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平成27年4月5日:翁長知事・菅官房長官面談メモ 過去の発言等/沖縄県

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知事・菅官房長官面談(未定稿)

平成 27 年 4 月 5 日(日)9:30~10:00 場所:ハーバービューホテル

(菅官房長官:13 分間)

是非、本日は普天間飛行場の辺野古移転をはじめとして沖縄の負 担軽減、また振興策等について政府の考え方をご説明させて頂いて、 また知事との間で率直な意見交換をさせて頂きたい、そういう想い の中で今日お時間をお願いしたところであります。本当にありがと うございます。

また、今後政府と沖縄県との間で対話を進めていく。その中で財 産とすることができればいいなと思っておりますので、まず私の方 から政府の考え方というものを簡潔にご説明させて頂きたいと思い ます。

政府としては国土面積の1%に満たない沖縄県に約 74%の米軍基 地が集中しているという、このことについて沖縄県民の皆さんに大 きなご負担をお願いしていることについては重く受け止めています。

安倍政権としてはまさに、負担軽減のためにやれることは全てや れと、そして一つ一つ具体的な形で物事が実現するように、そうい う基本方針の元に政府の最重要課題の一つとしてこの問題を取りあ げていることに是非ご理解頂きたいというふうに思います。

そのために、やはり全国の知事の皆さんや全国の地方自治体の皆 さんに、お願いを国としてはしているところであります。

また、その中でこの基地問題ですが、なんといっても最重要課題 というのは普天間飛行場の危険性の除去。まさに市街地の中心部に 位置して、そして周辺を住宅や学校に囲まれていますから、世界で 一番危険な飛行場というふうにいわれております。そしてその危険 除去、固定化はあってはならない、このことについては、県も国も 同じ認識だと思っております。

(2)

井眞知事からご理解頂いて、辺野古移設の埋立承認、このことにい ま同意を頂いたところであります。

現に昨日も尖閣諸島に公船が侵入しておりました。我が国を取り 巻く安全保障環境が厳しい中にあって、沖縄県民の皆さんと国民の 安全を守ることは国の責務であると考えております。そうした状況 の中で日米同盟の抑止力の維持とそして危険除去、こうしたことを 考えたときに、辺野古移設というのは唯一の解決策であるというふ うに政府は考えています。そして今日に至るまで長い間、日米間で 真摯に話し合い議論してきた合意事項でもあります。

辺野古移設を断念することは普天間の固定化にも繋がるという、 そういうなかで政府としては承認頂いた関係法令に基づいて、辺野 古埋立を、環境やまた住民の生活の皆さんの環境に配慮しながら、 いま工事を粛々と進めているところであります。

またこの普天間の辺野古への移設に伴って、普天間飛行場の機能 をそのまま辺野古に移すのではないかといわれていますが、それは 可能な限り負担を軽減していきたいと思っています。今普天間にあ る三つの機能、その3つの機能のうち1つ空中給油機については 15 機全部、昨年、山口の岩国飛行場に移しました。そして緊急時にお ける航空機の受け入れ機能、これについても九州へ移す予定で今、 話しを進めています。ですから結果的に辺野古に移転するのはオス プレイ等の運用機能だけであります。そしてオスプレイの機能訓練 についても本土においてできる限り受け入れたいと思っています。 昨年以来数多く訓練が行われております。そしてまた、千葉県にお いて木更津自衛隊の駐屯地がありますが、ここでオスプレイの定期 整備が実施出来るように、地元の知事、市長からも受け入れること で、今、努力を頂いております。ですからこういう形でそこは進め ていきたいと思います。

(3)

も伺いながら効果的な土地活用、まさに沖縄経済の発展の起爆剤に なれるよう、政府も沖縄県と協力しながら進めていきたいと思いま す。

また先月返還され、昨日知事もご出席頂いた西普天間地区の返還、 その後も県からも強いご要望がありました、跡地利用における公共 用地の取得、これが可能となるように、円滑に進むように、今度の 国会でようやく成立することが出来ました。

