ふるさと便り 2 3 ふるさと便り
農 地 中 間 管 理 事 業 と は
平成 26 年度から始まった、農地中間管理機構を利用する農地の貸し借りの
新しい仕組みです。
農地中間管理事業による貸付・借受の流れ
農地の貸し借りには3つの方法があります。
〔 農地の所有者と担い手が直接貸し借りを行う場合 〕
1.農地法に基づく農業委員会の許可
2.市が作成する農用地利用集積計画の公告(担い手に農地を貸付)
〔 農地中間管理機構を通じて貸し借りを行う場合 〕
3.市が作成する農用地利用集積計画の公告(機構に農地を貸付)
農地の貸し借りについて
安心な貸し借りの仕組み
上記2・3は認定農業者等の効率的かつ安定的な経営体に複数の権利設定を一括 して行うことで、農地の利用集積を進める制度です。
この場合、貸し借りの期間が満了すれば、確実に農地を返してもらうことができ ますので、安心して貸すことができます。
①農地法に基づく農業委員会の許可による農地の借り手は,下限面積の要件を満たす 必要があります。
下限面積
50a 沼田東町 40a 小泉町
30a 高坂町、小坂町、長谷、沼田、新倉、沼田西町 20a 西野、大畑町
10a 上記以外
②農地法による農地の賃貸借は,期間の定めのある農地の賃貸借において,期間満了 の1年から6ヶ月前までに更新しない旨の通知をしなければ賃貸借が更新されます。
農 地 中 間 管 理 事 業
農地の貸し借りを行います
○貸付希望者(農地の出し手)の申込について
○農地中間管理事業のメリット
・契約期間が終了すれば農地は確実に返ってきます。 ・賃借料は機構が回収しますので安心、確実です。
・預った農地の借受者は機構が探します。 ・要件を満たせば機構集積協力金を受け取ることができます。
○借受希望者(農地の受け手)の申込については、農業委員会事務局又は農林水産課に問い合せください。
※ 機構は申し込まれた全ての農地を借受けるわけではありません。耕作放棄地など、農用地 等として利用することが困難な農用地等は借受けることができない場合もあります。
※機構が借受けるまでは、自ら農用地等の管理が必要です。
☆申込方法 :通年で申込を受け付けます。農業委員会事務局又は農林水産課に置く申込書 を提出してください。
農業振興地域内の農用地等に限ります。
ふるさと便り 4 5 ふるさと便り
農地を転用する場合には、 農地法の許可が必要です。
農地を住宅や商業用店舗、工場等の建物敷地、資材置場、太陽光発電施設、
駐車場、墓地、道水路、山林等農地以外の用地に転換することです。
なお、一時的に資材置場等に利用する場合も転用になります。
農地転用とは 農地を転用して住宅や商業用店舗、工場等を建設する場合、農地法
以外にも農振法や都市計画法等の他法令によって建設等が規制される
場合があります。
この場合には、他法令による許認可等が得られる見通しがない限り、
農地転用の許可は行われません。
農地区分
農地の状況 許可の方針
立地基準
許可の基準
(主なもの)
事業実施の確実性
●資力と信用があるか
●転用の妨げとなる権利 を有する者の同意があ るか
●遅延なく転用されるか
●他法令による許認可が 得られる見込みがあるか 等
被害防除
●土砂の流出・崩壊等災害 を発生させる心配がな いか
●周辺の営農条件に支障 がないか 等
一時転用
●一時転用後、耕作される ことが確実か
●所有権以外の権利設定か 農業用施設
※ 2a 未満の自己所有農地に農 業用施設を建てる場合はあ らかじめ農業委員会に届出 をすれば許可は必要ありま せん。
生産性の高い
優 良 農 地
市 街 地
近 郊 農 地
未整備農地 小集団の
市街地の農地
農用地区域内農地
市町村が定める農業振興地域整備計 画において農用地区域とされた区域 内の農地
原則不許可
第3種農地に立地困難な場合
等に許可
原則許可
原則不許可
・農業用施設、農産物加工・販売施設例外許可
・土地収用認定施設
・都市と農村の交流に資する施設
・集落接続の住宅等(500㎡以内)
原則不許可
・農業用施設、農産物加工・販売施設例外許可
・土地収用認定施設
・都市と農村の交流に資する施設
・集落接続の住宅等 市街化調整区域内の
甲種農地
・農業公共投資後8年以内の農地
・集団農地(おおむね 10ha 以上)で 高性能農業機械での営農可能農地
第1種農地
・集団農地(おおむね 10ha 以上)
・農業公共投資対象農地
・生産力の高い農地
第2種農地
・農業公共投資の対象となっていない 小集団の生産力の低い農地
・市街地として発展する可能性のある 農地
第3種農地
・都市的整備がされた区域内の農地
・市街地にある農地
農 業 上 の 利 用 に 支 障 が 少 な い 農 地 へ 誘 導
ふるさと便り 6 7 ふるさと便り
本年 7 月に農業委員の改選が行われ、38 名の委員で第5期農業委員会が活動を開始しました。 地域農業の発展のために行動する農業委員会をめざしていきます。
市民の皆様方からのご意見、ご要望がございましたら、お近くの農業委員までお申し出くだ さい。
三原市農業委員会 会長 井長 哲
第5期農業委員会名簿 任期:平成 26 年7月 20 日〜平成 29 年7月 19 日
氏 名 担当地区 氏 名 担当地区
大 本 倬 司 木原 ・ 糸崎・三原 佐々木 豊 彦 南方
