交差視差. 大 きさ一 定条件. 図 6-b 20′ 非交差視差. 2. ↑ ︲ ○. …… ^… ■… …≡. 図 6-c 20′ 交差視差 図 6. 大 きさ一定条件. 叙■ ι. ′ ︰ 繊↓. 嘉 0■. […. ),偏. 一一 I ︺ 一 ⋮ ︲ ヽヽ ︵ 日 ︶. :: ::. (10′ ,20′ ,30′. 大 きさ変化条件. 図 6-d 20′ 非交差視差. 刺激 図形 の縮尺 図 (a,b,c,dと も,右 1が 右 目用 ,左 側 が左 目用 ,上 段 が偏 心 度 7.5° を示す。 ただ し被験者 へ の提 示刺激 には縦横線 ,数 値 は表示 されて い な い 。 1員. ). 2.5°. 大 きさ変化条件. ,中 段 が偏 心 度 5°. 下段 が偏 心度.

(5) 安岡 晶子 :周 辺視野 における両眼性奥行 き知覚. 心 度 が 3水 準 (凝 視 点 で あ る 0° か ら右 側 に 2.5°. ,. しく判 断 で きた正答率 ,知 覚 された奥行 きと大 きさの. の位置 )で あ った。実際 の刺激配置 は図 6に. マ グ ニ チ ュー ド推 定値 (以 下奥行 き ME値 ,大 きさ. 示 した。従属変数 は,ラ ン ドル ト環 の切 れ 目方 向 が正. ME値 )で あ った。以 上 を 4要 因被験 者 内計 画 に よる. 5°. ,7.5°. 実験計 画 とした。 手続 き 被験者 は実験室 に入室 後 ,実 験 の手順 につ. 右眼用画面. 左眼用画面. い ての説 明 を受 け た。 そ の後 ,装 置 (図. 5)の 観察 窓. に向 か って着席 し,机 に備 え付 け られた顔面 固定器 に. 十 字マ→. 2000ms. よって顎 と頭部 を固定す る よ う指示 された。 形 態判 断課題 (図. ランドルト環 背景 円 (形 態判断課題. 7)で は ,基 準 となる 0°. のラン. ドル ト環 の提 示位 置 に ,凝 視 点 の 十字 マ ー ク (視 角. 500ms). )を 2000 ms提 示 し,時 間 間隔 をお かず に背 景 円 (視 角 2° )と 0° と 2.5° ,5° ,7.5° のい ず れ か に提 示 さ. 1°. れ る ラ ン ドル ト環 を 500 ms提 示 した。 課 題 と して. 空 白画面. は ,0° の ラ ン ドル ト環 を凝視 した ま ま 2.5,5,7.5° の. 時間. いず れか に提示 され るラ ン ドル ト環 の切 れ 目方 向 を判. 図 7 形態判 断課題 の流 れ. 左眼用画面. 断 させ た 。 1名 の 総 試 行 数 は ,図 形 の 大 き さ (2水. 右眼用画面. 十字マーク. 準 )× 視差量 20′ の交差視差 と非交差視差 (2水 準 )× 偏 心 度 (3水 準 )× 繰 返 し (6試 行 )の 72試 行 行 っ た。図形 の提示順序 はラ ンダム とし,報 告 はす べ て口 頭 で行 った。. 2000ms. 奥行 き・大 きさ判 断課題 (図 レト環 ランドリ 背景 円 (奥 行き 。 大きき課題 時間無制限 ). O°. 8)で は,基 準 となる. の ラ ン ドル ト環 の提 示位 置 に ,凝 視 点 の 十字 マ ー. クを 2000 ms提 示 し,時 間間隔 をおかず に背景 円 と 0° と 2.5°. ,5° ,7.5°. の い ず れか に提 示 され る ラ ン ドル ト. 環 を回答 が得 られ る まで提示 した。課題 (図 空 白画. 9)は. 0°. の ラ ン ドル ト環 を凝視 した ま ま,0° に提 示 され る ラ. l闘 図8. ン ドル ト環 と背景 円 との奥行 きを +10と し,2.5° ,5° 奥行 き 。大 きさ判断課題の流れ. 7.5°. 背景 円 と. 背景 円 と. 0度 の ラ ン ドル ト環. の いず れか に提示 され る ラ ン ドル ト環 との奥行 き ⇒ 判 断す る奥行 き 2.5, 5, 7.5°. との奥行 き ⇒ 基準 の奥行 き. (+10). 躙 0… …T 背景 円. (10). Lリ. ⇒ 基準 の大 きさ. ヽ. 0度 の ラ ン ドル ト環. ,. のいず れか に提示 されるラ ン ドル ト環 と背景 円 と. 2.5, 5, 7.5° の いず れか に提示 され る ラ ン ドル ト環 ⇒ 判 断す る大 きさ. 図 9 図 8の ステ レオグラムを観察 した際の奥行 き (上 図 )と 大 きさ (下 図)の 答 え方.

