5‐1 本県の目指す都市づくりに向けた重点的な対応
44
第5章
都市計画に関する基本方針
5‐1
本県の目指す都市づくりに向けた重点的な対応
○ 本県の 目指す都 市 づくりや都 市計画の 基 本方向の実 現へ向け 、 本県の地域性 を踏まえ た都市 計画の 運用を行 うため に、特 に、次の 三つの 項目に ついて、重 点的な対応を図ります。
1.県全体の一体的発展を支える都市機能の充実と連携強化
○ 広域拠 点である 宮 崎市、都城 市及び延 岡 市において は、生活 、 産業、観光、 情報、文 化、交 流とい った高次 の都市 機能の より一層 の充実 を図る とともに、 利便性の 高い交 通ネッ トワーク の形成 により 、交流・ 連携を 強化し 、広域拠点 を中心として各拠点の都市機能が一体的に機能する都市構造を目指します。 ○ 圏域の 中心とな る 圏域拠点と して位置 付 ける都市に おいては 、 広域拠点を補
完し、圏 域を対 象とす る都市機 能の集 積・強 化を図る ととも に、広 域拠点や圏 域内の各都市との交流・連携を強化します。
○ 地域拠点と なる都 市においては、 周辺地 域との連携・交 流の中 心都市として、 暮らし、 働き、 遊び、 学び、憩 い、集 うなど 、人々が 都市で 活動す る上で欠か せない様々な都市機能の充実を図ります。
○ それぞ れの都市 が 単独で充足 できない 都 市機能につ いては、 各 都市が役割分 担を行い 、相互 補完す る必要が あるた め、広 域連携軸 ・地域 連携軸 などのネッ トワーク強化による連携・交流を図ります。
○ 自然・ 歴史・文 化 ・産業など の多彩な 地 域資源を生 かした個 性 あふれる都市 機能の強 化・集 積を図 るととも に、こ れらの 都市機能 の連携 強化に より、地域 の魅力や地域力の向上を図ります。
2.安全で快適な生活を送るための都市づくり
○ 人口減少 、高齢 化の進行、大規 模な自 然災害等に対応 するた め、全ての人々 が安全・安心・快適に暮らせる良好な居住環境の形成に努めます。
○ 市街地 について は 、良好な居 住環境の 形 成に向けた 都市計画 の 目標と対応方 向を明確 にしな がら、 市街地環 境の改 善に向 けた土地 利用と 都市施 設整備に努 めます。
○ 特に、 広域拠点 周 辺や広域連 携軸沿線 の 市街地形成 ゾーン及 び 農住共生ゾー ンにおい ては、 都市機 能の集積 や自然 環境と の共生の あり方 につい て検討しな がら、秩序ある高質な集約的市街地
*
の形成に努めます。
○ 市街地 の再整備 に 当たっては 、住宅地 、 商業地、工 業地とも 様 々な課題を抱 えている ことか ら、都 市計画だ けでは なく、 関係する 様々な 主体の 取組と連携 することが重要です。
このた め、医療 福 祉、農林漁 業、商工 観 光、防災な どと、十 分 な調整・連携 を図りな がら、 土地利 用のあり 方や都 市施設 の整備・ 活用な どを含 めて、市街 地の再整備に向けた検討を行っていきます。
○ 都市部 を中心と し た交通事情 も変化し て おり、各交 通手段が 効 率的・効果的 に役割分 担した 交通体 系が確立 される よう、 土地利用 のあり 方と総 合的・一体 的に検討していきます。
3.宮崎県の財産である豊かな自然環境や景観の保全
○ 本県の 都市にお け る自然環境 は、公園 、 海、河川、 森林など 、 様々なものが 存在し、それぞれが多彩な機能、規模を有しています。
これら が全体 とし て 体系的 に位置 付け ら れ、水 と緑の 連携 軸 などを 中心に有 機的な連携が図られるよう配慮していきます。
○ 豊かな 自然に囲 ま れている本 県の特性 を 生かし、都 市計画と し ても自然環境 や景観な どの保 全につ いては、 交流人 口拡大 の重要な 資源と しての 利活用を含 め、積極的な取組を促進します。
○ 特に、都市計画区域内でも豊かな自然環境が多く残されている、市街化調整
区域や非線引き都市計画区域内の用途地域が定められていない地域(以下、「用
途地域外」といいます。)については、このような趣旨を十分に踏まえ、土地利
5‐1 本県の目指す都市づくりに向けた重点的な対応
46
図 本県の目指す都市づくりに向けた重点的な対応等
豊かな自然環境と共生する、人口減少下でも持続可能
な都市を実現し、県土の発展につなげていくことを目
指します。
宮崎県の目指す都市づくり
〈3つの視点〉
自然環境との 共生
地域資源を 生かした自立
都市づくりを担う 多様な主体や 地域間の連携
都市づくりの実現に向けた
4つの基本方向
広域都市圏の形成
1
広域ふるさと交流圏の形成
2
安全で快適な都市の形成
3
ふるさと地域の形成
4
都市づくりと基本方向実現に向けた
3つの重点的な対応
県全体の一体的発展を支える都市機能の充実と連携強化
1
安全で快適な生活を送るための都市づくり
2
5‐2
県全域の基本方針
都市計画 に関す る県全 域の基本 方針と して、 長期的な 都市づ くり、 土地利用、 都市施設、 都市景観 ・ 自然環境、 防災都市 づ くり、都市 計画の推 進 の6項目に分 けて次のとおり定めます。
1.長期的な都市づくりの基本方針
人口減少、 高齢社会 が 深刻化する 中、これ ま でと同じ都 市づくり を 進めた場合、 人口はより 低密度化 し 、商業・医 療・福祉 や 行政といっ た生活利 便 性に寄与する 都市機能の維持が困難になることが予想されます。 (図 5-1)
図5-1 このまま進んだときの都市の姿(概念図)
まちそれぞれの人口と人口密度
が高い。
人 口 減 少 が 進 み 、 ま ち の 範 囲 は 変 わ
らないが、人口密度が低下。
各 々 の ま ち で も 、 生 活 利 便 性 の 差 に
応 じ て 、 人 口 密 度 に 地 域 的 な 格 差 が
拡大。
※ 段の高さと、色の濃さで人口と人口 密度を示し、円の大きさで市街地や集 落の広がりを示す。
市街化区域
(用途地域)
既存集落
市街化調整区域
(用途地域外)
鉄道
道路
自然災害リスクの高い地域 自然災害リスクの高い地域
公共交通の利便性
低下
都市施設等の維持
管理レベルの低下
現在の都市の姿 このまま進んだときの都市の姿
市街地や集落の イメージ※
5‐2 県全域の基本方針
48
将来にわ たって持 続 可能な都市 づくりを 目 指すために は、高齢 者 をはじめとし た多くの住 民にとっ て 暮らしやす い、安全 で 快適なまち づくりを 推 進し、人や都
市機能を集約した「人のまとまり(商業・医療・福祉等の都市機能を維持できる一
定の人口が集積した地域)」を形成する必要があります。
この「人 のまと まり」について は、都 市の中 心部にの み人口 や都市 機能を集約 するような 一極集中 的 な都市をイ メージし て いるのでは なく、本 県 のそれぞれの 都市におけ る拠点の 「 規模」や「 特性」に 応 じて、それ ぞれが持 続 的に存在すべ きものと考えます。
また、大 規模な 自然災 害等の災 害リス クの高 い区域の「人の まとま り」につい ては、住民 の居住や 都 市機能の安 全性を確 保 するととも に、警戒 避 難体制を強化
するなど、安全な「人のまとまり」として構築すべきものと考えます。
それらの 、大小 様々な 特色ある「人の まとま り」の「 核(商 業、業 務、医療、
福祉、教育、文化、行政、観光、交流等の都市機能を集約した、人が集う場所)」
が、道路や 公共交通 ネ ットワーク で相互に 連 携・補完し あう都市 構 造を目指しま す。
そのため 、長期 的な都 市づくり の方針 として 、以下の 3つの 変化の 方向性と将 来の都市像の概念を位置付け、「安全で快適な都市」の形成を図ります。
(1)「人のまとまり」をつくる
・・・核を中心として一定の人口が集積した活力ある地域の形成
(2)安全な「人のまとまり」をつくる
・・・様々な災害に強い安全な都市の構築
(3)「人のまとまり」の核をつなぐ
・・・都市機能を相互に連携・補完する交通ネットワークの確保
