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第2章「景観の現状と課題」 宮崎県:美しい宮崎づくり推進計画

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第2章

景観の現状と課題

本県の景観特性

(1)

自 然

本 県 は 、 豊 か な 自 然 環 境 に 恵 ま れ て い ま す 。 こ れ ら の 自 然環 境 は 、 昭和 9 年 に 我 が 国 で 最 初 の 国 立 公 園 に 指 定 さ れ た 霧 島国 立 公 園( 現 : 霧島 錦 江 湾 国立 公 園 ) をはじめ、県内各地で自然公園等に指定され、大切に保全されています。

また、近年は、平成22年に霧島地域が日本ジオパークに認定されたのをはじめ、

平 成 24 年 に 綾 地 域 が 、平 成 29 年 に祖 母 ・ 傾・ 大 崩 地域 が 、 それ ぞ れ ユ ネス コ エ コ パ ー ク に 登 録 さ れ る な ど 、 本 県 の 自 然 の 価値 が 国 内外 に 認 めら れ 、 注 目度 も 高 ま っています。

県内の自然公園等

○ 国立公 園 :霧 島錦 江湾 国立 公園

○ 国定公 園 :日 南海 岸国 定公 園、 祖母 傾国 定公 園、 日豊 海岸 国定 公園 、 九 州中 央山 地国 定公 園

○ 県立自 然 公園 :祖 母傾 県立 自然 公園 、尾 鈴県 立自 然公 園、 西都 原杉 安峡 県立 自然 公園 、 母 智丘 関之 尾県 立自 然公 園、 わに つか 県立 自然 公園 、矢 岳高 原県 立自 然公 園 ○ 自然環 境 保全 地域 : 樫 葉自 然環 境保 全地 域、 掃部 岳北 部自 然環 境保 全地 域

かしば かも ん だけ

○ 緑地環 境 保全 地域 : 森 谷観 音緑 地環 境保 全地 域、 大斗 滝 緑地 環境 保全 地域 、

もりや おせりのたき

三 之宮 峡緑 地環 境保 全地 域、 長谷 観音 緑地 環境 保全 地域

はせ

○ 森林セ ラ ピー 基地 :日 之影 町、 綾町 、日 南市 北郷 町

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県内の景観に係る主な文化財

○ 国指定 名 勝及 び天 然記 念物 :五 箇瀬 川峡 谷( 高千 穂峡 )

○ 国指定 名 勝: 妙国 寺庭 園、 比叡 山及 び矢 筈岳 、尾 鈴山 瀑布 群、 鵜戸 ○ 国指定 特 別天 然記 念物 :青 島亜 熱帯 植物 群落 、都 井岬 ソテ ツ自 生地

○ 国指定 天 然記 念物 :ノ カイ ドウ 自生 地、青島 の隆 起海 床と 奇形 波触 痕、幸 島サ ル生 息地、 湯 ノ 宮 の 座 論 梅 、 高 岡 の 月 知 梅 、 石 波 の 海 岸 樹 林 、 虚 空 蔵 島 の 亜 熱 帯

こくぞう じま

林 、 岬 馬 及 び そ の 繁 殖 地 、 双石 山 、甑 岳 針 葉 樹 林 、 川 南 湿 原 植 物 群

ぼろいし こしきだけ

落 、関 之 尾の 甌穴

○ 県指定 名 勝: 須木 の滝 (ま まこ 滝)、乙 島 、行縢 山、 鬼神 野・ 栂 尾溶岩 渓谷

むかばき きじ の つ が お

○ 県 指 定 天 然 記 念 物 : 鵜 戸 千 畳 敷 奇 岩 、 白 岩 山 石 灰 岩 峰 植 物 群 落 、 ア カ ウ ミ ガ メ 及 び そ の 産 卵地 、 権現 崎の照 葉 樹林

▲霧 島錦 江湾 国立 公園( 韓国 岳~ 高千 穂峰)

(え びの 市・ 小林 市・ 高原 町・ 都城 市)

▲名勝 「五 箇 瀬川峡 谷( 高 千穂 峡)」

(高 千穂 町)

▲青 島( 亜熱 帯植 物群 落、 鬼の 洗濯 板)( 宮崎 市)

▲ 名勝 「尾 鈴山 瀑布 群( 矢研 の滝)」

(3)

