有機EL素子

平成１７年度

特許出願技術動向調査報告書

有機 EL 素子

（要約版）

平成１８年４月

特 許 庁

＜目次＞

第１章 有機ＥＬの概要 . . . . 1

第２章 有機ＥＬの特許動向分析 . . . . 7

第３章 有機ＥＬの

. . . . 37

第４章 有機ＥＬの

. . . . 53

第５章 有機ＥＬの

. . . . 56

第６章 有機ＥＬの

. . . . 53

問い合わせ先

特許庁総務部技術調査課 技術動向班

電話：０３−３５８１−１１０１（内線２１５５）

第 １ 章 技 術 の 概 要

第 １ 節 有 機 Ｅ Ｌ の 原 理

１ ． 原 理

有 機 EL 素 子 の 発 光 原 理 は 、一 層 ま た は 多 層 の 有 機 化 合 物 を 一 対 の 電 極 で は さ み 、直 流 電 流 を 印 加 す る と 、 陽 極 か ら 正 孔 が 、 陰 極 か ら 電 子 が 有 機 化 合 物 内 に 注 入 さ れ る 。 こ の 正 孔 と 電 子 が 有 機 薄 膜 層 内 で 出 会 い 正 孔 − 電 子 対 が 形 成 さ れ 、 再 結 合 し 有 機 分 子 を 励 起 し た 状 態 に す る 。 こ の 発 光 性 励 起 子 は そ の 分 子 に 特 有 な 光 に 変 換 さ れ る 。 し か し 正 孔 、 電 子 で 有 機 化 合 物 内 を 通 り す ぎ る も の や 、 結 合 し な か っ た も の は 失 活 し て 、 発 光 に は 寄 与 し な い ( 図 1- 1) 。

図 1- 1 有 機 EL 素 子 の 原 理

発 光 性 励 起 子 は 電 子 の ス ピ ン の 向 き に よ り 1 重 項 励 起 状 態 と 3 重 項 励 起 状 態 の 2 つ に 分 類 さ れ 、 そ の 割 合 は 1 対 3 で あ る 。 有 機 分 子 が 1 重 項 励 起 状 態 か ら 安 定 な 基 底 状 態 に 遷 移 す る と き に 発 光 す る の が 蛍 光 で あ り 、 3 重 項 励 起 状 態 か ら 安 定 な 基 底 状 態 に 遷 移 す る と き に 発 光 す る の が り ん 光 で あ る 。有 機 分 子 の 内 部 量 子 効 率 は 、有 機 分 子 の 発 光 効 率 が 100％ と し て も 、 蛍 光 の 内 部 量 子 効 率 は 25％ に な る 。こ れ が り ん 光 で は 残 り の 75％ も 活 用 さ れ 、内 部 量 子 効 率 は 理 論 的 に は 100％ に な る （ 図 1- 2）。

図 1- 2 有 機 EL 素 子 の 発 光 機 構 の 概 念

外 部 に 取 り 出 せ る 光 の 外 部 量 子 効 率 は 、 内 部 量 子 効 率 に 光 の 取 り 出 し 効 率 を 掛 け た も の で あ る 。光 の 取 り 出 し 効 率 は 基 板 や 電 極 に よ る 損 失 の た め 、約 20％ と み ら れ 、外 部 量 子 効 率 は

発  光

陰極

電子輸送層

発光層 正孔輸送層

陽極

ガラス基板

正孔 電子

正孔- 電子対

１重項励起状態

蛍光発光 失活

３重項励起状態

りん光発光 失活

７５％ ２５％

蛍 光 で は 約 25％ × 0. 2＝ 5％ と な る 。 こ れ が り ん 光 の 場 合 に は 約 20％ ま で 高 め ら れ る 。 基 本 原 理 は 、 両 極 か ら 注 入 さ れ た 正 孔 と 電 子 の 再 結 合 エ ネ ル ギ ー に よ り 有 機 化 合 物 の 励 起 状 態 を 生 成 し 、発 光 さ せ る も の で あ り 、こ れ は 化 合 物 半 導 体 の LED と 同 様 の 発 光 機 構 で あ る 。 効 率 的 な 発 光 に は 、 正 孔 と 電 子 の 注 入 効 率 と 電 荷 バ ラ ン ス 、 正 孔 と 電 子 を 発 光 層 に 閉 じ 込 め る こ と に よ る 再 結 合 確 率 の 向 上 が 必 要 で あ る 。 こ の た め に 、 正 孔 注 入 輸 送 、 電 子 注 入 輸 送 、 発 光 層 な ど か ら な る 多 層 構 造 が 一 般 的 で あ る 。 こ れ ら の 材 料 、 構 造 の 研 究 開 発 は 重 要 で あ る が 、 こ の 他 に ブ ロ ッ ク 層 や バ ッ フ ァ 層 を 設 け た り 、 電 極 の 材 料 、 構 造 も 開 発 さ れ て い る 。

第 ２ 節 有 機 Ｅ Ｌ 素 子 の 構 造 と 製 造 方 法

１ ． 有 機 Ｅ Ｌ 素 子 の 構 造

有 機 EL 素 子 の 構 造 は 、一 層 ま た は 多 層 の 有 機 化 合 物 を 一 対 の 電 極 で 挟 ん だ も の で あ る 。一 般 に は 高 分 子 材 料 系 で は 一 層 ま た 二 層 が 多 く 用 い ら れ 、 低 分 子 材 料 系 で は 二 層 以 上 の 多 層 が 用 い ら れ る 。 有 機 層 の 厚 さ は 薄 け れ ば 薄 い ほ ど 、 印 加 電 圧 は 低 く す る こ と が で き る が 、 あ ま り 薄 い と シ ョ ー ト や 光 の 干 渉 問 題 が 生 じ る の で 、 そ の バ ラ ン ス で 決 定 さ れ る 。 さ ら に こ れ ら の 有 機 材 料 は 水 分 や 酸 素 と 反 応 す る こ と が あ り 、 素 子 を 形 成 し た あ と 封 止 が 必 要 で あ る 。

一 般 的 な 層 構 造 を 構 成 す る 主 要 な 要 素 技 術 は 、 基 板 、 陽 極 、 正 孔 注 入 層 、 正 孔 輸 送 層 、 発 光 層 、電 子 輸 送 層 、電 子 注 入 層 、陰 極 、封 止 に 関 す る 技 術 で あ る（ 図 1- 3）。さ ら に 、陽 極 バ ッ フ ァ 層 、 陰 極 バ ッ フ ァ 層 、 層 間 絶 縁 膜 、 隔 壁 な ど の 層 構 造 が 、 特 性 を 上 げ た り 、 寿 命 を 延 ば し た り す る た め に 工 夫 さ れ て い る 。

図 1- 3 有 機 EL 素 子 の 一 般 的 層 構 造

（ １ ） 基 板

有 機 EL 素 子 で は ガ ラ ス 基 板 が 一 般 的 で あ る が 、最 近 は フ レ キ シ ブ ル 化 を ね ら っ て プ ラ ス チ ッ ク 基 板 の 開 発 が 増 え て い る 。 そ の 場 合 、 基 板 を 水 分 が 透 過 す る と い う 新 た な 課 題 が 生 じ る た め 、 そ の 対 策 と し て 、 透 明 プ ラ ス チ ッ ク フ ィ ル ム に バ リ ア 性 を 持 た せ る 開 発 が な さ れ て い る 。