さらに米軍による海兵隊の約半分9000人がグアムはじめ県外 に移転することが既に合意されていますから、そのなかで、昨年米 国においてグアム移転費の資金凍結が解除されました。これからは 本格的な移転工事が可能になってくると私は思っております。

さらにこれは、地位協定締結から 50 年以上経って初めてになりま したけれども、こうした基地跡地利用が現実的になってきています ので、基地への事前立ち入りが出来るような環境捕捉協定について も日米間で基本的な合意を得ております。ですから、こういう想い の中で私ども政府としては、是非、この負担軽減策、危険除去、日 米同盟のまさに抑止力の維持、そうしたことを考えたときに、辺野 古移設は是非進めさせて頂きたいというふうに思っています。

また、沖縄振興策でありますけれども、まさに沖縄は東アジアの 中心部に位置するという、地域性、優位性、そして出生率が全国第 一位という潜在力、そういう中で着実に経済が発展すると思ってい ます。

26 年度は復帰以来最高の有効求人倍率でして、そしてまた失業率 も 25・26 年というのは 18 年ぶりに 5%台に低くなっております。ま さに沖縄県はこうした特異性を活かしながら経済発展、政府として も沖縄県としっかり連携しながら進めていきたいというふうに思い ます。具体的には沖縄復興の取り組みを強化するために沖縄振興計 画というのがありますが、その期間中は 3000 億円台の振興予算を確 保するということを、安倍総理は閣議で発言しておりますので、こ こはしっかり私どもは守っていきたいと思っております。

(4)

のも事実であります。このことが決定したら、沖縄県として極めて 大きなインパクトになると思います。是非、県としかり、これから 連動しながらその実現に向けてここは進めていきたいと思います。 そして観光客誘致一千万人を到達するためには、なんと言っても 第二滑走路の建設が大事だと思いますので、これについても一年半 前倒しを発表していますが、今年度においても事業費 330 億円を計 上していまして、これは 31 年末の完成に向けて着々と進めていきた いとおもいます。そういうなかで、観光とともにリーディング産業 として育ってきています IT 産業、これについても既に 301 社、2 万 5 千人の雇用が出ておりますので、こうしたこともしっかり取り組ん でいきたいと思いますし、県がそういう一環の中で進めている航空 関連事業の集積を図るために国産ジェットの整備拠点を那覇空港に 申請したいという強い要望があります。これも私が沖縄に来る前に 関係省庁を集めまして、まさに防衛施設の移転を決定しましたので、 ここはしっかりと実現したいと思います。

私たち政権としては約束したことは必ずやると、そういう想いの 中で一つ一つ負担軽減、そして沖縄県の皆さんと勉強しながら経済 政策をすすめていって、信頼感を取り戻させて頂いて、しっかり取 り組んでまいりたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたし ます。

(翁長知事:15分間)

菅義偉内閣官房長官、お忙しい中をこのような時間を割いて頂き ましいて、意見交換の場を設けて頂いたことに感謝申し上げたいと おもいます。

今、官房長官からも話がありましたけれども、沖縄は全国の面積 のたった 0.6%に 74%の米軍専用施設が置かれている。まさしく戦 後 70 年間、日本の安全保障を支えてきた自負もありますし、無念さ もあることはある。そういう中で今、官房長官からそういったこと に対して大変ご理解のある言葉をもらったわけでありますが、そう いうことでありましたら、去年の暮れと今年の初めと、どんなにお 忙しかったかわかりませんが、こういった形でお話しさせて頂いて、 その中から物事を一つ一つ進めると言うことがありましたら、県民 の方も理解がもう少し深くなったと思います。

(5)