【コラム】ジオパーク

「 ジ オ パ ー ク 」 は 、「 地球 ・ 大 地 ( = ジ オ : G e o )」 と 「 公 園 ( = パ ー ク : P a r k ) と を 組 み 合 わ せ た 言 葉 で 、「 大 地 の 公 園 」 を 意 味 し ま す 。 地 形 、 地 質 、 生 態 系 等 の 遺 産 を 保 護 し 、 研 究 に 活 用 す る と と も に 、 教 育 や 観 光 な ど 地 域 の 振 興 に 生 か す こ と を 目 的 と し て 、 平 成 2 7 年 に ユ ネ スコが正式に事業化しました。

国 内 で は 、 平 成 2 9 年 7 月 現 在 、 日 本 ジ オ パ ー ク 委 員 会 が 認 定 し た 「 日 本 ジ オ パ ー ク 」 が 4 3 地 域 あ り ( そ の う ち の 8 地 域 は 、「 ユ ネ ス コ 世 界 ジ

オパーク」にも認定。)、宮崎県に関係するものとしては、平成22年に「 霧

島」が日本ジオパークに認定されています。

▲ 御池 (都 城市 、高 原町) ▲ 関之 尾の 滝( 都城 市)

【コラム】ユネスコエコパーク(生物圏保存地域)

ユ ネ ス コ エ コ パ ー ク は 、 生 態 系 の 保 全 と 持 続 可 能 な 利 活 用 の 調 和 ( 自 然 と 人 間 社 会 の 共 生 ) を 目 的 に 、 昭 和 5 1 年 か ら ユ ネ ス コ が 開 始 し た 事 業 です。

登 録 地 域 は 、 地 域 の 豊 か な 生 態 系 や 生 物 多 様 性 を 保 全 し 、 自 然 に 学 ぶ と 共 に 、 文 化 的 に も 経 済 ・ 社 会 的 に も 持 続 可 能 な 発 展 を 目 指 す モ デ ル と して国際的にも注目されています。

国 内 で は 、 平 成 2 9 年 7 月 時 点 で 9 地 域 が 登 録 さ れ て お り 、 宮 崎 県 に 関 係する地域として「綾」と「祖母・傾・大崩」の2地域が含まれています。

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(2)

歴 史・文化

本 県 は 、 日 向 神 話 ゆ か り の 地 や 、 西 都 原 古 墳 群 の よ う な 古代 の 息 吹 を今 に 伝 え る 貴 重 な 文 化 的 遺 産 、 時 代 と と も に 形 成 され て き た重 要 伝 統的 建 造 物 群保 存 地 区

のまちなみ等が各地に残り、地域の歴史を知る上での貴重な資料となっています。

ま た 、 人 々 の 手 で 代 々 伝 え ら れ て き た 各 地 の 神 楽 や 祭 り など の 情 景 は、 地 域 固 有の歴史を継承する重要な宝になっています。

▲天 安 河 原( 高千 穂町 ) ▲鵜 戸神 宮( 日南 市)

あまのやすかわら

▲319基 の古 墳 が集ま る西 都 原古 墳群( 西都 市 )

▲銀 鏡神 楽( 西都 市) ▲都 井 の火祭 り( 串間 市)

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【コラム】重要伝統的建造物群保存地区

伝 統 的 建 造 物 保 存 地 区 ( 以 下 「 伝 建 地 区 」 と い う 。) 制 度 は 、 歴 史 的 な 集 落 ・ 町 並 み を 保 存 す る 取 組 を 支 援 す る た め 、 昭 和 5 0年 の 文 化 財 保 護 法 改 正 で 創 設 さ れ ま し た 。 市 町 村 は 、 伝 建 地 区 を 決 定 し 、 地 区 内 の 保 存 事 業 を 計 画 的 に 進 め る た め 、 保 存 条 例 に 基 づ き 、 保 存 計 画 を 定 め ま す 。 国 は 、 市 町 村 か ら の 申 し 出 を 受 け て 、 我 が 国 に と っ て 価 値 が 高 い と 判 断

したものを重要 伝統的建造物群保存地区(以下「 重伝建地区」という。)

に選定します。

平 成 2 9 年 2 月 2 3 日 現 在 、 重 伝 建 地 区 は 、 4 3 道 府 県 9 2 市 町 村 に 所 在 す る 1 1 2 地 区 と な っ て い ま す 。 県 内 で は 、 昭 和 5 2 年 に 日 南 市 飫 肥 ( 城 下 町 ) が 九 州 で 最 初 に 選 定 さ れ た の を は じ め 、 日 向 市 美 々 津 ( 港 町 )、 椎 葉 村 十根川(山村集 落)の計3地区が重伝建地区に選定され ています。

