事 項 | 地下水、散水ホース、廃ビ、ニ ー ル 等 を 利 用 し て ビ ニ ール ハ ウ ス 周 辺 の 雪 を 効 果 的 に 融 か すことができる
弘前市の清野袋疏菜生産出荷組合では、 5年 程 前 か ら 、 冬 期 間 の 積 雪 期 に 、 廃 ビ ニ ー ル ね ら し\|等と地下水を利用してビ、ニールハウス周辺.の融雪を行っている 。 今 回 、 平 成18年 の 豪 雪 時
に も ハ ウ ス 周 辺 に は 積 雪 が な く 、 有 効 性 を 認 め た の で 参 考 に 供 す る 。
指
、世 王手
参
考
内
容
1 地下水を利用したビ、ニールハウス周辺の融雪技術
(1) 融 雪 水 が ハ ウ ス 内 に 浸 水 し な い よ う 、 周 辺 の 地 面 を ハ ウ ス 内 よ り 低 く 保 つ 、 排 水 溝 をつくるなどの準備を徹底する 。
( 2) 水 が 地 面 に 浸 透 す る の を 防 ぐ た め 、 ハ ウ ス 聞 に 廃 ビ ニ ー ル 等 を 敷 設 す るO
( 3)廃ビ、ニ ー ル の 上 に 散 水 チ ュ ー ブ 等 を 設 置 し 、 根 雪 始 め か ら 地 下 水 を 通 す こ と で 融 雪 す る こ と が で き 、 平 成18年の豪雪年の弘前市の無加温ビ、ニールハウスにおいても周辺 の積雪はなかった。
( 4) 除 雪 機 等 を 利 用 し た 冬 の ハ ウ ス 栽 培 で は 、 排 雪 場 所 を 確 保 す る た め 、 ハ ウ ス 間 隔 を 広く取らなければならないが、当技術を導入する場合は、融雪プーノレの水深を深める た め 、 ハ ウ ス 間 隔 は1 ∼1. 3 m程 度 と む し ろ 狭 い 方 が 効 率 的 で あ る 。
2 必 要 な 用 具
地下水(井戸、ポンプ、電源)、ハウス間の地面を被覆する透水防止資材(廃ビ、ニール 等)、散水ホース等
1 除雪機が不要となる。
期削れる効果
1
2
積雪地帯での寒締め栽培(サイドを開放)に役立つ口3 ハウス間隙を狭めることができるため、農地を有効に利用できる。
4 透 水 防 止 用 資 材 に 遮 光 資 材 を 用 い る と 、 融 雪 後 に 抑 草 効 果 等 が 期 待 で き る 。 1 地 下 水 な ど 水 の 確 保 が 条 件 と な る 。
利用上の注意事項
1
2
事前に排水溝を作っておく。3 一 旦 チ ュ ー ブ 通 水 を 始 め た ら 、 消 雪 期 ま で 通 水 を 止 め な い ( 通 水 を 止 め る と 水 道 管 や 散水チューブ、が水の凍結により破裂することがある)
担 当 部 署 | 中 南 地 域 県 民 局 地 域 農 林 水 産 部 普 及 指 導 室 (担当者名)|(小枝秀)
県 下 の 積 雪 地 帯
対 象 地 域 | ( 但 し 、 地 下 水 な ど の 水 の 確保ができる地域)
発表文献等|平成17年 度 あ お も り 「 冬 の 農 業 」 新 技 術 展 示 ほ
ハ
可
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F
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【根拠となった主要な試験結果】
( c m)
250
↓ 機 械 除 雪
200
機 械 除 雪
積 150
雪
深 100
一、 、、〆、
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50
0
1月 1 日 1月 11日 1月21 日 1月31 日
ー弘前の積雪(アメダス)
ー-0 -ー除雪機による除排雪
m・也一地下水融雪、ビニール敷設な
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削. . . _醐地下水融雪、ビニール敷設
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2月 10 日 2 月20 日
図1 除 雪 技 術 に よ る 積 雪 深 の 推 移 (平成18年 中南地域農林水産部普及指導室、清野袋疏菜生産出荷組合)
(注) 調査場所:弘前市、清野袋読菜生産出荷組合の無加温ピ、ニールハウス)
調 査 担 当 : 清 野 袋 疏 菜 生 産 出 荷 組 合
慣 行 区 : 除 雪 機 使 用 前
地 下 水 融 雪 :ハウス聞にビニールの敷設なし
散 水 チ ュ ー ブ
図2 地 下 水 に よ る ハ ウ ス 周 辺 の 融 雪 技 術
(模式図)
地下水融雪:ハウス聞にビ、ニールの敷設
写真1 除雪技術毎のハウス間の積雪の様子(平成18年1月 12日現在)
ハ
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