以上の3つ の変化 の方向性と将来 の都市 像の概念につい ては、 次のとおりとし ます。
(1)「人のまとまり」をつくる
・・・核を中心として一定の人口が集積した活力ある地域の形成
○ 今後 の人口 減少・ 高齢社会 におい ても、 多様性の ある安 全で快 適な都市づ くりのため には、一 定 の人口を確 保した「 人 のまとまり 」の形成 が 必要であり、 地域の実 情に合 った利 便性を高 めるま ちづく りの検討 を行う ことが 重要です 。
また 、その 検討に 当たって は、将 来にお ける人口 の見通 しとそ れを踏まえ た財政 の見通 しを 立 てたう えで、 財政 面 及び経 済面に おい て 持続可 能な都市 経営を実現することが課題となります。
1)魅力ある「人のまとまり」の形成
①魅力ある「人のまとまり」のための「核」の形成
a)多様性のある「広域的中心となる市街地(中心市街地)」の形成
○ 中心市街地においては、「人のまとまり」の「核」を構成する商業、 業 務 、 医療 、 福祉 、教 育 、 文化 、 行政 、観 光 、 交流 等 の多 様な 都 市 機 能の集約に努めます。 (図 5-2)
○ 中心市街地においては、まちなか居住やまちなか商業
*
、職住近接 *
を 目 指 して 、 多世 代の 人 々 が暮 ら し、 働き 、 学 び、 遊 び、 憩い 、 集 う 場 所 と して 、 うる おい と 活 気に あ ふれ るま ち づ くり の 実現 や、 地 域 コ ミュニティの再生に向けた多様性のあるまちづくりに努めます。 ○ 中心市 街地の再生にお いては 、都市の既存ス トック や低・未利用地
の有効活用、空き家や空き店舗のリノベーション *
等による付加価値の 創出に努めます。
○ 中心市街地再生の取組や整備に際しては、「人のまとまり」の「核」
を 形 成 する 都 市計 画と な る よう 、 関係 者と 連 携 した ま ちづ くり に 取 り 組みます。
b)魅力ある「核」としての「歩いて楽しいまちづくり」
○ 中心市街地の「核」となるエリアについては、「歩いて楽しいまちづ くり」を目指し、以下のような点に留意したまちづくりに努めます。 ・ 学 生、 子 育て 世代 、 高 齢者 、 NP O法 人 等 の多 様 な主 体と 連 携 し
て行う商店街の取組など、まちなかの賑わい創出
・ 公共交通網の利便性向上、駐輪場、駐車場の適切な配置など、「歩
いて楽しいまち」へのアクセス向上 ・ バリアフリー
*
、 ユニバーサルデザイン *
の導入、エリア内の 通過 交通の抑制など、安全で安心して歩きやすいまちづくりの促進 ・ 道 路空 間 の見 直し 、 沿 道の 緑 化と あわ せ て 、公 園 、緑 地及 び 水 辺
の活用など、ゆとりとうるおいのある歩行空間の創出
・ ま ちな か の歴 史的 建 造 物、 伝 統文 化等 の 観 光資 源 と連 携し た 仕 掛 けなど、散策したくなるまちづくりの促進
・ 景 観計 画 の活 用、 屋 外 広告 物 の適 正化 な ど 、中 心 市街 地を 取 り 巻 く自然景観や歴史的景観
*
等と調和した景観の形成
c)「核」の形成への民間活力の導入
○ 「核」の形成に関する 事業等 において、行政 施設の 整備に当たって は、例えばPPP/PFI
*
の手法を活用するなど、民間活力の導入に ついて検討を行います。
②「人の まとま り」の規模に見 合った 「核」を構成す る都市 機能の選択と適
正配置
○ 居 住を 主と する 地域に おい ては 、身 近な所 に必 要な 商業 施設、 診療所
や介護施設が配置されるなど、地域の規模や特性に応じて、「核」を構成
5‐2 県全域の基本方針
50
○ 「 人の まと まり 」の「 核」を構 成す る商業 施設 等を 誘致 する取 組にお い て は、 空き 店 舗や空 き 家等 の有 効活 用、 集 約し た空 き地 の有 効 利用 な ど、地域の実情に応じて検討する必要があります。
○ 居 住を 主と する「人の まと まり 」に おいて も、 高齢 者を はじめ とした 多くの 住民 が健 康で 暮らし やす い、 歩い て暮ら せる まち づく りを目 指し 、 公共交 通等 の利 便性 の高い 地域 への 都市 機能の 適正 配置 やバ リアフ リー 、 ユ ニ バー サル デ ザイン に 配慮 した 安全 な歩 行 空間 の確 保、 さら に は沿 道 の緑化等、うるおいのある都市景観の形成に努めます。
③良好なコミュニティが維持できる住宅地の形成
○ 世 代交 代が 進ん でいな い市 街地 内の 居住を 主と する 地域 や住宅 団地に つ い ては 、高 齢 社会で も 安全 で快 適な 居住 空 間を 維持 でき るよ う 、住 宅 の 耐 震改 修や 空 き家の 利 活用 を促 進す ると と もに 、住 み替 えの 促 進策 も 検討しながら良好な地域コミュニティづくりに努めます。
○ 空 き家 の除 却を はじめ 、地 域の 実情 に応じ た跡 地利 用に ついて 検討す ることが必要です。
図5-2 「人のまとまり」の規模に見合った「核」を
2)都市施設の見直し
○ 「 人のま とま り 」と「 核」の 形成 に 資する 、道路 、公 園 、その 他の都市 施設に つい ては 、既 存スト ック の有 効活 用や、 長寿 命化 など による 適切な 維持・ 管理 に努 める ととも に、 将来 的な 需要等 を踏 まえ て適 切な見 直し、 整備を促進します。
3)公共施設の適正化
○ 「 人のま とま り 」と「 核」の 形成 の ため、 公共施 設等 総 合管理 計画、公 有財産
*
の最適利用、学校規模適正化・適正配置 *
、学校施設と他の公共施 設等との複合化
*
等の計画や制度との調整、既存ストックの有効活用に努め ます。
4)用途地域外等及び都市計画区域外における集落のネットワーク化の促進
○ 用 途地域 外等 ( 市街化 調整区 域及 び 用途地 域外) 及び 都 市計画 区域外で は、市 町村 が作 成す る総合 長期 計画 や市 町マス ター プラ ン等 で整備 の方針 を示し、地域再生法に基づく地域再生土地利用計画
*
による立地誘導の仕組 み等の 活用 を図 るこ とで、 農地 や農 村地 域の乱 開発 を防 ぎ、 住民と の協働 により「小さな拠点
*
」の形成をはじめとした集落のネットワーク化を促進 していくことが望まれます。
5)「人のまとまり」と「核」の形成のために
○ 将 来にわ たる「 人のま とまり 」と「 核」の 形成を 目指 し 、人口 等まちの 将来の 動向 を踏 まえ たイン フラ の整 備や 維持・ 管理 を効 率的 ・計画 的に行 い、配置や機能向上について慎重かつ継続的な検討に努めます。
○ 「 人のま とま り 」と「 核」に つい て は、地 域の状 況に 応 じて適 正に形成 する必 要が あり 、住 民自ら が、 都市 の将 来につ いて 関心 を寄 せ、ま ちづく りに積 極的 に参 加で きる仕 組み づく りな ど、計 画策 定段 階か らの地 域住民 による合意形成が必要です。
(2)安全な「人のまとまり」をつくる
・・・様々な災害に強い安全な都市の構築
1)県民防災力の向上
○ 安全な「人のまとまり」を実現するため、各種ハザードマップ *
(災害予 想地図 )の 策定 ・周 知、災 害時 の情 報提 供等に より 地域 住民 の防災 意識の 向上を図るとともに、自主防災組織
*
の活性化、災害時の要配慮者への支援 対策、 関係 機関 と地 域との 連携 強化 等に より県 民防 災力 の向 上を推 進しま す。
2)避難場所及び避難経路の確保
5‐2 県全域の基本方針
52
特 に、多 くの 人 的被害 が想定 され る 津波災 害につ いて は 、地震 発生後の 迅速な 避難 が重 要と なるこ とか ら、 短期 、中期 的に は、 安全 な避難 場所や 避難経 路を確 保し 、 津波か らの避 難が 困 難な地 域の避 難対 策 を促進 します。
3)安全な地域への誘導