▲ 飫肥 藩5 万1 千石 の城 下町 の風 情漂 う ▲上 方と の交 易で 栄え た往 時を しの ばせ る

飫肥 のま ちな み( 日南 市) 美 々津 のま ちな み( 日向 市)

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営 み・生業・集落

人 々 の 営 み や 生 業 と と も に 育 ま れ て き た 田 畑 や 里 山 、 漁 港、 集 落 な どが 醸 し 出 す景観は、県民に懐かしさや郷愁を抱かせる原風景です。

県 内 に は 、 農 林 水 産 業 を 中 心 と し て 、 そ の 土 地 の 気 候 風 土に 根 ざ し た営 み や 生 業 か ら な る 景 観 が 見 ら れ る と と も に 、 住 民の 方 々 の手 に よ って 景 観 の 保全 や 地 域 の活性化につながる活動が幅広く展開されています。

近 年 、 こ う し た 景 観 の 価 値 が 認 め ら れ 、 平 成 25 年に は 「 酒谷 の 坂 元 棚田 及 び 農

山村景観(日南市)」が国の重要文化的景観に選定されたほか、平成27年には「高

千穂郷・椎葉山地域」が世界農業遺産に認定されています。

▲ 田を 守り 豊作 をも たら す「 田 の神 さあ」 ▲ 里山 の風 景が 広が る高 岡町 和 石 (宮 崎 市)

よれし

( えび の市 )

▲ 湖水 ケ池 のハ ス( 新富 町) ▲ 北浦 町地 下地 区の 茶畑 (延 岡市 )

じ げ

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【コラム】重要文化的景観

文 化 的 景 観 と は 、 棚 田 や 里 山 な ど の よ う に 、 地 域 に お け る人 々 の 生活 又 は 生 業 及 び そ の 地 域 の 風 土 に よ り 形 成 さ れ た 景 観 地 で 、 我 が 国 民 の 生 活 又 は 生 業 の 理 解 の た め に 欠 く こ と の で き な い も の で す 。 平 成 1 6年 の 文 化 財 保 護 法 の 改 正 に よ り 、 文 化 的 景 観 の 中 で も 特 に 重 要 な も の を 、 都 道 府 県 又 は 市 町 村 の 申 出 に 基 づ き 、「 重 要 文 化 的 景 観 」 と し て 選 定 す る 制 度が創設されま した。

平成29年2月9日現在、全国で51件の重要文化的景観が選 定されており、

県 内 で は 、「 酒 谷 の 坂 元 棚 田 及 び 農 山 村 景 観 ( 日 南 市 )」 の 1件 が 選 定さ れています。

▲酒 谷の 坂元 棚田 (日 南市 )

【コラム】世界農業遺産

世界農業遺産(Globally Important Agricultural Heritage Systems ( G I A H S )) は 、 伝 統 的 な 農 業 ・ 農 法 と そ れ に よ っ て 育 ま れ た 文 化 や 土 地 景 観 、 生 物 多 様 性 に 富 ん だ 世 界 的 に 重 要 な 地 域 に つ い て 、 そ れ ら の 保 全 と 持 続 的 な 活 用 が 図 ら れ る こ と を 目 的 と し て 、 国 連 食 料 農 業 機 関 ( F A O ) が 認 定 す る も の で あ り 、 平 成 2 9 年 2 月 1 日 現在 、 世 界で は 17 か国38地域、日本では8地域が認定されています。

平 成 27 年 1 2 月 に 認 定 さ れ た 高 千 穂 郷 ・ 椎 葉 山 地 域 で は 、 針 葉 樹 と 広 葉 樹 で 構 成 さ れ る モ ザ イ ク 林 等 に よ る 森 林 管 理 や 伝 統 的 な 焼 畑 農 業 、 山 腹 水 路 に よ る 棚 田 で の 米 作 り な ど の 複 合 的 な 農 林 業 シ ス テ ム 、 さ ら に は 神 楽などの特色ある伝統文化が受け継がれています。

▲針 葉樹と 広 葉樹 が織 りな す ▲ 棚田 が広 がる 風景 (高千 穂 町)

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都 市

本 県 で は 、 平 野 部 を 中 心 に そ の 土 地 の 気 候 風 土 を 土 台 に して 都 市 が 発達 し て い ま す 。 都 市 と 一 言 に 言 っ て も 、 そ の 中 に は、 心 地 よい 住 空 間と し て の 住宅 地 や 買 い 物 を 楽 し む 場 と し て の 商 業 地 、 憩 い の 空間 で あ る公 園 や 河川 な ど 、 様々 な 空 間 が あ り ま す 。 そ こ に は そ の 土 地 の 気 候 風 土と 相 ま った 建 築 物や 通 り を 行き 交 う 人 び と の 姿 な ど 様 々 な 景 観 構 成 要 素 が 存 在 し、 そ の 街な ら で はの 表 情 を 生み 出 し て います。