(6) 甲南女子大学大学 院論 集 第 6号. 人間科学研究編 (2008年 3月. ). の奥行 きをマ グニ チ ュー ド推定法 で判 断 させ た。 同時. 因 とす る 3要 因分散分析 を行 った。そ の結果 ,図 形 の. に 0° に提示 され るラ ン ドル ト環 の大 きさを 10と し. 大 き さ と偏 心 度 の 主 効 果 は 有 意 で あ り (F(1,14)=. ,. のいず れか に提 示 され るラ ン ドル ト環 の. 28.801,p<.001,F(3,42)=19.066p<.001),視 差 の主. 大 きさをマ グニ チ ュー ド推定法 で 判 断 させ た 。 1名 の. 効果 は有意 で はなか った (F(1,14)=1.689)。 図形 の 大. 総 試行 数 は 図形 の 大 きさ (2水 準 )× 視 差種 類 (2水. きさ と偏心度 の 交互作用 が 有 意 で あ った (F(3,42)=. 準 )× 視差量 (3水 準 )× 偏心度 (3水 準 )× 繰返 し (6. 21.224,p<.001)。. 2.5°. ,5° ,7.5°. 試行 )の 72試 行行 い ,図 形 の提 示順序 は ラ ン ダ ム と し,報 告 はす べ て口頭 で行 った。. 偏心 度 の主 効 果 を受 け た下 位検 定 で は ,0° と 7.5° 2.5°. 形態判 断課題 ,奥 行 き・大 きさ判 断課題 とも,視 線 を凝視 点 か ら離 さない よ う練習試行 を繰 り返 した後. ,. と 7.5° ,5° と 7.5° に有意差 が 見 られ た 。 こ れ よ. り 7.5° は他 の偏 心 度 に対 しそ れ ぞ れ正 答 率 に差 が生 じる こ とが読 み取 れた。. ,. 本試行 を行 った。仮 に凝視点以 外 の対象 に視線 を向け. 図形 の大 きさと偏心度 の 交互作用 を受 け た下位 検 定. た場合 は,そ の 旨 を実験者 に報告 す る よう教示 した。. で は,図 形 の大 きさの違 い に よる正 答率 の差が偏心度. この場 合 ,提 示図形 を変更 してや り直 しを行 うもの と. 7.5°. した。実験 の順序 と して ,形 態判 断課題 と視差量. 20′. に認 め られ た (F(1,56)=90。 218,p<.001)。. これ. よ り偏心 度 7.5° 未 満 で は 図形 の 大 きさに よる正 答 率. の奥行 き・大 きさ課題 を先 に行 った。実験 の所 要時 間. の差 はな い こ とが 読 み取 れた。 また偏心度 の違 い に よ. は平均 60分 であ つた 。後 日,視 差 量. の奥行. る正 答率 の差が変化条件 は認 め られ ない が ,一 定条件. き 0大 きさ課題 を行 った 。実験 の 所 要 時 間 は平均 90. に認 め られ (F(3,84)=39.838,p<.001),こ の うち 0°. 分 であ った。実験 は繰 り返 し数 と同 じ 6ブ ロ ツクに分. と 7.5° ,2.5° と 7.5° ,5° と 7.5° に 有 意 差 が 見 られ. けて行 い ,ブ ロ ックの 区切 りご とに休憩 を設 けた。 た. た。 これ よ り偏心度. だ し休 憩 時 間 の 長 さは被 験 者 に応 じて 取 る こ とに し. が 低下す るこ とが 読 み取 れた。. 10′. ,30′. 7.5°. は 5° 以下 よ り有意 に正答 率. 以上 の ことか ら,視 差種類 に よる形態判 断へ の影響. た。. は見 られ ない こ とに加 え図形 の大 きさが 一 定 の場合 は 吉 糸. 形態判 断 が 困難 になるが ,皮 質活性量 に基 づ い て 図形. 果. の大 きさを変化 させ た場合 は 中心視野 の形態判 断 と差 得 られ たデ ー タか ら,偏 心度 ご との ラ ン ドル ト環 の 正答率 を図 10-1,奥 行 き ME値 を図 10-2,大 きさ ME 値 を図 10-3に 示 した。 図 10-2と 10-3は 視 差 量 を a)∼. c)で 示 した。. ラ ン ドル ト環図形. の ない正答 率 が 得 られ るこ とが 読 み取 れた。 両眼視差. 10′ ,20′. ME値 の絶対値 に (2水 準 ),視 差 種 類 (2水. ,30′ の 奥行 き. 対 して ,図 形 の 大 き さ. 準 ),視 差量 (3水 準 ),偏 心 度 (3水 準 )を 被験 者 内. Aと Bの 切 れ 目方 向 の正 答率 の. デ ー タを角変換 し,図 形 の大 きさ (2水 準 ),視 差量. 20′. の視差種類 (2水 準 ),偏 心度 (4水 準 )を 被験者 内要. 要因 とす る 4要 因分散分析 を行 った。そ の結果 ,図 形 の大 きさと視差量 の主効果 は有意 で あ った (F(1,14) =5。 721,p<.05,F(2,28)=83.927,p<.001)が. 100 図形 の大 きさ 。 視 差量 と種類. ―. 0. 方 向 課 題 の正答 率 ︵ %︶. ●. 十. 20'交 差視差 大 きさ一 定 。. 一 定条件 0交 差視差 一 定条件 。非交差視差. ‐ □ ‐ 変化条件 ・ 交差視差 … △‐ 一 変化条件 。非交差視差. 0. 2.5 偏心 度. 図. 10-1. 5 (°. 7.5 ). ラ ン ドル ト環 の切 れ 目方 向 の正 答率 の平均 (%). ,視 差.