○ 自 然災害 リス ク の高い 地域の まち づ くりに おいて 、将 来 的には 、浸水、 土砂災 害等 のお それ がない 地域 や避 難施 設の周 辺な ど、 安全 な地域 へ誘導 することが望まれます。
既に 市街化 している地域に ついて は、住民の社会 的合意 等、市町とも連 携しな がら 、災 害に 強いま ちづ くり につ いて長 期的 な課 題と して検 討しま す。
4)復興を想定したまちづくりの推進
○ 大 規模な 災害 が 発生し 、多く の人 命 が危険 にさら され る などの 非常時に おいて も、 災害 への 対応や 県民 生活 の安 定確保 等を 図る ため 、行政 機能の 致 命 的 な 被 災 を 回 避 し 、 災 害 応 急 対 策 業 務 及 び 行 政 機 能 の B C P
*
( Business Continuity Plan : 業 務 継 続 計 画 ) を 確 実 に 実 行 で き る よ う 、 耐震性の向上、電力の確保など、必要な機能の確保を推進します。
○ 大 規模災 害が 発 生した 際のこ とを 想 定し、 被害の 最小 化 を図る まちづく りの観 点か ら、 土地 利用や 主要 な都 市機 能の再 配置 につ いて 検討し ておく ことが望まれます。
図5-3
安全な「人のまとま
り」の形成(概念図) 自然 災 害リ スク
の高い地域
【第1段階:短期的】 ◎ハザードマップ周知 ◎自主防災組織の活性化 ◎関係機関との連携強化
地 域 産 業 等 必 要 な
ものは残る 避難施設の周辺等、
安全な地域への誘導 自然 災 害リ スク
の高い地域
【第3段階:将来的】 安全な地域への誘導
避 難 タ ワ ー
の整備
堤 防工 事や避 難経 路
等の整備
(リスク軽減) 自然 災 害リ スク
の高い地域
【第2段階:短期中期的】 避難場所等の確保等 ハード整備
避難ビルの
(3)「人のまとまり」の核をつなぐ
・・・都市機能を相互に連携・補完する交通ネットワークの確保
○ 大小 様々な 特色あ る「人の まとま り」の「核」を 構成す る都市 機能が、相 互に連 携・補 完で き るよう 、公共 交通 網 、道路 網等に より 結 ばれた 交通ネッ トワークの構築を促進します。
また 、都市 機能の 集約を目 指すま ちづく りと一体 となっ た持続 可能な公共 交通網 を構築 する た め、関 係機関 と協 力 して、 公共交 通網 の 利便性 ・効率性 の向上と利用促進に取り組みます。
○ 自動 車を自 由に利 用できな い高齢 者等に 対しても「人の まとま り」間の移 動手段の 選択肢 を増や すなど、 公共交 通機関 の利便性 の向上 を図る とともに 、 駅やバス停などの交通結節点
*
の機能強化や、バリアフリーやユニバーサルデ ザインによる安全な交通環境の整備に努めます。
○ 地域の実情に応じて、コミュニティバスやデマンド型乗合タクシー
*
(いわ
ゆる「デマンドタクシー」)等の活用、県内の道路網等の既存ストック活用な
ど、総合的な交通ネットワークを確保することが望まれます。
○ 大規模 な「人 のまとまり」内 などの 自転車交通が多 く見込 まれる地域につ いては 、歩行 空間 、 自転車 空間を 基本 的 に分離 し、放 置自 転 車が集 中する中 心市街 地や駅 周辺 等 に駐輪 場等を 適切 に 配置す るなど 、歩 行 者、自 転車等、 人優先の安全で快適なまちづくりを促進します。
(交通ネットワークのイメージを図5-4、図5-5、図5-6に示す。)
5‐2 県全域の基本方針
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図5-5 「人のまとまり」の核をつなぐ交通ネットワークイメージ
以上の3つ の変化 の方向性と将来 の都市 像の概念につい て、概 念図としてまと めると以下のとおりです。(図5-7)
図5-7 安全で快適な将来の都市像(概念図)
自然災害リスクの高い地域
「人のまとまり」 をつくる
● 商 業 ・ 業 務 ・ 医 療 等 の
都市機能の集約
● 地 域 の 規 模 に 見 合 っ た
都市機能の誘導
●適正な人口規模の確保
安全な「人の まとまり」をつくる
● ハ ザ ー ド マ ッ プ 周 知 、
自 然 災 害 の リ ス ク の 軽
減、避難施設等の整備
● 将 来 的 に は 安 全 な 地 域
への誘導
「人のまとまり」 の核をつなぐ
●都市機能の連携・補完
● 公 共 交 通 や 道 路 に よ る
交通ネットワーク形成
●公共交通の維持
様々な災害に強い 安全な都市の構築
都市機能を 相互に連携・補完する 交通ネットワークの確保 核を中心として
一定の人口が集積した 活力ある地域の形成
望ましい都市像
自然災害リスクの高い地域
避難タワー等 避難施設
自然災害リスクの高い地域
5‐2 県全域の基本方針
56
2.土地利用に関する基本方針
○ 土地利用に関する基本方針では、「市街化区域及び用途地域内」、「市街化調整 区域及び用 途地域外 」、「都市計 画区域外 」 の3区域に 分けて、 そ れぞれの区域 における土地利用の方針を示します。
○ 「市街化調整区域及び用途地域外」では、「既存集落」と「既存集落以外の区
域」に分けて整理しています。
○ 区域区 分の有無 に よってそれ ぞれで特 記 すべき方針 の場合に は 、例えば区域 区分を有 する都 市計画 区域の場 合は「 市街化 調整区域 内の既 存集落 」など、区 域区分の ない都 市計画 区域の場 合は「 用途地 域外の既 存集落 」など の表現をし ています。
1)区域区分を行う都市計画区域の場合は市街化区域、市街化調整区域とする。
2)区域区分を行わない都市計画区域の場合は用途地域内、用途地域外とする。
図 各区域の定義イメージ及び関係フロー
【既存集落】 <市街化区域>
<用途地域内>
<市街化調整区域> <用途地域外>
【既存集落以外の区域】 準都市計画区域
(中心市街地)
(その他市街地) 都市計画区域
都市計画区域外 都市計画区域界
市街化区域界 (用途地域界)
~各区域の定義~
〈市街化区域〉 ※1
〈用途地域内〉 ※2
〈市街化調整区域〉 ※1
〈用途地域外〉 ※2 都市計画区域
都市計画区域外 準都市計画区域
【既存集落】
【既存集落以外の区域】 (中心市街地)
5‐2 県全域の基本方針
58
(1)都市計画区域、区域区分に関する基本方針
1)都市計画区域に関する基本方針
①準都市計画区域の指定及び都市計画区域への編入の検討
○ 都 市計 画区 域外 の、高 速道 路の イン ターチ ェン ジ付 近や 幹線道 路沿い 等 に おい て、 既 に都市 的 土地 利用 の集 積が 認 めら れ、 用途 の混 在 、居 住 環 境 の悪 化が 懸 念され る 場合 や都 市的 開発 に よる 環境 の悪 化、 土 地利 用 の混乱が見込まれる場合には 、関係市町村との調整を図った上で、良好 な居住環境の確保に向けた土地利用規制を行います。
○ 都 市計 画区 域に 隣接・ 近接 して 既に 都市的 土地 利用 の進 んでい る地区 については、都市計画区域への編入、準都市計画区域
*
の指定、特定用途 制限地域
*
の指定等を検討します。
○ 都 市計 画区 域か ら離れ てい る場 合は 、準都 市計 画区 域の 指定等 を検討 します。
②都市計画区域の見直し
○ 1 つの 行政 区域 に複数 の都 市計 画区 域があ る場 合等 にお いて、 将来都 市構造 の変 化に より 必要が 生じ た際 は、 関係市 町と の調 整を 図った 上で 、 都市計画区域の統合も検討します。
2)区域区分に関する基本方針
○ 線引き都市計画区域 *
の区域区分については、都市の無秩序な拡大を抑制 し、計 画的 な公 共施 設整備 によ る良 好な 市街地 の形 成、 優良 な農地 との健 全な調 和等 、地 域の 実情に 応じ た都 市計 画を進 める 上で 効果 的であ ること から、 基本 的に 区域 区分を 継続 しま すが 、都市 計画 に関 する 基礎調 査の結 果等を 踏ま え、 都市 計画区 域マ スタ ープ ランに おい て、 その 要否を 検討し ます。