▲ 橘 通 り ( 宮 崎 市 ) ▲ 山 下 新 天 街の 七 夕 まつ り ▲ 美々 津 の路 地 「 ツ キヌ ケ 」

(延 岡市) (日 向市 )

▲大 淀川 と橘 公園 (宮 崎市 ) ▲早 水公 園の アヤ メ( 都城 市)

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【コラム】ワシントニアパームの植替え

宮 崎 市 中 心 部 か ら KI RI SH IM Aヤ マ ザ ク ラ 宮 崎 県 総 合 運動 公 園 周辺 に 至 る ま で 、 国 道 1 0 号 ・ 2 2 0 号 の 中 央 分 離 帯 に は 、 約 8 4 0 本 の ワ シ ン ト ニ ア パ ー ム が 立 ち 並 ん で い ま す 。 こ の 並 木 は 南 国 宮 崎 を 象 徴 す る 景 観 で す が 、 近 年、木の成長に より維持管理が困難になっていました。

こ の た め 、 管 理 者 で あ る 国 土 交 通 省 は 、 後 世 に こ の 景 観 を 残 し て 欲 し い と の 市 民 の 意 見 を 尊 重 し 、 平 成 2 9 年 5 月 、 ワ シ ン ト ニ ア パ ー ム を 若 木 に植え替える工 事に着手しました。

多 く の 市 民 に 愛 さ れ る ふ る さ と の 景 観 が 、 し っ か り と 次 世 代 に 受 け 継 がれようとして います。

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景観を取り巻く環境の変化

(1)

人 口減少、少子高齢化の進行

我が国の総人口 は平成20年( 推計人口)をピークと して減少傾向に転じており、

少子高齢化の進行はこれからも継続し ていくものと予測されています。

ま た 、 本 県 の 人 口 も 平 成 8 年 ( 推 計 人 口 ) 以 降 減 少 が 続く と と も に、 高 齢 化も 全国平均より約5年早く進んでいます 。

宮崎県総合計画「 未来みやざき創造プラン」( 平成27年7月改定宮崎県)では、

今後もこの傾向が続くと仮定した場合、平成42年(2030年)に人口97万9千人(20 10年 113 万5 千 人 、同 年 比 13.7 %減 )、 人 口構 成 に つい て は 、生 産 年 齢 人口 (15~

64歳)52%(2010年比7% 減)、高齢者人口( 65歳以上)36%(2010年比 10%増)

になると推計しています。

こ の よ う な 急 激 な 人 口 減 少 と 人 口 構 成 の 変 化 は 、 地 域 経済 に 大 き な影 響 を 与え る こ と は も と よ り 、 人 と 人 と の つ な が りの 希 薄 化を も た らし 、 景 観 を守 っ て きた 地域の共同活動等のさらなる衰退を招 くと考えられます。

こ の た め 、 景 観 施 策 の 推 進 に 当 た っ て は 、 人 口 減 少 ・ 少子 高 齢 化 によ る 地 域の 担 い 手 不 足 を は じ め と し た 社 会 情 勢 の 変化 を 踏 まえ 、 持 続可 能 な 地 域づ く り とい う視点を持って進めていくことが求め られています。

年齢 3区分別人口の推移(昭和25年~平成27年)

(11)