（ ２ ） 陽 極

ボ ト ム エ ミ ッ シ ョ ン の 場 合 、素 子 内 で 発 生 し た 光 を 外 部 に 取 り 出 す た め に 80％ 以 上 の 透 明 性 が 要 求 さ れ る 。 陽 極 か ら 多 く の 正 孔 を 注 入 す る た め に 仕 事 関 数 が 高 い も の が 要 求 さ れ る 。

陰 極

電子輸送層 発光層

正孔輸送層

陽 極 基  板

電子注入層

正孔注入層

陽 極 と し て 、 I TO（ I ndi um Ti n Oxi de） 透 明 電 極 が 多 く 使 用 さ れ て い る が 、 I ZO（ I ndi um Zi nc Oxi de） 電 極 も 開 発 さ れ て い る 。

（ ３ ） 正 孔 注 入 層

正 孔 注 入 層 に お け る 電 極 界 面 か ら の 電 荷 の 注 入 効 率 の 向 上 は 、 素 子 の 駆 動 電 圧 を 下 げ る と と も に 、電 荷 の 注 入 効 率 を 高 め る 。高 分 子 で は ポ リ ス チ レ ン ス ル フ ォ ン 酸（ PSS）が ド ー プ さ れ た ポ リ エ チ レ ン ジ オ キ シ チ オ フ ェ ン （ PEDOT: PSS）、 低 分 子 で は フ タ ロ シ ア ニ ン 系 の CuPc が 広 く 用 い ら れ て い る 。

（ ４ ） 正 孔 輸 送 層

正 孔 輸 送 層 は 、 正 孔 注 入 層 か ら 注 入 さ れ た 正 孔 を 発 光 層 に 輸 送 す る 役 割 を す る 。 適 切 な イ オ ン 化 ポ テ ン シ ャ ル と 正 孔 移 動 度 を 有 す る こ と が 必 要 で あ り 、 ト リ フ ェ ニ ル ア ミ ン 誘 導 体 が よ く 使 わ れ る 。

（ ５ ） 発 光 層

発 光 層 に 用 い ら れ る 発 光 ホ ス ト 材 料 お よ び 発 光 色 素 の ド ー ピ ン グ 材 料 は 、 陽 極 お よ び 陰 極 か ら 注 入 さ れ た 正 孔 お よ び 電 子 の 再 結 合 中 心 と し て 機 能 す る 。 ま た 発 光 層 に お け る ホ ス ト 材 料 へ の 発 光 色 素 の ド ー ピ ン グ は 、 高 い 発 光 効 率 を 得 る と 共 に 発 光 波 長 を 変 換 さ せ る 。 こ れ ら は 電 荷 注 入 の た め の 適 切 な エ ネ ル ギ ー レ ベ ル を 有 す る こ と 、 電 子 や 正 孔 と い う ふ た つ の キ ャ リ ア が 流 れ や す い バ イ ポ ー ラ 性 を 有 す る こ と 、 化 学 的 安 定 性 や 耐 熱 性 に 優 れ 、 均 質 な ア モ ル フ ァ ス 薄 膜 を 形 成 す る こ と な ど が 求 め ら れ る 。 ま た 発 光 色 の 種 類 や 色 純 度 が 優 れ て い る こ と や 発 光 効 率 の 高 い こ と が 求 め ら れ る 。 有 機 材 料 で あ る 発 光 材 料 に は 、 低 分 子 系 と 高 分 子 系 の 材 料 が あ る 。 さ ら に 、 発 光 機 構 に よ っ て 、 蛍 光 材 料 、 り ん 光 材 料 に 分 類 さ れ る 。

（ ６ ） 電 子 輸 送 層

電 子 輸 送 層 と し て は 、キ ノ リ ノ ー ル ア ル ミ ニ ウ ム 錯 体 Al q3、オ キ サ ジ ア ゾ ー ル 誘 導 体 、ト リ ア ゾ ー ル 誘 導 体 、 バ ソ フ ェ ナ ン ト ロ リ ン 誘 導 体 、 シ ロ ー ル 誘 導 体 な ど が 開 発 さ れ て い る 。

（ ７ ） 電 子 注 入 層

正 孔 注 入 層 と 同 様 の 目 的 で 、 電 子 の 注 入 効 率 を 高 め る た め 、 陰 極 界 面 に Li や Cs 等 の ア ル カ リ 金 属 を ド ー プ し た 層 を 設 け る こ と が 行 わ れ て い る 。

（ ８ ） 陰 極

陰 極 材 料 と し て 、 電 子 を 注 入 し や す い よ う に 低 仕 事 関 数 の 金 属 で あ る ア ル カ リ 土 類 金 属 や ア ル カ リ 金 属 が 使 用 さ れ る 。 Al 、 MgAg の 共 蒸 着 膜 、 Li F ま た はLi 2O の 薄 膜 蒸 着 膜 の 上 にAl を 蒸 着 し た 積 層 電 極 等 が 使 わ れ る 。 高 分 子 系 で は Ca ま た は Ba と Al の 積 層 等 が 使 わ れ る 。

（ ９ ） 封 止

有 機 化 合 物 や 陰 極 材 料 は 水 分 や 酸 素 と 反 応 す る こ と が あ り 、 陰 極 材 料 の 酸 化 や 有 機 材 料 と の 界 面 か ら の 剥 離 な ど に よ り ダ ー ク ス ポ ッ ト が 生 じ る 原 因 と な る 。 そ の 防 止 の た め 、 素 子 を 金 属 の 封 止 缶 や ガ ラ ス と エ ポ キ シ な ど で 封 止 す る 。 金 属 の 封 止 缶 を 使 っ た 場 合 、 缶 内 部 に 乾

燥 窒 素 を 充 填 し た り 、 乾 燥 剤 を 封 入 す る こ と が 行 わ れ て い る 。 最 近 は 金 属 缶 や ガ ラ ス の 貼 り 合 わ せ に 代 わ り 、 素 子 の 上 に 気 密 性 の 高 い 無 機 多 層 膜 と 有 機 膜 の 複 合 膜 を 使 っ た バ リ ア 薄 膜 を 積 層 す る 封 止 膜 が 開 発 さ れ て い る 。 こ れ を 使 え ば 、 中 空 構 造 が な い 全 固 体 化 素 子 が 可 能 と な り 、 軽 量 化 ・ 薄 膜 化 ・ フ レ キ シ ブ ル 化 に 寄 与 す る こ と に な る 。

２ ． フ ル カ ラ ー 化 方 式

有 機 EL 素 子 の 基 本 構 造 は 上 に 述 べ た と お り で あ る が 、 こ の 有 機 EL 素 子 の フ ル カ ラ ー 化 が 進 め ら れ て い る 。 フ ル カ ラ ー 化 方 式 に は 大 き く 区 分 し て 、 3 色 塗 り 分 け 方 式 、 色 変 換 方 式 、 カ ラ ー フ ィ ル タ ー 方 式 の 3 つ の 方 式 が 提 唱 さ れ て い る （ 図 1- 4）。