○ 地 域の振 興や 既 存集落 の維持 等に お いて必 要な開 発等 に ついて は、市街 化調整 区域 の特 性を 踏まえ 、市 町マ スタ ープラ ンに 位置 付け た上で 、地区 計画に より 周辺 環境 ・景観 と調 和す る計 画的な 土地 利用 を誘 導する ことが 必要です。
○ 地 区計画 の決 定 に必要 な県の 協議 ・ 同意に ついて は、 広 域的な 運用の統
一性の確保と円滑な運用を図るため、「地区計画に関する県同意指針」に基
図 中心市街地の活性化・再生の一例
(2)市街化区域及び用途地域内の土地利用に関する基本方針
1)中心市街地の活性化・再生
①居住空間と一体となって多様な機能が集積された中心市街地の構築
○ 中 心市 街地 を居 住空間 やコ ミュ ニテ ィ空間 の視 点か ら見 直し、 人々の 日 常 生活 、地 域 文化、 コ ミュ ニテ ィの 中心 と なる よう に、 居住 、 商業 、 業 務 、医 療、 福 祉、教 育 、文 化、 行政 、観 光 、交 流な ど多 様な 機 能を 集 積 し た商 業業 務 地を形 成 する とと もに 、既 存 施設 の改 修・ 更新 、 まち な か 居 住が でき る 複合型 施 設の 整備 等に より 、 職住 近接 型の 市街 地 とし て 再生することが必要です。
②うるおいと活気あふれる中心市街地形成
○ 中心市街地は、中心市街地活性化法
*
などに基づく、商店街の活性化や 商 業 ・業 務集 積 を支え る 施設 の計 画的 な整 備 とあ わせ 、一 体的 に 行う ソ フト事業を積極的に進めることが必要です。
ま た 、 まち な か居 住や ま ち なか 商 業、 職住 近 接 を目 指 して 、多 世 代 の 人 々 が暮 らし 、 働き、 学 び、 遊び 、憩 い、 集 う場 所と して 、う る おい と 活 気 にあ ふれ る まちづ く りの 実現 や地 域コ ミ ュニ ティ の再 生に 向 けた 土 地利用を誘導することが必要です。
○ 中 心市 街地 の整 備に当 たっ ては 、主 に広域 商業 業務 地を 中心に 、土地 区画整理事業
*
等の面的整備 *
事業、市街地再開発事業 *
などの活用や高度 利用地区
*
、地区計画などの都市計画制度の適用、用途地域の見直しや特 別用途地区
*
の指定等も考えられます。 また、優良開発プロジェクト
*
を誘導するために、必要に応じて建ぺい 率
*
、容積率 *
等の建築形態規制 *
緩和措置の活用なども考えられます。 ○ 中 心市 街地 の再 生に向 け、 中心 商店 街主体 の商 業の 活性 化とと もに、
駐 車 場・ 駐輪 場 や公園 の 整備 など 、ま ちな か 居住 の空 間と して の 再整 備 と地域地区の再編等に取り組むことが必要です。
な お 、 駐車 場 ・駐 輪場 は 、 まち 並 みの 連続 性 や 賑わ い 創出 、歩 い て 暮 ら せ るま ちづ く りの観 点 から 、そ の配 置の 適 正化 に取 り組 むこ と が望 ま れます。
5‐2 県全域の基本方針
60
図 緩衝緑地のイメージ
③中心市街地活性化に向けた取組
○ 市 町に は、 地域 住民、 関係 機関 、事 業者と の連 携を 図り ながら 、中心 市 街 地が 目指 す べき将 来 像、 目指 すべ き将 来 像を 実現 する ため の 手段 、 方 法 、関 係者 の 役割を 明 確に する など 、中 心 市街 地の 将来 ビジ ョ ンを 示 し、多様な主体をリードしていく役割が期待されます。
○ 中 心市街 地の 活 性化は 、市町 等、 行 政だけ で実現 でき る もので はなく、 中心市 街地 活性 化の 意義、 必要 性、 中心 市街地 の将 来ビ ジョ ンにつ いて 、 地 域 住民 に広 く 支持・ 理 解さ れる もの とな る よう 、関 係者 それ ぞ れが 自 ら の 立場 で考 え 、取り 組 むた めの きっ かけ づ くり 、仕 掛け づく り が必 要 です。
○ 県 は、 中心 市街 地活性 化法 に基 づく 取組の みな らず 、中 心市街 地の活 性化に 取り 組む 多様 な主体 を支 援す ると ともに 、各 地域 にお ける取 組が 、 県 内 の各 市町 に 広がる よ う、 中心 市街 地活 性 化の 趣旨 、必 要性 、 各地 域 の取組状況等の周知に努めます。
な お 、具 体的 な 支援体 制 等に つい ては 、「( 仮 称) 宮崎 県中 心 市街 地 の 活 性 化及 び大 規 模集客 施 設等 の適 正立 地に 関 する ガイ ドラ イン 」にて 定 めます。
2)地域の特色ある適正な市街地の形成(その他市街地)
①核を構成する都市機能の適正配置
○ 地 域の 特色 ある 市街地 を形 成す るた め、核 を構 成す る商 業施設 や診療 所 等 の都 市機 能 の位置 を 考慮 し、 その 核を 中 心と して 都市 基盤 の 整備 ・ 維 持 を行 うと と もに、 人 口集 積の 動向 、生 活 利便 性の 向上 、低 コ スト 化 等 に 配慮 して 、 行政支 所 、公 民館 、学 校等 の 公共 施設 の効 率的 な 適正 配 置を検討する必要があります。
○ 市 街化 区域 又は 用途地 域を 拡大 する 新たな 土地 区画 整理 事業等 の市街 地開発事業
*
は基本的に抑制し、都市全体の総合的な都市づくりの観点か ら必要と判断される場合にのみ、事業の実施を検討します。
②良好な居住環境の保全・形成
○ 住宅と工場などの混在によ
って居住環境の悪化を もたら しているような地区は 、その 地区の実情に応じて、 用途地 域指定の見直しなどに より、 秩序ある土地利用を誘 導する ことが必要です。
ま た 、 大 規 模 工 業 地 と 住 宅 地 が 隣 接 す る 地 区 で は 、 公 害
防止などの観点から、良好な居住環境確保のために、緩衝緑地 *
○ 低 ・未 利用 地の 有効利 用を 図る 際に は、周 辺地 域の 居住 環境に 十分に 配 慮 する とと も に、地 区 計画 や特 別用 途地 区 など を指 定し て、 居 住環 境 を保全していくことが必要です。
ま た 、 その 土 地が 、総 合 的 なま ち づく りの 観 点 から 、 まち なか の 自 然 環境として保全が求められる場合は、特別緑地保全地区
*
や生産緑地地区 *
等 の 法的 規制 の ある緑 地 など に位 置付 ける こ とに より 、積 極的 に 保全 す ることも考えられます。
○ 高 度成 長期 以降 に開発 され た住 宅団 地のう ち、 建物 の老 朽化や 住民の 高 齢 化と いっ た 構造的 な 問題 を抱 える もの に つい ては 、住 民と の 合意 形 成 を 図り なが ら 、少子 高 齢社 会に 対応 した 居 住環 境の 改善 や地 域 コミ ュ ニ テ ィの 維持 な ど、住 宅 団地 の再 生に 向け た 方策 を検 討・ 実施 し てい く ことが望まれます。
③歴史的まち並み景観の保全・形成
○ 歴 史的 まち 並み や景観 が残 る地 区に ついて は、 景観 条例 による 保全地 区 指 定、 地区 計 画の活 用 によ るま ち並 みの 誘 導等 によ り、 歴史 的 まち 並 み景観の保全・形成を図ることが必要です。
(3)市街化調整区域及び用途地域外の土地利用に関する基本方針
1)既存集落における良好な居住環境の形成
①豊かな自然環境と調和した土地利用の誘導、都市機能の適正配置
○ 美 しい 県土 の保 全・創 出に 向け 、農 地と集 落地 がつ くる 美しい 田園風 景 と の調 和を 目 指し、 農 山漁 村等 の既 存集 落 と周 辺の 自然 環境 と が共 生 できるように、計画的な土地利用の誘導を促します。
②地区計画、開発許可制度の適切な運用
○ 既 存集 落に おい ては、 周辺 の自 然環 境との 調和 に留 意し て、基 本的に 既 存 集落 が無 秩 序に広 が るこ とは 抑制 する と とも に、 良好 な居 住 環境 の 確 保 や、 集落 の 維持、 地 域コ ミュ ニテ ィの 活 性化 を図 るこ とが 望 まれ ま す。
