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第3章「地震の概要と被害状況」 「平成28年熊本地震 熊本市震災記録誌 ~復旧・復興に向けて~ 発災からの1年間の記録」 熊本市ホームページ

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(1)

地震の概要と被害状況

(2)
(3)

- 47 -

第 1 節

平 成

2 8

年 熊 本 地 震 の 概 要

1.平成28年熊本地震の概要

熊 本 県 熊 本 地 方 を 震 源 と し て 平 成 28 (2016)年4 月14 日21 時26 分にマグニチュ

ード(M)6.5、最大震度7の地震が発生し、

続いて4 月16日1時25 分にも同じく熊本地

方を震源としてマグニチュード(M)7.3、最

大震度7 の地震が発生した。同じ地域におい

て続けて震度7を2 回記録するという未曾有

の都市直下型地震となった。

気象庁ではこの地震を「平成 28 年(2016

年)熊本地震」と命名した。また、揺れた範

囲も広かったことから気象庁では 4 月 14 日

21時26 分に発生した地震を「前震」、16 日1 時25 分に発生した地震を「本震」とした。前 震よりも規模の大きな地震が発生したことは 地震観測史上初めてとされている。

この熊本地震は布田川断層帯と日奈久断層

帯の2 つの断層帯が連動して熊本地方を中心

に発生したものであるが、一連の地震は熊本 地方だけでなく阿蘇地方、更には大分県中部 に か け て 広 範 囲 に 発 生 し た 。 ま た 、 平 成 29 年 3 月 31 日時点で地震回数は 4,284 回となり、 活発な地震活動も熊本地震の大きな特徴とな っている。

図表3-1-1 で示しているように、布田川断

層帯は、本県阿蘇外輪山の西側斜面から西原 村を流れる布田川に沿って南西へ向かい、益 城町木山付近を通り、嘉島町を経て、宇土半

島へと至る活断層帯であり、日奈久断層帯は、

益城町木山付近から、御船町高野付近、甲佐

町の白旗、熊本市南区城南町鰐瀬付近を通り、

宇城市、八代市、芦北町を経て八代海南部に 至る断層帯である。

図表3-1-1 布田川・日奈久断層帯位置図

(出典:地震調査研究推進本部 資料より)

- 47 -

第 1 節

平 成

2 8

年 熊 本 地 震 の 概 要

1.平成28年熊本地震の概要

熊 本 県 熊 本 地 方 を 震 源 と し て 平 成 28 (2016)年4 月14 日21 時26 分にマグニチュ

ード(M)6.5、最大震度7の地震が発生し、

続いて4 月16日1時25 分にも同じく熊本地

方を震源としてマグニチュード(M)7.3、最

大震度7 の地震が発生した。同じ地域におい

て続けて震度7を2 回記録するという未曾有

の都市直下型地震となった。

気象庁ではこの地震を「平成 28 年(2016

年)熊本地震」と命名した。また、揺れた範

囲も広かったことから気象庁では 4 月 14 日

21時26 分に発生した地震を「前震」、16 日1 時25 分に発生した地震を「本震」とした。前 震よりも規模の大きな地震が発生したことは 地震観測史上初めてとされている。

この熊本地震は布田川断層帯と日奈久断層

帯の2 つの断層帯が連動して熊本地方を中心

に発生したものであるが、一連の地震は熊本 地方だけでなく阿蘇地方、更には大分県中部 に か け て 広 範 囲 に 発 生 し た 。 ま た 、 平 成 29 年 3 月 31 日時点で地震回数は 4,284 回となり、 活発な地震活動も熊本地震の大きな特徴とな っている。

図表3-1-1 で示しているように、布田川断

層帯は、本県阿蘇外輪山の西側斜面から西原 村を流れる布田川に沿って南西へ向かい、益 城町木山付近を通り、嘉島町を経て、宇土半

島へと至る活断層帯であり、日奈久断層帯は、

益城町木山付近から、御船町高野付近、甲佐

町の白旗、熊本市南区城南町鰐瀬付近を通り、

宇城市、八代市、芦北町を経て八代海南部に 至る断層帯である。

図表3-1-1 布田川・日奈久断層帯位置図

(出典:地震調査研究推進本部 資料より)

第 1 節

平 成

2 8

年 熊 本 地 震 の 概 要

1.平成

28

年熊本地震の概要

熊 本 県 熊 本 地 方 を 震 源 と し て 平 成

28

(2016)

4 月

14 日

21 時

26 分にマグニチュ

ード(M)6.5、最大震度

7

の地震が発生し、

続いて

4 月

16

1

25 分にも同じく熊本地

方を震源としてマグニチュード

(M)

7.3、

大震度

7 の地震が発生した。同じ地域におい

て続けて震度

7

2 回記録するという未曾有

の都市直下型地震となった。

気象庁ではこの地震を「平成

28

年(2016

年)熊本地震」と命名した。また、揺れた範

囲も広かったことから気象庁では

4

14

21

26 分に発生した地震を「前震」

、16 日

1

25 分に発生した地震を

「本震」

とした。

震よりも規模の大きな地震が発生したことは

地震観測史上初めてとされている。

この熊本地震は布田川断層帯と日奈久断層

帯の

2 つの断層帯が連動して熊本地方を中心

に発生したものであるが、一連の地震は熊本

地方だけでなく阿蘇地方、更には大分県中部

に か け て 広 範 囲 に 発 生 し た 。 ま た 、 平 成

29

年 3 月 31 日時点で地震回数は 4,284 回となり、

活発な地震活動も熊本地震の大きな特徴とな

っている。

図表

3-1-1 で示しているように、布田川断

層帯は、本県阿蘇外輪山の西側斜面から西原

村を流れる布田川に沿って南西へ向かい、益

城町木山付近を通り、嘉島町を経て、宇土半

島へと至る活断層帯であり、

日奈久断層帯は、

益城町木山付近から、御船町高野付近、甲佐

町の白旗、

熊本市南区城南町鰐瀬付近を通り、

宇城市、八代市、芦北町を経て八代海南部に

至る断層帯である。

図表

3-1-1

布田川・日奈久断層帯位置図

(出典:地震調査研究推進本部

資料より)

(4)

- 48 -

図表3-1-2 「平成28年(2016年)熊本地震」の熊本県から大分県にかけての地震活動の状況

(2017年4月4日13時30分現在)

(出典:気象庁より)

図表3-1-3 前震・本震・最大余震の震央位置図

※断層帯点線は都市圏断層図を参考に記入(出所:国土地理院都市圏断層図より作成)

(5)

〈参考〉熊本県における過去の大地震 過去の大地震発生の記録を見ると、熊本県

内では、744(天平 16)年の地震、1619(元

和5)年の肥後八代での地震、1889(明治22) 年の立田山断層が震源とされるマグニチュー ド(M)6.3(推定)の明治熊本地震など、数 多くの地震が発生し大きな被害をもたらして

いる。またその間、1854(安政元)年、1946

(昭和21)年には南海トラフを震源とする南

海地震などの巨大地震や日向灘を震源とする

地震も発生し本県にも被害を与えている。(図

表3-1-4 参照)

図表3-1-4 熊本県における過去の主な地震

年月日 規模

744年 6月6日 (天 平16年5月 18日)

天 草郡、 八代 郡、 葦 北郡

M 7.0

1619年 5月1日 (元 和5年 3月17日)

肥 後八代

N32.5° E130.6°

M 6.0

1625年 7月21日 (寛 永2年 6月17日)

熊 本

N32.8° E130.6°

M 5.0 ~ 6.0

1723年 12月19日 (享 保8年 11月 22日)

肥 後、豊 後、 筑後

N32.9° E130.6°

M 6.5

1792年 5月21日 ( 寛政4年4月 1日)

雲 仙岳

N32.8° E130.3° M 6.4

1854年 12月24日 (安 政元 年11月 5日)

畿 内、東 海、 東 山 、北陸 、南 海、 山 陰、山 陽道

N33.0° E135.0° M 8.4

1854年 12月26日 (安 政元 年11月 7日)

伊 予西部 、豊 後

N33 1/4° E132.0°

M 7.3 ~ 7.5

1889(明 治22)年 7月28日 23時 40分

熊 本付近

N32.8° E130.7° H: 極 浅

M 6.3

1894(明 治27)年 8月8日 23時 19分

熊 本県北 部

N32.8° E131.0° H: 極浅

M 6.3

1895(明 治28)年 8月27日 22時 42分

熊 本県北 東部

N32.8° E131.0° H: 極浅

M 6.3

1931(昭 和6 )年 12月21日 14時 47分

八 代海

N32.5° E130.5° H: 10km

M 5.5

1941(昭 和16)年 11月19日 1時 46分

日 向灘

N32.0° E132.1° H: 0km

M 7.2

1968(昭 和43)年 2月21日  8時 51分

宮 崎県南 西部

N32.0° E130.7° H: 0km

M 5.7

1975(昭 和50)年 1月23日 23時 19分

熊 本県北 東

N33.0° E131.1° H: 0km

M 6.1

1984(昭 和59)年 8月7日 4時06分

日 向灘

N32.4° E132.2° H: 33km

M 7.1

1987(昭 和62)年 3月18日 12時 36分

日 向灘

N32.0° E132.1° H: 48km

M 6.6

2000(平 成12) 年 6月8日 9時32分

熊 本地方

N32°41.5' E130°45.7' H: 10km

M 5.0

2011(平 成23)年 10月5日 23時 33分

熊 本地方

N32°54.8' E130°51.0' H: 10km

M 4.5

南海 地震 の被害 と区別 が難 しい。 伊予 大洲・ 吉田で 潰家 があっ た。 鶴崎で 倒れ屋 敷100、土 佐でも 強く感 じた (理 科年 表)。  豊予 海峡 地震。