いっても十二分に理解しております。しかしながら日本の安全保障 を、日本国民全体で負担するという、そういった気構えがなければ、 今、尖閣の話もされましたけれども、たった一県のこの沖縄県に多 くの米軍施設を負担させておいて、日本の国を守るといっても、私 はよその国からみるとその覚悟の程は大変どうだろうかと思います。 ですから、日本の国民全体で負担をする中に日本の安全保障、日米 安保体制、日米同盟というものをしっかりやって頂きたいというの が私の気持ちであります。ですから、オスプレイなども本土の方で 訓練をするという話しもありましたけれども、残念ながら、いわゆ る基幹基地を本土に持って行くという話しがないものですから、い ずれ訓練をしてもみんな沖縄に戻ってくるのではないかという危惧 は、今日までの 70 年間の歴史からすると十二分に感じられることで す。不安がある。そしてどんなに申し上げても「米軍の運用には自 分たちは口を挟めないのだ」というような形で物事が終わってしま いますので、日米地位協定の改定も環境問題もさることながら、抜 本的な意味あいでやって頂かないと、私は沖縄の危惧するようなも のは、なかなか今の日米地位協定の中では解決しにくいと、こうい うふうに思っております。

(6)

こないなと思っています。

一昨年、サンフランシスコ講和条約発効のお祝いの式典がありま した。日本の独立を祝うのだと、若者に夢と希望を与えるのだと言 う話しがありましたが、沖縄にとっては日本から切り離された悲し い日でありまして、そういう想いの中で万歳三唱を聞きますと、本 当に沖縄に対しての想いはないのではないかと、これは率直に思い ます。27 年間、サンフランシスコ講和条約で、日本の独立と引きか えに米軍の軍政下に差し出されて、その間 27 年の間に日本は高度経 済成長を謳歌した。私たちは、その中で米軍との過酷な自治権獲得 運動をやってきました。それは想像を絶するものでした。官房長官 とは同じ法政大学ですが、私は 22 歳までパスポートを持ってドルで 送金を受けて日本に通ったものです。そういったものを思い浮かべ ると、あの 27 年間沖縄が抱えたものは何だったのかということを思 い出されます。

そして官房長官が粛々という言葉を何回も使われる。僕からする と、「問答無用」という姿勢が大変埋立工事に関して感じられて、そ の突き進む姿は、サンフランシスコ講和条約で米軍軍政下に置かれ た、そのときの最高権力者がキャラウェイ高等弁務官だったのです が、その高等弁務官が「沖縄の自治は神話である」ということをあ の当時言った。私たちの自治権獲得運動に対して、そのような言葉 でキャラウェイ高等弁務官がおっしゃったのですが、なかなか物事 は進みませんでした。いま官房長官が粛々という言葉をしょちゅう 全国放送で出てまいります。なんとなくキャラウェイ高等弁務官の 姿が思い出されてきまして、鏡あわせのような(感じがしまして?) 私たちのこの 70 年間はなんだったのかなというようなことを率直に 思っております。

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建設することはできないという確信を持っております。こういった 県民のパワーは、私たちの誇りと自信、祖先に対する想い、それか ら将来の子や孫に対する思いというのがすべて重なっていますので、 私たちの生き様になっていますから、こういったことを粛々進めら れるようなものがありましたら、私はこれは絶対に建設することは 不可能になるだろうなと思います

そうなると建設途中で頓挫することによって起きる事態は全て政 府の責任でありまして、その過程で見えます、世界から注目をされ ていますので、日本の民主国家の成熟度は多くの国に見透かされて しまうのではないかと思っています。

そして官房長官にお聞きしたいのは、辺野古基地が出来ない場合、 これはラムズフェルド国防長官が普天間は世界一危険な飛行場だと 発言され、官房長官も国民や県民を洗脳するかのように先ほども普 天間の危険性除去の為に辺野古が唯一の政策だとおっしゃっていま すが、辺野古が出来なければ本当に普天間を固定化されるのか、そ れをお聞かせ願いたい。ラムズフェルドさんも、官房長官も二人と も、あるいは多くの識者も(普天間が)世界一危険な基地だと言っ ているのに、辺野古が出来なければ固定化ができるのか、これを是 非お聞かせ願いたいと思います。

そして普天間が返還されて辺野古にいくと1/4になるという話 があります。また嘉手納以南が返されて相当数返されるという話が ありますが、一昨年前に小野寺防衛大臣がお見えになられたとき、 一体全体どれぐらい基地は減るのかお聞きしましたら、今の 73.8% から 73.1%にしかならない。0.7%にしか減らない。何故かというと、 那覇軍港もキャンプキンザーもみんな県内移設ですから。普天間が 1/4 のところにいこうが、どうしようが、73.8 が 73.1 にしか変わら ない。おそらく官房長官の話を聞くと全国の人は、相当これは進む、 なかなかやるじゃないかと思うかと思いますが、パーセンテージだ け見るとそういうことになります。