図 1- 4 3 つ の フ ル カ ラ ー 化 方 式

（ １ ） 3 色 塗 り 分 け 方 式

低 分 子 で は シ ャ ド ウ マ ス ク を 使 っ た 蒸 着 法 で 、 高 分 子 で は イ ン ク ジ ェ ッ ト 法 や 塗 布 法 で 、3 原 色 の 画 素 を 塗 り 分 け 、並 置 す る 。 素 子 か ら の 発 光 を そ の ま ま 取 り 出 す た め 、 発 光 効 率 は 高 い 。 そ の 一 方 、 高 精 細 や 大 型 化 で は 、 非 常 に 高 い 塗 り 分 け 精 度 が 求 め ら れ る と い う 問 題 が あ る 。 現 在 使 わ れ て い る フ ル カ ラ ー デ ィ ス プ レ イ は こ の 方 式 が 多 い 。

（ ２ ） 色 変 換 方 式

青 色 発 光 の 発 光 層 を 使 っ て 、 蛍 光 色 素 を 分 散 し た 色 変 換 層 を 通 し て 、 青 色 よ り 長 波 長 の 緑 色 と 赤 色 に 変 換 す る 。 青 色 は カ ラ ー フ ィ ル タ ー を 通 す 。 発 光 層 は 青 色 で 塗 り 分 け の 必 要 が な い た め 、 製 造 が 簡 単 で あ り 、 RGB 材 料 の 効 率 や 寿 命 の バ ラ ン ス を 取 る 必 要 が な い 。 た だ 、 外 光 に よ る 蛍 光 色 素 の 二 次 励 起 を 防 ぐ 必

要 が あ る 。 色 変 換 層 は フ ォ ト リ ソ グ ラ フ ィ ー 法 で 製 造 さ れ て い る 。

（ ３ ） カ ラ ー フ ィ ル タ ー 方 式

白 色 発 光 の 有 機 EL 素 子 を 使 っ て 、カ ラ ー フ ィ ル タ ー を 通 し て 3 原 色 の 光 を 取 り 出 す 。 白 色 は 単 層 も し く は 積 層 で 作 製 す る 。 発 光 層 は 白 色 の み で 塗 り 分 け の 必 要 が な い た め 製 造 が 簡 単 で あ り 、 RGB 材 料 の 効 率 や 寿 命 の バ ラ ン ス を 取 る 必 要 が な い 。 効 率 は 単 純 計 算 で は 1/ 3 に な る の で 、 効 率 を 高 め る 工 夫 が な さ れ

て い る 。カ ラ ー フ ィ ル タ ー は 既 存 の 液 晶 用 カ ラ ー フ ィ ル タ ー の 技 術 を 応 用 す る こ と が で き る 。 陰 極 有機EL素子 陽 極 ガラス基板

R G B

(1)３色塗り分け方式

R _G B

陰 極 青色発光

陽 極

色変換膜（青はカラー フィルター)

ガラス基板

(2)色変換方式

R G B

(3)カラーフィルター方式

陰 極 白色発光

陽 極 カラーフィルター ガラス基板

３ ． 駆 動 回 路

素 子 を 駆 動 す る に は 駆 動 回 路 が 必 要 で あ る 。 駆 動 回 路 に は パ ッ シ ブ マ ト リ ッ ク ス 方 式 と ア ク テ ィ ブ マ ト リ ッ ク ス 方 式 が あ る 。現 在 実 用 化 さ れ て い る 有 機 EL デ ィ ス プ レ イ は パ ッ シ ブ マ ト リ ッ ク ス 方 式 が 主 体 で あ る が 、 大 型 化 に は TF T 駆 動 の ア ク テ ィ ブ マ ト リ ッ ク ス 方 式 が 必 要 で あ る 。

（ １ ） パ ッ シ ブ マ ト リ ク ス 方 式

短 冊 状 に パ タ ー ニ ン グ し た ふ た つ の 電 極 を 直 交 さ せ 、 そ の 重 な り 合 っ た 部 分 に 電 界 を か け 発 光 さ せ る 方 式 で あ る 。 す べ て の 画 素 を 同 時 に 独 立 し て 駆 動 す る こ と は 不 可 能 で 、 陰 極 ラ イ ン に 時 分 割 し た 波 形 を 順 次 走 査 し 、 陽 極 ラ イ ン に 発 光 さ せ た い 画 素 の 信 号 を 乗 せ て 駆 動 す る こ と が 行 わ れ て い る 。 パ ネ ル 構 造 が 簡 単 で 低 コ ス ト で あ る の で 、 通 常 、 数 イ ン チ の 小 型 デ ィ ス プ レ イ 用 に 使 わ れ て い る 。

（ ２ ） ア ク テ ィ ブ マ ト リ ク ス 方 式

画 素 ご と に 薄 膜 ト ラ ン ジ ス タ（ TF T）を 作 り 、必 要 な 時 間 だ け 発 光 さ せ る 。画 素 を 選 択 す る ス イ ッ チ ン グ TF T と と も に 、 電 流 を 流 す 駆 動 TF T が 必 要 で あ る 。 TFT と し て 低 温 ポ リ シ リ コ ン（ L TPS）と ア モ ル フ ァ ス シ リ コ ン（ a‐ Si ）TF T が 使 用 さ れ る 。従 来 は 電 流 駆 動 で あ る 有 機 EL 素 子 に は 移 動 度 の 高 い LTPS‐ TFT が 必 要 と い わ れ て き た が 、最 近 は 低 電 流 で 高 輝 度 を 得 る り ん 光 材 料 の 使 用 な ど か ら 素 子 構 成 の 最 適 化 を は か り 、 a‐ Si TFT で も 駆 動 で き る こ と が 発 表 さ れ て い る 。 こ れ が 実 用 化 で き れ ば 、 液 晶 に お け る 既 存 の 設 備 が 使 え る た め 、 大 型 の バ ッ ク プ レ ー ン 基 板 の 入 手 が 容 易 に な り 、大 型 化 が 容 易 に な る 可 能 性 が あ る 。有 機 TF T を 有 機 EL 素 子 と 組 み 合 わ せ る 試 み も 行 わ れ て お り 、 将 来 は オ ー ル 有 機 化 合 物 の デ バ イ ス も 考 え ら れ て い る 。

４ ． 有 機 Ｅ Ｌ 素 子 の 製 造 方 法

有 機 EL 素 子 の 素 子 構 造 は 、一 層 ま た は 多 層 の 有 機 化 合 物 を 一 対 の 電 極 で 挟 ん だ も の で あ る 。 こ れ ら の 薄 膜 層 の 製 造 方 法 は 、 成 膜 法 に よ り 乾 式 法 と 湿 式 法 に 大 別 さ れ る 。 乾 式 法 は 低 分 子 材 料 を 真 空 蒸 着 し て 成 膜 す る 蒸 着 法 が 主 な も の で あ る が 、 そ の 他 に ス パ ッ タ 法 、 CVD 法 な ど が あ る 。 湿 式 法 は 主 に 高 分 子 材 料 を 溶 媒 に 溶 解 し て 溶 液 と し 、 塗 布 法 （ 最 近 は 印 刷 法 や イ ン ク ジ ェ ッ ト 法 ） に よ り 、 基 板 上 に 成 膜 、 乾 燥 す る も の で あ る 。 低 分 子 材 料 も 湿 式 法 に よ る 成 膜 は 可 能 で あ る が 、 多 層 構 造 の 素 子 を 製 造 す る 場 合 に は 、 下 地 層 が 溶 解 し や す い と い う 問 題 が あ る 。