(7) 安岡 晶子 :周 辺視野 における両眼性奥行 き知覚. 20. ⑬. 5      0          5. 知 覚 さ れ た奥 行 き M E値 の絶 対値. ). 一 定条件 交差視差. ―. ― A― 一 定条件 非交差視差 ‐□ ‐. 0. 2.5. 5. 偏心 度. (°. 7.5. 2.5. 5. 偏心度. ). 2.5. 7.5 (°. 10-2 3段 階 の両眼視差量. a). 5. 7.5. 偏心 度. ). (°. 変化条件 交差視 差. … △一 変化条件 非交差視差. ). c)30′. b)20′. a)10′. 図. 基準 の奥行 き (視 差 20′. b)c)別 に表 した周辺視野における知覚 された奥行 き ME値 の絶対値. 種類 と偏 心度 の主 効 果 は有 意 で なか った (F(1,14)=. 差 は 30′ と 10′ ,20′ と 10′ に有 意 な差 が生 じた。 こ. 0.394,F(2,28)=0。 307)。 図形 の大 きさと視差種類 ,図. れ よ り交差視差 は視差量 が増加 す るに従 い奥行 き ME. 形 の大 きさ と視差量 ,視 差種類 と視差量 ,図 形 の大 き. 値 が増加す るが ,非 交差視差 は 20′ を超 える と奥行 き. さと視差種類 と視差量 ,視 差種類 と視差量 と偏心度 の. ME値 が増加 しない こ とが読 み取 れた。. 交互作 用 が 有 意 で あ った (F(1,14)=16.965,p<.005,. 図形 の大 きさと視差種類 と視差 量 の交 互作用 を受 け. F(2,28)=24.307,p<.001,F(2,28)=3.586,p<.05,F. た下位検定 で は,図 形 の大 きさ と視差量 の差 が交差視. (2,28)=5。 685,p<.01,F(4,56)=6.483,p<.001)。. 差 と 非 交 差 視 差 で 見 られ た (F(2,56)=28.692,p. 視差量 の主 効果 を受 け た下位検定 で は,視 差量 ご と. <.001,F(2,56)=7.207,p<.005)。. 単純 主効 果 の 検 定. に有意 な差 が見 られた。 これ よ り視差量 が増加す る と. で は,図 形 の大 きさの差 が 30′ の交差視差 と非交差視. 奥行 き ME値 が増加す る こ とが 読 み取 れた。. 差 に見 られ た (F(1,84)=68.282,p<.001,F(1,84)=. 図形 の大 きさと視差種類 の交 互 作用 を受 け た下位 検. 4.922,p<.05)。. また視 差 量 の 差 が 一 定 条件 の 交 差視. 定 で は ,図 形 の大 きさの差 が 交差視 差 で 見 られ た (F. 差 と非交差視差 ,変 化条件 の交差視差 と 30′ の非交差. (1,28)=18.8H,p<.001)。 これ よ り図形 の大 きさの差. 視 差 で 見 られ た. は交差視差 で は受 けやす い が ,非 交差視差 では受 け に. (2,112)=14。 206,p<.001,F(2,112)=79。. くい こ とが 読 み取 れた。. (2,H2)=27.858,p<.001)。. 図形 の大 きさと視差量 の交互作用 を受 け た下位検定 で は ,図 形 の 大 きさの差 が視差量 (1,42)=41.531,p<.001)。. 30′. で 見 られ た (F. また視差 量 の差 が一 定 条件. と変化 条件 で 見 られ た (F(2,56)=33.883,p<.001,F (2,56)=99.416,p<.001)。. この うち一 定条件 で は 30′. (F(2,112)=20.499,p<.001,F 075,p<.001,F. これ を受 け た 多 重比 較 か. ら,一 定条件 の 交差視 差 と非交差視差 は 10′. と 30′. 10′. と 20′. ,. に有意 な差が見 られ ,変 化 条件 の 交差視 差. と非交差視差 は視差量 ご とに有意 な差 が見 られた。 ま た視 差 種 類 の 差 が 変 化 条 件 の (1,84)=8。 754,p<.005)。. 30′. に 見 られ た (F. これ よ り,図 形 の 大 きさに. と 10′ ,20′ と 10′ に ,変 化 条件 で は視 差 量 ご とに有. 関 わ らず視 差量 の 増 加 に従 い 奥行 き ME値 も増 加 す. 意 な差が生 じた。 これ よ リー 定条件 は視差量 が 20′ を. るが ,一 定 条件 は 20′ を超 え る と奥行 き ME値 が増. 超 え る と奥行 き ME値 が増 加 しな い が ,変 化 条件 は. 加 しない が ,変 化条件 は 20′ を超 えて も奥行 きが段 階. を超 えて も奥行 きが段 階的 に増加 す る こ とが 読 み. 的 に増加す るこ とが 読 み取 れた。 また図形 の大 きさの. 20′. 取 れた。. 差 は 10′ と 20′ で は見 られ な い が ,30′ で は一 定条件. 視 差種 類 と視 差 量 の 交 互 作 用 を受 け た 下位 検 定 で. に比 べ 変化 条件 は交差視 差 ,非 交差視 差 と も奥 行 き. は ,視 差 量 の 差 が交 差視 差 と非 交差 視 差 で 見 られ た. (F(2,56)=55。 769,p<.001,F(2,56)=24.953,p. ME値 が増加 した。 また変化条件 で は 30′ のみ交差視 差 が非 交差視 差 よ り奥行 き ME値 が大 き くな る こ と. <.001)。 この うち交 差視 差 は各視 差 量 に ,非 交 差視. が 読 み取 れた。.