1946(昭 和21)年 12月21日 4時 19分

紀 伊半島 沖

N32.9° E135.8° H: 24km

M 8.0

飽田 郡を 中心に 熊本県 下で 被害大 。死 者20・ 負傷52、家 屋全壊 228・ 半潰138、地 裂880、堤 防崩壊 45、橋 梁崩 落 22・ 破損 37、道 路崩壊 133。 柳川 地方で も潰家 60余 。肥後 ・筑 後地方 で強震 。

阿蘇 郡永 水村で 家屋土 蔵破 損15、 石垣 の崩壊 が多か った 。長陽 村で 家屋破 損1、 石垣崩 壊9。

住家 の一 部破壊

最大 震度 :5強( 菊池 市旭志 )

阿蘇 郡山 西村で 土蔵破 損400、堤 防亀裂 8、石 垣崩壊 22、 石碑・ 石灯 篭の転 倒多し 。永 水村で 家屋 破損5。 その 他 の諸 村で 小被害 。肥後 ・筑 後地方 で強 震。

大矢 野島 群発地 震。22日と 26日に M5.6、5.9の 地震 。21日 、22日の地 震によ り八 代町沿 岸に 多少の 被害。 26日 の 地震 によ り八代 郡田浦 付近 で壁の 剥落 50~60、堤防 亀裂 、石垣 崩壊 等の被 害。大 矢野 島の護 岸・ 堤防決 壊す。 最大 震度 V:牛深

日向 灘地 震。大 分・宮 崎・ 熊本の 三県 で死者 2・負 傷18、 家屋 全壊27・半壊 32。 その他 、石 垣崩壊 、煙突 破損 、 道路 破損 等あり 。宇和 島・ 宿毛で も軽 微な被 害。九 州の 東岸・ 四国 の西岸 に津波 襲来 し、細 島・ 青島・ 宿毛で 波高 1m 。船舶 の転覆 流失 あり。

干潮 時の ため津 波によ る陸 上の被 害な し。余 震多く 、30日まで に有 感23回 ・無感 71回 。 最大 震度 V:宮崎 ・人 吉・宿 毛・ 延岡

南海 地震 。被害 は中部 以西 の日本 各地 にわた り、死 者1,330、 家屋全 壊11,591、 半壊23,487、流失 1,451、焼失 2,598。津 波が静 岡県 より九 州に いたる 海岸に 襲来 し、高 知・ 三重・ 徳島沿 岸で 4~6m に達 した。 室戸・ 紀伊 半 島は 南上 がりの 傾動を 示し 、室戸 で1.27m、 潮岬で 0.7m 上昇 、須崎 ・甲浦 で約 1m沈 下。高 知付 近で田 園15k㎡ が海 面下 に没し た(理 科年表 )。 中央 気象台 編 昭和 21年12月21日南海 道大 地震調 査 概 報に よると 、熊 本では 死者 2・傷 者1、 家屋全 壊9・ 半壊 6の被 害が発 生。

えび の地 震。2月 10日 頃から 前震 あり、 この地 震に 引き続 き21日10時 45分( M:6.1)、 22日19時19分(M:5.6) に も地 震が あり、 これら の地 震で被 害が 発生し た。多 数の 余震あ り。 死者3・ 負傷 42、家 屋全 壊368・半壊 3,176、 非住 家被 害1,494、道 路被害 73、 橋梁損 壊9、 堤防亀 裂4、 山( 崖)崩 れ44、 鉄道 被害6、通信 施設 被害100。 最 大震 度V: 人吉

阿蘇 郡一 ノ宮町 手野地 区に 被害集 中。 負傷10、道路 損壊 12、山 (崖 )崩れ 15。 最大 震度 V:阿蘇 山

宮崎 ・大 分・熊 本の各 県で 被害。 負傷 9、建物 一部 破損319など 。弱 い津波 があり 、延 岡で18cm を記録 。 最大 震度 Ⅳ:宮 崎・延 岡・ 油津・ 大分 ・熊本 ・宇和 島。

宮崎 で被 害大。 死者1・負傷 若干 のほか 、建物 ・道 路など に被 害があ った。 大分 ・熊本 県で も被害 あり。 最大 震度 Ⅳ:熊 本、阿 蘇山 、人吉 。

益城 町、 嘉島町 、御船 町で 屋根瓦 多数 落下、 砥用町 で落 石被害 発生 。最大 震度: 5弱( 富合 町、嘉 島町) 肥後 で倒 家980、 死者 2。飽 田・山 本・ 山鹿・ 玉名・ 菊池 ・合志 各郡 で強く 、柳川 辺で も強く 感じ た。

前年 10月 8日から 始ま った地 震が 11月10日頃か ら強 くなり 、4月 1日に 大地震 2回、 前山 (眉山 :天狗 山)の 東部 が くず れ、 崩土約 0.34k㎥が島 原湾 に入り 津波を 生じ た。対 岸の 肥後で も被害 が多 く、津 波に よる死 者は全 体で 約 15,000、 潰家12,000。 「島 原大変 肥後 迷惑」 と呼ば れた 。

安政 南海 地震。 東海地 震の 32時間 後に 発生、 近畿付 近で は二つ の地 震の被 害をは っき りとは 区別 できな い。被 害地 域は 中部か ら九州 に及 ぶ。津 波が 大きく 、波高 は串 本で15m、 久礼で 16m、 種崎 で11m など 。地震 と津波 の被 害の 区別が 難しい 。死 者数千 。室 戸・紀 伊半島 は南 上がり の傾 動を示 し、室 戸・ 串本で 約1 m隆起 、甲 浦・ 加太 で約1m 沈下 した。 (理 科年表 )

新熊 本市 史には 、11月 5日と 次の 欄の7日の地 震で、 熊本 町で崩 れ家 4、50軒 、高 橋町で 家30軒余と 寺の門 1か所 が崩 れ、 小島で は家20軒余 と寺の 庫裏 1か所が 崩れ 、高橋 ・小 島の住 民は舟 上に 避難し たと 『島屋 日記』 の記 録 が記 載さ れてい る。

地震発生場所 被 災 状 況

田地 290町 、民家 流出 470、 死者1,520。

麦島 城を はじめ 公私の 家屋 が破壊 した 。

地震 のた め熊本 城の火 薬庫 爆弾、 天守 付近の 石壁の 一部 が崩れ た。 城中の 石垣に も被 害、死 者約 50。

(出所:熊本県地域防災計画 地震・津波災害対策編(27年度修正)、理科年表より作成)

(6)

- 50 -

【 前 震 の 概 要 】

平成28(2016)年4月14日(木) 21時26分 熊本県熊本地方(北緯32°44.5' 、東経130°48.5')

深さ11km

北北西-南南東方向に張力軸を持つ横ずれ断層型

6.5

最大震度 7

震度 7

震度6弱

震度5強

震度5弱 ・震 度

○震度5弱以上の震度状況 ・発生時刻

・場所及び深さ

・発震機構 ・マグニチュード

熊本県: 益城町

熊本県: 熊本市東区、西区、南区、玉名市、宇城市、 嘉島町、西原村

熊本県: 熊本市中央区、北区、菊池市、宇土市、合志市 美里町、大津町、菊陽町、御船町、山都町、 氷川町

熊本県: 八代市、阿蘇市、上天草市、天草市、高森町、 南阿蘇村、甲佐町、長洲町、和水町 宮崎県: 椎葉村

(1)前震の概要

①前震の概要とメカニズム 平成28 年4 月14 日21 時26 分に発生した 地震は、日奈久断層帯における高野-白旗区 間の活動によるもので、地震の規模はマグニ

チュード(M)6.5、震源の深さは11km とさ

れている。発震機構は北北西―南南東方向に 張力軸を持つ横ずれ断層型で地殻内の浅い地 震とされている。

熊本地方を震源とし、益城町が震度7 の最

大震度となり、玉名市、宇城市、西原村、嘉

島町で震度6弱、熊本市でも、東区、西区、

南区が震度6弱、中央区、北区で震度5強が

観測された。このほか九州地方から中部地方

の一部にかけて震度5 強から1 を観測した。

図表3-1-5 平成28年4月14日21時26分の前震時の熊本市西区春日における強震波形

(出典:気象庁より)