平成42年(2030年)の宮崎県に関する推計

2010年 ケース1 ケース2

人口 万人 113.5 97.9 101.9

~14歳 14% 12% 14%

15~64歳 60% 53% 52%

65歳 26% 36% 34%

うち75歳~ 14% 22% 21%

就業 人口 万人 53.1 41.5 45.0

域内総 生産 億円 34,958 27,318 32,576

1 人 当 た り 所 得 万円 221 200 229

○ ケ ース1

人 口 動 態 ~ 各 年 齢 階 層 ご と の 自 然 増 減 を 現 状 と ほ ぼ 同 じ 、 社 会 増 減 率 を 今 後 も 収 束

し ない もの と仮 定。

就 業者 数 ~ 各年 齢階 層ご との 就業 率を 現状 とほ ぼ同 じと 仮定 。

生 産額 ~ 就業 者1 人当 たり の生 産額 を現 状と ほぼ 同じ と仮 定。

県 民所 得 ~ 生産 額に 対す る県 民所 得の 割合 を現 状と ほぼ 同じ と仮 定。

○ ケ ース2

2030年 まで に段階 的 に次 の条件 を満 た す場 合

➀ 合 計特 殊出 生率 ~ 2 .0 7

➁ 若 年層 の社 会減 ~ 3 0% 抑制

③ 非 就業 者の 経済 活動 への 参加

・ 60歳代 の就 業率 ~ 6 0%

・ 若 年層 、中 堅層 の失 業の 減

④ 経 済活動 の生 産 性 ~ 1 0% 向 上

(12)

(2)

人 々の豊かさに対する価値観の変化

市 場 や 社 会 の 成 熟 化 に 伴 い 、 人 々 の 生 活 意 識 や 価 値 観 はま す ま す 多様 化 し てお

り、「豊かさ」の質の充実 も今まで以上に重要視されるようになっ ています。

内 閣 府 の 「 国 民 生 活 に 関 す る 世 論 調 査 」 に よ る と 、「 物 質 的 に あ る 程 度 豊 か に な っ た の で 、 心 の 豊 か さ や ゆ と り の あ る生 活 に 重き を 置 きた い 」 と する 人 の 割合 が 、「 ま だ ま だ 物 質 的 な 面 で 生 活 を 豊 か に す る こ と に 重 き を 置 き た い 」 と す る 人 の割合を大きく上回っており、今後も この傾向は続くものと思われます。

これからは心の豊かさか、まだ物の豊かさか

出典 :内 閣府 「国 民生 活に関 する世 論調 査」(平成 28年 )

( 注 ) 心 の 豊 か さ → 物 質 的 に あ る 程 度 豊 か に な っ た の で 、 こ れ か ら は 心 の 豊 か さ や ゆ と り の あ る 生 活 を す る こ と に 重 き を お

き たい 。

物 の豊 かさ →まだ まだ 物質 的な 面で生 活を 豊か にす ること に重 きを おき たい 。

ま た 、 宮 崎 県 が 平 成 2 7 年 度 に 実 施 し た 「 宮 崎 県 県 民 意 識 調 査 」 に よ る と 、「 あ な た に と っ て 『 豊 か さ 』 と は 何 で す か ? 」 と の 問 い に 対 し 、「 心 身 の 健 康 」 を 挙 げ た 人 の 割 合 が 最 も 高 く 、「 家 族 や 周 囲 と の 人 間 関 係 」 を 挙 げ た 人 の 割 合 が 3 番

目に、「時間的なゆとり」 を挙げた人の割合が7番目に高くなって います。

こ の こ と か ら 、 県 内 で も 、 物 質 的 な 面 以 外 の 「 豊 か さ 」を 求 め る 人が 多 い こと が伺えます。

「 豊 か さ 」 に 対 す る 価 値 観 は 、 人 々 が 何 に 生 き が い を 求 める か に も 大き く 影 響 を 与 え ま す 。 県 民 一 人 ひ と り が 生 き が い を持 ち 、 いき い き と日 々 を 過 ごす た め に も 、 多 く の 方 の 参 加 の も と に 良 好 な 景 観 によ る 地 域づ く り を進 め 、 心 豊か に 暮 ら

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あなたにとって「豊かさ」とは何ですか?

出典: 宮崎 県 「平成27年 度宮 崎県 県民 意識 調査」(平 成28年2月 )

(注1)イメ ージ に近 いも のを3 つま で選 択 (注2)回答 者数 (n)=1435

(3)

環 境意識の向上

近 年 、 環 境 問 題 に 高 い 関 心 を 持 ち 、 自 ら 積 極 的 に 環 境 問 題の 解 決 に 向け た 取 組 を行う個人、企業、市民団体などが増えています。

環 境省 の「 環 境 に 優 し い ラ イ フ ス タ イ ル 実 態 調 査 」 に よ る と 、 各 種 の 環 境 問題 に 対 す る 考 え 方 へ の 意 見 に つ い て 、 ほ とん ど の 項目 で 肯 定的 な 意 見 が大 勢 を 占め ており、今後もこの傾向は続くものと 思われます。