(8) 甲南女 子大学大学 院論集 第 6号. 人間科学研 究編 (2008年 3月. ). 80 ⑬. 基準 の奥行 き. 70. (視 差 20′. 矢 日60 覚 ぇ. 一. 品. 定条件 交差視差. 50. 英 40 き. ). ― A― 一 定条件 非交差視差. 30. E. ‐□ ‐. 値 20. 変化条件 交差視差. 10 0. 0. 2.5 偏心 度. 5 (°. 7.5. 2.5. 5. 偏心 度. ). a)10′. 7.5 (°. 2.5. 5. 偏心 度. ). b)20′. 7.5 (°. ‐ ‐ ・…△‐ 変化 条件 非交差視差. ). c)30′. 10-3 3段 階 の両眼視差量 a)b)c)別 に表 した周辺視野 における知覚 された大 きさ ME値. 視差種類 と視差量 と偏心度 の交互作用 を受 け た下位. きさと偏心度 ,視 差種類 と視差量 ,視 差量 と偏心度. ,. 検定 で は,視 差種類 と視差量 の差 が偏心度 2.5° と 7.5°. 図形 の大 きさと視差量 と偏心度 の交互作用が有意 であ. で 見 られた (F(2,84)=6.319,p<.001,F(2,84)=4.151,. つた (F(1,14)=H。 430,p<.005,F(2,28)=26.662,p. p<.005)。 視差量 と偏心度 の差 が非 交差視差 で 見 られ. <.001,F(2,28)=3.979,p<.05,F(4,56)=3.679,p<.01,. た (F(4,H2)=5.898,p<.001)。. F(4,56)=3。 903,p<.01)。. 単純 主効 果検 定 で. は ,視 差 量 の 差 が 交 差 視 差 の 全 偏 心 度 (F(2,168)= 43.071,p<.001,F(2,168)=33.414,p<。 35。. 238,p<。. 偏心度 の主効 果 を受 け た下位検定 では,偏 心度 ご と. 001,F(2,168)=. に有意差が見 られた。. 001),非 交差視差 の全偏心度 (F(2,168)=. 図形 の大 きさ と視差種類 の交互作用 を受 けた下位検. 10.043,p<.001,F(2,168)=14.252,p<.001,F(2,168)=. 定 で は,図 形 の大 きさの差が交差視差 ,非 交差視差 と. 31.409,p<.001)で 見 られ た。 これ を受 けた 多 重比較. もに見 られた (F(1,28)=36.378,p<0。 001,F(1928)=. か ら,交 差視差 の全偏心度 で視差量 ご とに有意 な差が 見 られた。非交差視差 の偏心度 2.5° で. 10′. と 30′ に有 意 な差 が 見 られ ,5° と 7.5° で 10′. と 30′ ,20′ 10′. と 20′. 48。. 710,p<.001)。. また視 差 種 類 の 差 が 変化 条件 で 見. られた (F(1,28)=23.055,p<.01)。 ,. と 30′ に有意 な差が見 られ た。偏心 度 の差 が 非交. これ よ リー 定 条件. で は見 られ ない が ,変 化条件 で は偏心度 が 増加 す るに 従 い 図形 の 大 きさが増 加 し,大 きさ ME値 もそ れ に. 差視差 の 20′ で 見 られた (F(2,168)=4.343,p<.001)。. 応 じて大 き く知覚 され るこ と。 また非交差視差 が 交差. これ よ り,偏 心度 に関 わ らず交差視差 は視差量 の増加. 視差 よ り有意 に大 き く知覚 され るこ とが 読 み取 れた。. に応 じて奥 行 き ME値 が増 加 す るが ,非 交差 視 差 は. 図形 の大 きさと偏心度 の交互作 用 を受 け た下位検定. 20′. を超 える と奥行 き ME値 が増加 しな い こ とが 読 み. で は,図 形 の大 きさの 差が偏心 度. 2.5° ,5°,7.5°. に見 ら. 取 れた。 また,非 交差視差 では視差量 と偏心度 の差が. れ た (F(1,42)=7.180,p<.05,F(1942)=27.883,p. 見 られ ,視 差量 20′. <。 001,F(1,42)=81.768,p<.001)。. で は偏心度が増加す るに従 い ,奥. 行 き ME値 が増加 す る こ とが読 み取 れた。 両眼視差. 10′ ,20′. ,30′ の大 きさ. ME値 に対 して. また偏 心度 の差 が. 変化 条件 に見 られ (F(2,56)=49.770,p<.001),多 重 ,. 比較 で は偏心度 ご とに有意 な差が 見 られた。 これ よ り. 図形 の 大 きさ (2水 準 ),視 差種類 (2水 準 ),視 差 量. 全偏 心 度 で ,変 化 条件 は一 定 条件 よ り大 きさ ME値. (3水 準 ),偏 心度 (3水 準 )の 被験者 内要因 とす る,4. が大 き く,一 定 条 件 のみ 偏 心 度 の 増 加 に従 い 大 き さ. 要因分散 分析 を行 った。 そ の結果 ,図 形 の大 きさと視. ME値 が大 き くなる こ とが読 み取 れた。. 差種類 と偏心度 の主 効 果 は有 意 で あ った (F(1,14)=. 視 差 量 と視 差 種 類 の 交互作 用 を受 け た下 位 検 定 で. 43.168,p<.001,F(1,14)=11.632,p<.005,F(2,28)=. は,視 差種類 の差 が視差量. 23.192,p<.001)が ,視 差 量 は有 意 で は なか った. =19.529,p<.001)。 これ よ り,視 差 量. (F. (2,28)=2.567)。 図形 の 大 きさ と視差 種類 ,図 形 の 大. 30′. に見 られ た (F(1,42) 30′. で は非 交. 差視 差 が交差 視 差 よ り大 き く知 覚 され るが ,視 差 量.