※上図表の前震に係る強震波形等は熊本市西区春日の観測点において観測されたもの。図表は 4 月 14 日 21 時 26 分 20 秒からの波形を示したもので、P波の到達時間は 21 時 26 分 37 秒ごろ、 S波は同39 秒ごろとなっている。波形表示の縦軸は、NS(北‐南)、EW(東‐西)、UD(上 -下)方向の揺れ幅で、先に書いたほうが上側である。3 成分とも同じ縮尺を用いている。

- 50 -

【 前 震 の 概 要 】

平成28(2016)年4月14日(木) 21時26分 熊本県熊本地方(北緯32°44.5' 、東経130°48.5')

深さ11km

北北西-南南東方向に張力軸を持つ横ずれ断層型

6.5

最大震度 7

震度 7

震度6弱

震度5強

震度5弱 ・震 度

○震度5弱以上の震度状況 ・発生時刻

・場所及び深さ

・発震機構 ・マグニチュード

熊本県: 益城町

熊本県: 熊本市東区、西区、南区、玉名市、宇城市、 嘉島町、西原村

熊本県: 熊本市中央区、北区、菊池市、宇土市、合志市 美里町、大津町、菊陽町、御船町、山都町、 氷川町

熊本県: 八代市、阿蘇市、上天草市、天草市、高森町、 南阿蘇村、甲佐町、長洲町、和水町 宮崎県: 椎葉村

(1)前震の概要

①前震の概要とメカニズム 平成28 年4 月14 日21 時26 分に発生した 地震は、日奈久断層帯における高野-白旗区 間の活動によるもので、地震の規模はマグニ

チュード(M)6.5、震源の深さは11km とさ

れている。発震機構は北北西―南南東方向に 張力軸を持つ横ずれ断層型で地殻内の浅い地 震とされている。

熊本地方を震源とし、益城町が震度7 の最

大震度となり、玉名市、宇城市、西原村、嘉

島町で震度6弱、熊本市でも、東区、西区、

南区が震度6弱、中央区、北区で震度5強が

観測された。このほか九州地方から中部地方

の一部にかけて震度5 強から1 を観測した。

図表3-1-5 平成28年4月14日21時26分の前震時の熊本市西区春日における強震波形

(出典:気象庁より)

※上図表の前震に係る強震波形等は熊本市西区春日の観測点において観測されたもの。図表は 4 月 14 日 21 時 26 分 20 秒からの波形を示したもので、P波の到達時間は 21 時 26 分 37 秒ごろ、 S波は同39 秒ごろとなっている。波形表示の縦軸は、NS(北‐南)、EW(東‐西)、UD(上 -下)方向の揺れ幅で、先に書いたほうが上側である。3 成分とも同じ縮尺を用いている。

(7)

②震度の分布

前震の震度分布については、図表3-1-6 に

見られるとおり、熊本地方を震源に九州一円 で強い震度が観測され、中国地方および四国 地方でも震度 3 から震度 2 が観測されている。

揺れは近畿地方、中部地方にも及び、最も遠 くでは長野県諏訪市湖岸通りの観測点で震度

1が観測されている。

図表3-1-6 平成28年4月14日21時26分に発生した前震の震度分布図

(出所:気象庁「震度データベース検索」より作成)

(8)

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(2)本震の概要

①本震の概要とメカニズム

本震は4 月14日の前震の28 時間後の4 月 16日1時25分に発生した。これは布田川断 層帯における布田川区間の活動とされる。地

震の規模は、マグニチュード(M)7.3 で、

前震(M6.5)の約16倍のエネルギーの大き

さとなる地震となる。

この地震の発生時、熊本県が設置した益城 町および西原村の震度計のデータが送られて

こなかったことから最大震度は6 強と発表さ

れていた。しかし、その後この2 か所のデー

タが現地調査で収集され解析された結果、益

城町および西原村で震度7が観測されていた

ことが判明し、気象庁では4月20 日に最大震 度を「7」と改めた。

本震では益城町で前震に続き再び震度7が

観測されたこととなり、同じ地域で震度7 が

2 回発生したことはこれまで経験したことの

ない地震だったといわれている。このことは 前震より規模の大きな地震が発生したことと ともに想定外の地震となった。

震源に近い本市域では中央区、東区、西区

が震度6 強、南区および北区で震度6弱が観

測されている。

また、この地震の発生に対し気象庁では同 日1時27 分に有明海、八代海沿岸に津波注意

報を発表したが、同2 時14 分に解除となり、

津波は観測されなかった。

図表3-1-7 津波注意報 平成28年4月16日1時27分 気象庁発表

※有明海、八代海沿岸に津波注意報が発令された。(図中央の白線部分)

【 本 震 の 概 要 】

平成28(2016)年4月16日(土) 01時25分

熊 本 県 熊 本 地 方( 北 緯 3 2 ° 4 5 . 2 ' 、 東 経 1 3 0 ° 4 5 . 7 ' )

深さ12km

南北方向に張力軸を持つ横ずれ断層型

7 . 3

最大震度 7

震度 7

震度6強

震度6弱

震度5強

震度5弱 ・発生時刻

・場所及び深さ

熊本県:熊本市南区、北区、八代市、玉名市、阿蘇市

美里町、和水町、菊陽町、御船町、山都町、

氷川町、上天草市、天草市

大分県:別府市、由布市

熊本県:南小国町、小国町、産山村、高森町、

山鹿市、玉東町、長洲町、甲町、芦北町

福岡県:久留米市、柳川市、大川市、みやま市

佐賀県:佐賀市、上峰町、神埼市

長崎県:南島原市

大分県:豊後大野市、日田市、竹田市、九重町

宮崎県:椎葉村、高千穂町、美郷町

熊本県:荒尾市、南関町、人吉市、あさぎり町、

山江村、水俣市、津奈木町

愛媛県:八幡浜市

福岡県:福岡市南区、遠賀町、八女市、筑後市、

小郡市、大木町、広川町、筑前町

佐賀市:白石町、みやき町、小城市

長崎県:諫早市、島原市、雲仙市

大分県:大分市、臼杵市、津久見市、佐伯市、玖珠町

宮崎県:延岡市

鹿児島県:長島町 ・発震機構

・マグニチュー

・震 度

○震度5弱以上の震度状況

熊本県:益城町、西原村

熊本県:熊本市中央区、東区、西区、菊池市、

宇土市、宇城市、合志市、大津町、嘉島町、

南阿蘇村

- 52 -

(2)本震の概要

①本震の概要とメカニズム

本震は4 月14日の前震の28 時間後の4 月 16日1時25分に発生した。これは布田川断 層帯における布田川区間の活動とされる。地

震の規模は、マグニチュード(M)7.3 で、

前震(M6.5)の約16倍のエネルギーの大き

さとなる地震となる。

この地震の発生時、熊本県が設置した益城 町および西原村の震度計のデータが送られて

こなかったことから最大震度は6 強と発表さ

れていた。しかし、その後この2 か所のデー

タが現地調査で収集され解析された結果、益

城町および西原村で震度7が観測されていた

ことが判明し、気象庁では4月20 日に最大震 度を「7」と改めた。

本震では益城町で前震に続き再び震度7が

観測されたこととなり、同じ地域で震度7 が

2 回発生したことはこれまで経験したことの

ない地震だったといわれている。このことは 前震より規模の大きな地震が発生したことと ともに想定外の地震となった。

震源に近い本市域では中央区、東区、西区

が震度6 強、南区および北区で震度6弱が観

測されている。

また、この地震の発生に対し気象庁では同 日1時27 分に有明海、八代海沿岸に津波注意

報を発表したが、同2 時14 分に解除となり、

津波は観測されなかった。

図表3-1-7 津波注意報 平成28年4月16日1時27分 気象庁発表

※有明海、八代海沿岸に津波注意報が発令された。(図中央の白線部分)

【 本 震 の 概 要 】

平成28(2016)年4月16日(土) 01時25分

熊 本 県 熊 本 地 方( 北 緯 3 2 ° 4 5 . 2 ' 、 東 経 1 3 0 ° 4 5 . 7 ' )