（ １ ） 乾 式 法

主 な 製 造 法 で あ る 蒸 着 法 は 、 る つ ぼ に 入 れ た 材 料 を 、 抵 抗 加 熱 に よ り 蒸 発 さ せ 基 板 上 に 成 膜 す る 。 層 を 基 板 全 面 に 積 み 重 ね る 時 は あ ま り 問 題 が な い が 、 3 色 塗 り 分 け 法 の よ う な パ タ ー ニ ン グ が 必 要 な 時 は 、 フ ォ ト リ ソ グ ラ フ ィ ー 法 は 下 地 の 有 機 層 に ダ メ ー ジ を 与 え る 危 険 性 が あ る た め 使 え な い 。 そ の よ う な と き は 、 シ ャ ド ウ マ ス ク を 用 い て 必 要 な 箇 所 だ け に 成 膜 す る 必 要 が あ る 。こ の た め に は 高 精 度 の マ ス ク の 位 置 あ わ せ が 必 要 で あ る 。ま た 大 面 積 の 場 合 、 装 置 が 大 型 に な り 、 設 備 投 資 が 大 き く な る と 同 時 に 、 マ ス ク の 位 置 あ わ せ が 難 し く な る 。

ま た 、 レ ー ザ ー を 使 っ た 転 写 法 と し て 、 LI TI ( L as er I nduc ed Ther mal I magi ng) 法 が あ る 。

ド ナ ー フ ィ ル ム は ベ ー ス フ ィ ル ム 上 に 光 ‐ 熱 変 換 層 を 設 け 、 機 能 層 を 作 っ た も の で 、 転 写 先 の 基 板 に 密 着 さ せ 、 レ ー ザ ー 光 を 使 っ て 機 能 層 を 転 写 す る も の で あ る 。

（ ２ ） 湿 式 法

ス ピ ン コ ー ト 法 等 の 塗 布 法 が 初 期 に は 使 わ れ て い た が 、 最 近 は 印 刷 法 、 特 に 、 イ ン ク ジ ェ ッ ト 法 の 開 発 が 進 ん で き た 。 イ ン ク ジ ェ ッ ト 法 で 3 原 色 を 塗 り 分 け る 場 合 、 画 素 を 分 離 す る バ ン ク が 形 成 さ れ た 基 板 へ 、 高 分 子 溶 液 を 高 精 度 に 吐 出 し て 成 膜 す る 。 こ の 方 法 は パ タ ー ニ ン グ も 同 時 に で き る た め 、 工 程 が 簡 単 で 、 大 型 化 に も 適 用 で き る 。 ま た 、 最 近 、 グ ラ ビ ア 印 刷 法 を 用 い て フ レ キ シ ブ ル 基 板 に 成 膜 す る 技 術 開 発 が 進 ん で い る 。

第 ２ 章 特 許 動 向 分 析 第 １ 節 調 査 対 象 と 調 査 方 法

有機 EL 素子技術に関する特許出願・登録動向について、調査・分析した。出願先として、日本、

米国、欧州、韓国、中国、台湾の 6 国・地域を調査対象とした

1, 2

。欧州には欧州特許庁出願およ びイギリス、フランス、ドイツ、オランダ、イタリア、スイス、フィンランド、デンマーク、ス ウェーデンの各国の特許を対象とした。時期的範囲は、2005 年 3 月末までに公開・公表されたも のとした。なお、今回の調査では、有機 EL 素子関連の技術のうち、駆動回路の制御技術は対象外 としている。

表 2- 1 解 析 対 象 特 許 件 数 ノ イ ズ 除 去 後 の 解 析 対 象 特 許 件 数 を 表2- 1 に 示

す 。 日 本 特 許 が 約 1 万 件 、 海 外 特 許 が 合 計 で 約 1 万 2 千 件 で あ る 。技 術 分 類 と し て は 、分 析 軸 を「 課 題 軸 」「 解 決 手 段 軸 」「 用 途 軸 」 に 分 け 、 さ ら に 解 決 手 段 軸 は 「 材 料 技 術 」「 素 子 構 造 技 術 」「 製 造 方 法 、 装 置 技 術 」 に 大 別 し 、「 課 題 」「 用 途 」 と 合 わ せ て 5 つ の 分 析 軸 と し 、 こ れ ら を さ ら に 細 分 類 し

た 。な お 、本 調 査 は 2005 年 3 月 末 ま で に 公 開・公 表 さ れ た 特 許 を 対 象 と し て い る た め 、年 次 推 移 の グ ラ フ に お い て 、 2003 年 に つ い て は １ 年 間 の デ ー タ が 完 全 に 取 得 で き て い な い 。

第 ２ 節 全 体 動 向 分 析 １ ． 出 願 人 国 籍 別 出 願 動 向

図 2- 2 か ら 図 2- 7 に 各 国 へ の 出 願 人 国 籍 別 出 願 件 数 推 移 お よ び 国 籍 別 比 率 を 示 す 。 図 2- 2 日 本 出 願 出 願 人 国 籍 別 出 願 件 数 推 移 と 比 率

図 2- 3 米 国 出 願 出 願 人 国 籍 別 出 願 件 数 推 移 と 比 率

1 フ ァ ミ リ ー 特 許 が あ る も の は 、 ① 日 本 語 、 ② 英 語 、 ③ 現 地 語 の 順 に 優 先 し て 文 献 解 析 対 象 と し た 。

2

台 湾 特 許 は 公 開 制 度 が 始 ま っ て 期 間 が 短 い た め 登 録 特 許 で 解 析 し た 。

0 100 200 300 400 500

1987 1988 19891990 1991 1992 1993 1994 19951996 1997 1998 1999 20002001 2002 2003 優先権主張年

件 数

日本 米国 欧州 韓国 中国 台湾

出願件数 登録件数

日本特許 10, 132 1, 033

米国特許 4, 733 2, 261

欧州特許 2, 070 371

韓国特許 2, 764 837

中国特許 1, 555 34

台湾特許 −− 854

中国 0.04%

日本 88% 台湾

1% 韓国

3% 欧州

3% 米国

5%

欧州 9% 韓国

8% 中国

0.1% 台湾

5%

米国 29%

日本 49% 0

500 1000 1500 2000 2500

1973 1979 1981 1983 1985 1988 1990 1992 1994 1996 1998 2000 2002 優先権主張年

件 数

日本 米国 欧州 韓国 中国 台湾

米 国 で は 、2001 年 か ら 公 開 制 度 が 始 ま っ た が 、前 図 は 優 先 権 主 張 年 に よ り 、2000 年 以 前 は 登 録 件 数 を 、 2001 年 以 降 は 出 願 件 数 を 示 し て い る 。