○ こ のた め、 既存 集落は 、周 辺の 自然 環境と 調和 した 良好 な居住 環境の 実現のために、地区計画などを活用することも考えられます。
た だ し 、基 本 的に 開発 を 抑 制す る 地域 であ る 市 街化 調 整区 域に お け る 地 区 計画 の活 用 は、計 画 的な 市街 化に 影響 を 与え ない 範囲 で限 定 的な 適 用とすべきです。
5‐2 県全域の基本方針
62
③農林漁業などの地域産業と良好な居住環境が共存する地域づくり
○ 用 途地 域外 の既 存集落 にお いて 、良 好な居 住環 境に 支障 を生じ させる おそれ のあ る建 築物 などの 立地 を制 限す るため に、 市町 が主 体とな って 、 特定用途制限地域の指定について検討する必要があります。
○ 豊 かな 自然 環境 に恵ま れた 農山 漁村 地域に おい て、 都市 計画と 農林漁 業などとの調整を図りながら、優良な田園居住地区
*
の形成や農山漁村空 間を利用した交流施設の充実などに取り組むことが望まれます。
2)既存集落以外の区域における豊かな自然環境の保全と調和
①無秩序な宅地化の規制と良質な開発行為への誘導
○ 既 存集 落以 外の 区域に おい ては 、基 本的に 市街 地の 拡大 を抑制 し、周 辺の自然環境の保全を図ります。
○ 高 速道 路の イン ターチ ェン ジ周 辺や 港湾、 産業 ・観 光・ レクリ エーシ ョ ン の拠 点と な る区域 な どに おい て、 都市 的 土地 利用 の集 積が 既 に認 め ら れ る場 合や 、 将来的 に 考え られ る場 合は 、 周辺 の自 然環 境と の 調和 に 配 慮 しつ つ、 市 街化区 域 又は 用途 地域 への 編 入や 地区 計画 の活 用 など 、 計画的な土地利用を誘導することが必要です。
○ 用 途地 域外 の既 存集落 以外 の区 域で あって 、周 辺の 環境 悪化を 招く建 築 物 の立 地が 想 定され る 区域 につ いて は、 特 定用 途制 限地 域の 指 定を 促 します。
②保全すべき自然環境の明確化と優良な農地との健全な調和
○ 貴 重な 自然 環境 を有す る区 域な どに ついて は、 必要 に応 じて、 風致地 区
*
や緑地保全地域 *
の指定を行うなど、保全すべき区域としての明確化 を促します。
また、森林法 *
に基づく保安林 *
指定など、都市計画法以外の土地利用 規制関連法令に基づく計画と都市計画との調整・連携を図ります。
○ 市街地と優良な農地との健全な調和に向けて、農業振興地域
*
の整備に 関する法律
*
に基づく農用地区域の指定及び各種農業施策と、都市計画と の調整・連携を図ります。
(4)都市計画区域外の土地利用に関する基本方針
①無秩序な宅地化の規制と良質な開発行為への誘導
○ 都 市計 画区 域外 では、 豊か な自 然環 境を保 全す るた めに 、他法 令と調 整しながら、無秩序な宅地化を抑制する方法を検討します。
○ 一 定の 規模 以上 の開発 につ いて は、 他法令 と調 整し なが ら、開 発許可 制度
*
(5)大規模集客施設等の適正立地に関する基本方針
①大規模な集客施設の適正立地
○ 平 成18 年の都市計画法 等の改 正において、大 規模集 客施設の立地に つ い て、 広い 範 囲で立 地 可能 とさ れて いた 従 来の 土地 利用 規制 の 原則 を 転換し、一旦立地を制限することになりました。
こ のよう な背景から、本 県にお いても、広域に わたり 都市構造に大き な 影 響を 与え る 大規模 集 客施 設は 、市 街地 の 拡大 を誘 発す るお そ れが あ る た め、 広域 商 業業務 地 など 、立 地を 誘導 す る区 域を のぞ き、 原 則と し て立地を抑制していきます。
な お、立 地の制限を受け る大規 模集客施設の定 義、立 地を誘導する区 域 、 広域 的な 観 点から 適 正立 地を 調整 する 広 域調 整に 関す る事 項 及び 具 体的な 手続 きに つい ては、「( 仮称 )宮 崎 県中心 市街 地の 活性 化及び 大規 模集客施設等の適正立地に関するガイドライン」にて定めます。
②公共公益施設の適正立地
○ 社 会 福 祉 施 設 、 医 療 施 設 、 学 校 ( 大 学 、 専 修 学 校 及 び 各 種 学 校 を 除 く。)、庁 舎等 の公 共 公益施 設に つい て、 市街化 調整 区域 内で は、主 とし て 開 発区 域の 周 辺の地 域 に居 住し てい る者 の 利用 に供 する ため に 適正 な 立地場 所と 規模 であ るもの に限 り開 発許 可を行 うこ とが でき るもの とし 、 広 域 的な 機能 を 有する 大 規模 な公 共公 益施 設 の立 地は 抑制 する こ とを 基 本 と しま すが 、 地域に お ける 適切 な規 模の 福 祉、 医療 及び 文化 施 設等 の 施策等を考慮し、適切な運用を図っていきます。
さ らに、 市街化調整区域 以外の 地域においても 、持続 可能な都市づく り を 進め るた め 、地域 住 民の 利便 性を 考慮 の 上、 公共 公益 施設 の 立地 に ついて適切な運用を図っていきます。
3.都市施設に関する基本方針
(1)共通事項
1)人にやさしい都市施設の整備
○ 少 子高齢 社会 、 まちな か居住 など に 対応し て、高 齢者 や 障がい 者など全 ての人 が安 全・ 安心 ・快適 に生 活で きる 都市づ くり に向 けた 都市施 設の整 備を促進します。
○ 高 齢者、 障が い 者、子 どもを はじ め とする 全ての 住民 が 、安全 ・安心・ 快適に 過ご すこ との できる 空間 とし て、 道路、 公園 など 一般 の利用 に供す る都市施設について は 、「人にやさしい福 祉 のまちづくり条例
*
5‐2 県全域の基本方針
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2)都市経営の観点による都市施設の整備、維持・管理
○ 将 来を見 据え た 都市経 営の観 点か ら 、公共 投資の 選択 と 集中に より、都 市施設の効率的な整備や維持・管理を促進します。
○ 都 市施設 のス ト ックが 増大し 、老 朽 化が進 行する 中、 厳 しい財 政状況の 下、施設毎に必要な機能を保全しつつ、ライフサイクルコスト
*
が最小限と なるよう的確なストックマネジメント
*
を行い、施設の長寿命化に努めます。
3)都市施設の集約化・広域化等による効率的な配置・運営
○ 今 後の人 口減 少 、住民 ニーズ の多 様 化及び 厳しい 財政 状 況を踏 まえ、都 市施設 の集 約化 ・広 域化な どに よる 効率 的な施 設の 配置 ・運 営を検 討しま す。
(2)交通体系の整備促進
1)総合的な交通体系の確立
①公共交通等と連携した安全で快適な交通網体系の構築
○ 交 通施 設に つい ては、 効率 性、 快適 性、安 全・ 安心 のほ かに、 環境と の 調 和を 考慮 し 、道路 、 鉄道 、空 港、 港湾 が 、効 率的 ・効 果的 に 役割 分 担した 交通 体系 が確 立され るよ う、 総合 的・計 画的 な整 備を 促進し ます 。 ○ 地 域に とっ て望 ましい 公共 交通 網の 姿を明 らか にし 、ま ちづく りと連
携 し た持 続可 能 な公共 交 通網 を形 成す るた め 、交 通事 業者 や地 域 住民 、 国、県、市町村が一体となって取り組む「地域公共交通網形成計画
* 」の 策定等を促進します。
あ わせ て、 車か ら公共 交通 や徒 歩へ の転換 など 、都 市交 通の効 率的・ 効果的な機能分担を進めるため、モビリティ・マネジメント(MM)
* 等 の実施を促進します。
2)広域交通体系の確立
①県内外の都市の交流・連携等を支える広域連携軸の構築