(9) 晶子 :周 辺視野 にお け る両眼性奥行 き知覚. 安岡. 以下 で は交差視差 と非交差視差 の差 が生 じに くい. 20′. ことが 読 み取 れた。 視差量 と偏心度 の交互作用 を受 け た下位検定 で は. 察. 考. ,. 視差量 の差 が偏心度 7.5° で見 られ (F(2,84)=6。 898,p. <.005),こ の うち視差量. 10′. と 20′ ,20′ と 30′ に有. 意差がみ られた。 また偏 心度 の差 が視差量. ,. この うち. 769,p<.001,F(2,84)=22.567,p<.001)。. 視差量. 10′ ,30′. ,. 扱 った研 究 は少 ない 。そ こで本研 究 で は,両 眼性奥行. に見 られ た (F(2,84)=25。 067,p<.001,F(2,84)=. 30′ 8。. 10′ ,20′. 過去 の研 究 か ら示 されて い る両眼立体視 の特徴 は 中心視野 で測定 された もので あ り,周 辺視野 につい て き知覚が周辺視野 の どこまで有効 であ り,中 心視 野 の 性 質 や 内容 と異 な るの か を検 討 す る為 ,偏 心 度. で は偏心度 ご とに有意差 が あ り,20′. では 2.5° と 7.5° ,5° と 7.5° に有 意差 が 見 られ た 。 こ. 5° ,7.5°. 2.5°. ,. の周辺視 野 に両 眼視差 の 種 類 と量 を操 作 した. と 30′ は偏心度が増加す るにつ れて. 図形 を設 け た。 しか し中心視野 に比 べ 周辺視野 は視力. 大 きさ ME値 が増加 す る。 しか し 20′ で は 2.5° と 5°. が低 下す る。 これが影響す る可 能性 を考慮 し,周 辺視. に差 が 見 られず ,7.5° にな る と大 きさ MEが 増 加 す. 野 で も視力が低下 しない 図形 を設 け た。周辺視野 の視. るこ とが 読 み取 れた。. 力 を中心視野 と等価 にす るため に,皮 質拡大係数 を用. れ よ り視差量. 10′. 図形 の大 きさと視差量 と偏心度 の交 互作用 を受 け た. い て偏心度 に応 じた図形 の大 きさを算 出 した。前者 を. 下位 検 定 で は ,図 形 の 大 きさ と視 差 量 の 差 が 偏 心 度. 大 きさ一 定条件 ,後 者 を大 きさ変化条件 とし,両 条件. また図形. で の 奥行 き・ 大 きさ知 覚 を測 定 し比 較 す る こ とに し. に見. た。仮説 として ,周 辺視野 の奥行 き知覚が ,視 力 の影. られた (F(2,84)=27.580,p<.001,F(2,84)=10。 280,p. 響 を受 けない な らば中心視野 の奥行 き知覚 と類似 す る. また視差量 と偏 心. が ,視 力 の影響 を受 け るな らば周辺視野 ほ ど知覚 され. 7.5°. に見 られた (F(2,84)=7.246,p<.005)。. の大 きさ と偏心度 の有意差 が視 差量. <.001,F(2,84)=26。 226,p<.001)。. 10′ ,20′ ,30′. る奥行 き知覚が 中心視野 の もの と異 なる と考 えた。. 度 の有 意差 が 変化 条件 に見 られ た (F(4,H2)=7.562, p<.001)。 単純 主効果 の検 定 で は ,図 形 の大 きさの有. 形態判断課題 の結果 か ら,図 形 の大 きさが 一 定 の場. で 見 られ た. 合 は偏心度 が 高 い程形態判断 が 困難 になるが ,皮 質活. 意差 が 視 差 量. 10′. の偏 心 度. 2.5° ,5°,7.5°. 性量 に基 づ い て 図形 の大 きさを変化 させ た場合 は 中心. (F(1,126)=6.015,p<.05,F(1,126)=26.807,p<.001,F. (F(1,126)=4.635,p<.05,F. 