深さ12km

南北方向に張力軸を持つ横ずれ断層型

7 . 3

最大震度 7

震度 7

震度6強

震度6弱

震度5強

震度5弱 ・発生時刻

・場所及び深さ

熊本県:熊本市南区、北区、八代市、玉名市、阿蘇市

美里町、和水町、菊陽町、御船町、山都町、

氷川町、上天草市、天草市

大分県:別府市、由布市

熊本県:南小国町、小国町、産山村、高森町、

山鹿市、玉東町、長洲町、甲町、芦北町

福岡県:久留米市、柳川市、大川市、みやま市

佐賀県:佐賀市、上峰町、神埼市

長崎県:南島原市

大分県:豊後大野市、日田市、竹田市、九重町

宮崎県:椎葉村、高千穂町、美郷町

熊本県:荒尾市、南関町、人吉市、あさぎり町、

山江村、水俣市、津奈木町

愛媛県:八幡浜市

福岡県:福岡市南区、遠賀町、八女市、筑後市、

小郡市、大木町、広川町、筑前町

佐賀市:白石町、みやき町、小城市

長崎県:諫早市、島原市、雲仙市

大分県:大分市、臼杵市、津久見市、佐伯市、玖珠町

宮崎県:延岡市

鹿児島県:長島町 ・発震機構

・マグニチュー

・震 度

○震度5弱以上の震度状況

熊本県:益城町、西原村

熊本県:熊本市中央区、東区、西区、菊池市、

宇土市、宇城市、合志市、大津町、嘉島町、

南阿蘇村

- 52 -

(2)本震の概要

①本震の概要とメカニズム

本震は4 月14日の前震の28 時間後の4 月 16日1時25分に発生した。これは布田川断 層帯における布田川区間の活動とされる。地 震の規模は、マグニチュード(M)7.3 で、 前震(M6.5)の約16倍のエネルギーの大き さとなる地震となる。

この地震の発生時、熊本県が設置した益城 町および西原村の震度計のデータが送られて こなかったことから最大震度は6 強と発表さ れていた。しかし、その後この2 か所のデー タが現地調査で収集され解析された結果、益 城町および西原村で震度7が観測されていた ことが判明し、気象庁では4月20 日に最大震 度を「7」と改めた。

本震では益城町で前震に続き再び震度7が 観測されたこととなり、同じ地域で震度7 が 2 回発生したことはこれまで経験したことの ない地震だったといわれている。このことは 前震より規模の大きな地震が発生したことと ともに想定外の地震となった。

震源に近い本市域では中央区、東区、西区 が震度6 強、南区および北区で震度6弱が観 測されている。

また、この地震の発生に対し気象庁では同 日1時27 分に有明海、八代海沿岸に津波注意 報を発表したが、同2 時14 分に解除となり、 津波は観測されなかった。

図表3-1-7 津波注意報 平成28年4月16日1時27分 気象庁発表

※有明海、八代海沿岸に津波注意報が発令された。(図中央の白線部分) 【 本 震 の 概 要 】

平成28(2016)年4月16日(土) 01時25分

熊 本 県 熊 本 地 方( 北 緯 3 2 ° 4 5 . 2 ' 、 東 経 1 3 0 ° 4 5 . 7 ' )

深さ12km

南北方向に張力軸を持つ横ずれ断層型

7 . 3

最大震度 7

震度 7

震度6強

震度6弱

震度5強

震度5弱 ・発生時刻 ・場所及び深さ

熊本県:熊本市南区、北区、八代市、玉名市、阿蘇市 美里町、和水町、菊陽町、御船町、山都町、 氷川町、上天草市、天草市

大分県:別府市、由布市

熊本県:南小国町、小国町、産山村、高森町、 山鹿市、玉東町、長洲町、甲町、芦北町 福岡県:久留米市、柳川市、大川市、みやま市 佐賀県:佐賀市、上峰町、神埼市

長崎県:南島原市

大分県:豊後大野市、日田市、竹田市、九重町 宮崎県:椎葉村、高千穂町、美郷町

熊本県:荒尾市、南関町、人吉市、あさぎり町、 山江村、水俣市、津奈木町

愛媛県:八幡浜市

福岡県:福岡市南区、遠賀町、八女市、筑後市、 小郡市、大木町、広川町、筑前町 佐賀市:白石町、みやき町、小城市 長崎県:諫早市、島原市、雲仙市

大分県:大分市、臼杵市、津久見市、佐伯市、玖珠町 宮崎県:延岡市

鹿児島県:長島町 ・発震機構

・マグニチュー ・震 度

○震度5弱以上の震度状況

熊本県:益城町、西原村

熊本県:熊本市中央区、東区、西区、菊池市、 宇土市、宇城市、合志市、大津町、嘉島町、 南阿蘇村

【 本震 の 概要 】

平成28( 2016)年4月16日 (土) 01時25分

熊 本県熊本地方 (北緯 32°45.2' 、東経 130°45.7' )

深さ12km

南北方向 に張力軸を 持つ横ずれ 断層型

7.3

最大震度 7

震度 7

震度6強

震度6弱

震度5強

震度5弱

熊本県:荒 尾市、南関 町、人吉市 、あさぎり 町、 山 江村、水俣 市、津奈木 町

愛媛県:八 幡浜市

福岡県:福 岡市南区、 遠賀町、八 女市、筑後 市、 小 郡市、大木 町、広川町 、筑前町 佐賀市:白 石町、みや き町、小城 市 長崎県:諫 早市、島原 市、雲仙市

大分県:大 分市、臼杵 市、津久見 市、佐伯市 、玖珠町 宮崎県:延 岡市

鹿児島県: 長島町 ・発 震機構

・マ グニチュー ド ・震 度

○震 度5弱以上 の震度状況

熊本県:益 城町、西原 村

熊本県:熊 本市中央区 、東区、西 区、菊池市 、 宇 土市、宇城 市、合志市 、大津町、 嘉島町、 南 阿蘇村

・発 生時刻 ・場 所及び深さ

熊本県:熊 本市南区、 北区、八代 市、玉名市 、阿蘇市 美 里町、和水 町、菊陽町 、御船町、 山都町、 氷 川町、上天 草市、天草 市

大分県:別 府市、由布 市

熊本県:南 小国町、小 国町、産山 村、高森町 、 山 鹿市、玉東 町、長洲町 、甲佐町、 芦北町 福岡県:久 留米市、柳 川市、大川 市、みやま 市 佐賀県:佐 賀市、上峰 町、神埼市

長崎県:南 島原市

大分県:豊 後大野市、 日田市、竹 田市、九重 町 宮崎県:椎 葉村、高千 穂町、美郷 町

(9)

図表3-1-8 平成28年4月16日1時25分の本震時の熊本市西区春日における強震波形

(出典:気象庁より)

※上図表の本震に係る強震波形等は熊本市西区春日の観測点において観測されたもの。図表は4

月16 日01 時24 分50 秒からの波形を示したもので、P波の到達時間は01 時25 分8 秒ごろ、 S波は同9 秒ごろとなっている。波形表示の縦軸は、NS(北‐南)、EW(東‐西)、UD(上 -下)方向の揺れ幅で、先に書いたほうが上側である。3 成分とも同じ縮尺を用いている。

(10)

- 54 -

②震度の分布

本震の地震分布については図表3-1-9に見

られるように、前震時と比較しても広範囲に 分布しており、中国地方、四国地方でも震度

4が観測され、近畿地方で震度3、最も遠くで

は山形県中山町長崎の観測点でも震度1 が観

測されている。

また、別府市(鶴見)および由布市(湯布

院町)でも、本震と同時刻に震度6弱が観測

されたが、これは別府-万年山断層帯の活動に

よって大分県中部を震源とするマグニチュー

ド(M)5.7 の地震が発生していることによ

るものである 。

図表3-1-9 平成28年4月16日 1時25分に発生した本震の震度分布図

(出所:気象庁「震度データベース検索」より作成)

(11)

(3)熊本地震の特徴 ①活発な地震活動

熊本地震の大きな特徴の一つとして活発な 地震活動(余震活動)があげられる。

図表3-1-10 は、4月14 日から平成29年3

月 31 日までの震度1以上の地震の観測回数

を 示 し た も の で あ る 。 観 測 回 数 は 総 計 で

4,284 回で、最大震度別内訳では、震度4以

上が141 回も観測されており、活発な地震活

動となっている。

図表 3-1-11は4月 14日から平成 29年3 月 31 日までの最大震度 1 以上の地震発生回数 の時系列推移を示したものである。本震の発 生した4月16日は、1日で1,223回に及び、 1 時間に 50 回以上の地震が起こっていたこと

になる。また前震および本震が発生した4 月

14 日 21 時 26 分から 20 日 24 時までの 1 週間

で2,471 回の地震が観測されており、この地

震発生直後からの一週間で、平成 29 年 3月

31 日までの観測回数の 6割が集中している。

その後は次第に観測数は少なくなっていくが、 極めて活発な地震活動が続いていることが読 み取れる。

図表3-1-12 の気象庁が公表している「内陸 及び沿岸で発生した主な地震の地震回数比較 (マグニチュード3.5 以上)」においても、熊 本地震では平成 29 年 4 月 4 日現在で 339 回発 生しており、「平成16年(2004 年)新潟県中 越地震(M6.8)」や「平成 20年(2008年) 岩手・宮城内陸地震(M7.2)」、「平成7 年(1995

年)兵庫県南部地震(阪神・淡路大震災)(M

7.3)」などの内陸や沿岸で発生した地震回数

を大きく上回っており、他と比較しても地震 活動が活発であることがわかる。

図表3-1-10 平成28年4月14日から平成29年3月31日までの 震度1以上の最大震度別地震回数

(出所:気象庁データより作成)

