1 第 50 回情報公開・個人情報保護審査会議事要旨
1 開催日時 平成 20 年 12 月 25 日(木) 午後2時 00 分∼午後3時 30 分
2 開催場所 浦安市中央公民館第4会議室
3 出 席 者
( 委 員) 髙木会長、飯田委員、向後委員 ( 異議申立人)
( 事務局) 長野総務課長、金子、浦田
4 議 題
諮問第 13 号∼諮問第 16 号
・浦安市児童育成クラブ本部運営委員会と株式会社○ ○ との委託契約に関する文書(諮問 第 13 号)他2件(諮問第 14 号及び第 16 号)の不開示決定に対する異議申立て
・「地区児童育成クラブの元指導員の不審行動について」と題された文書の訂正却下に対 する異議申立て(諮問第 15 号)
以上4件について異議申立手続を併合して行う。
5 配布資料
諮問第 13 号∼諮問第 16 号に関する資料
(事前に送付したもの)
・意見書
(当日配布)
・カレンダー(1月、2月)
6 会議経過
1) 異議申立人の意見陳述を行い、異議申立人に対する質疑応答を行った。 2) 審査会での検討
・本件の結論及びそれに至るまでの意見(第 49 回会議の意見を含む。)については、以下 のとおり。
ア 諮問第 13 号について
・本件委託契約については、民・民の関係だが、市が公金を出しているので、一定の監 督に付すべきである。契約の内容がまずいためトラブルを生じさせているということ であれば、監督者の立場として、その契約書を提出させてチェックする必要がある。
・公開条例第24条等の規定そのものには当たらないとは思うが、市の財政運用の透明化
2 を図るために、このような規定があるのだから、準用してもよい。そうかと言って、 個々の事業の団体に対して、全部細かい情報まで、市が取得しておく必要があるのか という問題もある。また、市が取得していないこと自体が裁量の範囲を逸脱している かどうかということになってくると問題はない。
・委託契約書第9条では、毎年歳入歳出決算書などの書類を市に出すということになっ ている。市が運営費の大半を負担している団体として、一応コントロールしようとし ている。この委託契約書で、実績報告書で出させるものに挙げられているのは、公開 条例24条の趣旨に当てはまるところの『出資等法人の情報提供に関する公表要綱』に 書いてある決算報告的なものとほぼ同じようなものが挙がっているということからす ると、これに準じた程度の資料をきちんと市は把握しているといえる。それ以上の細 かい契約書等についてまで市が取得しなければならないということは裁量権の範囲に 属するということで、これをおかしいとまではいえない。
・結論としては、実施機関が本件文書を取得していないために不存在で、開示しないと いうことは変わらない。また、不存在であることに過失があるかということをみたと しても、公開条例第24条でいう出資法人の公表の対象となっているものと比べて、委 託契約書では、それに準ずるものを市が把握することになっていることから見て、個 別の業者との契約書まで市がすべて公表しなければならないという義務はない。とい うことで、審査会の決定は妥当であるとする。
イ 諮問第 14 号について
・結論としては、こういう文書について実施機関が保有しているということは認められ ないので、いずれにせよ開示できないという結論とする。
・個人情報の開示請求をされたけれども、内容から言って公文書開示のほうが適当であ る。これを個人情報の開示請求としても、公文書の開示請求としても、いずれにして も持っていないというように答申を書く。
ウ 諮問第 15 号について
・教育委員会が作ったこの書類は、指導員のことで問題があるという話がきて、どうい うふうになっているのかと顛末を調査して、その結果をまとめたもので、本人から聞 かなければならない性質のものではない。
・この報告書の中に、自分の情報について誤ったことが書かれているということが書か れているということだが、トラブルが起きたということについて、どういう状況でト ラブルになったのかということの報告書ということだから、訂正という要求になじむ ものではない。この報告書の内容を訂正しろというのは、個人情報保護条例でいう訂 正の権利とは違う。そういう理由で訂正却下の処分についても正当である。
3 エ 諮問第 16 号について
・発言の表現が適切であったかどうかはともかくとして、このような表現をしたことに ついての元となる文書というものはないことは事実だろうから、そういうことで答申 については出す。
以上