視野 の形態判断 と差 の ない正答率が得 られた。又 ,図 形 の大 きさに関 わ らず ,視 差種類 に よる形態判 断へ の. (1,126)=13.912,p<.001,F(1,126)=37.135,p<.001)。. 影響 はない ことが 示 された。以上 か ら,大 きさ一 定条. (1,126)=79。 519,p<.001)。 5°. ,7.5°. 視差量. で 見 られ た. 30′. の偏 心 度. 視差量. 20′. 2.5° ,5°,7.5°. の偏 心 度. 2.5°. ,. で 見 られ た (F. 件 の 図形 は偏心度 が高 い ほ ど視力低 下 の状態 であ り. ,. 930,p<.05,F(1,126)=24。 748,p<.001,F. 大 きさ変化条件 の 図形 は偏心度 の変化 に関 わ らず視力. また視 差 量 の 有 意差 が 変. 等価 の状態 であ る こ とが確認 された。 この こ とを踏 ま. 化条件 の偏心度 7.5° で見 られた (F(2,168)=14。 132,p. えて今研 究 の 問題 であ る周辺視野 にお け る両眼性 の奥. <.001)。 これ を受 け た 多 重 比 較 か ら変化 条件 の偏 心. 行 き と大 きさ知覚 につい て述 べ る。. (1,126)=5。. (1,126)=76。 804,p<.001)。. 度 7.5° で. 10′. と 20′ ,20′ と 30′ に有 意 な差 が見 られ. 奥行 き ME値 の 結 果 か ら,図 形 の 大 きさに関 わ ら. ,30′. ず視 差 量 の増 加 に従 い 奥行 き ME値 は増 加 す る。 た. に見 られ た (F(1,168)=52.598,p<.05,F(1,168)=. だ し一 定 条件 は 20′ を超 え る と奥 行 き ME値 が増 加. た。また偏心度 の有意差 が 変化条件 の量. 19。. 10′ ,20′. 001,p<.001,F(1,168)=49.020,p<.001)。. これ を. しない が ,変 化条件 は交差視 差 ,非 交差視差 とも 20′. 受 け た多 重比較 か ら変化条件 の全視差量 で偏心度 ご と. を超 えて も奥行 きが増加す るこ とが 読 み取 れた。 また. に有意 な差 が見 られた。 これ よ り偏心度 が増加 に関 わ. 一 定 条件 で は見 られ なか ったが ,変 化 条 件 の. MEが 変 化 しな い の に対 し て ,変 化条件 では偏心度 が増加 す るに従 い 大 きさ ME. み ,交 差視 差 が非 交 差視 差 よ り奥行 き ME値 が大 き. 値 が大 き くな る。 さらに変化条件 は一 定条件 よ り有意. と偏心度 の差が見 られ ,視 差量. に大 きさ ME値 が大 き くな る こ とが 読 み 取 れ た 。 ま. す る に従 い ,奥 行 き ME値 が増 加 す る こ とが 読 み 取. た偏心度 2.5° と 5° で は視 差量 の 変化 に 関 わ らず大 き. れた。以上 か ら視 力 が低 下 の状態 ,等 価 の状態 , どち. さ ME値 が 変化 しな い こ と。偏 心 度. らであ つて も視差量. らず 一 定 条 件 は 大 き さ. 20′. 7.5°. で は視 差 量. よ り 10′ と 30′ で有意 に大 きさ ME値 が 大 きい こ. 30′. の. くな る ことが読 み取 れた。 また非交差視差 で は視差量. 20′. 20′. で は偏心度 が増加. まで は両眼視差量 が増加す る. ほ ど奥行 きの絶対値 が 増加 し,両 者 に奥行 き知覚 の差.