図表3-1-11 平成28年4月14日から平成29年3月31日までの 最大震度1以上の地震発生推移

(出所:気象庁データより作成)

震 度 1 2 3 4 5 弱 5 強 6弱 6 強 7 計

回 数 2 , 57 0 1, 1 64 4 0 9 1 1 7 1 2 5 3 2 2 4, 2 84

0 200 400 600 800 1000 1200

4月16日 1223回

(回数)

(12)

- 56 -

図表3-1-12 内陸および沿岸で発生した主な地震の地震回数比較(マグ二チュード3.5以上)

平成29年4月4日13時30分現在

(出典:気象庁より)

(13)

②震度 5 弱以上の地震発生状況と震源地の拡大 熊本地震では活発な地震活動が続く中、規 模の大きな地震が広範囲に連続して発生して いることも特徴である。図表3-1-13 は、熊本

地震における最大震度5弱以上の地震発生状

況を示したものである。震度5 弱以上の地震

は、8月31 日まで24 回発生している。 前震から本震が発生した 4月14日から16

日の3 日間では震度5 弱以上の激しい揺れが

18回発生しており、これによって被害が拡大

したことが伺える。また、16 日の本震以降、

震源地は熊本地方から、熊本県阿蘇地方、さ

らに大分県中部へ拡大している。 熊本県阿蘇

地方を震源とする地震は4月16日3時03 分 (マグニチュード(M)5.9、最大震度5 強)、

同09 分(マグニチュード(M)4.2、最大震

度5 弱)、同55分(マグニチュード(M)5.8、

最大震度6 強)にも発生した。大分県中部を

震源とする地震は 4 月 16 日の本震と同時に発 生 ( マ グ ニ チ ュ ー ド ( M ) 5.7 、 最 大 震 度 6 弱)しており、続いて7時11 分にも発生(マ

グニチュード(M)5.4、最大震度5弱)する

など、熊本地方だけでなく広い範囲で規模の 大きな地震が発生している。

これまでの最も大きな余震に注目すると、4

月15 日0時3分に熊本地方で発生している。

この地震はマグニチュード(M)6.4 と、前

震のマグニチュード(M)6.5 に相当する規

模で、宇城市豊野町、益城町宮園では最大震

度6強が観測された。震源は甲佐町田口付近

とされ、そのすぐ西側となる熊本市南区城南 町 で は 、 震 度 6 弱 が 観 測 さ れ て い る 。 図 表 3-1-13 を見ると、熊本地方では前震、最大余

震、本震の順で連続してマグニチュード(M)

6.5、6.4、7.3 のエネルギー規模の極めて大

きな地震が集中的に発生したことがわかる。

図表3-1-13 平成28年4月14日21時26分以降に発生した最大震度5弱以上の地震

(出所:気象庁「震度データベース」より作成)

※図表中の(注):当該地震は本震直後に発生し、震度は本震と分離できないとされて

おり、本震に含め1回とカウントしている。

発 生 日 発 生 時 刻 震 源 地 深 さ

地 震 の 規 模 ( マ グ ニ チ ュ ー

ド )

最 大 震 度 備 考

4 月 1 4 日 2 1 時 2 6 分 熊 本 県 熊 本 地 方 1 1 k m M 6 . 5 7 前 震 〃 2 2 時 0 7 分 熊 本 県 熊 本 地 方 8 k m M 5 . 8 6 弱 〃 2 2 時 3 8 分 熊 本 県 熊 本 地 方 1 1 k m M 5 . 0 5 弱 〃 2 3 時 4 3 分 熊 本 県 熊 本 地 方 1 4 k m M 5 . 1 5 弱 4 月 1 5 日 0 時 0 3 分 熊 本 県 熊 本 地 方 7 k m M 6 . 4 6 強 〃 0 時 0 6 分 熊 本 県 熊 本 地 方 1 1 k m M 5 . 0 5 強 〃 1 時 5 3 分 熊 本 県 熊 本 地 方 1 2 k m M 4 . 8 5 弱 4 月 1 6 日 1 時 2 5 分 熊 本 県 熊 本 地 方 1 2 k m M 7 . 3 7 本 震

〃 1 時 2 5 分 大 分 県 中 部 1 2 k m M 5 . 7 6 弱 ( 注 )

〃 1 時 4 4 分 熊 本 県 熊 本 地 方 1 5 k m M 5 . 4 5 弱 〃 1 時 4 5 分 熊 本 県 熊 本 地 方 1 1 k m M 5 . 9 6 弱 〃 3 時 0 3 分 熊 本 県 阿 蘇 地 方 7 k m M 5 . 9 5 強 〃 3 時 0 9 分 熊 本 県 阿 蘇 地 方 1 0 k m M 4 . 2 5 弱 〃 3 時 5 5 分 熊 本 県 阿 蘇 地 方 1 1 k m M 5 . 8 6 強 〃 7 時 1 1 分 大 分 県 中 部 6 k m M 5 . 4 5 弱 〃 7 時 2 3 分 熊 本 県 熊 本 地 方 1 2 k m M 4 . 8 5 弱 〃 9 時 4 8 分 熊 本 県 熊 本 地 方 1 6 k m M 5 . 4 6 弱 〃 9 時 5 0 分 熊 本 県 熊 本 地 方 1 5 k m M 4 . 5 5 弱 〃 1 6 時 0 2 分 熊 本 県 熊 本 地 方 1 2 k m M 5 . 4 5 弱 4 月 1 8 日 2 0 時 4 1 分 熊 本 県 阿 蘇 地 方 9 k m M 5 . 8 5 強 4 月 1 9 日 1 7 時 5 2 分 熊 本 県 熊 本 地 方 1 0 k m M 5 . 5 5 強 〃 2 0 時 4 7 分 熊 本 県 熊 本 地 方 1 1 k m M 5 . 0 5 弱 4 月 2 9 日 1 5 時 0 9 分 大 分 県 中 部 7 k m M 4 . 5 5 強 6 月 1 2 日 2 2 時 0 8 分 熊 本 県 熊 本 地 方 7 k m M 4 . 3 5 弱 8 月 3 1 日 1 9 時 4 6 分 熊 本 県 熊 本 地 方 1 3 k m M 5 . 2 5 弱

(14)

- 58 -

図表3-1-14 は、最も激しい地震が集中した 4月14日から19日までの5日間における熊

本県内観測点での震度5強以上の発生の累計

回数を示したグラフである。

左から熊本県北、県央、県南、天草地域の 順に並べており、県央を中心に大きな揺れに 見舞われている。

この図表を見ると震度5強以上が益城町宮

園で 6 回、西原村小森で 5 回観測されている。

また、4 回観測されている観測点は菊池市旭

志、熊本市東区佐土原と南区富合町となって いる。

益城町宮園と西原村小森では、震度7がそ

れぞれ2 回と1回観測され、この2地点が熊 本地震において最も激しい揺れが観測された

ところである。図表全体を見ると熊本地震は、

布田川断層帯、日奈久断層帯に近い地域で大 きな揺れが発生していることが確認される。

本市域をみると、東区佐土原と南区富合町

の観測点でそれぞれ4 回記録されており、激

しい揺れが続いたことがわかる。本市域の激

しい揺れを図表 3-1-15 でさらに時系列に示

すと、震度5 強以上の揺れは 4月14日から

16日の3 日間に集中しており、特に東区佐土

原では震度6強が1回と6弱が2 回、南区城

南町では6 弱が3回も発生している。

図表3-1-14 熊本県内観測点における震度5強以上の観測累計回数

(平成28年4月14日~19日)

(出所:気象庁「震度データベース検索」より作成)

図表3-1-15 熊本市域の観測点における震度5強以上の観測状況

(平成28年4月14日~19日)

(出所:気象庁「震度データベース検索」より作成)

1 3

2

1 1 2

1 1 1 1 1 1 4 3 1 3 2 3

2 2 2

1 1 3

1 5

1 1 1 3 2 4 3 3 4 2 3 3 6 1 2

3 3 3 3 3 3 3 3

2 2 2 2 2

1 1 1 1 1

0 1 2 3 4 5 6

名市中尾

玉名

市天水

玉名

市横島

東町木葉

洲町長洲

水町江田

山鹿

市菊鹿

山鹿

市鹿本

山鹿

市鹿央

菊池

市七城

池市隈府

菊池

市泗水

池市旭志

志市竹迫

合志

市御代

津町大津

津町引水

菊陽

町久保

蘇市内牧

阿蘇市

一の宮

蘇市波野

南小国

町赤馬

国町宮原

山村山鹿

森町高森

西

原村小森

南阿

蘇村河

南阿

蘇村河

南阿

蘇村吉

南阿

蘇村中

本市中

央区大

本市東

区佐土

熊本市

西区春

本市南

区城南

本市南

区富合

本市北

区植木

船町御船

島町上島

城町宮園

佐町豊内

山都

町下馬

宇土

市浦田

宇城

市松橋

宇城

市豊野

宇城市

不知火

宇城

市小川

里町馬場

里町富永

川町島地

川町宮原

代市鏡町

八代

市千丁

八代市

松江城

八代市

平山新

芦北

町田浦

北町芦北

天草市

大矢野

上天草

市松島

天草

市五和

震度7

震度6強 震度6弱

震度5強

(累計回数)