○ 広 域連 携軸 とし て、県 内外 の都 市間 の交流 ・連 携及 び広 域観光 ルート の 形 成を 支え 、 空港や 港 湾と 連携 した 国内 外 との 広域 観光 、産 業 振興 等 を 支 える ため 、 高規格 幹 線道 路の 整備 を促 進 する とと もに 、高 規 格幹 線 道 路 と一 体と な って機 能 する 地域 高規 格道 路 やア クセ ス道 路の 整 備を 推 進します。
ま た 、 鉄道 網 の利 便性 向 上 によ る 都市 間輸 送 力 の強 化 充実 を推 進 し ま す。
②広域・地域連携軸となる道路ネットワークの整備推進
○ 広 域連 携軸 や地 域連携 軸と して 、広 域拠点 ・圏 域拠 点・ 地域拠 点間の 交流・ 連携 を支 える ため、 地域 高規 格道 路や国 県道 の整 備を 推進し ます 。 ○ 道路整備に当たっては、引き続き、「県内1時間構想」・「広域ネットワ
③陸上・航空・海上輸送機能及び交通結節機能の強化
○ 県 外や 国外 との 交流や 、効 率的 な物 流ネッ トワ ーク の形 成を支 えるた め 、 宮崎 空港 に おける 航 空輸 送機 能、 重要 港 湾で ある 細島 港、 宮 崎港 、 油 津 港の 海上 輸 送機能 を 強化 する とと もに 、 空港 ・港 湾施 設の 利 便性 の 向 上 等、 道路 、 鉄道と 相 互に 連携 する 交通 結 節機 能を 強化 する こ とが 必 要です。
3)域内交通体系の整備促進と再編
①都市内・都市間交通の渋滞緩和に向けた整備推進
○ 広 域拠 点を 中心 とした 都市 圏に おい ては、 都市 内交 通の 渋滞緩 和など に 向 け、 周辺 環 境との 調 和を 図り なが ら、 バ イパ スや 環状 道路 網 の整 備 を推進します。
○ 圏 域拠 点・ 地域 拠点・ 生活 拠点 を中 心とし た都 市圏 にお いても 、域内 交 通 体系 の確 立 に向け 、 圏域 内の 各都 市を 結 ぶ都 市連 携軸 に位 置 付け ら れた都市計画道路
*
などの整備を促進します。
②主要幹線道路の沿道環境の向上
○ 主 要な 幹線 道路 を中心 に、 安全 ・安 心・快 適な 歩行 空間 の確保 、都市 景 観 の向 上、 災 害に強 い まち づく り、 情報 通 信の 高度 化等 の観 点 から 、 無 電 柱化 など 、 計画的 に ゆと りと うる おい の ある 道路 空間 の整 備 を促 進 します。
③都市計画道路の総合的な視点からの見直し
○ 社 会経 済情 勢の 変化に より 、そ の必 要性が 低下 した 都市 計画道 路の未 整 備 路線 につ い ては、 地 域の 実情 など に応 じ 、計 画の 廃止 も含 め て、 沿 道の土地利用計画などを考慮した上で、総合的な見直しを促進します。
な お 、 見 直 し に 当 た っ て は 、「 宮 崎 県 都 市 計 画 道 路 見 直 し ガ イ ド ラ イ
ン」及び各市町が定める見直しの方針に基づくこととします。
(3)下水道及び河川の整備促進
1)防災に配慮した下水道と河川の相互連携の促進
○ 主 要河川 の防 災 ・治水 対策は 、下 水 道と相 互に連 携し た 取組を 推進しま す。
ま た 、河 川及 び 下水道 が 連携 を図 りな がら 、 雨水 や生 活排 水の 再 利用 な ど、水の循環が可能となる都市施設の整備を促進します。
5‐2 県全域の基本方針
66
2 )総合 的な視 点に立っ た効率 的な下 水道(汚 水処理 施設) の整備と 広域連 携
の促進
○ 健 康で快 適な 生 活環境 の確保 や本 県 の豊か な水環 境の 保 全、水 質浄化に 向けて 、地 域特 性な どに配 慮し た総 合的 な視点 に立 ち、 効率 的・効 果的な 下水道事業を進めることが必要です。
ま た、人 口減 少 を考慮 した下 水道 区 域、区 域内人 口及 び 下水道 事業計画 の適切 な見 直し を行 うとと もに 、必 要な 既存設 備の 更新 、長 寿命化 に取り 組むことが必要です。
○ 汚 水 処 理 施 設 に は 、 公 共 下 水 道 ・ 農 業 集 落 排 水 施 設 ・ 漁 業 集 落 排 水 施 設・合 併処 理浄 化槽 などが あり 、地 域の 特性を 十分 に把 握し た上で 、効率 的な施設を選択し、計画的に整備することが必要です。
○ 市 町村間 の広 域 連携に よる、 施設 の 共同建 設、管 理、 汚 泥処理 などを検 討し、効率的に維持・管理することが必要です。
3)治水と環境に配慮した河川の整備と流域連携の促進
○ 主 要河川 の整 備 に当た っては 、治 水 機能を 満足し なが ら 、住民 が水辺に 親しむ こと がで き、 生き物 の生 息・ 生育 ・繁殖 環境 にも 配慮 した多 自然川 づくり
*
を推進します。
○ 住 民、市 町村 、 県など の広域 連携 を 図りな がら、 河川 美 化運動 や花と緑 の水辺空間づくりなどの取組を促進します。
○ 官 民一体 とな っ た河川 環境の 保全 活 動など を通じ 、県 民 の意識 の醸成を 図ると とも に、 宮崎 の川が 持つ 豊か な自 然環境 を次 世代 に伝 え、持 続可能 な魅力ある川づくりを推進します。
(4)都市公園の整備促進
1)都市公園の計画的な配置と整備促進
○ 日 常生活 にお い て、緑 豊かな 公園 は 人々に やすら ぎと ゆ とりを 与えるば かりでなく、ヒートアイランド現象
*
の緩和、大気浄化、災害の防止などの 様々な 機能 を持 ち、 自然と のふ れあ いを 通じた レク リエ ーシ ョンの 場とな るなど重要な役割を果たしています。
本 県 の公 園面 積 等は、 全 国で も高 い水 準に あ るも のの 、人 々の 多 様な ニ ーズに 応え る場 とし て、今 後は 、地 域の 実情に 応じ て、 既存 の都市 公園を 含め、 効率 的・ 効果 的な配 置と 適正 な規 模を検 討し た上 で、 計画的 に整備 することが必要です。
○ 特に、都市防災上の広域避難地
*
や一次避難地 *
などとして必要な規模の 都市公園を計画的に配置し、防災機能を強化することが必要です。
○ 公 園の配 置、 整 備に当 たって は、 周 辺の土 地利用 状況 を 踏まえ 、総合的 なまち づく りの 観点 から、 歩い て行 ける 身近な 住区 基幹 公園 及び広 域的な 都市基幹公園
*
2)スポーツ・レクリエーションの場としての都市公園の機能充実
○ 「 スポー ツラ ン ドみや ざき」 を推 進 してい る本県 にあ っ ては、 その中心 となる運動公園
*
などについて、より一層の機能充実を図ります。
3)地域住民の意見を反映した身近な公園づくり
○ 地 域住民 と市 町 、県が 連携し て、 計 画的な 公園整 備と 既 存スト ックの有 効活用など適切な維持・管理に向けた体系づくりを推進します。
○ 市 町 に お い て は 、 住 民 の 意 見 を 反 映 し な が ら 、 積 極 的 に 「 緑 の 基 本 計 画」を 策定 し、 緑地 の保全 、緑 化の 推進 及び公 園の 整備 を総 合的、 計画的 に実施することが望まれます。
ま た 、長 寿命 化 計画に 基 づき 、既 存ス トッ ク の適 切な 維持 ・管 理 と施 設 更新を実施していくことが望まれます。
(5)その他都市施設の整備促進
1)暮らしを支える多様な都市施設の整備促進
○ 教育文化施設、生涯学習施設
*
、医療福祉施設などの都市施設については、 住民の 利便 性に 配慮 しなが ら、 今後 の人 口減少 ・高 齢社 会に 対応し た総合 的なま ちづ くり の観 点から 、周 辺の 土地 利用、 交通 の利 便性 、都市 経営、 計画的 な市 街化 など を考慮 して 、効 率的 で安全 ・安 心な 配置 と整備 を促進 します。
特 に 、中 心市 街 地にお い ては 、生 活を 支え る 医療 、介 護、 保育 な どの 健 康・福祉施設の整備と公共交通施設との連携を促進します。