環境問題に対する考え方への意見

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旅 行者のニーズの多様化

平 成 2 7年 宮 崎 県 観 光 入 込 客 統 計 調 査 ( 宮 崎 県 観光 推 進 課) に よ る と、 本 県 を訪 れ る 旅 行 者 の 旅 行 目 的 の ト ッ プ は 、「 自 然 ・ 風 景 ・ 名 所 を 楽 し む 旅 」 で あ り 、 特 に 県 外 客 で は 64 .1% を 占 め て いま す 。 これ は 、 自然 な ど の本 県 の 景 観が 魅 力 的で あ る こ と の 証 左 で あ り 、 本 県 観 光 を 考 える 上 で 、景 観 を 生か す と い う視 点 が 非常 に重要であることを示しています。

一 方 で 、 個 人 の 価 値 観 や ラ イ フ ス タ イ ル の 多 様 化 に よ り、 従 来 か らの 物 見 遊山 的 な 団 体 旅 行 が 減 少 す る 一 方 、 地 元 の 人と の ふ れあ い や 、そ こ で し かで き な い体 験 を 求 め 、 家 族 、 友 人 等 と い っ た 少 人 数で の グ ルー プ 旅 行を 楽 し む 人が 増 加 して います。

ま た 、 平 成 2 4 年 に 総 務 省 が 実 施 し た 「 I C T 基 盤 ・ サ ー ビ ス の 高 度 化 に 伴 う 利 用 者 意 識 の 変 化 等 に 関 す る 調 査 研 究 」 に よる と 、 イン タ ー ネッ ト の 普 及を 背 景 に、 観 光 情 報 を イ ン タ ー ネ ッ ト で 入 手 す る 人の 割 合 が高 い と いう 調 査 結 果が 出 て いま す。

さ ら に 、 近 年 は 気 軽 に 画 像 を 発 信 で き る S N S *1

の 普 及 に 伴 い 、 特 に 若 年 層 を 中 心 と し て 、 S N S を 介 し て 見 た 場 所 に惹 か れ て出 か け ると い っ た 、S N S をき

っかけとした旅行需要が新たに生まれ ています。

地 域 固 有 の 良 好 な 景 観 を 生 か し た 活 力 あ る 地 域 づ く り を進 め る た めに は 、 こう した動向に対応した施策の推進が求め られます。

本県を訪れる旅行者の目的

自 然 ・ 風 景 味 ・ シ ョ ッ 温 泉 ・ 保 神 話 ・ 伝 説 ス ポ ー ツ ・ ビ ジ ネ ス そ の 他 の

・ 名 所 を 楽 ピ ン グ を 楽 養 を た ず ね る レ ク リ エ ー ・ 帰 省 兼 観光

しむ旅 しむ旅 旅 ション活動 観光

県内 客 39.5% 19.1% 10.4% 4.2% 8.1% 0.4% 6.7%

県外 客 64.1% 15.0% 17.3% 17.4% 7.0% 1.0% 7.2%

合 計 50.8% 17.2% 13.6% 10.3% 7.6% 0.7% 6.9%

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情報種類別の入手メディア

出典:総務省「ICT基盤・サービスの高度化に伴う利用者意識の変化等に関する調査研究」(平成24年)

(注 )イ ン タ ー ネ ッ ト は 、「 報 道/文 字 サ イ ト 」「 報 道/映 像 サ イ ト 」「 そ の 他 一 般 映 像 サ イ ト 」「 イ ン タ ー ネ ッ ト ラ ジ オ 」「 ソ ー シ ャル メディ ア」「 行政 機関 ・企 業サイ ト」「 その 他一 般サイ ト 」のい ずれ かを 選ん だ場合 の割 合

SNSがきっかけとなったお出かけ・旅行

(16)

(5)

交 流圏域の拡大

本県の交通環境も大きく変化しています。

ま ず 、 空 路 で は 、 平 成 2 7 年 3 月 に 3 路 線目 の 国 際線 と な る宮 崎 - 香 港線 が 就 航 し た ほ か 、 国 内 線 に お い て も 同 年 8 月 に 初の L C C( 低 コ スト 航 空 会 社) 路 線 と な る 宮 崎 - 関 西 線 が 就 航 し ま し た 。 ま た 、海 路 で は、 多 く の外 国 人 旅 行者 を 乗 せ た ク ル ー ズ 船 の 寄 港 が 増 加 し てい ま す 。さ ら に 、陸 路 に お いて も 、 平成 2 8年 4 月 に 東 九 州 自 動 車 道 が 北 九 州 市 か ら 宮 崎 市 まで つ な がっ た ほ か、 地 域 色 豊か な 観 光 列車を目当てに県外から訪れる方も増えています。