2 1 : 2 6 2 2 : 0 7 0 : 0 3 0 : 0 6 1 : 2 5 1 : 4 5 中 央 区 大 江 5 強 6 強

東 区 佐 土 原 6 弱 5 強 6 強 6 弱 西 区 春 日 6 弱 5 強 6 強

南 区 城 南 町 6 弱 6 弱 6 弱 南 区 富 合 町 6 弱 5 強 5 強 6 弱 北 区 植 木 町 5 強 6 弱

地震発生日時

4 月 1 4 日 4 月 1 5 日 4 月 1 6 日

(15)

- 59 -

③熊本地震で観測された長周期地震動

長周期地震動とは、規模の大きな地震が発 生した場合、周期が長いゆっくりとした大き な揺れが発生する地震動のことである。

長周期地震動の特徴は、高いビルが長時間 にわたって大きく揺れるとともに、地震発生 地点から数百㎞離れたところでも大きく揺れ ることにあるとされている。

高いビルではこの大きな揺れによって、家 具類が倒れたり、大きく動いたりする危険が あるとともに、天井の落下やスプリンクラー の故障、エレベーターの故障などの被害につ ながることから地震対策においても十分に注 意することが必要となる。

熊本地震の一連の地震においてもこの長周 期地震動が発生しており、気象庁HPでデー タ ( 試 行 ) が 公 表 さ れ て い る 。 図 表 3-1-16

は、熊本地震に関係するデータを抽出したも のである。4 月14 日から8月31 日までで13 回観測されており、4 月14日21時26分の前 震時には長周期地震動階級3、4月16日1 時

25分の本震時においては「立っていることが

できず、はわないと動くことができない。揺 れ に ほ ん ろ う さ れ る 。」 と さ れ る 最 大 階 級 4 が観測されている。また、4 月15 日0時03

分の地震でも最大階級4が観測されていた。

気象庁の観測結果によると、4 月14日の前

震と4 月15 日0時03 分の地震で長周期地震 動が観測された地域は九州地域に止まってい

るが、4月16日の本震時には、九州内だけで

なく、鳥取県や徳島県、高知県、大阪府、更

には千葉県でも階級2 が観測され、遠く新潟

県下越でも階級1が観測されている。

図表3-1-16 熊本地震において長周期地震動を観測した地震

発生日時 震央地名

マグニチュード (速報値を表示)

長周期地震動階級

4月14日 21時26分 熊本県熊本地方 6.4 階級3 4月14日 22時07分 熊本県熊本地方 5.7 階級2 4月15日 00時03分 熊本県熊本地方 6.4 階級4 4月16日 01時25分 熊本県熊本地方 7.1 階級4 4月16日 01時44分 熊本県熊本地方 5.3 階級1 4月16日 01時46分 熊本県熊本地方 6.0 階級2 4月16日 02時04分 熊本県熊本地方 4.9 階級1 4月16日 03時03分 熊本県阿蘇地方 5.8 階級1 4月16日 03時55分 熊本県阿蘇地方 5.8 階級1 4月16日 07時11分 大 分 県 中 部 5.3 階級1 4月18日 20時42分 熊本県阿蘇地方 5.8 階級1 4月19日 17時52分 熊本県熊本地方 5.5 階級2 8月31日 19時46分 熊本県熊本地方 4.9 階級1

(出所:気象庁HP「長周期地震動に関する観測情報(試行)」より作成)

〈参考〉 長周期地震動階級は次の表のとおりである。

長周期地震 動階級

人 の 体 感 ・ 行 動 室 内 の 状 況 備 考

階級1

室 内 に い た ほ と ん ど の 人 が 揺 れ を 感 じ る 。 驚 く 人 も い る 。

ブ ラ イ ン ド な ど 吊 り 下 げ も の が 大 き く 揺 れ る 。

階級2

室 内 で 大 き な 揺 れ を 感 じ 、 物 に 掴 ま り た い と 感 じ る 。 も の に つ か ま ら な い と 歩 く こ と が 難 し い な ど 、 行 動 に 支 障 を 感 じ る 。

キ ャ ス タ ー 付 き 什 器 が わ ず か に 動 く 。 棚 に あ る 食 器 類 、 書 棚 の 本 が 落 ち る こ と が あ る 。

階級3

立 っ て い る こ と が 困 難 に な る 。 キ ャ ス タ ー 付 き 什 器 が 大 き く 動 く 。 固 定 し て い な い 家 具 が 移 動 す る こ と が あ り 、 不 安 定 な も の は 倒 れ る こ と が あ る 。

間 仕 切 壁 な ど に ひ び 割 れ ・ 亀 裂 が 入 る こ と が あ る 。

階級4

立 っ て い る こ と が で き ず 、 は わ な い と 動 く こ と が で き な い 。 揺 れ に ほ ん ろ う さ れ る 。

キ ャ ス タ ー 付 き 什 器 が 大 き く 動 き 、 転 倒 す る も の が あ る 。 固 定 し て い な い 家 具 の 大 半 が 移 動 し 、 倒 れ る も の も あ る 。

間 仕 切 壁 な ど に ひ び 割 れ ・ 亀 裂 が 多 く あ る 。

(出典:気象庁HP「長周期地震動に関する観測情報(試行)」より)

- 59 -

③熊本地震で観測された長周期地震動

長周期地震動とは、規模の大きな地震が発 生した場合、周期が長いゆっくりとした大き な揺れが発生する地震動のことである。

長周期地震動の特徴は、高いビルが長時間 にわたって大きく揺れるとともに、地震発生 地点から数百㎞離れたところでも大きく揺れ ることにあるとされている。

高いビルではこの大きな揺れによって、家 具類が倒れたり、大きく動いたりする危険が あるとともに、天井の落下やスプリンクラー の故障、エレベーターの故障などの被害につ ながることから地震対策においても十分に注 意することが必要となる。

熊本地震の一連の地震においてもこの長周 期地震動が発生しており、気象庁HPでデー タ ( 試 行 ) が 公 表 さ れ て い る 。 図 表 3-1-16

は、熊本地震に関係するデータを抽出したも のである。4 月14 日から8月31 日までで13 回観測されており、4 月14日21時26分の前 震時には長周期地震動階級3、4月16日1 時

25分の本震時においては「立っていることが

できず、はわないと動くことができない。揺 れ に ほ ん ろ う さ れ る 。」 と さ れ る 最 大 階 級 4 が観測されている。また、4月 15日0時 03

分の地震でも最大階級4が観測されていた。

気象庁の観測結果によると、4 月14日の前

震と4 月15 日0時03 分の地震で長周期地震 動が観測された地域は九州地域に止まってい

るが、4月16日の本震時には、九州内だけで

なく、鳥取県や徳島県、高知県、大阪府、更

には千葉県でも階級2 が観測され、遠く新潟

県下越でも階級1が観測されている。

図表3-1-16 熊本地震において長周期地震動を観測した地震

発生日時 震央地名

マグニチュード (速報値を表示)

長周期地震動階級

4月14日 21時26分 熊本県熊本地方 6.4 階級3 4月14日 22時07分 熊本県熊本地方 5.7 階級2 4月15日 00時03分 熊本県熊本地方 6.4 階級4 4月16日 01時25分 熊本県熊本地方 7.1 階級4 4月16日 01時44分 熊本県熊本地方 5.3 階級1 4月16日 01時46分 熊本県熊本地方 6.0 階級2 4月16日 02時04分 熊本県熊本地方 4.9 階級1 4月16日 03時03分 熊本県阿蘇地方 5.8 階級1 4月16日 03時55分 熊本県阿蘇地方 5.8 階級1 4月16日 07時11分 大 分 県 中 部 5.3 階級1 4月18日 20時42分 熊本県阿蘇地方 5.8 階級1 4月19日 17時52分 熊本県熊本地方 5.5 階級2 8月31日 19時46分 熊本県熊本地方 4.9 階級1

(出所:気象庁HP「長周期地震動に関する観測情報(試行)」より作成)

〈参考〉 長周期地震動階級は次の表のとおりである。

長周期地震 動階級

人 の 体 感 ・ 行 動 室 内 の 状 況 備 考

階級1

室 内 に い た ほ と ん ど の 人 が 揺 れ を 感 じ る 。 驚 く 人 も い る 。

ブ ラ イ ン ド な ど 吊 り 下 げ も の が 大 き く 揺 れ る 。

階級2

室 内 で 大 き な 揺 れ を 感 じ 、 物 に 掴 ま り た い と 感 じ る 。 も の に つ か ま ら な い と 歩 く こ と が 難 し い な ど 、 行 動 に 支 障 を 感 じ る 。

