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第4章 ものづくり産業の目指すべき姿 宇都宮市ものづくり産業振興ビジョン|宇都宮市公式Webサイト

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Academic year: 2018

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第4章 ものづくり産業の目指すべき姿

1 ものづくり産業振興の目標像

本市のものづくり産業は,比較的バランスのとれた産業構造であるとともに,テクノポ

リス計画や頭脳立地計画などの推進により,高度技術産業関連の大手企業が集積し,市全

体の製造品出荷額を安定的に成長させ,本市の雇用・税収の維持拡大に貢献してきており,

現在においても安定的に成長している。

しかし,産業を取り巻く環境の変化によっては,急激な需要の減少,工場の他地域への

移転等により,本市産業が危機的な局面を迎える可能性も十分にありうることである。現

に,本市の中小製造業においては,国際的な競争の激化や,景気後退による需要の低迷に

伴い,事業所数や出荷額などの減少が続いている。

こうしたことから,中小製造業をはじめとする本市のものづくり産業が,高度技術産業

の集積をはじめ,産業支援施設,産業支援機関,高等教育機関などの充実による産業ポテ

ンシャルの高まりを十分に活用しながら,将来の環境変化の中でも柔軟に対応ができ,活

力をもって事業活動を継続的に展開していくため,本市のものづくり産業振興の目標像を,

「高度技術産業の集積を生かしたものづくり都市の創造」

として設定し,具体的には以下のようなイメージで目標像の実現を目指し,産業振興施

策を展開していくこととする。

<目標像の実現イメージ>

○多様な技術や製品開発能力を備えた中小製造業やベンチャー企業が多数輩出され,地域

経済の成長を牽引している。

○高度な技術を有する企業が地域内に集積し,個々の企業が高い専門性を発揮し,発展・

成長しており,また,有望な産業人材が数多く育っている。

○地域づくりの一環として産業振興に対する取り組みへの理解が広く浸透し,地域内の企

(2)

2 ものづくり産業振興施策

本市におけるものづくり産業振興の目標像の実現に向けた取り組みを進めるため,本市

のものづくり産業における産業振興施策を3つの柱とし,基本的な考え方を整理するとと

もに,それぞれの施策を提示する。

【産業振興施策】

① 地域経済を牽引していく中小企業

の創出

② 次世代の産業をリードする先駆的

な産業の集積

③ 時代要請に対応した産業都市の

実現

(1)起業家・ベンチャー企業の創出 (2)産学官・企業間連携の強化 (3)技術者人材等の活用・育成 (4)自立的な事業展開能力の向上 (5)コミュニティビジネスの起業促進

(1)次世代モビリティ産業※の集積

(2)マザー工場等の集積促進

(3)事業所支援サービス産業の集積促進 (4)戦略的な企業誘致の推進

(5)次世代産業人材の育成

(1)次世代産業活動への支援 (2)中小製造業の立地誘導 (3)工業団地立地企業の連携促進 (4)産業交流機能の強化

(5)国際物流機能の充実促進

【目標像】

(3)

<基本的考え方>

本市産業は,国際的な競争の激化や,景気後退による需要の低迷等に伴い,事業所

の統廃合や移転等が進み,事業所数が減少傾向にある。今後も,本市産業が持続的に

発展していくためには,新たな事業に取り組む事業者の創出が重要となってくる。本

市には,高度技術産業関連の大手企業の集積や,活用可能な産業支援施設や高等教育

機関が充実しており,こうした産業ポテンシャルを十分に活用し,地域内企業間の連

携強化を図りながら,地域経済を牽引していく内発的な企業や新事業を創出する。

(1)起業家・ベンチャー企業の創出

起業家精神に富み,創造的な事業活動に取り組む起業家・ベンチャー企業は,次代を

担う新事業創出の原動力であり,今後の経済発展の担い手であることから,起業家が事

業展開しやすい環境づくりに取り組み,起業家の裾野形成を図る。

(2)産学官・企業間連携の強化

地域内での産学官・企業間連携の拡大により,地域経済・産業活性化への効果が期待

できることから,新製品の開発や,新市場の開拓などの機会を得る出会いの場づくりな

どによる連携強化に努める。

(3)技術者人材等の活用・育成

経営資源に限りのある中小企業においては,資金面,人材面の制約があり,技術の高

度化に対応できていないのが現状であり,地域内から技術・技能・経営経験等を有する

人材を,リタイア人材も含めて活用することにより,中小企業の技術支援や人材育成を

図る。

(4)自立的な事業展開能力の向上

国際的な競争が激化する中,本市の中小製造業は,元請企業からの要請への対応能力

は高いが,独自に顧客開拓や技術開発の能力を高めるという観点での取り組みが遅れて

いることから,継続的に成長を遂げていくための市場・販路開拓の支援や,企業の技術

高度化を促進するなど,自立的な事業展開能力の向上を図る。

(5)コミュニティビジネスの起業促進

身近な地域における課題解決や街の生活ニーズに応えるコミュニティビジネスは,地

域経済の活性化と雇用の確保とともに,公共サービスの担い手として期待されているこ

とから,成功事例の紹介や勉強会を開催するなど,より多くの事業者の起業を促進する。

(4)