図 2- 4 欧 州 出 願 出 願 人 国 籍 別 出 願 件 数 推 移 と 比 率

図 2- 5 韓 国 出 願 出 願 人 国 籍 別 出 願 件 数 推 移 と 比 率

図 2- 6 中 国 出 願 出 願 人 国 籍 別 出 願 件 数 推 移 と 比 率

図 2- 7 台 湾 登 録 出 願 人 国 籍 別 登 録 件 数 推 移 と 比 率

い ず れ の 国・地 域 に お い て も 、1997 年 ∼ 2000 年 頃 か ら 急 激 に 出 願 件 数 が 増 加 し て い る 。日 本 で は 、2002 年 に 日 本 国 籍 出 願 人 が 年 間 約 2000 件 の 特 許 を 出 願 し て い る 。韓 国 を 除 く 5 国 ・ 地 域 で は 日 本 か ら 出 願 さ れ た 特 許 が 最 も 多 く 、 特 許 件 数 で は 日 本 が 有 利 な 位 置 に あ る と 考 え ら れ る 。欧 州 で は 、2001 年 に 欧 州 国 籍 出 願 人 が 多 く の 特 許 を 出 願 し て い る（ 図 2- 4）。こ れ は 、 Cov i on Or gani c 、 OSRAM Opt o Semi c onduc t or 、 Mer c k Pat ent が 前 後 の 年 よ り 多 く 出 願 し た た め で あ る 。韓 国 で は 日 本 国 籍 出 願 人 よ り 韓 国 籍 出 願 人 の 方 が 多 く 、最 近 急 増 し て い る（ 図 2- 5）。

0 50 100 150 200 250 300

1988 1992 1993 1994 1995 1996 1997 1998 1999 2000 2001 2002 2003 優先権主張年

件 数

日本 米国 欧州 韓国 中国

0 50 100 150 200

1995 1996 1997 1998 1999 2000 2001 2002 2003 2004 登録年

件 数

日本 米国 欧州 韓国 中国 台湾 0

100 200 300 400

1989 1992 1993 1994 1995 1996 1997 1998 1999 2000 2001 2002 2003 優先権主張年

件 数

日本 米国 欧州 韓国 台湾 0

20 40 60 80 100 120 140

1987 19881989 1990 199119921993 1994 19951996 19971998 19992000 20012002 2003 優先権主張年

件 数

日本 米国 欧州 韓国 台湾

米国 12% 欧州

10% 韓国

13% 中国

15%

日本 50% 台湾

0.2% 韓国

5%

欧州 31%

米国 23%

日本 41%

欧州 7%

米国 10% 台湾

0.3%

韓国 44%

日本 39%

米国 13% 欧州

8% 韓国 1% 中国 0.2%

台湾 26%

日本 52%

２ ． 特 許 出 願 件 数 収 支

特 許 出 願 件 数 収 支 に つ い て 、 図 2- 8 に 日 米 欧 の 三 極 収 支 を 、 図 2- 9 に 日 韓 中 台 の 四 国 ・ 地 域 収 支 を 示 す

3

。

図 2- 8 日 米 欧 特 許 件 数 収 支 （ 出 願 ）

4

図 2- 9 日 韓 中 台 特 許 件 数 収 支 （ 出 願 ）

出 願 件 数 収 支 に お い て 、 日 本 か ら 各 国 へ の 出 願 件 数 が 多 い 。 米 国 ・ 欧 州 間 で は 収 支 が 同 程 度 で あ る 。 中 国 か ら 国 外 へ の 出 願 件 数 は 少 な い 。

3 日 米 欧 の 円 グ ラ フ に は 日 米 欧 の 特 許 の 件 数 の み 記 載 し て お り 、こ れ ら の 合 計 件 数 は 四 角 枠 に 記 載 し た 合 計 件 数 と は 一 致 し な い 。 以 下 同 様 。

4 グ ラ フ で 使 用 す る 色 は 、 本 報 告 書 全 体 に お い て 、 日 本 ： 青 、 米 国 ： 赤 、 欧 州 ： 緑 、 韓 国 ： 茶 、 中 国 ： ピ ン ク 、 台 湾 ： 薄 紫 と す る 。

日本特許 10132件

457件

853件 米国特許

4733件 2349件 311件 欧州特許

2070件

413件 471件 8941件 457件

311件

2349件 1358件

413件

853件

471件 633件

日本公開 10132件

1082件 韓国公開

2764件 115件

台湾登録

286件 854件

4件 439件 14件

8件

773件

199件 2件

中国公開 1555件 8941件

286件

4件 115件

1082件 1208件

8件

773件 199件

237件

439件 222件

8件

日本国籍出願人 米国籍出願人 欧州国籍出願人

日本国籍出願人 韓国籍出願人 中国籍出願人 台湾籍出願人

第 ３ 節 技 術 区 分 別 動 向 分 析

１ ． 用 途 別 出 願 動 向

図 2- 10 に 、各 国 に お け る 用 途 別 の 出 願 件 数 比 率 を 示 す 。全 般 的 に は 、中・大 型 デ ィ ス プ レ イ 、 照 明 用 、 小 型 デ ィ ス プ レ イ 用 途 が 多 い が 、 国 ・ 地 域 ご と に 若 干 状 況 が 異 な っ て い る 。 日 本 へ の 出 願 は 、 照 明 用 が 多 く 、 小 型 デ ィ ス プ レ イ が 少 な い 。 米 国 、 韓 国 、 中 国 、 台 湾 へ の 出 願 は 、 中 ・ 大 型 デ ィ ス プ レ イ が 多 く 、 照 明 用 が 少 な い 。 欧 州 へ の 出 願 は 照 明 用 が 多 い 。

図 2- 10 出 願 先 別 用 途 別 比 率 （ 全 体 ）

以 下 に 、 小 型 デ ィ ス プ レ イ 用 途 、 中 ・ 大 型 デ ィ ス プ レ イ 用 途 、 フ レ キ シ ブ ル 用 途 と 照 明 用 途 に つ い て 、 詳 細 に 分 析 す る （ 円 グ ラ フ の 外 側 の 記 載 は 出 願 人 の 国 籍 と 出 願 件 数 ）。

（ １ ） 小 型 デ ィ ス プ レ イ 用 途

各 国 に 出 願 さ れ た 小 型 デ ィ ス プ レ イ 用 途 の 特 許 に つ い て 、図 2- 11 に 出 願 人 国 籍 別 出 願 件 数 を 示 す 。 全 般 的 に 日 本 国 籍 出 願 人 の 特 許 が 多 い 。 欧 州 へ の 出 願 に お い て 、 欧 州 国 籍 出 願 人 の 特 許 が 比 較 的 多 い 。

図 2- 11 出 願 先 別 小 型 デ ィ ス プ レ イ 用 途 の 出 願 人 国 籍 別 件 数

0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%

日本出願 米国出願 欧州出願 韓国出願 中国出願 台湾登録

中・大型 ﾃ ﾞｨｽ ﾌ ﾟﾚ ｲ

照明用 小型

ﾃ ﾞｨｽ ﾌ ﾟﾚ ｲ

車載用 ﾌ ﾚ ｷ ｼ ﾌ ﾞﾙ ﾃ ﾞｨｽ ﾌ ﾟﾚ ｲ

広告・ 装飾用

日本出願

日本 676 韓国

 1 ^台湾  1 米国

6 欧州

12

米国出願 韓国

11 台湾 欧州 10

29

米国 41

日本 224

欧州出願 韓国

 2

欧州 43

米国 14

日本 56

韓国出願 台湾

 1 韓国

19 欧州

15 米国

7

日本 137

中国出願 韓国

 6 中国

 1 欧州

11 米国

6

日本 131

台湾登録

日本 58 欧州

 5 米国

 3

（ ２ ） 中 ・ 大 型 デ ィ ス プ レ イ 用 途

各 国 に 出 願 さ れ た 中・大 型 デ ィ ス プ レ イ 用 途 関 連 の 特 許 に つ い て 、図 2- 12 に 出 願 人 国 籍 別 出 願 件 数 を 示 す 。 全 体 と し て 、 日 本 国 籍 出 願 人 の 特 許 が 多 い 。 出 願 件 数 比 率 は 、 第 ２ 節 の 全 体 動 向 分 析 に お け る 出 願 件 数 と 類 似 の 傾 向 で あ る 。 た だ し 、 韓 国 に お い て は 、 用 途 特 許 全 体