キ ャ ス タ ー 付 き 什 器 が わ ず か に 動 く 。 棚 に あ る 食 器 類 、 書 棚 の 本 が 落 ち る こ と が あ る 。

階級3

立 っ て い る こ と が 困 難 に な る 。 キ ャ ス タ ー 付 き 什 器 が 大 き く 動 く 。 固 定 し て い な い 家 具 が 移 動 す る こ と が あ り 、 不 安 定 な も の は 倒 れ る こ と が あ る 。

間 仕 切 壁 な ど に ひ び 割 れ ・ 亀 裂 が 入 る こ と が あ る 。

階級4

立 っ て い る こ と が で き ず 、 は わ な い と 動 く こ と が で き な い 。 揺 れ に ほ ん ろ う さ れ る 。

キ ャ ス タ ー 付 き 什 器 が 大 き く 動 き 、 転 倒 す る も の が あ る 。 固 定 し て い な い 家 具 の 大 半 が 移 動 し 、 倒 れ る も の も あ る 。

間 仕 切 壁 な ど に ひ び 割 れ ・ 亀 裂 が 多 く あ る 。

(出典:気象庁HP「長周期地震動に関する観測情報(試行)」より) ③熊本地震で観測された長周期地震動

長周期地震動とは、規模の大きな地震が発 生した場合、周期が長いゆっくりとした大き な揺れが発生する地震動のことである。

長周期地震動の特徴は、高いビルが長時間 にわたって大きく揺れるとともに、地震発生 地点から数百㎞離れたところでも大きく揺れ ることにあるとされている。

高いビルではこの大きな揺れによって、家 具類が倒れたり、大きく動いたりする危険が あるとともに、天井の落下やスプリンクラー の故障、エレベーターの故障などの被害につ ながることから地震対策においても十分に注 意することが必要となる。

熊本地震の一連の地震においてもこの長周 期地震動が発生しており、気象庁HPでデー タ ( 試 行 ) が 公 表 さ れ て い る 。 図 表 3-1-16

は、熊本地震に関係するデータを抽出したも のである。4 月14 日から8月31 日までで13 回観測されており、4 月14日21時26分の前 震時には長周期地震動階級3、4月16日1 時

25分の本震時においては「立っていることが

できず、はわないと動くことができない。揺 れ に ほ ん ろ う さ れ る 。」 と さ れ る 最 大 階 級 4 が観測されている。また、4月 15日0時 03

分の地震でも最大階級4が観測されていた。

気象庁の観測結果によると、4 月14日の前

震と4 月15 日0時03 分の地震で長周期地震 動が観測された地域は九州地域に止まってい

るが、4月16日の本震時には、九州内だけで

なく、鳥取県や徳島県、高知県、大阪府、更

には千葉県でも階級2 が観測され、遠く新潟

県下越でも階級1が観測されている。

図表3-1-16 熊本地震において長周期地震動を観測した地震

発生日時 震央地名

マグニチュード (速報値を表示)

長周期地震動階級

4月14日 21時26分 熊本県熊本地方 6.4 階級3 4月14日 22時07分 熊本県熊本地方 5.7 階級2 4月15日 00時03分 熊本県熊本地方 6.4 階級4 4月16日 01時25分 熊本県熊本地方 7.1 階級4 4月16日 01時44分 熊本県熊本地方 5.3 階級1 4月16日 01時46分 熊本県熊本地方 6.0 階級2 4月16日 02時04分 熊本県熊本地方 4.9 階級1 4月16日 03時03分 熊本県阿蘇地方 5.8 階級1 4月16日 03時55分 熊本県阿蘇地方 5.8 階級1 4月16日 07時11分 大 分 県 中 部 5.3 階級1 4月18日 20時42分 熊本県阿蘇地方 5.8 階級1 4月19日 17時52分 熊本県熊本地方 5.5 階級2 8月31日 19時46分 熊本県熊本地方 4.9 階級1

(出所:気象庁HP「長周期地震動に関する観測情報(試行)」より作成)

〈参考〉 長周期地震動階級は次の表のとおりである。

長周期地震 動階級

人 の 体 感 ・ 行 動 室 内 の 状 況 備 考

階級1

室 内 に い た ほ と ん ど の 人 が 揺 れ を 感 じ る 。 驚 く 人 も い る 。

ブ ラ イ ン ド な ど 吊 り 下 げ も の が 大 き く 揺 れ る 。

階級2

室 内 で 大 き な 揺 れ を 感 じ 、 物 に 掴 ま り た い と 感 じ る 。 も の に つ か ま ら な い と 歩 く こ と が 難 し い な ど 、 行 動 に 支 障 を 感 じ る 。

キ ャ ス タ ー 付 き 什 器 が わ ず か に 動 く 。 棚 に あ る 食 器 類 、 書 棚 の 本 が 落 ち る こ と が あ る 。

階級3

立 っ て い る こ と が 困 難 に な る 。 キ ャ ス タ ー 付 き 什 器 が 大 き く 動 く 。 固 定 し て い な い 家 具 が 移 動 す る こ と が あ り 、 不 安 定 な も の は 倒 れ る こ と が あ る 。

間 仕 切 壁 な ど に ひ び 割 れ ・ 亀 裂 が 入 る こ と が あ る 。

階級4

立 っ て い る こ と が で き ず 、 は わ な い と 動 く こ と が で き な い 。 揺 れ に ほ ん ろ う さ れ る 。

キ ャ ス タ ー 付 き 什 器 が 大 き く 動 き 、 転 倒 す る も の が あ る 。 固 定 し て い な い 家 具 の 大 半 が 移 動 し 、 倒 れ る も の も あ る 。

間 仕 切 壁 な ど に ひ び 割 れ ・ 亀 裂 が 多 く あ る 。

(出典:気象庁HP「長周期地震動に関する観測情報(試行)」より) ③熊本地震で観測された長周期地震動

長周期地震動とは、規模の大きな地震が発 生した場合、周期が長いゆっくりとした大き な揺れが発生する地震動のことである。

長周期地震動の特徴は、高いビルが長時間 にわたって大きく揺れるとともに、地震発生 地点から数百㎞離れたところでも大きく揺れ ることにあるとされている。

高いビルではこの大きな揺れによって、家 具類が倒れたり、大きく動いたりする危険が あるとともに、天井の落下やスプリンクラー の故障、エレベーターの故障などの被害につ ながることから地震対策においても十分に注 意することが必要となる。

熊本地震の一連の地震においてもこの長周 期地震動が発生しており、気象庁HPでデー タ ( 試 行 ) が 公 表 さ れ て い る 。 図 表 3-1-16

は、熊本地震に関係するデータを抽出したも のである。4 月14 日から8月31 日までで13 回観測されており、4 月14日21時26分の前 震時には長周期地震動階級3、4月16日1 時

25分の本震時においては「立っていることが

できず、はわないと動くことができない。揺 れ に ほ ん ろ う さ れ る 。」 と さ れ る 最 大 階 級 4 が観測されている。また、4月 15日0時 03

分の地震でも最大階級4が観測されていた。

気象庁の観測結果によると、4 月14日の前

震と4 月15 日0時03 分の地震で長周期地震 動が観測された地域は九州地域に止まってい

るが、4月16日の本震時には、九州内だけで

なく、鳥取県や徳島県、高知県、大阪府、更

には千葉県でも階級2 が観測され、遠く新潟

県下越でも階級1が観測されている。

図表3-1-16 熊本地震において長周期地震動を観測した地震

発生日時 震央地名

マグニチュード (速報値を表示)

長周期地震動階級

4月14日 21時26分 熊本県熊本地方 6.4 階級3 4月14日 22時07分 熊本県熊本地方 5.7 階級2 4月15日 00時03分 熊本県熊本地方 6.4 階級4 4月16日 01時25分 熊本県熊本地方 7.1 階級4 4月16日 01時44分 熊本県熊本地方 5.3 階級1 4月16日 01時46分 熊本県熊本地方 6.0 階級2 4月16日 02時04分 熊本県熊本地方 4.9 階級1 4月16日 03時03分 熊本県阿蘇地方 5.8 階級1 4月16日 03時55分 熊本県阿蘇地方 5.8 階級1 4月16日 07時11分 大 分 県 中 部 5.3 階級1 4月18日 20時42分 熊本県阿蘇地方 5.8 階級1 4月19日 17時52分 熊本県熊本地方 5.5 階級2 8月31日 19時46分 熊本県熊本地方 4.9 階級1

(出所:気象庁HP「長周期地震動に関する観測情報(試行)」より作成)

〈参考〉 長周期地震動階級は次の表のとおりである。

長周期地震 動階級

人 の 体 感 ・ 行 動 室 内 の 状 況 備 考

階級1

室 内 に い た ほ と ん ど の 人 が 揺 れ を 感 じ る 。 驚 く 人 も い る 。

ブ ラ イ ン ド な ど 吊 り 下 げ も の が 大 き く 揺 れ る 。

階級2

室 内 で 大 き な 揺 れ を 感 じ 、 物 に 掴 ま り た い と 感 じ る 。 も の に つ か ま ら な い と 歩 く こ と が 難 し い な ど 、 行 動 に 支 障 を 感 じ る 。