為 清 敏 治 中之町・深 宇 城 博 行 莇原・吉田・江木・下津 梶 田 憲 昭 八幡 吉 国 幹 夫 莇原・吉田・江木・下津 宮 崎 幸 男 西野・高坂 戸 野 勉 泉
大久保 俊 則 小坂・長谷・沼田・新倉 菜 原 繁 一 和草 池 原 幸 伸 小泉 田 坂 友 彦 羽倉 山 本 重 美 沼田西 助 政 春 三 坂井原
河 野 義 信 沼田西 新 庄 實 雄 小林・山中野・土取 中 井 八 郎 沼田東(七宝・片島・末広) 近 廣 多 郎 上徳良・福田
政 岡 和 雄 沼田東(本市・納所) 竹 谷 繁 美 下徳良 花 田 忠 士 沼田東(釜山・末光・両名) 小 地 勝 美 萩原 坂 井 元 也 田野浦・須波 西 川 正 和 篠・蔵宗 平 岡 順 二 幸崎 内 山 寬 大草 福 岡 富 雄 鷺浦 山 口 龍 子 大草
中 川 隆 光 本郷・本郷南・本郷北 神 垣 明 司 平坂・姥ヶ原 岡 田 利 文 船木 松 浦 静 夫 平坂・姥ヶ原 森 本 尚 男 船木 寺 岡 良 二 和木・箱川 宮 岡 恒 輔 下北方・上北方・善入寺 寳 利 俊 之 大具
加 村 百合一 下北方・上北方・善入寺 井 長 哲 椋梨・下草井・上草井
・50歳代で加入された方が多くいらっしゃいます。
○子育て真っ最中の頃は、家計も大変で保険料負担も難しかったそうですが,子育てのメドがつき、 そろそろ自分達の老後のことも気になって農業者年金への加入をしていただきました。
○経営が安定期に入り、税金のことで頭を悩ましていたそうですが、民間の年金保険と比べると、 はるかに有利な節税効果を見込んで農業者年金への加入をしていただきました。
加 入 事 例
農 業 者 年 金
しっかり積み立て、
がっちりサポート
①農業者年金のメリット
○80歳までの保証がついた年金
・終身の年金でありながら、80歳前に死亡された場合、死亡した翌月から80歳まで受け取れるは ずだった農業者老齢年金が、死亡一時金として遺族に支給
○税制上の優遇措置
・支払った保険料は、全額が社会保険料控除 ・受け取る年金は、公的年金等控除の対象
・運営事務費は、補助金でまかない、保険料はすべて年金に充当 ○年齢要件(65歳に到達すれば納付1ヶ月でも年金受け取りが可能)
②農業者年金の加入資格
○年間、60日以上農業に従事
○国民年金の第1号被保険者(保険料免除を受けていない人) ○年齢60歳未満
③保険料
○月2万円から6万7千円まで千円単位・月単位で増額・減額の見直しが可能(国民年金付加保険料 が別に月4百円)
○農業の担い手(認定農業者など)は一定の条件を満たせば保険料の割引(国庫補助)制度があります。
全国農業新聞は「農業に関する旬の情報」を お届けします。
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(電話)(0848) 67−6144
農業委員会の情報が
インターネットでご覧いただけます
ホ ー ム ペ ー ジ h t t p : / / c i t y . m i h a r a . h i r o s h i m a . j p / s o s h i k i / 4 1 / 主な情報 ・農業委員会からのお知らせ
農地取得下限面積について
農地売買・貸付のあっせん情報
・農業委員会総会議事録
・農業委員会の業務
も く じ
□発行:三原市農業委員会 □編集:編集委員会 □農業委員会事務局 ☎ 0848-67-6144
ふるさと便り 8
自然保護のため「ふるさと便り」は再生紙および大豆インクを使用しています。
も く じ
第 19 号
平成 26 年 11 月 発行
表紙………1 農業者年金・農業新聞………6 農地中間管理事業について…………2 第5期農業委員会名簿………7 農地を転用するには………4 がんばっています………8
表 紙 の 写 真
編 集 後 記
観光農園でのナシの収穫市内ではナシやモモ、かんきつなどの果樹が特産品として栽培されており、多くの観光客が農園を訪れ収穫を楽しんでおられます。担い手への利用集積の加速や耕作放棄地解消のため、農地の中間的受け皿となる農地中間管理事業が農村現場で動き出した。三原市でもこの制度を早急に活用して、農村の過疎化防止と担い手による活性化が進むことを願って編集後記といたします。
編集委員
長
加村
百合一編集委
員
坂井 元也竹谷 繁美河野 義信大久
吉国 幹夫 保 俊則
久井町莇原の農事組合法人あぞうばらでは平 成20年度からカブの栽培に取り組んでいます。 以前からカブ栽培を行っている地元農家の組 合が法人に加入し、20aの試験栽培から始まり ました。今年は5戸の農家と連携して45a栽培 し、生産量は25,000個を目標にしています。 カブの出荷は稲の収穫を終えた11月~12月 が中心となり、特に女性の就労の場を提供でき、 法人経営の安定に役立っています。
現在、生食用として消費者の皆さんから大き な期待が寄せられています。今後は加工用とし ても提供できるよう規模拡大を考えています。 莇原は比較的冷涼な標高400m地帯で日温格 差の大きい気象条件にも恵まれ、水稲(コシヒカ リ中心)22ha、大豆4ha、加工用バレイショ1ha、 味噌加工300kgなどに取り組み、安心・安全な 農産物を提供できるよう日々構成員一丸となっ てがんばっています。