（ 図 2- 5） で は 、 日 本 国 籍 出 願 人 よ り 韓 国 籍 出 願 人 の 方 が 多 い が 、 中 ・ 大 型 デ ィ ス プ レ イ 分 野 は 日 本 国 籍 出 願 人 が 多 い 。

図 2- 12 出 願 先 別 中 ・ 大 型 デ ィ ス プ レ イ 用 途 の 出 願 人 国 籍 別 件 数

（ ３ ） フ レ キ シ ブ ル デ ィ ス プ レ イ 用 途

各 国 特 許 に 出 願 さ れ た フ レ キ シ ブ ル デ ィ ス プ レ イ 用 途 関 連 の 特 許 に つ い て 、図 2- 13 に 出 願 人 国 籍 別 出 願 件 数 を 示 す 。フ レ キ シ ブ ル デ ィ ス プ レ イ 用 途 の 件 数 は 少 な い（ 図 2- 10）。米 国 、 欧 州 、 韓 国 に お い て 、 他 の 用 途 と 異 な り 、 自 国 ・ 地 域 出 願 人 に よ る 出 願 件 数 が 日 本 国 籍 出 願 人 に よ る も の と ほ ぼ 同 程 度 で あ る 。

図 2- 13 出 願 先 別 フ レ キ シ ブ ル デ ィ ス プ レ イ 用 途 の 出 願 人 国 籍 別 件 数

日本出願 欧州

21

韓国  1

日本 1363 米国

17

米国出願 台湾

 8 韓国

15 欧州

38 米国

119

日本 500

欧州出願 韓国

 3 欧州

55

米国 33

日本 112

韓国出願 台湾

 1 韓国

29 欧州

16 米国

13

日本 232

中国出願 中国

 7 韓国

 6 欧州

11 米国

15

日本 174

台湾登録 台湾

 3 欧州

 8 米国

 6

日本 95

日本出願 欧州

 2

韓国  1 米国

 2

日本 83

米国出願 韓国

10

欧州  3

米国 16

日本 23

欧州出願

欧州  7

韓国  2

日本  7

米国  5 韓国出願

韓国 10

欧州  1

米国  4

日本 10

中国出願

日本  7 米国

 1 欧州  1

韓国  2

台湾登録

日本  2

（ ４ ） 照 明 用 途

各 国 に 出 願 さ れ た 照 明 用 途 の 特 許 に つ い て 、 図 2- 14 に 出 願 人 国 籍 別 の 出 願 件 数 を 示 す 。 照 明 用 途 は 、 中 ・ 大 型 デ ィ ス プ レ イ 用 途 と 比 較 し て 、 日 本 国 籍 出 願 人 に よ る 出 願 比 率 が 少 な い 。 例 え ば 、 米 国 で は 、 中 ・ 大 型 デ ィ ス プ レ イ 用 途 は 日 本 国 籍 出 願 人 が 74％ を 占 め る が 、 照 明 用 途 は 59％ で あ る 。韓 国 で も 、中・大 型 デ ィ ス プ レ イ 用 途 は 日 本 国 籍 出 願 人 が 80％ を 占 め る が 、 照 明 用 途 は 67％ で あ る

5

。

図 2- 14 出 願 先 別 照 明 用 途 の 出 願 人 国 籍 別 件 数

２ ． 材 料 ・ 構 造 ・ 製 造 方 法 別 動 向

図 2- 15 に 、特 許 に 示 さ れ た 課 題 を 解 決 す る 手 段 と し て 、材 料 技 術 、素 子 構 造 技 術 、製 造 方 法 ・ 装 置 技 術 の 比 率 を 、 出 願 先 別 に 示 す 。

図 2- 15 出 願 先 別 技 術 区 分 別 の 出 願 件 数 比 率

5

第 3 節 と 第 4 節 の 技 術 区 分 別 集 計 は 、 課 題 に 対 す る 解 決 手 段 と し て そ れ ぞ れ の 材 料 、 素 子 構 造 、 製 造 方 法 を 選 択 し た 件 数 を 示 し て お り 、一 つ の 特 許 で 複 数 の 課 題 が あ る 場 合 は 解 決 手 段 も 複 数 と な る 。こ の た め 、 特 許 出 願 件 数 よ り 多 く な る 。

0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%

日本出願 米国出願 欧州出願 韓国出願 中国出願 台湾登録

材料技術 素子構造技術 製造方法・装置技術

日本出願 中国

 1 欧州

31 米国

28

日本 1162

米国出願 韓国

 2

台湾  5 欧州

38

米国 89

日本 189

欧州出願

日本 90

米国 38 欧州

49 韓国

 1

韓国出願 台湾

 1 韓国

 7 欧州

9 米国

22

日本 78

中国出願

欧州 20

米国 20

日本 51

台湾登録 台湾

 4

米国12

日本 36

全 体 的 に は 、 大 き な 差 異 は 見 ら れ な い 。 日 本 と 米 国 の 特 許 件 数 は 素 子 構 造 、 材 料 、 製 造 方 法 の 順 に 多 く 、 ほ ぼ 同 じ よ う な 傾 向 を 示 し て い る 。 欧 州 は 材 料 関 係 の 特 許 が 多 く 、 製 造 方 法 関 係 の 特 許 が 少 な い 。 韓 国 は 製 造 方 法 関 係 の 特 許 が 多 く 、 中 国 、 台 湾 は 材 料 関 係 の 特 許 が 少 な い 。 欧 州 で は 材 料 メ ー カ ー が 比 較 的 多 く 出 願 し て お り 、 台 湾 で は パ ネ ル メ ー カ ー が 素 子 構 造 に 関 す る 特 許 を 比 較 的 多 く 出 願 し て い る 。

（ １ ） 材 料 技 術

材 料 技 術 に つ い て 、 図 2- 16 か ら 図 2- 21 に 出 願 先 別 の 出 願 人 国 籍 別 出 願 件 数 推 移 お よ び 比 率 を グ ラ フ に 示 す 。

材 料 技 術 に つ い て は 、 日 米 欧 で は 、 1996∼ 1997 年 頃 か ら 増 加 し て お り 、 韓 中 台 で は 2000

∼ 2001 年 頃 か ら 増 加 し て い る 。 い ず れ の 国 ・ 地 域 へ の 出 願 で も 日 本 か ら の 出 願 が 最 も 多 い 。 欧 米 韓 で は 、 2001 年 よ り 2002 年 の 方 が 少 な く な っ て お り 、 材 料 技 術 に 関 す る 出 願 件 数 の 頭 打 ち 傾 向 が 考 え ら れ る 。 欧 州 で は 、 2001 年 に 欧 州 国 籍 出 願 人 に よ る 出 願 が 多 く な っ て い る 。 こ れ は 、 Cov i on Or gani c 、 Mer c k Pat ent な ど の 材 料 メ ー カ ー の 出 願 が 前 後 の 年 よ り 多 い こ と た め で あ る 。