(10) 甲南女子大学大学 院論 集 第 6号. 人間科学研究編 (2008年 3月. ). は見 られ なか った。 ただ し視 力 が 低下 の状態 で は視差. は見 られず ほぼ一 定 であるため ,視 力 が 低 下 して も両. 量 30′ は 20′ よ り奥行 きが増加せず 頭打 ちになるが. 眼視 差 の 大 きさ知 覚 に影響 を与 え な い こ とが わ か っ. ,. 視力が 中心視野 と等価 の状態 で あ る と交差視差 ,非 交. た。今後 の課題 は,被 験者が凝視 すべ き対 象 に忠実 に. 差視差 ともに 20′ よ り増加す る こ とが 確認 された。 ま. 視線 を向 け られて い たかの確認 が取 れ る手続 きを工 夫. た視差量. 20′. で偏心度 の増加 に従 い奥行 きが増加す る. の は Cisarikら の傾 向 と同 じであ るが ,視 差量. 10′. ,30′. で起 こ らなか った こ とを考 える と,一 概 にこの傾 向 を. す る必 要性 と偏 心 度. 7.5°. 以上 の 周辺視 野 に つ い て 両. 眼視差 に よる奥行 き効 果 を確 認 す る こ とが 挙 げ られ る。. 示 せ ない。 大 きさ ME値 の 結 果 か ら,一 定 条件 は偏 心 度 の 増. 結. ME値 が 変 化 しな い の に 対 し て ,変 化条件 で は偏心度が増加 す る に従 い大 きさ ME. 論. 加 に 関 わ らず 大 き さ. 7.5°. 以 内 の周辺視野 にお ける両眼性奥行 き知覚 につ. 値 が大 き くなる。 さらに全偏心 度 で ,変 化条件 は一 定. い て検討 した結果 ,視 力が低下 した状 態 で も交差 ・非. 条件 よ り有 意 に大 きさ ME値 が大 き くなる こ とが 読. 交差視差 の奥行 き方向判 断 に加 え,20′ まで の視 差量. み取 れた。 また偏心度. 2.5°. と 5° で は視差量 の 変化 に. に応 じた奥行 き知覚が可能であ った。 また大 きさ知 覚. 関 わ らず大 きさ ME値 が 変化 しない こ と。偏心度 7.5°. が 偏心度 ・視差量 に関 らず 一 定 であ った。視力 を等価. よ り 10′ と 30′ で 有 意 に大 き さ ME. にす る と,知 覚 で きる視差量 の範 囲が広 くなる こ とか. 値 が大 きい ことが 読 み取 れた。 以上 か ら一 定条件 で大. ら,視 力低 下 の影響 は知覚 され る奥行 きが段 階的 に増. きさが変化 しない場合 で も,7.5° まで知 覚 され る大 き. 加 して い く視差量 の範 囲 に与 え られ る,ま た奥行 き知. さに変化が ない こ と,ま た変化条件 は一 定条件 よ り有. 覚 と付 随 して生 じる大 きさ知 覚 に変化が与 え られ な い. 意 に大 き く知覚 され ,偏 心 度 5° まで は視差量 の 違 い. こ とが 示 された。以上 か ら,両 眼性奥行 き知 覚 が偏心. を受 けな い が ,7.5° で視差量 20′ のみ. 度. で は視 差 量. 20′. 10′. と 30′ よ り. 小 さ く知覚 された ことが言 えた。. 7.5°. 以 内 の 周辺 視 野 にお い て ,制 約付 きなが ら存. 在す る こ とが 示唆 された。. 仮説 で は,周 辺視野 の奥行 き知覚が視力の影響 を受 けない な らば中心 視野 の奥行 き知覚 と同 じになるが. 引用 文 献. ,. 視力 の影響 を受 けるな らば偏心度 が 高 い ほ ど奥行 き知 覚 が 中心視野 の もの と異 なる と して い た。