こ の よ う な 移 動 の 広 域 化 や 移 動 時 間 の 短 縮 は 、 国 内 外 の 多く の 方 々 を本 県 に 招 き 入 れ る 契 機 と な る 一 方 で 、 日 帰 り や 本 県で の 観 光後 に 他 県に 移 動 し 宿泊 す る 通 過型の観光旅行の増加につながるおそれもあります。

こ の よ う な こ と か ら 、 県 内 に 一 日 で も 長 く 滞 在 し 、 本 県 の良 さ を 十 分に 感 じ て いただけるような魅力ある観光地・地域づくりを進めることが求められます。

▲油 津港 に入 港 するク ルー ズ船 ▲東 九 州自 動車 道「 日 向- 都 農」開 通式( H26.3.16)

全国の観光入込客数比較

資料: 観光 庁 「全国 観光 入 込客 統計」( 平成27年)

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景観法に基づく取組の状況

平 成 16 年 に 景 観 法 が 制定 さ れ たこ と を 受け 、 県 では 、 平 成 19年 4 月 に 、景 観 形 成 に 関 す る 基 本 的 な 考 え 方 や 方 向 性 を明 ら か にし た 「 宮崎 県 景 観形 成 基 本 方針 」 を 策 定 し 、 景 観 を キ ー ワ ー ド と し た 持 続的 か つ 活力 あ る 宮崎 県 の 創造 に 取 り 組ん で き ま した。

ま た 、 県 内 の 市 町 村 に お い て も 、 良 好 な 景観 形 成 の取 組 が 着実 に 進 め られ て い ま す 。 平 成 2 7年 3 月 に は 、愛 媛 県 に 次い で 全 国で 2 番 目の 早 さ で全 て の 市 町村 が 景 観 行 政 団 体 ( 景 観 法 に 基 づ い て 良 好 な景 観 形 成の た め の具 体 的 な施 策 を 実 施し て い く 自治体)に移行しました。

県内における景観形成とその効果の事例

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■事例2

一 方 、 現 在 、 国 に お い て は 、 外 国 人 旅 行 者数 や 日 本人 国 内 旅行 消 費 額 の増 加 に つ な げ よ う と 、 国 立 公 園 の 「 ナ シ ョ ナル パ ー ク」 と し ての ブ ラ ンド 化 、 滞 在型 農 山 漁 村 の 確 立 、 訪 日 外 国 人 旅 行 者 の 受 入体 制 の 緊急 整 備 など を 柱 とす る 「 明 日の 日 本 を 支える観光ビジョン」に基づき、各種政策が推進されています。

こ の 「 明 日 の 日 本 を 支 え る 観 光 ビ ジ ョ ン 」で は 、 景観 も 重 要な 施 策 と 位置 付 け ら れ て おり 、 平 成3 2年 ( 20 20 年) ま で に 全国 の 都 道府 県 、 全国 の 半 数の 市 区 町 村で 景 観計画を策定するという数値目標が掲げられているところです。

こ の よ う に 全 国 各 地 で 景 観 計 画 に 基 づ く 良好 な 景 観形 成 が 進め ら れ る 中、 地 域 間 競争を勝ち抜くためには、全市町村

が早期に景観計画を策定し、それぞれの市町村 が 地 域 の 実 情 に 応 じ た 景 観 施 策 を 展開 す る とと も に 、相 互 に 連携 し て 美 しい 宮 崎 づ くりを推進していく必要があります。

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【コラム】 明日の日本を支える観光ビジョン

政 府 は 、 次 の 時 代 の 新 た な 目 標 を 定 め る と と も に 、 必 要 な 対 応 の 検 討 を 行 う た め 、「 明 日 の 日 本 を 支 え る 観 光 ビ ジ ョ ン 構 想 会 議 」 を 開 催 し 、

平成28年3月、「明日の日本を支える観光ビジョン」を策定しました。

こ こ で は 、 景 観 計 画 の 策 定 も 重 要 な 施 策 と し て 位 置 付 け ら れ て お り 、 平 成 3 2 年 ( 20 2 0年 ) を 目 途 に 、 原 則 と し て 全 都 道 府県 と 全 国 の半 数 の 市 区町村で景観計画を策定するという数値目標が定められています。

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景観に対する県民等の意識

宮崎県では、平成28年度、県民や本県を旅行で訪れたことがある方などを対象に、

「 美 し い 宮 崎 づ く り に 関 す る ア ン ケー ト 」 を実 施 し まし た 。 この ア ン ケ ート 結 果 に よ る と 、 宮 崎 の 景 観 を 美 し い と 感 じ ま す か 」 と の 問 い に 対 し 、「 感 じ る 」 又 は 「 多 少 感 じ る 」 と 回 答 し た 方 が 約 9 割 を占 め 、 多く の 方 が本 県 の 景観 に 好 印 象を 抱 い て いることが分かります。