(8)

は「話しのごちそう」という言葉がありますが、いい話をして局面 を乗り越えたら、その後は知らんぷりというのが戦後 70 年間の沖縄 の基地の問題だと思う。そして今こうしておっしゃられて、オスプ レイがどこそこに持って行くとか、あるいは沢山の基地が返ると話 しをされても、「又はその後」が付けば、50 年ぐらい軽く掛かるので はないかとこういう危惧を沖縄県民は皆持っている。そういう点を 是非ご理解頂きたい

そして安倍総理が日本を取り戻すというふうに2期の安倍政権か らおっしゃっていましたけれども、私からすると、この「日本を取 り戻す」、「日本」の中に沖縄が入っているのだろうかというのが率 直な疑問です。戦後レジームからの脱却とよくおっしゃっています けれども、沖縄では戦後レジームの死守をしているような感じがす る。一方では憲法改正で日本の積極的平和主義を唱えながら、沖縄 では戦後レジームを死守するようなことは、私は、本当の意味での 国のあり方からいうと、なかなか納得がいきにくい。そういうもの を持っております。

それから昨日、一昨日の官房長官の沖縄県民の民意というのがあ りました。いろいろなものがあってあの選挙を闘ったのでいろいろ な意見があるでしょうと。昨年の名護市長選挙、特に県知事選挙、 衆議院選挙、争点はただ一つだった。前知事が埋立承認をしたこと に対する審判を問うたのです。ですからテレビ討論、新聞討論で、 確かに教育、福祉、環境いろいろありますが、私と前知事の違いは 埋立承認以外に違いは無い。政策に。ですからあの埋立承認の審判 が今度の選挙の大きな争点になりまして、その意味で 10 万票の差で 私が当選したことは、諸々の政策でやった(闘った)わけではない と言うことを是非ご理解頂きたい。沖縄県民の辺野古基地反対とい うのは、県民の圧倒的な考えが示されたものだと思っております。 そういうことで是非ご理解頂きたいと思います

(9)

のときの沖縄県の苦しみというのは大変でした。ですから尖閣も日 本の固有の領土でありますし、先ほども話しがありました守ること は結構ですが、あの尖閣で小競り合いがあれば、今。石垣は 100 万 観光客が来ますが、すぐ観光客が 10 万人にへるという危険性も十二 分にもっている。ですから私は是非とも沖縄は平和な中にあっては じめて、沖縄のソフトパワー、自然・歴史・伝統文化、万国津梁の 精神、世界の架け橋になる、日本のフロントランナーになる、そう いった経済的にもどんどん伸びていって、そして平和の緩衝地帯と して他の国々と摩擦が起きないような努力の中に沖縄はおくべきと 思うのであって、米軍基地があったりするとお互いの国とも近くて、 最近はミサイルも発達していますので、一発二発で沖縄が危なくな る。こういったことを考え併せると、米軍ももうちょっと遠くに行 きたがっているのではないかと、日本の方が却ってそれを止めて抑 止力と言うことでやっておられるのではないかと疑問があります。 アジアを見据える、あるいは中東を見据えるところまで沖縄の基地 が使われるのではないかと思っていますけれども、その辺の根本的 なご説明がないと、辺野古の新基地というのはおそらくは難しい。 県民の今日までのいろいろな想いは絶対小さくなりません。もっと 大きくなって、この問題に関しては話しが進んでいくと思っていま す

そういうことで是非、今日は官房長官にお話しさせて頂きました が、安倍総理にこのような形でお話しする機会があれば大変ありが たいと思いますので、是非その面談のお手配をお願いしたいと思い ますし、基地負担軽減担当大臣でもございますので、是非辺野古の 建設中止をされながら、しっかり話し合いをして基地問題を解決し て頂きたいとこのように思いますので、よろしくお願いいたします。

参照

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