<基本的考え方>

本市は,テクノポリス計画や頭脳立地計画の推進により,工業集積の量的,質的な

拡大を実現させ,本市全体の製造品出荷額の安定的な成長や,雇用・税収の維持拡大

に貢献してきており,現在においても比較的堅調に推移を示す原動力となっている。

今後も,本市が高度技術産業の集積の高まりを維持し,発展していくためには,次世

代の産業を牽引していくことが期待できる高い成長力や先端性を持つ産業の集積,産

業人材の育成を図る。

(1)次世代モビリティ産業の集積

宇都宮地域における高度技術産業やモビリティ関連産業の特徴的な産業集積を活か

し,IT関連も含め,人やモノの移動性を高める将来性のある産業分野を「次世代モビ

リティ産業」として戦略産業に位置づけ,集積を図ることにより,多様で国際競争力の

ある産業クラスターを形成する。

(2)マザー工場等の集積促進

マザー工場1や試験研究施設,世界的に優位性を有するニッチトップ企業2の新規立地

や事業規模の拡大による成長・発展を促進する。

(3)事業所支援サービス産業の集積促進

製造業等における事業の円滑化,産業競争力の強化を実現していくために必要なサー

ビスを提供するソフト開発,デザインなどの事業所支援に関連するサービス産業の集積

を促進する。

(4)戦略的な企業誘致の推進

企業誘致は,産業の発展,雇用の拡大だけでなく,市内企業間の取引拡大や市内企業

への刺激効果等からも重要であることから,成長産業等の立地促進制度の拡充を図ると

ともに,戦略的な企業誘致活動を推進する。

(5)次世代産業人材の育成

意欲と能力を有し,希望を持って事業展開ができる人材を多数輩出するとともに,将

来の本市産業の基盤を担う人材を確保していくため,児童,生徒,学生等の育成や,経

営能力の高い経営者の養成に努める。

1 本社工場,研究所併設工場,新製品に関する試作,開発機能を有する工場

(5)

<基本的考え方>

本市製造業は,比較的バランスのとれた産業構造であるとともに,高度技術関連の

大手企業が集積しており,安定的に成長しているが,今後,産業を取り巻く環境の変

化によっては,急激な需要の減少,工場の移転等により,本市産業が危機的な局面を

迎える可能性も十分にありうる。本市の事業所が,環境の変化に柔軟に対応ができ,

市内で事業を継続していくためには,環境問題,国際化などに対応した産業活動の支

援や,良好な産業基盤の整備により,時代要請に対応した産業都市の実現に努める。

(1)次世代産業活動への支援

企業活動における国際化,環境共生,エネルギー対策や,国際競争力のある付加価値

の高い製品開発に重要な要素となるIT,デザイン,知的財産の戦略的な活用など,企

業における次世代の産業活動に必要な取り組みを支援する。

(2)中小製造業等の立地誘導

中小製造業等が事業活動を推進していく上で,事業拡大に伴う敷地・施設の狭隘化,

近隣の宅地化の進展など,企業立地環境に変化が生じていることから,良好な産業活動

環境を有する産業用地に,既存の工業団地を含む市内の中小製造業等の立地誘導を図る

とともに,市外企業の立地も目指す。

(3)工業団地立地企業の連携促進

市内の3工業団地における立地企業間の連携を強化し,工業団地の活性化を図るため,

工業団地内の企業が連携して取り組む,ゼロエミッション化や新製品開発などの共同化

事業を促進する。

(4)産業交流機能の強化

地域内の人材や企業等の有機的な連携を進めるとともに,市内外への地域産業への理

解・関心の向上,企業の成長・発展を促進するための産業交流機能の強化を図る。

(5)国際物流機能の充実促進

生産拠点の国内外のすみわけや企業の物流効率化への取り組みの進展など,国際物流

を取り巻く環境が変化してきていることから,関係機関と連携しながら,国際物流機能

の適正配置や機能拡充などを促進する。

参照

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