図 2- 16 日 本 出 願 材 料 技 術 出 願 人 国 籍 別 出 願 件 数 推 移 と 比 率

0 10 20 30 40 50

1991 1992 1993 1994 1995 1996 1997 1998 1999 2000 2001 2002 2003 優先権主張年

件 数

日本 米国 欧州 韓国 中国 台湾

日本 90% 韓国

1% 中国 0.1%^台湾

1% 欧州

米国4% 4%

図 2- 17 米 国 出 願 材 料 技 術 出 願 人 国 籍 別 出 願 件 数 推 移 と 比 率

図 2- 18 欧 州 出 願 材 料 技 術 出 願 人 国 籍 別 出 願 件 数 推 移 と 比 率

図 2- 19 韓 国 出 願 材 料 技 術 出 願 人 国 籍 別 出 願 件 数 推 移 と 比 率

図 2- 20 中 国 出 願 材 料 技 術 出 願 人 国 籍 別 出 願 件 数 推 移 と 比 率

0 50 100 150 200 250 300 350 400

1991 1992 1993 1994 1995 1996 1997 1998 1999 2000 2001 2002 2003 優先権主張年

件 数

日本 米国 欧州 韓国 中国 台湾

0 50 100 150 200

1991 1992 1993 1994 1995 1996 1997 1998 1999 2000 2001 2002 2003 優先権主張年

件 数

日本 米国 欧州 韓国 台湾

0 50 100 150 200 250 300

1991 1992 1993 1994 1995 1996 1997 1998 1999 2000 2001 2002 2003 優先権主張年

件 数

日本 米国 欧州 韓国 台湾

0 50 100 150 200

1991 1992 1993 1994 1995 1996 1997 1998 1999 2000 2001 2002 2003 優先権主張年

件 数

日本 米国 欧州 韓国 中国

米国 10% 欧州

10% 台湾

1%

韓国 35%

日本 44%

米国 12% 韓国

8% 中国

15%

欧州 15%

日本 50% 欧州

12% 韓国

6% 中国

0.3% 台湾

6%

米国 29%

日本 47%

韓国 3%

台湾 0.3%

欧州 33%

米国 18%

日本 46%

図 2- 21 台 湾 登 録 材 料 技 術 出 願 人 国 籍 別 登 録 件 数 推 移 と 比 率

（ ２ ） 素 子 構 造 技 術

素 子 構 造 技 術 に つ い て 、 図 2- 22 か ら 図 2- 27 に 出 願 先 別 の 出 願 人 国 籍 別 出 願 件 数 推 移 お よ び 出 願 人 国 籍 別 比 率 を グ ラ フ に 示 す 。

素 子 構 造 技 術 に つ い て 、 年 次 推 移 は 材 料 技 術 と 同 様 よ う な 傾 向 で あ る 。 材 料 技 術 と 比 較 し て 、 い ず れ の 国 ・ 地 域 で も 、 日 本 国 籍 出 願 人 に よ る 出 願 比 率 が 増 加 し て い る 。 こ れ は 、 日 本 の 各 企 業 が 材 料 よ り 素 子 構 造 の 出 願 を 増 加 さ せ て い る た め と 考 え ら れ る 。

図 2- 22 日 本 出 願 素 子 構 造 技 術 出 願 人 国 籍 別 出 願 件 数 推 移 と 比 率

図 2- 23 米 国 出 願 素 子 構 造 技 術 出 願 人 国 籍 別 出 願 件 数 推 移 と 比 率 0

30 60 90 120 150

1995 1996 1997 1998 1999 2000 2001 2002 2003 2004 登録年

件 数

日本 米国 欧州 韓国 中国 台湾

0 500 1000 1500 2000 2500 3000 3500

199119921993 19941995 19961997199819992000 200120022003 優先権主張年

件 数

日本 米国 欧州 韓国 中国 台湾

0 200 400 600 800

1991 1992 1993 1994 1995 1996 1997 1998 1999 2000 2001 2002 2003 優先権主張年

件 数

日本 米国 欧州 韓国 中国 台湾 中国 0.7%

米国 13% 台湾

26%

韓国 0.3%

欧州 10%

日本 50%

韓国 2% 欧州

2% 米国

4%

中国 0.02% ^台湾

2%

日本 90%

欧州 6%

中国 韓国 0.2%

8%

台湾 7%

米国 28%

日本 51%

図 2- 24 欧 州 出 願 素 子 構 造 技 術 出 願 人 国 籍 別 出 願 件 数 推 移 と 比 率

図 2- 25 韓 国 出 願 素 子 構 造 技 術 出 願 人 国 籍 別 出 願 件 数 推 移 と 比 率

図 2- 26 中 国 出 願 素 子 構 造 技 術 出 願 人 国 籍 別 出 願 件 数 推 移 と 比 率

図 2- 27 台 湾 登 録 素 子 構 造 技 術 出 願 人 国 籍 別 登 録 件 数 推 移 と 比 率

0 100 200 300 400 500

1991 1992 1993 1994 1995 1996 1997 1998 1999 2000 2001 2002 2003 優先権主張年

件 数

日本 米国 欧州 韓国 中国 0

50 100 150 200 250 300

1991 1992 1993 1994 1995 1996 1997 1998 1999 2000 2001 2002 2003 優先権主張年

件 数

日本 米国 欧州 韓国 台湾

0 100 200 300 400 500 600

1991 1992 1993 1994 1995 1996 1997 1998 1999 2000 2001 2002 2003 優先権主張年

件 数

日本 米国 欧州 韓国 台湾

0 50 100 150 200 250 300

1995 1996 1997 1998 1999 2000 2001 2002 2003 2004 登録年

件 数

日本 米国 欧州 韓国 中国 台湾

米国 10% 欧州 5%

韓国 12%

中国 8%

日本 65% 韓国

5% 台湾

0.3%

欧州 21%

米国 22%

日本 52%

米国 9% 欧州

5%

台湾 0.3% 韓国

31%

日本 55%

米国 13% 欧州

3% 韓国

1% 中国

0.4% 台湾

21%

日本 62%

（ ３ ） 製 造 方 法 ・ 装 置 技 術

製 造 方 法 ・ 装 置 技 術 に つ い て 、 図 2- 28 か ら 図 2- 33 に 出 願 先 別 の 出 願 人 国 籍 別 出 願 件 数 推 移 お よ び 比 率 を グ ラ フ に 示 す 。

製 造 方 法・装 置 技 術 に つ い て 、年 次 推 移 は 材 料 技 術 と ほ ぼ 同 様 の 傾 向 で あ る 。米 国 、欧 州 、 韓 国 、 中 国 で の 日 本 国 籍 出 願 人 に よ る 出 願 は 、 1996 年 ∼ 1997 年 に 最 初 の ピ ー ク が 見 ら れ る 。 こ れ は セ イ コ ー エ プ ソ ン が イ ン ク ジ ェ ッ ト 法 に 関 す る 一 連 の 特 許 を 出 願 し た こ と た め と 考 え ら れ る 。 韓 国 で は 、 素 子 構 造 技 術 と 比 較 し て 、 日 本 国 籍 出 願 人 に よ る 出 願 比 率 が 減 少 し 、 韓 国 籍 出 願 人 に よ る 出 願 比 率 が 多 く な っ て い る 。 こ れ は 、 韓 国 の 各 企 業 が 製 造 方 法 ・ 装 置 に 関 す る 出 願 を 増 加 し て い る た め と 考 え ら れ る 。