○ 行 政、教 育、 防 災など の基盤 であ る 「宮崎 情報ハ イウ ェ イ21 」の充実 及び有 効活 用を 図る など、 IC T技 術の 利活用 や、 地域 活性 化を促 進しま す。
○ 「宮崎県環境計画
*
」に基づき、ごみ処理施設やし尿処理施設などの廃棄 物処理施設の広域連携等による効率化を促進することが望まれます。
ま た 、そ の立 地 につい て は、 個別 の既 定計 画 を尊 重す ると とも に 、関 係 市町村や関係機関と調整を行いながら整備することが望まれます。
2)公営住宅の老朽化、高齢社会等への対応
○ 公 営住宅 にお い て、建 物の狭 小・ 老 朽化へ の対応 やバ リ アフリ ー化など の居住 環境 の改 善を 図ると とも に、 公営 住宅が 担う 様々 な居 住ニー ズを踏 まえた 整備 ・管 理の あり方 や、 地域 の実 情にあ わせ た適 正な 立地に ついて も検討することが必要です。
3)低炭素社会・循環型社会に配慮した整備促進
5‐2 県全域の基本方針
68
4.都市景観、自然環境に関する基本方針
(1)美しい都市景観の保全・形成の促進
1)自然と人々の生活が融合した“美しいみやざき”の創造
○ 「 美しい 宮崎 づ くり推 進条例 」及 び 「宮崎 県景観 形成 基 本方針 」に基づ き、住 民、 事業 者、 市町村 並び に県 が一 体とな って 、地 域固 有の魅 力ある 景観の保全及び創出に向けた取組を推進します。
○ 施 設の整 備に 当 たって は、景 観法 に 基づき 市町村 が定 め る景観 計画、宮 崎県公共事業景観形成指針
*
に即して、周辺の景観に配慮した施設整備を推 進します。
2)住民が主役となった都市景観の保全・形成の推進
○ 景観法や、沿道修景美化条例、屋外広告物条例
*
などの既存制度等を活用 し、地域の特色ある美しい都市景観の保全・創出を積極的に推進します。 ○ ふ るさと への 愛 着心や 連帯感 を高 め る地域 のシン ボル と なる自 然環境を
保全し 、そ れを 観光 資源と して 活用 する ための 取組 を行 うな ど、魅 力的で 活力あ る地 域づ くり につな がる 新た な都 市景観 づく りを 、住 民や行 政など の多様なまちづくりの主体が協働しながら行うことが必要です。
○ 都 市にお ける 総 合的に 調和の とれ た 景観形 成に向 け、 住 民の意 見を反映 しながら、景観条例等による景観誘導策などの検討を促します。
(2)市街地内のうるおいのある美しい自然環境の保全・創出
1)都市内の貴重な緑地の保全、緑化の推進
○ 市 街地内 に残 る 貴重な 緑地に つい て は、都 市環境 保全 や 防災機 能にも配 慮した 総合 的な まち づくり の観 点か ら、 風致地 区や 緑地 保全 地域、 生産緑 地地区 の指 定を 検討 するな ど、 地域 の実 情に応 じた 、良 好な 自然環 境の保 全・活用を促します。
○ 住 民と行 政な ど が連携 を図り なが ら 、河川 、公園 、道 路 、学校 などの公 共空間 や工 場、 事業 所、家 庭な どの 民有 空間に おけ る緑 化な ど、良 好な自 然景観の創出を促します。
その際、地区計画や緑地協定 *
などの活用も考えられます。
○ 都 市内の 大規 模 な工場 周辺に 配置 さ れた緩 衝緑地 や里 山 の雑木 林、地域 で長く親しまれている鎮守の森、社寺林
*
、屋敷林などについては、自然環 境ネットワークの一部として保全・活用していくことが望まれます。
2)河川・海岸・水路等を活用した水や緑とふれあえる場の創出
(3)郊外部における美しい自然環境の保全・活用
1)広域的な環境保全ネットワークの保全・活用
○ 県 土の骨 格を 形 成する 海岸線 、河 川 、田園 、丘陵 地、 山 地など のつなが りは、 生態 系の 保全 や都市 環境 の負 荷の 低減な どを 担う 広域 的な環 境保全 ネットワーク
*
として保全・活用し、市街地内の自然環境ネットワークと連 携させることにより、自然と都市との結びつきの強化を図ります。
○ 自 然環境 や自 然 景観を 、自然 や生 き ものと のふれ あい を 通した 環境学習 や、レ クリ エー ショ ンの場 とし て、 また 、これ らを 活用 した 観光資 源とし て、保 全・創 出す る ととも に、こ れら を 相互に つなぐ 道路 や 遊歩道 、河川、 水路沿 いの 緑化 を推 進し、 広域 的な 環境 保全ネ ット ワー クの 形成を 促しま す。
2)守るべき自然環境や美しい自然景観の保全・継承
○ 守 るべき 自然 環 境や美 しい自 然景 観 が残さ れてい る地 区 につい ては、他 法令と 調整 しな がら 、都市 計画 にお いて も、必 要に 応じ て、 風致地 区や緑 地保全 地域 の指 定を 検討す るな ど、 自然 環境や 自然 景観 の保 全・継 承を促 します。
○ 世 界農業 遺産 や ユネス コエコ パー ク などと 連携し て、 宮 崎を代 表する広 域的なレクリエーション系統の緑地整備を進めることが望まれます。 ○ 河 川の上 下流 域 の地域 連携に よる 水 源かん 養林の 保全 や 、山村 地域の活
性化な ど、 水と 緑の 連携軸 を中 心と した 、自然 環境 の保 全・ 活用に 向けた 取組を推進します。
○ 太陽光発電設備の設置に当たっては、「景観形成に係る太陽光発電設備の
取扱い *
」を踏まえ、景観法に基づく建築物と工作物の区分ごとに、景観形 成規準 を明 記す るな ど、景 観計 画・ 条例 を策定 ・制 定あ るい は見直 しを行 い、良好な景観形成を図っていくことが望まれます。
5‐2 県全域の基本方針
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5.防災都市づくりに関する基本方針
(1)災害全般に関連する共通事項
1)様々な災害に強いまちづくりに向けて
○ 様 々な災 害に 強 いまち づくり に向 け て、道 路、河 川、 都 市公園 等の都市 基盤や 、公 共下 水道 等のラ イフ ライ ン、 救命・ 救助 活動 等の 防災拠 点の機 能を強化するなど、被害を最小限にとどめるための諸施策を進めます。
ま た、施 設毎 の 機能強 化とあ わせ て 、一旦 途絶え ると 、 影響が 甚大とな る行政 機能 、エ ネル ギー供 給、 情報 通信 、交通 ・物 流手 段等 につい ては、 緊急時 に備 えた バッ クアッ プ施 設・ シス テムの 整備 等に より 、代替 性・冗 長性の確保やBCP等に基づく業務継続体制の整備に努めます。
○ 大 規模災 害に お いては 、県や 市町 村 ・消防 ・警察 等の 機 関によ る災害対 応、いわゆる「公助
*
」には限界があり、自分の命は自分で守る、いわゆる 「自助
*
」、また、自分たちの地域を自分たちで守る、いわゆる「共助
* 」が 重要になります。
こ のため 、県 民 一人ひ とりの 防災 意 識の向 上、地 域に お ける迅 速かつ安 全な避難対策など、「自助」、「共助」の充実・強化に取り組みます。
○ 本 県の地 震・ 津 波被害 想定調 査で は 、人口 の集中 した 市 街地の 被害が大 きくな って おり 、近 年の局 地的 な集 中豪 雨では 、都 市部 にお ける内 水氾濫 等が頻 発し てい るこ とから 、災 害に 強い 都市づ くり 、ま ちづ くりを 、県民 と力を合わせて推進します。
○ 災 害対策 のあ ら ゆる分 野で「 減災 」 の考え 方を徹 底し 、 ハード ・ソフト 対策を 組み 合わ せた 災害に 強い 国土 ・地 域づく りが 求め られ ている 中、都 市計画 の中 に様 々な 自然災 害に よる 被害 の抑止 ・軽 減を 明確 に位置 付けて いきます。
2)県民防災力の向上
○ 洪 水や津 波、 土 砂災害 等のハ ザー ド マップ の策定 ・周 知 や災害 時の情報 提供等のソフト対策の推進により地域住民の防災意識の向上を図ります。 ○ 大規 模災害 では、 住民の「 自助」・「共 助」が重 要であ ること から、自主