偏心度 7.5° までの 周辺視野 にお い ては,大 きさ一 定条件 で 20′ ま で は視差量 の増加 に伴 い奥行 きが増加 し,30′ で 頭打. Cisarik,Po M.,&Harwerth,S.2005 Stereoscopic depth lFlagni― tudc estimation: effects of stimulus spatial frequcncy and `α. Carasco, M。 ,(%Frieder, Ko S.1997 Cortica1 1■ agniflcation ncutralizes the eccentricity effect in visual search. lζ. ち となったが ,大 きさ知覚 は偏心度 ・視差量 ・視差種. S`θ ″ ε力,. 類 に関 らず 中心視野 と変化 が なか った。 しか し視力 を. 池 田光 男. 等価 にす る と,頭 打 ちにな った視差量 30′ の奥行 き知 覚 が 20′ よ り増加 した。 また 30′ で は交差視差が非交 差視差 よ り奥行 きが大 きい と知覚 された。大 きさ知覚 は,偏 心度 ご とに皮 質活性量 に応 じて拡大 された図形 の大 きさが知 覚 されたが ,非 交差視差が交差視差 よ り 有意 に大 きい と知覚 された のは視差量. 30′. のみで あ っ. た。以 上 の結果 か ら,7.5° までの周辺視野 にお い て両 眼視差 に よる奥行 き効果が生 じたに もかかわ らず ,大 きさ知 覚 に関 しては奥行 き知覚 の変化 に対応す る影響. κた。160,88-98.. eccentricity.レ カαソjθ 夕rα ′brα j′ 熔. jsjθ. れ R`―. 37,63-82.. 1988. 眼 は な に を見 て い るか. 平凡社. pp.. 120-1311994 新編感覚知覚 ハ ン ドブ ック p.559 茂 1994 視 覚 系 の 空 間特 性 大 山 正 ・ 今 井省 ・ 吾 和 気典 二 (編 )新 編 感 覚 ・知 覚 ハ ン ドブ ック 誠. 市原. 信書房 pp.556-579 大 竹 史郎 2000 視 野 日本 視 覚 学 会 (編 )視 覚 情 報 処 理 ハ ン ドブ ック 朝倉書店 pp.236-243 Rovamo,J。 ,&Virsu,V。 1979 An estimation and application of the human cortical magnification factor。 brα j4 r`s`α rθ 力 。37,495-510。. 竹井成和 。竹 内龍 人 0横 澤 一 彦 視野 にお ける特徴検索. 2003. 巳 rj“ ηι. ″′ `れ. 中心 視 野 と周 辺. 基礎心理学研 究 ,21っ H2-119。.

(11)

参照

関連したドキュメント

単発持続型直列飛石型 ︒今 対缶不l視知覚

単発持続型直列飛石型 ︒今 対缶不l視知覚

無垢板付き ヘッドレール (標準)までの総奥行  69mm C型リターン(オプション)の  標準長さ  85  総奥行 

Jones, 村上順, 大槻知忠, 葉廣和夫, (量子力学, 統計学, 物理学など様々な分野との結びつき ながら大きく発展中!!

地盤の破壊の進行性を無視することによる解析結果の誤差は、すべり面の総回転角度が大きいほ

また、視覚障害の定義は世界的に良い方の眼の矯正視力が基準となる。 WHO の定義では 矯正視力の 0.05 未満を「失明」 、 0.05 以上

学生は、関連する様々な課題に対してグローバルな視点から考え、実行可能な対策を立案・実践できる専門力と総合

原田マハの小説「生きるぼくら」