キ ャ ス タ ー 付 き 什 器 が わ ず か に 動 く 。 棚 に あ る 食 器 類 、 書 棚 の 本 が 落 ち る こ と が あ る 。

階級3

立 っ て い る こ と が 困 難 に な る 。 キ ャ ス タ ー 付 き 什 器 が 大 き く 動 く 。 固 定 し て い な い 家 具 が 移 動 す る こ と が あ り 、 不 安 定 な も の は 倒 れ る こ と が あ る 。

間 仕 切 壁 な ど に ひ び 割 れ ・ 亀 裂 が 入 る こ と が あ る 。

階級4

立 っ て い る こ と が で き ず 、 は わ な い と 動 く こ と が で き な い 。 揺 れ に ほ ん ろ う さ れ る 。

キ ャ ス タ ー 付 き 什 器 が 大 き く 動 き 、 転 倒 す る も の が あ る 。 固 定 し て い な い 家 具 の 大 半 が 移 動 し 、 倒 れ る も の も あ る 。

間 仕 切 壁 な ど に ひ び 割 れ ・ 亀 裂 が 多 く あ る 。

(出典:気象庁HP「長周期地震動に関する観測情報(試行)」より)

(16)

- 60 -

(4)緊急地震速報の発令

熊本地震では、気象庁から緊急地震速報(警

報)が4月14日から4 月19 日までに19 回発 表されている。

緊 急 地 震 速 報 ( 警 報 ) と は 、「 地 震 波 が 2 点以上の地震観測点で観測され、最大震度が

5 弱以上と予想された場合」に発表されるも

のである。この発表の内容は、地震の発生時 刻、発生場所(震源)の推定値、地震発生場

所の震央地名や震度5 弱以上が予想される地

域および震度4 が予想される地域名である。

熊本地震での発表内訳は、前震の発生した 4月14 日に3回、15日に1 回、本震の発生し た16日に12回、17日、18日、19日にそれ ぞれ1回、計19 回となっている。本震のあっ

た16 日が最も多くの緊急地震速報(警報)が

発表されているが、これには、熊本地方だけ でなく、阿蘇地方や大分県中部における地震 速報も含まれている。

図表3-1-17 熊本地震に関連する緊急地震速報状況表

2 1 : 26 熊 本 県 熊 本 地 方 6 . 5 7 6 強 3 . 8 2 2 : 07 熊 本 県 熊 本 地 方 5 . 8 6 弱 5 弱 2 1 . 2 2 2 : 38 熊 本 県 熊 本 地 方 5 . 0 5 弱 5 弱 5 . 0 4 月 15 日 0 : 0 3 熊 本 県 熊 本 地 方 6 . 4 6 強 5 強 4 . 1 1 : 2 5 熊 本 県 熊 本 地 方 7 . 3 7 6 強 3 . 9 1 : 4 4 熊 本 県 熊 本 地 方 5 . 4 5 弱 5 弱 5 . 2 1 : 4 5 熊 本 県 熊 本 地 方 5 . 9 6 弱 6 弱 9 . 7 3 : 0 3 熊 本 県 阿 蘇 地 方 5 . 9 5 強 5 強 5 . 3 3 : 5 5 熊 本 県 阿 蘇 地 方 5 . 8 6 強 5 弱 3 . 4 4 : 1 5 熊 本 県 熊 本 地 方 3 . 5 3 5 強 6 . 8 7 : 1 1 大 分 県 中 部 5 . 4 5 弱 5 弱 4 . 3 7 : 4 2 熊 本 県 熊 本 地 方 4 . 2 4 5 弱 1 6 . 3 9 : 4 8 熊 本 県 熊 本 地 方 5 . 4 6 弱 5 弱 5 . 1 1 1 : 29 熊 本 県 熊 本 地 方 2 . 9 3 7 9 . 5 1 4 : 27 熊 本 県 熊 本 地 方 4 . 6 4 5 弱 3 . 9 1 6 : 02 熊 本 県 熊 本 地 方 5 . 4 5 弱 5 弱 5 . 1 4 月 17 日 1 9 : 30 大 分 県 中 部 2 . 7 2 5 強 4 3 . 9 4 月 18 日 2 0 : 41 熊 本 県 阿 蘇 地 方 5 . 8 5 強 5 強 3 . 9 4 月 19 日 1 7 : 52 熊 本 県 熊 本 地 方 5 . 5 5 強 5 弱 8 . 2 4 月 16 日

発 生 日 時

緊 急 地 震 速 報 ( 警 報 ) で 予 想

し た 最 大 震 度

地 震 検 知 か ら 緊 急 地 震 速 報 ( 警 報 ) 第 1 報 ま で の 時 間

( 秒 ) 震 央 地 名 M

観 測 さ れ た 最 大 震 度

4 月 14 日

(出所:気象庁データより作成)

図表3-1-18 前震と本震で発表した緊急地震速報の詳細

(出所:気象庁データより作成)

【 前 震 】 平 成 2 8 年 4 月 1 4 日 2 1 時 2 6 分 3 4 . 4 秒 発 生

・ 地 震 波 検 知 時 刻 : 2 1 時 2 6 分 3 8 . 7 秒

震央地名 経緯 M

第 1報 発 表 21時 26分 42.5秒 3.8

熊 本 県 熊 本 地 方

北 緯 32.7 東 経 130.8 深 さ 10km

6.5

震度5強から6強程度 震度5強程度 震度5弱から5強程度 震度5弱程度 震度4から5弱程度 震度4程度

震度3から4程度

:熊本県熊本 :熊本県阿蘇 :熊本県天草・芦北

:長崎県島原半島、宮崎県北部山沿い、福岡県筑後 :熊本県球磨

:大分県西部、長崎県南西部、佐賀県南部、宮崎県南部山沿い、 大分県中部、大分県北部、宮崎県北部平野部、鹿児島県薩摩、 福岡県筑豊、長崎県北部、福岡県北九州、宮崎県南部平野部、 大分県南部、福岡県福岡、佐賀県北部、山口県西部、山口県中部、 愛媛県南予

:鹿児島県大隅

【 本 震 】 平 成 2 8 年 4 月 1 6 日 0 1 時 2 5 分 0 5 . 4 秒 発 生

・ 地 震 波 検 知 時 刻 : 0 1 時 2 5 分 1 0 . 1 秒

震央地名 経緯 M

第 1報 発 表01時 25分 14.0秒 3.9

熊 本 県 熊 本 地 方

北 緯 32.7 東 経 130.8 深 さ 10km

5.9

震度5強程度以上 震度5弱程度以上 震度4程度以上

:熊本県熊本 :熊本県阿蘇

:熊本県球磨、熊本県天草・芦北、長崎県島原半島、宮崎県北部山沿い 大分県西部、長崎県南西部、佐賀県南部、福岡県筑後、 鹿児島県薩摩、大分県南部

第 4報 発 表

(続 報 )

01時 25分 18.7秒 8.6

熊 本 県 熊 本 地 方

北 緯 32.8 東 経 130.8 深 さ 10km

6.9

震度6弱から6強程度 震度6弱程度 震度5強程度 震度5弱から5強程度 震度5弱程度 震度4から5弱程度 震度4程度

震度3から4程度

:熊本県熊本 :熊本県阿蘇

:熊本県天草・芦北、福岡県筑後

:大分県西部、宮崎県北部山沿い、長崎県島原半島

:熊本県球磨、長崎県南西部、佐賀県南部、鹿児島県薩摩、大分県南部 :宮崎県南部山沿い、福岡県筑豊、宮崎県北部平野部、福岡県福岡 :大分県北部、大分県中部、長崎県北部、福岡県北九州、佐賀県北部、 宮崎県南部平野部、鹿児島県大隅、山口県西部、鹿児島県甑島、 長崎県壱岐、山口県中部、長崎県五島、愛媛県南予、山口県東部、 高知県西部、広島県南西部、愛媛県中予

:山口県北部、島根県西部

予 測 震 度

区分 提供時刻

地震波検 知からの 経過時間( 秒 )

震源要素

予 測 震 度 震源要素

地震波検 知からの 経過時間( 秒 ) 区分 提供時刻

図表 3-1-8  平成 28 年 4 月 16 日 1 時 25 分の本震時の熊本市西区春日における強震波形  (出典:気象庁より)  ※上図表の本震に係る強震波形等は熊本市西区春日の観測点において観測されたもの。図表は 4 月 16 日 01 時 24 分 50 秒からの波形を示したもので、P波の到達時間は 01 時 25 分 8 秒ごろ、 S波は同 9 秒ごろとなっている。 波形表示の縦軸は、 NS (北‐南) 、 EW (東‐西) 、 UD(上 -下)方向の揺れ幅で、先に書いたほうが上側である。3

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