防災組織の活性化や防災士 *
の養成・能力向上に取り組むとともに、災害時 の要配 慮者 への 支援 対策、 学校 や企 業で の防災 対策 の促 進及 び関係 機関と 地域との連携強化を進め、県民防災力の向上を図ります。
3)防災・減災に配慮した都市構造の強化
○ 公 園、緑 地等 の 都市空 間が不 足す る 密集し た市街 地な ど 、防災 上の居住 環境の 問題 を抱 えて いる地 区に おい ては 、その 改善 に向 けて 、計画 的な土 地利用 と道路 ・公 園 などの 都市施 設整 備 を一体 的に行 うこ と が望ま れます。 ○ 防災 ・減災 対策に ついては 、地域 防災計 画等に基 づき実 施する とともに 、
○ 用 途地域 指定 後 に各法 律によ って 危 険区域 に指定 され た 、ある いは指定 に相当 する こと が明 らかに なっ た地 域に ついて は、 各法 律の 規定に よる建 築行為 や開 発行 為の 制限等 を適 切に 行う ととも に、 土地 利用 の変更 につい ては、長期的な課題として検討します。
○ 各 種自然 災害 の 発生が 想定さ れる 区 域につ いては 、今 後 、新た に住宅の 建築を目的とする用途地域や地区計画の対象地域としないよう努めます。
4)災害発生時のライフライン、燃料等エネルギーの確保
○ 災 害時に おけ る 電気、 ガス、 上下 水 道、通 信等の ライ フ ライン を確保す るため、都市施設の耐震性や安全性の向上を図ります。
ま た 、災 害時 に 石油等 の 燃料 を供 給で きる 体 制や 防災 拠点 等へ の 再生 可 能エネ ルギ ーの 活用 など、 燃料 等の エネ ルギー 供給 シス テム の導入 を検討 する必要があります。
さ ら に、 災害 発 生時の ラ イフ ライ ン確 保の 重 要性 から 、供 給・ 処 理施 設 の配置 に当 たっ ては 、災害 発生 の危 険度 の高い 地域 を避 ける ことが 必要で す。
5)広域連携体制を強化する後方支援拠点機能の確保
○ 大 規模災 害時 に 、被災 地にお ける 救 命・救 助・消 火・ 医 療救護 活動やそ の後の 復旧 活動 等を 的確に 行う ため 、自 衛隊、 警察 、消 防等 の広域 支援部 隊が迅 速に 参集 し、 活動す る拠 点機 能に ついて 、地 域防 災計 画等と 整合を 図りながら必要となる機能強化を推進します。
○ ま た、大 規模 災 害時等 に、沿 岸部 と 内陸部 の自治 体が 結 束して 防災・減 災に取 り組 む体 制が 検討さ れて おり 、相 互協力 体制 が確 保さ れるよ う配慮 した都市基盤整備を検討します。
6)様々な災害に強い都市の骨格としての道路整備
①高規格幹線道路のミッシングリンク(未連結区間)の早期解消等
○ 大 規模災 害発生時におい て、避 難、救助・救急 搬送、 救援物資輸送に お い て「 命の 道 」とな る 東九 州自 動車 道、 九 州中 央自 動車 道の 整 備促 進 及びそれらと一体となった地域高規格道路の整備を推進します。
②都市内道路における安全確保、無電柱化等の推進
5‐2 県全域の基本方針
72 (2)地震・津波災害について
1)地震・津波災害に強いまちづくりに向けて
○ あ らゆる 可能 性 を考慮 して想 定さ れ ている 南海ト ラフ 地 震に対 して、ま ずは、 地震 によ る大 きな揺 れか ら人 的被 害を軽 減す るた め、 建築物 の耐震 化等を 進め 、そ の後 到達す る「 最大 クラ スの津 波」 に対 して は、県 民の生 命を守 るこ とを 最優 先に、 円滑 かつ 迅速 な避難 を確 保す るよ う、ハ ード・ ソフトを組み合わせた総合的かつ計画的な対策が必要です。
こ のため 、地 震 ・津波 災害に 強い ま ちづく りを目 指し 、 短期・ 中期的に は、被 害の 最小 化を 主眼と する 「減 災」 の考え 方に 基づ き、 県民の 防災力 を高め ると とも に、 避難経 路、 避難 場所 を確保 する など 避難 対策を 重点的 に進め なが ら、 海岸 保全施 設等 によ る津 波被害 の軽 減、 道路 等の骨 格的な 都市基 盤の 整備 を推 進し、 長期 的な 課題 として 、土 地利 用な どにつ いて検 討していきます。
2)建築物の機能に応じた耐震化の推進
○ 大 規模な 地震 災 害にお いては 、建 築 物の耐 震化が 建物 被 害及び 人的被害 の軽減 に大 きな 効果 がある こと から 、現 行の耐 震基 準を 満た さない 建築物 の耐震化を促進します。
ま た、災 害応 急 対策活 動の拠 点と な る施設 につい ては 、 必要と なる耐震 性の確保に努めます。
3)地震・津波災害に強い都市構造の構築
①密集した市街地の改善
○ 地震時 にお け る建築 物の倒 壊に よ る道路 封鎖や 、火 災 延焼に より被害 が 拡 大す るお そ れの大 き な密 集状 態に ある 市 街地 にお いて は、 以 下に つ いて対応を促すことで、その改善に努めます。
・ 沿道沿いの建築物の耐震化、不燃化等
・ 防災上問題のある老朽木造建築物や空き家等の更新、除却等
・ 防災通路、避難経路の整備
・ 空き地等の低・未利用地を活用した緑地等公共空地の確保
・ 土地区画整理事業、市街地再開発事業等の面的整備
②避難経路、避難場所等の整備
○ 津波か ら「 命 を守る 」ため には 、 津波か らの避 難が 基 本とな るため、 地 域 防災 計画 等 に従い 、 住民 の避 難が 時間 的 に可 能な 範囲 内に お いて 、 避 難 する ため の 津波避 難 場所 と避 難場 所ま で の避 難経 路を 確保 し 、必 要 な整備に取り組みます。
○ 津波浸水深、浸水開始時間に基づく避難ビル
*
図 防災公園のイメージ
(出典:国土交通省HP「公園とみどり」から)
③土地利用(長期的な観点からの土地利用の検討)
○ 避難施 設が 近 隣に整 備でき ない な ど、津 波から の避 難 が困難 な地域の 土 地 利用 につ い ては、 現 在の 利用 状況 や周 辺 の土 地利 用の 変化 及 び今 後 の 人 口動 態等 を 考慮し た 上で 、住 民の 社会 的 合意 等を 踏ま え、 市 町と も 連携しながら、長期的な課題として検討します。
○ ま た、津 波浸水 想定区域 内にあ る福祉 施設、病 院、学 校等に ついては 、 必 要 に応 じ、 高 台移転 等 も含 め、 それ ぞれ の 避難 対策 を進 める こ とが 望 まれます。
4)地震・津波災害に強い都市の骨格の整備
①緑地保全地域等の指定、保全
○ 都 市にお ける災害の防止 に必要 な遮断地帯、緩 衝地帯 又は避難地帯と し て 適切 な形 態 を有す る 緑地 等に つい ては 、 緑地 保全 地域 の指 定 等を 活 用し、その保存に努めます。
②防災通路や避難経路、消防活動空間確保のための道路整備
○ 災 害時の 緊急活動を支え る幹線 道路の整備や、 円滑な 避難を確保する ための避難経路となる道路の整備を推進します。
そ の際、 都市の構造、交 通及び 防災等を総合的 に検討 し、特にその効 果 の 高い 広幅 員 の道路 に つい ては 、緊 急性 の 高い もの から 整備 を 推進 し ます。
○ 基盤未整 備の市街地においては 、消防車両が進入でき ない道路が多く 、 消 防 活動 が困 難 となっ て いる ため 、こ れら の 地域 の改 善に 資す る 道路 の 計画的な整備を促進します。
③防災拠点となる都市公園、緑地等の整備推進
○ 防災拠点となる都市公園、緑
地等の整備を推進するとともに、 防災機能を強化するため災害応 急対策に必要な施設の整備を推 進し、都市公園等の防災機能の 一層の充実を図ります。
なお、市街地のオープンスペ ースである都市公園は、防災上 果たす役割も大きいことから、 県及び市町は、地域防災計画に 位置付けられた行政施設等と一
体となって防災拠点となるよう、都市公園を中心に活用を図ります。
④海岸保全施設の整備推進