宮崎の景観を美しいと感じますか

資 料: 宮崎 県「 美し い宮 崎づ くり に関 する アン ケー ト」( 平成28年7月)

(注)回答者の現住地 県内:93%、 県外:7%

ま た 、 宮 崎 県 が 平 成 2 7 年 度 に 実 施 し た 「 宮 崎 県 県 民 意 識 調 査 」 に よ る と 、「 あ な た は 、 宮 崎 の どの よ う な風 景 が 美し い と 思い ま す か。」と の 問 いに 対 し て、「自 然 の 風 景 」 を 挙 げた 方 が 90 .6% に も 上 って い ま す。 山 や 川、 海 な ど、 本 県 の 恵ま れ た 自

然を美しいと感じている方が多いようです。「歴史的な趣の残る風景」についても、

4 割 近 く の 方 が 美 し い と 回 答 し て いま す 。 日向 神 話 ゆか り の 地や 各 地 の 歴史 的 な ま ちなみも美しいと感じられているようです。

一 方 で 、「 魅 力 あ る 市 街 地 の 風 景 」 や 「 風 景 に 調 和 し た 公 共 施 設 」 を 美 し い 風 景 と し て 挙 げ た 方 は 1 0 % 未 満 と な っ て お り 、「 市 街 地 」 や 「 公 共 施 設 」 の 景 観 に つ い ては、今後一層の取組が必要であり、伸びしろが大きいとも言えます。

あなたは、宮崎のどのような風景が美しいと思いますか

出典 : 宮崎 県「 平成27年 度 宮崎 県県 民意 識調 査」( 平成28年2月)

(21)

課題

美 し い 宮 崎 づ く り の 推 進 す る に 当 た っ て は、 ま ず 、本 県 の 「強 み 」 は 何か を 見 極 め 、 そ れ を 伸 ば す こ と が 重 要 で す 。ま た 、 一方 で は 、本 県 の 「弱 み 」 を 克服 す る こ とも重要です。

こ の こ と か ら 、 こ れ ま で 見 て き た 現 状 や 環境 の 変 化を 踏 ま え、 美 し い 宮崎 づ く り を 進 め る に 当 た っ て の 課 題 を 、「『 強 み 』 を 伸 ば す 」 と 「『 弱 み 』 を 克 服 す る 」 と い う2つの視点で整理すると、次のようになります。

(1)

「強み」を伸ばす

【強み】

・美しい自然景観

・神話や歴史などが感じられる景観 ・自然との共生によって生み出された文化 ・魅力的な食材等を生産する農山漁村の営み ・沿道修景美化など、先人たちの先駆的な取組

・あたたかい県民性 など

【課題】

○ 本県の自然や歴史、文化等をしっかりと守り、将来の世代に継承する。

○ 本 県 の美 し い 景観 を さ ら に磨 き 上 げ、 県民 が愛 着と 誇り を持 って 心 豊か に

暮らせるような魅力ある地域づくりにつなげる。

○ 本 県 の景 観 の 魅力 を 発 信 する と と もに 、旅 行者 のニ ーズ を踏 まえ た 体験 型

観光メニュー等を提案することなどにより、旅行者を増やす。

○ 県民性を生かし、旅行者をもてなす。

(2)

「弱み」を克服する

【弱み】

・ 全国平均より早く進行している人口減少や少子高齢化に伴う地域の担い手不 足 ・多 様 化 する 観 光 客の ニ ー ズ への 対 応 (景 観整 備、 交通 環境 整備 、観 光 メニ ュ

ーの提供など)の遅れ

・知名度不足 など

【課題】

○ 環境意識の高まりを景観の保全等の活動につなげる(担い手の確保)。

○ 県民の関心を高め、集落やまち単位で景観まちづくりを展開する。

○ 様々な主体が景観を守り、育てる仕組み(連携・支援体制)をつくる。

○ 景観 法 の 活用 な ど 景観 施 策 の 推進 と 広 域景 観 の 保全 及 び 創出 に 向 け た市 町 村間の連携を進める。

○ 美 し い景 観 を 、地 域 固 有 の価 値 あ るも のと して 、国 内外 に対 し、 イ ンタ ー

ネット等を活用して効果的に情報発信する。

参照

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