図 2- 28 日 本 出 願 製 造 方 法 ・ 装 置 技 術 出 願 人 国 籍 別 出 願 件 数 推 移 と 比 率

図 2- 29 米 国 出 願 製 造 方 法 ・ 装 置 技 術 出 願 人 国 籍 別 出 願 件 数 推 移 と 比 率

図 2- 30 欧 州 出 願 製 造 方 法 ・ 装 置 技 術 出 願 人 国 籍 別 出 願 件 数 推 移 と 比 率

0 500 1000 1500 2000 2500 3000

1991 1992 1993 1994 1995 1996 1997 1998 1999 2000 2001 2002 2003 優先権主張年

件 数

日本 米国 欧州 韓国 中国 台湾

0 100 200 300 400 500

1991 1992 19931994 1995 19961997 1998 1999 20002001 2002 2003 優先権主張年

件 数

日本 米国 欧州 韓国 中国 台湾

0 20 40 60 80 100 120 140

1991 1992 1993 1994 1995 1996 1997 1998 1999 2000 2001 2002 2003 優先権主張年

件 数

日本 米国 欧州 韓国 台湾

韓国 2% 欧州

2% 米国

3%

台湾 2%

日本 91%

欧州 7%

韓国 7%

中国 0.2%

台湾 8%

米国 25%

日本 53%

韓国 6%

台湾 0.1%

欧州 24%

米国 20%

日本 50%

図 2- 31 韓 国 出 願 製 造 方 法 ・ 装 置 技 術 出 願 人 国 籍 別 出 願 件 数 推 移 と 比 率

図 2- 32 中 国 出 願 製 造 方 法 ・ 装 置 技 術 出 願 人 国 籍 別 出 願 件 数 推 移 と 比 率

図 2- 33 台 湾 登 録 製 造 方 法 ・ 装 置 技 術 出 願 人 国 籍 別 登 録 件 数 推 移 と 比 率

（ ４ ） 主 な 出 願 人 の 出 願 分 野

本 章 第 ５ 節 で 研 究 開 発 リ ー ダ ー お よ び 第 ５ 章 第 １ 節 に 示 す 市 場 シ ェ ア の 高 い ２ 社 （ ビ ジ ネ ス リ ー ダ ー ）を 主 な 出 願 人 と し て 、日 本 、欧 米 、韓 国 ･中 国・台 湾 に お け る 代 表 的 な 企 業 が 自 社 の 属 す る 国 ・ 地 域 に 出 願 し た （ 図 2- 34）。

図 2- 34 主 な 出 願 人 の 出 願 分 野

材 料 で は CDT、 出 光 興 産 の 比 率 が 高 く 、 素 子 構 造 で は パ イ オ ニ ア 、 UDC の 比 率 が 高 く 、 製 造 方 法 で は セ イ コ ー エ プ ソ ン の 比 率 が 高 い 。

0 100 200 300 400

1991 1992 1993 1994 1995 1996 1997 1998 1999 2000 2001 2002 2003 優先権主張年

件 数

日本 米国 欧州 韓国 台湾

0 50 100 150 200 250 300 350

1991 1992 1993 1994 1995 1996 1997 1998 1999 2000 2001 2002 2003 優先権主張年

件 数

日本 米国 欧州 韓国 中国

0 50 100 150 200

1995 1996 1997 1998 1999 2000 2001 2002 2003 2004 登録年

件 数

日本 米国 欧州 韓国 中国 台湾

0% 20% 40% 60% 80% 100%

Eastman Kodak C DT UDC パイオニア 出光興産 セイコーエプソン S amsung S DI RiT display

材料 素子構造 製造方法

米国 7% 欧州

6% 韓国

39%

日本 48%

米国 9% 欧州

6% 韓国

11% 中国

6%

日本 68%

米国 9% 欧州

7% 韓国 2%

台湾 22%

日本 60%

３ ． 研 究 開 発 テ ー マ 別 動 向

研 究 者 に と っ て の 研 究 開 発 テ ー マ は 、特 許 に お い て は 解 決 す べ き 技 術 課 題 で あ る 。図 2- 35 に 、 出 願 先 別 、 研 究 開 発 テ ー マ 別 の 出 願 件 数 比 率 を 示 す 。 い ず れ の 国 ・ 地 域 で も 最 も 多 い 研 究 開 発 テ ー マ は 長 寿 命 化 技 術 で あ る 。 欧 州 へ の 出 願 は 、 日 本 へ の 出 願 と 比 較 し て 、 長 寿 命 化 技 術 と コ ス ト 削 減 技 術 が 少 な く 、 カ ラ ー 化 技 術 、 発 光 効 率 向 上 技 術 が 多 い 。 中 国 、 台 湾 へ の 出 願 で は 、 長 寿 命 化 技 術 が 少 な く 、 コ ス ト 削 減 技 術 が 多 い 。

図 2- 35 出 願 先 別 研 究 開 発 テ ー マ 別 の 出 願 件 数 比 率

以 下 に 、 出 願 件 数 が 比 較 的 多 い 、 長 寿 命 化 、 カ ラ ー 化 、 発 光 効 率 向 上 、 高 画 質 化 、 コ ス ト 削 減 、お よ び 、フ レ キ シ ブ ル 化 技 術 に つ い て 、各 国 へ の 出 願 人 国 籍 別 出 願 件 数 を 示 す 。（ 円 グ ラ フ の 外 側 は 出 願 人 国 籍 と 出 願 件 数 で あ る ）

（ １ ） 長 寿 命 化 技 術

図 2- 36 で は 、 長 寿 命 化 を 課 題 と す る 特 許 に つ い て 、 出 願 先 毎 に 出 願 人 国 籍 別 件 数 を 示 す 。 長 寿 命 化 を 課 題 と す る 特 許 は 件 数 が 多 い 。 韓 国 以 外 の 国 へ の 出 願 は 日 本 国 籍 出 願 人 に よ る 出 願 が 最 も 多 い 。 ま た 、 第 ２ 節 に お け る 全 体 動 向 に お け る 出 願 先 別 出 願 人 件 数 比 率 と 似 た 傾 向 を 示 す 。

図 2- 36 出 願 先 別 長 寿 命 化 技 術 の 出 願 人 国 籍 別 件 数

日本出願 台湾

45 韓国

79 欧州

111 米国

153

日本 4541

米国出願 中国

4 台湾

76 韓国

121 欧州

156

米国 477

日本 1001

欧州出願 台湾

2 韓国

36

欧州 255

米国 153

日本 416

韓国出願

日本 452

米国 75 欧州

80 韓国

575 台湾

4

中国出願 中国

119

韓国 59

欧州 65

米国 55

日本 305

台湾登録

韓国 3

台湾 87

欧州 27

米国 32

日本 167 0%

10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%

日本出願 米国出願 欧州出願 韓国出願 中国出願 台湾登録

長寿命化 カラー化 発光効率向上 高画質化

大型化 小型化 ﾌ ﾚ ｷ ｼ ﾌ ﾞﾙ 化 コスト削減